澤村伊智のレビュー一覧

  • ずうのめ人形

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     前作とは少し経路が違って、色んな角度から怪異を描くというよりは、ある種の入れ子構造のように、作中作と現実の話が並行して進み、交錯していく様子が面白かった。
     話が進むにつれ、同じ出来事でも見え方が全く異なってくる面白さは健在。
     個人的に、伝奇に求める面白さは『ぼぎわんが、来る』の方が詰まっていたけれど、背筋が薄ら寒くなる感じ、自分も巻き込まれてしまうんじゃないか、という怖さはこちらの方が強かった。

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    2025年03月09日
  • ひとんち 澤村伊智短編集

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    自分ちだけの常軌を逸したマイルール、クラスの席順に生徒の悪夢を渡り歩く老婆など、恐怖短編集。
    誰も注意を払わないようなスーパーの販促映像に不気味な死体が映り込む『ありふれた映像』が好み。日常の中のちょっとした歪に潜む恐怖演出に引き込まれました。

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    2025年03月09日
  • 潰える 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    ネタバレ

    『堕ちる』は正直普通だったけどこちらは面白かったです。
    澤村伊智さんは安定、目当てにしていた小野不由美さんも視点人物が次々変わる進み方に相変わらず引き込まれる。最後に尾端が登場した時は「既存シリーズかあ〜」と少しがっかりしたけど(かるかやは好きだが、何故か独立した1作が読めると思い込んでいた)。それを言えば鈴木光司さんなんて完全に「リング」ファン向けの内容だったし、阿泉来堂さんも個性的な解決役が出てきたので、他作品のキャラクターなのかな、と感じる。内容はパニックムービーのような後半が良かった。

    初読みの一穂イチさんが想定外に楽しめた。ホラーを書く印象がなかったのに(自分が知らないだけかも)、

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    2025年03月04日
  • 怖ガラセ屋サン

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    ネタバレ

    それぞれの短編なのかと思ったら、最後の話で微妙に全部繋がっていた
    結構イジメが共通の話かな?と思ったけど恐怖とは、はそう言う関係では無かったのは俳優の話かな

    個人的には子供の世界で、が一番嫌な怖い話
    さっさと早い段階で真実を話せばよかったのに、いじめていた事を隠した為に、未来永劫死ぬまで牛乳キャップと遺書に苛まれる。これは確かにいっそ死を選んでしまう…
    子供の頃のこう言う嘘というか隠し事、これによる後々大事になる事件
    あまりに身に沁みて怖いというか、なんというか…
    そのときは大変だけど、早めに素直に謝ろうね…

    あとは救済と恐怖と
    そっちに側になるんかーーーーい!!!と、読みながら突っ込んで

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    2025年03月03日
  • 斬首の森

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    ある団体のレクチャーをうけ洗脳されかけていたが、火事により脱出した男女5人。
    森の中で迷ってしまうが、翌朝5人のうちの1人の切断された首が発見される。
    なんだか、映画を見ているような展開の早さでぐいぐい読めた。
    ホラーミステリーだけど、そんなに怖くはなくただグロい。

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    2025年02月28日
  • 邪教の子

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    ネタバレ

    著者の文章にいつも惹き込まれる。ぼぎわん、から入ったのもあり、勝手に科学的には説明のつかないことが起きていると期待してしまったのと、終盤の展開をもっと読みたかった。

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    2025年02月26日
  • ジャンル特化型 ホラーの扉 八つの恐怖の物語

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    内容として別にそんなに怖くはなかったけど、自分の好きなジャンルがよく分かっていなかったから、分析としてとても良かった。

    オカルトホラー サスペンスホラー シチュエーションホラー SFホラー

    は割とすきかな。怪談とかみたいに結局何者か分からない恐怖はあんまり好きではないかな。

    SFみたいに現実の延長、リアリティのある未来の話系はかなり好き。

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    2025年02月20日
  • ジャンル特化型 ホラーの扉 八つの恐怖の物語

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    読みやすかった。普段からSFは好みじゃなくて読まないけど、やっぱり合わなかった。
    ホラーの分類の考えは面白い。
    サイコホラーが1番好きだけど、これには収録されてなくて残念。

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    2025年02月18日
  • ぜんしゅの跫

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    妊婦が体が辛いって寝ようとしてるのに当然のように朝ごはん作れってクソだな…と思ったら前に出てきたあの人だったのか。

    最悪と言いながらも実は嬉しそう?距離が縮まると良いね〜

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    2025年02月16日
  • などらきの首

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    表題作を含む、6編の短編集。
    あるビルの5階にだけ現れる怪現象、体育館で飛び降りをくり返す少女の霊、など、興味をそそられる題材ばかり。
    なにか人為的な仕掛けがあるのか、それともホンモノなのか…最後まで目が離せない。

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    2025年02月16日
  • 潰える 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    今回は自分でも読めるタイプのホラーだった。澤村さん、一穂さん、小野さんが好き。かるかやシリーズは尾端が出てきた途端に緊張が解けて安心感が広がるのがたまらない。

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    2025年02月16日
  • 潰える 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    怖いような怖くないような…?

    たまたま目に止まった本だったけど小野不由美さんが好きなので読んでみた。意外な人が出てきて興奮してしまう!もうそれだけで満足ですわ。

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    2025年02月15日
  • ずうのめ人形

    購入済み

    なんとも

    1巻と比べてミステリーが強め。藤間はずうのめ人形の呪いから助かったのに闇堕ちしたのにはびっくりだよ。比嘉姉妹の姉がでなかったのは残念でした。

    #切ない #ドロドロ #怖い

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    2025年02月12日
  • 超怖い物件

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    2025.02.08

    ホラーアンソロジーが出版されるとつい買うだけ買って積読してしまうが、この本もその一冊。

    どの話もホラーアンソロジーにしては珍しく1話が短く、読みやすかった。
    そして破綻している話も、ホラー短編にありがちな読者バカにしている?という話も少なく概ね楽しく読めた。

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    2025年02月08日
  • 斬首の森

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    初めての澤村伊智のホラー小説。怖さはあまり感じられなかったが少々グロテスク。中盤までは伏線がわかりやすくてどんな展開になるのか心配だったけど、終盤には謎が比較的わかりやすく解明されて良かったと思う。

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    2025年02月08日
  • ししりばの家

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    後半から一気に色々来たーという感じ。なんでダメと言われていることをしちゃうんでしょうね人は。終わった後の狂ってる感が結構好き。

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    2025年02月03日
  • 再生 角川ホラー文庫ベストセレクション

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    角川ホラー文庫が1993年創刊されて
    その30年の遺産とのこと
    90年代から現在までの最強セレクション短編8編
    選ばれたただけあって半分は既読作品でした

    「再生」 綾辻行人 1993年
    さすが綾辻さん、女性も魅惑的に書かれます
    再生するのはそっちね

    「夢の島クルーズ」 鈴木光司 1994年
    リングの一連読ませていただきました
    この作品も映画化されているらしい
    はっきりと出てこないけど
    そんなことありそうな生々しさ
    仄暗い水の底からの一編

    「よけいなものが」 井上雅彦 1983年
    ショートショート
    私なら老化かもしれない

    「五月の陥穽」 福澤徹三
    これは既読でしたが 現実の事故でビルの隙

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    2025年02月02日
  • 頭の大きな毛のないコウモリ 澤村伊智異形短編集

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     日常に潜む異形のもの。人間の心の隙間を突くように、気づけばすぐ近くに来ている。

     そんな異形の存在が人間社会にもたらすものを描くオカルトホラー短編集。
              ◇
     「あれ?」
     僕は思わずノートPCのディスプレイに顔を近づける。映画の粗編集をしている最中、画面に真っ黒い影のような頭部が映り込んでいたからだ。台本やコンテを確認してみても、そんな演出ありとは書かれていない。

     戸惑っていると、「澤木ぃ、手ぇ止まってるぞ」と後ろから声がした。カメラマンの小石川さんだ。
     「実はですね」
     そう言って、さきほどの映像を小石川さんにも見てもらう。
     「ホームレスですかね」と尋ねた僕に

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    2025年02月03日
  • 一寸先の闇 澤村伊智怪談掌編集

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    怪談だったり、人怖だったり、幽霊と人怖が組み合わさっていたり、はたまた奇妙だったり。
    薄気味悪く、狂気を感じる短い話が21話。
    一つ一つがダラダラせず端的に纏められているので読みやすかった。

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    2025年02月22日
  • 潰える 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    同シリーズ、『堕ちる』より、私にはホラー要素が強く感じた。

    「ココノエ南新町店の真実」
    ・何かわからないものに対する恐れ
    ・人が狂気に囚われていく様
    ・何が正しいのかわからないこと
    これら三つがうまく組み合わさって、じわりじわりと気味の悪さがやってくる。
    ジャパニーズホラーそのものといった、ねっとりと絡みつくような薄気味悪さ。

    「828の1」
    何かわからない、それが恐怖というものだ。
    「これか、なーんだ」「何も意味なんかないじゃん」「全然こわいことじゃなかった」となった後。
    背中に迫る死の予感。
    ほっとさせて、落とす。
    これが怖さを引き起こすテクニックなのだと、以前、お化け屋敷クリエイター

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    2025年02月02日