澤村伊智のレビュー一覧

  • ぼぎわんが、来る

    購入済み

    素晴らしい作品

    面白い。謎の存在になす術なくひたすらに追い込まれていくどこにでもいるようなサラリーマンの男。
    家族を守るために探し当てたオカルトライターといわゆる「霊能力者」の女。
    話自体も良くあるホラーにありきたりな感じだったのだが、話の運び方がダントツに上手い。「何故」狙われるのか、襲いかかる怪異「ぼぎわん」が何なのか、被害者である田原はそれらが全く解らないままにもがき続ける。
    そこからしてもう怖い。細かい所はホントに読んでもらいたいので書かないけれど、登場人物達が抱えている闇が「ぼぎわん」との関わりをより深くしていく。
    この作品は映画から観て、何か違うな~と思っていましたが原作は素晴らしかった。
    ホラー

    #ダーク #ドキドキハラハラ #怖い

    1
    2023年05月08日
  • 本格王2021

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    方丈さんが好きで方丈さん目当てで買った。
    アミュレットホテル、とても楽しく読めて好き。

    他にも初読みの作家さんが多く、楽しく読め気になる作家さんが増えた。

    0
    2023年04月30日
  • 再生 角川ホラー文庫ベストセレクション

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    表題作の『再生』、過去に読んだことある作品だけどやっぱり何度読んでも大好き。
    最愛の妻の首なし死体と共に暮らすって構図が恐ろしくてグロテスクだけど美しすぎるよね……好き……
    結末の救われなさもほんとすき……

    他の作品もどれも面白くてハズレなし。流石!って感じでした。
    井上雅彦の『よけいなものが』と福澤徹三の『五月の陥穽』が特に好きかな。

    0
    2023年03月20日
  • 恐怖小説キリカ

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    小説『ぼぎわんが来る』が、大賞を取り、
    出版するまでの舞台裏を描いた作品
    主人公も、もちろん!澤村伊智!
    どんな感じかなあ〜何気にラストは感動的とか?
    ワクワク(*∩∀∩*)ワクワク♪読むぞーー!

    〜あらすじ〜

    恐怖、また来る。デビュー作(日本ホラー小説大賞『ぼぎわんが、来る』)、戦慄の舞台裏。ああ最愛の妻までも……

    大きな文学賞を総ナメにしている錚々たる作家たちが選考委員を務める新人文学賞を獲得した「僕」。隣には最愛の妻・キリカ。作家デビューは順風満帆かと思われたが、友人が作品を曲解して、「作家とは人格破綻者である」「作家は不幸であるべき」と一方的な妄想を僕に押し付け、執拗な嫌がらせを

    0
    2023年02月25日
  • ひとんち 澤村伊智短編集

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    ネタバレ

    日常に潜む恐怖を描いた短編集。世にも奇妙な物語の様な雰囲気がある。どれも日常の少しの違和感、それが少しずつ大きくなって、気づいた時には手遅れ、という作風。
    『闇の花園』が一番おすすめの短編。どんでん返し系の作品で見方が変わると台詞の意味合いも変わってくるところがどんでん返しの魅力。

    0
    2023年01月24日
  • ぼぎわんが、来る 1

    無料版購入済み

    小説に匹敵する怖さ

    小説版は読み終えて、映画も観たことがありましたから、マンガはどんなもんかな~と軽い気持ちで読んでみました。
    正直言うと、凄く良かったです。
    映画は映画で別物として受け取っていましたが、小説に乗っ取って話が進みますし、ちゃんとぼぎわんの「怖さ」が描けてます。
    絵柄もシンプルながら人物の描写もしっかりしてますし、キャラも魅力的です。
    まだ話としては導入部なので、これからの恐ろしい展開には期待を感じています。
    そもそも『ぼぎわん』とは何なのか、どうやったらアレを祓えるのか、そもそも勝てるのか、等々気になる所はたくさんありますので続きが気になる方は是非とも小説版も読んでみてはいかがでしょうか。

    0
    2023年01月05日
  • 恐怖小説キリカ

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    ネタバレ

    狂気が狂気を飲み込み、狂気に次ぐ狂気で、狂気が押し寄せる狂気小説です。
    これは本当に面白かった!!!
    どこまで本当なの〜と恐怖を感じながら読み終えた。
    所々で作者が著書を侮辱する文章を書いてると思うと、また面白く、ニヤニヤしながら読んだ。
    セリフ回しだったり登場人物のキャラなど、澤村先生はそういうユーモアもある人なんだと実感。
    て感じで褒めておいたほうが良さそうなので褒めておきます…(意味深)

    0
    2022年12月17日
  • 超怖い物件

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    ネタバレ

    「物件」に関する怪談小説のアンソロジー。おすすめ作品
    神永学『妹の部屋』死んだはずの妹の部屋がいつしか復元されている。おかしいのは自分か、家族か。ミステリ要素のあるホラー。
    澤村伊智『笛を吹く家』一番おすすめの作品。ラストにどんでん返しがあるホラーミステリー。
    郷内心瞳『トガハラミ』人間に取り憑いて人を喰らう物の怪、トガハラミの話。ラストシーンの伏線回収が美しい。語り手は美佐子に憑いたトガハラミで、「姉」はトガハラミが見せていた幻覚ではないか。
    芦花公園『終の棲家』最後の一文にゾッとする。怪異は話を聞いた者に取り憑き、伝染する。
    平山夢明『ろろるいの家』実話怪談風の作品。短編集の中で一番怖かっ

    0
    2022年12月09日
  • 紙魚の手帖Vol.03

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    22/2/16 誰が配ったっけ?
    22/2/16 運命女神の指
    オーリエラント2作目 年表も面白い
    22/2/17 私の性自認は攻撃ヘリ
    すごい作品だったけど、SF読み慣れてなくて難しい

    0
    2022年11月18日
  • 超怖い物件

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    著者は著名な人ばかり、内容もそれぞれ毛色が違って、面白くて一気に読みました。

    物語形式とルポ形式、両方を一冊にまとめるというのは、なかなか良い試みだと思います。

    0
    2022年10月12日
  • ぼぎわんが、来る 1

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    映画版とはまた違った終わり

    映画版とは違い、全てが丸く収まったというか、比較的ハッピーエンドで終わって安心感がありました。恐ろしいは恐ろしいのですが、悪いところもあった人間の「良」の部分がファンタジックに活かされてる内容だと思います。
    映画版だと「あー現実ってやっぱこんな感じでシビアだよな」みたいに、面白さは維持しつつも心がしんどくなる描写が多かったし、ぼぎわんの真相についてもわからないままでした(それはそれで怖くて最高なのですが)。漫画版はそんな映画版と比べて、個人的には癒し要素が多かったなと感じました。

    #感動する #怖い #切ない

    0
    2022年10月01日
  • 恐怖小説キリカ

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    ネタバレ

    『この物語はフィクションです。実在の人物・団体とは一切関係ありません。』
    このひと言に救われる作品。澤村伊智の作品を酷評した読者たちが惨殺されていくシーンは読んでいて「フィクションに決まってるし(震え声)」と言い聞かせながら、読み進めていたが、徐々に「え?本当の話?」とか「マジっぽくない?」とかそんな感情が湧き上がってくる。
    全て読み終えた後、『この物語はフィクションです』の文字を探せて安心した話はこれが初めてではなかろうか。
    秋の夜長にピッタリのホラー。

    0
    2022年09月24日
  • ししりばの家

    購入済み

    暮らす場所

    ずるずると引き込まれる物語でした。
    その場所に導かれる運命だったのか。
    そこに行かなければ「普通」の中にいられたと思うと…

    0
    2022年09月10日
  • ひとんち 澤村伊智短編集

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    ネタバレ

    「家」がテーマのホラー短編集。
    読み終わった後に残り続ける後味の悪さと文章から伝わってくる独特の気味悪さ、そこにミステリの要素も絡んでくるので1冊でとても美味しい思いのできる1作です。
    個人的なイチオシは『ありふれた映像』です。読み終わった後にある映像を見るのが怖くなります。

    0
    2022年08月10日
  • 再生 角川ホラー文庫ベストセレクション

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    色々な作家さんの作品が読めるホラーアンソロジー。
    怖かった…!
    特に今邑彩さんの「鳥の巣」、小池真理子さんの「ゾフィーの手袋」は、後半にかけて恐怖がヒタヒタと迫り来てゾッとした。
    岩井志麻子さんの「依って件の如し」は、怖さよりも文章のリズム感と情景描写が美しすぎて感動させられた。
    もっとこの人の作品を読みたいと思った。
    もちろん田舎の陰鬱とした雰囲気漂うホラー要素もあるのでしっかり楽しませてくれた作品だ。

    0
    2022年07月16日
  • ひとんち 澤村伊智短編集

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    単行本からの再読。内容をぼんやりと覚えている程度だったので、新鮮に読めました。「シュマシラ」が最高でした。特にラストの動物園の雰囲気が不気味で大好きです。シリーズものじゃないホラー短編をもっと読んでみたいと思いました。

    0
    2022年05月29日
  • ひとんち 澤村伊智短編集

    匿名

    購入済み

    面白かった!

    宮本くんの手 が1番好きです。
    手荒れをバグと表現する所も、追い詰められ
    追い込まれた際に、変な思い込みから
    取り返しがつかない事をしてしまうのが
    狂気を感じました。

    ありふれた映像 も、日常誰もちゃんと見ない物に
    悪意のように忍び込ませるという発想も面白かった。
    在らぬ物が映ってるのではと、街を歩いてる時
    ふと思い出しそうで。

    #怖い #ダーク

    0
    2022年03月20日
  • 恐怖小説キリカ

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    めっちゃ面白い〜!素晴らしい〜!
    としか書かれへんやん…^^;
    殺されるのイヤや〜!

    KADOKAWA、講談社、綾辻行人、貴志啓介、宮部みゆき、などなど、更に自分自身…この調子なら、編集者とかの名前も実在してるんやろな。
    「ぼぎわん」の賞受賞から、この作品まで題材にしてる。
    「残穢」って作品も、実在の人出してだけど、この作品は、もっと徹底してる!
    他人は、貶すとかしてなく、逆に自分自身は、徹底的に堕としてる!
    なかなかの発想や〜!面白い〜!
    フィクションならば…(−_−;)

    これ読んでると、ほんまに澤村さん、こんな人かと思ってしまう!
    なので、何度も書きますが。批判的な言葉は書きません〜!

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    2022年02月03日
  • 恐怖小説キリカ

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    ネタバレ

    発想が本当に凄すぎる、、、、自分を主題にして最後まで現実だという匂わせをやめないのも凄く好み、、、恐怖小説キリカという題名からは想像もつかないくらい壮絶な話でいい意味で裏切られた。
    レビューで酷評してる人いないか、その人のレビューが途中で途切れてないかを確認してしまった笑

    澤村伊智さん本当に大好きなので殺さないでください。

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    2021年12月04日
  • 恐怖小説キリカ

    Posted by ブクログ

    これはやばい
    度を越した怖さ
    ここ最近で一番の作品

    どこまでがフィクションなのかわからない…
    あとがきまでそんな感じですかい

    あまりの凄さに感想を文字に起こせない(いろんな意味で)
    読んで感じてくれ

    残念なのが、作中に登場する『ぼぎわんが、来る』と『ずうのめ人形』が未読だったこと
    これはぜひとも読まねば

    まだ未読の人は、これらを読んでからのほうがいいかも

    0
    2021年09月30日