澤村伊智のレビュー一覧

  • ととはり屋敷

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    比嘉家にまつわる六つの短篇集。面白かったのは第一話二話五話。第一話は恐ろしい風の圧倒的強さ、第二話は話しの持っていき方、第五話は場馴れした琴子の対応力と姉妹愛。

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    2026年07月29日
  • ざんどぅまの影【電子特典「手書きメッセージ」付き】

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    ネタバレ

    1981年。沖縄からの移住者が多く住む、神奈川県Q区が舞台。そこで新生活を始めた篤が、怪異に巻き込まれていく。

    まず語りは篤なのだけど、最初に、琴子に"降りた"篤が、野崎にインタビューされていると言う状況が明かされている。篤はすでに死んでいる。そうなった経緯は、特に書かれていない。

    物語は篤が、全身ずぶ濡れの異様な人影を目撃することから始まる。そこから、Q区の住民が「自宅で」溺れ死ぬという、異様な事件が続出し、住民は「沖縄からの移住者が関わっているのでは」と疑心暗鬼に陥っていく。
    この辺の人間の心理は、本当に怖い。
    若者たちのリーダー格だった恭介が殺されてしまい、友人たちがどんどん沖縄人憎しに傾いていく様が、妙にリアルだ。

    そして、琴子の祖母に当たる勝子が、命と引き換えに怪異を追い払った。最終的には、"青い目"の篤が(ハーフであると、ここで明かされる)トドメを刺すのだけど。篤もまた、よそ者だったのだ。

    タイトルにあるように、怪異は作中で「ざんどぅま」と呼ばれていて、なんとなく沖縄っぽいが、そもそも怪異と沖縄は無関係だった。いろいろな偶然が重なって、篤の仲間たちがそう思い込んでいただけだったのに、Q区の住民は沖縄出身者を露骨に避け、恭介が作った自警団は恭介が殺された後に暴走し、何の罪もない沖縄出身者たちを殺して回るのだ。ある意味、怪異より恐ろしい。
    怪異が人を襲っていた理由も判明するので(襲われた人にとっては、巻き込まれた感満載だけど)、より一層、「ヒトコワイ」が強調されている。

    琴子と真琴の祖母である勝子は、2人が生まれる前に死んでしまっていた。野崎と琴子は、篤の話を通して勝子の人生を知ったことになる。勝子は豪胆で頼れる"おばぁ"だったけど、なんと霊能力はなかった。本当の霊能者は、10代で亡くなった勝子の妹だという。
    でも勝子は、Q区と篤を救った。しかし、誤解から沖縄出身者を多数殺した自警団に、その手柄を横取りされてしまった。それでも、勝子の精神は琴子と真琴に受け継がれているのだと思う。

    澤村伊智のホラーとしては‥ちょっと期待外れだったかな。ヒトコワイの中身がなんか、マイノリティの差別という気持ち悪さだったせいかも。
    「ざんどぅま」は怖さが足りなかったし。
    星3個だけど、まあ3.5くらいかな。

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    2026年07月29日
  • 頭の大きな毛のないコウモリ 澤村伊智異形短編集

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    ホラー。短編集。
    確認せずに買ったが、異形コレクション収録作品が多い。
    初めて読むのは3作品。他は再読。
    テーマ的に表題作が一番好み。
    「自作解説」がなかなか独特。
    「ゾンビと間違える」は、ホラー小説なりに社会問題に斬り込んでいるように読める。
    どの作品も無難に面白い。

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    2026年07月28日
  • 七人怪談 第二夜

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    ネタバレ

    1作目と同じくとてもおもしろかった。
    普段から良く読む作家さんから初めて目にする作家さんまで、様々いるのがアンソロジーの良さだなと改めて思った。
    特に澤村伊智さんの作品がとてもおもしろく、小説の内容が少しずつ本当になっていくというのはよくある構成だが、最終的に澤村さん本人も……というのがゾクゾクした。

    前作の自分の感想を読み返してて、前作で澤村伊智さんを認識したのだと思い出せた。

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    2026年07月27日
  • ししりばの家

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    ネタバレ

    最後の方、すごい胸くそ悪い…。補充される家族…。
    最悪の守り神。でも爆弾で壊すって物理攻撃が通用するタイプの怪異なの!?って所はちょっと拍子抜けした。てか琴子は何で爆弾持ってるんだよ…。
    比嘉琴子のオリジンみたいなエピソード。

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    2026年07月27日
  • ざんどぅまの影【電子特典「手書きメッセージ」付き】

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    今までの比嘉姉妹シリーズとはかなりテイストが異なった最新作。
    怪異はおまけで、人間の悪意とか恐怖がメインなのかな。
    肝心の比嘉姉妹がほとんど登場しなかったり、シリーズファンとしては賛否ありそうな内容だけど、おばぁのことも知れたしこれはこれでアリかなぁ…。

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    2026年07月26日
  • ジャンル特化型 ホラーの扉 八つの恐怖の物語

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    ホラーをジャンル分けしてくれているので、どんなホラーが好きなのか考えるのに良い。
    ホラー初心者の自分にはありがたい入門書って感じだった。

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    2026年07月26日
  • などらきの首

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    【オーディブル】

    短編集。
    ・「悲鳴」にはずうのめ人形に出てきた「りぃたん」こと里穂が登場する。
    ・「などらきの首」が一番良かった。正体気になる。
    ・野崎と真琴の出会いのエピソードあり
    ・この作者さんの話、絶対モラハラクズ野郎が痛い目に遭うね。なんか恨みでもあんのかw

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    2026年07月22日
  • ホラーの扉 八つの恐怖の物語

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    短編集。
    ホラーをジャンルごとに並べてみて、それぞれなぜ怖いのかという解説も含めて、一冊にまとめたというもの。
    ホラーってある種の様式美があるよなあと思っていて、それを改めて実感させてもらったような気がした。

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    2026年07月20日
  • 七人怪談

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    これぞジャパニーズホラーって感じの作品でした。
    「サヤさん」と「魔々」が特に面白かったですが、「旅の武士」は僕には難しかったです。

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    2026年07月18日
  • ずうのめ人形

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    ネタバレ

    【オーディブル】
    ・お化けより呪いを生み出す人間の方が怖い的な。
    ・終盤が意外な展開になった。それまでに少しづつ語られてきた小説やずうのめ人形の呪いにまつわるちょっとした引っ掛かりや情報の穴のようなものが、叙述トリック的にひっくり返っていく所が面白かった。編集長の性別も。前作もだけど、ミスリードが上手いなぁ。
    ・前作とは違った形で、しかし共通して家庭における人間関係の醜悪さみたいなものが描かれている。
    ・琴子が登場しない(終章のみチラッと登場する)
    ・比嘉姉妹が直接霊能バトルで倒さない。ミステリー要素が強いかも。
    ・おいこら藤間ァ!!最後何してんねん!

    ・自分用メモ:比嘉姉妹の2番目の姉「ミハル」が出てくる。他の兄弟や家族も続編で語られるのだろうか。

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    2026年07月15日
  • ずうのめ人形

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    一作目「ぼぎわん」より面白かった。怪異はなかなか怖い。最後の仕掛けもまぁ良かったけど、うーん、なんかなあ。ミステリはあまり得意ではないのかも、と思った。仕掛けは面白いと思ったし騙されたが、だから?という感じ。

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    2026年07月13日
  • ばくうどの悪夢

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    面白かったー!久しぶりの比嘉姉妹シリーズの長編!

    暑くなったからホラーでひんやりしようと思って読み始めたけど、続きが気になって気になって、あっという間に読み終わってしまった。ホラーだから、陽が出てるうちしか読まなかったのに。あと、ひんやりよりも、どちらかというとねっとり纏わりつくような不穏さ。

    読み終わって、ついつい比嘉姉妹に絶大な信頼を寄せすぎて、安心して読み進めすぎていたなと思った。どんなに最強だと思っても、琴子も幸せな夢を望んだんだなあ。決して完璧でも最強でもないのに、あれほど強くいられるんだなあ。ますます比嘉姉妹が好きになったかも。

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    2026年07月11日
  • 呪いの☒☒

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    6つの呪いのアンソロジー。

    三津田信三「壱本樹様」
    あー三津田さんだなぁと感じる王道の呪いホラー。

    澤村伊智「ほらあな」
    本がテーマの呪いというのが良いですね。
    店内に人が沢山…な様子が浮かんでゾッとした。

    芦花公園「しばらくゆっくり休んでください」
    すみません、この手の小説が苦手なんです…
    最近流行りの掲示板とかSNSを切り取った作風。

    背筋「劣化コピー」
    一番好き。イヤミス×呪いという感じ。
    やはり本がテーマなのが良いですね。

    北沢陶「呪いの交換日記」
    敢えて90年代にすることで携帯メールもないしノートに重要性を持たせている。自分も交換日記やってた世代なのでお揃いのペンとかわかるわかると読んだ。ラストも好き。

    上條一輝「呪いは明るく輝いて」
    呪いが拡がる手段が面白くて好き。ネタバレ見ずに読んで。

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    2026年07月10日
  • ぜんしゅの跫

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    短編集。
    比嘉姉妹が出てくるのはラストのぜんしゅの跫
    ぜんしゅ、凶暴で人殺してるけど、でも最後に理由が分かったらなんか可愛かった。

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    2026年07月09日
  • ホラーの扉 八つの恐怖の物語

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    あ、14歳世渡りシリーズで前に出てたやつの文庫化か。その時も気にはなったけど、こういう形で改めて読めてよかった。内容も、入門にはうってつけって感じですわな。

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    2026年07月06日
  • ざんどぅまの影【電子特典「手書きメッセージ」付き】

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    言い伝え、噂の怪異。
    受け継ぐことの重みと、誤解が積み重なる悲劇。
    描きたいものが明確にあるだけに、ドライブ感が削がれていて物足りなかった。

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    2026年07月06日
  • 予言の島

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    オーディブル14冊目、予言の島(澤村伊智)。最初はミステリ、2回目はホラーという謳い文句だがまあ確かに…叙述トリックって言葉としては知ってたけど、今ひとつ納得感を得にくい読後感。他の叙述トリック作品も読んで改めて感想を考えたい。

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    2026年07月05日
  • 邪教の子

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    ネタバレ

    結局茜は慧斗に自分を救った救世主らしくあってほしくて廃れたニュータウンの野心も失ったただのおばさんであるということが認められなかったから最後があんなにあっけなかったんだろう
    とはいえ読後感はあっさりし過ぎだなと思ってしまうところはある 気になっていた慧斗の過去についてはあんまり掘り下げられないしボトックスが万能すぎてちょっと笑う
    最初の手記読んでた時に、慧斗と祐仁がやけに両方外国っぽい名前だな(ケイト、ユージーン)と思ったから何かの伏線かと思ったが単に祐仁が慧斗の父親だからそういう響きをつける発想があったということだけなのか

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    2026年07月05日
  • 呪いの☒☒

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    アンソロジーはまだ出会えていない好みの作家さんを発見できるので、好きな作家さんの短編も読めてお得!みたいな感覚で購入してます。

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    2026年07月05日