澤村伊智のレビュー一覧

  • ぼぎわんが、来る

    Posted by ブクログ

    ホラー映画『来る』の原作。
    おおよその登場人物の設定は変わらないけど、もっと柔らかい展開で読みやすかった。特に、比嘉琴子は映画では冷たそうで内側の情熱を少しだけ見せて退場してしまったけど、この琴子は妹への愛情と強さを見せつけて生きて還った点が好きだった。
    1番違うのはぼぎわんの真相かもしれない。映画でここまで描くのは無理だったけど、文字ならば書けることもあるということだろう。ぼぎわんは秀樹の祖母が祖父を恨んで呼んだこと、人の子どもがぼぎわんになること…ただ、なぜぼぎわんになるのかだけは分からなかったけれど。そういう、『おやま』に化け物がいるという信仰によるのだろうか。また、なぜぼぎわんは人を食

    0
    2025年10月26日
  • ぼぎわんが、来る

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    まず、今まで読んできたホラー小説の中で断トツ面白かったです。
    正直、第一章に恐ろしさや不安がギュッと詰め込まれており1番ピークだと思いました。
    ですが第二章では心霊の怖さはもちろん人の怖さ、所謂ヒトコワも盛り込まれているなと感じてそれもまた面白かったです。
    第一章では秀樹視点で物語が進められており、次々と起こる怪異の合間に自称イクメンを謳う秀樹の妻子との日々が書かれている。

    第二章では秀樹の妻である香奈の視点で物語が進むが、第一章の秀樹の目線で語られたイクメンぶりは真っ赤な嘘であり田原家の実情が明かされる。
    第一章でも秀樹に対して違和感を抱く部分はかなりあるが、秀樹は自身を「良き夫であり良き

    0
    2025年10月25日
  • ぼぎわんが、来る

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    めちゃくちゃ面白かった。
    バケモノの半端ないヤバさ、
    最強霊媒師(姉)、
    民間伝承、習俗、呪い、
    社会問題、家族・人間関係の確執、
    複数視点での物語の展開、
    全部盛りだくさんで、一気に読んだし、
    めちゃくちゃのめり込んで読んだ。

    0
    2025年10月23日
  • アウターQ 弱小Webマガジンの事件簿

    Posted by ブクログ

    表紙がラノベっぽいので食わず嫌いしてました(^_^;)
    私は澤村伊智作品が好きなので、万が一ラノベっぽい薄っぺらい内容だったらガッカリするだろうなぁと思って…
    でもレビューに「表紙はラノベみたいだが中身はいつもの澤村伊智」という評価が多かったので意を決して手に取りました
    結果大満足!!
    めっちゃ面白かったです!!
    なんでこんな表紙にしたんだろう…澤村伊智ファンが不安になるような表紙なんですけど…笑

    短編小説なので読みやすかったです
    でも連作なので繋がりもあって読み応え抜群でした
    登場人物たちがとても魅力的です
    ホラーの中でもヒトコワ系が中心です
    終盤はまさかまさかの展開に息を飲みました
    口は

    0
    2025年10月18日
  • ぼぎわんが、来る

    Posted by ブクログ

    ぼぎわんがとにかく怖い…。
    これほど無敵感がある怪異もなかなかいないですね。
    霊能者さんたち…相手が悪かったのだ。
    逃げて正解。

    0
    2025年10月13日
  • 怪談小説という名の小説怪談(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    読みやすい短編ホラー小説です
    どのお話も捻りがあって大変面白かったです
    怖いけど切なくなるお話もあって読んでいて惹き込まれました

    澤村伊智作品が昔から大好きです
    長編は読み応えがあるし短編は読みやすくて好きです
    比嘉姉妹シリーズも追っています
    どれも面白くて満足する作品です

    本作はどのお話も読ませ方が違っていて飽きのこない構成になっていました
    ただ、他のサイトなどでレビューを拝見すると「オチがわからない」という感想を寄せられている人もいるようですね
    ハッキリした答えが書かれているというよりは、物語を読み進める中で最後にハッとさせられる書き方をされているので、もしかしたら人によっては読解力が

    0
    2025年10月13日
  • 潰える 最恐の書き下ろしアンソロジー

    Posted by ブクログ

    阿泉来堂/一穂ミチ/小野不由美/澤村伊智/鈴木光司/原浩

    角川ホラー文庫30周年を記念する豪華作家陣によるホラーアンソロジー。

    名前は知っていたけれど読んだことはなかった澤村伊智さんはさすがの正統派。
    「火喰鳥を、喰う」で注目の原浩さんは作風からも新しさを感じた。
    一穂ミチさんがど真ん中ストレートのホラーを書いていて新鮮。
    小野先生はかるかやの尾端さんが出張してくれていて大変に幸福でした。

    0
    2025年10月10日
  • ずうのめ人形

    Posted by ブクログ

    都市伝説がテーマのこの作品、最後はまさかのああいう展開で終わるんだ…って感心してしまった。
    途中の呪われて人形が迫ってくるあたりとかは近くに人形きてない?って確認してしまうし、ぼぎわんよりこっちの方が日常に近くて怖かったな。
    最後のオチに関しては推理小説をよく読む自分にはよく出会うパターンでホラー小説でもこんなのくるんだなぁって。面白かった。

    0
    2025年10月09日
  • ぼぎわんが、来る

    Posted by ブクログ

    これはホラー小説が好きで読み漁っている私でも怖いと思った稀有な本。

    ブギーマンとの関連付けはちょっと冷めるので要らなかったかも知れないとも思ったけど、全体的に怖いのでオッケー。

    比嘉姉妹のシリーズ本が出ているらしいので、いつか読んでみたい。

    オーディブルで聴きましたが、ナレーターが上手い。怖さが増長されておりました。しかし、関西弁はちょっと変。

    0
    2025年10月07日
  • さえづちの眼

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    収録されているお話がどれも毛色の違う内容ばかりでアンソロジーを読んでいるかのような気持ちになりました。それにしても怖い。
    個人的にさえづちの眼が1番悲しくて怖かったです、異種族恋愛や怪異との冥契が大好きなので、冴子さんと蛇神様のお話をがっつり読んでみたいなぁと思うなど。

    0
    2025年10月04日
  • 頭の大きな毛のないコウモリ 澤村伊智異形短編集

    Posted by ブクログ

    にんげんの異形への愛が感じられる澤村伊智らしい本

    以下短編タイトル
    禍、またら2010年代の恐怖映画
    ゾンビと間違える
    縊、または或るバスツアーにまつわる五つの怪談
    頭の大きな毛のないコウモリ
    やまねこ、または怪談という名の作り話
    くるまのうた
    鬼、または終わりの始まりの物語
    自作解説

    0
    2025年09月30日
  • ぼぎわんが、来る

    Posted by ブクログ

    初めてホラー小説を読んだ。
    ぼぎわんという怪異が、ひたすら怖い
    章ごとに3人の心情の角度が変わるのが面白かった。
    そこかしこに、リアリティもかんじる場面が多々あり、夜な夜な本を読んでいたあとのトイレは、ぼぎわんが来るんじゃないかと大人の自分でも怖くなった。
    比嘉姉妹と野崎が好きになった。

    1
    2025年09月27日
  • などらきの首

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    短編集の中の居酒屋での1幕の話(タイトル覚えられねえ)が好きすぎてそれだけで星5でございます。胸糞悪い男たちの話を論破論破論破!していく女の子……と思いきや…?がスッキリもするし面白すぎるし、琴子さん大好き。ほんと〜にこの話、大好きです。

    みはるちゃんの学校のお話も良かったです。呼ばれてしまったのか最後に先生たち死んじゃうのはなんともはや。この学校呪われてるやろ。

    表題になっていたなどらきの首も面白かったです!
    短編集らしいあれってなんなの〜終わりが良い読後でした。

    0
    2025年09月27日
  • 予言の島

    Posted by ブクログ

    賛否あるかもですが、私は大好物。
    伏線も違和感あるものもあれば、しっかり読まないと分からないものも。
    ハラハラ展開からのどんでん返し、ホラー要素、2周目も楽しめるお得な一冊。





    0
    2025年09月25日
  • 令和最恐ホラーセレクション クラガリ

    Posted by ブクログ

    6編の短編集で、いずれも文芸誌やWEB版で既出済とのこと。
    表紙や帯にはその旨の記載はなかったけど、最後のページにちゃんと記されてました。
    そうですよね、だいたい初出の記載ってありますよねウンウン。
    前読んだ本に初出の記載がなくて、とても残念な思いをしたから…(まだ根に持ってる 笑)

    どのお話も面白かったです。
    中でも、栗原さんのお話が印象に残りました。
    読み終わった後も、例の家のカギに書かれてる「なし」の意味にとらわれてて…名を成しての成し?(おじいさんの家だから) それとも名を成して無いの無し?(おばさんが幽閉されてた家だから) どういう意味なんだろ…

    あと、今回の梨(なしの話の後に梨

    0
    2025年09月23日
  • 斬首の森

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    最後まで読んでそういやホラーだったな、コレ。という感想。
    めちゃくちゃ面白かったです。
    最後のオチもホラーならではでよかった。
    そうそうこういうのでいいんだよこういうので。ホラーなんだから。理不尽で不条理だけどまあ一応ちゃんと主人公も助かってる(?)し。
    描写がリアルでグロくて好き。

    ウイルスオチかぁとは思ったけどホラーなので。
    明確な犯人とかなるほどこういう事だったのか!という爽快感はあまりないです。
    怪しい人が普通に怪しいです。

    0
    2025年09月23日
  • 潰える 最恐の書き下ろしアンソロジー

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    豪華なメンバーでそれぞれバラバラなテーマの怖い話。
    申し訳ないが、ニンゲン柱はあまり刺さらなかった。個人的にはココノエ南新町店の真実、にえたかどうだか、828の1が面白かった。828の1は世にも奇妙なっぽくて良い。
    最後の風きたりては営繕かるかやシリーズで驚いた。好きなシリーズなので、短編でまた出会えて嬉しい。

    0
    2025年09月21日
  • 怖ガラセ屋サン

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    『怖がらせ屋』にまつわる短編集。
    一応ホラーに分類したけどミステリ要素ももちろん強めで面白かったです。

    0
    2025年09月11日
  • ずうのめ人形

    Posted by ブクログ

    シリーズの2作目ということでちょっと不安がありましたが1作目を超える怖さとミステリー要素にページをめくる手が止まりませんでした。
    もっとあの世界に入っていたい。。。
    少し都合が良すぎると感じた部分もありましたが、面白さが上回りました。
    個人的にはお姉ちゃんの活躍がもっと見たい!

    0
    2025年09月08日
  • 頭の大きな毛のないコウモリ 澤村伊智異形短編集

    Posted by ブクログ

    最後の最後までめちゃくちゃおもしろかった!あー、こんなの読みたかったんだ私は!怪談独特のゾワゾワ感に新しさが沢山あって全話すごく楽しめた

    0
    2025年09月06日