澤村伊智のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ【2025年103冊目】
スクールカーストの頂点にいた女子高生、羽村更紗が自殺した。見た目も麗しく、成績も万能。彼女が自殺する理由など思い当たらず同じクラスの生徒達は動揺を隠せない。日が経つに連れ、NO.2だった野島夕菜がクラスの頂点になったが、ある日の古典の授業中、彼女の顔が腫れ上がり、血が吹き出す事態が起こって――。
美醜に纏わるミステリーホラー。読み終わってみると最初の視点から疑わなきゃいけなかったなと反省するはめになりました。学生という未成年ならではの残酷さがリアルに描かれているのと、得体の知れない呪いの怖さと、呪いの元は誰なのかというミステリーの要素が上手く絡み合って、面白く読めま -
匿名
無料版購入済み良質な怪異譚では?
試し読みできる範囲では最初の2短編が読めて、割とちゃんとゾワゾワしました。
最初のも悪くはないんですが、2番目の話は何が実際どうなっているのかが分かりにくいのが読者の想像力に訴えかけるものがあったようでした。 -
Posted by ブクログ
比嘉姉妹シリーズ第5弾にあたる短編集。都市伝説や不意に忍び寄る怪異を5つの短編で。
「鏡」 怪と幽
鏡をめぐる都市伝説的怪異。“ぼぎわん”の自称イクメンパパが、覗いてはいけない鏡を覗き込んでしまう。
「わたしの町のレイコさん」小説野生時代
“ずうのめ”に登場した湯刈さんの姪・飛鳥。都市伝説の裏にあった哀しい誘拐事件の顛末。
「鬼のうみたりければ」 幽
野崎の同期女性の夫には双子の兄がいた。行方不明だった兄が帰宅し、弟の名を名乗って暮らし始める。山村ではあり得そう。
「赤い学生服の女子」 怪と幽
“ずうのめ”“などらぎ”の美晴を想う少年。入院中、周囲の患者が次々と謎の死を遂げる。
「ぜんしゅ -
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Posted by ブクログ
比嘉姉妹シリーズ第4弾。今作の舞台は、いわゆる“幽霊屋敷”。
そしてこれは、姉・比嘉琴子が霊能者として覚醒した事件でもあります。
「ししりば」は、その家、そして家族形態そのものを守ろうとする存在。
砂を自在に操るこの怪異は、家庭内に潜む異質さや閉塞感を象徴しているようにも思えました。
ホラー作品でありながら、家庭の束縛や同調圧力を“砂”で表現しているようにも読めます。
当初は“砂=家庭の暗喩”かと思いましたが、読後には、むしろ安部公房『砂の女』へのオマージュのような、
自らその恐怖に回帰してしまう心理の構造に重なる印象を受けました。
幼い頃、逃げるしかなかった琴子が、
過去の後悔に向き合 -
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Posted by ブクログ
『学校の怪談じゃ、ものたりない? 君に綴る5つの恐怖』。澤村伊智・内藤了・梨・伴名練・藤ダリオによる豪華書き下ろし短編集。高校生を主人公にした5つの物語は、怪談からデスゲーム、モキュメンタリーまで恐怖のバリエーション豊か。
私は澤村伊智さんを目当てに買ったのだが、期待以上だった。大人ではなく、高校生に向けて書くならこの書き味で読み味になるだろうと思う
ホラーは露悪や冷笑と距離が近いジャンルで、それ自体は悪いことではないのだけど、高校生へ向けるというのなら少し風通しのよさというか爽やかさがほしい。大人にあてて書いたものなら削がれてしまうような要素こそほしい
そういう期待に華麗に応えてくれていて、 -
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ハイ!澤村伊智さん!
う〜ん…
これはホラーなのか?
それとも、カルト宗教に洗脳されてから、脱出した人の行く末?
結局、精神的には、抜けられず、精神が崩れる…みたいな。
ある意味ホラーやけど、怪異現象とかやなく、カルト宗教の怖さというか…
この宗教、ええ事言ってだけど…やっぱり…
「大地の民」って言うカルト宗教。
教祖かなんか知らんけど、発端が、あんなもん見つけたから、狂ったか。
見つけたもんが、恐るべしもんで、これを見つけたのが自身の運命みたいに思って…
やっぱり、お化けとか、幽霊とかより、人間が一番怖いって事かな。
澤村さんは、ホラーでもミステリータッチのが多いけど、これは -
Posted by ブクログ
比嘉姉妹シリーズ第二弾。
怪異の発端は、不審死を遂げたライターが残した原稿。それを読んだ者が次々と異常な死を遂げるという、いわば都市伝説的な“呪い”の拡散の恐怖。
作中にもそのタイトルがたびたび登場し、どこか『リング』を思わせる雰囲気も漂います。過去のJホラーへのリスペクトを感じさせる構成です。
前作『ぼぎわんが、来る』と比べると、ホラーの方向性はかなり異なります。こちらはじわじわとくる不気味さと、不可視の恐怖が中心(人形は見えちゃうけど)。作者の表現の幅広さを感じました。
野崎と真琴が婚約しているのには少し驚きましたが、おめでたいので自然に受け止められました。シリーズとしての連続性を保 -
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七人怪談は、7人の作家さんがテーマを与えられ、それにそった内容の怪談を書くという形式になっていた。
澤村伊智 霊能者怪談
加門七海 実話系怪談
名梁和泉 異界系怪談
菊地秀行 時代劇怪談
霜島ケイ 民俗学怪談
福澤徹三 会社系怪談
三津田信三 建物系怪談
それぞれ怖い作品であったが、どれも読みやすくあっという間に読み終えてしまった。
霜島ケイさんの話では、主人公の行動によって最悪とも思える結果になってしまう。その後のことは書かれていないが、これから何が起こるのか想像するだけで恐ろしい。
でも、自分が主人公の立場でも同じように考えるだろうし、対応すると思う。その当たり前の行動が取り返しのつ