澤村伊智のレビュー一覧

  • ひとんち 澤村伊智短編集

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    やっぱり澤村先生の作品はめっちゃ怖くて最高!全部タイプの違う怖さですごい。
    特に好きなのは「ありふれた映像」と「死神」。どちらも不気味な情景描写が巧みで、脳内で鮮明な映像が浮かび上がってしまって本当に怖かった。小学生の時「世にも奇妙な物語」や「本当にあった怖い話」に本気でビビり散らかしていたあの恐怖心が蘇った。
    反対に「闇の花園」のオチは予想もしていなかったものでゲラゲラ笑ってしまったのだけど、あれは澤村先生から笑わせに来ているよね…??

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    2023年12月03日
  • 邪教の子

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    ネタバレ

    このまま筆者が主人公で団地に住んでいく話になるのかなぁと思いながら読む。
    だが違っていて2部となっていて前半は教団本となる。
    私の感想を読んで下さっているとは思わなかったのでネタバレを気にせず書いていた。
    これからもネタバレを書くので見えないようにします。
    この団地全体が信者が多く住んでいて一般の人と共存して信者ではない人も入信はしていないが受け入れている。
    後半からテレビディレクターが取材という形で教団の生活に密着するが元信者の意味不明の証言や脱退後の精神錯乱、何かがおかしいと思いながらもその引っかかりが分からず取材を進めていく。
    本人自体もその教団に母親が入信し祖父母に最低限の生活を送って

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    2023年11月26日
  • うるはしみにくし あなたのともだち

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    めちゃくちゃ面白かった!!!!
    都市伝説好きにはたまらない!!!!

    ホラーでありつつも学園小説であり、思春期のルッキズムが痛々しいほど鮮明に描かれています。
    ミステリー要素もあり、誰が呪いの犯人なのか最後まで分かりませんでした。
    何度も「え!?どゆこと!?」ってなりました笑
    すごくすごーーーく面白かった!

    誰だって美しい人に嫉妬することはあると思います。
    もし、あの美しい同級生が醜く変貌してしまったら...?
    そんな仄暗い願いを叶えてくれる「おまじない」に振り回される人々の物語です。

    やっぱり澤村伊智先生の本にハズレ無し!

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    2023年11月25日
  • 超怖い物件

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    嘘か真か
    名手たちの家に纏わるオムニバス

    めっちゃおもしろい!
    体験談や明らかなフィクションなどバリエーションに富んでるから飽きないし、それぞれのクオリティが高くて読んでてワクワクした。

    一番好きなのは「やなぎっ記」
    トガハラミ、笛を吹く家、終の棲家、ろろるいの家が良かった。
    特にろろるいはかなり怖くてゾクゾクした。

    トガハラミから読んだせいでまたカニバリズム関連が目に触れることに…

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    2023年11月04日
  • うるはしみにくし あなたのともだち

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    ユアフレンドは悪魔の呪具
    家族から容姿をけなされて、それが心の棘になって傷ついて縛られてしまう
    ましてや若い女性なら尚更ですね
    誰がこの呪具を使って、可愛い子を醜くしたのか?
    二転三転して読むのが止まらなかった
    そしておまじないをかけた者がどうなるか、真の意味も最後にわかる
    切なくて面白い
    相反する感情を読書後に味わう

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    2023年10月01日
  • うるはしみにくし あなたのともだち

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    すごい本。
    人の心理をこんなにも、事細かに書けるなんて。
    みんな、多からず少なからず人に操られて生きていて。 それは毒が強すぎると、殺人にまで至る。
    何者でもある作者に、ひたすら脱帽。

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    2023年09月16日
  • うるはしみにくし あなたのともだち

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    美貌格差って言うヤツやな…
    一皮剥けば、みんな骸骨や〜!って言ってもね…

    こんな雑誌現れて、好きに出来るって言われたら、美人さんをめちゃくちゃしたる!って気持ちは分からなくてはない。
    でも、それで、自分がどうなる訳やないし止めときや!としか言えん。
    結局、罪の意識とかに苛まれるだけ。

    「人を呪わば穴二つ」って言うやろ!
    どうせなら、美人さんに変身させたらええのに!多分、大きい目で見れば、これの方が堪えるような気もする。
    あかんで〜!
    そんな事。反省m(_ _)m

    別に善人でもないんで、もっと人を陥れずに楽しめんのかな?
    どうせ、貰った呪具やし。
    何かで、お金儲けするとか……
    あかんな…多

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    2023年09月14日
  • 七人怪談

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    このアンソロジーを一言で表すなら、「とても怖い」。とにかく怖い描写や不気味な描写が多い。
    澤村伊智『サヤさん』ある霊能者に出会った小学生の話。前半の怪異に襲われる不気味さ、不条理さと、後半の物語の真相、謎の残るラスト。どれをとっても怖い。『予言の島』を事前に読んでおくとなお良い。
    加門七海『貝田川』実話の様な怪談、その真偽は不明。フィクションだと思っているのに、そうだと断言することが出来ない。
    名梁和泉『燃頭のいた町』「現世」と「異界」の境界が曖昧になり、いつしか怪異に襲われる。だが、この話は怪異より人間のほうが怖いと思う。
    菊地秀行『旅の武士』旅をする武士を中心として語られる時代劇怪談。連続

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    2023年09月01日
  • 邪教の子

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    これも非常にエンターテイメント性が高くて面白かった。
    前半の途中で気づいてはいたけど想定以上に読み手の裏を欠く新事実が暴かれていって、一気に読んでしまった

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    2023年08月27日
  • うるはしみにくし あなたのともだち

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    続きが気になって寝不足になりました…

    学園ホラーミステリーというのでしょうか。
    メンタルにくる話で、うわーと思いながらも先を読まずにはいられない。

    見た目の美しさ、醜さにまつわる呪いの話。
    結局この呪いって何だったのか、そう考えた時に、じっとりと嫌な気分になる。
    私も知らずに誰かに呪いをかけてしまっているかもしれない。かけられてるかもしれない。

    そして突然一瞬唐突に古典的少女漫画キュンッ展開があって不意打ちで「あらやだすてき…」ってなったりならなかったり笑

    「うるはしみにくし あなたのともだち」
    語呂がいいよなぁ。
    澤村伊智さんの作品はタイトルがなんだか頭から離れなくなるものが多い気が

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    2023年08月16日
  • アウターQ 弱小Webマガジンの事件簿

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    サクッと読める短編集。読みやすくストーリーに引き込まれていきます。ホラーよりは奇妙な物語な感じ。最終章で謎がわかり鳥肌が立った!続編が出ればまた読みたい。

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    2023年08月16日
  • うるはしみにくし あなたのともだち

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    学校でのおまなじないが現実に起こってしまう、誰が犯人が分からないまま疑心暗鬼になっていく。
    澤村さんの作風、少しだけテイスト異なる印象でしたが、面白くて一気読みしました。

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    2023年08月11日
  • うるはしみにくし あなたのともだち

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    ネタバレ

    美しさとは何か?
    皮一枚のことだけれど、本人にとっては重大なこと。

    おまじないで、それを変える事ができたら。
    女子高生の願いらしい呪い。

    いつもの澤村さんの作品とは違う意味で重かったです。

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    2023年08月09日
  • 七人怪談

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    ネタバレ

    面白かった。澤村さんの短編がお目当てだったけれど、どの作品にも背筋がヒヤッとさせられた。最近民俗学と絡めた小説が好きなので、霜島さんの作品は思わぬ収穫だった。

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    2023年08月07日
  • アウターQ 弱小Webマガジンの事件簿

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    うん!面白い!
    ホラー要素もあるけど、ミステリー要素が濃いかな?
    それも最後に!
    「アウターQ」というWebマガジンのライターの各記事の取材のとこを短編集としてしている感じになってるけど、そこに凄い仕掛けが…
    この作家さんは、ホラー作家と言われはしてるけど、ミステリーも十分描ける!

    今回の怖さは、心霊とかそういうのやなく、伝える事!

    本人が、そう思い込んで伝えたとしても、それによって、どんな事態が起こるか…

    更に、今は、ネットで色んな情報がすぐに流れるけど、ちゃんと真実を伝えないとどうなるか…
    誤解だけでは済まされへんしな…

    その誤解もな…
    こういう事故に陥らせた主催者だったとこが、そ

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    2023年07月15日
  • ファミリーランド【電子特典付き】

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    面白かった!
    ホラー作家、澤村伊智の描く、ホラーSF。
    ホラーとはいっても、血みどろの展開や、人外の化け物が登場するわけではない。人間の怖さ、いやらしさをうまくSFに落とし込んでおり、どの話も読み応えのある短編集だった。
    特に気に入ったのは「サヨナキが飛んだ日」。SF的要素だけでなく、ホラー要素や意外な展開が待ち受けており、個人的には、この短編集の中で一番澤村伊智らしい作品のように感じた。
    この短編集で何が怖いかって、ここに描かれている未来が来ないとも限らないということ。
    読んでいる間ではなく、読後、ふと未来のことを考え、こんな風になってほしくないなって思ってしまう、そういう怖さがある作品だっ

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    2023年06月24日
  • 超怖い物件

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    全部怖い。
    どれがお気に入り!とは、ならないぐらい全ての作品が面白かった。
    こんな作家様も内容も全てが豪華な1冊。
    夜に読むと怖さ倍増ですね。

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    2023年06月23日
  • アウターQ 弱小Webマガジンの事件簿

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    連作短編なので、一つ一つは短い話ではあり読みやすく、ラストにかけて一つのストーリーとして成り立たせている、非常に面白いです。
    そこまでホラー、というわけでもなくミステリー、気味悪さが妙に心地よい。
    世にも、な感じもありますがオススメできる一冊。

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    2023年06月22日
  • アウターQ 弱小Webマガジンの事件簿

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    面白かった!やっぱりホラー作家さんはエンタメをちゃんと心得ているなと感心した。キャラもしっかり立っているし、各話の「謎」も映像映えしそうないい感じのものだったのも◎。

    本作は駆け出しのWebライターが寄せられた依頼を取材し、その過程で怪異にあったりあわなかったりする物語。なお連作短編の形式になっていて、だらだらと短編が続くのではなく最終話でしっかりオトしてくれたのもよかった。

    読んでいて思ったのは、本作は一見するとテーマがないようにみえて、作者さんが抱いている「伝えること」の怖さが作中で表現されていたように感じた。そういう作者さんの悩みというか、繊細な一面を作品を通して知れるのはとても貴重

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    2023年06月20日
  • ししりばの家

    ネタバレ 購入済み

    こ、怖かった~

    比嘉姉妹シリーズの中で一番好きな登場人物である、琴子登場!
    面白かったし怖かった。久しぶりに一冊の本を休まずに一気読みした。
    大好きな琴子が活躍する上に、キーになる物(者?)が犬だった。ものすごーく心に残る作品になってしまった。真琴の事も含めて。
    このまま引き続き、比嘉姉妹シリーズの次作を読みますよ。

    #エモい #怖い

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    2023年06月11日