澤村伊智のレビュー一覧

  • 一寸先の闇 澤村伊智怪談掌編集 1巻

    匿名

    無料版購入済み

    良質な怪異譚では?

    試し読みできる範囲では最初の2短編が読めて、割とちゃんとゾワゾワしました。
    最初のも悪くはないんですが、2番目の話は何が実際どうなっているのかが分かりにくいのが読者の想像力に訴えかけるものがあったようでした。

    #ダーク

    0
    2025年08月26日
  • ずうのめ人形

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    実際に自分にも降りかかるのではと思うのが、感染する呪いの怖い部分である。
    この話は、まさしくその部分に焦点を当てていたものであった。
    人形が迫ってくる描写などは怖かった。
    ただ、呪いの解け方は唐突であったし、あえてそうしたのか、呪いの正体が最後まではっきりとはわからなかったのはすっきりはしなかった。

    0
    2025年08月25日
  • ぜんしゅの跫

    Posted by ブクログ

    比嘉姉妹シリーズ第5弾にあたる短編集。都市伝説や不意に忍び寄る怪異を5つの短編で。

    「鏡」 怪と幽
    鏡をめぐる都市伝説的怪異。“ぼぎわん”の自称イクメンパパが、覗いてはいけない鏡を覗き込んでしまう。
    「わたしの町のレイコさん」小説野生時代
     “ずうのめ”に登場した湯刈さんの姪・飛鳥。都市伝説の裏にあった哀しい誘拐事件の顛末。
    「鬼のうみたりければ」 幽
    野崎の同期女性の夫には双子の兄がいた。行方不明だった兄が帰宅し、弟の名を名乗って暮らし始める。山村ではあり得そう。
    「赤い学生服の女子」 怪と幽
    “ずうのめ”“などらぎ”の美晴を想う少年。入院中、周囲の患者が次々と謎の死を遂げる。
    「ぜんしゅ

    0
    2025年08月24日
  • 令和最恐ホラーセレクション クラガリ

    Posted by ブクログ

    澤村伊智さん、背筋さんの作品が読みたくて購入。
    最恐というよりは、世にも奇妙な物語のような世界観の話も多く純粋なホラーものを期待していると肩透かしかもしれません。
    個人的にはこういう温度感の作品は大好物なので読んでて楽しめました。
    「警察が認めた〈最恐心霊物件〉」「オシャレ大好き」の2作品が特に面白かったです。

    0
    2025年08月24日
  • ぜんしゅの跫

    Posted by ブクログ

    短編5つ
    「鏡」で田原?あれ?ぼぎわん?ってちょっと驚いたストーリーの胸糞悪さも田原なら仕方ないか…

    その他の話も今までの登場人物が出てるか気になるんだけど忘れっぽいからダメね笑
    ちょっと話に集中できなくなりそうで、相関図なんかが頭に入っている人が羨ましい。゚(゚´Д`゚)゚。

    ダンダダン読んだ後だったからカシマレイコが出てきてビックリした笑

    このシリーズは人の弱さや醜さが怪異を呼び寄せる怖さがあって単純なホラーじゃないところが魅力なんだろうなぁ。
    短編も好きだからこういう前日譜なんかを合間に出してくれるのは嬉しい。

    0
    2025年08月22日
  • うるはしみにくし あなたのともだち

    Posted by ブクログ

    おまじないを使って、クラスメイトを醜く変えてしまい、自殺に追い込む。その呪いをかけているクラスメイトを探す。
    そんなお話なんですが、何と言って表現したらいいのか、読んでいるとずっと不安になる。最後の最後まで、その生徒を見付けることが私には出来なかった。ミステリーとしてもかなり、楽しめました。

    0
    2025年08月22日
  • ししりばの家

    Posted by ブクログ

    比嘉姉妹シリーズ第4弾。今作の舞台は、いわゆる“幽霊屋敷”。
    そしてこれは、姉・比嘉琴子が霊能者として覚醒した事件でもあります。

    「ししりば」は、その家、そして家族形態そのものを守ろうとする存在。
    砂を自在に操るこの怪異は、家庭内に潜む異質さや閉塞感を象徴しているようにも思えました。

    ホラー作品でありながら、家庭の束縛や同調圧力を“砂”で表現しているようにも読めます。
    当初は“砂=家庭の暗喩”かと思いましたが、読後には、むしろ安部公房『砂の女』へのオマージュのような、
    自らその恐怖に回帰してしまう心理の構造に重なる印象を受けました。

    幼い頃、逃げるしかなかった琴子が、
    過去の後悔に向き合

    0
    2025年08月22日
  • 令和最恐ホラーセレクション クラガリ

    Posted by ブクログ

    『令和最恐ホラーセレクション クラガリ』収録の澤村伊智作品は、日常の隙間にじわりと滲み出す異変を描き、静かな場面のはずなのに背筋が冷える。大仰な怪異ではなく、ほんの少しの違和感が積み重なって「もう戻れない場所」に連れていかれる感覚。余計な残酷さに頼らず恐怖を成立させる筆致に、やはりこの作家の確かさを思い知った

    0
    2025年08月21日
  • 学校の怪談じゃ、ものたりない? 君に綴る5つの恐怖

    Posted by ブクログ

    『学校の怪談じゃ、ものたりない? 君に綴る5つの恐怖』。澤村伊智・内藤了・梨・伴名練・藤ダリオによる豪華書き下ろし短編集。高校生を主人公にした5つの物語は、怪談からデスゲーム、モキュメンタリーまで恐怖のバリエーション豊か。
    私は澤村伊智さんを目当てに買ったのだが、期待以上だった。大人ではなく、高校生に向けて書くならこの書き味で読み味になるだろうと思う
    ホラーは露悪や冷笑と距離が近いジャンルで、それ自体は悪いことではないのだけど、高校生へ向けるというのなら少し風通しのよさというか爽やかさがほしい。大人にあてて書いたものなら削がれてしまうような要素こそほしい
    そういう期待に華麗に応えてくれていて、

    0
    2025年08月21日
  • 邪教の子

    Posted by ブクログ

    ハイ!澤村伊智さん!

    う〜ん…
    これはホラーなのか?
    それとも、カルト宗教に洗脳されてから、脱出した人の行く末?
    結局、精神的には、抜けられず、精神が崩れる…みたいな。

    ある意味ホラーやけど、怪異現象とかやなく、カルト宗教の怖さというか…

    この宗教、ええ事言ってだけど…やっぱり…

     「大地の民」って言うカルト宗教。

    教祖かなんか知らんけど、発端が、あんなもん見つけたから、狂ったか。

    見つけたもんが、恐るべしもんで、これを見つけたのが自身の運命みたいに思って…
    やっぱり、お化けとか、幽霊とかより、人間が一番怖いって事かな。

    澤村さんは、ホラーでもミステリータッチのが多いけど、これは

    0
    2025年08月21日
  • ずうのめ人形

    Posted by ブクログ

    比嘉姉妹シリーズ第二弾。
    怪異の発端は、不審死を遂げたライターが残した原稿。それを読んだ者が次々と異常な死を遂げるという、いわば都市伝説的な“呪い”の拡散の恐怖。

    作中にもそのタイトルがたびたび登場し、どこか『リング』を思わせる雰囲気も漂います。過去のJホラーへのリスペクトを感じさせる構成です。

    前作『ぼぎわんが、来る』と比べると、ホラーの方向性はかなり異なります。こちらはじわじわとくる不気味さと、不可視の恐怖が中心(人形は見えちゃうけど)。作者の表現の幅広さを感じました。

    野崎と真琴が婚約しているのには少し驚きましたが、おめでたいので自然に受け止められました。シリーズとしての連続性を保

    0
    2025年08月21日
  • こわい話の時間です 部分地獄

    Posted by ブクログ

    9人の作家によるアンソロジー。
    5人が既知だったので読んでみるか、と。

    全体的に面白かったけども、加門先生、斜線堂先生、澤村先生の作品はかなり良かったなー。特に斜線堂先生のはゾワっと来た。

    芦沢先生と宮部先生は怖いというよりは不思議な良い話ってところか。これも良かった。

    短い話は外れることも多いけど半分以上は 面白かったので良いアンソロジーであった。

    0
    2025年08月20日
  • 七人怪談

    Posted by ブクログ

    七人怪談は、7人の作家さんがテーマを与えられ、それにそった内容の怪談を書くという形式になっていた。

    澤村伊智 霊能者怪談
    加門七海 実話系怪談
    名梁和泉 異界系怪談
    菊地秀行 時代劇怪談
    霜島ケイ 民俗学怪談
    福澤徹三 会社系怪談
    三津田信三 建物系怪談

    それぞれ怖い作品であったが、どれも読みやすくあっという間に読み終えてしまった。

    霜島ケイさんの話では、主人公の行動によって最悪とも思える結果になってしまう。その後のことは書かれていないが、これから何が起こるのか想像するだけで恐ろしい。
    でも、自分が主人公の立場でも同じように考えるだろうし、対応すると思う。その当たり前の行動が取り返しのつ

    0
    2025年08月18日
  • アウターQ 弱小Webマガジンの事件簿

    Posted by ブクログ

    ねりりんが良すぎて語彙力なくなるー!
    文庫の帯を外したら表紙にいてニヤニヤした。

    ミステリーかホラーとかジャンル分けするのは烏滸がましくなる。
    歌うハンバーガーのお店は行きたいなあ。

    0
    2025年08月17日
  • すみせごの贄

    Posted by ブクログ

    短編集であるが登場人物は過去作品の人々なのでなかなかユニバース感が出てきてファンとしては嬉しい限り。カレー屋の話は昔の怪談を現代風にアレンジした要素もあり楽しめる。表題作はあまり印象に残らなかった・・・。

    0
    2025年08月16日
  • さえづちの眼

    Posted by ブクログ

    ホラーというよりはSFよりな短編集。「母と」というお話がなかなか秀逸な構成をしつつ、最後には泣けるいいお話だった。

    0
    2025年08月16日
  • こわい話の時間です 部分地獄

    Posted by ブクログ

    「えんまさん」黒史郎
    「おはよう、アンちゃん」太田忠司
    「青いコップ」加門七海
    「きれいずかん」井上雅彦
    「部分地獄」斜線堂有紀
    「おやすみ、ママ」宇佐美まこと
    「靴と自転車」澤村伊智
    「ログインボーナス」芦沢央
    「よあるきのうた」宮部みゆき

    0
    2025年08月13日
  • ファミリーランド【電子特典付き】

    Posted by ブクログ

    印象としては、世にも奇妙な物語のようなストーリー。近未来の生活の様子を表した短編集ともいえます。「マレッジ・サバイバー」は、常にスマホ片手に、SNSで誰かと繋がっていないといけない現代のデジタル監視社会のさらに一歩先の社会を見ているようで、怖かったです。ラストの話は葬儀の話。昔は会社の親族が亡くなれば必ず、葬儀に行ってましたが、最近はみんな家族葬で行かなくなり、更に、最近ではお通夜もしないプランもありと、ここ二十年でもずいぶん変わってきたなあと思うにつれ、バーチャル葬儀も、本当に遠い未来にこのようなことができたりするのかなあと思ったりもしました。

    0
    2025年08月11日
  • 令和最恐ホラーセレクション クラガリ

    Posted by ブクログ

    購入本。澤村伊智先生の作品が好きすぎて。
    「鶏」やっぱり良かった。私自身鶏肉が嫌いなので、ゾクゾクしながら読んじゃった。他の方の作品もそれぞれに、没入できた。

    0
    2025年08月11日
  • 一寸先の闇 澤村伊智怪談掌編集

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    どの話もじわじわと怖くなってきた。短編だから、読みやすく満足感もあるから良い本だと思う。個人的に一番好きだった話は「保護者各位」という題名のものだった。他の物語と少し違って、実際に配られるプリントのように書かれているのが余計怖かった。

    0
    2025年08月10日