澤村伊智のレビュー一覧

  • ぼぎわんが、来る

    匿名

    購入済み

    複数の視点が織りなす民俗学ホラー。
    真実は語り手の数だけある、その温度差に恐怖しました。
    ホラーにも色んな種類があるが、身の危険をリアルに感じたい読者にオススメ。
    私はめちゃくちゃ怖かったです(泣)

    #怖い

    0
    2023年02月14日
  • 鉄道小説

    Posted by ブクログ

    JR時刻表を出している交通新聞社が出した小説ということで、鉄分高いのかなー、と思いながら読んだけど、そんなことはなかった。各話に鉄道が出てくる短編集ってだけで、五話五様の普通のアンソロジーとして楽しめる内容だった。

    0
    2023年01月31日
  • ぼぎわんが、来る 3

    Posted by ブクログ

    娘・知紗を守れず、自我を失ってしまった田原香奈。
    田原家を守ろうとし“ぼぎわん”に傷つけられた真琴は、姉にして最強霊媒師・琴子に救われ一命を取り留めるも、いまだ知紗を救おうとしていた。

    そんな真琴を前に琴子は“ぼぎわん”との対決を決意し――。

    大ヒット、ノンストップ・ホラー! コミカライズ第3巻。

    最終巻は、比嘉琴子vsぼぎわん。映画版のビルを舞台にした祓いもスケールデカくて良かったけど、より祓いの過程がわかりやすく痛快な原作版の祓いのシーンもハラハラドキドキさせられる。
    誰がぼぎわんは田原家に呼び込んだかも映画版とは違うけど、原作版の方が田舎の家族を中心とした封建的な家族の支配の忌まわ

    0
    2023年01月19日
  • ぼぎわんが、来る 2

    Posted by ブクログ

    化け物”ぼぎわん”釣られ、喰われた田原秀樹。彼の残された家族、そして彼が救いを求めた野崎、真琴は無事なのか?そして”ぼぎわん”とはいったい……?壮絶なる第二章が今、幕を開ける――。

    殺した犠牲者だけでなく獲物の身近な人間の声すら擬態して、付け狙う狡猾さと執念深さのぼぎわんの恐ろしさ。
    秀樹の妻、香奈の目線で描かれるイクメンパパ秀樹の上っ面だけを、SNSや名刺などで塗り固めて実態が空っぽな秀樹のエゴ丸出しの空っぽさがムカツクけど、現代人的な薄寒さ。
    真琴の健気さが印象的な第2巻。

    0
    2023年01月19日
  • ぼぎわんが、来る 1

    Posted by ブクログ

    幼少期に亡き祖父が恐れていた化け物“ぼぎわん"と邂逅した田原秀樹。
    社会人となり、家庭を持った彼のもとに姿なき訪問者が……。
    腕を失う後輩、自宅で起こる怪異、見えない恐怖が迫ったとき、彼がすがりついたのは――。
    話題騒然のノンストップ・ホラー、第1巻!

    前半部分は、田原秀樹は家族思いの有能なサラリーマンとして描かれるが、2巻での香奈の目線で描かれるパートでひっくり返される。
    真琴は、映画版より健気で可愛い。
    デカい口と乱杭歯のぼぎわんの不気味さ、秀樹のエゴがより闇深く描かれていて、惹き込まれる。

    0
    2023年01月19日
  • 恐怖小説キリカ

    Posted by ブクログ

    澤村作品では随一のグロもあり、胸糞もあり、アグレッシブにトリッキーでもあった。没入すると何が現実なのかよくわからなくなる上手い構成だし、捻くれたものがいろいろ埋まってるのもエグくて良い。確かにホラーではあるけど、タイトル初見で持つ印象とは全く違う読後感は凄い。中盤までは普通のホラーかな、ああそういうやつね、とか思ってたのに。

    0
    2023年01月15日
  • 超怖い物件

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    読み応えのあるホラーオムニバス
    好きだった話抜粋

    「氷室」
    途中でオチは読めたけど更なるオチがついてるとは…読んでくとひんやり感が伝わってくる

    「旧居の記憶」
    昔住んでたとこ変なこと多くて〜心霊現象多かったンスよ〜で済んでいいのか分からない作者の体験記
    かつてのノスタルジックな情景を思い描きながら読んでくとオチに突き落とされる

    「やなぎっ記」
    怖くて((((('Д')))))泣いちゃう(ToT)/~~~

    「笛を吹く家」
    3歳の息子と散歩した時に思いついた創作って始まるのが怖い

    「終の住処」
    この作者結構な確率で読者巻き込む

    「ろろるいの家」
    文章の密度が凄い。他

    0
    2023年01月01日
  • 恐怖小説キリカ

    Posted by ブクログ

    怖い怖い。これまでに味わったことの無い種類の恐怖。凄かった。語彙が貧困ですみません。私、「ぼぎわん…」と「ずうのめ…」の感想にどんなこと書きましたっけ?ドキドキ。

    0
    2022年12月05日
  • 新世代ミステリ作家探訪

    Posted by ブクログ

    ミステリ作家とのトークイベントをまとめたもの。ミステリを俯瞰したようなテーマと、インタビュアー自身の考えも多く語られているのが特徴か。
    ミステリの面白さが多角的に見られる。最近のミステリを読めてないなと実感し、読みたい本がたんと増えた。

    0
    2022年11月16日
  • 再生 角川ホラー文庫ベストセレクション

    Posted by ブクログ

    いやあ……怖かった。
    ずーっとゾワゾワ落ち着かない話に、オチで心臓が凍りそうになった話も。さすがベストセレクション。

    0
    2022年11月09日
  • 新世代ミステリ作家探訪

    Posted by ブクログ

    若林さんがガンガン踏み込んで面白い話を引き出してくださるので楽しかった。「こうではないですか?」と斬り込んで「そうじゃないですね」と返される場面も多かったけど、それはまあご愛嬌。

    印象に残っているのはこの辺▼
    ・円居さんの「推理漫画よりも早く展開する頭脳バトルやギャンブル漫画のテンポが求められていると感じている」という話や、FGO他ノベライズの裏話。

    ・SFミステリと特殊設定ミステリの違いと阿津川さん・逸木さん・方丈さんのスタンスの違い。

    ・澤村さんの「ジャンルの書き手でないからこそジャンルあるあるなシチュやキャラに頼りたくない」スタンスはそういう考えもあるんだと新鮮だった。

    ・呉さん

    0
    2022年10月27日
  • 超怖い物件

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    こわかった!
    ほぼほぼ全部怖くて、また新たなホラー小説の楽しみを知られたな!という感じ!他のお話も読んでみたい作家さんも増えて、よかった。

    0
    2022年10月18日
  • 恐怖小説キリカ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    怖かった。劇中劇の変化系というのか、主人公が澤村先生で、境遇も「ぼぎわん」がホラー大賞を受賞した後からの話で、リアリティがすごい。

    読む前の想像では、キリカがサイコな人格なのかなと思いきや、怖いのは友達、そして実は主人公が…。

    怖すぎてトラウマです。そしてこの話を読んだ後に評価を書くのが本当に怖い。

    0
    2022年10月03日
  • 再生 角川ホラー文庫ベストセレクション

    Posted by ブクログ

    綾辻先生以外のお話は読んだことがなかったので、どっぷりと楽しめました。今邑彩さんと小池真理子さんのお話はどっぷりホラー。福澤さんのはラストが不気味。何より初岩井志麻子さん。いや、こんな硬派で素敵な文章を書かれる方だと思わなかったのでわびっくり。他の本も読んでみたくなりました。こうした編者がテーマに沿って選んだものが一冊になってると、読んだことがない作家さんとの意外な出会いがあっていいよね。全体通して楽しめました!

    0
    2022年09月03日
  • 恐怖小説キリカ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    作家さんの名前が主人公になってて、まるで現実に起こっているような描かれ方をして、だからってこう感じてしまうのは我ながら単純で素直すぎる、と思うけど、それにしても今までで一番怖かった…!
    怖くて怖くて、とにかく怖かった…。
    一章読んでたときは、怖いのキリカじゃなくて友人じゃんって思っていたけど、恐怖の対象がどんどん変わっていくのもおもしろかったし、その怖さが自分にこんなにも襲い掛かってくるとは…。
    評価5か4か悩んだけど、おもしろかった!より怖すぎた、が勝ってしまって、4.5できないから4!

    0
    2022年08月29日
  • ひとんち 澤村伊智短編集

    Posted by ブクログ

    短編集。
    シュマシラが最高でした。怖い。


    語り手は、昔の食玩が好きな会社員。ある時、昭和の一時期に流行った動物モチーフのロボットオモチャのパチモノで、UMAをモチーフにした食玩について聞かれる。ビッグフット的な有名なUMAロボに混ざり、シュマシラというUMAが元ネタになったロボが一体あったという。火を吹く。シュマシラ??

    詳しく調べるうちにシュマシラが気になっていく語り手。正体を突き止めたと思ったのもつかの間、同じくシュマシラに興味を持っていた同僚が姿を消す。語り手はその足跡を追うが、、というあらすじ。

    途中から現実なのか作り話なのか、よく分からない世界に迷い込みました。やばい世界に連

    0
    2022年08月01日
  • 紙魚の手帖Vol.03

    Posted by ブクログ

    ○澤村伊智『特撮なんて見ない』第1回
    澤村さんの新作長編!読み始めたらこれが面白い。
    最初の掴みから、次号への続きまで気になるー
    〇短編ミステリーの二百年…読みたくなる。欲しい。
    〇近藤史恵『幻想のフリカッセ』
    パ・マルシリーズ。パ・マルを訪れた兄弟のお母さんが急に料理が不得意?になった?なぜ?
    相変わらずこのシリーズは大好き。

    0
    2022年07月03日
  • 再生 角川ホラー文庫ベストセレクション

    Posted by ブクログ

    依って件の如し、良かったなぁ。
    読んでいるだけで灰色の空とじっとりとした空気を感じられる作品でした。

    0
    2022年06月30日
  • 恐怖小説キリカ

    Posted by ブクログ

    怖いです。
    レビューを書くのが怖くなる。
    呪いのビデオならぬ、恐怖のレビューです。

    すごいアイデアだと思います。
    ある意味、身内ネタです。
    何しろ、作家自身が主人公ですから。
    「ぼぎわん」や「ずうのめ」を読んでから、この本を読むことをオススメします。

    0
    2022年06月14日
  • ひとんち 澤村伊智短編集

    Posted by ブクログ

    普段ありがちな感じの話やけど、それが…それやからこそ怖い…
    って感じのホラー集。
    「キャー怖い〜!」って感じではなく、      

     ゾワゾワ…
     ゾッ〜…
     えっ…

    みたいな心に滲み入る(表現し難い…)みたいな恐怖感。
    こういうの読むと、夜道が怖いとかやなくて、何かの拍子にふと思い出す…

    で、
     ゾワゾワ〜…
    みたいな。

    深層心理に響くような作品。
    こういうヤツは、一生残りそうで嫌やな…
    忘れてるようで、忘れられない…
    人の頭の裏側に焼き付けやがる(^_^;)

    1
    2022年05月26日