澤村伊智のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
中編集で3作
一つは野崎と真琴の話
一つは再登場した辻村ゆかりと湯水さんが出てくる話
一つは琴子の話
どれも面白く読めたしバランス良くて満足度が高い
ただ、辻村ゆかりがでてくるとどうしてもその能力ありきな
最後になっちゃう感じがあってなんともなあという感じではある
野崎と真琴の話に出てくる例の子供は
後々本編に再登場してきそうな雰囲気はあるよね
今回はなんとかなったけどって終わりだったし
個人的にはさえづちの眼が一番好きで
家政婦の手紙、どんどん現代へと時間が進んでいって
最後にいろいろ判明する感じが読んでて気持ちよかった
3本のなかで一番ホラーしてた感もある
もうちょっと情景や話を膨らませれば映画とかもイケそうだなと感じる内容でした -
Posted by ブクログ
映画を昔に観ていたので、実写キャストで脳内変換して読んだ。最近のすげー変な映画に出ていた黒木華さんにグッと来てしまって原作のほうに当たるという。
章を跨いで登場人物の視点が変わり、男の認知の歪みが明らかになるの、下手したら怪異より全然怖い。作者が男性というのは意外だった、というのも女児や若い女性の身体描写がほとんどなくて、そういう意味でのノイズがない。てか不倫は映画オリジナルか、「映画版にはミソジニーがある」と言ってた呟きの理由がわかった。
それでも、現実世界いつの世も、多かれ少なかれヒデキ要素ある男とレイディたちは結局一緒になるから泣ける、おれならそんなこと絶対言わないよのきもち。 -
Posted by ブクログ
痛快。爆笑しながら読んだ。
小説でも漫画でも動画でも、何かしらの創作活動をしたことがあり、他人から指摘を受けた経験のある人なら、一度くらいは「他作品を貶すことでしか自尊心を満たせない、批評家気取りの愚か者め!」
と思ったことがあるのではないだろうか。
そんな創作者たちの願望を具現化した小説が、逆『ミザリー』こと『恐怖小説キリカ』だ。
この小説は、ホラー作家が自身の作品に酷評レビューを書いた人物を特定し、世にも恐ろしい方法で掃除していく物語である。
『ぼぎわん』で日本ホラー小説大賞を受賞してからの生活の変化や、出版社とのやりとり、周囲の変化、ネットでの評判など、まるで作者の実体験であるかのように描かれている。
さすがにフェイクドキュメンタリーとして読むには内容がぶっ飛びすぎているけれど、新人ホラー作家がぶつかる試練さえも小説のネタにしてしまう作者は、やっぱり大物なんだなぁと素直に感心した。
私自身は、読書記録として読後の感想と評価をこのサイトに残しているだけで、決して作家先生たちの作品を偉そうに評価しているつもりはない。
とはいえ、面白い、面白くないという意見をネットで公開している以上、他人の目にも触れるし、多少なりとも影響があるのかもしれない。知らず知らずのうちに、偉そうなことを書いてしまっている可能性だってある。
つまらなかったという意見があまりにも多ければ、それだけで作家が潰れてしまうことだってあるのだろうか。
戦慄の一文「バカなレビュアーはブチ◯すべき」
最近、澤村さんの作品に星2の低評価レビューを書いたばかりで読んだものだから、その恐怖は一層強まった。 -
Posted by ブクログ
高速を走る、逃げ場のない車内の恐怖体験「高速怪談」、再開発されたリゾートホテルの奇妙な風習「こうとげい」など、全8編を収録。
「小説」で「怪談」を読む楽しさが味わえる、恐怖の短編集。
澤村伊智さんのホラー短編集です。8編どれも外れなく面白い。
人が怖い系も怪異が怖い系もコズミックホラー系もあり、バラエティ豊かで飽きずに最後まで楽しめます。
「苦々陀の仮面」「ノンフィクション」のコンパクトなモキュメンタリーも良いし、「こうとげい」の逃れられない上位存在との関係も良い。
タイトルの元ネタとなった、都筑道夫『怪奇小説という題名の怪奇小説』もいつか読んでみたい。