澤村伊智のレビュー一覧
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比嘉姉妹の5作目、短編集としては2作目。
短編集はネタ一発勝負的なものが多く、やはり長編には劣るよなーって基本思ってますが、
比嘉姉妹シリーズに関しては、あの人のあの時の、が出てくることが多く、かなり楽しめる。
1話目の「田原秀樹」の名前を見た瞬間から、ぼぎわんのファンはテンション上がる。
あそこまで仕上がってはないが、やはり自分大好きモラハラマンの萌芽は既に見えており、
ホラーでありながら怪異そのものよりも秀樹のヒトコワっぷりが楽しめる。
ホラーも怪異だけでひっばるのは基本限界あるなって思っており、
モラハラマンやら、比嘉姉妹の関係性やら、
ヒューマンストーリーとして楽しめるのが良い。
ホラ -
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ネタバレ面白かった。4.3くらい。
「禍 または2010年代の恐怖映画」
映画の編集目線でホラー映画に取り込まれていくところが面白い。脚本に引っ張られるというか、本家に取り込まれるというか。
でも最後は結局全滅エンドなのが、なんかな。
「ゾンビと間違える」
冒頭の間違えたいってなんだ?と思ったけど、ゾンビなら殺してもオーケーという世界観。えぐい。国家単位でやったのがナチスだけど、この作品だと社会全体、個人の考えとしてもそれが根付いてしまってるのがえぐい。
「縊 または或るバスツアーにまつわる五つの怪談」
怪談話が繋がって一つの真相が見えてくるのが面白い。最初の人の話でなんか変な会話あったけど、臭 -
Posted by ブクログ
ネタバレ娯楽系Webマガジン「アウターQ」編集部の新人ライター湾沢らが取材で遭遇する奇妙な落書き、一見入り辛い店、ストーカーに襲われた地下アイドルの復帰ライブ、絵画の女性が夢に現れると語る男……謎は事件を喚び、やがて辿り着く意外な真相を描いた連作短編集(小説誌発表の4編+単行本刊行時書き下ろしの3編を合わせた)全7編。
・公園の遊具に書かれた漢字の文字列の落書き。小学生たちは“露死獣の呪文”と呼び解読に夢中になった。自身もかつてその公園でよく遊んでいた湾沢は、ネタ調査のため今もその呪文が残っているのか調査に向かうが、取材の過程で当時の同級生が後に自死していたことを知る(「笑う露死獣」)。呪文らしき暗号 -
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なかなか面白かった。目当ての作家はそれぞれ期待通りの仕事をしていた。ホラーごとのジャンルの解説もありがたく、なにが怖いのか?を丁寧に紐解いてくれるのはホラーファンとしてすごくありがたかった。ただ、各短編がテーマに沿っているかどうかと、一作品として見た時に素晴らしいかどうかは別問題だなとも思った。切り口が新鮮で、面白い試みだった。14歳の世渡り術シリーズ、全然知らなかったけど、大人でも十分楽しめそうだから他にも読んでみたいと思った。ヤングアダルト向けということで、ほとんどの作品に学校が出てくるのがよかった。動画投稿やAIなんかの話が出てくるのもとても今っぽい。
以外各話感想(ネタバレあり)
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久しぶりの澤村伊智さん
短編7つ
実話風なのが怖い〜
「高速怪談」
みんなで、車で帰省時の雑談で、タイトル分からん映画当て、うん「超能力学園Z」か!あったな!
それはともかく、みんなの怪談話の最後のオチが怖い。そんな経験したら、ずっと夢に出る!(−_−;)
「笛を吹く家」
曰くありげな家。
一家全員が亡くなってから、そのまま。
しばらくしてから、子どもから、子どもが行方不明に。その前に、その家にある入って行ったとか…
子育てに疲れた夫婦。妻がその家に、子どもを連れて…
この子どもはなぁ…もうどこにでも連れて行ってって思うわな…怖いといよりツラい。
「苦々陀の仮面」
映画で、虐待的な事を