澤村伊智のレビュー一覧

  • 邪教の子

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    澤村伊智作品は何を読んでも面白いのがすごいです
    本作はカルト教団がテーマでした
    前半はカルト教団の実録手記、後半はカルト教団の侵入調査という構成でした
    実際にモデルになった宗教があるんじゃないかな...と、いくつかのカルト教団の名前が脳裏をよぎる作品でした

    ホラーというよりはミステリーです
    ヒトコワ系でした
    お化けの類は一切出てきません
    人間の気持ち悪い姿をたくさん見ることができます
    気持ち悪いし怖いし絶対近づきたくないですw
    宗教に縋る心理を理解できない自分に安心します
    もし少しでも共感してしまったら、自分はかなり追い詰められているということですもんね...
    人の弱みに漬け込んで人生を奈落

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    2025年09月20日
  • 怪談小説という名の小説怪談(新潮文庫)

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    ネタバレ

    借りたものの怖くて読み始められなくて、家族の帰省時に合わせて読み始めたけど読み終わりは一人だったから怖い怖い。高速怪談の途中がまず怖かったです。
    笛を吹く家は障害者の子供を育てることについて考えさせられてしまった。最後まで子供小さい錯覚してしまうのすごいです。こうとげいはどこかにありそうで怖い。
    澤村伊智さん、読んでよかった。

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    2025年09月18日
  • 頭の大きな毛のないコウモリ 澤村伊智異形短編集

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    ネタバレ

    1番面白くて1番ヒヤヒヤしたのが
    まさかの「自作解説」だった!!!
    本編よりもさらに面白いのびっくり!!!

    作品としては、なんというか
    ひっそりと後味の悪い作品達だなぁという印象。
    どれもなんとも解決していないような終わり方なので、うわぁーーーこのままエンドなのーー!?
    と思いながら短編達を読んでいた。

    特に圭太郎くんがミステリでいう名探偵ぽくて
    個人的に興味深かった!

    この方、映画『来る。』の原作者さんなんだね!
    また別の作品も読んでみたいなぁと
    改めて(あの後書も創作と分かったので!笑)
    思ったのでした。


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    2025年09月17日
  • こわい話の時間です 部分地獄

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    著名作家による小学生向けホラーンソロジーシリーズ。
    学級日誌版より、こっちの方が読み応えあって、面白かったです。
    サブタイトルになっている作品の著者が斜線堂有紀だったので、それもちょっとうれしかったかも。このメンバーだと、宮部みゆきか?って思ったのですけどね。
    ルビは中学年程度です。文字も大きめで、一話に一つ挿絵があります。
    「えんまさん」黒史郎
    嘘をつくのが大好きで、それもとても上手に嘘をつくハルト。家族に怒られてもけろっとしています。おばあちゃんはえんまさんのことで諭します。おばあちゃんが話すえんまさんはちょっと具体的で...。
    「おはよう、アンちゃん」太田忠司
    絶対に空き地がなかった場所

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    2025年09月17日
  • 邪教の子

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    ホラーというか、エンタメだ。
    読みやすくて一気に読んでしまった。

    新興宗教、カルト宗教、教義も何もないスピ系、自己啓発系…、結局は金・金・金の世界…、日本にはびこる根深い問題を取り入れてるのがよかった。知りたいけれど知らない怖い世界だから。そこにいない私はよほど幸運なんだ。ちょっとしたことで、落ちてしまってもおかしくないもの。二度と上がれない谷底だ。
    人間のバカさと弱さもよく出ていて、霊とか悪魔とかより、そんな概念を考え出してる人間のすることなすことが一番醜く汚くコワイな、と思う。
    人間てなんで勝手ばかりするのかな。やっぱりバカだからかな。

    舞台のニュータウン…こうした、『残穢』にもあった

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    2025年09月17日
  • ファミリーランド【電子特典付き】

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    最後の「参考文献」に
    「THE かぼちゃワイン」があったけど、
    何処の部分で参考にしたんだろう?
    と思ったらあの夫婦の名前か。
    変なところを参考にするなぁ。あははは。

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    2025年09月17日
  • 令和最恐ホラーセレクション クラガリ

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    そこまで怖くはないので最恐というタイトルについては誇大広告だなあと思うものの、各短編の面白さはたしかなものだったので満足。

    オシャレ大好き/背筋
    希死念慮に反応して、特定のブランド物を購入・着用することで発動する呪いか〜。羊の話とそこまでリンクしてるかな?という疑問はあるけどこれはどちらかというと着飾る者としての暗喩なのかな。
    店員同士の値踏みトークがいちばん怖い。

    鶏/澤村伊智
    カニバじゃないですかこれ。そうだったら嬉しい。
    Q氏は姿こそまだ成ってないかもしれないけれど、死に引寄せられている、もしくは死を引き寄せているっぽいからもう手遅れなのかもしれない。自我の外側にいるよね、鶏が。

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    2025年09月17日
  • 怪と幽 vol.009 2022年1月

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    テーマと、澤村伊智さん松原タニシさんの対談に惹かれて、過去号をお迎えしました。
    タニシさんの事故物件が13件目の時に対談されたらしく、先日聞いたラジオでの状況(その時は27件目とか言ってた、うろ覚え)との違いに感慨深くもなったり。
    タニシさんをいくつかの媒体で追っていても、全然知らなかったことがこの対談でいくつも明かされていて、お迎えしてほんとに良かったなぁってなってます(事故物件価格設定とその裏事情とか)
    あと、タニシさん、お話を引き出すのが相変わらず上手いですよね~ 澤村さんの黒い部分(笑)が引き出されてて、興味深く読ませてもらいました(笑)
    そして、2025年現在、ピンピンしておられます

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    2025年09月14日
  • 令和最恐ホラーセレクション クラガリ

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    好きな作家さんがいたので読みました。
    個人的には梨さんの恐怖症店が好みでした。どことなく恒川光太郎さんの『風の古道』のような雰囲気を感じ、郷愁に駆られました。最後の別れのシーンも決してハッピーエンドではないものの、読後感が良かったです。

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    2025年09月11日
  • 怪談小説という名の小説怪談(新潮文庫)

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    ホラーの短編集だ。
    タイトルに「?」となると思うが、読み終えれば納得。

    私はホラーが好きで、小説、映画に、YouTubeや怪談語り、ネット掲示板など鑑賞するのだが、大人である今、怖いとは思わないのが本音だ。

    子供の頃で言うと「リング」など怖くて寝れなかったし、特に役所広司さんの「降霊」と言う映画が、別格に怖く、トラウマ的に記憶に残っている。

    先日、この「降霊」をみたくて、サブスクで探したのだが、どこにも無い。
    さらには、役所広司さんの主演映画としても、タイトルも検索してもヒットしない・・・
    これにはゾッとした。

    実際には、TV映画だったようで、露出が少ないことから検索トップには出なかっ

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    2025年09月11日
  • 令和最恐ホラーセレクション クラガリ

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    ホラー作家さん6名による短編集。どれも湿度のあるホラーで不気味で気持ち悪さが残るのがとてもよかった

    背筋さん『オシャレ大好き』がいちばん好き。女子の「真似したい」が伝染していく先にあるものは狂気だと改めて思った。共感できた自分もヤバいかも

    澤村一穂さん『鶏』怖いというより気持ち悪かった。小説なんだけどまるでモキュメンタリーを読んでいるかのような気持ち悪さ

    コウイチさん『金曜日のミッドナイト』街全体がどこか奇妙。でも外から見た「奇妙」は中にいると分からない。こういうこと、ありそうだなと思えてしまった

    はやせXクダマツ『警察が認めた最恐心霊物件』これは怖かった。YouTubeで聞いたことが

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    2025年09月08日
  • 一寸先の闇 澤村伊智怪談掌編集

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    怪談ショートショート集。
    気味の悪いすっきりしないお話が沢山読めてたのしい…。
    いろんな手法の怪談が読めるので、なるほどなるほどと唸ってました

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    2025年09月06日
  • 怪談小説という名の小説怪談(新潮文庫)

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    全7編の怪談。「高速怪談」密室でも車の中はきつすぎる。何が起こっても逃げられない息苦しさの方が怖さより勝った。あと「笛を吹く家」は思わず途中で驚いて声が出たし「こうとげい」もただ旅行で来ただけなのになんて理不尽なんだと最後までドキドキした。

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    2025年09月06日
  • 学校の怪談じゃ、ものたりない? 君に綴る5つの恐怖

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    内藤さんは怖いし、面白いし、救いがあって、ホラーなのに読後感が爽やか。
    他の方のは…恐いです…読後もじわじわ恐いんだけど、私だけ?教えてほしい~ティーン向けかと思いや、ホラー過ぎるのですが…泣
    というか、こういうのが最近のホラーの主流?流行りなのかなぁ~こわい…

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    2025年09月02日
  • すみせごの贄

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    6つの短編集
    これが現時点で最新で琴子は未だ眠り続けてます

    短編は時系列がわからないので内容からいつ頃なのか推察するのだけど…難しい

    まんまと騙される話もあり、琴子が祓う話ありで相変わらずバラエティにとんだ短編集でした

    「火曜夕方の客」はとても悲しいホラー(゚´Д`゚)゚。

    「戸栗魅姫の仕事」インチキ霊能者の魅姫は琴子の小学校のクラスメイトで今後も登場する予感笑

    タイトルの「すみせごの贄」はまたお前か!
    辻村ゆかり!!お前は金田一か!!
    不幸を嗅ぎつけるのか連れてくるのか…ゆかりが謎すぎる(꒪⌓︎꒪)

    次は長編待ってますよ〜早く真琴を目覚めさせてくださいね:.゚٩(๑˘ω˘๑)۶:

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    2025年09月01日
  • ずうのめ人形

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    面白かったです。ぼぎわんを先日読んで面白かったのと、まだ暑さ厳しい夏ですし、、本作も評価の高い作品でしたので手にしてみました。怖いし面白い。呪いの人形の話ですが、それにしてはやたらページ数があるなと読む前思っていましたが、読んで納得です。ぼぎわんもそうですが、しっかりとしたミステリー要素のある作品で単純なホラーの怖がらせ方とはまた違う濃厚な作品。どんでん返し感があるのもとても素晴らしい。そして登場人物の描写が丁寧で、人間模様がとても良く描かれています。一体どう解決されるのか、はたまたされないのか、気になって特に後半からは一気読み。すごいエンタメ作品だなと思います。澤村さんの他の作品も読んでいっ

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    2025年08月30日
  • 令和最恐ホラーセレクション クラガリ

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    梨さんとクダマツさん&はやせさんはやっぱり怖かった。
    金曜日のミッドナイトの村田さんが本家と同じに可哀想な扱いになってたのにほっこり。

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    2025年08月28日
  • 斬首の森

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    ネタバレ

    小田。記者。水野鮎美にインタビュー。T。宗教。研修。家事で逃げ出す。森をさまよう。5人。土屋。佐原。太刀川。久保。組織の人間。森の食べ物。分裂。首。体の入れ替え。


    地味な作業。誰にも関わらず。プロローグが最後に繋がる。

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    2025年08月27日
  • うるはしみにくし あなたのともだち

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    ネタバレ

    【2025年103冊目】
    スクールカーストの頂点にいた女子高生、羽村更紗が自殺した。見た目も麗しく、成績も万能。彼女が自殺する理由など思い当たらず同じクラスの生徒達は動揺を隠せない。日が経つに連れ、NO.2だった野島夕菜がクラスの頂点になったが、ある日の古典の授業中、彼女の顔が腫れ上がり、血が吹き出す事態が起こって――。

    美醜に纏わるミステリーホラー。読み終わってみると最初の視点から疑わなきゃいけなかったなと反省するはめになりました。学生という未成年ならではの残酷さがリアルに描かれているのと、得体の知れない呪いの怖さと、呪いの元は誰なのかというミステリーの要素が上手く絡み合って、面白く読めま

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    2025年08月27日
  • 頭の大きな毛のないコウモリ 澤村伊智異形短編集

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    ネタバレ

    表題作が特に好きだが、どの作品も面白みを感じるポイントがあって全体通して楽しめた。
    『自作解説』には大いに騙された!全編通してなんだか毒が多いな?と感じていたこともあり、危うくそんな人だったとは!と最後まで読まずに投げ出すところだった。著者の作品を読むのが初めてだったら完全に騙されて離脱してたかも。

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    2025年08月26日