澤村伊智のレビュー一覧

  • 怪談小説という名の小説怪談(新潮文庫)

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    ネタバレ

    定番の怪談からスプラッタや社会問題までおさえた短編集。オチに一捻りあったり素直にすとんと終わったり緩急もある。
    最初の「高速怪談」が超オーソドックスで好きなのだが、漫画家の念能力(ラブリーゴーストライター)をみんなが当たり前のように受け入れる点と、オチへの急カーブが雑に感じて惜しい。
    平均して★4かな、と思っていたら「怪談怪談」の最後の一行が100点満点すぎて★5にします。

    【うらみせんせい】
    そこまで恨まなくても…という感想が先に立つ。
    囮にも肉壁にもせず、土壇場では命がけで庇ってくれたわけで。ていうか子供に先頭と殿つとめさせたら駄目でしょ。
    とはいえ作中で舐め腐られているのは確かなので、

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    2025年09月06日
  • すみせごの贄

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    大好きな比嘉姉妹シリーズ!短編が5編入っていて、どれもじんわり怖く、まとまっていて読み易い。著者の澤村さんが好きな特撮ネタなども盛り込まれていて思わずニヤリとしちゃう。
    切なく、後味の悪さの残る絶妙さがとても良いです✨
    表題作の「すみせごの贄」は比嘉姉妹出てこなかった?にしても凄く読み易く楽しめました!

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    2025年09月04日
  • 令和最恐ホラーセレクション クラガリ

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    澤村伊智さんとはやせさん?!と思って手に取りました。正直、アンソロジーはイマイチだったな、という作品が多かった印象ですが、今回は全部良かった!はやせさんの話はYouTubeで聞いたことあったけど、文章にするとまた違っていいですね。
    個人的には、コウイチさんの作品が好きでした。アンソロジーは好みの作家さんを発見したいという理由もあるので、大変良い機会を得たと感謝です。

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    2025年09月03日
  • 邪教の子

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    出だしから違和感の位置エネルギーが上昇する。想定の上をいく出来事。唐突なエピローグ。妄想と現実がないまぜになり、登場人物らの人知の統合性を欠き、言動が意味を為す前に物語は終わっていました。

    何度もこちらを裏切る澤村伊智という作家の、元気溌剌な乱暴狼藉という感じです。

    内容には触れられません。一挙手一投足が心ないネタバレになりかねませんから。

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    2025年08月31日
  • ぜんしゅの跫

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    ネタバレ

    比嘉姉妹シリーズ第五弾。今回も面白かった。鏡はいつものメンバーというより怪異の話って感じ。無限ループじゃない?これ…。
    わたしの町のレイコさんはずのめ人形の弥生さんが出てきていて懐かしく感じた。ちょっと切なさがある。
    鬼のうみたりければは珍しく語り口調の話。この主人公が狂っているのか、笈乃山に狂わされたのか…。
    赤い学生服の女子は美晴ちゃんの話。最後の終わり方がよくできた怪談って感じで好き。これ怖すぎ。
    そしてタイトルのぜんしゅの跫。これは久しぶりの比嘉姉妹の話。姉妹の掛け合いが可愛くてより2人が好きになった。あと琴子お姉さんのことをより知ることができて嬉しい。真琴なりのやり方と琴子お姉さんの

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    2025年08月22日
  • 恐怖小説キリカ

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    本作は「あとがき」までが作品だと思いますw
    これは作者に阿るつもりで言う訳ではなく、本気で面白いと思ったので星5評価を付けましたww
    この作品を読めば私が言っている意味を理解できると思います!
    文庫版がお勧めです!!
    なぜなら文庫版のあとがきまでが作品だからですw

    また「ぼぎわんが、来る」を読んだ後に読むべき作品です!
    その方が本作をより楽しめると思います(*^^*)

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    恐怖、また来る。デビュー作(日本ホラー小説大賞『ぼぎわんが、来る』)、戦慄の舞台裏。ああ最愛の妻までも……

    大きな文学賞を総ナメにしている錚々たる作家たちが選考委員

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    2025年08月11日
  • 邪教の子

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    面白かった。最後まで何がどうなるか予想できなくて、最後にやっとタイトルの言いたいことがわかった。「にゃはは」の口癖が好きだった。ストーリーも面白いし、前半と後半で語り手が変わるのがよかった。倍楽しめた気分です。苦しんでる子供の話は読んで辛かったけれど。

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    2025年08月09日
  • 比嘉姉妹【分冊版】 3

    匿名

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    この鎮め屋というか潰し屋?はエセではなさそうだけど、手段がアレだし頼んだ後も怖そうですね。やっぱりこれはデザイン事務所の人達かなぁ。

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    2025年08月09日
  • 比嘉姉妹【分冊版】 2

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    画力が高いからちょっとしたホラーシーンでもなんかゾクっとしちゃいます。デザイン事務所の人達が怪しい感じ?助けを求める生き霊かなぁ。

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    2025年08月09日
  • 比嘉姉妹【分冊版】 1

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    まだどんなストーリーになっていくのかわからないけど、絵がすごく綺麗で面白そうだなと思いました。姉妹ってことはもう一人いるのかな?

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    2025年08月09日
  • 斬首の森

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    読んでいると血生臭さが漂ってきそうな感覚になりました。良い意味で本当に気持ち悪くなり、最後のエピローグではハッとさせられ、なるほど...!と。最高でした。

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    2025年08月07日
  • こわい話の時間です 部分地獄

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    児童向けホラーアンソロジー。しかし執筆陣を見てわかるように、子供向けだと侮れはしません。
    一番怖かったのは澤村伊智「靴と自転車」。ちょっと心温まる系……かと思いきや、とんでもなかったです。それでも起こってしまう悲劇は予想されたものの、まさかこんな結末だとは。
    表題作の斜線堂有紀「部分地獄」、これは子供の頃だったら一番読みたくなかった作品です。たぶん一番怖く感じたかもしれないし。ある意味「部分」の方が凄惨かも。
    井上雅彦「きれいずかん」、芦沢央「ログインボーナス」、宮部みゆき「よあるきのうた」もお気に入りです。怖さもあるけれど、そればっかりではない。どれも素敵です。

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    2025年08月07日
  • 怖ガラセ屋サン

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    澤村伊智作品は何を読んでも面白い!
    サラッと軽く読めるのにザラりとした爪痕を残す名作でした。
    ホラーとミステリーを上手く融合させた作風です。
    ただの王道ホラーじゃないし、よくあるミステリーでもない。
    読み進めるとあっと驚く真実にたどり着けます。
    連作短編集なのでひとつの大きな作品を読んだ気分になれます。
    でも短編集なので非常に読みやすいです。
    ホラーとミステリーの良いとこ取り!
    私は澤村伊智作品がとても性に合うようです(*^^*)

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    怪談は作りものだと笑う者、他人の不安や怖気に付け込む者、いじめを隠す子供……。こんなヤツらに“一瞬の戦慄

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    2025年08月03日
  • 比嘉姉妹【分冊版】 3

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    この鎮め屋、関わりを持っちゃいけないタイプの人だったんじゃ…。しかし解決は出来てないみたいだしセーフ?やっぱり暴力っぽいですね。

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    2025年07月31日
  • 比嘉姉妹【分冊版】 2

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    まるで殴られたようなアザに見えるし、デザイン事務所の社長が従業員に暴力振るってるとか?頼んだ専門家がなんか怖い感じです。

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    2025年07月31日
  • 比嘉姉妹【分冊版】 1

    匿名

    購入済み

    ホラー系のストーリーなのかな?絵がすごく綺麗で読みやすかったです。ストーリーも面白そうだし続きが気になります!

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    2025年07月31日
  • 怪談小説という名の小説怪談(新潮文庫)

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    どの短編も読み始めはふんわりとした不気味さから始まって、読み進めると怖さが具現化していくような感覚で、すごく面白かったです!

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    2025年07月26日
  • ひとんち 澤村伊智短編集

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    面白い短編集。「シュマシラ」が特にお気に入り。サブカル趣味のオタク中年の自分語りからある種のオカルトファンタジーになる展開が素晴らしい。また、「ありふれた映像」や「宮本くんの手」というお話も、この世界と怪異は知らないところ地続きであることを認識させてくれる。また、「じぶんち」というお話では怪異とハードSFを行き来するという妙技。面白く読むことができました。

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    2025年07月25日
  • ずうのめ人形

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    比賀姉妹シリーズは全部読んでるけど、やっぱりこれが1番怖かった。怪異以上に、その怪異の元となっている人間が本当にこわい。

    何を言ってもネタバレになりそうで、何も言えない一作。とても面白かった。

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    2025年07月24日
  • すみせごの贄

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    比嘉姉妹シリーズの短編集
    安定の恐怖
    怖いだけではなくて哀れみや悲しみも

    澤村先生の作品はビジュアルでくる
    「すみせごの贄」は寒気がした
    そしてひらがなのタイトルも恐怖をかき立てる

    小学生のとき琴子の同級生だったらしい新キャラのエセ霊媒師、戸栗魅姫の今後の活躍に期待

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    2025年07月19日