澤村伊智のレビュー一覧
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ネタバレどの話も面白かった
メモ
ゴカイノカイ 痛い痛いを4階から5階に飛ばしていた青年の話
学校は死の匂い 組体操の練習で亡くなったが自殺として片付けられた子の話
居酒屋脳髄談義 すでに死んでいることに気づいていない仕事仲間たちが成仏させられる話
悲鳴 映画の撮影で怪談となっていた場所を使用して殺人事件が起こり、霊の仕業かと考えるがメンバーが起こした殺人事件だったと分かった話
ファインダーの向こうに 霊の出没場所で、霊が本当に出るのか写真撮影をしていたところ、怪奇現象が現れた。出没場所はあの世とこの世を繋ぐ門があり、霊は撮影者の身を案じていたという話
などらきの首 などらきというお化けが封印されて -
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とても面白かった。読み進めるうちに、どこからが夢でどこからが現実なのかわからなくなり、気づけば読者である自分まで悪夢の中に引きずり込まれているような感覚に陥った。
物語の構造そのものが巧妙で、現実だと思っていた場面が揺らぐ瞬間のぞくりとする感覚が忘れられない。
さらに印象的だったのは、前作の短編集でさりげなく張られていた伏線が今作で鮮やかに回収される点。
それぞれが独立しているように見えたエピソードが一本の線としてつながったとき、「そういうことだったのか」と思わず唸ってしまった。シリーズを追ってきた読者へのご褒美のような展開だった。
物語はまだ終わらない。
次作が気になって仕方ない。早く次を -
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比嘉姉妹シリーズの3作品目。
などらきの首は前2作とは違い短編集となっていて、比嘉姉妹や野崎、ずうのめ人形に出てくる里穂の過去の出来事の話しになっているので前2作を読んだ方がより楽しめると思います。
今回は怖さのパンチが"ぼきわん"や"ずうのめ"よりも弱いなと思っていたところに「などらきの首」のラストでゾッとしました。
あと、個人的には「ファインダーの向こうに」が1番好きでした。
少し切ないけれど、最後には明神さんも前向きに、そして軽やかになり真琴の言葉を借りるならスキマがなくなったんだろうなぁと。
などらきの首では真琴と野崎の出会った経緯なんかも知 -
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令和、ホラーも多様化の時代。
身の毛もよだつようなホラーだけがホラーじゃない。
『令和最恐ホラーセレクション クラガリ』
アンソロジー
最初に言っておきますが、
私、ななこは大のホラー好きです。
怖ければ怖いほどいい。
おぞましければおぞましいほどテンションが上がる。
(たぶんちょっと性格に問題ある。)
そんな私からすると、
このアンソロジーは絶叫系というよりは侵食系。
だから、いわゆる王道の絶叫系ホラーを期待していると、
ちょっと雰囲気が違うかもしれません。
でも!
・令和っぽいホラーを体験したい人
・ノスタルジー×不穏が好きな人
・新しい作家さんを開拓したい人
にはぜひ読 -
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澤村伊智再読期間はまだ続く。
読んでいる最中に新潮社と契約やめたニュースが流れてきてびびる。
澤村伊智は本当にネットの冷笑露悪に染まり、その場所から動いたり他者のことを考えないオタクが嫌いだし、安易に地方=因習と結びつけるような同業者のこともすごい嫌いなんだな⋯!と思う
作中でも明確に批判対象として描いているし。やはりホラー作家としてそのあたりに安心できるかは大きい
澤村伊智の作品のなかではめずらしくスプラッタっぽい業者もあるけど、これもまた澤村伊智はスプラッタが書けないと言われたからだそうな⋯。
だとしても相変わらずのおもしろさだし、作中の強キャラが負傷したときのあの不安感と小説だからこそで -
Posted by ブクログ
面白かった。ユリイカの澤村伊智特集で「短編こそホラー小説の本懐」と紹介されていたので買った。
「ひとんち」「夢の行き先」「死神」は映像効果が素晴らしく、スピンオフも面白くなりそう。
特に「夢の行き先」が好きだった。
「怖い夢を見る」という日常的な導入から、「夢が移動している」「席順の通りだ」「もう一つ移動している夢がある」「夢が中央でぶつかる」と繋がっていくところ、子どもたちの気持ちが恐怖から好奇心へと翻っていく様子がすごくよかった。
妄想と紙一重なのに、稚拙がゆえに説得力のある推論にぶん回される心地よさ。
澤村伊智の怪異は、怨恨などではなく不慮の事故のような形が多いところがいい。
人間由来 -
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比嘉姉妹シリーズ第3作目。
1、2作目とは違い、短編集となっている。
■ゴカイノカイ
心理的瑕疵もなく立地条件もいい雑居ビル。
しかし5階だけが「痛い、痛い」と聞こえ、
自分まで痛みを感じてしまうことから
短期間で解約されてしまう。
対策のためにその筋の人に依頼するが・・・。
■学校は死の匂い
今作の中で一番好きな作品。
真琴の姉で琴子の妹である美晴が
雨の日にだけ体育館で謝りながら
自●をくり返す幽霊の謎を解いていく。
■居酒屋脳髄談義
居酒屋で同僚達といつものように
出来の悪い女子社員の牧野を馬鹿にしていた。
が、今日の彼女は何やらいつもと違うようで・・・。
■悲鳴
怪談を元にした