澤村伊智のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレこちらの作者の作品はぼぎわんに続き2作目です。なのでそういう感じの作品かと思って読み進めていたらしっかりミステリでした。
時折横溝正史ディスが入るのでファンとしては痛いところを突かれるのですが、澤村伊智さんは作品は愛されているけど、それにつきまとう蘊蓄ファンが鬱陶しいのではないかと勝手に想像しました。
関西弁とは微妙に違う播州弁のおじいちゃんらの普段は気のいい感じと、機嫌を損ねたら一気にガラが悪くなるところがよりリアルで土着感増してます。
ラストはあーそっかーと素直に思えました。ところどころに感じていた違和感が一気に解消されました。クリスティのあの作品を思い出させるオチでした。嫌いではないです -
Posted by ブクログ
ものすごく、怖かった……。
コンコン、とノックされ、返事をしたら連れて行かれるよ…という噂話、小学生の頃、流行ったなぁ。担任が「先生の所に来ないかなぁ。一緒に遊んであげるのに。」と言って、みんなの恐怖を笑い飛ばしてくれたのを思い出した(本当に、素晴らしい先生だった!)。
この本の中に、昔の姥捨て山、いわゆる口減らし、について語られている部分があったけれど、集団で村で暮らしている中では逃げることもできず、そうせざるをえない時代のことを思うと、現代の福祉、医療、尊厳というのはなんとも素晴らしい、贅沢な高尚な思想なのかと思う。また、その頃の時代を知らずに有り難みを感じずにいてはいけないと、自分の無知 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「ぼぎわんが、来る」に続く「比嘉姉妹シリーズ」の第2作目。
シリーズものだと2作目以降が微妙……という印象が強いけど、私は前作よりも今作のほうが好き。このようなホラー作品はテーマとなる呪いを解き明かす過程がミステリー小説の展開に似ているが、この作品はそれが特に顕著だから私の嗜好に刺さったのだろう。
2作目にして「こんなんどうにもならんやん……」というレベルの呪いだったので、主要人物が助かったのは幸運としか言いようがないのだが、でもそのレベルの呪いをたった一人の人間が作り出していたことを考えるとホント人間って恐ろしい存在だなと……
ホラー小説を読むと毎回思うことだけどやっぱり怪異なんかより -
Posted by ブクログ
ネタバレずうのめ人形→そう ぶんぜ
この言葉通り消えた記憶は全部嘘。都合のいいように書き換えられた記憶。だからずうのめ人形の本体はそっちじゃなかった。今回も最後の紐解きが凄かった!途中から彼が彼女で彼女が彼で、あの人がこの人でわーーーーって駆け抜けて、、、スカッと!するかと思った!が!私は真実が歪んで他人の記憶に残ってしまった事がもどかしくてもどかしくてもやもやして読み終わり。そっかー井原くんが上手く話せないってことは、もう彼女の本性を知り得る人は1人もいないから、なんで呪いが解かれたかもわかってないんだ。ヤングケアラーさせてる母親、中学生と風呂入りたがる父親、被虐待児の歪んだ愛着。可哀想な私。その拠 -
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