感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
軽いの読みたいなと思って読んだ。どれも面白かった。
特に好きなのは「さきのばし」
ホラーとコメディーは紙一重というのがわかる。なんでそうなるんだ?なっとるやろがい!の連続で笑える。いや笑えない。最後のオチも良い。彼氏殺したのかと思ってたら子供か。そうか。親にはなれないなあ。なれても続けられないなあ。
「保護者各位」も良かった。学校からのプリント。まともそうな体裁でまともじゃない内容。校長も取り込まれちゃったのかな。この情報の断片でああじゃないかこうじゃないかと想像する楽しみがある。
「満員電車」も良かった。顔馴染みメンバー。ひそかなあだながテンポ良くハマって人助けかと思いきや、また。繰り返される出来事には恐怖しかない。倒れた人は本当に人なのか怪異なのか。どちらにせよ、これは異常という結論が良かった。
「内見」は笑っちゃう。お前が笑うんかい、というオチ。コントだよ。
他もそれぞれ面白かった。オチが読めても面白い。これこれ、これで良いんだよ、の感触。
Posted by ブクログ
著者3冊目。
日常に潜む21篇からなる怪談短編集。
コメディっぽいものから伝承的なものまでパターンは様々、たった2ページでしっかり怪談してる所は、さすが、の一言。
「さきのばし」と「冷たい時間」は少し長めな分、展開もあり、それぞれ非常に面白かったが、コメディ色の強い「さきのばし」の方が自分向きだったかもしれないww
非常に興味深かったのが「保護者各位」で、所謂学校からのお知らせプリント、こんな形で怪談話を作るとは非常に巧緻であり、著者のユニークさも伝わる。
多少の波はあっても全て平均点以上に読めた良作でした。