【感想・ネタバレ】一寸先の闇 澤村伊智怪談掌編集のレビュー

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昔の世にも奇妙な物語みたいな話が多くて楽しく読めた。ひとつひとつが結構短めの短編集なのでしおりを使わずに読めて助かった。

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2024年03月24日

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ネタバレ

軽いの読みたいなと思って読んだ。どれも面白かった。

特に好きなのは「さきのばし」
ホラーとコメディーは紙一重というのがわかる。なんでそうなるんだ?なっとるやろがい!の連続で笑える。いや笑えない。最後のオチも良い。彼氏殺したのかと思ってたら子供か。そうか。親にはなれないなあ。なれても続けられないなあ

「保護者各位」も良かった。学校からのプリント。まともそうな体裁でまともじゃない内容。校長も取り込まれちゃったのかな。この情報の断片でああじゃないかこうじゃないかと想像する楽しみがある。

「満員電車」も良かった。顔馴染みメンバー。ひそかなあだながテンポ良くハマって人助けかと思いきや、また。繰り返される出来事には恐怖しかない。倒れた人は本当に人なのか怪異なのか。どちらにせよ、これは異常という結論が良かった。

「内見」は笑っちゃう。お前が笑うんかい、というオチ。コントだよ。

他もそれぞれ面白かった。オチが読めても面白い。これこれ、これで良いんだよ、の感触。

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2024年01月16日

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大好きなホラー短編集ということで購入。正直1つ目の話があまり好きではなかったのでどうかと思いましたが、2つ目の話が不気味でそこから引き込まれました。

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2023年11月11日

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保護者各位がめちゃ怖かった。他のも怖いけど。
裏表紙の写真、人間を入れずに撮る事もできたはずなのにあえて入れたのはなぜかとか色々深読みしてしまう。

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2024年04月11日

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ホラーもミステリもネタが解ってしまうので効かないmeだけど、一夜で読んでしまった。ショートショートってのがいい。

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2024年04月08日

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4.1点
"ホラー版星新一"

ホラーと一言でいっても様々な角度の話があり、一言では本来言い表せない内容。
とくに解説でも触れられている「さきのばし」
はあの短さで思わぬ展開を繰り返しが印象に残っている。

手元に置いて読み返すのもいいかもしれない。

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2024年03月20日

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ネタバレ

著者3冊目。
日常に潜む21篇からなる怪談短編集。
コメディっぽいものから伝承的なものまでパターンは様々、たった2ページでしっかり怪談してる所は、さすが、の一言。

「さきのばし」と「冷たい時間」は少し長めな分、展開もあり、それぞれ非常に面白かったが、コメディ色の強い「さきのばし」の方が自分向きだったかもしれないww

非常に興味深かったのが「保護者各位」で、所謂学校からのお知らせプリント、こんな形で怪談話を作るとは非常に巧緻であり、著者のユニークさも伝わる。

多少の波はあっても全て平均点以上に読めた良作でした。

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2024年02月05日

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ネタバレ

「名所」と「冷たい時間」は、語り手の使い方が面白く、ぞくぞくする怖さがあった。「君島くん」は、一体何者なのか、後ろから追っかけてくるのは、どんな生き物なのか、このルールを立ちきる生徒が現れるのか!?「さきのばし」は、仕事してるとよく先延ばしはしないようによく言われてたけど、誰でもあり得そうな習慣が少しずつ飛躍していって、そんなことあるかいって心のなかでクスッと笑ってたら、落ちが怖すぎた。。。

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2024年01月01日

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サクサクと読み進められる掌編・短編怪談。
特に好きだったのは、学校から保護者に宛てたプリントの体をした「保護者各位」。
どれも違ったアプローチとテイストで、怪談の秘める可能性のようなものを感じた。
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たった数ページで、あなたの日常が蝕まれる……恐怖の深淵を覗く物語21編!
ホラー小説の旗手が贈る、戦慄の初ショート・ショート集
◆「どパァん!……って感じやねん、飛び降り自殺の音って」
自宅マンションからの飛び降り件数が異常に多い理由とは?(「名所」)
◆とある町の小学生たちは、夏休みにも登校するという。「かみさま」を作るために。
僕にはそれがどういう意味を持つのかはわからないが、先生も、親も、その親もずっと続けてきたからだ――。(「かみさまとにんげん」)
◆愚鈍なバイト仲間の人生相談に乗ることになったバイトリーダーの私。
善意で引き受けただけだったが、雲行きはどんどん怪しい方向へ――その衝撃の結末とは?(「さきのばし」)
ほか

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2023年12月31日

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サクッと読めるショートストーリーでした。
面白かった。話のその後は想像におまかせみたいなところが良かった。

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2023年12月30日

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序盤は子どもが怖い目に逢う話が多くてかわいそうに…と思ってましたが、中盤から老若男女それぞれしっかり怖い目に遭っていてよかったです。
悪いことをした奴が酷い目に遭うだけでなく、少し悪い感情を持ってしまった人がたまたま何かに見つかってしまったり、そこに「居た」だけの人が遭遇してしまったりと日常の誰もが当事者になりうる感じが嫌でした(褒め言葉として)。

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2023年12月24日

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サブタイトルの通りなんで事情通の方なら必ずチェックするでしょうがやっぱり良いっすねぇ。

どの作品も違う趣向が凝らしてあって息を呑むものばかりでした。
なかでも学校からの配布資料だけで構成されている「保護者各位」、「さきのばし」の笑い話で終わらないところ、強制的に関係を結ばされるのも恐怖の要素の一つと気付かされる「満員電車」、結婚披露宴会場を舞台にしたゴシックホラー(ではない)「青黒き死の仮面」、ホラーというより上質なミステリーの「冷たい時間」(この作品だと男のありようがホラーか)は特に良かったです。

氏のファンはもちろん、1話1話が短いので最近忙しくてホラー風味が足りないな?と思う方でも短時間で良質な恐怖が得られるかと思います。

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2023年11月18日

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真に怖いのは生きている人間だ。憎悪、憤怒、悲歎、嫉妬…負の感情に満ちた人物こそが恐怖である。恐怖と笑いは紙一重だと感じた『さきのばし』。掌編という潔さもいい。

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2023年10月30日

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驚かせる怪奇現象でも、恐ろしい幽霊のビジュアルでもなく、この世界のどこかで日常的に起きていそうな不安感を煽って恐ろしさを感じさてくれる。
短文でのどんでん返しも面白い。
幽霊や怪異って元は人間で、人の恐ろしさを再認識させる良いホラー!

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2023年08月24日

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ソレは突然現れる。
ある時はマンションの踊り場に、又ある時は溝の中から。
時も場所も関係なく。

澤村さんが紡ぐ21編の物語はまるで恐怖の玉手箱。
開けたら最後、結末まで決して目を逸らす事は出来ない。
擬音語の不気味さに慄き、予測不可能な展開に翻弄され続ける。

其々の物語はどれも皆、狂気を孕んでいるが特に怖さを感じたのは「みぞ」「血」「さきのばし」「通夜の帰り」「残された日記」。

タイトル『一寸先の闇』の通り見通しが立たない真っ暗な場所に迷い込んだ感覚に陥った。

様々な恐怖を味わえるが説明がつかないものこそが一番恐ろしい。

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2023年08月01日

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最初は「思ってた感じと違ったなぁ…」と思いつつ読み進めたけど 気付いたら ぐんぐん読み進め あっという間に読み終わってた。
自分の読解力不足を感じる話も いくつかあったけど それでも結果的には楽しく?読めたかな。

感想書く上で印象に残ってるのは
·さきのばし
·通夜の帰り
·夢殺
かなぁ……。

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2024年04月29日

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各数ページの21掌編。飛び降り自殺名所のマンション、どパァん!。小学校の通学路の途中にある溝に潜った男子。かわらから出てきた黒い人ぎょうとあそぶ。

まさにタイトルどおり。ショートショートでもブラックユーモアでもなくて、現代なんだけれど怪談。

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2024年04月20日

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短編集なので読みやすかったけど、個人的には読解力が無さすぎて、オチがよく分からないのが多かった。
個人的にはさきのばしが結構好きかな。途中のカブトムシのくだりとかは面白いのに、最後にゾクっとした。

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2024年04月20日

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怪談のショートショート。
スキマ時間にさくっと読める感じ。
そこまで怖くは感じなかったけど、「満員電車」が面白かった。

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2024年04月15日

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【収録作品】名所/みぞ/せんせいあのね/君島くん/保護者各位/血/かみさまとにんげん/ねぼすけオットセイQ町店301号室のノート/さきのばし/深夜長距離バス/内見/満員電車/空白/はしのした/青黒き死の仮面/通夜の帰り/喫茶店の窓から/無題/夢殺/冷たい時間/残された日記

ショートショートなのだけれど、ほんとに怖い。深夜バスも田舎も無理かもしれない。

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2024年02月22日

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人間の奥にある嫌な部分を探して抉るのが本当に上手い。『保護者各位』紙切れ一枚のお知らせなのにぞっとした。かにくおばさんの響きが気持ち悪くて、そういえば小学校の頃口裂け女や地域あるあるの怖い噂で、特に雨の日傘をさして一人で帰る時、後ろを振り向くのが怖かったことがあったなぁと思い出した。

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2024年02月12日

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この作者特有の読みやすさに、ショートショートという形式が相まって、サクサクと読める。しかしながら、一編一編きちんとラストで厭な気持ちにさせてくれて、何て効率の良い読書なのでしょう。特に「さきのばし」が色んな意味でどうかしていて最高。

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2024年01月27日

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サクッと読めるのにゾッとする。21編のホラーショートショート集。
一冊でこんなに読めるの得した気分。私は『さきのばし』が面白かったです。

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2023年12月24日

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 平凡な日常の一寸先に潜む闇を描くオカルトホラー掌編集。
          ◇
 小学校高学年らしい少女が友だちを連れてニュータウンに建つマンションの階段を昇っている。このマンション・サンビレッジは自殺の名所として知られ、いろいろなところに住む人が夜間に身投げしに訪れるという。

 少女は観光案内のように、人が地面に叩きつけられたときの様子や音を説明しながら、飛び降り地点に選ばれる 13階と 14階の間の階段踊り場まで昇ってきた。
     (第1話「名所」)全21話。

      * * * * *

 ショートショートにはさほど興味がなくて、星新一さんや阿刀田高さんなどレジェンドと言われる方の作品でもあまり読んで来なかったのだけれど、澤村伊智さんの初ショートショートとあって読む気になりました。

 結論から言うと、短すぎるものはやはり物足りなく感じました。かなり綿密に伏線を巡らせておいて、きれいに回収していく澤村さんの作風が好きなので、そのように感じるのかも知れません。

 21話中でおもしろいと思ったのは2つです。

 1つ目は第9話「さきのばし」。
 オカルトではなくブラックジョーク的な内容で、前半から中盤にかけてコミカルな場面が多くて楽しめました。そして雲行きが怪しくなる終盤に差し掛かり結末の予想もついたのだけれど、40 ページを費やしただけの満足感はありました。
 ただ肥後ちゃんは、親密な彼氏が常にいるような女性に見えないので、そのへんの違和感が強く残りました。

 2つ目は第18話「無題」。
これは14ページもので、作品中ではやや多め程度のページ数なのですが、なんとなくあの名作『ぼぎわんが、来る』を連想させる作りで、読み終わってうれしくなりました。

 ミステリーなどにも活躍の場を広げていらっしゃるようですが、やはり澤村さんにはオカルトホラーがよく似合うと、改めて感じさせてくれる作品でした。

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2023年11月19日

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ホラーなはずなのに、最後の「さきのばし」の途中で笑い転げそうになってしまった。外で読んじゃいけないやつです。
「さきのばし」だけでもぜひ読んでほしい。

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2023年11月11日

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現代のジャパン・ホラー・ノベルを語る上では外せない存在、澤村伊智による初のホラー・ショートショート集。著者の一ファンとして手に取ってみた。

収録されているのは、数ページで終わる21編のホラー・ショートショート。5~15分もあれば1編を読み終えることが出来る尺のものばかりなので、隙間時間で満足出来て○。満足出来ると言っても、あくまで1つの話を終えることが出来るという意味での満足感であって、内容的な満足感はイマイチ。(まあ内容的な満足感を与えてくれたショートショートなんて、これまで読んできた中でもほんの一握りしかないのだが。)

個人的に一番好きな作品は、一番始めに収録されている『名所』。「どパァん!」のインパクトと関西弁語りのスピード感がショートショートの中で輝く一編。ちなみにこの一編、全文が横山奈緒(CV:渡部優衣)で脳内再生された。奈緒推しなら当然だよねぇ?(どうでもいい。)

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2023年09月16日

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解釈できないお話も多く、読解力の無い私はモヤモヤする怪談。何が何だか分からない怖さもあるのかも。頑張ってる人は報われてほしくなる。

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2023年08月26日

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恐怖が始まる先っぽで終わる話もあれば、きちんと(?)完結しているお話も有り。面白かった。さすがだなあと思う。会話が自然で、読んでいてストレスがない。あと、学生時代のカーストを書くのが上手いというか、「あの頃」が大人になった今でも続いていることを突きつけられて、苦い気持ちになり、ただそれがホラー展開に繋がっていくので好きだ。

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2023年08月18日

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言い様の無い狂気に背筋が凍るショートショート集。
非日常というよりは、身近で起こりうる体験という感じがするから怖い。
「喫茶店の窓から」なんて本当にありそう。
得体の知れなさでいうと「深夜長距離バス」と「満員電車」が強烈。
自分がその場にいたら、と思うとゾッとする。

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2023年08月14日

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掌編集と言うだけあって、平均5ページ前後の話が21編。心霊、人ならざるもの(妖怪?)、ヒトコワ……バラエティーに富んでて、面白かった。旅行中の細切れ読書にピッタリだった。

【収録作品】
「名所」「みぞ」「せんせいあのね」「君島くん」「保護者各位」「血」「かみさまとにんげん」「ねぼすけオットセイQ町店301号室のノート」「さきのばし」「深夜長距離バス」「内見」「満員電車」「空白」「はしのした」「青黒き死の仮面」「通夜の帰り」「喫茶店の窓から」「無題」「夢殺」「冷たい時間」「残された日記」

正直言ってしまうと、結構似通ったオチのため、途中で予想がついてしまったものもいくつか。ただ、小説ならではの、言葉の技巧が施された作品もあり、唸った(「名所」「せんせいあのね」「保護者各位」「内見」「冷たい時間」)。
想像すると怖いなと思ったのは、「君島くん」「血」「空白」「青黒き死の仮面」「夢殺」。

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2023年07月12日

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