澤村伊智のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレタイトルでこれはかなりグロ強めだろうな〜と思いながら読んだので期待通りで満足してます。あと勝手に人怖系かと思っていたので、ラストにかけてガッツリモンスター?異形の化け物が出てきてビックリしました。
特にオノマトペの表現が巧みで気持ち悪くて、読みながらリアルに鮮明にその場面を想像できてしまうタイプの人は注意かもしれません…思わずうっ!ってなりました。途中で今の鮎実はコピーなのかな〜とは思ったけどまさかのまさかの展開で、結果あの中で一番ヤベー奴だったっていう…そして土屋くんの醜くも哀しい人間臭い部分や佐原さんの強くて不器用な優しさがとても好きでした。こういう特殊な状況下に置かれたときに滲み出る人間の本性や、複雑で繊細な人間模様が大好きなので嬉しい。久保くんの怪しさ満点からの裏切り、からの雑魚キャラ小物感も手叩いて喜んじゃいました。こういう残念なキャラ、嫌いじゃない。あとエナジーTにもこの森の野草使われてるんじゃない?って勝手に予想してたけど杞憂に終わりました(恥ずかしい)
ミステリーホラーとはあったけど、個人的にはホラー要素強めのSFグロスプラッター…っていう印象でした。真夏の蒸し暑〜いじめじめした日に読んだらより楽しめそう。 -
Posted by ブクログ
ブラック企業の研修から逃げてきた女性からその内容についてインタビューする記者の場面から始まるホラー。殺人の告白から始まるので気分も一気に乗る。
よく聞くような洗脳を行う合宿、不眠、罵倒、絶食、暴力、その中で死んだ人を埋めたことから一文の参加者が隣接する森へと逃げ込む。一人また一人と斬首される参加者、現実パート、企業側パートを挟みながらかなりのスピードで進んでいく。
最後のとんでもな結末とその後は、物語の結末として納得はできるけれど、首を捻る部分はある。
取り残された感じもないしイライラもしない、
斬首と討伐の木の意味がわかると、立つ側が違うものが合流するからおかしな方に想像してしまうのだとわかる。ただ流れ的に同行者は無理がないかしら。確実に狩られる側に回る確率が高まるのだから。 -
Posted by ブクログ
人気作家7人によるホラー短編6作品。ホラーは全く読んだことがないので、まずは短編から挑戦!
「オシャレ大好き」
華やかな投稿の裏で、何か禍々しいものまで伝わっているっぽい怖さ。
「鶏」
夜中にこんなことあったらイヤすぎる、気持ち悪い系怖さ。そこはかとなく安部公房っぽい。
「金曜日のミッドナイト」
みんなの話をまとめるとゾワゾワしてくる、こういう怖さおもしろ〜
「警察が認めた〈最恐心霊物件〉」
正統派怖いのよ、深夜に読んじゃったからもう。
「余った家」
どう頑張っても無駄な感じ、脱力しちゃうラストも含めて一番リアルに怖いかも。
「恐怖症店」
伏線回収も決まってて、なんかオシャレで怖いファンタジーをうまいことやられましたなって感じ。
いろんなパターンを少しずつ、私のようなホラー初心者にオススメかも! -
Posted by ブクログ
ネタバレ株式会社闇による、ホラーの解説書。
ホラージャンルを5W1Hで区分し説明しており、それぞれに該当する短編小説も収録、そしてそれらの短編小説は、雨穴、梨など、著名なホラー小説作家が書き下ろしている。
「ホラーは強い関心が持たれながらも、体験してもらえないケースが多すぎる」という視点は、なるほどと思った。
たしかに、おばけやしきやホラー映画は気になるけど実際に行くことはないです。
面白かったのは、「とざし念仏」。プライドが高く、ドラム缶に閉じ込められてもなお臼井に態度が大きい庄司が、臼井によって窮地に追い込まれる様子は、正直言って気持ちが良かった。
また、なぜ誰も助けないのだろうか、張り紙には何が書かれているのだろうか、という謎があったのも良かった。
しかし、ホラー小説で怖い思いをしたいと思って買ったこの本だが、その願いはあまり叶えられなかった。
その理由のひとつは、私自身の想像力が乏しいこと。もうひとつは、短編は読みやすい一方で、話に没入しづらいのかなと思った。