澤村伊智のレビュー一覧

  • などらきの首

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    ネタバレ

    比嘉姉妹シリーズの短編集。「悲鳴」がどうもよくわからず考察を調べてみたらシリーズ2作目のりぃの話らしい。なるほど、学生時代からなんらかの力を持ってたわけか…。
    個人的には「ファインダーの向こうに」が好き。優しい話でほっこりする。
    「などらきの首」は怪奇現象が実は自然現象でしたよ、っていう推理パートがあってそういう理由がある現象が好きだからすごい面白かったんだけどそれが実は自然現象だけじゃ終わらなくて…っていうのが展開が二転三転していて良かった。あの終わり方、すごく好きです。

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    2025年04月18日
  • ししりばの家

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    怖いけど読みやすくてスルスル読めてしまうので、スルスル読み終わりました。「当たり前」が家庭ごとにあるのは怖いことではないけど、その異常性を認識出来なくなることはすごく怖いなと思います。
    語り手の視点が複数から進んで行くので、今読んでいる場面は時系列が前なのか後なのか、どっちなんだろう、とドキドキハラハラしながら読むのが楽しかったです。

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    2025年04月15日
  • 斬首の森

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    ホラーとミステリーの融合かな?
    一気読みしました!怖かった!
    森の秘密もTという組織も
    取材されて話している女性が主人公でその人が生きてると思って安心して読んでたつもりがまさか…!!
    いやーおもしろかった

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    2025年04月08日
  • すみせごの贄

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    比嘉姉妹シリーズの短編集。

    今回は恐怖と言うよりも、ちょっとしんみりする話が詰め込まれていました。救いようがないことでもないけれど、人によっては許せないことをしてしまった人とか、助けを求められなかった人とかが、悪さと言うよりも、死にすがりついている。そんな感じの物語でした。
    ぼぎわんやずうのめが『人が結局怖い』などと評されがちだが、今回改めて思った。怪異が認められている世界設定で人間が怖いはありえない。なぜなら怪異そのものは自然現象から外れた超常現象なので、なまじ人の姿をしている怪異は話が通じないからだ。それなのに「人が怖い」と脳死でうそぶくのはやめようぜ、という澤村伊智さんからのメッセージ

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    2025年04月07日
  • 怖ガラセ屋サン

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    「一番怖いのは人間」か?

    第四話、読み終わった後背中がゾワゾワした
    第七話、今度は頭、両側からゾワゾワ

    感情をコントロールするのは簡単ではない。表情や態度には出さないことはできても、意図して感情を抱かないようにするのは困難

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    2025年04月06日
  • ぜんしゅの跫

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    ネタバレ

    冒頭からいきなりモラハラ夫が出てきたなと思ったら「ぼぎわんが、来る」の例の父親で笑ってしまいました。ぼぎわんに翻弄される前から怪異に遭遇して琴子とも出くわしていたんですね。「鬼のうみたりければ」は自分の上位互換に人生を乗っ取られそうになる話で、世にも奇妙な物語にありそうだなと思いました。

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    2025年04月06日
  • ずうのめ人形

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    面白い。ホラーアイテムとしての日本人形を使いかたが秀逸。ホラーとミステリーと化け物のいいとこ取りエンタメとして面白い。描いているテーマもぼぎわんから通底しており作者の熱量を感じる。

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    2025年04月05日
  • 斬首の森

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    先が気になりすぎて、ほぼ一気読み!
    タイトルからは想像できなかった展開、ゾッとする描写、ラストまでの運びが面白い!
    取材での証言、回想、この二つを裏付ける傍証の三つが、ちょうど良いところで切り替わって続きが気になって仕方がない。
    カルト宗教、ネズミ講、森の怪物、どれもありがちだけど、これを捏ねて奇抜な話になっていて読み応え充分。

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    2025年04月03日
  • わたしの名店

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    どなたの書いたお店も料理も飲み物もエピソードもとても良かった。
    目の前にお店があって実際に飲んで食べているようでした。
    それにまつわるエピソードもとても良かったなぁ。
    実際にあるお店ばかりなのでいつか行ってみたいな。
    皆さん作家なのでとてもいい文章なのですが、朝井リョウさんのエッセイ力はさすがでした。

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    2025年03月24日
  • 恐怖小説キリカ

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    感想が書けないくらい怖いし今後も何かの感想をネットに書く時には思い出してしまうくらい怖い
    現実に影響を与えているという意味でもスゴイ小説

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    2025年03月23日
  • 斬首の森

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    ネタバレ


    いやー面白かった。帯の「ホラーミステリ」からは想像できない驚きのラストだった。よくこんな設定考えつくなあ。好き嫌いはかなり分かれそうではある。
    土屋さんは本当に澤村作品らしいキャラ……人の生々しい嫌な部分描くの上手すぎるわね……。

    この森の植物を食べるとなんで分裂しちゃうの?ってとこが純粋にすごい気になるな、降ってきた隕石?の影響ということなんだろうけど……ロマン溢れる……!!

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    2025年03月22日
  • さえづちの眼

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    比嘉姉妹シリーズを久しぶりに手に取りました。
    子供にまつわる話が多いなかでも、
    いつにもましてすっきりとしない読後感が
    さらによかったです。
    特に「あの日の光は今も」は、CoCのTRPGの
    結末のような後戻りはできない妙な気持ちに。
    表題のさえづちの眼もどこがターニングポイント
    だったんだ?と2回読み直してしまいました。
    うーん、おもしろい。
    比嘉姉妹シリーズ、これからも続いてほしい作品です。

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    2025年03月14日
  • Jミステリー2024~SPRING~

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    ネタバレ

    *ステリー界の最前線で活躍する作家陣による、全編書き下ろしの超豪華アンソロジー「Jミステリー」。第5弾も誰もがよく知るあの作家たちが競演! これを読まずして日本ミステリーを語ることなかれ。『Jミステリー2024 SPRING』登場。 姫川玲子シリーズが圧倒的な人気を誇る誉田哲也。イヤミスの旗手、真梨幸子。『法廷遊戯』で脚光を浴びた五十嵐律人。ホラーといえば、澤村伊智。数々の人気シリーズを誇る五十嵐貴久。昔ばなしと本格ミステリの融合が人気の青柳碧人。大人気ミステリー作家たちの新作書下ろしを収録した贅沢なアンソロジー第5弾*

    今作も面白かったー!
    お目当ては誉田哲也氏の姫川シリーズでしたが、他の

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    2025年03月11日
  • アウターQ 弱小Webマガジンの事件簿【電子単行本】 2

    匿名

    이거 재미있는미스테리만화

    アウターQ弱小Webマガジン漫画図
    未来の日記の絵は少し似ているようです。
    そしてこれは謎の漫画の中でいいと思います。
    良い漫画でもありますが、これは未来の日の作家のファンですか?

    #シュール #じれったい #共感する

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    2025年03月05日
  • 斬首の森

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    ネタバレ

    企業の皮を被ったカルト集団の洗脳合宿から脱出しようとする5人の脱走劇とその途中で踏み入ってしまった禁足地【斬首の森】で起きた惨劇が混ぜ合わさったホラーミステリー。生き延びて脱出に成功した女性にインタビューをする形で物語が始まる…。物語の最後までT社の本当の目的がわからなくて恐怖と好奇心と気持ち悪さがごちゃ混ぜになりながら、それでも面白くて一気読みでした。グロテスクな描写があるので苦手な人は注意したほうがいいかも。

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    2025年02月20日
  • ずうのめ人形

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    比嘉姉妹シリーズ第2作目。
    前作「ぼぎわんが、来る」よりも
    ミステリー要素強めでこちらのが好み。

    今作は読むと死に至る原稿。
    読んでしまうと赤い糸で顔を巻かれた
    日本人形が徐々に迫ってきて・・・。

    時間が経つにつれ迫ってくる緊迫感。
    霊能者である真琴も霊能者モノによくある
    勝ち確の最強ポジションというわけではない危うさ。

    このハラハラ感が読む手を止めさせてくれない。

    作中にも頻回に登場する見た者を死に追いやる
    某有名ホラー作品を彷彿させるが、
    似て非なるストーリー展開となっている。

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    2025年02月04日
  • 比嘉姉妹(1)

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    メインの話ではなく、短編のほうを漫画化するのは素敵だと思った。琴子が居酒屋の怪異を鎮める回もやってくれるかな。
    次号は「ずうのめ人形」らしいので、めちゃくちゃ楽しみ。

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    2025年01月29日
  • ししりばの家

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    ネタバレ

    おもしろーい!!!
    素晴らしい!
    怖いよ〜といいながら一気読みしちゃった。
    同時進行かと思いきや、、とトリックのような仕掛けもあるけど、それは本筋じゃ無い。
    あれだけ行くなと言われた場所に無断でまた行く果歩が、ホラーの雑魚キャラムーブすぎてちょとイライラする。
    モラハラ夫かと思いきや意外とまともだったらしい勇大がかわいそう
    犬がとある秘訣で、引きこもりが最後指笛で愛犬を呼ぶなんてカッコ良すぎる。これから先、頑張って欲しい!

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    2025年01月27日
  • さえづちの眼

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    ネタバレ

    シリーズ安定の面白さ。
    「あの日の光は今も」と表題作「さえづちの眼」は、そういう現実的カラクリか〜〜からのしっかり怪異オチ、で非常に好みです。「母と」の怪異遭遇シーンはとっても緊張感があって、流石ですね〜〜という感じ。

    「あの日の光は今も」の辻村ゆかりの発言で分からないところがあり、他の方の感想を見てみたところ、この人どうやら「ずうのめ人形」の登場人物だったらしい。前に読んだはずなのにすっかり忘れている……。面白かった記憶はあるので、また読み返したい。そしたらこの作品も腹落ちするんでしょう。

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    2025年01月26日
  • 潰える 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    豪華ホラー作家による短編集。

    一見「人間が怖い話」のように見せておいて、しっかり怪異でさらっていく。特に印象に残ったのは、やはり澤村伊智の「ココノエ南新町店の真実」である。

    とあるドキュメンタリー作家の取材という名目で始まり、途中途中で、編集者と思われる人とのメールのやり取りが挟まれている。
    なんの変哲もない街のスーパーで起こった「心霊騒動」にスポットを当て、怪異の正体について取材をしていた女性。平凡な日常を送る店内。ゆったりとしたイートインスペース。休憩中の買い物客。時折り見かける「おかしな」客。どこを切り取っても、当たり前が溢れていた。
    徐々に滲み出す不穏。狂い出す文体。緊迫さを通り越

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    2025年01月20日