【感想・ネタバレ】一線の湖のレビュー

あらすじ

小説の向こうに絵が見える! 美しき水墨画の世界を描いた物語

水墨画とは、筆先から生み出される「線」の芸術。
描くのは「命」。

20万部を超えたメフィスト賞受賞作『線は、僕を描く』に続く、水墨画エンターテイメント第二弾!

主人公・青山霜介が、ライバル・千瑛と湖山賞を競い合った展覧会から2年が経った。
大学3年生になった霜介は水墨画家として成長を遂げる一方、進路に悩んでいた。
卒業後、水墨の世界で生きるのか、それとも別の生き方を見つけるのか。
優柔不断な霜介とは対照的に、千瑛は「水墨画界の若き至宝」として活躍を続けていた。
千瑛を横目に、次の一歩が踏み出せず、新たな表現も見つけられない現状に焦りを募らせていく霜介。
そんな折、体調不良の兄弟子・西濱湖峰に代わり、霜介が小学一年生を相手に水墨画を教えることになる。
子供たちとの出会いを通じて、向き合う自分の過去と未来。
そして、師匠・篠田湖山が霜介に託した「あるもの」とはーー。

墨一色に無限の色彩を映し出す水墨画を通して、霜介の葛藤と成長を描く、感動必至の青春小説!

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Posted by ブクログ

特に心に残ったのは、子どもたちが指で花を描いていく場面です。
教えられることなく心のままに描き、自由に広がっていく表現の中で描かれる花は、整った形ではなく乱れた線でありながらも、不思議な美しさがあることが伝わってきます。
上手さではなく、今この瞬間を描いているような表現だからこそ、生きているものとして強く伝わり、心を動かされました。

また、霜介が過去や未来ではなく今を見つめ、一歩ずつ進んでいこうとする姿に成長を感じました。
大きな変化ではなくても、一歩を積み重ねていくこと自体に意味があり、それが線を引くことにつながっているのだと思います。
母に花を捧げたいという想いと、それに応えるように子どもたちが花を描いていく場面からは、人の想いが他者へと受け継がれていくことの尊さを感じました。
そして、両親へのさよならがやっと訪れたのだと感じられた場面も強く心に残りました。霜介の葛藤と成長が描かれた、心に深く残る作品でした。

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2026年03月17日

Posted by ブクログ

『線は、僕を描く』の続編となります。私自身、水墨画という世界に触れたり、実際に絵を見たりする機会はほとんどありませんでした。しかし前作同様、実際に読み進めていけば、知らぬうちに水墨画の世界へ入り込んでいる自分がいました。
墨を擦る音、画仙紙の紙質、筆が紙の上を自由自在に動いていく様が繊細な文章のなかにあって、色を感じ取りました。確かに生きているのです。
主人公、青山霜介の心の変化に一喜一憂し、良い意味で感情の渦へと飲み込まれてしまいました。霜介の師匠、湖山先生の言葉にハッとさせられたりして気づきも多かった。そんな有意義な読書時間でした。

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2026年03月17日

Posted by ブクログ

2026/03/05
「線は、僕を描く」の続編に当たる話で、主人公は青山霜介。書家の湖山会というグループに属している。
水墨画を描く才能に自分自身が気づいていないのは前作に引き続きなのだが、霜介自身が色々な人と接する中で自分の描く水墨画のいいところについて考えてそこに気がついていく。
水墨画自体がとても繊細な絵だなぁとは素人ながらに思っていたけど、この作品は最初から最後まで水墨画で作品を生み出される過程が本当に繊細にかつ丁寧に描かれていて、この作品を読み進めていくことで読者も水墨画を一緒に書き上げている人の一員になれる感覚に没入できるような気がしました。
主人公の霜介もだいぶネガティブだよなぁと思った時もありましたが、そこがこの本の良さなのだと思います。

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2026年03月06日

Posted by ブクログ

前作「線は、僕を描く」から2年後の話

霜介の苦悩
新たに見つけた夢

ありきたりの言葉だけど
人は出会いで人生変わるんやね

霜介と千瑛
2人の関係はこれからどうなるんだろう

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2026年02月12日

Posted by ブクログ

「線は、僕を描く」の続編。
前作に匹敵する感動作。青山霜介は失意の中。水墨画と出会い運命が大きく変わる。その中、大学卒業後の進路。水墨画家での挫折。小学生との出会い。亡くなった母が繋げてくれた出会い。そして師匠の引退。
翡翠、カニ、湖、余白。
霜介の絵が頭に描かれた(見えた)瞬間と師匠の思いが
目を潤ませてくれる。至極の一冊。

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2026年01月24日

Posted by ブクログ

前作に引き続き面白ろかったな。
涙するシーンも多く、なぜこの様に面白いのか?を非常に考えられた。人間性がいい、登場人物で愛着が湧くのかな〜

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2026年01月16日

Posted by ブクログ

砥上裕將さんという作家さんの作品を読むのは3作目になる。ホントどれも好き。

これは『僕は、線を描く』の続編というか、完結編なのかな。
亡くなった母が主人公の母同様に小学校の教師だったので、色々リンクしてグッと来てしまったところもあった。電車の中で読んでたのでヤバかった。

そして今回も、文章なのに絵が見える気がするのがすごいなぁ。

私も湖山先生みたいな人になりたい。
文庫の帯にあった『龍の守る町』も物凄く気になっている。

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2026年01月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「器そのものが大切なわけではない。器に何を注ぐかが大切なことなのです」
技術を磨く・体力をつける、は大事だけど、勝利のためにどう相手と向き合ってどう技を繰り出すか、私自身がやっていたスポーツのことを思い出した。


あと、読みながら、私自身、感じる、ということがたぶん苦手なんだと思った。たぶん言葉に頼りすぎてる。もし自分が揮毫会を観ていたとしたら、私は感情を受け取れるのかな?感動するのかな?って思った。感性を磨いたほうが人生楽しいのかも、って思った。
一度、水墨画を観に行きたい。

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2026年03月15日

Posted by ブクログ

前作、線は僕を描くは、時が止まってしまった主人公が歩き出す話し。続編のこちらは、歩き出した後の話し。様々な困難に戸惑いながらも、少しずつ進んでいく。
湖山先生が余白について語るシーンでぎゅんってなった。

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2026年03月03日

Posted by ブクログ

前作を読んだのがもう5、6年前だが、当時も鮮やかな水墨画の描写に心動かされたのを思い出した。今作も目の前で水墨画が描かれているのを見ているかのようなリアリティで、読んでいて非常に惹き付けられた。
そして湖山先生の言葉が良い。水墨画に限らず人生の描き方をも教えてくれている気がする。
弟子たちがこれからどんな道を歩んでいくのか、その先を知りたくなる一冊だった。

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2026年02月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

湖山先生の「運び続け、与え続け、分かち合いなさい。その方法は、絵じゃなくてもいいんだ。」というセリフが好きだったのですが、

これも作中の湖山先生のセリフで、「大切なのは受け入れることだったんだ。(中略) 描こうなんて思わず、ただ待つことだ。言葉は捨てたほうがいい」と書きつつ、絵と向き合う主人公の見ている世界を、あらゆる言葉を尽くして表現することで、水墨画と読者を繋げ、その世界を分かち合ってくれたことが、その実践の一つなのかな、と思いました

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2026年01月28日

Posted by ブクログ

「線は、僕を描く」の続編。
湖山賞をかけた前巻から2年後、進むべき道に悩む主人公。
様々な人と出会い、たどり着く先は。。
やはりこのシリーズを読むと水墨画を鑑賞したくなります。

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2025年12月30日

Posted by ブクログ

水墨画の世界も全く知らないし、芸術家の心の動きもわからない。しかし、主人公が何に苦しみ、何に気付いたのかが、とてもわかりやすく描かれているおかげで、水墨画の世界や主人公の成長を感じることができた。

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2025年12月27日

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