澤村伊智のレビュー一覧
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ネタバレ殺人をも厭わないような、企業の研修施設のような宗教団体のような怪しげなところから逃げ出した男女5人。そこは禁足地となっていると思わしきうっそうとした森の中。うろおぼえのサバイバル知識でどうにか町まで行こうとする一行であったが、翌朝一人が殺害され首だけが発見される。
ホラーミステリ、ということですがホラー寄りな感じ。あんな分裂とかわかるか。それでいてオカルトな空気と勢いでなんかふわっとさせてるけど、微妙に納得いかないような。自力で首切断して他とくっつけるとかなんで一人でできるとか説明ありましたっけ?読み逃したかな。一口食べたら一分裂、じゃなくて食べただけ分裂だったら首無しの死体がそこら中にやた -
Posted by ブクログ
二部構成で、一部では小学生の慧斗の視点、二部はテレビディレクターの矢口の視点で、あるニュータウンについてが語られる。
光明が丘ニュータウンにある一家が引っ越してくる。母親は新興宗教にハマっていて娘の茜を学校に行かせず布教や募金活動に連れ回している。その事を知った小学生の慧斗は同級生達となんとか茜を救い出そうと奮闘する。
まさに可哀想な邪教の子である茜を救う展開はハラハラするし、茜の母の狂気は恐ろしい。
所々違和感を感じさせつつも第一部は平和に幕を下ろす。
それから約30年後、ディレクターの矢口は自身と因縁のある新興宗教組織『大地の民』への取材のため光明が丘ニュータウンを訪れる。
第一部で感 -
Posted by ブクログ
名実ともに現代ホラー小説の第一人者、澤村伊智によるノンシリーズ長編。積んでいたのをようやく崩すことに。
瀬戸内海に浮かぶ霧久井島―――かつて一世を風靡した霊能力者、宇津木幽子を祟り殺したと噂される孤島。彼女は亡くなる2時間前に「最後の予言」を記していた。それは、自身の死から20年後の霧久井島で、6人が命を落とすと読み取れるものであった。
主人公の天宮淳は、ブラック企業でのパワハラで病み、地元に帰ってきた幼馴染の大原宗作を気分転換させるため、同じく幼馴染である岬春夫の提案により、小学生の頃3人の間でブームとなっていた宇津木幽子の、「最後の予言」の日に合わせた霧久井島への旅行を敢行することとした -