澤村伊智のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
読みたいと思っていた澤村伊智氏の本が文庫化されていたので買った。かなり本格的に暑くなってきたので涼む意味でも(?)
”小説” だからこそできる“怪談” を詰め込んだ短編集。澤村伊智氏、相変わらず嫌なオタクの描写がうますぎるし、こちらの予想をあらゆる角度から裏切ってくるので怖いしすごい
短編集だからひとつひとつは短いんだけど、詰め込まれた恐怖のエッセンスと小説という技法だからこそできる構成がうまく仕組まれてて、収録されたある話の終盤ではひえ~~~~(恐怖&驚愕)になった
文字のみでの表現や読み手の思考を利用した話づくりがうますぎる…夏のうちにあと2冊ぐらいは澤村伊智氏の本読みたい。彼の本はわりか -
Posted by ブクログ
ホラー短編集、全7編
巻末の参考・引用にも挙げられている『怪奇小説という題名の怪奇小説/都築道夫』をもじったタイトルが掲げられた本作
……なのですが、私は『怪奇小説~』は未読のためそこを元にした感想は抱けずでした
残念
以下抜粋して雑感
・こうとげい
この短編集の中でいちばん「怖い」と感じたのがこれ
多種多様な作品が納められた一冊なのですが、いかにもな怪談!と言えばこの「こうとげい」なんじゃないでしょうか
アレについて、何やらいろいろと考察のしがいがありそうな書き方でしたが、自分にはまったく見当もつかず
・うらみせんせい
この短編集の中でいちばん「好き」なのがこれ
謎空間と化した中学校 -
Posted by ブクログ
家や土地にまつわるホラーアンソロジー。
事故物件だけでなく住民そのものが怖いヒトコワものまで豪華11話収録。
糸柳寿昭氏『やなぎっ記』軽い雰囲気の日記だと思っていたら最後のメールで鳥肌立っちゃうやつ。
澤村伊智氏『笛を吹く家』この方の描く歪んだ家族っていつも気味が悪いし悲惨…本当にいそうなのがまた怖い。
芦花公園氏『終の棲家』宗教が関わるホラーではやっぱりこの方。得体が知れない信仰の気持ち悪さと逃げられない絶望感。
平山夢明氏『ろろるいの家』ホラー描写が本書で一番怖かったかもしれない。不気味な現象に徐々に侵食されていく感じがゾクゾクした。 -