澤村伊智のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
比嘉姉妹シリーズ第3作目。
1、2作目とは違い、短編集となっている。
■ゴカイノカイ
心理的瑕疵もなく立地条件もいい雑居ビル。
しかし5階だけが「痛い、痛い」と聞こえ、
自分まで痛みを感じてしまうことから
短期間で解約されてしまう。
対策のためにその筋の人に依頼するが・・・。
■学校は死の匂い
今作の中で一番好きな作品。
真琴の姉で琴子の妹である美晴が
雨の日にだけ体育館で謝りながら
自●をくり返す幽霊の謎を解いていく。
■居酒屋脳髄談義
居酒屋で同僚達といつものように
出来の悪い女子社員の牧野を馬鹿にしていた。
が、今日の彼女は何やらいつもと違うようで・・・。
■悲鳴
怪談を元にした -
-
-
Posted by ブクログ
読み終えた直後、思わず部屋の静けさが気になってしまうほど強い恐怖が残った。明らかに夜に読むべき作品ではなく、ページを閉じたあともしばらく落ち着かなかった。『ぼぎわんが、来る』は単なるホラー小説ではなく、物語の中に巧みにミステリ要素が織り込まれており、「怖い」と感じながらも先が気になって読む手が止まらない構成になっている。
特に印象的だったのは、少しずつ積み重ねられてきた違和感や伏線が回収され、謎が明らかになる瞬間だ。真相がわかったことで安心するどころか、むしろ得体の知れない不安や嫌悪感が一気に押し寄せてきて、背筋が冷たくなった。その「理解してしまったがゆえの怖さ」が、この作品の最大の魅力だと -
Posted by ブクログ
ネタバレ初めて読んだ時、あまりの内容に混乱してしまって、ものすごくゾッとした事を今でも肌感確かに思い出します。
まさかそんな、と思いつつも、それでも澤村伊智さんが「リアルな殺人犯」ではなく「想像力豊かな小説家」だということを確かめたくて、その他の作品に手を出し、もともとホラー苦手な私はトラウマ並みの恐怖を重ねてしまった事も含めて。
有村浩さんによる
「正統派エンタメホラー小説」
という評し方があってこそ、少し恐怖心が和らぐような…。
時々怖いものにも手を出してみようかな?と思う時、真っ先に脳裏によぎるも、どうしても初見キリカの衝撃が根深すぎて、手にとっては戻す、チラッと読んでは戻す、を繰り返し -
-
Posted by ブクログ
披露宴に出席するホテルで見かけたー鏡
どこにでもある町の怪談ーわたしの町のレイコさん
神隠しって本当にあるんやー鬼のうみたりければ
魅入られると必ず死ぬ病院の幽霊ー赤い学生服の女子
姿の見えない通り魔の正体はーぜんしゅの跫
比嘉姉妹シリーズの短編集。
鏡は奇妙な味わい
鬼のうみたりければは哀しい
ぜんしゅの跫は野崎さんも真琴さんも相変わらず身を削っていて痛々しい。優しくて思いやり深い彼女は美しいですね。霊能者として格段に上の琴子さんはとても彼女を愛しているけど、真琴さんにとってのお姉さんはそれだけじゃない思い。次巻の「さえづち~」がどうにもきなくさそうなので読みたいけど読みたくないけど読みた -
Posted by ブクログ
ネタバレ人が何に対して"怖い"と感じるかは人それぞれとして、私は"ぼぎわん"と呼ばれた怪異そのものが如何様にして生み出され、使われ、恐れられてきたかという疑問を、民俗学的な観点から推察してたどり着いた一つの仮説が恐ろしく、悍ましいと感じた。
かつては飢饉の折に食糧の確保と称して、赤子や老人を口減しに殺していたという話はよく聞いたことがあるが、その先の子や親を殺した側の人間がその後どう生きてきたのか?という観点まで見据えたことはなかった。
手をかけてしまった罪悪感からなのか"ぼぎわん"という怪異に子宝を奪われたというストーリーを想像し、
も