澤村伊智のレビュー一覧

  • 謎の館へようこそ 白 新本格30周年記念アンソロジー

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    館ミステリアンソロジー。館好きにとってはたまらない、変な……もとい、魅力的な館がいっぱい登場します。
    お気に入りは青崎有吾「噤ヶ森の硝子屋敷」。一番魅力的な館かなあ。住めないけど(笑)。そしてまさかのトリックに、キャラ立ちの名探偵。そして何よりも気になるのが墨壺コレクション! 他の館でもなんか事件が起こりそう……と期待します。
    周木律「煙突館の実験的殺人」も凄いなあ。煙突館、これもまたなんともインパクトのある館で。とんでもなさすぎました。これは……行きたくないな。

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    2018年03月14日
  • 謎の館へようこそ 白 新本格30周年記念アンソロジー

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    黒より白の方が万人にお薦めできそう。
    こんなのありかと思う一方、自分の中で可能性を排除していたのでやられた感はある作品や、もしかしたらが当たった作品、ちょっと怖いテイストの作品もありました。
    でも、お薦めの一冊です。
    どんな仕掛けがあるかは読んでのお楽しみに。

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    2018年02月19日
  • 謎の館へようこそ 白 新本格30周年記念アンソロジー

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    新本格30周年のアンソロジー。
    新しい作家さん探しのために購入。
    とある作家さんだけは文章を受け付けなかったことを除けばたのしめたかなー。

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    2017年12月04日
  • 謎の館へようこそ 白 新本格30周年記念アンソロジー

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    普段アンソロジーなんぞには手を出さない性分ではあるのだが、創刊以来のお付き合いであるタイガであり、お気に入りの作家も複数参加しているということで、購入に至る。      
    東川篤哉「陽奇館(仮)の密室」・・・ユーモアミステリの覇道を往きながら、ユーモアミステリらしからぬオチ。   
    一肇「銀とクスノキ」・・・青春叙述ミステリ。   
    古野まほろ「文化会館の殺人」・・・臨床真実士ユイカ登場。素晴らしいの一言。    
    青崎有吾「噤ヶ森の硝子屋敷」・・・著者らしいの一言。   
    周木律「煙突館の実験的殺人」・・・著者の真骨頂。    
    澤村伊智・・・「わたしのミステリーパレス」・・・知らないお人。

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    2017年12月04日
  • ぜんしゅの跫

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    2025-12-06
    バラエティに飛んだ短編集。富んでいるのは語り口で、内容はどれもガッツリホラー。これ全てを比嘉姉妹モノと言うにはちょっと無理がある気もする(一応微かに繋がりはある)が、表題作「ぜんしゅの跫」は待ち望んだ3人主役作。
    しかし、まあ怖いというか嫌な話書くなあ。ステキ。

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    2025年12月06日
  • ぼぎわんが、来る

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    初ホラー小説。
    怖かった。薄気味悪くて通常より時間がかかってしまったが、この作品は語り手が異なる3つの章に分けられていて、その度に視線が変わり構成としてとても読みやすいと思う。

    第1章はとにかく正体不明の何かが迫ってきてる様な緊迫感があり、終始ゾワゾワしていた。
    第2章では1章の語り手秀樹の妻、香奈目線で進行するのだがここからは主に人間の心が描かれていて、それはそれでホラーだった。昔話や言い伝えでよく聞く様な怪談と現代の人間の弱さが交錯されていてホラーなんだけど、興味深く読み進められた。

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    2025年11月25日
  • 令和最恐ホラーセレクション クラガリ

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    ネタバレ

    背筋「オシャレ大好き」
    先頭の羊に何も考えずついていく人たちの話。

    澤村伊智「鶏」
    メントールのタバコを吸ってもしその人が鶏になったとしても、タバコを人からもらったその人がいけないだけで、何であげた人に責任被せるような言い方するのか不明だけど、お話はちょっと面白い。

    コウイチ「金曜日のミッドナイト」
    結局金庫を開けたことがまずかったの?セーラームーンの格好のおばさんは金庫の中身と戦ってたの?

    はやせやすひろ×クダマツヒロシ「警察が認めた〈最恐心霊物件〉」
    最初の話と随分違うのは置いといて、腹立つよね、関係ない人に怖い思いさせるって。結局何だったの?本当に霊ではなく人が侵入してきてるならそ

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    2025年11月25日
  • ししりばの家

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    ネタバレ

    比嘉姉妹はいつもボロボロになって痛々しい、その原点になったといってもいい話。真琴ちゃんがあんなに自罰的で自己卑下が激しいのは(他の兄弟が不幸なことになってることも関係なくないけど)姉の背中を見てきたからなんだろう。だけど琴子があれだけストイックになるのも無理はない。
    「ししりば」は造語なんだけど、獣感ある語感だし、弱点から原形はカモシカかな、と思った。
    砂はなんとなく崖からパラパラ落ちる小石のイメージ?一番最初の怪異が実はただの◯◯だった、というオチはなかなかだった。
    ただ、ぼぎわんのときも感じたけど、クライマックスから終幕までのボリュームがもう少しあってもいいかなぁ、と思う。読んでて「え、こ

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    2025年11月19日
  • 怪談小説という名の小説怪談(新潮文庫)

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    「涸れ井戸の声」が印象的かな。どこかで読んだ「ない」方が印象的になるってのの、文章版だと感じた。「ない(わからない)」は想像力がとまらないし、逆にはっきり見える?のかな。

    人怖、超自然的な怖いが多かった印象

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    2025年11月16日
  • ぼぎわんが、来る

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    割と人気だから読んでみた。
    育児に積極的な夫、その妻の一章、二章が秀逸。
    客観と主観、考え方、捉え方のズレが見事で私の中ではお化けよりもホラー。
    そして、夫の同級生もだいぶぶっ飛んでいて人を呪うとか奥さんに執着する展開も含めてこちらもホラー。
    だからか、最後三章のお化け退治があまりにも軽く感じて(やはり人間の方が怖いとつくづく感じたし、バトル的な感じがどうも馴染めない。)少し私には残念に思えたかな。
    二章までは面白かったし怖かった!!

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    2025年11月15日
  • すみせごの贄

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    現実的な描写に心霊がいい感じに混ざりこんでくる、床代島みたいな場所そのものが霊現象になってるのは強いんだなって思った。

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    2025年11月14日
  • ししりばの家

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    学生の頃、研究室生活が辛すぎて、口から砂を吐く夢をよく見ていた。すすいでも歯茎と頬の間や舌の付け根に残るザラザラ感や、奥歯でガリっと噛んだ不快感はともかく、大量の砂を吐く経験などしたことないはずなのに妙にリアルだった。
    なんだか嫌だなと思い、「砂を吐く 夢占い」で検索すると「水分不足なので、寝る前に水を飲みましょう」と書いてあった。
    そのうち就職し、砂の夢は見なくなった。

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    2025年11月14日
  • ぼぎわんが、来る

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    映画『来る』公開時に読んで以来の再読。そこまででは…とそのときは思って、今回の再読でもそうだった。
    化け物の怖さ、人間の嫌らしさ、霊能バトルの派手さ、キャラ立ち、どれも映画の方が上回っている。
    怪異の民俗学的な由来については小説の方が詳しい。

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    2025年11月09日
  • 予言の島

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    なかなかインパクトのある設定。よんでいる途中で感じる違和感に従って考えてみたら、見破れたのかな?狂気を感じる一冊でした。

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    2025年11月09日
  • ぼぎわんが、来る

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    ネタバレ

    1,2章はホラーとして得体の知れない怪異の恐怖が書かれてて良質なと感じた。
    3章後半からジャンルが変わったのが少し気になる。不快な恐怖を求めていたが、ラノベみたいな展開で駆け抜けたのが個人的に残念でした。
    でも、文章が読みやすくおすすめはできる作品かと

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    2025年11月08日
  • ばくうどの悪夢

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    ネタバレ

    初っ端の凄惨な事件の描写が衝撃でした。
    比嘉姉妹の活躍は主に真琴ちゃんでしたが、いつもクールで、本心を明かさない琴子さんが、実は寂しい家族思いの女性と分かり最後泣けました。

    凄惨な事件も全部夢だったら良かったのに。。

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    2025年11月06日
  • ぜんしゅの跫

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    2021年。短編集。
    こわさに慣れてきてしまった。文字とか段落で怖がらせるのは慣れてしまうってことかな('_')
    比嘉姉妹の距離が少し縮まったかな。琴子が真琴の社交辞令を真に受けてしまうのは、仕方ないと思う~。

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    2025年11月14日
  • などらきの首

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    2018年。
    「ゴカイノカイ」真琴が今の格安マンションに住めることになった事件。
    「学校は死の匂い」美晴の小学時代の事件。
    「居酒屋脳髄談義」居酒屋で。
    「悲鳴」大学のホラー研の事件。リホちゃんて。
    「ファインダーの向こうに」カメラマン。確かに今では少ないのかな。
    「などらきの首」切られた首を胴体が探す怪談。

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    2025年11月13日
  • ずうのめ人形

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    2018年。
    山村貞子と鮎井侑介へって(#^^#) これだけでオマージュなのかな期待してしまた。前作リングに似ている、言われたことから、リングぽくしたらしい。強気の姿勢が良い。
    「サダコ」中学生の里穂の鬱々毎日と、現代の呪いで殺される話が交差する。ずうのめは小学生ユカリの作り話だったのだが・・・
    「ミハル」里穂と同じ学校に比嘉美晴(琴子の妹。真琴の姉)がいた。そしてずうのめにやられていた。
    「ユカリ」現在の里穂。そうくるか、というオチかなぁ。そういわれれば伏線あったな。この親にしてこの子あり、みたいな感じでちょっとなぁ。
    あいかわらずコワイ。夜中に読むのがオススメ。

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    2025年11月07日
  • 一寸先の闇 澤村伊智怪談掌編集

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    ネタバレ

    初めて読む作家さん。他の読書アプリで話題になっていたので、興味を持っていた。ひとつひとつが短いので進みが早い。怪談、というより、都市伝説?みたいに感じた。昔、夢中になって読んだ「新耳袋」を思い出した。

    「名所」 なるほど、こうきたか。人間が怖い、というオチだな。
    「みぞ」 少し閉所恐怖症のところがあるので、とても怖い。人物入れ替わりについては不思議な感じしかしない。
    「せんせいあのね」子どもが純粋っていうのは思い込みだと思う。
    「君島くん」洒落怖で有名になった「コトリバコ」に関連した話で、昔は持ち回りで集落で回していたものがあった、という話がちょっと出てきたことがある。そんなことを思い出した

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    2025年11月02日