澤村伊智のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
続きが気になる。ページを繰る手が止まらない。
最後まで読まないと謎がとけない構成で、途中で飽きさせることもなく、文章のスペード感、リズム感もよい。
最後まで飽きさせることなく読ませる文章力と構成力がすごい!
怖いって、自分のなかで想像したものが一番怖いと思うけれど、きちんと読者に想像させる文章力がある!
しかも、本文庫にあたって書き下ろしたという最後の作品「ノンフィクション」、最初はこの話題をとりあげて、面白おかしくエンタメとして消化してしまうのは如何なものかとやや批判的に読んだが・・・
もう、そんな単純なエンタメとしてではなく面白い!
こわい! ぞくぞく!
久々によいホラーに出合った。 -
Posted by ブクログ
「ホラーは怖くて手が出せない方でも、ホラージャンルを整理しつつ、恐怖を紐解いていくことで、挑戦することができるのでは」という本書のコンセプトで他に類を見ない一風変わったホラー入門書で興味を惹かれた。5W1Hにセグメントされたユニークな設定 気鋭の現代ホラー作家の短編を8つに分け、ホラーというジャンルを体系化して解説する粋な試みで、ブックガイドや怪談の音源等もついていて充実している。内容としては若年層向けということもあって各作家の作風を知っているとあまり怖すぎないホラーという感じではあった。作家さんそれぞれの個性と、幅広いホラーの楽しみ方を味わえる良書だった。
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Posted by ブクログ
(※)注意 この序文の感想は作中のとある人物に成り代わって書いたので、実際私が抱いた感想とは全く関係ありません
『ずうのめ人形
舟木裕次郎
思春期の独りよがりの独白文、ネット知識を通した薄っぺらい都市伝説への知識
不幸の手紙の劣化コピー版としか言えない既視感満載の都市伝説は昨今の悪しきネット文化によるホラーブームに便乗したプロットでその辺の素人でも思いつくようなアイデアである
昨今の小説は何でもパクリをオマージュと論理をすり替えてオリジナリティを感じさせないつまらない粗製濫造をし続けているようだが二番煎じどころかジェネリックにすらなれない
この作者はよく家父長制を批判する作風を書く傾向にあるが、昨今の多様性、ポリコレに便乗したものにすぎず作者の個人的な心情も透けて見えてまるで思春期のポエムのようだ
ホラーをミステリーに置き換えれば読者がつくと浅はかな知恵を絞ってるようだが、ジャンルの分け隔てすらできないのはホラージャンルを舐めている証拠で幼稚臭い
おまけに文章の構成力も5ちゃんねるの洒落怖程度でしかなく松本清張、横溝正史程の美文には足元にも及ばないどころか地にもつかない
これが現代ホラー小説の第一人者の実力がこの程度かと思うと怒りを通り越して憐れみの念すら浮かび涙すら流れる
あの大傑作リングを百回読み切って書き直せと言いたいところだ
さらに可哀想なことに彼らの世代には雨月物語、東海道四谷怪談、ブラム・ストーカー、アーサー・マッケンすら読んだ事もない様だ
我々の世代の理解力に追いつくには大きな何十年経たないと・・・』
はい!テメェは黙ってろ!と
ここからは私の直の感想
澤村伊智さんは今回で三冊目となる作品で率直的に言って今回読んだ作品で最も面白かった作品だと思っている
今回も人間の嫌な部分を抉り出した内容だが前作との作風との区別化を図る為に雑誌編集者の藤間目線と劇中小説と二段構成でストーリーが進み、ホラーでいながらもミステリーとしても読む事ができる
また今回はいろんな細かい伏線やトリックが隠されていて語り部の藤間の性癖が後程重要なキーの伏線になる事も芸が細かい
割と澤村さんの作品はキャラクター小説の側面があり、前作の比嘉姉妹もそうだがどことなく漫画チックだが個性あるキャラクターが多い
先に私が成り切った舟木裕次郎も本編のストーリーのちょい役で物語のキーにすらならない人物ではあるが、古参ぶった偉そうな老害マニアをカリカチュアしたような存在で不快にはなりながらも難しい言葉を並べただけで内容が薄いというどこかユーモラスさを醸し出してて中々に印象深い人物だったと思う
今回は個人的に心霊現象よりも物語の元凶となる人物の猟奇性の方が悍ましく、怪異出てくる心霊ジャンルでありながら人怖要素も強いのが特徴
『きみ、その拙い文章力で僕になり切れたと思うかい?その浅はかで失礼な態度は怒りを湧きたつよりその余りの拙い日本語力に憐れで滑稽に思えてむしろ微笑ましさすら感じるよ・・』
黙れ!お前にずうのめ人形の話を聞かせたろか! -
Posted by ブクログ
友人に勧められて手に取った一冊。ホラーというジャンルの小説をこれまであまり読んでこなかったが、文章の力に導かれるように、最後まで楽しく読むことができた。
章ごとに視点が切り替わる構成だが、話の筋を見失うことはなく、むしろ視点が変わるたびに怪異の輪郭が少しずつ明確になっていく。そのつくりがとても面白かった。
一方で、本当に怖いのは怪異だけではない。人間そのものの弱さや脆さ、他者への見方の偏りなども浮かび上がり、怪異の恐ろしさと人間の怖さが並行して描かれているように感じた。
伝承や文化的な背景が物語に織り込まれていることで、完全なフィクションでありながら「もしかすると、どこかにあるのではないか」と思わせる不気味さもある。さらに、情報が少しずつ開示され、真相へ近づいていく構造にはミステリー小説的な面白さもあり、ホラーと謎解きがうまく両立されていた。
ホラーに慣れていない自分でも、怖さと面白さの両方を十分に味わえた一冊。別の作品も読んでみたいと思えた。
怖かった。もちろん、褒めています。 -
Posted by ブクログ
世間一般的には、今年のナンバーワン候補に既に挙がっている「ファイアドーム」。
閉ざされたまではいかないが狭い世間、見てもいないことをネット情報だけでさも知っているかのように正義を振りかざすネット民、
澤村伊智の手にかかれば、ここに、鬱々としたキャリア転落陰キャの卑屈さとプライド、そこに取り込むもはや夢魔としかいいようのない存在が入り込む。
川西市T台、という設定ですでに北摂民としては最高な中、マイルドヤンキーと数少ない知性を保った自分。
そしてその前には、もはや、平山夢明か白井智之かと思わすような、強烈な描写による惨劇。
その根底にある、挫折した陰キャの絶望。
そして、惨殺された被害者たちが何故か笑いだしたところからすべてが始まる。
川西で本当にありそうな展開から始まり、
突然世界が転回したと思ったら…
後半は転回というよりも、何重もの箱入り構造。
異形のものというホラーを常に軸に置きながら、確実に、「嫌なものはヒト」「怖いものはヒト」を描ききってくる。
ほぎわんからのデビュー10周年イヤーを飾るに相応しい快作。
澤村さん凄すぎる。
個人的、ここまで2026年に読んだ本のナンバーワンかも。 -
Posted by ブクログ
大好きな比嘉姉妹シリーズ!
ずっとずっとずっと追いかけています!
今回は短編集ですが連作のような形で構成されていました
比嘉家について語られています
どの話もすごく面白いのは当然のこと、これまで明かされてこなかった家族の人物像についても描かれています
こういう家族がいたんだな…と切ない気持ちになりました
短編集なのでスキマ時間に少しずつ読むつもりでしたが、結局一気読みしてしまう面白さです
澤村伊智先生の作品は何を読んでも面白いのが本当にすごいです
ハズレがない安定感があります
本作の時系列的にはどの辺にあたるのでしょうか?
比嘉姉妹シリーズは大好きなのですが、作品によって時系列がバラバラなので年表を作って欲しいです笑