澤村伊智のレビュー一覧

  • 一寸先の闇 澤村伊智怪談掌編集

    Posted by ブクログ

    幽霊、怪奇現象、人怖、モキュメンタリーなど、様々なホラーの掌編が集められた作品集でした。短いのでサクッと読めます。

    今作の中で一番好きだったのは『さきのばし』という話です。
    トロくてなかなか言いたいことを言えない肥後ちゃんという女性が出てきます。
    肥後ちゃんは、中一のときのテストの採点ミスを先生に言おうとしながら、やっと言えたのが中三の卒業式だった…という、とんでもなくトロい性格です。主人公は最初は肥後ちゃんになんとか親切にしようとしますが、とあるきっかけで、肥後ちゃんのあまりのトロさに怒りが爆発してしまいます。ここまでは、まさにコントのような展開なのですが、油断して笑っていると、ラストに向

    0
    2025年11月01日
  • ばくうどの悪夢

    Posted by ブクログ

    比嘉姉妹シリーズの新刊が文庫になったということで、嬉しく読みました。
    力作ではあるけれど、整理されきっていなくて解りづらいかったです。次回作に期待。

    0
    2025年10月31日
  • ひとんち 澤村伊智短編集

    Posted by ブクログ

    澤村さんの ホラーのネタはどこから溢れてくるのかしらというぐらい、怖さに幅と引き出しがあります。

    「ひとんち」
    ひとんちとじぶんちでは、ちょっと話がズレることがあります。仕方ないです。
    でも、そのズレの中に、誰かの家の「当たり前」が潜んでいる。そしてその「当たり前」が、ある日ふと、自分の家の常識を脅かしてくる。

    「夢の行き先」
    僕らの夢の行き先。
    二つの夢が 出会った先に起こったトラブル。

    「闇の花園」
    学校の先生もいろんな家庭があって大変ですね。
    闇が深すぎると、手が出せません。
    守ったはずの子供の闇は深い。

    「ありふれた映像」
    ありふれた映像の中に、何か見つけてしまったら―それは怖

    0
    2025年10月29日
  • ぼぎわんが、来る

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    民俗学的にひもといていくところや、話が進み視点が変わることで人物の他の一面が見えてくるヒトコワ要素があること、複数の裏面を見ることや琴子になりすました電話で疑心暗鬼にさせる部分がよかったです。
    すりガラス越しに分かるぼんやりとした存在、自分のことを把握し迫りくる状態が一番怖く、直接対決はちょっと怖さが薄まった気がします。
    非科学的・超常的なものにも論理や理屈は必ず存在するという考え方も良かったですが、この怪異に筋が通っていたかどうか疑問に感じる部分もあったかなと思います。
    余韻を残す最後も良かったです。

    0
    2025年10月28日
  • さえづちの眼

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    面白かった、、、
    気がするけど、話全部忘れちゃった。

    でも、メインの話(最後の話)のラストは、小林泰三の本で読んだ覚えがあるのとまったく一緒だったからちょっと残念。

    0
    2025年10月27日
  • すみせごの贄

    Posted by ブクログ

    澤村さんのはだんだんわかってきたのでどこで反転するのか考える癖がついてきた。今回は短編なので予測しやすい。ドロリとした終わりが少なめなのがちょっと残念だった。

    0
    2025年10月25日
  • 怪談小説という名の小説怪談(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    7つの不思議で奇妙な短編が収録されている。どれも日常の隙間に潜む怖さがあり、読んでいて少しぞくりとした。
    特に「高速怪談」「こうとげい」「涸れ井戸の声」はリアルで不気味。静かな恐怖がじわじわ迫ってくるような感覚が印象的だった。

    0
    2025年10月25日
  • ぼぎわんが、来る

    Posted by ブクログ

    ぼぎわんが、、、来る〜、と言っても何を言っているのかわからないと思うので一応解説すると、ザキヤマさんのまねです。映画『来る』の原作、ようやく読むことができました。比嘉姉妹シリーズの第一作ということで、機会があったら続きを読みたいですね。

    0
    2025年10月24日
  • 頭の大きな毛のないコウモリ 澤村伊智異形短編集

    Posted by ブクログ

    「自作解説」、え???って思いつつ、そういう設定かーと。面白かった!
    「くるまのうた」みたいな話結構好き。ヒトコワっぽくて。

    0
    2025年10月22日
  • 怪談小説という名の小説怪談(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    いろんな怖さを楽しめる短編集だった
    叙述トリックがよく使われていて、途中から次はどんなトリックを…と考えてしまっていまいち恐怖に集中できなかった 読んでいて楽しいというか、刺激はある!一番好きだったのは涸れ井戸の声かなぁ

    0
    2025年10月17日
  • 学校の怪談じゃ、ものたりない? 君に綴る5つの恐怖

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    【収録作品】
    梨「イオ」
    内藤了「CHURCH ――恐界――」
    藤ダリオ「サイコロあそび」
    伴名練「押し入れの宇宙飛行士」
    澤村伊智「しゃぐらどりの娘」

    「イオ」 皮肉。すぐわかる。
    「CHURCH…」 ミッション系の女子校が舞台。健全で安全なホラー。
    「サイコロあそび」 グロい。そして理不尽。まさにホラー。
    「押入の…」 エモい。
    「しゃぐらどりの娘」 著者が著者だけに、やっぱりなと思わされるが。これもまさにホラー。ミステリ仕掛けもうまい。

    緩急つきすぎ。さすがのアンソロジー。

    0
    2025年10月17日
  • ぼぎわんが、来る

    Posted by ブクログ

    怪異的な怖さとヒトコワがとても上手くミックスしていた。視点を変えながらのストーリー展開でそれまで見えていなかった事実が明らかになっていくので、先が気になってスイスイ読めた。クライマックスはアクションゲームかよって感じでちょっと笑ってしまったが、王道なホラー小説ながら後味の悪さがないので、尾を引く系の怖さが苦手な人にもおすすめできそう。

    0
    2025年10月13日
  • 令和最恐ホラーセレクション クラガリ

    Posted by ブクログ

    全体的に読みやすかった。
    「最強心霊物件」は正統派のホラー!怪異!という感じでとてもよきでした。
    あとはイヤミス(ホラ?)やらヒトコワの風味が強めで、恐怖よりもじっとり不快感……。
    「オシャレ大好き」は所謂量産型やら流行、ブームのある現代だからこその作品だな、と思いました。

    0
    2025年10月13日
  • 邪教の子

    Posted by ブクログ

    前半と後半で、まったく解釈が異なるストーリーとなっていて面白かった。
    慧斗さんの大人になってからのストーリーも読みたかったなぁ。

    0
    2025年10月12日
  • わたしの名店

    Posted by ブクログ

    【三浦しをん、西加奈子、中江有里、美村里江、宇垣美里、清水由美、山田ルイ53世、塩谷舞、稲垣えみ子、道尾秀介、ジェーン・スー、岡崎琢磨、バービー、朝井リョウ、瀬尾まいこ、佐藤雫、清水ミチコ、あさのますみ、畠中恵、はるな檸檬、小川糸、久住昌之、川内有緒、澤村伊智、朱野帰子、最相葉月、藤岡陽子、森見登美彦】
    という顔ぶれの方々が、それぞれ"自身が名店だと思うお店"を紹介している一冊。その店はもちろん実在する店。(現在、閉店してる可能性はある)

    いやー、なんか人が好きなお店っていいやんね。好きって必ずしも「ここのこれが絶品!」っていうだけじゃなくって、別に特別美味しくなくても好

    0
    2025年10月09日
  • ししりばの家

    Posted by ブクログ

    シリーズ4作目

    今回は霊能力姉妹の長女琴子さんのメイン回。
    琴子さんがなぜ能力が強くなったのかが明らかになり、その原因であるししりば問題の解決のために奮闘するお話。
    オーディブルで聞いていますが、このシリーズはテレビの砂嵐の音をちょいちょい入れてきて、そこが怖い笑

    0
    2025年10月08日
  • 頭の大きな毛のないコウモリ 澤村伊智異形短編集

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    比嘉姉妹シリーズは発売日当日に読むほど大好きです。
    他の作品も一通り読んでいますが、やっぱり私は比嘉姉妹シリーズが好きです。
    作者の方のXもいつも見ていて、自作解説が作者ご本人が嫌いそうなタイプの人間像だなと感じたのですぐにそれとわかりました(知ったような感想をすみません)
    この短編集の中だと、鬼の話と自作解説のオチが好きでした
    異形の物と人間が友好的(?)な交流をする話があるとなんだかワクワクしてしまいます。

    0
    2025年10月03日
  • わたしの名店

    Posted by ブクログ

    気がついた、私はごはんにまつわるエッセイがとっても好きだ!お腹も心も満たしてくれるエッセイはきっと薬よりも体にいい。

    0
    2025年10月02日
  • 一寸先の闇 澤村伊智怪談掌編集

    Posted by ブクログ

    サクッと読める掌編小説集なので、ちょっとした気分転換に読むのに良い。
    そして短いけどホラー特有の何とも言えない嫌な感じも有り、本当に飽きずに読めました。

    0
    2025年10月01日
  • 令和最恐ホラーセレクション クラガリ

    Posted by ブクログ

    全部がホラーではくくれない感じが…

    心霊系はもちろんおもしろく、
    『金曜日のミッドナイト』『警察が認めた〈最恐心霊物件〉』が好き。

    あとはイヤミスならぬ、イヤホラーな感じで、まんまとイライラしました…

    梨さんのは『玩具修理者』や『夜市』のような、ホラーというより、幻想文学みたいな印象。

    ホラー系はやっぱり、ワクワクしてしまいますね。

    0
    2025年09月30日