澤村伊智のレビュー一覧

  • などらきの首

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    短編集という形で、前作1・2巻に登場していたキャラクターたちの過去が断片的に描かれていて、世界観がぐっと奥行きを増したのが面白かった。これまで断片的にしか見えていなかった人物像の裏側をのぞき見しているような感覚があって、既存キャラへの印象が少し変わるのも良い。中でも野崎の過去はまだ核心に触れられていない分、想像をかき立てられて続きが気になる。今後どんな形で掘り下げられるのか期待したい一冊だった。

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    2026年02月01日
  • ぼぎわんが、来る

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    ネタバレ

    章ごとに視点が入れ替わり、登場人物の印象がガラッと変わるのが面白い。
    新幹線のトイレのシーンが特に好きです。
    私はずっと「秀樹のやろ〜!許せね〜!」と思いながら読んでいたんですけど、香奈の台詞で秀樹の良いところにも気付けたしあんな目に遭わされても秀樹のいいところに目を向けられた香奈も凄いと思って胸が熱くなりました。
    ミステリ的な仕掛けも豊富で単なるホラー小説以上の楽しみ方ができました

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    2026年02月01日
  • などらきの首

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    比嘉姉妹シリーズ第3作目。
    1、2作目とは違い、短編集となっている。

    ■ゴカイノカイ
    心理的瑕疵もなく立地条件もいい雑居ビル。
    しかし5階だけが「痛い、痛い」と聞こえ、
    自分まで痛みを感じてしまうことから
    短期間で解約されてしまう。
    対策のためにその筋の人に依頼するが・・・。

    ■学校は死の匂い
    今作の中で一番好きな作品。
    真琴の姉で琴子の妹である美晴が
    雨の日にだけ体育館で謝りながら
    自●をくり返す幽霊の謎を解いていく。

    ■居酒屋脳髄談義
    居酒屋で同僚達といつものように
    出来の悪い女子社員の牧野を馬鹿にしていた。
    が、今日の彼女は何やらいつもと違うようで・・・。

    ■悲鳴
    怪談を元にした

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    2026年02月01日
  • 学校の怪談じゃ、ものたりない? 君に綴る5つの恐怖

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    おおー、梨さんの『イオ』がヤバい。
    イオの正体に勘づいた時点では「どこが怖いんだろう」と思った。
    だけど最後の数ページで意味が分かった瞬間、ゾッとした。
    デスゲームとしては結構面白い『サイコロあそび』だけど、結末が嫌すぎるな。
    どっちに転んでもバッドだわ。
    おそらく中高生向けのアンソロシリーズなんだろうけど、大人でも十分楽しい。

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    2026年01月31日
  • ずうのめ人形

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    前作のぼぎわんが、くるよりは恐怖を感じなかったのでテンポよく、あっという間に読み終えることができた。
    怖さと面白さのバランスがよく、引き込まれた。

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    2026年01月25日
  • ジャンル特化型 ホラーの扉 八つの恐怖の物語

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    ホラー作品には様々なジャンルがあることが分かりました。それぞれのお話の後にもっとホラーを楽しむための解説があって、良かった。面白かったです。

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    2026年01月25日
  • 頭の大きな毛のないコウモリ 澤村伊智異形短編集

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    異形のものにまつわるホラー短編集。
    『ゾンビと間違える』はおぞましいのに爽快感のあるラストで好き。
    『貍(やまねこ)〜』はいじめられっ子からの壮絶な復讐は怖いけど途中であの国民的漫画のオマージュに気付くと怖いのに面白さを感じてしまう謎の感情に陥った(笑
    そして巻末の自作解説で、作者のあまりの書きぶりに不安になってなってから、これもホラーの一部だと気づいて安心して怖がれました。
    全体を通してホラーなのにユーモアが感じられた。

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    2026年01月18日
  • 令和最恐ホラーセレクション クラガリ

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    良かった。今っぽい。いわゆる昔からのホラーなのかというと少し疑問もあるけど、今っぽい現代を表現するホラーとしてはぴったりという印象。けれども決してギミックに逃げていない、それぞれしっかり短編小説であるところはすごく好感がもてた。ほかの作品をみてみたいと思う作者もいたし、背筋さんとか梨さんとか、こういうのも書けるのかと思うような作品もあった。

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    2026年01月15日
  • ばくうどの悪夢

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    ネタバレ

    とても面白かった!
    このシリーズの中で、ぼぎわんの次に好き。
    人に薦めるならぼぎわんとこれかな。間にぜんしゅを入れるかどうか。

    冒頭のとんでもない惨劇、途中のいや嘘だろ野崎、え?これは誰?、と次々展開していく感が良い。そしてどれもこれもしんどい展開ばかり。

    同窓会のシーンは、本当に久しぶりに会うのを楽しみにしていたのになあ、、が先に来て辛かった。

    すみせごの贄のとこよだけはこの話の後かな。

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    2026年01月14日
  • ぼぎわんが、来る

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    ネタバレ

    ぼぎわんが、来る
    真琴と琴子。シリーズ1作目。
    映画「来る」の原作。

    各章で目線が変わり、特に第1章が面白かった。第1章で違和感のあった部分が2章3章で補完され、事実の見え方が変わる。

    ラストもホラー小説らしい終わり方でよい。

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    2026年01月12日
  • ぼぎわんが、来る

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    読み終えた直後、思わず部屋の静けさが気になってしまうほど強い恐怖が残った。明らかに夜に読むべき作品ではなく、ページを閉じたあともしばらく落ち着かなかった。『ぼぎわんが、来る』は単なるホラー小説ではなく、物語の中に巧みにミステリ要素が織り込まれており、「怖い」と感じながらも先が気になって読む手が止まらない構成になっている。

    特に印象的だったのは、少しずつ積み重ねられてきた違和感や伏線が回収され、謎が明らかになる瞬間だ。真相がわかったことで安心するどころか、むしろ得体の知れない不安や嫌悪感が一気に押し寄せてきて、背筋が冷たくなった。その「理解してしまったがゆえの怖さ」が、この作品の最大の魅力だと

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    2026年01月12日
  • 恐怖小説キリカ

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    ネタバレ

    初めて読んだ時、あまりの内容に混乱してしまって、ものすごくゾッとした事を今でも肌感確かに思い出します。
    まさかそんな、と思いつつも、それでも澤村伊智さんが「リアルな殺人犯」ではなく「想像力豊かな小説家」だということを確かめたくて、その他の作品に手を出し、もともとホラー苦手な私はトラウマ並みの恐怖を重ねてしまった事も含めて。 
     
    有村浩さんによる
    「正統派エンタメホラー小説」
    という評し方があってこそ、少し恐怖心が和らぐような…。

    時々怖いものにも手を出してみようかな?と思う時、真っ先に脳裏によぎるも、どうしても初見キリカの衝撃が根深すぎて、手にとっては戻す、チラッと読んでは戻す、を繰り返し

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    2026年01月11日
  • 一寸先の闇 澤村伊智怪談掌編集

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    ネタバレ

    数ページしかない短編。
    僕と大介くんが出会った黒い人で暴行を加えて遊んだが実は暴行を加えたのは僕と黒い人で暴行を加えられたのは大介くん、のような供述トリックのようなものも多数。
    短い話でも恐怖を与えてくる話が詰まった本だが、この作者の書く人間の抱える恐ろしさや優しさを見るには短編では足りない。やはり長編が読みたくなる。

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    2026年01月11日
  • ずうのめ人形

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    人生で初めて同じ小説を2回読んだ本。話の流れ、内容がテンポよく、先が気になる本だった。比嘉姉妹が別作品でどういう活躍をしているか気になるので他の本も読みたい。

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    2026年01月10日
  • ぜんしゅの跫

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    ネタバレ

    短編集。


    真琴と琴子。
    ぼぎわんのエピローグ。

    わたしの町のレイコさん
    シリーズ関係者。

    鬼のうみたりければ
    野崎。
    ぞっとする感があり良かった。

    赤い学生服の女子
    美晴。
    学校は死の匂いの男の子の話。

    ぜんしゅの跫
    真琴と琴子と野崎。
    表題作。短編ながらとても良かった。

    キャラクターへの愛着故かもしれないが、全体的によかった。

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    2026年01月14日
  • 七つのカップ 現代ホラー小説傑作集

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    ネタバレ

    今回読んだ短編集で初めて読んだのは「子どもを沈める」、「死神と旅する女」、「お祖父ちゃんの絵」、「七つのカップ」だった。どれもそれぞれ違う種類の怪談でバリエーション豊か。楽しめました。個人的に好きなのはシュマシラ、死神と旅する女、七つのカップです。最後の七つのカップはどこかほっこりして、でもどこか不思議に感じる話でした。良かったです。

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    2026年01月07日
  • 予言の島

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    どうにも陳腐な因習ミステリだなあ……と思いながら読んでいたところ、思わぬ一撃。違和感はあったからこそ、見抜けなかったのが悔しい。

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    2026年01月07日
  • ぜんしゅの跫

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    披露宴に出席するホテルで見かけたー鏡
    どこにでもある町の怪談ーわたしの町のレイコさん
    神隠しって本当にあるんやー鬼のうみたりければ
    魅入られると必ず死ぬ病院の幽霊ー赤い学生服の女子
    姿の見えない通り魔の正体はーぜんしゅの跫

    比嘉姉妹シリーズの短編集。
    鏡は奇妙な味わい
    鬼のうみたりければは哀しい
    ぜんしゅの跫は野崎さんも真琴さんも相変わらず身を削っていて痛々しい。優しくて思いやり深い彼女は美しいですね。霊能者として格段に上の琴子さんはとても彼女を愛しているけど、真琴さんにとってのお姉さんはそれだけじゃない思い。次巻の「さえづち~」がどうにもきなくさそうなので読みたいけど読みたくないけど読みた

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    2026年01月06日
  • ぼぎわんが、来る

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    ネタバレ

    人が何に対して"怖い"と感じるかは人それぞれとして、私は"ぼぎわん"と呼ばれた怪異そのものが如何様にして生み出され、使われ、恐れられてきたかという疑問を、民俗学的な観点から推察してたどり着いた一つの仮説が恐ろしく、悍ましいと感じた。

    かつては飢饉の折に食糧の確保と称して、赤子や老人を口減しに殺していたという話はよく聞いたことがあるが、その先の子や親を殺した側の人間がその後どう生きてきたのか?という観点まで見据えたことはなかった。

    手をかけてしまった罪悪感からなのか"ぼぎわん"という怪異に子宝を奪われたというストーリーを想像し、

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    2026年01月05日
  • ぼぎわんが、来る

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    先に映画を観てストーリーを知っていても、普通に楽しめる。
    というか原作の方が断然面白いと思うなあ。
    ホラー作品だけど恐怖よりも面白さが勝った。
    個人的に“ぼぎわん”の正体が徐々に明らかになっていく過程が好きなんだよねえ。
    そこに繋がるのか!と驚かされたい人間なので。
    最終決戦もどうなるのか予想がつかず、ドキドキしながら一気に読んだ。
    このシリーズ、追いかけます。

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    2026年01月01日