澤村伊智のレビュー一覧
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⭐︎3.8
以前『けんごの小説紹介』を読んだ時に気になっていた作品。ショートショートが21編も入っていて、気軽にホラーが楽しめる。
特に好きだった・印象深かったのは「せんせいあのね」、「血」、「保護者各位」。
「せんせいあのね」 ほんの3〜4ページに怖さが凝縮されていて1番好き。まさかの真相にゾッとした。
「血」 奇妙で気持ち悪い一族の感じがたまらなかった。世界観が独特すぎて印象に残る。
「保護者各位」 学校からのお便り書面4枚のみでちゃんとストーリーが展開していてすごい。アイデアが新鮮で面白かった。
怖さも程良く、色んなアイデアが盛り沢山の楽しいショートショート集で、澤村さんデビューにはぴったりだったかも。 -
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怪談ドラマ特番を観終えた読後感。様々なジャンルの話が入っていて楽しい。背筋「オシャレ大好き」は、今のSNSインフルエンス社会における怪談であり、バズりを追いかける人間の闇を描いたホラーでありつつ、日常が徐々におかしくなる演出がよい。最後の梨「恐怖症店」はもはやベン図を書くならホラーとファンタジーとヒューマンドラマという作品であり、人間の心を描いておきながら世界観の奥行きが素晴らしい作品。恐怖症を売買する店主とお手伝いの少年とお客さんが織りなす物語、もっと長編で読みたい。最後の梨「恐怖症店」はもはやベン図を書くならホラーとファンタジーとヒューマンドラマという作品であり、人間の心を描いておきながら世界観の奥行きが素晴らしい作品。恐怖症を売買する店主とお手伝いの少年とお客さんが織りなす物語、もっと長編で読みたい。
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『飛田の子』に続いて『邪教の子』が並びました。
全くの偶然ですが今気付きました。一体私はどんな人間なんだと思われそうですが、三ツ矢サイダーのような爽やかな人間です。異論は受け付けます。
さて、前々から読みたいと思っていて忘れていた本作。
これに関しては怖さは求めていなかったのですが、期待以上のカルトミステリーでした。
本書は慧斗という少女の体験談から始まります。
どうやら彼女は囚われの身になっているらしき少女を救おうとしているらしい。
協力してくれる少年、祐仁と共に。
少女を捕らえているのはげに恐ろしきカルト集団…
突然のミッションインポッシブルに、成程、ここまでの道のりをこれから見せてくれるんだなと予想しつつ読み進めて行く私。
ほうほう、慧斗はこの新興住宅地で育ち、色んなご近所さんとも交流を…
ちょっと待って頂戴。なんかおかしくない…?
はい、これ以上何も言えません(もう何度目かのこれ)
帯の謳い文句「まずは驚愕、やがて戦慄」を見て、またまたあ、期待はしちゃうけど大袈裟に煽ってるんでしょ?でも乗っかっちゃうよ?位な気持ちでいたのですが…
マジでひっくり返った(心の中で)
私の十八番である「うぇ?!」(変な声)が出る。
この「うぇ?!」のページは本当に強烈だった。なんとなく予想はしていたけれどそれでも「うぇ?!」
前半を読み終えた辺りで、まるで私自身がカルト教団に洗脳されて行っている嫌ぁ~な気持ちになっていました。
その嫌ぁ~な気持ちのまま始まる後半戦。
嫌ぁ~な街に嫌ぁ~なオブジェに嫌ぁ~な神様に…
良いぞ、もっとやれ!!
カルト教団に一度洗脳されてしまった人を、素人が無理やりに連れ出すと再起不能になってしまうそうですが、私も『名探偵のいけにえ』でも書きましたが、心の傷を負った為に宗教に酔心してしまった友人の母上の目を覚まさせようと宗教団体に潜り込んだ事があります。
センシティブな問題なので詳しくは書きませんが、結局私は何十万もする壺とか扇子に勝てなかった。
結果、友人は家を出る羽目になってしまったのですが、でも本作を読んで思う。
あの時、素人の私が無理やり脱会させていたらお母様は本当に心を壊してしまったかもしれない。
恐ろしい…。
そして心の傷を負った人を食い物にして家庭を壊すような宗教は八百万の神に業火で焼かれてしまえば良いのだ。
とも思うのですが、それが唯一の拠り所となっている方にとっては幸せな訳で…。
本書はそんな事も考えさせられた一冊でした。
慧斗が果たしてどうなったのか、戦慄とまでは行きませんでしたが、読後は二世に産まれてしまった悲しみを感じてしまい盛大な溜息をつきました。
澤村さんはいつも何かしら笑かしてくれるのに(褒めてます)今回は一切おふざけなし。(いや、澤村さんはいつも真面目でいらっしゃるんだろうけど、ぐちゃー!ってなるとつい笑ってしまいませんか?私だけ?)
ミステリーとしてもうっすらホラーとしても楽しめる本作、まだ澤村さんが初期の方に書かれた作品なんですね。
そりゃあ売れるわ(また偉そうに)
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ネタバレ最近ブームの背筋さん、梨さんの短編集があるということで気になり購入。
どれも読んでいる途中で「なんか言葉に出来ないけど違和感あるな」と思い、読み進めていくと最初はよくわからないなーっていう印象だけど、よくよく考えると不気味な話が多い。
背筋さんは『おしゃれ大好き』というタイトルで題名で気軽に読み始めたらいい意味でタイトルあってないなという印象。
梨さんは感情をテーマにホラーというよりファンタジー要素満載。少し難しかったが、感情の大切さが伝わってきた。
他の著者の方々も初見の方もいたが、それぞれの良さが短編集で味わえて贅沢な気分になった。特に澤村さんの『鶏』はオチが予想つかなかったが、Q氏は一体何者で先祖代々鶏に祟られている人なのか鶏人間みたいな人なのか気になるところだった。
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ホラーコーナーでは背筋さんやら梨さんやら雨穴さんやらが脚光を浴びてますが、
圧倒的に読ませるホラーとしては澤村伊智がぶっちぎってることを再確認させられるますね。
比嘉姉妹シリーズ6冊目。中編を3篇。
どれも良いハズレがない。
怪奇や民俗的でありつつも、必ずヒトコワを入れてくる。
ヒトコワとオノマトペが今回も炸裂しつつ、
世界をひっくり返すのもしっかりと。
2作目の「あの光は今も」で、お前が探偵役なんかい?!思ったら、あ、そうなるんだ?!
3作目は、比嘉琴子ねーさん来たーと思ったら、ほんとにお触り程度で、それでしっかりと話としてはキレイに嵌めこむ。
澤村さんは、大量に話を織り交ぜた短編集よりも、中〜長編の方が圧倒的に好きだなー
良い。 -
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澤村伊智さん、久々〜!
怖いで〜!
話を完結に述べると!
あれ、あの人いなくなった〜
ずず、ざざ、ずず…
何の音???
あれ!首だけが〜!!!
血ドバドバ〜!!!
キャ〜!!!
復活〜!
以上!www
まぁ、もう少し詳しく述べると!
何かTって会社の研修!
スパルタ〜!◯体埋させられ〜!しかもラップして腐らんように…
ここの近くには、禁足地 斬首ノ森あり!
研修で逃げた人らが、ここに!
でっ!
あれ、あの人いなくなった〜
ずず、ざざ、ずず…
何の音???
あれ!首だけが〜!!!
血ドバドバ〜!!!
キャ〜!!!
ここからが…
真相…
なんで、首斬られてるのか…
なんで、ラップして◯体埋められるのか…
そうやったんや!
この森は、遊星からの物体Xみたいなヤツか!
(「遊星からの物体X」という映画あります〜^^; )
こいつらの落ちたとこか!
は〜!
ちょっと、壊れてきたから、ラップして貯めてるスペア使おかな♡
(꒪ཀ꒪) (꒪ཀ꒪) (꒪ཀ꒪)
新しい身体は動きにくかった。
◯◯さんは中年だから、だろうか。息をすると胸が寒く。それでも、腐りつつあった◯◯くんの身体よりはマシだった。
(꒪ཀ꒪) (꒪ཀ꒪) (꒪ཀ꒪)
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ネタバレあるカルト集団を調べていた記者が、そこから逃げてきた鮎実という女性にインタビューする場面から始まる。
その女性は、山の中にある施設から火事に乗じて他4人の仲間と共に脱出する。この時点で、ああ、少なくともこの女性は助かったのだな、と思う。
脱出した5人は、山中の逃避行の中、1人、また1人と不可解な死を迎える。みんな、頭と胴体がお別れしてる。まあ、タイトル通りなんだけどね。この辺りの描写はさすがの澤村伊智で、めちゃくちゃコワイ。何故こんな死に方??途中からいかにも怪しい人物が合流したりして、謎は深まる。
施設の方でも教祖・続木と側近の不穏なやり取りがあり、側近の死亡フラグが立ちまくり。
読んでいる私も人死にの理由が全然わからなくて、怖いわモヤモヤするわのまんま読み続けていくと‥続木の昔語りが始まる。
その昔隕石が落ちてきて、跡地が禁足地になった森。重篤な病にかかった子供を奇跡的に治すキヨという女性。隕石落下の影響で、森の植物を食べると、その生き物は分裂してしまうのだ!すごい設定!キヨは、病を治していたのではなく、分裂したコピーを親元に帰していた‥。
そして、その森の中で木の実などを食べていた鮎実たち。分裂し始めてしまったら、首を切れば死ぬ。施設からのスパイだった女性が、増殖しないように首切りしてまわっていた。これが、首無し死体ゴロゴロの原因だった。なんと‥。
では、教祖の目的は?キヨの手伝いをしていて、うっかり森の植物を食べてしまった続木の祖父。生き残るために、新鮮な体の首を切り、自分の首を接合していた‥と思われる描写あり。つまり、キヨと一緒にいたのは、祖父ではなく、続木本人?だと思われる。そして、生き続けるために、体の供給源として信者を集めていたのだ。うわぁ‥。
さて、冒頭の話から助かったのはわかっている鮎実。組織の実態に気づいていて森の植物を食べないで、みんなをだまくらかしていた久保という男の暴露話を聞いた後、他の脱走者(分裂済み)の反撃を受けたそいつの体を拝借して生き残った。脱走仲間でやはり分裂済みの女性が、久保から殺されそうになっていたところを助けに来てくれた場面は、意外だったけど良かった。嫌味も言うような女性だったけど、自分は助からないのがわかっているのに、鮎実を助けに来てくれたのだ。実は優しい人だったのがわかって、余計にかわいそう。
頭は鮎実、体は久保。実は、冒頭のインタビュー場面と、途中の話で仄めかされてはいた。私は全然わからなかったけど。鮎実は、新しい体が欲しくて、記者に接触したのだ。しかし、顔は若い女性なのに、体はおっさん。いいのだろうか。とにかく、最後の、鮎実が自分の頭をすげ替える場面は‥怖すぎる‥。
読み終わってみると、ホラーの皮を被ったSFか?と思わないでもない。
でも、そんなことはどうでも良い。
怖かったから!!