あらすじ
大ヒット作「金椛国春秋」シリーズに続く気鋭のファンタジー作家の注目作。
「三国志」の時代から続く戦乱の中国、五胡十六国時代。
「天命であろうとなかろうと、ぼくは文玉が聖王の道を進むのを見届けたいんだ」
大秦天王に即位した苻堅は、諸族の相和する世界を目指し、華北統一に邁進する。
霊獣・翠鱗は光暈をまとう苻堅の聖徳を信じて守護していたが、
鮮卑族の慕容垂など、ほかにも光に包まれた人物が現れ、動揺する。
光暈は聖王のしるしではないのか。
宰相王猛の死で苻堅の政に翳りが見え始める。
〈書下ろし〉
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Posted by ブクログ
五胡十六国時代の前秦の苻堅と、彼を聖王だと信じ守護する蛟の翠鱗の物語。
王に即位した苻堅のたどる軌跡。
翠鱗が聖王の徴だと信じた光の輪を背負う者は苻堅の他にもいた。これは一体どういうことなのか。
この時代は認識が曖昧だったのだが、この作品で解像度があがっていく気がする。
次はどの時代でどんな霊獣が出てくるのだろう。
翠鱗のその後も知りたい。