澤村伊智のレビュー一覧

  • ししりばの家
    ぼぎわん、ずうのめ、
    そして、ししりば。

    これまでの3作で、
    いちばん希望が持てる
    ラストではないか。

    などらき、ぜんしゅ、さえずちも楽しみ。

    比嘉琴子の小学生時代が
    読めるがもうれしい!

    指笛で駆けつける銀カッコイイ!
  • うるはしみにくし あなたのともだち
    ホラーと言うよりなかなか謎が解けないミステリーです。誰もかれもが怪しく犯人がわかりませんでした。
    幼少期特に身近な人からかけられる酷い言葉は残酷です。自分は醜いと思い込んでしまい人との付き合いも上手くいかない。その言葉のせいで人格にも影響を受けて育ってしまう
  • ぜんしゅの跫
    最近澤村さん祭りなのはたまたまです。比嘉姉妹シリーズ短編集。後味の悪い話に相変わらずスパイスの様にじわりと黒い不気味さが足を掴んでくる。30年前に神隠しにあった兄が突然帰ってきた「鬼のうみたりければ」招かれた者が死に誘われる病院の怪異「赤い学生服の女子」が特にじわじわきた。表題作までは比嘉姉妹+野崎...続きを読む
  • さえづちの眼
    ??3本目、佳枝が冴子の子供を殺したっていうのが全然わからない。どういうこと??
    →山蛭がそうだったのか…なるほど。
  • 怖ガラセ屋サン
    対象者を怖がらせ、恐怖させ、更には戦慄させて息の根を止める願いまで叶えてくれるという都市伝説「コワガラセ屋サン」の女性が見え隠れするホラー短編集。見え隠れする女性が何か起こす描写はなく少しの関わりがあるだけなのに、そこから因果応報的に人が怪異に取り込まれて堕ちていく嫌な感じが良い。怪異より生きた人間...続きを読む
  • ファミリーランド【電子特典付き】
    あぁ息苦しくてどうしようもない気持ち。無駄を省きAIに依存した未来での結婚、子供、介護などがテーマの短編。こんな事がそう遠くない未来にやって来そうなのがまた怖い。便利になったはずなのに、誰も笑顔じゃないのが印象的だった。ファミリーランドってまさか宝塚ファミリーランド!?と思ったら、小説の中にも宝塚線...続きを読む
  • うるはしみにくし あなたのともだち
    スクールカースト上位の中心だった美少女の自殺をきっかけに、次々と容姿を醜く変える謎の現象に襲われる生徒たち。
    学校に伝わる「ユアフレンド」のおまじないを行使しているのはいったい誰なのか、二転三転するその推理のおもしろさに翻弄されながら、ルッキズムからどうしても逃れられない人のサガにもどかしくなる。
    ...続きを読む
  • ばくうどの悪夢
    比嘉姉妹シリーズ長編新刊。冒頭の理不尽な理由による大量殺人がえげつない。売れっ子作家の父親の故郷である関西の田舎に引っ越してきたけどマイルドヤンキー世界に慣れない「僕」。そんな中父親の友人の子ども達が自分と同じ様な悪夢に苦しんでいるのを知り、協力して立ち向かおうとするが…。比嘉姉妹が活躍するどころか...続きを読む
  • ずうのめ人形
    「ぼぎわんが、来る」も良かったが、
    こちらも相当面白かった。
    ぼぎわん、ずうのめ、ししりば。
    作者は本当に、不吉なワードを創作するのが巧い。
  • アウターQ 弱小Webマガジンの事件簿
    初めて読んだ澤村伊智さんの作品。短編集でそれぞれの話がもうすでに読みやすく面白いが、その中に伏線があって最後の話へと結びついていく。なるほど、としてやられた感じ。ミステリを読み慣れた人なら違和感にすぐ気づくのかも。『ぼぎわんが、来る』も読んでみたくなった。
  • 怪談小説という名の小説怪談
    既読の作品も多かったけど、どれも最後にドンデン返しやあっと思わせる仕掛けがあって好き。
    「笛を吹く家」や「苦々陀の仮面」が良かった。
  • 怖ガラセ屋サン
    毎話ゾクゾクする展開が約束されていて面白すぎた!
    比嘉姉妹シリーズ以外は初めて読んだけど、どれだけ書くの上手いんだこの人…大好きだ…
  • 再生 角川ホラー文庫ベストセレクション
    名作の寄せ集めなのでもちろん良い
    ただ半分は読んだことある作品だった
    読んだことなくて面白かった作品が収録されてる短編集を買うことにした
  • 本格王2023
    1 今村さん
    別の本は途中読むのを辞めてしまったが、
    こちらの小説は面白い。
    どんでん返し

    2結城さん
    面白い、なるほど。こんな言葉だったのか。っと思いました。

    3潮田さん
    うーん、
    まずは、文章の書き方が読みづらい。

    4矢樹さん
    面白い 自業自得だった。

    5荒木さん
    面白い

    6白井さん
    ...続きを読む
  • などらきの首
    6つの短編。
    この本を読む前に、ぼぎわんとずうのめをどうぞ。
    この本で圧倒的に1番好きなのは 居酒屋脳髄談義 言葉と行間がラストシーンに向けて異様な雰囲気で紡がれていく。ある意味力業だが、それが出来るホラー作家は余りいないのではないか。
  • ずうのめ人形
    前作とともに、スキマと無意識から出た本体と媒介がテーマでしょうか?
    ほぼイッキ読みでしたが、作者の筆力でグイグイ読めます。
    そして、最後に序章に繋がるという見事な構成。
  • うるはしみにくし あなたのともだち
    まさに澤村伊智の、人の嫌な部分盛り盛りのホラーミステリ、最後まで何が起こっているのかよくわからない展開。学校が舞台なだけあって登場人物が多く、ボリュームもなかなかあって読み応えがあった。グロ以外でもとても胸糞の悪くなる描写があり、心当たりあるよね的な訴えにもなっていて読んでるこちらも痛いところ。締め...続きを読む
  • ずうのめ人形
     「ずうのめ人形」今回も、そのタイトルからして、おどろおどろしい。
    「ずうのめ」後ろから読むと……。喫茶店の看板に書かれている店名。
     ホラー好きの少女が書いた小説を読むと、読者は呪われて、四日後にずうのめ人形が殺しに来る。その死体には、目が無い。
     小説を読んで呪われた人だけが、ずうのめ人形が見え...続きを読む
  • ひとんち 澤村伊智短編集
    『光のとこにいてね』と並行して何故これを読んでいたのか自分でも謎ですが、澤村さんワールドの闇の力が働いていたのでしょうか?

    短編集なのでそれぞれのお話ごとに簡単に感想を。
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    【ひとんち】
    勉強中の合間の小休止に読んだのですが、全然休憩になりませんでした...続きを読む
  • 一寸先の闇 澤村伊智怪談掌編集
    驚かせる怪奇現象でも、恐ろしい幽霊のビジュアルでもなく、この世界のどこかで日常的に起きていそうな不安感を煽って恐ろしさを感じさてくれる。
    短文でのどんでん返しも面白い。
    幽霊や怪異って元は人間で、人の恐ろしさを再認識させる良いホラー!