澤村伊智のレビュー一覧

  • ジャンル特化型 ホラーの扉 八つの恐怖の物語
    ホラー度は優しめで、確かに初心者の自分でも大丈夫な話だった。でもホラー好きには物足りなさそう(1話が短いし児童書だからなのかも)。ホラーをジャンル別にしてみるというのが画期的だなと思ったし、わかりやすかった。
  • 斬首の森
    鬱蒼とした森の中に佇むぐにゃりと歪んだ建造物。
    装丁から不気味さを醸し出している。

    カルト企業「T」の内部で行われているのは、「レクチャー」という名の暴力行為。

    この会社の異常さに気付いた水野鮎実は突如起きた火災により脱出。
    男女五人で逃走を図るが逃げ込んだ森こそが斬首の森。

    逃げた先に待ち受...続きを読む
  • 斬首の森
    水野ら一行の勝ちの目がなさ過ぎる+参加メンバーが軒並み怪しいせいでハラハラするというより終始タネ明かしを待ちながら読んでる気分だった。デスゲーム的ハラハラ感は弱め。明かされた真実のおどろおどろしさは最高だったので、最後もう少し味わいたかった!
  • 一寸先の闇 澤村伊智怪談掌編集
    あー、これは失敗したかな…と思ったが、読み進めるにつれて本当に怖い話もあったりして、総合的にはまずまず。娯楽としてはいいのでは。
  • 七つのカップ 現代ホラー小説傑作集
    【収録作品】
    小野不由美「芙蓉忌」(『営繕かるかや怪異譚 その弐』角川文庫)
    山白朝子「子どもを沈める」(『私の頭が正常であったなら』角川文庫)
    恒川光太郎「死神と旅する女」(『無貌の神』角川文庫)
    小林泰三「お祖父ちゃんの絵(『家に棲むもの』)角川ホラー文庫)
    澤村伊智「シュマシラ」(『ひとんち』...続きを読む
  • すみせごの贄

    物足りなさ

    今回の短編集は昔からのその土地、土地に伝わる風習や伝記などがテーマなのでと地怖さやストーリー展開など少し物足りなさを感じました。
  • ししりばの家
    感想
    理由は分からんがとりあえず怖い。怪奇現象だから理由なんて要らないか。

    しかしなんで行っては行けないと言われていた家にノコノコ出向くのか?やはり霊が呼んでいるのか?

    あらすじ
    果歩は夫の転勤に伴い、東京で暮らすことになった。遅くまで残業する夫に苛立ち、知り合いもいない東京で心細かった果歩は、...続きを読む
  • ばくうどの悪夢
    ★3.5
    前半まで★4
    作中作、夢の中の夢の様相を呈し、何が"現実"かわからなくなる。
    人物紹介もさもありなん。
    後半からは謎もなく冗長。
    子供達ががんばった!
  • わたしの名店
    作家だけでなく、俳優や芸人も書いているエッセー集。山田ルイ53世、朱野帰子が面白い。東京のお店が多かったので寂しい気持ちもあったけれど、まさかの最後にまさかの生駒頂上遊園地のお店が出てきてびっくり。(むっちゃ地元!)
  • ぜんしゅの跫
    面白かった。
    『鏡』はぼぎわんみたいに人間の罪が書かれてて良かった。『わたしの町のレイコさん』も胸くそだけど面白い。『鬼のうみたりければ』は着地が見事。『赤い学生服の女子』は最後に安心させてくれないところがいい。
    『ぜんしゅのあしおと』は一番面白くなかったけど、比嘉姉妹の関係が良くなって良かったなぁ...続きを読む
  • ずうのめ人形
    『ぼぎわん』に続き、澤村作品二作目。比嘉姉妹シリーズ。喪服の人形がだんだん近づいてくる——これだけでもう恐ろしいですよね…。「ずうのめ人形」という都市伝説(?)の謎、作中作の少女たち、そしてホラーではお馴染みの"死"へのカウントダウン…等。巧みに構成された展開にミステリィ要素もあいまって面白かったで...続きを読む
  • わたしの名店
    好きな作家さんが名前を連ねていたので手に取った1冊

    作家さんだけでなく、タレントさん、漫画家さんなど
    28名の方が 自分のイチオシだったり、思い出のお店を紹介しているエッセイ集。

    作家さんが食べ物ネタの取材に行きつけのお店を使っていたり、行きたいけど著名人だから顔を覚えられて、気恥ずかしくて足が...続きを読む
  • ジャンル特化型 ホラーの扉 八つの恐怖の物語
    ホラーのアンソロジーであり、解説書でもある本書。恐怖の根源を5W1Hに分類し、それぞれのジャンルに応じた8つの作品が収録されている。

    ホラーの入門書として作られた本ではあるけど、なんとなくでホラーが好きな人が自分の好みを自覚することで、今後自分の好みにあったホラーを探しやすくしてくれる本でもあると...続きを読む
  • 一寸先の闇 澤村伊智怪談掌編集
    最初は「思ってた感じと違ったなぁ…」と思いつつ読み進めたけど 気付いたら ぐんぐん読み進め あっという間に読み終わってた。
    自分の読解力不足を感じる話も いくつかあったけど それでも結果的には楽しく?読めたかな。

    感想書く上で印象に残ってるのは
    ·さきのばし
    ·通夜の帰り
    ·夢殺
    かなぁ……。
  • わたしの名店
    作家のみならず女優や芸人等も含めた28名それぞれにとっての名店、一品を紹介したエッセイ集。
    見事なまでに行ったことのないお店ばかりだが
    それぞれのお店に関わる想いには共感を覚えた。
    こんな時はここ!ってお店があるって、それだけで心強い。
  • さえづちの眼
    比嘉姉妹シリーズの中編三作が入っています
    表題作の「さえづちの眼」が面白かった!思っていた流れから二転、三転して最後までハラハラして読めた!民俗学的な怖さがある
    琴子が出てくると作品自体がしまるイメージ
    「母と」は澤村先生の文字のトリックにまんまと騙されました……
    映像では決して表せない、小説だから...続きを読む
  • わたしの名店
    著名人(主に作家)が紹介する、推しの店とメニューえをエッセイで。
    読んで良さそうだったら行ってみようと思っていたのだが、遠くの店やら居酒屋やら(自分はお酒を飲まない)が割と多く、行けそうにない店のほうが多い。
    ってことは、ただでさえ文章、表現が冴えてる人たちだけに、フィクションを読んでいるのと同じな...続きを読む
  • すみせごの贄
    比嘉姉妹の短編もあり。
    真琴がいると思いきや…の回は前作の既視感ですぐに分かってしまった。
    なんかモヤモヤしたモノが出てくる話が多い。
    コミカライズする様です。
    ちょっとキャラの作画が私のイメージと違う…
  • などらきの首
    やはり澤村伊智は面白いなぁ。
    短編だから怖くなり過ぎず丁度いいような気もするし、長編の面白さに比べると物足りないような気もするし…悩ましい。
    『学校は死の匂い』が結構面白かった。
  • 怪談小説という名の小説怪談
    期待しすぎてしまった…。
    ものすごく楽しみにしていたので、どの話も思ったよりもサッパリ終わってしまう気がして、少し物足りなさを感じてしまいました。
    ただ、高速怪談など夜に読んだ事を後悔する程、恐ろしく、ドキドキハラハラする話もたくさんあり、楽しめました。
    他の作品も読んでみたいと思います。