澤村伊智のレビュー一覧
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今作はホラーでありながら本質はミステリ色が強い作品群という印象だった。
怪異そのものの恐怖よりも、「誰が何者なのか」「何が起きていたのか」という構造の解明が物語の軸になっている。
「母に」では成り代わりや役割の入れ替えが前面に出ており、尾綱瑛子の正体や“母”という立場の多層的な意味が物語を動かしていた。怪異の動機も悪意というより「抱っこしてほしい」という幼い願いに根ざしており、その純粋さが逆に不気味。
「あの日の光は今も」では、探偵役の解釈が怪異を呼び寄せた可能性が示唆され、ミステリがホラーへと転じる構造が印象的だった。
「さえづちの眼」は、善悪では割り切れない理不尽さが強い後味を残す一作。佳枝は決して極悪人ではないのに、認識のズレと祟りの論理によって破滅へと向かう。日本的な「恵みも祟りもある神」の在り方が色濃く出た、救いの少ない物語だった。 -
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綾辻行人の再生が読みたくて買いました。
再生/綾辻行人
ジワジワくる怖さ、ずっと続く薄気味悪さが良い。
そして綾辻ホラー全開な感じが良い。
夢の島クルーズ/鈴木光司
グロさ強めでした。
ついでに人間の怖さもあって良かった。
よけいなものが/井上雅彦
めちゃくちゃ短いがシンプルだからこその怖さがある。
五月の陥穽/福澤徹三
日常の一つ壁の向こうにある恐怖。
手の届く範囲にある恐怖を気にしていない生きてる人間が1番怖いですね。
鳥の巣/今邑彩
最後にひっくり返るし怖いし、このタイプのホラー好きです。
依って件の如し/岩井志麻子
古い言葉や言い回しで不気味さがさらに増していると思うが、それがまた良い。
ゾフィーの手袋/小池真理子
シンプルに怖い。
こういったシンプルなホラーが結局1番怖い。
学校は死の匂い/澤村伊智
ホラーといえば学校を連想する事が多いですよね。
あんなに多くの人が居るのにどうして学校ってどこか怖いんでしょうね…
何よりも怖いのはこの本は中古で買ったのですが……開くたびに線香の匂いがするんですよねぇ………
(単純に前の所有者の保管状況が悪くて臭いが付いてしまっただけだと思いますが…) -
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比嘉姉妹シリーズ第4作
今回は、琴子が活躍!時系列的にはぼきわんよりも前のエピソードのようです
室内に砂が積もっている謎の家、それをおかしいと思っていない住人…。ししりばの謎…。果歩の視点と琴子の小学校時代の同級生である五十嵐の視点で物語が進み、まさかの形で交わります!仕掛けには全く気が付きませんでした!
最後の赤ちゃんのくだりは複雑な気持ちになりました。ししりばや謎の家の真相に迫っていく琴子と五十嵐のシーンは面白かったのですが、果歩の行動はどうも共感できず…。そこが気になってしまいました。関わるな、行くなと言われているのに…、なぜ…?
冒頭に出てくる橋口家のある秘密も最後明らかに。
どこの家でも、誰にでも、おかしなことが当たり前になるケースはあるからという琴子の言葉に考えさせられました。 -
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本作は、澤村伊智作品の世界観がさらに広がる短編集だった。
最初の「鏡」は、『ぼぎわんが、来る』の前日譚である。あの物語の“その前”を突きつけられる。救いようのない未来がすでに決定されている展開に、読みながら強い絶望感を覚えた。
「鬼のうみたりければ」は、結末がはっきり示されないからこそ、読者に解釈を委ねる物語だった。あれは本当に“そう”だったのか、それとも別の可能性があったのか。読後に何度も考えさせられ、単なる恐怖以上の余韻が残る。
タイトルにもなっている「ぜんしゅの跫(あしおと)」は、他の作品に比べるとどこかほっこりする側面もあった。しかし、そこに巻き込まれた人たちの立場を思うと決して手放しでは温かいとは言えない。
そのほかの短編では、過去作の登場人物たちのその後が垣間見えるのも大きな魅力だった。同じ世界が地続きで続いていることを実感でき、シリーズを読んできた読者ほど楽しめる構成になっている。怪異そのものよりも、「この世界は終わらない」という事実のほうが、むしろ怖いのかもしれない。
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比嘉姉妹シリーズ第3作
今回は短編集でした!「ぼぎわんが、来る」「ずうのめ人形」に出てくる登場人物のスピンオフのような作品.前2作を読んでたのでより楽しめました
○ゴカイノカイ
あるビルの1室で怪異が起こる話。その部屋にいると痛がる声が聞こえて殴られたような痛みを感じる…。
真琴があの家に住むまでの経緯がここで分かります!こういうオチもあるのかと思いました!
○学校は死の匂い
学校の体育館で雨の日に聞こえる不思議な音と白い女の子のお話。美晴と真琴の小学校時代がえがかれていました!琴子も少しだけ登場
伏線がきれいに回収されてよかったです.オチはぞっとするものでした…!美晴のあの一言からあんな展開が生まれるなんて予想外すぎる
○居酒屋脳髄談義
居酒屋で晴海と名乗る女性をからかい下品な会話をする3人の男性の話。終始いやーな男性たちでした…、読んでて嫌な気持ちになった。
比嘉姉妹のある人が登場します!小さな違和感はあったけれど全然真相には気が付きませんでした
○悲鳴
大学生が自主制作映画を撮る話。リホがあのずうのめ人形のりぃと分かり、どれだけ人を不幸にするのだ…と思ってしまった。この頃から不思議な力を持っていたのね
○ファインダーの向こうに
野崎と真琴の出会いのエピソード。怪異が起こると噂のハウススタジオを取材するお話。
心温まるラストはよかったです。野崎と周防の関係性も深掘りされているのがシリーズファンには嬉しいところ!
○などらきの首
祖父母の家の近くにある禁忌の洞窟、などらきの首といういい伝えにまつわる話。野崎の高校時代のエピソードでした
最後数ページで急展開を迎えて、途端に後味が悪いものとなりました、ゾッとする話で怖かったです
などらきの首の行く末は…⁇