澤村伊智のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ今作は前作と比べて圧倒的に怖い。と思うのは単純に和ホラーの方が怖いと思う自分の主観なのだが、人形を題材としているだけあってじわじわと迫りくる恐怖、直接的な害はなくても末路の想像が付く展開がシンプルにヤバい化け物に付け狙われていた前作より断然に怖かった。 加えて終盤の真相開示シーンがしっかりホラーだと感じられたのも大きい。元凶と対峙し制裁を下す展開なのは同じだが、差はおそらく人間の力か呪いの利用かの違いだと思う。真実を読み解き、的確に自爆特攻を行った手際がホラーの枠を超えない範囲で見事な戦闘だったと感じる。あと、真相自体もゆかりちゃん周りは一切想定しなかった角度で殴られた驚愕もデカい。 ホラー周
-
Posted by ブクログ
一口で言えばホラー短編集でありますが、一作一作非常に独特で強烈な味わいなのが面白いなと思いました。
全作甲乙付け難いのですが、「禍〜」の現場の狂気と怪奇現象がスピードと共にスケールアップする様(と過去類似作へのオマージュ)、「ゾンビと〜」の現代批判とゴア描写の気持ち良さ、「縊〜」の他の証言者との整合性の無さ、「貍〜」のあれ?と気付いてからのツイスト、「自作解説」のメタっぽい作りから伏線回収してのホラーな落ち、辺りが非常に好みでした。
初出を見ると「自説解説」以外テーマに沿ったアンソロジー収録作のようなので、そのテーマに振り切った作品が集められたからここまでバラエティ豊かなのでしょうが、でも -
Posted by ブクログ
ネタバレ謎の美女、怖がらせ屋を主軸にして物語が進んでいく短編集
序盤では本書でも言及されていた卑劣な人間を恐怖を持って懲らしめる必殺仕事人の様な存在だと思ってみていたが、4章から怖がらせ屋さんの存在が明らかになってからは単なる闇の仕置人から都市伝説的な不可解で不気味な存在へとシフトするようになっていった
各章の感想
第一話 人間が一番怖い人も
はじまりの話である事もあってかショートヘアの女性が怖がらせ屋さんという存在意義が曖昧だった話でもあった
これだけ単独で読めば怖がらせ屋さんが後輩と共謀して復讐する単なる仕置人にも見えなくもない
第二話 救済と恐怖と
ミイラ取りがミイラになる話
家族や仲間 -
Posted by ブクログ
姉妹シリーズの短編集。
長編に登場したキャラの以前以後も書かれており楽しめた。
何故か最初の一本目だけ読み放置していたのは、来るの田原のモラハラがこの頃から変わらず、痛い目見ても修正されなかったのを見たからだろうか。
好きなのは、鬼のうみたりければ。独白による成り変わり妄想?をまるっと受け入れてしまった家の壊れていく様を読めるのだけれど、この語り手自身も夫の言葉をここまで鵜呑みにしている時点で精神状態ボロボロなんだろうなと伺えて、最初の脇道に逸れる雑談や会社ではちゃんとしているというエピソードを挟むあたりなど、現実でもヤバい人のサインだなと同意する。
再度の神隠しの理由も透けて見えて、アルバイ -
Posted by ブクログ
強烈なルッキズムと絶対的なスクールカーストが主軸となったホラーミステリー
他人の美しさと醜さを自由に操れてしまうある呪いの話
若いときのあのルッキズムってなんなんでしょうね〜?(いい大人でもルッキズムの人は結構いますが…)
美しさとは絶対的なものでもあるし、相対的なものでもあるなと思った
ホラーミステリーの本作、最後の最後まで本当に犯人が分からなくて、読み終えてわ、わあ〜ッ!!となりました
澤村先生は話の引き込みと構成がどの本も面白すぎるので、ページをめくる手が止まらず、ついつい一気読みしてしまうな
登場人物が結構多いのでしばしばこれ何の人だったっけ…?となりながら読んだ -
Posted by ブクログ
物件ホラーが好きなのと芦花公園先生の短編が入っているので手に取った。他の参加メンツも豪華すぎる、、、バラエティに富んだ様々な物件の嫌な話が入っていて満足度が高い。
福澤先生の話読んだことある、、、?って思ったけど「怪を訊く日々」のエピソードと若干重複してた。「忌み地」のシリーズも好きなので糸柳さんの日記っぽいやつも好き。晩御飯の献立書いてあるのかわいい。
郷内心瞳は拝み屋怪談しか読んだことなかったのでカニバリズム百合姉妹ホラーみたいなのお出しされて新鮮だった。よかった。
芦花公園先生のやつもかなり邪悪だったけどそれに続く最後の平山夢明先生のやつがあまりにも凶悪すぎて最高だった。何この流れ。助か -
Posted by ブクログ
知っている作家さん、知らない作家さん含め色々な作家さんの文章にお試しで触れることができるのがアンソロジーの魅力の1つですよね。
澤村伊智先生、原浩先生、小野不由美先生の安定感は流石で、まさかの鈴木光司先生ご本人が登場する鈴木光司先生のお話も面白かったです。
そんななか今回の顔ぶれのなかでは一穂ミチ先生と阿泉来堂先生の著書はこれまで拝読したことが無かったのですが、今回はこのお2人の作品が個人的にはトップ2かなというくらい特に気に入りました。
阿泉来堂先生の読みやすい文章と個性的なキャラクター、一穂ミチ先生の「にえたかどうだか」の恐さ、他の著書も是非買ってみようと思えるもので、良い出逢いでした。