澤村伊智のレビュー一覧
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ネタバレ定番の怪談からスプラッタや社会問題までおさえた短編集。オチに一捻りあったり素直にすとんと終わったり緩急もある。
最初の「高速怪談」が超オーソドックスで好きなのだが、漫画家の念能力(ラブリーゴーストライター)をみんなが当たり前のように受け入れる点と、オチへの急カーブが雑に感じて惜しい。
平均して★4かな、と思っていたら「怪談怪談」の最後の一行が100点満点すぎて★5にします。
【うらみせんせい】
そこまで恨まなくても…という感想が先に立つ。
囮にも肉壁にもせず、土壇場では命がけで庇ってくれたわけで。ていうか子供に先頭と殿つとめさせたら駄目でしょ。
とはいえ作中で舐め腐られているのは確かなので、 -
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ネタバレ比嘉姉妹シリーズ第五弾。今回も面白かった。鏡はいつものメンバーというより怪異の話って感じ。無限ループじゃない?これ…。
わたしの町のレイコさんはずのめ人形の弥生さんが出てきていて懐かしく感じた。ちょっと切なさがある。
鬼のうみたりければは珍しく語り口調の話。この主人公が狂っているのか、笈乃山に狂わされたのか…。
赤い学生服の女子は美晴ちゃんの話。最後の終わり方がよくできた怪談って感じで好き。これ怖すぎ。
そしてタイトルのぜんしゅの跫。これは久しぶりの比嘉姉妹の話。姉妹の掛け合いが可愛くてより2人が好きになった。あと琴子お姉さんのことをより知ることができて嬉しい。真琴なりのやり方と琴子お姉さんの -
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本作は「あとがき」までが作品だと思いますw
これは作者に阿るつもりで言う訳ではなく、本気で面白いと思ったので星5評価を付けましたww
この作品を読めば私が言っている意味を理解できると思います!
文庫版がお勧めです!!
なぜなら文庫版のあとがきまでが作品だからですw
また「ぼぎわんが、来る」を読んだ後に読むべき作品です!
その方が本作をより楽しめると思います(*^^*)
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恐怖、また来る。デビュー作(日本ホラー小説大賞『ぼぎわんが、来る』)、戦慄の舞台裏。ああ最愛の妻までも……
大きな文学賞を総ナメにしている錚々たる作家たちが選考委員 -
Posted by ブクログ
児童向けホラーアンソロジー。しかし執筆陣を見てわかるように、子供向けだと侮れはしません。
一番怖かったのは澤村伊智「靴と自転車」。ちょっと心温まる系……かと思いきや、とんでもなかったです。それでも起こってしまう悲劇は予想されたものの、まさかこんな結末だとは。
表題作の斜線堂有紀「部分地獄」、これは子供の頃だったら一番読みたくなかった作品です。たぶん一番怖く感じたかもしれないし。ある意味「部分」の方が凄惨かも。
井上雅彦「きれいずかん」、芦沢央「ログインボーナス」、宮部みゆき「よあるきのうた」もお気に入りです。怖さもあるけれど、そればっかりではない。どれも素敵です。 -
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澤村伊智作品は何を読んでも面白い!
サラッと軽く読めるのにザラりとした爪痕を残す名作でした。
ホラーとミステリーを上手く融合させた作風です。
ただの王道ホラーじゃないし、よくあるミステリーでもない。
読み進めるとあっと驚く真実にたどり着けます。
連作短編集なのでひとつの大きな作品を読んだ気分になれます。
でも短編集なので非常に読みやすいです。
ホラーとミステリーの良いとこ取り!
私は澤村伊智作品がとても性に合うようです(*^^*)
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怪談は作りものだと笑う者、他人の不安や怖気に付け込む者、いじめを隠す子供……。こんなヤツらに“一瞬の戦慄