澤村伊智のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
面白かったです。
「近畿地方のある場所について」や「変な家」を変化球と例えるなら、本作はど直球のホラー小説。最近はモキュメンタリーとか「口に関するアンケート」なような変化球系がトレンドになっているだけに、こういう王道ホラーは逆に新鮮で楽しめた。
表題作からわかるように、本作は「夢」にまつわる怪異が登場する。
おそらく現実世界に100%満足している人なんていない。それどころか、ほとんどの人が現状に不満をもっていて、「つらい現実」てはない、いうならばifの世界に思いを馳せたことは誰だってあると思う。今回の怪異はそんな人間の心の弱さにつけこみ、人を襲う。
良かった点はたくさんあるけれど、まず一つ目はテーマが「夢」であること。
「夢」とホラー小説の親和性が高いのが、「どこからか夢で、どこからが現実なのか」が曖昧なところだと思う。
読んでいて、これは現実世界の話なのか夢の話なのかがだんだんわからなくなってきて、言いようのない不安感がこみあげてきた。
でもその不安感こそがホラーの醍醐味であり面白さであると思った。
二つ目はお話の展開。
比嘉姉妹がメインで活躍するというよりは、中学生の子どもたちが今回の怪異を通じて精神的に成長するというお話の展開も良かった。また複数回のどんでん返しがあって、500ページくらいの長編だけど最後まで楽しく読むことができた。
というわけで⭐︎5つ。
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Posted by ブクログ
ネタバレこちらの作者の作品はぼぎわんに続き2作目です。なのでそういう感じの作品かと思って読み進めていたらしっかりミステリでした。
時折横溝正史ディスが入るのでファンとしては痛いところを突かれるのですが、澤村伊智さんは作品は愛されているけど、それにつきまとう蘊蓄ファンが鬱陶しいのではないかと勝手に想像しました。
関西弁とは微妙に違う播州弁のおじいちゃんらの普段は気のいい感じと、機嫌を損ねたら一気にガラが悪くなるところがよりリアルで土着感増してます。
ラストはあーそっかーと素直に思えました。ところどころに感じていた違和感が一気に解消されました。クリスティのあの作品を思い出させるオチでした。嫌いではないです。読み終わってすぐ答え合わせのために再読しましたがそれも楽しい作業でした。
こういうのもっと読みたいです。
天狗の面を読んでみようかと思いましたが電子書籍化はされていないようなので待っておきます。