澤村伊智のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ最近読んだ中で1番面白かった一冊です。
ミステリとホラーの融合が凄くいい。
最初の数ページからワクワクさせてくれます。
お薦めを聞かれた時には、こちらを薦めています。
なんといっても編集長が訪ねてくるところからのラストスパートがびっくりやらゾッとするやらで忘れられません。
気付く人は気付くんでしょうが、私はすっかり信じ込んでいました。
そして、やはりホラーはルールと理不尽さのバランスが鍵なんだなぁとつくづく思いました。
今居る場所に気付いた時のゾワッとする感じがたまりません。
なんとなく淀んだものが残るラストも良いですね。
人間、そうそう気持ち良く生きられるものではないですよね。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ芦花公園さんのお話が良かったです。
少し前に色々あった、その一件を目にしてたから、この作家さんのお話は読まないでおこうって思ってました。
でも良かった、背筋さんや他の作家さんのお話もなんとも言えない気持ちになってそれはそれでほんとに良かったけど、芦花公園さんのお話はその中でも異色で。
主人公の日記(だと思う)の合間に、過去の社内チャット、上司や他部署からのネットでの注意喚起のような文章が入るという形式。
だから混乱しそうにもなるけど、そういう体裁だからこそ、この主人公の今に至った経緯が徐々に露わになってきて、いたたまれなくなりました(泣)
人によったら自業自得じゃないって主人公のことそう思う -
Posted by ブクログ
怪異と日常が混在する世界。
この手のホラー作品は塩梅が非常に難しいと思う。なぜなら、怪異表現が強すぎるとSFに化け、弱すぎるとファンタジーになるからだ。
化け物は人を襲う。それは至極当然のようだけど、挙動の辻褄が合ってしまうのは異例なのであって、大概は襲うことに理由なんてない。ここに理由を持たせるとSF化またはファンタジー化してしまうわけだ。
例えば、祠を壊したから呪われた、というエピソード自体は、掴みどころではあるものの、それはきっかけに過ぎず、化け物がどのような挙動を取るかとの関係がないのがホラーなのである。その証拠に、多くのホラーは、呪われた人がすぐに死ぬわけではなく、関係のない人も含 -
Posted by ブクログ
私のは『角川ホラー文庫30周年記念 最恐の書き下ろしアンソロジー 特装版BOXセット』で、その1冊。文庫サイズだけどハードカバーで、おどろおどろしい表紙が素敵。ボックスのにゃんこはかわいい。
『828-1』は文庫版『身から出た闇』で読んでいたので再読。「死神」の定義が妙に納得できて怖い。そういうものかもなと思うと、ふと頭に繰り返し浮かぶ言葉を訝しんでしまう。
一穂ミチさんは初めましてだったけど、その「体験描写」がとてもリアルで「視える人ってこうかも」と思えるほど。憑かれる理由も抗う様子も生々しくて読んでいて力が入った。
鈴木光司さんのお話はまるでドキュメンタリーを追っているかのよう。モキ -
Posted by ブクログ
ネタバレ比嘉姉妹シリーズの二作品目で、前作を読んでなくても楽しめると思いますがやはり前作を読んでからの方がより楽しめると思います。
前作は序盤から一気に恐怖心を煽る感じでしたが、今作はじわじわ恐怖が押し寄せてくるといった感じでした。
前作、今作ともすごいなと思うのは心霊的な怖さだけではなく、人間って怖いなと心底思わされるヒトコワ要素もあるところ。
里穂の場合は病的ですが、人間誰しも自分にとって都合の悪いことを敢えて話さなかったり、忘れようとしたりとそういうのは多少なりともあるよなぁ、と。
そしてラスト、まさかのどんでん返しもありビックリです。
戸波さん、他の人も巻き添えになると知っていたらあの方 -
Posted by ブクログ
比嘉姉妹シリーズ第2弾
「ずうのめ人形」という都市伝説と湯水や岩田の事件について調べていくお話。
前作のぼぎわんが面白くて絶対に読もうと思っていたシリーズでした!
前作と怖さのベクトルは違ったのですが、こちらもよかったです!だんだん近づいてくる人形が迫るタイムリミットを感じさせてハラハラドキドキ!!人が襲われるシーンはすごい迫力!
作中作と現実とのリンクも伏線回収がたくさんあって驚きの連続でした。あのシーンが伏線だったの…!?と気付かなかったものもたくさんありました
藤間のラストの描写はなんとも言えないものでした。マンションでの2人の様子を想像している藤間はかなりずれている…。
シリ -
-
Posted by ブクログ
2026年 今年最初の本(1~2月の本)
テーマは、人体の謎であり誰もが経験する身近な「夢」。澤村伊智作品らしい、正体不明の恐怖を予感させる『ばくうど』という名と、その『悪夢』というタイトルに惹きつけられる。物語の中心にあるのは「子供たちが見る夢」の謎。
章をおうごとにどんでん返し的な衝撃をぶつけられ、「もしかしてこういうことなのでは?」という自分の想像をはるかに上回る面白い展開の連続!529ページといういつもより多いページ数だったにも関わらず、面白さのあまり、体感サクッと読めた!
澤村伊智の長編作品でよくある印象だけど、最後の結末を知った上で、読み返したくなるストーリー構成。いつか必ず -
Posted by ブクログ
「ずうのめ人形編」終了。
戸波さんの壮絶なテロ攻撃はビジュアルを得ても凄惨でした。
そして短編の「胎児の夢」の話がありました。この回はぜひ原作も皆さんに読んでほしい。男が女性に対して「秀でたものがない」と猛り語るのは脳の構造なのではなく、自分の肉体の影や輪郭の枠から外れた魂の削り滓かもしれないと思い知るはずです。
男が女性よりも秀でているところなんてないです。逆も然り。先天的に健常者であるならば努力で必要な部分は補える。人間の価値観など必要性と好奇心で大きく左右されるものであって、他人から強制されるものでも強要されるものではない。
もし、目の前の誰かに『こんなことも知らないのか』『こんなこ