『光のとこにいてね』と並行して何故これを読んでいたのか自分でも謎ですが、澤村さんワールドの闇の力が働いていたのでしょうか?
短編集なのでそれぞれのお話ごとに簡単に感想を。
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【ひとんち】
勉強中の合間の小休止に読んだのですが、全然休憩になりませんでした。怖すぎます。
途中から嫌な予感はしていたのですが、最後の最後でいやぁああ!と本を勢い良くクローズ。『オーディション』という映画を思い出し、更に傷が広がりました。
【夢の行き先】
昔、友達と百物語をして遊んだ事を思い出しました。夢を扱ったホラーはやはり多いですが、これは新しい切り口で、どうなるんだろう?!とハラハラすると同時にどこか懐かしい気持ちになりました。
【闇の花園】
冒頭から突然に中二病のような語りが始まり、「賢しらな神の枷」とか言い出すのにどうした?!と困惑していたら少女虐待疑惑の話になり、また中二病が発症し、あれ?実はそういう事?なんだー…って、えぇ?!そっちかよ?!!と、最後は笑ってしまいました。ホラーと笑いは紙一重な所が堪らない。
【ありふれた映像】
着眼点が凄い。店内で流しっぱなしにしている独自の販促ムービーって確かにあまりちゃんと観ていないですよね。今後、ヨドバシ等の巨大モニターに何か映っていないか凝視してしまいそう。真実を考察してしまう終わりも良かったです。
【宮本くんの手】
有り得ないんだけれど無いとも言い切れない不思議な現象。実際にこういう事があってもおかしくないなと思わせる説得力。不思議な話で面白く読んでいましたら、最後でメガトンパンチ喰らいました。ゾッとします。
【シュマシラ】
絶対に行きたくない動物園NO.1。
【死神】
不幸のメール、呪いの着信、呪いのビデオ(貞子さんのおうち)。使い古された題材なのに、まだこんなにも怖く出来る澤村さんの力量に感動。終わりも、この手のものに期待される嫌な終わりで最高でした。
【じぶんち】
絶対に帰りたくない家NO.1。
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多種多様なホラー作品を一度に読めて非常にお得感満載の本でした!
お勧めは断然【ひとんち】です。(結局これ)