澤村伊智のレビュー一覧

  • 予言の島

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    どんな感じで物語を閉じていくのか、霊能者の予言に対して登場人物がどう動いていくのかに注目しながら読み進めて、ラストの展開にはゾクッとする衝撃の事実に読後の満足感が非常に高かった。「呪いとは何か?」というのをホラー的に描くのではなく、リアルな目線でそれぞれの登場人物に関わりを持たせていく。身近なところにも呪いはあると実感させられる。島を舞台にしたクローズドサークルであり、土着信仰ものというとても自分好みの設定だった。

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    2026年07月13日
  • ジャンル特化型 ホラーの扉 八つの恐怖の物語

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    多様なホラー短編集となっていて、初心者におすすめできる本。ここから自分の好みのホラーを探っていける。
    心霊系、超自然的存在が支配する世界、動物系、サスペンス、SF的、怪談、モキュメンタリーなど網羅されている。

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    2026年07月11日
  • ととはり屋敷

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    ネタバレ

    比嘉姉妹シリーズ最新短編、まさかこんなにも切なくて悲しい話とは思わずかなり喰らってしまった。毎話消えていく兄弟に対して、捻じ曲げて広げられるH家の噂が醜悪な対比を感じてもはや腹が立つレベル。そう思うと(創作前提とはいえ)洒落怖の映画化とか、モキュメンタリー的作り方って他人の人生を玩具にしていると言えるし、それを楽しむ自分だってこの腹の立つ人々と同じなんだよなぁ。

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    2026年07月09日
  • 頭の大きな毛のないコウモリ 澤村伊智異形短編集

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    最後の最後まで面白く読めた短編集だった。
    澤村さんの作品は面白いので、新鮮さを味わうためにあえて連続で作品を読まないようにしていたがそれが功を奏したように思う。
    別な作品を読みたくなるが、一旦待ってから新作に触れる予定。

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    2026年07月06日
  • ざんどぅまの影【電子特典「手書きメッセージ」付き】

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    差別を主題に、ミステリーとホラーの融合作で楽しめた。
    たくさん人が亡くなって、実行役の人間の1人が裁かれないのは、ちょっとだけモヤモヤ。

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    2026年07月05日
  • ざんどぅまの影【電子特典「手書きメッセージ」付き】

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    澤村氏の大人気シリーズをベースに、勿論怪異との対峙を軸に語られてはいるが、これは今や世界中に影を落とし、この瞬間も幾多の命を奪い続ける卑劣な戦争を糾弾する言わば『反戦』がテーマの人間ドラマだと思った。

    冒頭の序文で、我らが絶対的正義の守護者ウルトラマンが、唯一地球人に背を向けた(思い止まってはくれたが…)エピソードの一部台詞が綴られていた。
    害意等を微塵も持たない異星人が心無い地球人の手によって虐殺される話だった。

    人間は大なり小なり鬱屈した感情を内包して日々生きている…
    だから、
    そこに正義だ!或いは復讐だと、それらしい道筋を付けると、いとも容易く暴発してしまう。
    その愚かさこそを見事に描き切って、尚且つシリーズの世界観を損なってもいない。
    そして、救いも見出せる…
    澤村作品に一層の凄みが出て来た。

    傑作!

    ただ、こういう文脈で人間の愚かさを語るのならば、漫画版の『デビルマン』の右に出る作品を私は未だ知らない。

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    2026年07月02日
  • 予言の島

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    久しぶりにストレートに騙された!!!
    完全に意識が霧久井島に向いてて「あわ玉とパイン飴」の違和感とか文中でやたら主人公の名前出すな、とか守護霊って何?みたいなのをスルーしてた。違和感強くなったあたりからも二重人格かなと思ってたらおかんかーーーい!!!!久しぶりにすぐさま読み返したわよ!!!
    どのキャラも立ってて話もテンポ良くて面白かった〜〜な〜〜宗作生きてて良かった
    (読書メーターと同じ内容です)

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    2026年07月01日
  • ざんどぅまの影【電子特典「手書きメッセージ」付き】

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    海からやってくる恐ろしい「びしょびしょのお化け」。
    恐ろしい怪異のお話として読み進めていくと、物語は予想だにしない方向へ。
    物語が方向転換してからの一触即発感が凄い嫌だった!嫌だけど行き先が知りたくて読むのをやめられない。

    本作はシリーズ史上最も比嘉姉妹のルーツが沖縄であることを色濃く映した物語。
    ホラーを超越し、沖縄が辿ってきた歴史とその重み、そこに重なる人々の哀しみをしんみり感じる読後感だった。
    私は「本土の人間」であるけど、沖縄の南国特有の陽気さやカルチャーなど良い面だけを切り取って消費してきたことを反省せざるを得ない。
    そうした「無意識の差別や搾取」を澤村伊智さんは巧みにホラーに落とし込んでいて、流石の手腕に思わず唸ってしまう。

    もしも人の念のようなものが作用して怪異を起こすことがあるとするならば(呪術廻戦的世界線があるならば)沖縄という場所はそうした「念」の力がかなり強いのではなかろうか。

    ちなみに映画「来る」をきっかけに澤村伊智さんの比嘉姉妹シリーズのファンになったわたくし。
    今回は「来る」の柴田理恵バリに私の大好きな「カッコいいババア」が大活躍!
    これは「来る」に続いて映画化してほしい!と読んでいた矢先、ラストの肝となるネタバレ的重要設定が本作の映像化をかなり難しくしていることに気がつく。
    そう、映像ではできない活字ならではの「読者の想定を裏切る」設定が忍ばされているのだ。
    それが何か、、ぜひ読んでみていただきたい。

    比嘉姉妹シリーズでは「ずうのめ人形」が一番怖くて、怖すぎて再読できないでいるのだが、
    本作「ざんどぅまの影」はずうのめに匹敵するくらいの怖さがありつつもホラー以外の奥深さもあってシリーズ史上最高の作品と言って過言ではない。
    シリーズ通して共通する点は、末端で起こっていることは霊的な怪異でありつつも、それに関わる人間側の負の感情が恐ろしい事象の連鎖を起こしていること。
    「人間の方が怖い系」ホラーというと陳腐だが、どちらかというと「人間が絡むから怖い」作品になっている。

    また過去作を再読した上で、うっかり本作の前に読んでしまった「ととはり屋敷」も再読しようかな、と思っている。
    単独だとそこまで刺さらなかった「ととはり屋敷」も、本作の後日談的要素が多分にあるので、より味わい深くなりそう。

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    2026年06月27日
  • ずうのめ人形

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    ホラー好きのYouTuberが「最も怖いのは人間の想像力。想像力には限界がない」みたいな事を言っていて、澤村さんの文章は、まさにそれを体現している。文章がこちらの想像力を掻き立てて、とんでもない恐怖となって襲ってくる。

    小説であることを120%に活かした設定、物語になっている。ミステリー的な面白さもあるし、ラストはとても綺麗に締めくくられていて思わず涙してしまった。

    しっかり怖くて、ちょっと泣ける。ホラー好きなら読んで損なしの一冊。

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    2026年06月26日
  • ととはり屋敷

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    比嘉家の姉弟達がどのような生き方をしたかを描く短編集。
    どの章もとても恐くて、でも読む手を止められなかった。
    大満足の一冊。

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    2026年06月24日
  • ずうのめ人形

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    見事にミスリードされて、たった一行で逆転。
    そうだったの⁉︎と読み終わってからもう一度要所要所を見直したくらい。久々の面白さだった。
    いまだに余韻が消えない。
    琴子はほんの一瞬しか出てこなくて残念だったけど、続編が琴子メインだそうなので楽しみ。
    惜しむらくはインタビュアーが「なるほどですね」と。
    この言葉大っ嫌い。
    校正で引っ掛からなかったの?それともインタビュアーのアホさ加減を出すためにワザと?

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    2026年06月15日
  • ぜんしゅの跫

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    短編集
    前回の短編集より読み応えがあって好き
    ラスト2作は好み
    そういえば映画版『来る』のあの役者を思わせる
    描写があってニヤけた

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    2026年06月11日
  • 呪いの☒☒

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    ネタバレ

    「呪いは明るく輝いて」 コロナのときを思い出した

    「呪いの交換日記」 王道だった

    「ほらあな」 ラストで一気に怖くなった

    「劣化コピー」 二度読みした

    「壱本樹様」 女は怖い

    「しばらくゆっくり休んでください」 自業自得か

    「ほらあな」が一番怖かった。

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    2026年06月08日
  • 呪いの☒☒

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    こんな本を生み出してくれてありがとうございますと全方位に行脚したい気持ちになりました。
    気になっているけど自分には難しいのではと思っていた作家の方も連なっていたので新しいホラーの扉を開くきっかけになりました。

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    2026年06月06日
  • ざんどぅまの影【電子特典「手書きメッセージ」付き】

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    読ませてくるという表現が相応しい、映像のような読書体験でした。私自身が内包していた嫌な意識に気付かされるも、そういうのをやめようと思えた学びのある一冊でもあります。
    舌を巻くという表現がパッと浮かぶほど、発売日に本屋さんへ駆け込んで良かったと思える1冊です。

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    2026年06月06日
  • ぜんしゅの跫

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    表題作、めちゃくちゃおもしろかった。
    謎解きパートもちゃんとあってスッキリした。
    何より琴子と真琴のやりとりが今までで一番濃くて尊かった。もっと読みたい。

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    2026年06月04日
  • ざんどぅまの影【電子特典「手書きメッセージ」付き】

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    読み終わった。途中まで、このテーマ大丈夫……?と心配しながら読んでいたけどさすがの澤村さんだった。エンタメとしての面白さと社会の歪みを描くことを両立しようとする試みに思えた。

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    2026年06月03日
  • ざんどぅまの影【電子特典「手書きメッセージ」付き】

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    めちゃくちゃ面白かった。
    自分も先祖のルーツが南の方だったり、たまにハーフかどうか聞かれたりするから、最後の方は読んでてすごいドキドキした。
    前作『ばくうどの悪夢』といい、すごいテーマから攻めてくるなあ…。という感想

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    2026年06月01日
  • すみせごの贄

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    比嘉姉妹シリーズ短編集。比嘉姉妹が登場するとは限りませんが、どれも怖くて面白いのは間違いなしです。
    お気に入りは表題作「すみせごの贄」。あの人が登場してるという段階で、最初からもう嫌な予感しかしませんでした。じわじわと嫌な感じで物語が進み、きちんと伏線があってミステリ要素もありながら、やっぱりいるのねとんでもないのが……!
    「戸栗魅姫の仕事」、なかなかにしんどい状況で嫌な話、と思ったらとっても素敵な物語でした。インチキでも素敵ですよ。そして「火曜夕方の客」もちょっといい話に落ち着きそうだと思ったら、余計な後日談が……。

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    2026年05月31日
  • ジャンル特化型 ホラーの扉 八つの恐怖の物語

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    人気作家8名のショートを
    5W1Hのジャンル分けをしたホラー小説。
    出だしの澤村伊智は、Whoで心霊ホラー。
    最後の梨は、Howでモキュメンタリー。
    ホラー小説に興味を持ち始めた時に読むには、
    贅沢な作品集だ。
    さすが、人気作家を集めたので、
    どのショートもよく出来ていて怖い。
    雨穴の告発者は、現代的ミステリーホラーで、
    真相を知ると闇へ突き落とされる。
    油断ならない作家たちばかりなので、
    株式会社闇のこの本の企画は、
    大成功だと思う。

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    2026年05月31日