澤村伊智のレビュー一覧

  • 怪談小説という名の小説怪談(新潮文庫)

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     『小説の形で書かれた怪談であり、怪談をモチーフにした小説』という二面性を持つホラー短編が七編収録されていて、ホラー映画を題材にした『苦々陀の仮面』や作者不明の恐怖譚『涸れ井戸の声』など怪談の醍醐味が詰まった恐怖と面白さがあった。

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    2025年06月05日
  • 怪談小説という名の小説怪談(新潮文庫)

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    とっても怖おもしろくて読み終わる前からもう「これから怪談・ホラー系の小説も色々読んでみたいなぁ」と思いはじめていました笑

    どこかミステリの要素もあるような、どのお話もゾワっとしつつ、でも愉しんでる自分もいて…
    まさにゾクゾクワクワクな作品です!

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    2025年06月04日
  • 怪談小説という名の小説怪談(新潮文庫)

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    大森望氏の解説目当てに買ったけど、面白い!
    モキュメンタリー、SFよりホラーみたいなイメージだったけど、こんな話も書くんだ!と嬉しい驚き。
    テーマは古典的なのに、現代的な令和ホラーとしてちゃんと怖い。著者のホラー作家としての力量を感じる。作中のホームページとかもちゃんとアクセスできるようになってて、読者を楽しませようと頑張ってるところがさらに好感度高い。
    それにしても、解説の最後に"〜はフィクションです"の記載は無粋では。解説だからしかたないのか、それとも時勢ですかね。

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    2025年06月01日
  • などらきの首

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    短編集、わりかしおもろいのが多い。 好きな話が「ゴカイノカイ」と「ファインダーの向こうに」な辺り比嘉真琴をシンプル気に入ってるのかもしれない。

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    2025年05月25日
  • 潰える 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    ホラーアンソロジー。小野不由美さん目当てで読んだ。知らずに読んだら「営繕かるかや怪異譚」の世界とリンクしてておおっとなった。
    原浩さんの828の1も面白かったー。

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    2025年05月19日
  • ぜんしゅの跫

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    比嘉姉妹シリーズの短編集第2弾。
    ぼぎわんやずうのめのような長編も、などらきや今作のような短編も安定して面白いです。

    収録は5編。
    『鏡』は、例のあの人が登場。
    全てを差し置いてもやはりこの人の、無自覚モラハラっぷりが最強。
    それにしてもあの娘がこんな未来を歩むのか?や、真琴の意味深なシーンなど後味悪めな展開。
    表題作でもある『ぜんしゅの跫』は怪異もかわいい。
    完璧無敵な琴子お姉さんも可愛い大満足。

    『赤い学生服の女子』は美晴ちゃんが再登場してうれしい。

    それにしても、シリーズが進めば進むほど色々な怪異と遭遇してきた人すべてに勝ったずうのめ人形の凶悪さが際立ちますね。

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    2025年05月16日
  • 再生 角川ホラー文庫ベストセレクション

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    ネタバレ

    8篇のホラーアンソロジー。
    どの作品もすんなりとその世界に連れて行ってくれてとても楽しめた。
    「よけいなものが」(井上雅彦)では、短い会話文の中に違和感をするっと埋め込んできていて凄かった。気づいたときには役割がひとつズレて堂々巡り。抜け出せるきっかけが見つからない。
    「依って件の如し」(岩井志麻子)はバラバラに思えた話がひとつに繋がってゾッとさせられ、読後に余韻を残す話だった。
    「ゾフィーの手袋」(小池真理子)は主人公が何ひとつ悪くないのでひたすら気の毒だったのだが、あっさりした文章が好みだった。

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    2025年05月16日
  • ししりばの家

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    比嘉姉妹シリーズ第4弾
    怖かったー。そして気持ち悪かった。さらに面白かった。
    あとがきが大好きな三津田信三先生で最高!
    あとがきまで楽しめました。

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    2025年05月15日
  • 予言の島

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    予想外!
    面白かった。最後はちょっと?になったが結果面白かった。
    恋が生まれる気がしたが勘違い。
    現在の風習がある村とか、この話みたいなことある気がしてならない。興味深い話でした。

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    2025年05月11日
  • 潰える 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    『潰える』は、角川ホラー文庫30周年記念のアンソロジーとして、澤村伊智、鈴木光司、小野不由美ら豪華作家陣の書き下ろし6編が織りなす多様な恐怖が魅力だった。
    それぞれの作家の個性が光り、心理的恐怖から超自然的ホラーまで、現代の不安を反映した「潰える」瞬間が鮮烈だった。

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    2025年05月10日
  • わたしの名店

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    大好きな作者さんの想い出の名店たち。
    私の世界にいなかった新たな作者さんとの出会いもあり!
    まだ知らない名店が知れたのと作者さんたちの人となりが分かるエピソード満載。Wでお得感満載(笑)。

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    2025年05月09日
  • ジャンル特化型 ホラーの扉 八つの恐怖の物語

    購入済み

    怖いは楽しい

    怖い話は怖いけど、ものの見方や捉え方の幅が広がるようで好きです。
    雨穴さんのお話が好きです。登場人物たちの行動心理を考えながら読みすすめるの、とってもワクワク、ゾクゾク、ヒヤヒヤ、エーッ!てなるので楽しい。

    #怖い

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    2025年05月07日
  • 頭の大きな毛のないコウモリ 澤村伊智異形短編集

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    もうタイトルのワードセンスが最高。
    どこにもそう書いてないのに、明らかにフルボッコの残虐もの。

    7篇の短編+自作解説の構成なのですが、
    この7話の短編が、シングルB面集かと思うくらいになかなか盛り上がらない。
    モキュメンタリー的な澤村さんにしてはチャレンジングな構成かもだが、なんかどっかにある話のようなものばかり。
    表題作も、悪くはないけど…的な…

    で、澤村伊智が終わるわけがない。
    5話目からじわじわ上がってきて、最後の、
    「鬼、あるいは終わりの始まり」
    見事なマッシュアップ。読後感も最高。
    タイトルが見事に回収。
    川から流れてきたあいつが退治するのは…

    そして、自作解説もまた良い。

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    2025年05月07日
  • ずうのめ人形

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    ネタバレ

    今作は前作と比べて圧倒的に怖い。と思うのは単純に和ホラーの方が怖いと思う自分の主観なのだが、人形を題材としているだけあってじわじわと迫りくる恐怖、直接的な害はなくても末路の想像が付く展開がシンプルにヤバい化け物に付け狙われていた前作より断然に怖かった。 加えて終盤の真相開示シーンがしっかりホラーだと感じられたのも大きい。元凶と対峙し制裁を下す展開なのは同じだが、差はおそらく人間の力か呪いの利用かの違いだと思う。真実を読み解き、的確に自爆特攻を行った手際がホラーの枠を超えない範囲で見事な戦闘だったと感じる。あと、真相自体もゆかりちゃん周りは一切想定しなかった角度で殴られた驚愕もデカい。 ホラー周

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    2025年05月05日
  • 頭の大きな毛のないコウモリ 澤村伊智異形短編集

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    程よい怖さの短編集で安心した。「縊 または或るバスツアーにまつわる五つの怪談」が印象的。「自作解説」は最後まで楽しんだ人へのご褒美。

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    2025年04月29日
  • などらきの首

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    比嘉姉妹シリーズ。今回は短編集でした。
    過去作の人物たちがそれぞれ登場。
    野崎と真琴の出会いにもなった『ファインダーの向こうに』やぼぎわんで霊がビビり散らかしてた理由が垣間見える琴子お姉さんの切れ味光る『居酒屋脳髄談義』など。
    特に『悲鳴』は、ずうのめのあの人が大学時代にもやらかしまくっててニンマリしました。

    ストーリー自体では断トツで『などらきの首』が良かった。
    八尺様みたいな田舎に伝わる伝承特有の不気味さとノスタルジーが同居していて秀逸。

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    2025年04月29日
  • ぼぎわんが、来る

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    幼い頃の体験談から始まり、新たな家族を迎えた家庭に何かくる、というお話。
    三つの視点で書かれていて、視点を変えると別の面が見えてくる。善人面して家族を追い詰める外面だけいい父など正直死んでスカッとしてしまった。
    なぜこの家庭をしつこく狙うのか、最後のスッキリしない終わり方に後味の悪さを感じる。
    化け物が知性を持って真似をしてくる描写が特に怖く、同じ声が真逆の事を言っていっていてどちらを信じればいいのか混乱し怖かった。

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    2025年04月28日
  • 頭の大きな毛のないコウモリ 澤村伊智異形短編集

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    一口で言えばホラー短編集でありますが、一作一作非常に独特で強烈な味わいなのが面白いなと思いました。

    全作甲乙付け難いのですが、「禍〜」の現場の狂気と怪奇現象がスピードと共にスケールアップする様(と過去類似作へのオマージュ)、「ゾンビと〜」の現代批判とゴア描写の気持ち良さ、「縊〜」の他の証言者との整合性の無さ、「貍〜」のあれ?と気付いてからのツイスト、「自作解説」のメタっぽい作りから伏線回収してのホラーな落ち、辺りが非常に好みでした。

    初出を見ると「自説解説」以外テーマに沿ったアンソロジー収録作のようなので、そのテーマに振り切った作品が集められたからここまでバラエティ豊かなのでしょうが、でも

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    2025年04月28日
  • ぜんしゅの跫

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    面白かった。いずれの作品も、特に「鏡」が象徴的なような気がするが、有害な男性らしさを目の敵にしているエピソードが多くて面白い。かつ、これも特に「鏡」なのだけど、過去作を読んでいる人へのファンサービスもある。めちゃくちゃパンチがきいているわけではないけれど、総じて面白いホラー。ぜんしゅのあしおとは兄弟をテーマにしたほっこり怪異物語として好き。

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    2025年04月28日
  • ししりばの家

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    ホラーだけど、ただ怪物とか幽霊がこけおどしで終わるのではなく、ミステリ的な終盤もあり満足しました。

    2888冊
    今年116冊目

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    2025年04月27日