澤村伊智のレビュー一覧

  • ずうのめ人形

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    ネタバレ

    今作は前作と比べて圧倒的に怖い。と思うのは単純に和ホラーの方が怖いと思う自分の主観なのだが、人形を題材としているだけあってじわじわと迫りくる恐怖、直接的な害はなくても末路の想像が付く展開がシンプルにヤバい化け物に付け狙われていた前作より断然に怖かった。 加えて終盤の真相開示シーンがしっかりホラーだと感じられたのも大きい。元凶と対峙し制裁を下す展開なのは同じだが、差はおそらく人間の力か呪いの利用かの違いだと思う。真実を読み解き、的確に自爆特攻を行った手際がホラーの枠を超えない範囲で見事な戦闘だったと感じる。あと、真相自体もゆかりちゃん周りは一切想定しなかった角度で殴られた驚愕もデカい。 ホラー周

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    2025年05月05日
  • 頭の大きな毛のないコウモリ 澤村伊智異形短編集

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    程よい怖さの短編集で安心した。「縊 または或るバスツアーにまつわる五つの怪談」が印象的。「自作解説」は最後まで楽しんだ人へのご褒美。

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    2025年04月29日
  • などらきの首

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    比嘉姉妹シリーズ。今回は短編集でした。
    過去作の人物たちがそれぞれ登場。
    野崎と真琴の出会いにもなった『ファインダーの向こうに』やぼぎわんで霊がビビり散らかしてた理由が垣間見える琴子お姉さんの切れ味光る『居酒屋脳髄談義』など。
    特に『悲鳴』は、ずうのめのあの人が大学時代にもやらかしまくっててニンマリしました。

    ストーリー自体では断トツで『などらきの首』が良かった。
    八尺様みたいな田舎に伝わる伝承特有の不気味さとノスタルジーが同居していて秀逸。

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    2025年04月29日
  • ぼぎわんが、来る

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    幼い頃の体験談から始まり、新たな家族を迎えた家庭に何かくる、というお話。
    三つの視点で書かれていて、視点を変えると別の面が見えてくる。善人面して家族を追い詰める外面だけいい父など正直死んでスカッとしてしまった。
    なぜこの家庭をしつこく狙うのか、最後のスッキリしない終わり方に後味の悪さを感じる。
    化け物が知性を持って真似をしてくる描写が特に怖く、同じ声が真逆の事を言っていっていてどちらを信じればいいのか混乱し怖かった。

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    2025年04月28日
  • 頭の大きな毛のないコウモリ 澤村伊智異形短編集

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    一口で言えばホラー短編集でありますが、一作一作非常に独特で強烈な味わいなのが面白いなと思いました。

    全作甲乙付け難いのですが、「禍〜」の現場の狂気と怪奇現象がスピードと共にスケールアップする様(と過去類似作へのオマージュ)、「ゾンビと〜」の現代批判とゴア描写の気持ち良さ、「縊〜」の他の証言者との整合性の無さ、「貍〜」のあれ?と気付いてからのツイスト、「自作解説」のメタっぽい作りから伏線回収してのホラーな落ち、辺りが非常に好みでした。

    初出を見ると「自説解説」以外テーマに沿ったアンソロジー収録作のようなので、そのテーマに振り切った作品が集められたからここまでバラエティ豊かなのでしょうが、でも

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    2025年04月28日
  • ぜんしゅの跫

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    面白かった。いずれの作品も、特に「鏡」が象徴的なような気がするが、有害な男性らしさを目の敵にしているエピソードが多くて面白い。かつ、これも特に「鏡」なのだけど、過去作を読んでいる人へのファンサービスもある。めちゃくちゃパンチがきいているわけではないけれど、総じて面白いホラー。ぜんしゅのあしおとは兄弟をテーマにしたほっこり怪異物語として好き。

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    2025年04月28日
  • ししりばの家

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    ホラーだけど、ただ怪物とか幽霊がこけおどしで終わるのではなく、ミステリ的な終盤もあり満足しました。

    2888冊
    今年116冊目

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    2025年04月27日
  • 怖ガラセ屋サン

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    ネタバレ

    謎の美女、怖がらせ屋を主軸にして物語が進んでいく短編集

    序盤では本書でも言及されていた卑劣な人間を恐怖を持って懲らしめる必殺仕事人の様な存在だと思ってみていたが、4章から怖がらせ屋さんの存在が明らかになってからは単なる闇の仕置人から都市伝説的な不可解で不気味な存在へとシフトするようになっていった

    各章の感想

    第一話 人間が一番怖い人も
    はじまりの話である事もあってかショートヘアの女性が怖がらせ屋さんという存在意義が曖昧だった話でもあった
    これだけ単独で読めば怖がらせ屋さんが後輩と共謀して復讐する単なる仕置人にも見えなくもない

    第二話 救済と恐怖と
    ミイラ取りがミイラになる話
    家族や仲間

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    2025年04月20日
  • ぜんしゅの跫

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    姉妹シリーズの短編集。
    長編に登場したキャラの以前以後も書かれており楽しめた。
    何故か最初の一本目だけ読み放置していたのは、来るの田原のモラハラがこの頃から変わらず、痛い目見ても修正されなかったのを見たからだろうか。
    好きなのは、鬼のうみたりければ。独白による成り変わり妄想?をまるっと受け入れてしまった家の壊れていく様を読めるのだけれど、この語り手自身も夫の言葉をここまで鵜呑みにしている時点で精神状態ボロボロなんだろうなと伺えて、最初の脇道に逸れる雑談や会社ではちゃんとしているというエピソードを挟むあたりなど、現実でもヤバい人のサインだなと同意する。
    再度の神隠しの理由も透けて見えて、アルバイ

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    2025年04月20日
  • うるはしみにくし あなたのともだち

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    強烈なルッキズムと絶対的なスクールカーストが主軸となったホラーミステリー
    他人の美しさと醜さを自由に操れてしまうある呪いの話
    若いときのあのルッキズムってなんなんでしょうね〜?(いい大人でもルッキズムの人は結構いますが…)
    美しさとは絶対的なものでもあるし、相対的なものでもあるなと思った

    ホラーミステリーの本作、最後の最後まで本当に犯人が分からなくて、読み終えてわ、わあ〜ッ!!となりました
    澤村先生は話の引き込みと構成がどの本も面白すぎるので、ページをめくる手が止まらず、ついつい一気読みしてしまうな
    登場人物が結構多いのでしばしばこれ何の人だったっけ…?となりながら読んだ

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    2025年04月18日
  • ししりばの家

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    それぞれの家庭というブラックボックスに潜む悪意や不条理そのものを題材にホラーに仕立て上げた名作。これ、なかなか映像映えしそうで情景を想像しながら読み続けていくのが楽しかった。

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    2025年04月15日
  • 怖ガラセ屋サン

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    あっという間に読むほどには面白かったけど、怖いか怖くないかといえば私にとっては怖くなかったのでこの点数です。でももっとこの方の本を読んでみたいなと思っています

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    2025年04月13日
  • 超怖い物件

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    物件ホラーが好きなのと芦花公園先生の短編が入っているので手に取った。他の参加メンツも豪華すぎる、、、バラエティに富んだ様々な物件の嫌な話が入っていて満足度が高い。
    福澤先生の話読んだことある、、、?って思ったけど「怪を訊く日々」のエピソードと若干重複してた。「忌み地」のシリーズも好きなので糸柳さんの日記っぽいやつも好き。晩御飯の献立書いてあるのかわいい。
    郷内心瞳は拝み屋怪談しか読んだことなかったのでカニバリズム百合姉妹ホラーみたいなのお出しされて新鮮だった。よかった。
    芦花公園先生のやつもかなり邪悪だったけどそれに続く最後の平山夢明先生のやつがあまりにも凶悪すぎて最高だった。何この流れ。助か

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    2025年04月13日
  • 潰える 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    知っている作家さん、知らない作家さん含め色々な作家さんの文章にお試しで触れることができるのがアンソロジーの魅力の1つですよね。
    澤村伊智先生、原浩先生、小野不由美先生の安定感は流石で、まさかの鈴木光司先生ご本人が登場する鈴木光司先生のお話も面白かったです。

    そんななか今回の顔ぶれのなかでは一穂ミチ先生と阿泉来堂先生の著書はこれまで拝読したことが無かったのですが、今回はこのお2人の作品が個人的にはトップ2かなというくらい特に気に入りました。
    阿泉来堂先生の読みやすい文章と個性的なキャラクター、一穂ミチ先生の「にえたかどうだか」の恐さ、他の著書も是非買ってみようと思えるもので、良い出逢いでした。

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    2025年04月12日
  • などらきの首

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    比嘉姉妹シリーズ第3段
    短編集でした!
    怖かったのは表題作でしたね。
    心温まるのもあったりして面白かったです。

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    2025年04月11日
  • などらきの首

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    面白い。短編集だからカタルシスは薄いもののバラエティ豊かで楽しめる。世にも奇妙な物語みたいな感じ。脳髄談義がなかなかいい。ぼぎわんとずうのめに出てくるキャラもたくさん出てきて、ユニバースものとしてもエンタメ性もある。

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    2025年04月10日
  • 頭の大きな毛のないコウモリ 澤村伊智異形短編集

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    短編集、表題作が良かった。

    世界にマッドな指導者達が蔓延る時代…
    ウイルスや生物兵器として人為的に彼らを作り出そうと考える者がいたとしても、違和感はない。

    一握りの奴らが世界を分断していく中、
    電線からぶら下がる彼ら親子の方がよほど固く結びついている。

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    2025年04月09日
  • 一寸先の闇 澤村伊智怪談掌編集

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    1日で読み切ってしまいました。ただちょっと不気味でぞっとする話が好きな私にとって、描写が少しグロテスクに感じてしまう部分も…それで星が1つへってます。でも全体的に引き込まれてしまうオススメの1冊です。

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    2025年04月06日
  • 頭の大きな毛のないコウモリ 澤村伊智異形短編集

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    異形短編集ってなんだろう?普通の恐怖小説短編集ではいけないのか。そのあたりは良くわからなかったのだが、どの短編も一ひねりしている印象。単純に異形が現れて、怖かったといったストレートなホラーはひとつもない。特に最後の「自作解説」は、フィクションにどこまで真実が混ざっているのか邪推しながら読むと面白い。

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    2025年04月05日
  • 潰える 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    ホラーアンソロジー。
    原浩さんの『828の1』が好きだ。
    それと、どうにも心をつかまれたのが澤村伊智さんの『ココノエ南新町店の真実』
    ヨシナガさんのセリフ
    「電気バナナが〜〜〜すだ……すだま、さき」
    は、たぶん10年は忘れない。

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    2025年04月05日