澤村伊智のレビュー一覧

  • 超怖い物件

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    ネタバレ

    テーマに惹かれたのと、澤村作品目当てと、ホラー作家を発掘したくて手に取った。

    イマイチなものもあったが、いくつか好きな話が読めたのでトータルでは良かった。
    芦花公園先生の「終の棲家」がとても良かった。この人の作品は他にも読んでみようと思った。

    ①氷室
    家のつくりはワクワクしたが、主人公の罪は余計だった気がする。地域活性化おばちゃん大暴走のサスペンス仕立てで最後に元住人に殺されるの方が良かった。途中からカラクリが見えてしまったし、おじいちゃんが普通に話し始めた時点でちょっと冷めちゃった(笑)

    ②倒福
    軽い読み物としてはギリギリ許せるけど、詮の文字を小さくしてほしかった。読むのに邪魔過ぎた。

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    2024年11月21日
  • 斬首の森

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    Tという企業のセミナーで山奥に集められた老若男女。Tは表向きは飲食店などを経営する普通の企業だが、実は「ひのたま教」というカルト教団。そこで行われる「レクチャー」という名の壮絶なリンチや殺人や洗脳。ボヤ騒ぎに乗じて合宿所から脱出することに成功した6名が、立ち入り禁止の森に迷い込み、その森の中で一人また一人と首を切断されて殺されていく。

    教団内部の人間、脱出した6名、その6名の中の生存者である水野鮎実を取材している週刊誌記者、3つの視点で物語が進みます。
    教団内部の人間が「脱走者は5人」と言ってるのに、脱走者のターンでは6人いる。この中に教団の人間が1人紛れ込んでいるのでは?と疑心暗鬼に陥って

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    2024年11月20日
  • ししりばの家

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    澤村伊智さん「比嘉姉妹シリーズ」3冊目。
    個人的な意見としては、
    1 → 面白い。ミステリー×ホラーが新鮮で飽きがこない
    2 → 原稿の内容が辛すぎてしんどい。そういうのは苦手
    3 → 砂の描写や「普通」についての描写が面白い
    という感じでした。

    今作は怪異のある家について書かれている話で、登場人物の関西色強め。
    澤村さんの小説には、「注意して読んでいると違和感を覚える」ような描写や人物がちりばめられていて、その違和感を覚えておくと後々のヒントになるところがミステリー風味を感じる所以です。
    特に今作では、「普通やろ」と何度か言われるくだりがありますが、その違和感たるや……脱帽です。

    以前の

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    2024年11月11日
  • ジャンル特化型 ホラーの扉 八つの恐怖の物語

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    14歳のみんなに読んでもらおう!ということを前提に考えると、かなり真剣にホラーを楽しんでほしいという意思を感じて大変好ましい。学校生活が怖くなるような話ばかりで作者の皆さんの本気を感じる。梨作品とか、読んだら怖くて夜眠れなくなるんじゃないかな。少なくとも私は眠れなくなるような子供だった記憶がある。芦花公園作品に関してはこれ14歳が読んで大丈夫?トラウマにならない?という老婆心がわいた。怖すぎるんじゃないですかこの話。

    ホラーに挑戦する機会をもってほしいという企画自体がすごくいいし、著者の面々がガチガチの豪華陣でいっそ笑っちゃうくらいだ。14歳のみんな、読んで震えあがろうね......

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    2024年11月10日
  • ひとんち 澤村伊智短編集

    購入済み

    不思議噺

    ホラーと言うよりも、不思議話を集めた短編集ですなー・・・
    と、思って読んでいたら、後半はなかなか怖い話でした。
    前半はさほど怖くはないけど、不思議な話の世界にハマりこんで、それはそれで面白かったです

    次は震え上がるほど怖い話がよみたいです

    #怖い #ダーク

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    2024年11月04日
  • Jミステリー2024~SPRING~

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    誉田哲也、五十嵐律人、真梨幸子、青柳碧人、五十嵐貴久、澤村伊智による全編新作書下ろしのミステリ短編集。
    みんな一度は読んだ作家陣ですが、今回は誉田哲也の名に惹かれて・・・(^_^;)
    その誉田哲也、ページ開いて2行目に「姫川玲子」の文字を見つけ、一旦保留・・一番最後の楽しみにとっておき、他の作家から読みました(^_^;)他の作家陣はまずまず。
    そして誉田哲也!玲子の取り調べが「右では殴らない」を思い起こさせる展開で超絶楽しかった!大満足でした。

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    2024年10月29日
  • ジャンル特化型 ホラーの扉 八つの恐怖の物語

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    短編ホラーにその解説が載った稀有なホラーアンソロジー。自分では気づかなかった点を細かく解説してくださりより読後感が深まった!各短編もそれぞれ味があり面白い!

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    2024年10月26日
  • アウターQ 弱小Webマガジンの事件簿

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    全7篇の連作短編ミステリー小説です。

    ウェブライターが主人公のお話で色んな種類のお話があり飽きなかった!

    連作短編小説としても上手く機能しております、お手本のような作品でした。
    個人的には最初の話『笑う露死獣』がオチを含めて印象的!!

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    2024年10月26日
  • ファミリーランド【電子特典付き】

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    約100年後くらいの近未来が舞台の家族を描いた短編集。
    ホラーというよりも、世にも奇妙な物語っぽいというか、こんな〇〇は嫌だ!みたいな雰囲気。

    こんな嫁イビリは嫌だ!
    こんな出産&育児は嫌だ!
    こんなビジネス婚は嫌だ!
    こんな毒親は嫌だ!
    こんな介護は嫌だ!
    こんな葬儀は嫌かも?

    よくある家族の問題に未来のテクノロジーが絡んで、いい時代になったどころか新しい問題を生んでしまっているのに、未来を生きる登場人物たちはそれに気付かない。
    本当にこんな未来になっちゃいそうなのが面白い。
    嫁イビリとか介護とか気分が重くなるテーマの話もある中、6作目のお葬式の話はコメディかなって思うくらい面白くてほっ

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    2024年10月20日
  • 一寸先の闇 澤村伊智怪談掌編集

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    ネタバレ

    1話目の1行目で、もうコワイ。
    人が落ちた時の音が、どパァん!て‥。
    実際に聞いた事あるんだろうか。
    この話のコワイは、人だけど、この世ならざる者がコワイ話も、もちろんある。

    ちょっと変わった感じで怖かったのは、「さきのばし」。わりと終盤近くまで、コメディか?という感じだったのが、急に不穏になって、ああ、さきのばしね‥となる。

    このオチはどういう意味だろう?と、すっきりしない話もあり、読み終わった後は、なんかざらざらした気持ちになる。さすが、澤村伊智。

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    2024年10月18日
  • すみせごの贄

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    ネタバレ

    出たら直ちに読みたいシリーズなのに、半年以上も出版に気づかなかったとはなんたる不覚。

    気持ち悪くないですか、この表紙の絵。粒々ぶつぶつ、それだけで怖さが増すよと思いながら頁を開く。

    もとはホラーが苦手な私にはちょうど良いおぞましさで、時には切なくもある澤村さんの話が好きです。

    本作では特に「火曜夕方の客」が悲しくて、ネグレクトを受けていた子どもたちのことを思うと居たたまれず。

    「たなわれしょうき」を読み終わった直後に「鍾馗」という名前のラーメン屋の前を通過し、その偶然にちょっとドキッとしました。

    短編もいいけれど、そろそろ長編をお願いします。

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    2024年10月15日
  • すみせごの贄

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    比嘉姉妹シリーズ、短編集。
    シリーズを読んでいなくても楽しめる作品もあるけれど、読んでいないとわかりにくい作品もある。
    シリーズに登場人物が被るため。
    辻村ゆかりとは『ずうのめ人形』の重要キャラだったはず。。 
    『ずうのめ人形』を再読してみたくなった。 
    強さ系統は作者も言及されている通り『リング』です。

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    2024年10月15日
  • ぜんしゅの跫

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    元々「ぼぎわん」でハマってから好きな作家さんなのだが、このうだるような酷暑のせいもあってか先日から澤村伊智さんの本に涼を求めているようだ。これは5編の短編集。全編ホラーで奇妙なテイスト。最後の表題作に比嘉姉妹が登場して面白かった。姉の琴子のクールキャラ、妹の真琴の無茶キャラが久しぶりだったなぁ。皆までは言わないが「ぜんしゅ」ってのはそういうことだったとは。画家の卵、田誉くんの描く絵を見たいものだ。もちろん全編通してほどよく涼を得られた。当然だがクーラーのよく効いた部屋で。

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    2024年10月13日
  • 怖ガラセ屋サン

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    ネタバレ

    七話からなる短編各話の公園、病院、怪談ライブ…あちこちの場所にさりげなく出没する『怖ガラセ屋サン』。
    一言二言だけで状況をガラッと一変させ、一気に恐怖に転じるお手並みがどれも鮮やかでこちらまでしっかり怖がらせてくれる。
    怖ガラセ屋サンのターゲットは基本誰かに恨まれている人々だったので、理不尽というよりは因果応報的な筋が通った感があったな。
    「救済と恐怖と」の逆転劇と「見知らぬ人の」の仕掛けがお見事。
    小学生の息子がいるので「子供の世界で」はいじめられる側いじめる側両方の地獄が他人事に思えない日常に繋がる怖さ。

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    2024年10月12日
  • 怖ガラセ屋サン

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     短編集で読みやすく2日で読み終わりました。

     面白かったです。
     がっつりホラーという感じではなく、小説版の世にも奇妙な物語を読んでいるような、何ともいえない後味でした。

     通して言えるのは迂闊に他人を信じてはいけない‥という事ですね。

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    2024年10月08日
  • 一寸先の闇 澤村伊智怪談掌編集

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    物語21編が掲載されているホラーショート集で有りまして、一気に読みました。
    特に帯裏にも紹介されている最初の「名所」は、たった数ページに極上の驚きと恐怖が詰まっておりまして、非常に怖かったです。

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    2024年10月05日
  • 超怖い物件

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    ネタバレ

    家についての怖い話短編集。わりと家より人間メインみたいな話も多かったけど面白かったです。
    個人的には「笛を吹く家」、「トガハラミ」、「ろろるいの家」が個人的に性癖に刺さります。
    ろろるいの家とトガハラミは結構ファンタジー味が強いかも

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    2024年09月26日
  • などらきの首

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     表題作を含めた六編が収録された比嘉姉妹シリーズ第三弾で、『などらき』という化け物の正体を突き止める『などらきの首』と居酒屋で繰り広げられる『居酒屋脳髄談義』など切れ味抜群の短編揃いで特に『居酒屋脳髄談義』が面白く最後の台詞も秀逸だったが胸糞悪さもNo.1だった。

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    2024年09月24日
  • ししりばの家

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    安定の比嘉姉妹シリーズ。琴子姉ちゃんの幼少期を知れる貴重なお話!
    霊的ホームセキュリティーの呪い、怖いというよりバトルな感じで面白かった。
    銀ありがとう。
    ところでししりばが強すぎて怪異を寄せ付けないって言ってたけど、あの生霊はなんだったの…?

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    2024年09月23日
  • Jミステリー2024~SPRING~

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    好きな作家さんの作品がたくさん収録されていて、テンションが上がりました!特に、誉田哲也先生の姫川玲子シリーズの短編を目当てに読み始めましたが、五十嵐律人先生の「千鳥の契り」、真梨幸子先生の「インクリボン」、澤村伊智先生の「わたしの最期のホラーミステリ」も素晴らしかったです。どれも謎めいていて、少し後味が悪い感じがまた最高でした!個性的で豪華な作品ばかりで、どれも大変楽しめました。

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    2024年09月22日