澤村伊智のレビュー一覧
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ネタバレ夏だ!ホラーだ!
「ぼぎわん」という禍々しい名前にネーミングにセンスを感じる。
とても面白かった。
怪異系ホラーではあるんだけれども、ヒトコワでもあった。
信頼できない語り手の手法はミステリー的であったし、ホラー小説ってメインの相談者=今回の主人公がいるイメージだったのだけれど、そう思われる人物が、一章で再起不能とかのレベルでなくあっさり死んでびっくりした。
普通だと「今までこういう不幸なことがあって~」という導入から、解決に向けての物語が始まるものが多いのかなと思うのだけれど、メインなのかなという登場人物のバッドエンドが次々と描かれていくのは新鮮に感じた。
あとやっぱり『怪異』っていうのは、人間から生まれる民俗学的なものだよね。
人間の嫌な部分を描きながら、民俗学的な風習や呪いと絡めているからかなり納得感を持ちながら読み進めることが出来た。
キャラクターはキャッチーで魅力的ラノベ的な部分もあり、絵に描きたくなった。
映画の「来る」ってこれが原作だったんだ~って読み終わってから知ったので、そのうち映画も見てみたいなぁ~ -
Posted by ブクログ
ネタバレ第一章が夢の中ってなかなか気づかなかった。
琴子がらしくないとは思ったんですがそういうことだったのか。
それにしても犯人がムカついて仕方なかったです!
ばくうどの力なのか、贄のための襲撃なんだろうけど選んだ病院が最悪!それで夢の中ではいい役演じちゃって。怒りしかなかった。
そして第二章。
劉の述懐にあれ?と思う点があったのに何となくスルーしてました。
(スマホを踏んで割ったとか・・・勢いよく踏んだんだなーと)
油断すると(いや、しなくても)夢の中に入っているって怖すぎる。
そして今回は琴子の意外な面も。ずっと強い人だと思っていたけど家族とまた暮らすことを心の底で望んでいたんだね。そうだよね、ずっと親代わりで見てきた大事な弟妹だもんね。
大事な唯一の家族である真琴が起きる日はいつになるのか。絶対助かる!と思ってるけど甘いかなどうかな。
その時はまたばくうどと対決ですね。勝つ方法あるのかなあ。 -
Posted by ブクログ
実在の店について語られているから、ガイドブックにもなっています。
書き手28名の中には物書きが本職の人もそうではない人も。中にはちょっと鼻につくなぁって感じであまり好きになれない人もいるけれど、総じて楽しい。
余談ですが、数日前に『仮面ライダーゼッツ』でイカつ過ぎるミムラを見たばかりだったので、書き手の中に彼女の名前を見つけたときには笑ってしまった。ごめんなさい。
私は大の酒好きゆえ、ついお酒の章に目が行きつつも、酒だけじゃアカン、美味しいものも食べたい。ほかの章との合わせ技で存分に楽しませてもらいました。
コロナ下でアルコールの提供禁止になったとき、ノンアルコールの一人呑みじゃやっぱり酔えんのよと思いながらも、おかげで読書が捗ったことを思い出します。 -
Posted by ブクログ
孤島にかけられた予言という名の呪いによって引き起こされるミステリー。
この作品は『解説』のパートまでが一つのストーリーになっていると感じた。
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怨霊の正体自体は良くある仕掛けだが、終盤にもう一つ展開があり、叙述トリックでもう1人登場人物がいたことが判明する。
文章内で誰が発言しているのか不明瞭な表現が多いことには途中気がついていたが、よくよく読み込まないと違和感をスルーしてしまうのでシンプルに驚いた。
だだ澤村さんのぼぎわんに代表される純粋ホラー作品とは違って、ホラー"ミステリー"のジャンルなので、恐怖という観点で見ると全体的にそこは弱い。
一貫して"呪い"の本質を描こうとした作品に思えたが、解説を読むと「民俗ミステリーとかが好きなファンはやたら博識ぶって苦手だから、ちょっとからかってやろうと思ったんです」という理由で描きはじめたらしい。(本意は分からないけど)
そういった目的だと理解した上で読むと、作者の違った魅力が見出せるのではないかと思う。
また解説を担当している方は、70年代を代表する霊能者を母に持っている女性。
まさに作品内で全ての元凶を作った霊能者とその孫の関係を生き写したような方である。
霊能者の娘という特殊な境遇を持つ彼女の解説は、解説というよりももう一つのノンフィクション作品として読み応えがある。
なので、解説も含んでこの『予言の島』を評価した方が良いかと思う?