澤村伊智のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
さああああああああああああああ
頭を流れる砂の感覚、幽霊屋敷と呼ばれた邸宅には何が潜んでいたのか、、、小学生時代、琴子たちが出遭った「ししりば」なる怪異は今も尚その屋敷で、、、
琴子の霊能者への始まりの物語。 まぎれもなくホラーとして書かれているのだけれど所々にドキッとするような仕掛けが見える。 シリーズ通して4文字の怪異が登場するわけだがどれも設定が非常に面白い。 ただ存在するのではなく何故、何の為に存在するのがあり、当然対処法もそこから見えてくる。 その部分は推理するために提供されているわけではないのだが物語の重要な謎として私たちの前に立ちはだかるのだ。
そして解説の三津田氏のコメ -
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Posted by ブクログ
比嘉姉妹シリーズ3作目。
「ぼぎわんが、来る」や「ずうのめ人形」でチラッと語られた、真琴が今の家に住むきっかけとなったエピソードや、野崎と真琴の出会いなどの話も入ったスピンオフ的な短編集で、全編通して怖いというよりは不思議な読後感でした。
真相がわかるとちょっとびっくり(何気なく使ってる言葉がこんな風になるんだ...という意味で)な「ゴカイノカイ」。
読んでいるとどこか懐かしい気持ちにもなる、学校を舞台にしたジュブナイルホラーな「学校は死の匂い」。
とにかく爽快な「居酒屋脳髄談義」。
過去作に登場したある人物が、ここでも...な「悲鳴」。
爽やかな読後感の「ファインダーの向こうに」。
正統