澤村伊智のレビュー一覧
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【三浦しをん、西加奈子、中江有里、美村里江、宇垣美里、清水由美、山田ルイ53世、塩谷舞、稲垣えみ子、道尾秀介、ジェーン・スー、岡崎琢磨、バービー、朝井リョウ、瀬尾まいこ、佐藤雫、清水ミチコ、あさのますみ、畠中恵、はるな檸檬、小川糸、久住昌之、川内有緒、澤村伊智、朱野帰子、最相葉月、藤岡陽子、森見登美彦】
という顔ぶれの方々が、それぞれ"自身が名店だと思うお店"を紹介している一冊。その店はもちろん実在する店。(現在、閉店してる可能性はある)
いやー、なんか人が好きなお店っていいやんね。好きって必ずしも「ここのこれが絶品!」っていうだけじゃなくって、別に特別美味しくなくても好きってこともあると思うし、そういう好きになったエピソードも沢山書かれてあって「なんかええなぁー」ってなったし「俺ならどこの何を紹介するかなー?」とか考えながら読んでた。
ただ、残念…と言ったらちょっと言葉が重いかもしれないけど、どうしてもみなさんお住まいの関係で東京のお店が多かったように思うから大阪の店もあったらなーとは思った。だって実際行ってみたいやん。
だから、各都道府県版のわたしの名店を出版するってどう?いや、そうしたら北海道とか広すぎて行けない店多数になっちゃうから、各市町村のわたしの名店を出しましょ! -
Posted by ブクログ
ネタバレいずれも雑誌『怪と幽』に掲載された短編。シリーズのレギュラー陣が顔を出す場面もありつつ、毎回テーマや切り口を変えて別の側面からのホラーが描かれる。民俗信仰、社会問題、異界の幻想など、多彩な恐怖が凝縮されています。
「たなわれしょうき」
土俗に絡めた怪異とヒトコワが交錯。オカルトライター・野崎が登場し、関西で屋根に祀られる魔除け「鐘馗(しょうき)さん」の習俗が題材となる。嘘を嫌う鐘馗の設定が効いているが、結末は不条理に切り落とされ、不気味な余韻を残す。
「戸栗魅姫の仕事」
迷路のように増改築を重ねた旅館が舞台。今では建築基準法や消防法の規制で少なくなったが、昔は実際に「新館と旧館の繋ぎ目で迷う宿」がありました。今もあるのかしら?
そうした空間の不安を土台に怪異が広がっていく。シリーズおなじみの華子さんも登場。
「火曜夕方の客」
火曜の夕方にだけ現れる、カレー屋の奇妙な客。真琴と野崎がその儚い足跡を追い、ようやく辿り着く、哀しさと切なさに満ちた怪異譚、でありながら、社会問題の影も織り込み、静かな訴えを含んでいる。
「くろがねのわざ」
映画制作現場での秘密裏の撮影をめぐる一編。その“秘密”のために怪異が続く。ここにあるのは怨念ではなく、プロとしての矜持と執着が形を変えて現れたもの。
「とこよだけ」
「常世茸」と理解して良いと思う。
常世の胞子を撒き散らすのか、それに触れた者に幻想を見せるのか―その正体は曖昧なまま。不思議な島や山村に迷い込んだら、決して口にしてはならないと感じさせる一編。
「すみせごの贄」
表題作。贄のごとく、父親の配下にいた娘。彼女は父親の支配から脱却を試みるが、果たして逃れられるのか―。民俗儀礼と家族の呪縛が重なり、読後に強い余韻を残す一編。