澤村伊智のレビュー一覧

  • 超怖い物件

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    やなぎっ記/糸柳寿昭
    たかむらの家/花房観音
    笛を吹く家/澤村伊智
    牢家/黒木あるじ
    トガハラミ/郷内心瞳
    終の棲家/芦花公園
    ろろるいの家/平山夢明

    上記が特に面白かったなぁ。

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    2023年09月24日
  • 鉄道小説

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    鉄道をテーマにした5つの物語。温又柔さんは以前『魯肉飯のさえずり』を読んだので、あの時の台湾の雰囲気をもう一度感じられて良かった。そして、澤村伊智さんの名前を見てお気づきの方、大正解。1つだけホラーテイストです。

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    2023年09月22日
  • 邪教の子

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    ネタバレ

    「祝祭」に隠された真実が驚愕だった…。そういうこと?って思わせられるポイントが意外と早かったので、最終的にどういうオチなのかめちゃめちゃ気になったけど、壮大なドッキリ感というか。

    でもやっぱり澤村さんの作品、ドンデン返しが本当にうまくて好き。

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    2023年09月12日
  • 超怖い物件

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    気鋭の若手からベテランまでが一堂に会した「最恐」の物件怪談アンソロジー。


    家や土地をテーマにしたホラーアンソロジーです。
    作家陣が豪華で、個人的には外れなしでした。どれを読んでもじっとりと湿度のある話が楽しめます。
    珍しい方だと、事故物件検索サイト「大島てる」の管理人・大島てるさんのお話なんかも掲載されています。サイト自体は見たことがありますが、文章も書いているとは初めて知りました。

    実際に届いたメールや、自身が本を出すための取材で回った際に見聞きしたものについて書いているお話や、伝染する呪いを扱ったような作品も多く、虚構と現実が曖昧になる感覚がしてそれもまた良かったです。現実に侵食して

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    2023年09月04日
  • 七人怪談

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    7人の作家によるホラーアンソロジー。
    編者の三津田信三が、それぞれのテーマで「自分が最も怖いと思う怪談を書いて下さい」とお願いして出来上がった一冊。
    澤村伊智「霊能者怪談」
    加門七海「実話系怪談」
    名梁和泉「異界系怪談」
    菊地秀行「時代劇怪談」
    霜島ケイ「民俗学怪談」
    福澤徹三「社会系怪談」
    三津田信三「建物系怪談」
    霜島ケイ「魔々」と名梁和泉「燃頭のいた町」が面白かった。
    「魔々」田舎の古い家に一時的に住むことになった主人公が夜な夜な天井や壁からの異音に悩まされ、リフォーム業者に調べてもらうと、塗りつぶされた壁の向こうに階段があり、屋根裏には白い布が被さった神棚が…怪しさ満点。民俗学怪談好き

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    2023年08月25日
  • アウターQ 弱小Webマガジンの事件簿

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    ネタバレ

    webマガジン『アウターQ』のライター、湾沢陸男が遭遇するホラーテイストにミステリーの謎解きが加わったエキサイティングな取材の連作短編。
    露四獣の暗号解読、「歌うハンバーガー」のオチ、歌わない踊らない地底アイドルの練馬ねりや独特な話し方の先輩ライター井出のキャラクター、過去からの伏線が見事に「天国屋敷」と「地獄屋敷」の章で集約されて繋がる諸々の手並みが鮮やか。
    今の時代、“見て聞いて、伝えることに関する、大きな罪”は一人一人が自覚すべき課題だな。
    ラスト一気に空気が凍りつく「目覚める死者たち」がイチオシのアレ。

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    2023年08月19日
  • うるはしみにくし あなたのともだち

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    うーん、ミステリー要素が少なくて私にはあまり刺さらなかったかな。残念。
    あと学校のクラスで起こる出来事なので登場人物が多くて、この人誰だっけ?って何度もこんがらがった。

    私も自分の容姿にコンプレックスがあるから、犯人やとある人物の気持ちがわかってしまう。
    ルッキズム問題は根深いし、永遠に無くならないんだろうなぁと思う。

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    2023年08月15日
  • 再生 角川ホラー文庫ベストセレクション

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    読んだことのある話が最初2話続いたので
    同じ本を買ったかと焦った。
    オーストリア人の幽霊にイラつく。

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    2023年07月30日
  • アウターQ 弱小Webマガジンの事件簿

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    ネタバレ

    短編なんだー、と思って読んでいたら結果話が全部繋がっていたし、その結末は哀しいというか、湾沢くんにはその姿がそう見えてしまったんだね…
    でもそれなら逆にこの人に助けられました!って証言する人がいてもおかしくないのかな、とも思ったけど
    噂というかそういうものは悪いほうが広がりやすい
    実際起きた事故に近いものは想像しやすい
    そして、練馬ねり、お前は何者だ、途中から出てきたけど好きなキャラ。そんなライブ見てみたい

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    2023年07月27日
  • 七人怪談

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    「サヤさん/澤村伊智」
    「貝田川/加門七海」
    「燃頭のいた町/名梁和泉」
    「旅の武士/菊地秀行」
    「魔々/霜島ケイ」
    「会社奇譚/福澤徹三」
    「何も無い家/三津田信三」
    七話収録の短編集。

    七人の作家が、霊能者・実話系・異界系・時代劇・民俗学・会社系・建物系の七つのテーマを題材に描いた書下ろし作品。

    澤村さん目当てで手にしたが、やはり一番面白かった。

    タイトルの『サヤさん』からそそられる。
    雑誌に投稿されたエピソードで構成されているが、『体験・報告』と明記されているのがミソ。
    実際に起こり得そうで震える。

    熱帯夜にオススメの一冊。

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    2023年07月14日
  • 鉄道小説

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    ネタバレ

    5人の作家による短編集
    鉄道は背景の一コマ的な扱い。滝口氏の「反対方向行き」の目的地の宇都宮と逆方向の電車に乗ってそのままあえて小田原まで行く車内で祖父を回想する時間、空間が、ごとごと揺れるリズムとともに心に残った。
    犬の散歩の話、台湾からの帰化の話、宝塚線中山駅のホラー、青森のトラム、それぞれ作家さんの持ち味が出ていて面白かったです。

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    2023年06月29日
  • ひとんち 澤村伊智短編集

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    澤村伊智さんの作品、短編は読みやすいです。
    ホラーですがそこまで怖くはないかなと。
    それぞれテイストが異なり、そうくるか、という
    面白さはあるかなと思います。

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    2023年06月27日
  • 謎の館へようこそ 白 新本格30周年記念アンソロジー

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    館ものミステリーを6名の作家が競うアンソロジー。
    本格もので短編ではあるけれど読み応えあり。
    ガラスの館や地下室が居室になっているもの、遊園地のアトラクションなど色々な「館」があって面白かった。

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    2023年06月06日
  • 鉄道小説

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    【収録作品】「犬馬と鎌ケ谷大仏」 乗代雄介/「ぼくと母の国々」 温又柔/「行かなかった遊園地と非心霊写真」 澤村伊智/「反対方向行き」 滝口悠生/「青森トラム」 能町みね子

    日本初の鉄道が新橋~横浜間に開業した1872/10/14から150年を迎えることを契機に立ち上げた「鉄道開業150年 交通新聞社 鉄道文芸プロジェクト」の一環として制作した短編集とのこと。

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    2023年05月13日
  • ゆびさき怪談 一四〇字の怖い話

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    百壁さんのは私には合わなかった。
    「せめてもの」と「星の声」は繋がっているのか、と思ったが作者が違うしたまたまだろうな。

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    2023年04月02日
  • 邪教の子

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    正義の反対は悪ではなく、もう一つの正義。
    真実は見るものの目によって違う。

    澤村ファンとしては、途中で展開が読めてしまい、ラストに向かって多少の物足りなさは感じるが、それでもやはり、前半で感じた違和感が解消される辺りの持っていき方は流石…

    何度もページを戻らざるを得ない状況に、してやられたと思いながらも、それがまた心地よかったりするのがGOOD

    何にせよ、澤村作品は映像化しづらいものが多いので、活字の醍醐味を味わえるのが嬉しい❗️

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    2023年03月02日
  • 超怖い物件

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    物件、つまり家や土地にまつわる怪談集。
    表紙に並んだ著者名を見てほしい。
    どれもこれも怪談の名手じゃないか!

    一作品既読があるだけで、他は全て初めて。
    なんだよー全然怖くない、なんて思っていたが、やっぱり夕暮れ時から夜にかけて思い出したり読んだりするとぞわぞわする。

    「牢家」は、座敷牢というキーワードに引っかかってしまうと、最後にひっくり返される。
    そして、ホラーにはお決まりの(作中でも言及されているが)地元の老人が「はいっちゃいかん!止めろ!」という。
    もう絶望しか無いフラグが立つ。
    そしておそらくその通りになる。
    が、みなまで言わず余韻を残すところは作者の技量。

    大島てるの「旧居の記

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    2023年02月23日
  • 邪教の子

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    皆が怪しい。
    不自然な言動と、どんどん膨れ上がる違和感に気持ちがざらつく。

    物語の舞台は光明が丘ニュータウン。
    その場所に存在するのは「コスモフィールド」という胡散臭い宗教団体。

    虐待を受けていた少女を、そこから救い出す所から物語は展開するが待ち受けていたのは更に怪しげな宗教団体。

    そのカルト集団「大地の民」に乗り込み真相を追及するテレビ局員の矢口と共に知りたい欲求が加速して行く。

    にゃはは笑いの茜や、裏山に掘られた大きな穴が不気味だ。

    終盤の反転に驚愕し、ダークコメディの様なオチに脱力しつつも邪教の世界観を堪能した。

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    2023年02月17日
  • 超怖い物件

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    物件を題材にした怪談集。一部小説では無いものも含む。怪奇現象的なストーリーばかりかと思ったがそう言うわけでもなく、どちらかと言うと現実の人間が一番怖かったり

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    2023年02月05日
  • 謎の館へようこそ 白 新本格30周年記念アンソロジー

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    ネタバレ

    以下、印象的作品。
    ◆東川篤哉『陽奇館』。予想外の結末でびっくりしました。まさか探偵が死ぬなんて。
    ◆一肇『銀とクスノキ』。館はあくまで舞台装置という印象。(そういう意味では、澤村さんの作品の方がまさにその舞台って感じかな。)メインは一人の女の子の心を救うお話。罪善くんのキャラ良かったなー。
    ◆周木律『煙突館の実験的殺人』。一番びっくりしたのがこれ。急に世界が、スケールが大きくなったな。
    ◆六作共通して言えるのは、登場人物の名前が特徴的。あと、なぜ「白」なのかはよく分からない。

    唯一はまれなかったのが古野さんの『文化会館の殺人』。登場人物、特に探偵役の言葉使いとか、改行の感じとかかな~。その

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    2023年01月14日