澤村伊智のレビュー一覧
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家や土地にまつわるホラーアンソロジー。
事故物件だけでなく住民そのものが怖いヒトコワものまで豪華11話収録。
糸柳寿昭氏『やなぎっ記』軽い雰囲気の日記だと思っていたら最後のメールで鳥肌立っちゃうやつ。
澤村伊智氏『笛を吹く家』この方の描く歪んだ家族っていつも気味が悪いし悲惨…本当にいそうなのがまた怖い。
芦花公園氏『終の棲家』宗教が関わるホラーではやっぱりこの方。得体が知れない信仰の気持ち悪さと逃げられない絶望感。
平山夢明氏『ろろるいの家』ホラー描写が本書で一番怖かったかもしれない。不気味な現象に徐々に侵食されていく感じがゾクゾクした。 -
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Posted by ブクログ
比嘉姉妹シリーズの短編集第2弾。
ぼぎわんやずうのめのような長編も、などらきや今作のような短編も安定して面白いです。
収録は5編。
『鏡』は、例のあの人が登場。
全てを差し置いてもやはりこの人の、無自覚モラハラっぷりが最強。
それにしてもあの娘がこんな未来を歩むのか?や、真琴の意味深なシーンなど後味悪めな展開。
表題作でもある『ぜんしゅの跫』は怪異もかわいい。
完璧無敵な琴子お姉さんも可愛い大満足。
『赤い学生服の女子』は美晴ちゃんが再登場してうれしい。
それにしても、シリーズが進めば進むほど色々な怪異と遭遇してきた人すべてに勝ったずうのめ人形の凶悪さが際立ちますね。 -
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Posted by ブクログ
もうタイトルのワードセンスが最高。
どこにもそう書いてないのに、明らかにフルボッコの残虐もの。
7篇の短編+自作解説の構成なのですが、
この7話の短編が、シングルB面集かと思うくらいになかなか盛り上がらない。
モキュメンタリー的な澤村さんにしてはチャレンジングな構成かもだが、なんかどっかにある話のようなものばかり。
表題作も、悪くはないけど…的な…
で、澤村伊智が終わるわけがない。
5話目からじわじわ上がってきて、最後の、
「鬼、あるいは終わりの始まり」
見事なマッシュアップ。読後感も最高。
タイトルが見事に回収。
川から流れてきたあいつが退治するのは…
そして、自作解説もまた良い。
毒