あらすじ
未知の英雄が新しい時代を築く。必読の傑作!――作家 田中芳樹(大)
終わらぬ戦。天命のゆくえは……
戦に敗れ漢の新王・劉淵の臣下となったベイラ改め世龍。劉淵は世龍を重用し、氏族の娘ナランを妻として授ける。一方、天への光輝を放つ世龍を中原の聖王にするという天命を背負った霊獣・一角だが、激しさを極めてゆく戦争に、虐殺や流血を嫌う体は衰弱していく。いったんは結ばれた二人の心の絆はどこに?【講談社文庫50周年記念書き下ろし作品】
〈天命とは? 人界に降りた霊獣が霊格を上げるためにすべき責務。霊獣は自分自身で天命を見出さなくてはならない〉
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
一気に読んだ。面白かった。
この時代を全く知らなかったので、実際のモデルがいることも最初わからなかったww もっと麒麟が関わるのかと思ったけど、ただ見守るだけなのね……。
Posted by ブクログ
日本人は中国の歴史が好きですよねえ!
三国志 キングダム 色々
この本は 日本人の大好きな麒麟ともに 国を作っていく後趙の皇帝になっていくベイラ(世龍)の話し
麒麟(炎麒)は 殺生が嫌い
だけど 国の統一には 戦争は必須
こんなに沢山の人を殺して 天命は果たせるのか?
と一角麒は悩む
戦いに次ぐ戦い 救いは妻のナランが美しいだけじゃなく いい人だったこと
奴隷にされ はなればなれになっていた母親が生きていて 再会できたこと
生きていた弟の季龍が 残忍な性格だったけど
その後 治っていったこと
ベイラの周りの人たちが 悪い奴じゃなく 支え続けたこと
子供もでき 天寿をまっとうできたこと ですね。
あとは まだそんなに戦うのか?
中国の中で国をおこすだけでも こんなに大変
読み応えがあったけど 最後がよくてよかったです。
Posted by ブクログ
世龍は人として中原を駆け抜けた。一角の助けはあったけれどそれに寄りかからず、自分の判断を芯に据えて。霊獣の存在を否定せずあるがままに受け入れて。王として長生きして欲しかったな。
さて 一角の次の出会いは??
Posted by ブクログ
上巻より物語っぽい。相変わらず麒麟はいても居なくてもみたいな所があるが、上巻よりは空気ではない。
相変わらず地名も人名も難しく、1冊読み終えるのに他の本の3倍かかる。
2回目読もうとは思わないかな。
Posted by ブクログ
中国の史実に則ってそれに霊獣を登場させ天命という思想を重ねてくるところのアイデアは魅力的だったが,短い物語の中でたくさんの情報を詰め込んであり説明的な文章が多く歴史書を読んでいるような気がした.ごちゃごちゃした時代なので煩雑なのは仕方ないと思うけれど主人公たちがもっと生き生きとしていれば面白かったのにと残念だった.