澤村伊智のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
アンソロジーの良いところは、今まで読んだことのない作家の作品に触れられるところ。6人のホラー作家のうち、私はなんと4人が未知の人。映画化作品ではよく知っているのに原作は未読だったりして、今さらながら「読んだことなかったわ」と自分で驚く。
「最恐」を謳っているけれど、さほど怖くはありません。でも登場人物たちの確実に潰えて行くさまは感じ取れます。個人的には『にえたかどうだか』にドキドキしました。
そういえば、私の勤務先の博物館にも「見える人」「感じる人」はやっぱりいて、そういう人たちが「絶対近寄れない」という場所があるんですよね。憑いていてもおかしくないものを収集してきているわけだから当たり前 -
Posted by ブクログ
チビリ体質の私は昼間限定、第一章のヤバそうな所は薄目と斜め読みで読みきった。夜中にトイレに行けなくなるような感じではなかったので、二章以降は普通に読む。あっという間に読み終わった。とはいってもこの映画は見れない。映像化されたらチビリ全開だ。
話しは逸れてしまうかもしれないが。
本当の名前を知られてしまうのは忌み嫌われる時代が本当にあったし、このモチーフは小説と言う物語の永遠のテーマなんだな。
この本もホラーと言われているようだが、読み終わって思うのは、ファンタジーと紙一重だなぁと。本質は同じで、あとは夜中にトイレに行けるか行けないかの違いだ(笑)
呪術系とか陰陽師とかシャーマンとか、最近 -
Posted by ブクログ
わたしは澤村先生が本当に大好きだということを、この本を読むことで改めてしみじみと実感いたしました。どうしてこんなに面白く、怖い話が書けるのでしょうか。どこへ並んでいても先生のお話が一番好きです。コンビニで、スーパーで、デパートで、田舎で都市部で、わたしは一筋の光明を見るでしょう。それが澤村先生です。夜の海にも朝の山にも、新しく見つけられる気がします。はい?どういうことですか?さっぱり分からない。まぁだからあの、それほど先生のお話は近くに生きているということです。
この本ではその澤村先生を一発目に置いているわけですが、初手王手すぎます。お願いしますと挨拶を交わした直後「はい、王手」とされるという -
Posted by ブクログ
作品紹介・あらすじ
たった数ページで、あなたの日常が蝕まれる……恐怖の深淵を覗く物語21編!
ホラー小説の旗手が贈る、戦慄の初ショート・ショート集
「得体が知れないからこそ怖く、面白い。」――野水伊織(声優)
◆「どパァん! ……って感じやねん、飛び降り自殺の音って」
自宅マンションからの飛び降り件数が異常に多い理由とは? (「名所」)
◆とある町の小学生たちは、夏休みにも登校するという。「かみさま」を作るために。
僕にはそれがどういう意味を持つのかはわからないが、先生も、親も、その親もずっと続けてきたからだ――。(「かみさまとにんげん」)
◆愚鈍なバイト仲間の人生相談に乗ることになったバイ -
Posted by ブクログ
”斬首の森”を舞台にジャンル大渋滞!!!!
ミステリーなの!?
サスペンスなの!?
ホラーなの!?
サバイバルなの!?
因習なの!?
SFなの!?
一体全体なんだったの!?
【あらすじ】
森の奥にある施設で、Tという会社の怪しい自己啓発セミナーに参加した人々。
しかしセミナー中に死者がでる。
セミナー参加者に手際よく遺体を片付けさせる社員。
疑問を感じた矢先、施設内で火災が発生し、これを期と5人の参加者が森の中に逃げる。
何とか森から出ようとする5人だが、1人の参加者の生首が発見されて…。
【感想】
文字が詰まった文章ではなかったので、さくさく読めます。
表紙とタイトルから、サスペンスホラ -
-
-
Posted by ブクログ
今作はホラーでありながら本質はミステリ色が強い作品群という印象だった。
怪異そのものの恐怖よりも、「誰が何者なのか」「何が起きていたのか」という構造の解明が物語の軸になっている。
「母に」では成り代わりや役割の入れ替えが前面に出ており、尾綱瑛子の正体や“母”という立場の多層的な意味が物語を動かしていた。怪異の動機も悪意というより「抱っこしてほしい」という幼い願いに根ざしており、その純粋さが逆に不気味。
「あの日の光は今も」では、探偵役の解釈が怪異を呼び寄せた可能性が示唆され、ミステリがホラーへと転じる構造が印象的だった。
「さえづちの眼」は、善悪では割り切れない理不尽さが強い後味を残す一