澤村伊智のレビュー一覧
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ネタバレ比嘉姉妹シリーズの二作品目で、前作を読んでなくても楽しめると思いますがやはり前作を読んでからの方がより楽しめると思います。
前作は序盤から一気に恐怖心を煽る感じでしたが、今作はじわじわ恐怖が押し寄せてくるといった感じでした。
前作、今作ともすごいなと思うのは心霊的な怖さだけではなく、人間って怖いなと心底思わされるヒトコワ要素もあるところ。
里穂の場合は病的ですが、人間誰しも自分にとって都合の悪いことを敢えて話さなかったり、忘れようとしたりとそういうのは多少なりともあるよなぁ、と。
そしてラスト、まさかのどんでん返しもありビックリです。
戸波さん、他の人も巻き添えになると知っていたらあの方 -
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比嘉姉妹シリーズ第2弾
「ずうのめ人形」という都市伝説と湯水や岩田の事件について調べていくお話。
前作のぼぎわんが面白くて絶対に読もうと思っていたシリーズでした!
前作と怖さのベクトルは違ったのですが、こちらもよかったです!だんだん近づいてくる人形が迫るタイムリミットを感じさせてハラハラドキドキ!!人が襲われるシーンはすごい迫力!
作中作と現実とのリンクも伏線回収がたくさんあって驚きの連続でした。あのシーンが伏線だったの…!?と気付かなかったものもたくさんありました
藤間のラストの描写はなんとも言えないものでした。マンションでの2人の様子を想像している藤間はかなりずれている…。
シリ -
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ブグログでこの作品を登録してる方が多く、ブグログを利用しなければ、出会うことはなかったホラー
小説。
澤村伊智のデビュー作と解説にあった。
ホラー小説ながら、物語の構成が素晴らしく三章に
別れていて各登場人物の視点でぼぎわんという怪異の正体が次第に明らかになっていく。
スピード感のある描写やぼぎわんから逃れられない絶望感がじわじわと伝わってきた。
妖怪についての伝承の描写もあり、京極夏彦の妖怪小説を感じる部分もあった。
最強の霊媒師の姉妹や姉妹と関わる野崎は、これから読む作品にも出る様子。
ホラー小説でここまで上手いと思った作品は、今作が初めてかもしれない^_^ -
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2026年 今年最初の本(1~2月の本)
テーマは、人体の謎であり誰もが経験する身近な「夢」。澤村伊智作品らしい、正体不明の恐怖を予感させる『ばくうど』という名と、その『悪夢』というタイトルに惹きつけられる。物語の中心にあるのは「子供たちが見る夢」の謎。
章をおうごとにどんでん返し的な衝撃をぶつけられ、「もしかしてこういうことなのでは?」という自分の想像をはるかに上回る面白い展開の連続!529ページといういつもより多いページ数だったにも関わらず、面白さのあまり、体感サクッと読めた!
澤村伊智の長編作品でよくある印象だけど、最後の結末を知った上で、読み返したくなるストーリー構成。いつか必ず -
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「ずうのめ人形編」終了。
戸波さんの壮絶なテロ攻撃はビジュアルを得ても凄惨でした。
そして短編の「胎児の夢」の話がありました。この回はぜひ原作も皆さんに読んでほしい。男が女性に対して「秀でたものがない」と猛り語るのは脳の構造なのではなく、自分の肉体の影や輪郭の枠から外れた魂の削り滓かもしれないと思い知るはずです。
男が女性よりも秀でているところなんてないです。逆も然り。先天的に健常者であるならば努力で必要な部分は補える。人間の価値観など必要性と好奇心で大きく左右されるものであって、他人から強制されるものでも強要されるものではない。
もし、目の前の誰かに『こんなことも知らないのか』『こんなこ -
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面白かったです。
「近畿地方のある場所について」や「変な家」を変化球と例えるなら、本作はど直球のホラー小説。最近はモキュメンタリーとか「口に関するアンケート」なような変化球系がトレンドになっているだけに、こういう王道ホラーは逆に新鮮で楽しめた。
表題作からわかるように、本作は「夢」にまつわる怪異が登場する。
おそらく現実世界に100%満足している人なんていない。それどころか、ほとんどの人が現状に不満をもっていて、「つらい現実」てはない、いうならばifの世界に思いを馳せたことは誰だってあると思う。今回の怪異はそんな人間の心の弱さにつけこみ、人を襲う。
良かった点はたくさんあるけれど、まず一