澤村伊智のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレこのまま筆者が主人公で団地に住んでいく話になるのかなぁと思いながら読む。
だが違っていて2部となっていて前半は教団本となる。
私の感想を読んで下さっているとは思わなかったのでネタバレを気にせず書いていた。
これからもネタバレを書くので見えないようにします。
この団地全体が信者が多く住んでいて一般の人と共存して信者ではない人も入信はしていないが受け入れている。
後半からテレビディレクターが取材という形で教団の生活に密着するが元信者の意味不明の証言や脱退後の精神錯乱、何かがおかしいと思いながらもその引っかかりが分からず取材を進めていく。
本人自体もその教団に母親が入信し祖父母に最低限の生活を送って -
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Posted by ブクログ
美貌格差って言うヤツやな…
一皮剥けば、みんな骸骨や〜!って言ってもね…
こんな雑誌現れて、好きに出来るって言われたら、美人さんをめちゃくちゃしたる!って気持ちは分からなくてはない。
でも、それで、自分がどうなる訳やないし止めときや!としか言えん。
結局、罪の意識とかに苛まれるだけ。
「人を呪わば穴二つ」って言うやろ!
どうせなら、美人さんに変身させたらええのに!多分、大きい目で見れば、これの方が堪えるような気もする。
あかんで〜!
そんな事。反省m(_ _)m
別に善人でもないんで、もっと人を陥れずに楽しめんのかな?
どうせ、貰った呪具やし。
何かで、お金儲けするとか……
あかんな…多 -
Posted by ブクログ
このアンソロジーを一言で表すなら、「とても怖い」。とにかく怖い描写や不気味な描写が多い。
澤村伊智『サヤさん』ある霊能者に出会った小学生の話。前半の怪異に襲われる不気味さ、不条理さと、後半の物語の真相、謎の残るラスト。どれをとっても怖い。『予言の島』を事前に読んでおくとなお良い。
加門七海『貝田川』実話の様な怪談、その真偽は不明。フィクションだと思っているのに、そうだと断言することが出来ない。
名梁和泉『燃頭のいた町』「現世」と「異界」の境界が曖昧になり、いつしか怪異に襲われる。だが、この話は怪異より人間のほうが怖いと思う。
菊地秀行『旅の武士』旅をする武士を中心として語られる時代劇怪談。連続 -
Posted by ブクログ
続きが気になって寝不足になりました…
学園ホラーミステリーというのでしょうか。
メンタルにくる話で、うわーと思いながらも先を読まずにはいられない。
見た目の美しさ、醜さにまつわる呪いの話。
結局この呪いって何だったのか、そう考えた時に、じっとりと嫌な気分になる。
私も知らずに誰かに呪いをかけてしまっているかもしれない。かけられてるかもしれない。
そして突然一瞬唐突に古典的少女漫画キュンッ展開があって不意打ちで「あらやだすてき…」ってなったりならなかったり笑
「うるはしみにくし あなたのともだち」
語呂がいいよなぁ。
澤村伊智さんの作品はタイトルがなんだか頭から離れなくなるものが多い気が -
Posted by ブクログ
うん!面白い!
ホラー要素もあるけど、ミステリー要素が濃いかな?
それも最後に!
「アウターQ」というWebマガジンのライターの各記事の取材のとこを短編集としてしている感じになってるけど、そこに凄い仕掛けが…
この作家さんは、ホラー作家と言われはしてるけど、ミステリーも十分描ける!
今回の怖さは、心霊とかそういうのやなく、伝える事!
本人が、そう思い込んで伝えたとしても、それによって、どんな事態が起こるか…
更に、今は、ネットで色んな情報がすぐに流れるけど、ちゃんと真実を伝えないとどうなるか…
誤解だけでは済まされへんしな…
その誤解もな…
こういう事故に陥らせた主催者だったとこが、そ -
Posted by ブクログ
面白かった!
ホラー作家、澤村伊智の描く、ホラーSF。
ホラーとはいっても、血みどろの展開や、人外の化け物が登場するわけではない。人間の怖さ、いやらしさをうまくSFに落とし込んでおり、どの話も読み応えのある短編集だった。
特に気に入ったのは「サヨナキが飛んだ日」。SF的要素だけでなく、ホラー要素や意外な展開が待ち受けており、個人的には、この短編集の中で一番澤村伊智らしい作品のように感じた。
この短編集で何が怖いかって、ここに描かれている未来が来ないとも限らないということ。
読んでいる間ではなく、読後、ふと未来のことを考え、こんな風になってほしくないなって思ってしまう、そういう怖さがある作品だっ -
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Posted by ブクログ
面白かった!やっぱりホラー作家さんはエンタメをちゃんと心得ているなと感心した。キャラもしっかり立っているし、各話の「謎」も映像映えしそうないい感じのものだったのも◎。
本作は駆け出しのWebライターが寄せられた依頼を取材し、その過程で怪異にあったりあわなかったりする物語。なお連作短編の形式になっていて、だらだらと短編が続くのではなく最終話でしっかりオトしてくれたのもよかった。
読んでいて思ったのは、本作は一見するとテーマがないようにみえて、作者さんが抱いている「伝えること」の怖さが作中で表現されていたように感じた。そういう作者さんの悩みというか、繊細な一面を作品を通して知れるのはとても貴重