澤村伊智のレビュー一覧

  • ジャンル特化型 ホラーの扉 八つの恐怖の物語
    地元の全中学校に寄付したくなるぐらいにはホラー入門書として最適だと思う。
    解説を読むのがまた楽しくて、一口にホラーといっても「どういう部分に恐怖を抱くのか」を分かりやすく解体してくれていたので初心者の自分には有り難かった。
    特に、モンスターホラーの解説項がどう見てもいじめっ子のことを説明しているよう...続きを読む
  • てのひら怪談 見てはいけない
    様々な形で出版されている長寿シリーズてのひら怪談。児童書レーベルから出たこちらも容赦なくこわくて面白い。個人的には前の巻よりこちらの巻の方が好きな話が多かった。800文字でゾワッと怖い気持ちになれるお手軽な怪談本である。
  • すみせごの贄
    ホラーで怖くてじゃなくて、悲しくてやるせなくて泣くと思ってなかった。
    「火曜夕方の客」リアルでニュースになっててもおかしくない、人間の闇と罪と愛情を感じるお話だった。
  • ファミリーランド【電子特典付き】
    SF×家族=ホラー

    嫁姑、妊活、婚活、毒親、介護
    科学が進歩して便利になった排反で
    こんな地獄のような世界になるなんて………

    ホラー=心霊系だと思っていたので
    心霊系はとても苦手なので通常手を出さないんだけど、
    この本、ハードカバーの表紙は
    少しもホラー感出してなかったので
    単純にSF×家族の不...続きを読む
  • 怖ガラセ屋サン
    悪人でホラーで天誅するショートショートでした

    詐欺師が祟られて「誰か、俺を救ってー」とアイリスアウトするオチみたいなショートが続いて、楽しく読めました
    理不尽な恐怖はなく、被害者たちの復讐ベースでホラーが進んでいく勧善懲悪な世界観で、むしろ応援したくなる怪談でした
    すべてのショートに読み応えがあっ...続きを読む
  • 一寸先の闇 澤村伊智怪談掌編集
    4.1点
    "ホラー版星新一"

    ホラーと一言でいっても様々な角度の話があり、一言では本来言い表せない内容。
    とくに解説でも触れられている「さきのばし」
    はあの短さで思わぬ展開を繰り返しが印象に残っている。

    手元に置いて読み返すのもいいかもしれない。
  • ぼぎわんが、来る
    割と怖かった
    映画は見ていないが、キャストはなんとなく知っているのでビジュアルが浮かんできた
    最初玄関に来るシーンが1番怖い
    後半はもうなんでもありな感じ
    ロクな人が出てこないのとお姉ちゃんの五条悟みがすごい
  • 怖ガラセ屋サン
    最初はなんだか物足りない、と思ったが、
    2話目から面白かった!

    どんでん返しが豊富で、
    特に入院患者の「見知らぬ人の」は
    おおー!そういうことだったのか!
    最初に徘徊してたアンタだったのか、って、分かった時の喜びというかカタルシス的なものを感じた

    登場人物を信用してはならない、
    この形式の本は、...続きを読む
  • わたしの名店
    「わたしの名店」 は、好きなお店と、そこで味わえる特別な一品について、28人の作家の個性的な文章で綴られているエッセイ集です。三浦しをんさんのエッセイを読んだ後には、きっとあなたも、自分にとっての「名店」を探しに行きたくなるでしょう。
    三浦しをんさんの作品 は、どれも読みやすく、心が温まるものばかり...続きを読む
  • 怖ガラセ屋サン
    謎の女性“怖ガラセ屋サン”なる存在が登場する連作短編集。語り手あるいは読者視点の人物の過去の(当人も忘れていた)罪や過ちが暴かれる―というパターンが用いられる、一応は復讐ものとも言えるかもしれない……悪い奴が報いを受ける、復讐が果たされるといった爽快感みたいなものは、正直なところあまりないが。
    忘れ...続きを読む
  • 恐怖小説キリカ
    初めてこの作者さんに触れたのが映画の「来る」で、その後原作が気になってぼぎわん、ずうのめを読んだところだったのである意味最高に楽しめたと思います。
    毎回人間の嫌な感じの描写が上手くて怖いです。確か作者さんは男性と聞きましたが、ぼぎわんのイクメン描写とかで「『男性なのに』描写上手いですね」的なこと言わ...続きを読む
  • ぼぎわんが、来る
    映画『来る』を先に観たけど、原作の方が良い

    『来る』は霊能者役の柴田理恵が好きすぎてFilmarksで★5をつけてしまったけど、ミソジニー的な描写が多々あった 原作は家父長制の呪いを描いていて、もしこっちを先に読んで内容を知ってたら、映画の評価は全然違ったと思う
  • などらきの首
    【2024年36冊目】
    比嘉姉妹シリーズ3冊目は短編集。6つのお話中5つは怪異、1つはちょっとした感動譚でした。短編集なのに起承転結はっきりしてて、どれも面白かった。

    「ゴカイノカイイ」
    まさかの皆知ってるあの言葉が呪いに転ずるなんて!上手いな〜と思った一作。

    「学校は死の匂い」
    救いの筈の言葉...続きを読む
  • ぼぎわんが、来る
    【2024年34冊目】
    初めてこの作品に触れたのは映画でした。映画を見て「原作を読んでみたい」と思って読んだのですが、映画とは違うストーリー展開であることに少々不満を抱いたのを覚えています。

    冒頭から冷やりとさせられる展開が描かれ、第1章では冒頭に行きあたるまでの話が続くのですが、章の最後に味わえ...続きを読む
  • ぼぎわんが、来る
    感想
    久しぶりにホラー読んだな。ゾクっとする感じ、楽しみました。

    返事しただけで来てしまうなんて、なんて理不尽な!そして、警察庁長官に顔パスなんて、琴子凄すぎでしょ。

    秀樹や家族の溝にも原因はあるけど、友達の大学の先生も悪意ありすぎだし、全ての元凶が婆ちゃんとは!?

    琴子も最初から必殺技使えば...続きを読む
  • ずうのめ人形
    【2024年35冊目】
    いやー面白かった〜。読むと死んでしまう呪いの原稿。まるで「リング」の貞子のようにふりかかる呪い。当然のように原稿の内容も書かれているので「あっ、これ読者も巻き添えにするぞみたいな感じ?」と思いながらも、読む手を止められませんでした。

    今作の面白いところは、怪異の怖さや不可解...続きを読む
  • アウターQ 弱小Webマガジンの事件簿
    なるほど!
    そー繋がっていくのか。
    改めてSNSが怖いというか、ネットや人の記憶力や証言があてにならないのだなと思った。
    リクも別に悪気があったわけではなく、意識が薄れてく中で目にした物をそのまま、なんの気無しに発言しただけで、それはある意味正義だったし。
    発した言葉で誰かを救えることもあれば、傷つ...続きを読む
  • わたしの名店
    こういう本を読むと、つい場所をチェックしちゃったりするんだけど、わりとそれだけで満足しちゃうタイプw

    今回、いちばん行ってみたくなったのは久住さんの餃子屋さんだったけど、めっちゃ遠いので即諦めたwww

    知ってるお店が登場してほくそ笑んだり、楽しみはいろいろあるわけだけど、すっかり引きこもり体質に...続きを読む
  • わたしの名店
    28名の著名人エッセイ集。
    お気に入りのお店を思い出やその出会い、魅力について綴っている作品。
    なかなか読む機会のない方々がどんな風に書くのかも知れてお得感。

    藤岡陽子さんのお話が好きでした。
  • 予言の島
    ラストの結末は、びっくりしました。
    ホラーよりの事件で始まっていくが、途中で方向がガラッと変わる所にびっくりしました。
    初読では、全体が見えてこないので、再読した方が、このセリフが伏線だったのかーと思いました。

    サリン事件、3.11、9.11など実際に起こった事件を織り交ぜて作っているので、妙なリ...続きを読む