あらすじ
東京から父の地元に越してきた「僕」は、何かに追われる悪夢に悩まされていた。夢で傷付いた箇所に、現実でも現れる謎の痣。急死した同級生の遺体にも同じ痣を見つけた「僕」は、父の幼馴染の野崎と妻の真琴に助けを求める。彼らの調査と対策で「僕」や同級生らが件の悪夢を見ることはなくなり、事態は解決したかに思われた。しかし、今度は「僕」の夢に「比嘉琴子」と名乗る女性が現れ――。
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Posted by ブクログ
病院で起きた異常者による大量殺人、恐ろしい悪夢に悩まされる少年少女、聞こえるはずのない話し声や笑い声、正体不明の怪異『ばくうど』が混ざりあった比嘉姉妹シリーズの長編で、シリーズ屈指の最悪な展開の連続と思わず戦慄する怪異の描写に「夢ってこんな怖いものだったっけ?」と思うぐらいエグかった。
Posted by ブクログ
長い…けど、かなり良かった。
え?嘘でしょ、、、まだ半分行っていないけどって言う2章の終わりでと野崎と真琴の話があって(ああかれは夢だな、ってわかりやすいが)
登場人物一覧がガラッと変わって、やはりって感じだったけど、その後の話は辛すぎです読んでいられなかった。過去の栄光に縋って壊れたおぢさんはキツすぎる、が、可哀想で…エックスに山ほどいるやん、早口で…
何であんな大量殺人までしたのか、そこにはフォーカス当たらないけど、なんか裏があるのかな、ばくうどに導かれたみたいな。
後半の後半は少し飽きたけど、全体的には良かった。
最後、スッキリ終わらなかったけど、比嘉姉妹シリーズはまだまだ続きそうで安心。
Posted by ブクログ
比嘉姉妹シリーズの「ばくうどの悪夢」がついに文庫化。
ずっと楽しみにしていて、ワクワクしながら読み始めたのに、あれ……?なんか……違和感。
いつもより物語が薄いというか浅いというか……?
不思議に思いつつ読み進めると、中盤一気登場人物が入れ替わり“いつもの”に!成程そういう事だったのか!そうそうこれが読みたかった〜!となり一安心。
前半の違和感も、後半の怒涛の展開も一度に二度美味しく楽しめた。
グロいと聞いていたので身構えて読んだが、グロ描写は平気だったのに、現実の片桐があまりにもいたたまれなくて薄目で飛ばし飛ばし読んでしまった。
片桐の現実が一番グロかった。
Posted by ブクログ
比嘉姉妹シリーズ最新作。
タイトルにもあるとおり、全体の構成が夢を基調としているためか、読み進めているうちにこのシーンは夢なのか現実なのかと猜疑心が湧いてくる。
読み終わった直後は1章と2章の存在意義がよくわからなかったけど、これは読み返して改めて薄気味悪さを堪能できるように、という作者の配慮かもしれない。
(配慮?)
それはともかく序章の描写が今まで読んできたホラー小説の中でも最もキツかった。
心の中で勝手に「やっていいことと悪いことがあるでしょうが」とかボヤいてしまった。
といいつつ次作が待ち遠しい。
続きが読みたい
ようやく、待望の霊能力者・比嘉三姉妹シリーズが登場。
しかし、三姉妹の1番下の真琴が、眠ったまま起きない。そうして、終わった。
だから、早く続きを読みたい。その一言。
登場人物との付き合いが多少長くなると、キャラクタの疲れが気になるところだが、勝負の時はまだ来ない。来ないまま、ダメージは重なっている。作者はどこまで引っ張るのだろう。
悪霊たちとの決着は、あるのだろうか。
次回作に期待。
Posted by ブクログ
初っ端の凄惨な事件の描写が衝撃でした。
比嘉姉妹の活躍は主に真琴ちゃんでしたが、いつもクールで、本心を明かさない琴子さんが、実は寂しい家族思いの女性と分かり最後泣けました。
凄惨な事件も全部夢だったら良かったのに。。