澤村伊智のレビュー一覧

  • さえづちの眼
    表題の『さえづちの眼』より『あの日の光は今も』がよかった。
    「人は自分の見たいものを見る」っていう認識のすれ違い、自分ですら自分が信じられなくなるという恐怖、やっぱり澤村伊智はすきだな〜。
  • などらきの首

    怖い怖い

    比嘉姉妹と野崎がそれぞれ登場する短編集でした。
    前作の「ぼぎわんが、来る」「ずうのめ」に比べて怖くないな~と思いながら読んでいたら、最終話の怖い事と言ったら!怖かったっす~
  • ひとんち 澤村伊智短編集
    澤村伊智さんプチバズり中。アンソロジーで読んだ短編が面白かったのもあって、こちらも期待大で読む。この人の上手いところは、怪異の正体が判明するまでわけがわからず翻弄される部分だと思う。そういう意味で、サクッとダイレクトに恐怖が突き刺さる短編の方が面白いのではと勝手に判断する。

    「ひとんち」
    自分の家...続きを読む
  • さえづちの眼
    安定の?比嘉姉妹シリーズでした
    母と:これは完全に野崎と同じく、琢海に騙されました。映像化難しいやつですね。結局瑛子とは何者なのか、といった所ですがそれぞれの母と子の関係が浮き彫りになり和解ではないけど進展できたのかな、といった感じ
    いちばんは鎌田のおっさんが可哀想

    あの日の光は今も:ずうのめ人形...続きを読む
  • 怖ガラセ屋サン
    なんとなく、芦沢央さんの「火のないところに煙は」を思い出した。
    すごく淡々と人を恐怖に陥れる「怖がらせ屋さん」
    湊かなえさんの「告白」の最後の日に淡々と生徒を恐怖に陥れる担任にも似てる。

    結局怖がらせ屋さんは怪異なの?
    なんで怖がらせられたのかわからない人もいるけど、そこまでモヤモヤせず、ふーん、...続きを読む
  • さえづちの眼
    最初の「母と」を何度も読み返してしまい先に進めず一冊読み終えるのに時間がかかった。表題作は個人的にはあんまりだった。
  • ぜんしゅの跫

    その後の比嘉姉妹

    『ぼぎわんが来る』や『ずうのめ人形』で活躍したフリーライターの野崎といわゆる霊能力者である真琴、琴子の比嘉姉妹。その後の三人や作品に登場した人物のエピソードを交えた短編集。
    そのほとんどが「スッキリしね~」っていう締めだったが最後のエピソードは凄く良かったです。ただ、このダークさが澤村先生の持ち味な...続きを読む
  • 予言の島
    ホラー押しな表紙だけど、あまりホラーっぽくない。
    おどろおどろしい感じでもなく、怖い感じでもないので、むしろミステリーな感じで読みやすかった!

    途中「ん?」って思うところはあるんだけど、最後にちゃんと納得のカタチになりました!
  • ファミリーランド【電子特典付き】
    これはすごい。澤村伊智はホラー作家の地位に居続ける事を良しとしないようだ。
    今回の短編集に収められた全6編。それらは全てホラーではなくSFである。そして家族の物語である。しかし作者が澤村伊智なのだからただ単純な家族ものであるわけがない。詰め込まれた短編は厭で、しかし頁をめくる手を止められないタイプの...続きを読む
  • 再生 角川ホラー文庫ベストセレクション
    岩井志麻子と澤村伊智がよかった。

    岩井志麻子先生、バラエティ出てきた時文章との差にぶっ飛んだもんな。今回も硬くて陰鬱な空気感。読み慣れるまでちょっとかかる。

    学校は死の匂い。うん。好意、真っ直ぐ返ってきてほしいよね。古市くんがいい人格付与されてるなぁ。
  • 予言の島
    初めはミステリーでしたが、最後に真相を知るとホラーになる。
    おっしゃる通りでした。
    人間って怖いなぁと感じました。


    初読はミステリ、二度目はホラー。この島の謎に、あなたもきっと囚われる。

    瀬戸内海の霧久井島は、かつて一世を風靡した霊能者・宇津木幽子が最後の予言を残した場所。
    二十年後《霊魂六つ...続きを読む
  • ファミリーランド【電子特典付き】
    単行本からの再読。ぼんやりと覚えている程度でしたので、ほとんど初読の気持ちで読めました。相変わらず嫌ーな話を作るのが上手だと思いました。世にも奇妙でドラマ化してほしいなと思える話ばかりでした。お気に入りは「今夜宇宙船の見える丘に」です。オチは全く覚えていなかったのでどうなるのかワクワクしながら読めま...続きを読む
  • ファミリーランド【電子特典付き】
    ホラーは怖いから読みたくないけど、これは気になる、、と思って恐る恐る読み始めたらとっても面白かった!突拍子もないSFではなく、現代と地続きになっているのが良い。現代を違う角度から見るような一冊でした。これは好き!
  • さえづちの眼
    野崎や姉妹だけでなく、いつか出てきたあの人やこの人の知らない一面が見られるのが、このシリーズの番外編?の面白い所だと思う。

    最後まで読むと、えっ終わり…? と戸惑いながら、自分の頭で考えて解釈しなきゃいけないターンが発生した。すっきり終わらない。物語が終わった気がしない。
    でもそれは、このお話にお...続きを読む
  • などらきの首
    比嘉姉妹や野崎などシリーズメンバーが活躍する短編集。
    「ゴカイノゴカイ」3…具合が悪くなるビルの一室。トップバッターにふさわしい軽さ。
    「学校は死の匂い」3…雨天の体育館に現れる霊。
    「居酒屋脳髄談義」4…居酒屋でのパワハラ・セクハラ。変化球。
    「悲鳴」3…ホラー映画サークル。りーたんが誰かわからず...続きを読む
  • ぜんしゅの跫
    比嘉姉妹の謎は深まるばかりです…が、そこがスパイス。

    私事ですが、この文庫買うの2回目でした…
    そういうのを防ぐ為のこのアプリだったのに…(涙)
  • 再生 角川ホラー文庫ベストセレクション
    どれも面白かった。
    『リング』著者の鈴木光司の作品は初めて読んだが、リアルな生々しさがあった。
    特に好きだったのがビルとビルの隙間に落ちる『五月の陥穽』。

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    角川ホラー文庫約30年の遺産!90年代から現在までの最恐セレクション。

    1993年4月の創刊以来、...続きを読む
  • 怪談小説という名の小説怪談
    読み損ねていた短編集を満喫!✨
    どれも…ちゃんと怖くて、さすがだなぁという感じw

    好みだったのは「こうとげい」かなぁ、
    でも「うらみせんせい」もよかったし、
    「高速階段」もゾワゾワきたし、
    「笛を吹く家」もそう来たか!って感じだし、
    「苦々陀の仮面」もいろいろそそるし、
    「涸れ井戸の声」もかなりそ...続きを読む
  • ファミリーランド【電子特典付き】
    「比嘉姉妹シリーズ」でお馴染みのホラー作家、澤村伊智がお送りする「ゾッとする"近未来家族模様"」6編。

    息子夫婦が住む家のシステムに介入して、老人ホームから"遠隔嫁いびり"―――『コンピューターお義母さん』。優秀な子を産むための薬を服用して産まれた「金髪で青い目」の子ではない「黒髪で黒い目」の子が...続きを読む
  • てのひら怪談 見てはいけない

    年を取ると子供が死ぬ話は辛い

    表紙や挿画は可愛らしい絵で、だからこそ作品内で子供が犠牲になっていく結末が胸につまされる。
    と言っても、怪談を読んで辛い気持ちになるのは正当なので文句じゃなく評価している。
    怪談やホラー小説で有名である作家陣も、いつもとは違った筆致で児童向け怪談に挑み概ね成功しているように感じた。

    『横断歩道には...続きを読む