感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2023年11月04日
嘘か真か
名手たちの家に纏わるオムニバス
めっちゃおもしろい!
体験談や明らかなフィクションなどバリエーションに富んでるから飽きないし、それぞれのクオリティが高くて読んでてワクワクした。
一番好きなのは「やなぎっ記」
トガハラミ、笛を吹く家、終の棲家、ろろるいの家が良かった。
特にろろるいはかな...続きを読むり怖くてゾクゾクした。
トガハラミから読んだせいでまたカニバリズム関連が目に触れることに…
Posted by ブクログ 2023年06月23日
全部怖い。
どれがお気に入り!とは、ならないぐらい全ての作品が面白かった。
こんな作家様も内容も全てが豪華な1冊。
夜に読むと怖さ倍増ですね。
Posted by ブクログ 2022年12月09日
「物件」に関する怪談小説のアンソロジー。おすすめ作品
神永学『妹の部屋』死んだはずの妹の部屋がいつしか復元されている。おかしいのは自分か、家族か。ミステリ要素のあるホラー。
澤村伊智『笛を吹く家』一番おすすめの作品。ラストにどんでん返しがあるホラーミステリー。
郷内心瞳『トガハラミ』人間に取り憑いて...続きを読む人を喰らう物の怪、トガハラミの話。ラストシーンの伏線回収が美しい。語り手は美佐子に憑いたトガハラミで、「姉」はトガハラミが見せていた幻覚ではないか。
芦花公園『終の棲家』最後の一文にゾッとする。怪異は話を聞いた者に取り憑き、伝染する。
平山夢明『ろろるいの家』実話怪談風の作品。短編集の中で一番怖かった。最後のページで恐怖が一気に襲ってくる。
Posted by ブクログ 2022年10月12日
著者は著名な人ばかり、内容もそれぞれ毛色が違って、面白くて一気に読みました。
物語形式とルポ形式、両方を一冊にまとめるというのは、なかなか良い試みだと思います。
Posted by ブクログ 2024年02月02日
来月公開の映画『変な家』の予告編を劇場で観るたび、怖い、観たい、怖いという思いの繰り返し。原作には手を出せなかったけど、これなら読めそうな気がして。
書き手はとても魅力的な11人。曰く付きの家だったり部屋だったりが登場します。内藤了の“よろず建物”シリーズ中にあった座敷牢の話が凄く怖くて、以来、座...続きを読む敷牢をイメージさせる物語にビビりまくり。ここにもひとつありました。
全話読んで思うのは、「出られない家」は恐ろしいということ。当たり前か(笑)。怖くて飲酒しつつテレビで『アメトーク』をつけたまま読んだ最終話は読み直さなければ。(^^;
Posted by ブクログ 2023年08月17日
家にまつわる、呪い・人の怖さが盛りだくさん。
どれも怖い話だけれど、群を抜いて、ゾワゾワしたのは澤村伊智の『笛を吹く家』・芦花公園の『終の棲家』。
自分自身の「先入観」も怖いと感じた。
人の家の怖さは、医療職で訪問をしていた時によく味わったので、その時の怖い経験も思い出して、余計怖かった。
開かず...続きを読むの部屋のある家、どこからか監視されているような家、どうしても気分が悪くなる家、、、いろいろあったなぁ。
Posted by ブクログ 2023年08月01日
11人の作家さんによる短編集
心霊系から人怖まで様々な怖い話が盛り沢山の超お得な本
糸柳さんのは簡単な日記で怪談社で活動する日常が面白かった
澤村さんのは捻りが効いていて最後辛くなる話
芦花さんのはやっぱり狂気を感じる話
私が1番絶対嫌な家は平山さんの話の家です
Posted by ブクログ 2023年07月30日
家にまつわるホラー短編集。
様々なホラー作家の作品が読めるのもいい。
物件も町おこしのための古い家や事故物件、マンションなど様々。
一つ一つが短いためサラリと読めるが、短い中に怖さは凝縮されていてとても良かった。
Posted by ブクログ 2023年01月01日
読み応えのあるホラーオムニバス
好きだった話抜粋
「氷室」
途中でオチは読めたけど更なるオチがついてるとは…読んでくとひんやり感が伝わってくる
「旧居の記憶」
昔住んでたとこ変なこと多くて〜心霊現象多かったンスよ〜で済んでいいのか分からない作者の体験記
かつてのノスタルジックな情景を思い描きなが...続きを読むら読んでくとオチに突き落とされる
「やなぎっ記」
怖くて((((('Д')))))泣いちゃう(ToT)/~~~
「笛を吹く家」
3歳の息子と散歩した時に思いついた創作って始まるのが怖い
「終の住処」
この作者結構な確率で読者巻き込む
「ろろるいの家」
文章の密度が凄い。他の作品と比べると凄いみつしりしている。"ろろるい"の意味が分かった時の「ああ…」な終わった感。この短編が1番好きかも
Posted by ブクログ 2022年10月18日
こわかった!
ほぼほぼ全部怖くて、また新たなホラー小説の楽しみを知られたな!という感じ!他のお話も読んでみたい作家さんも増えて、よかった。
Posted by ブクログ 2022年09月21日
オムニバスなのに読み進めるうちに話の内容まで怖くなっていき最後は怖いまま読み終わった…面白かった‼️
澤村伊智、黒木あるじ、郷内心瞳、芦花公園、平山夢明、怖い
Posted by ブクログ 2022年09月30日
全体的にまぁまぁかなという印象です!
途中、取材ルポみたいなクソみたいのがなければ
もう少し評価は良かったのですが…
最後の平山夢明の「ろろるいの家」はその意味もわかると、凄く怖いし、さすがの作品でした。
これだけ読めただけでも満足でした。
Posted by ブクログ 2024年02月11日
家にまつわるホラーのアンソロジー。玉石混交という感じ。
【収録作品】
「氷室」宇佐美まこと
「倒福」大島てる
「旧居の記憶」福澤徹三
「やなぎっ記」糸柳寿昭
「たかむらの家」花房観音
「妹の部屋」神永学
「笛を吹く家」澤村伊智
「牢家」黒木あるじ
「トガハラミ」郷内心瞳
「終の棲家」芦花公園
「ろ...続きを読むろるいの家」平山夢明
たとえば「倒福」「旧居の記憶」「やなぎっ記」の御三方は実話怪談や事故物件をメインにしているだけあって実録風というかとりとめがない。それもそれで好きだけどほかの短編小説の中では浮いてるように個人的には感じた。
この中で怖かったのはやはり「終の棲家」と「ろろるいの家」。芦花公園さんは「ほねがらみ」以来だけど、こちらも似た展開。いつのまにか読者を巻き込む手法はさすが。「ろろるい」も畳みかける怪異の描写が頭に浮かんでしまう。とにかく平山さんは容赦なくてそこがいい(笑)。
澤村さんのはほかで既読だったので割愛。
Posted by ブクログ 2023年12月22日
それぞれ個性ある文章と、短編だからこその潔さが面白さになっている。幽霊?ヒトコワ?妖怪?多彩なお話ですぐ読み終えてしまいました。個人的には、澤村さんの短編は、やられたー!でしたww
Posted by ブクログ 2023年09月24日
やなぎっ記/糸柳寿昭
たかむらの家/花房観音
笛を吹く家/澤村伊智
牢家/黒木あるじ
トガハラミ/郷内心瞳
終の棲家/芦花公園
ろろるいの家/平山夢明
上記が特に面白かったなぁ。
Posted by ブクログ 2023年09月04日
気鋭の若手からベテランまでが一堂に会した「最恐」の物件怪談アンソロジー。
家や土地をテーマにしたホラーアンソロジーです。
作家陣が豪華で、個人的には外れなしでした。どれを読んでもじっとりと湿度のある話が楽しめます。
珍しい方だと、事故物件検索サイト「大島てる」の管理人・大島てるさんのお話なんかも...続きを読む掲載されています。サイト自体は見たことがありますが、文章も書いているとは初めて知りました。
実際に届いたメールや、自身が本を出すための取材で回った際に見聞きしたものについて書いているお話や、伝染する呪いを扱ったような作品も多く、虚構と現実が曖昧になる感覚がしてそれもまた良かったです。現実に侵食してくるような話は不安になる感じが好き。
個人的に気に入った2作は、その土地に憑く”ナニカ”の不気味さが存分に楽しめる平山夢明さん『ろろるいの家』と、恐ろしくも耽美な化物の話、郷内心瞳さん『トガハラミ』。
でも、それ以外のどの話もそれぞれ味わいが違っていてどれも面白いですよ。
Posted by ブクログ 2023年02月23日
物件、つまり家や土地にまつわる怪談集。
表紙に並んだ著者名を見てほしい。
どれもこれも怪談の名手じゃないか!
一作品既読があるだけで、他は全て初めて。
なんだよー全然怖くない、なんて思っていたが、やっぱり夕暮れ時から夜にかけて思い出したり読んだりするとぞわぞわする。
「牢家」は、座敷牢というキー...続きを読むワードに引っかかってしまうと、最後にひっくり返される。
そして、ホラーにはお決まりの(作中でも言及されているが)地元の老人が「はいっちゃいかん!止めろ!」という。
もう絶望しか無いフラグが立つ。
そしておそらくその通りになる。
が、みなまで言わず余韻を残すところは作者の技量。
大島てるの「旧居の記憶」は、ほんとうに大島てるにこんな手紙が届いたんじゃないか、と思わせる。
だが、職業作家と比べると、ちょっと怖さは弱め。
「ろろるいの家」はさすが平山夢明。
意味不明の言葉が不気味さを増長する。
そして意味を知った時、背筋が凍る。
これは今が冬だから、じゃないよな。
Posted by ブクログ 2023年02月05日
物件を題材にした怪談集。一部小説では無いものも含む。怪奇現象的なストーリーばかりかと思ったがそう言うわけでもなく、どちらかと言うと現実の人間が一番怖かったり
Posted by ブクログ 2022年11月23日
一応、「家」にまつわる怪談、ということになるのかな。(読んでいる最中それが強く意識されるという感じでもないのだけど。)
全体的にはきちんとそれぞれ「作品」になっているので、素人っぽいノリで集めた聞き書き怪談、みたいな雰囲気ではなく、しっかり読み応えがあるものが多かった。
ただ、なんというか、「物...続きを読む件」と冠されたタイトルと内容とはちょっとズレがあるように思う。「怖い家」くらいの方が適当なんじゃないだろうか。あんまり、不動産としての物件にまつわる怪という方向性ではないので、いわゆる事故物件怪談みたいなのを期待していると「およ?」となるかも。
個人的に印象に残ったのは、福澤徹三『旧居の記憶』、黒木あるじ『牢家』、平山夢明『るるろいの家』あたりだろうか。
『旧居の記憶』は、大きな山場のある話というよりも、文章とその時代背景から浮かび上がる全体の雰囲気に独特のグロテスクさとノスタルジックな空気感があって、妙につらつらと惹き込まれるように読み進めてしまう。
『牢家』は、黒木さんらしいといえばそれまでなのだけど、地方に伝わる民間伝承や土俗的な風習を現実とからめてエンターテイメントに仕上げた感じ。
『ろろるいの家』は、純粋に怖い話。どこかで聞いたことのあるような設定が色んな角度から登場して、最初は「あれ?この設定、どこかで…」と思って怖いというよりは「きたきた!」と楽しみながら読んでいる感じなのだけど、トータルでいうと楽しいというよりジワジワと怖くなっていく。
秋の夜長に楽しませてもらった。
Posted by ブクログ 2022年11月15日
宇佐美まことさんの『氷室』と澤村伊智さんの『笛を吹く家』が好き!お二人の作品がそもそも好きなのもあるけど、最初と読み終わった後のイメージがガラリと変わるのがいい。
ついついホラーでもオチ的なものを求めてしまいがちなので、理由の分からない恐怖はどこか冷めちゃう感じで読んじゃうところあるけど、全体的に...続きを読むどれも歪感が良かった!
Posted by ブクログ 2022年09月29日
家に取り憑いているもの、そこにやって来る何か、ヒトコワ系…住むにはどれも勇気がいる怖い物件勢揃い。
宇佐美さんの正統派ホラーミステリー「氷室」で一気に黒々した冷気に包まれ、澤村さんの「笛を吹く家」の心の痛みと闇の見事な完成にほぉーっとため息。黒木さんの「牢家」と芦花さんの「終の棲家」の訳わからない恐...続きを読む怖には声にならない悲鳴が上がる。
いろいろな怖さを堪能できた中で、どこか奇妙な感じを孕みながら普通の日常が淡々と進み、最後に一気に背筋が凍る奈落に叩き込まれる糸柳さんの「やなぎっ記」の落差が印象に残るイチオシ。