感情タグBEST3
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『洗脳』『首斬り』『不可解な森』
さらにワクワク度が増す不穏ワードが登場しますが、
それは読んでからのお楽しみに。
不気味な森の中を彷徨う中、迫るような何かの存在。
ある団体の謎。
様々な謎にスピード感のある展開で
読む手が止まりませんでした。
そしてサイン本を購入できて嬉しい限りです・・・!
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わたしは今すぐ逃げなければならない。
あいつらから、この森から。なのにーー
鬱蒼と暗い森の中に建つ合宿所。ある団体の“レクチャー”を受け洗脳されかけていたわたしは、火事により脱出する。男女五人で町へ逃げだそうとするが、不可解な森の中で迷ってしまう。翌朝、五人のうちのひとりの切断された頭部が発見される。頭部は、奇怪な装飾を施された古木の根元に、供物のように置かれていてーー
戦慄のノンストップ・ホラーミステリ!
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澤村伊智の新作、本格ホラーミステリと本人が仰るだけあって読み口がほぼミステリだし真相までのたどりつき方もほぼミステリ。「斬首の森」というだけあって「首を斬ること」が作中で頻出するんだけれども、なぜ首を斬るのかという理由が(そういうことなの!?)とかなり斬新なのでおもしろかった
禁足地とかカルトとか因習とか、ホラーに良く使われがちな”ネタ”っぽさを撒いておきながら、その内実はそれ自体がホラーというわけではない、宗教をやばいもの扱いしたり因習=田舎と安易に結びつけたりしていない内容でよかった。そのへん雑な扱いをするホラー作家が多からこそ新鮮だしよく考えられているし、だからこそ新鮮でおもしろい。何より一番最後の参考文献でめちゃめちゃに笑った。参考文献に言及するとまんまネタバレになるから黙っておくけど参考文献のところまで読んでほしい
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オドロオドロしいホラー話思わず顔をしかめてしまった!しかし何故か気になって最後まで読んでしまった!科学や生化学が進んだ現代では全く考えられない話しだが思わず話しに引き込まれて最後まで読んでいた。よって星5つ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️❗️
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ホラーのフレーバーは大好きだけど怖すぎるのは無理……! という方にちょうどよい本。
怪しい合宿、山奥、謎の首斬り、仲間たちの疑心暗鬼とみんな大好きな要素がもりもりで、序盤〜中盤のワクワクがすごい。着地点は妥当。
無難なホラー。期待しすぎると物足りない可能性が高いので、肩の力を抜いて読むとよい。
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『ぼぎわんが、来る』の著者のホラーミステリーということで読んでみたが、最初はカルト教団から脱出した五人とその追っ手から逃げるサバイバルホラーだと思っていたが、所々で提示される違和感や終盤で明かされる衝撃の事実と、エピローグの淡々とした、だけどゾクッとする終わり方も含め「そういえば著者が澤村伊智だった。」と思わせる納得感があった。タイトル回収もお見事だった。
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純然たる(?)スプラッターホラー。一気読み。面白かった〜!
カルト企業と噂のあったTの研修から逃げ延びたという水野鮎実の話をフリーの記者小田が聞く形で物語は始まる。
暴力紛いの洗脳、死体の隠蔽、ここまででも酷い状況に鮎実は置かれているのだが、山奥の宿泊所で火災が発生。そこから脱走した鮎実を含む五名の参加者。どこまでも続く平坦な森。森からの脱出を模索する中、一人が首を斬られて殺される。犯人はほかの参加者か。それともTの追手なのか……
マルチなのか宗教なのか目的がよくわからない企業T。鮎実たちのサバイバル脱走劇とTの社員天本の側からT創設者続木の謎を探る話が交互に差し挟まれて進んでいく。続木は「斬首の森」と呼ばれるようになったこの森の曰くについて語り始める。
なぜ首が斬られるのかの謎は徐々に解き明かされていくが、衝撃のクライマックスは本当に最後の数ページまでわからない。澤村さんらしい参加者たちの生々しい人間描写も素晴らしく厭な感じです(褒め言葉)。
クリーチャー(と言っていいのかわからないけど)のグロテスクな変容描写も含め、ぜひホラー映画として見てみたいと思いました(笑)。
匿名
一気読みのホラーミステリ
カルト集団からの脱走、森の中で遭難、そして不可解な死体。
個人的に好みな設定てんこ盛り。
かつ作者さんの比嘉姉妹シリーズも好きなので、迷わず購入(シリーズとは無関係です)。
テンポが良く、読みやすい文章で、あっという間に読み終えました。
グロテスクですが、そこは深く想像せずに読めば大丈夫かな。
ホラーとミステリの良い塩梅で、ラストはなるほど!と、理屈も納得行きました。
面白かった!
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澤村伊智さんのホラーミステリだー!と思いウキウキで購入。予想外の展開の連続で、「え?!」「怖い!」「どういうこと?!」とページを捲る手が止まらない。
興味をそそられる謎、嫌な人間の描き方、伏線回収の気持ちよさ、スピード感、グロ描写など……とにかく全部よかった!
怖いから早くスッキリしたいと思って読み進めたものの、全貌が明らかになったらそれはそれで怖いし気持ち悪かった!
良質なホラーミステリ!おすすめです!
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今作はカルト系の宗教団体を描いた櫛木理宇風の作品かな?
と思っていたらラストで急にファンタジー要素が入ってきて驚いた。
途中までどこか現実にありそうな内容だったのになぜ??
作品の前半と後半の印象がガラッと変わって面白い。
イッキ読みした
サバイバルホラーです。面白くて一気読みしました。
ヤバいセミナーで洗脳されかけて、命が危険に晒されて逃げ出すんですが、逃げ出した仲間が一人ひとり殺されていく。手持ちの道具も水も食料も無い中で、どんどん精神が削られて行く。
その様がインタビュー形式で話が進んでいきます。最後に大どんでん返しがあり、そう来たかー!と言うオチでした。
めちゃくちゃ面白くて、一気読みしました!
でもね、怖くなかったです。
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後半まで、人間が怖いのか化物が怖いのかどっちなんだ…分からん…と思いながら読み進めていたら、広い意味でどっちもでした〜っていう。シチュエーションや展開がB級映画みたい。なんだか色々な要素が散りばめられてたなあ。怪しい宗教、謎の因習、等の鉄板要素は結局あまり関係なかったのがウケる。
私は正直オバケが出てくる澤村伊智の方が好きなのだが、なにを書いても面白いから凄いです。いつもの如く、人間の弱さや卑しさ、追い詰められた心理を描くのが上手い。カルト企業にカモにされた人々への言及が、読んでいる自分にも刺さってきた。痛い。やめて。気をつけるから。
ラスト、鮎実ちゃんを助けにきたシーンはえぐい画なのに2人を応援してしまう。佐原さん…
参考文献にメルカトル鮎。これはふざけてるの?本気なの?(短編しか読んだことない)
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荒唐無稽なホラーとして
最後まで読みたかった。
斬首ということに
意味をもたせてしまったことで
首、体、分裂、増殖、再生
それらの関係と理由について
否応なく考えさせられ
わけがわからなくなってしまった。
結局のところ
カルト企業は何がしたいのだろう?
ただ体を変えながら
生きながらえることが喜びに?
死体を集めるより
もっと謎の森自体に
注視すべきだと思うけど…
支離滅裂で難解なミステリーを
読んだみたいだった。
Posted by ブクログ
鬱蒼とした森の中に佇むぐにゃりと歪んだ建造物。
装丁から不気味さを醸し出している。
カルト企業「T」の内部で行われているのは、「レクチャー」という名の暴力行為。
この会社の異常さに気付いた水野鮎実は突如起きた火災により脱出。
男女五人で逃走を図るが逃げ込んだ森こそが斬首の森。
逃げた先に待ち受ける新たな地獄。
彼らの運命は一体…。
後半は一気にホラーの展開で、蠢く死体などグロ要素満載。
合間に水野の取材シーンがある事で彼女が無事帰還出来た事は確認出来るが、最後まで一筋縄では行かない。
悍ましさに目を背けたくなる澤村ホラー。