澤村伊智のレビュー一覧
-
匿名
ネタバレ 購入済みすごく面白かったです
どの作品も面白く、「この話はどう着地するのだろう」とワクワクしながら一気に読みました。ホラー初心者でしたが、怖すぎて読めないことはなく、最後まで楽しめました。
「劣化コピー」
語り手が順番に変わり、最後に最初へ戻ってくる構成が気持ちよかったです。あと呪いはどこまで広がるのか気になります、編集者と作家だけ?編集者の奥さんは無事だった??その後のことも考えるとさらに怖いです。
「しばらくゆっくり休んでください」
あの女性は、そこまでされるほど酷いことしたかなと思ってしまいました。我の強いめんどくさい人そうではあるけど、普通にいそうな人なので。
あの程度でもすぐに「研修」の対象になってしまうことが怖く、呪いの実行方法もとても印象に残りました。 -
Posted by ブクログ
あかん、STR発病や…(^◇^;)
この単行本の方が先や…
文庫になれば、角川ホラー文庫!
比嘉姉妹シリーズ!
まぁ、逆になっても大きな影響はなかったわ!
琴子さんらのおばあちゃんの比嘉勝子さんの話!
ユタとして何十年も活躍してる炭酸飲料水好きな人。
沖縄の人らが、地元離れて本島で暮らすようになってから、何年も経つけど、沖縄の風習を引き継いでいくのはええと思うんやけど…
ここでは、びちょびちょのお化けまで連れてきて、沖縄以外の人を…このお化けが、
「ざんどぅま」
海から来て、地上で人の中から、海水出して溺死させるという…_| ̄|○
街がパニックに!
しかし、沖縄の信仰から出てきたというのと、殺された人らが、偶然、本島の人たちだったのが災いし、差別の嵐が吹き荒れる!
何か今回のは、珍しく、怖いお化けも出て来るけど、本島に来た沖縄の人らの苦しい立場を描いてるのが、結構ツラい!
無実の罪で、沖縄出身者全てが虐げられる…
そんなお化けの事まで言われてもなぁ…追い込まれてるのは分かるけど…
いつもは、お化けとか幽霊よりも人間が怖いというパターンは避けてた感があった気がするけど、ガッツリ人が怖いになってるな!
なんで、理解不能なことが発生すると落とし所として、常に弱い方に目がいって虐げられるの何とかならんのかなぁ。
最後に、小さい頃の琴子ちゃん出てくるけど、しっかり見えてる〜
_△_
( *´Д`*)
l ꐑ ꐑ
) ノ
が!!!
さすがやわ!
まぁ、お化け、差別の解決方法が、皮肉なやり方になってるのが、面白い!!!
目には目を…( *`ω´)
あっ!今回は、あんまりグロくないですよ!
まぁ、ちょっと指引きちぎられたりはするけど大丈夫ですよ〜! -
Posted by ブクログ
6編の短編集です。
どの話も澤村感があって楽しく読めました。
特に、『かたので駅の怪』の序盤にあったメッセージアプリの件。すごく不穏すぎで、母親の行動が異常すぎて、鳥肌が立ちました。
どの短編も比嘉家に焦点の当たった作品ばかりで、比嘉姉妹シリーズ推しとしてはたまらないものがありました。
しかし、ちょっと心配なことも…。
今まで謎だった兄弟姉妹の死の真相について詳らかになったわけですが、これって比嘉姉妹シリーズを終わらせようとしてるわけじゃないですよね…?晴美のように長編で描くのではなく、短編で全ての兄弟姉妹の最後を描いているのが、急いで終わらせようとしているように見えてしまいました。この邪推がただの邪推であることを願っています…。 -
Posted by ブクログ
ネタバレやっぱり比嘉姉妹シリーズは面白いですね。
結局、レギュラーメンバーは出てこないんだけど、それも憎い演出だなと思いました。
でも、久しぶりの新作だったから彼、彼女らの活躍が見たかったというのはありますね。
にしても、かなり重厚なストーリーでした。
現実に起きている移民問題が絡んでいるようにも思えました。
結末については、煮え切らない感じがまた良かったです。
びしょびしょのお化けは、海で見つけた宝物を人間に取られたから取り返しに来ただけなのに、あまりにも残虐に人を次々に殺すから、篝火で燃やされて消滅。
省三を筆頭とする自警団は無差別に人を殺してたのに、謎の連続殺人鬼から街を守った英雄として祭り上げられ、お咎めなし。
裏で手を引いてたヤクザもお咎めなし。
街のために戦った勝子は無惨な死を遂げる。
まさに街を救った篤は米軍に逮捕される。
篤はまさにバットマンの『ダークナイト』のような活躍でしたが、彼も報われた感じがしない。
省三や博子は罪悪感のようなものは感じているようでしたが…、うーん、なんとも煮え切らない。
でもそれがまた良い。勧善懲悪じゃない感じが、リアリティがあるように感じられました。
過去のシリーズで語られていた通り、琴子たちの親の毒親感が表現されててそれも良かったですね。
冒頭のウルトラマンと小泉八雲の話。本編とどういう繋がりがあったんだろう…。結局わかりませんでした。ウルトラマンの話は、佐久間篤の血統が日本人であることをミスリードするためのものだったのかな。であれば、佐久間篤という名前である時点でミスリードできているわけだから、冗長的にも感じるし…。やっぱわからないですね。
最後に、個人的に大好きだった一節をご紹介。
篤が抱いた嫌悪感がひしひしと伝わる傑作だと思いました。特に最後の一文。こんな表現、初めて見ました。最高です。
“言ったのは名取という刑事でした。太っているというか、全体的に「垂れ下がっている」中年男でした。眠たげな垂れ目、弛んだ頬肉。への字口は常に半開きで、腹も出ている。座るときは壁に凭れ、たんなる胡座すら酷くだらしない。声にはゲップが交じっている風に聞こえました。” -
Posted by ブクログ
2026.07.09
ホラーを「因習」「心霊」といったモチーフではなく「物語を怖くしている仕組み」で5W1Hで分類しているところが新しい。それぞれの短編が「何が怖いのか」を作品解説されているのも面白い。
ホラー入門者や、逆に苦手な方にもおすすめしたい。ホラー好きには、ここまでホラー作家が揃っているのも胸熱。
たぶん文体の好みもあると思う。私はそもそも「描かれすぎない」文章が好きなので、説明されすぎると読んでいて萎えるし、怖さが削がれる。ホラー展開に恋愛要素もいらない。そういう意味ではやっぱりモキュメンタリーが好き。雨穴さんや背筋さんの作品のように飄々と淡々と語られていく文章のほうが考える余白があっておもしろいと感じる。
つまり私はホラー小説はモチーフで選んでいないってことなんだなと気づいた