流れていた作品一覧

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  • she is beautiful 1
    完結
    4.5
    少女たちが育てられる謎の施設・箱庭(ファミリエ)。そこで暮らす少女・くるみは、10歳の誕生日前夜に眠りにつくと、目覚めた時には14年もの月日が流れていた。知らない場所、成長した友人、失った記憶を巡る数奇な旅が幕を開ける。
  • 生き残り錬金術師は街で静かに暮らしたい ~輪環の魔法薬~ 01
    4.4
    1~3巻737~759円 (税込)
    スタンピード(魔の森の氾濫)によって滅亡したエンダルジア王国。錬金術師の少女・マリエラは『仮死の魔法陣』で眠りについて難を逃れるが、目覚めるまでには200年もの時が流れていた。うっかり眠り続けている間に錬金術師は死に絶え、ポーションは高級品と化していて……様変わりした世界で、マリエラは自分らしくのんびり楽しく生きられるのか!?
  • 獣の奏者 外伝 刹那
    4.3
    児童文学のノーベル賞にあたる、国際アンデルセン賞作家賞受賞!  本編では明かされなかった空白の11年間にはこんな時が流れていた! 王国の行く末を左右しかねない、政治的な運命を背負っていたエリンは、苛酷な日々を、ひとりの女性として、母親として、いかに生きていたのか。時の過ぎ行く速さ、人生の儚さを知る大人たちの恋情、そして、一日一日を惜しむように暮らしていた彼女らの日々の体温が伝わってくる物語集。単行本未収録の書き下ろし短編「綿毛」も収録。
  • そっけない婚約者に毎日笑顔で話しかけたら、いつの間にか溺愛されていました
    NEW
    -
    伯爵家の令嬢イリーナと侯爵家の令息カリスは、それぞれの親同士決めた婚約者。 お互い幼少時に出会って以来、八年のときが流れていた。 学生生活をともに過ごすうちに、イリーナはカリスは恋心を抱くようになっていた。 カリスとの下校の時間を楽しみにしているイリーナに対し、カリスの方は幼少期に出会ったときと同じく、いまだにそっけない態度のまま。 笑った顔さえ見せたことがない。 いつものカリスのそっけない態度に、悲しい気持ちになるイリーナ。 相手へ届かない恋心に悩んでいたー―のはイリーナだけではなかった!! じつはカリスもイリーナに恋をしていた。 それでも彼がそっけない態度をとるのは、あるワケがあって……
  • 暁の魔女レイシーは自由に生きたい 1 ~魔王討伐を終えたので、のんびりお店を開きます~
    値引きあり
    4.5
    勇者パーティーの一人、暁の魔女レイシー。 孤児であった彼女は魔法の力を見込まれ、国との契約のもと生かされていた。 そんなレイシーは魔王討伐を終えた後に貴族と結婚するはずだったが、相手から他に好きな人がいると婚約破棄されてしまう! レイシーがすんなりと受け入れる一方、傍で見ていたお節介な勇者は彼女に代わり貴族へ反撃。 結果、レイシーは国から解放されることに! そこで初めて「自由に生きてみたい」という願いを得たレイシー。願いは聞き入れられ、王都から離れた村に大きな屋敷を与えられる。 ――やってきた村では穏やかな時間が流れていた。 しかし、何もない村は困りごとも多いようで、レイシーは自分にもできることはないかと考えるように。そんな折、魔術が人の役に立つことを知った彼女は『何でも屋』を開くことを決意する! けれど世間知らずの彼女が行うこと、生み出すものは規格外のものばかりのようで……?
  • 【合本版】嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 全12巻
    5.0
    御園マユ。僕のクラスメイトで、聡明で、とても美人さんで、すごく大切なひと。彼女は今、僕の隣にちょこんと座り、無邪気に笑っている。リビングで、マユと一緒に見ているテレビでは、平穏な我が街で起こった誘拐事件の概要が流れていた。誘拐は、ある意味殺人より性悪な犯罪だ。殺人は本人が死んで終了だけど、誘拐は、解放されてから続いてしまう。ズレた人生を、続けなければいけない。修正不可能なのに。理解出来なくなった、人の普通ってやつに隷属しながら。──あ、そういえば。時間があれば、今度質問してみよう。まーちゃん、キミは何で、あの子達を誘拐したんですか。って。 ※本電子書籍は、『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』シリーズ全12巻を1冊にまとめた合本版です。
  • 伝説の最強令嬢、運命の番のために無双します
    4.3
    幼い頃より王都から遠く離れた領地に引き込もっていた、ルアナ・ロイスナー。彼女は使用人から虐げられ、孤独な日々を送っていた。そんなある日、父から「新騎士団長を婿にとる」と突然言い渡される。政略結婚のお相手は、まさかの長年想い続けた彼らしい! 結婚のため、ルアナはウキウキ気分で王都に出てきたものの、何やらとてつもなく不穏な空気が流れていた。ロイスナーの名を出せば怯えられ、屋敷は廃墟と化している。さらに、手強すぎるライバルも登場する始末……。本日もルアナは愛する人のために大奔走! しかし、そんな彼女には大きな秘密があって――!? 美貌の騎士団長との爽快ラブファンタジー、開幕! ※電子版は単行本をもとに編集しています。
  • 正義の行方
    4.7
    文化庁芸術祭賞大賞、ギャラクシー賞選奨を受賞、映画化も決定した映像ドキュメンタリーの名作を書籍化。芥川の名作『藪の中』のような、圧倒的な読書体験。 1992年2月21日、小雪の舞う福岡県甘木市の山中で、二人の女児の遺体が発見された。 現場に駆け付けた警察官が確認したところ、遺体の服は乱れ、頭部には強い力で殴打されたことを示す傷が残っていた。 二人は、約18キロ離れた飯塚市内の小学校に通う一年生で、前日朝、連れ立って登校している最中、何者かが二人を誘拐し、その日のうちに殺害、遺棄したものと見られた。 同じ小学校では、この3年3ヵ月前にも同じ1年生の女児が失踪しており、未解決のまま時が流れていた。 福岡県警は威信を懸けてこの「飯塚事件」の捜査にあたることになる。わずかな目撃証言や遺留物などをたどったが、決定的な手がかりはなく、捜査は難航する。そこで警察が頼ったのが、DNA型鑑定だった。遺体から採取した血液などをもとに、犯人のDNA型を鑑定。さらに、遺体に付着していた微細な繊維片を鑑定することによって、発生から2年7ヵ月後、失踪現場近くに住む久間三千年が逮捕された。 「東の足利、西の飯塚」という言葉がある。栃木県足利市で4歳の女児が誘拐され、殺害された足利事件は、DNA型鑑定の結果、幼稚園バスの運転手だった菅家利和さんが逮捕・起訴され、無期懲役判決が確定したが、発生から18年後にDNA型の再鑑定が決まり、再審・無罪への道を開いた。 その2年後に起きた飯塚事件でも、DNA型鑑定の信頼性が、問題となった。 DNA型、繊維片に加え、目撃証言、久間の車に残された血痕など、警察幹部が「弱い証拠」と言う証拠の積み重ねによって久間は起訴され、本人否認のまま地裁、高裁で死刑判決がくだり、最高裁で確定した。 しかも、久間は死刑判決確定からわずか2年後、再審請求の準備中に死刑執行されてしまう。 本人は最後の最後まで否認したままだった。 久間は、本当に犯人だったのか。 DNA型鑑定は信用できるのか。 なぜこれほどの短期間で、死刑が執行されたのか。 事件捜査にあたった福岡県警の捜査一課長をはじめ、刑事、久間の未亡人、弁護士、さらにこの事件を取材した西日本新聞幹部に分厚い取材を行い、それぞれの「正義」に迫る。 「ジャーナリストとして学んだことがあるとすれば、どこかひとつの正義に寄りかかるんじゃなくて、常に色んな人の正義を相対化して、という視点で記事を書くという考えに至ったんです」(西日本新聞・宮崎昌治氏) いったい何が真実なのか。 誰の「正義」を信じればいいのか――。
  • 意地っ張りな織田くんは素直になれない【合本版】1
    完結
    -
    全4巻473~638円 (税込)
    この気持ちを、素直に伝えられたら…。織田夕妃(おりたゆうひ)と星ノ谷恭彦(ほしのやたかひこ)は、学生時代から密かに互いを想い合う仲。素直になれない天邪鬼な夕妃と、積極的になれず気持ちを伝えられない恭彦の間に、気がつけば10年の月日が流れていた。そんなある日、夕妃は恭彦から衝撃の告白を受ける。「俺…男と付き合ってる」いつかそんな日が来るかもしれない――そう思ってはいたけれど、同性に最愛の人を奪われたことに落ち込む夕妃。「友達のままでいい」そう言い聞かせながら抑えていた夕妃の気持ちは、それをきっかけに動き出して――!? 【※この作品は「意地っ張りな織田くんは素直になれない」の第1巻~4巻を収録した合本版です。重複購入にご注意ください。】
  • 心淋し川
    4.0
    江戸、千駄木町の一角は心(うら)町と呼ばれ、そこには「心淋し川」と呼ばれる小さく淀んだ川が流れていた。川のどん詰まりには古びた長屋が建ち並び、そこに暮らす人々もまた、人生という川の流れに行き詰まり、もがいていた。青物卸の大隅屋六兵衛が囲っている年増で不美人な妾のおりきは、六兵衛が持ち込んだ張形をながめているうち、悪戯心から小刀で仏像を彫りだし…(「閨仏」)。飯屋を営む与吾蔵は、根津権現で小さな唄声を聞く。荒れた日々を過ごしていた与吾蔵が捨ててしまった女がよく口にしていた唄だった…(「はじめましょ」)など、生きる喜びと哀しみが織りなす全六話。第164回直木賞受賞作。
  • 女は武器でできている~社内調査員あかりのゴーマンOL戦記~【合本版】1
    完結
    -
    全2巻495~660円 (税込)
    【※この作品は話売り「女は武器でできている~社内調査員あかりのゴーマンOL戦記~」の第1巻~5巻を収録した合本版第1巻です。重複購入にご注意ください。】 坂本あかりは、業界でも屈指の総合商社・青山コーポレーションで受付嬢をしている。一度見た人の顔と名前は決して忘れない。その「記憶力」が彼女の武器なのだ。そんな社内では、今まことしやかな噂が流れていた。営業部のリーダー・細川が営業先で枕営業をしているという。その証拠に、細川に会いに訪ねてくる男達が何人もいるのを、あかりは知っていた。「カラダ」を武器に契約を取っている細川だったが、近ごろ自分の案件を横取りする内勤営業の杉本に、あらぬ嫉妬を抱いていた。「色気」を武器にしている杉本も、自分と同じように枕営業をしているのだと。そんな内情を察知した社長秘書の谷村は、細川の調査をするため、あかりに協力するよう依頼する。それぞれの「武器」を持ち、社内に君臨する女性達の人間模様を描いたヒューマンストーリー!
  • 屋上ミサイル 謎のメッセージ
    3.8
    第7回『このミステリーがすごい! 』大賞・大賞受賞作で、テレビでも話題になった『屋上ミサイル』、の続編が待望の文庫化! 高校の屋上を愛する「屋上部」――デザイン科の辻尾アカネにリーゼント頭の不良・国重嘉人、恋愛に一途な沢木淳之介、自殺願望を持つバンドマン・平原啓太――の間には不穏な空気が流れていた。ボヤ騒ぎや切り裂かれた油彩画、連続暴行事件など、校内で起きた一連の事件の犯人として、国重が疑われていたからだ。彼の無実を信じるアカネは、屋上部の面々と真犯人探しを開始することに。しかし、さらに4人目の被害者が出てしまい……。
  • 夜叉の舞い~最後の戦い~ 1巻
    完結
    -
    あの夜叉神舞が帰ってきた!日本最大の極道抗争の後―。若くして女組長となった舞率いる夜叉神会により、歌舞伎町には平穏な時が流れていた。しかしそんな折、麻薬漬けにされた女性達の事件が続発する!その裏には、巨大な麻薬ルートの歌舞伎町進出計画があった―!その闇組織の中枢には舞の夫・劉の過去と深く関る人物が…舞と劉、2人に忍び寄る黒い影。巨大麻薬組織と劉の過去。二つが交り合う時、再び大きな戦いが始まろうとしていた―!人気作『女帝』の倉科遼が描く極道版女帝。女組長・舞が極道界の頂点を目指す!
  • この愛は倫(みち)にあら不(ず)第1話
    完結
    -
    全20巻110円 (税込)
    結婚三年目。エリートサラリーマンの妻で専業主婦の沙奈恵(27)。はたから見ればうらやましいばかりの立場。 しかし、威圧的な夫の正人(30)は子ども嫌い。外に働きにでることも反対で、家事も満足にできないくせにと叱られるばかり。 憧れの人と幸せな結婚したはずなのに、いつしか二人の間にはギスギスした空気が流れていた。 そんなある日、沙奈恵は夫のスマホに送られてきた女性からのメッセージを見てしまう。 「まさか浮気!?」そんななか、記念日に急な出張が入ったと帰らない夫。 一人孤独を抱える沙奈恵だが、思わぬ客がやってきて――!? 玉城 るか(タマキルカ):小学館「&フラワー」にてデビュー。初単行本「君のくちびる 私の欲望」を皮切りに7作品の連載を手掛ける。最新作「鵜森さんは専業主夫になりたいらしい」をシーモアにて好評連載中。
  • ボスと甘い週末を
    完結
    5.0
    仕事ひと筋で地味な毎日を送っていたアリッサだが、新社長のケイレブには心が揺さぶられた。彼は型破りで超セクシー。でも、どんなに魅力的でも惑わされてはいけないわ。その努力を運命があざ笑うかのように、ある日ふたりは出張先でホテルの同じ部屋に宿泊するはめに。予想外の展開でふたりは唇を重ねてしまうが、それ以上には発展しなかった。ところが、会社に戻るとふたりが情事にふけっていたという噂が流れていた。アリッサの脳裏に過去の悪夢がよみがえり…!
  • 生き残り錬金術師は街で静かに暮らしたい ~輪環の魔法薬~【分冊版】 1
    無料あり
    4.0
    1~27巻0~88円 (税込)
    スタンピード(魔の森の氾濫)によって滅亡したエンダルジア王国。錬金術師の少女・マリエラは『仮死の魔法陣』で眠りについて難を逃れるが、目覚めるまでには200年もの時が流れていた。うっかり眠り続けている間に錬金術師は死に絶え、ポーションは高級品と化していて……様変わりした世界で、マリエラは自分らしくのんびり楽しく生きられるのか!? 分冊版第1弾。 ※本作品は単行本を分割したもので、本編内容は同一のものとなります。重複購入にご注意ください。
  • ボスと甘い週末を【分冊】 1巻
    無料あり
    -
    仕事ひと筋で地味な毎日を送っていたアリッサだが、新社長のケイレブには心が揺さぶられた。彼は型破りで超セクシー。でも、どんなに魅力的でも惑わされてはいけないわ。その努力を運命があざ笑うかのように、ある日ふたりは出張先でホテルの同じ部屋に宿泊するはめに。予想外の展開でふたりは唇を重ねてしまうが、それ以上には発展しなかった。ところが、会社に戻るとふたりが情事にふけっていたという噂が流れていた。アリッサの脳裏に過去の悪夢がよみがえり…!

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  • 愛の巡礼者【分冊】 1巻
    無料あり
    1.0
    イザベラはスペイン巡礼路をたどっていた。妹へのコンプレックスと婚約の解消という傷を抱えながら。その途上、雑誌記者の妹から頼みこまれ、映画監督レアンドロにインタビューを申しこむはめに。監督は冷たく拒絶するが、素直に謝罪したイザベラに、彼の態度は一瞬で和らいだ。心を許しあったイザベラとレアンドロ。ふたりの間に親密な空気が流れていた。帰り際、突然彼がイザベラの腕を取り懇願するように言った。「きみを帰したくない」見つめあうふたりはついに…!?

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  • 星降る丘で〈バロン家の恋物語Ⅰ〉【分冊】 1巻
    無料あり
    -
    「離婚したいの」。名門バロンの家に次男として生まれ、実業家としても成功していたゲイジ。だが、駆け落ちしてまで結ばれた妻ナタリーから突然、三行半を突きつけられてしまう!! ナタリーを諦めきれないゲイジは、思い出の地テキサスへと連れ出すことで、かつての夫婦の間に流れていた愛と情熱を取り戻そうとするが・・・!?

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  • 愛 It begins quietly as intense love.
    -
    1巻968円 (税込)
    たったひとつ、本当の愛があれば生きていける 神戸・元町にある喫茶店「ココ」。色とりどりのステンドグラスの窓、赤いビロードの椅子と黒の机。店内にはベートーヴェンの『運命』が流れていた。 それは、人生を変えるほどの激しい愛のはじまりだった。  It begins quietly as intense love. 激しい愛ほど、静かにはじまる。 「君を大事にしたいんだ」。そう言って、どうしても抱こうとはしなかった神矢。代わりに自分の裸体を絵に描くよう頼んだ登世子。画家とモデルとして苦しいまでに濃密でプラトニックな時間を貫いた二人。突然に去った神矢のことが忘れられず、年を重ねた登世子の元に一通の手紙が届く――。

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  • 愛の巡礼者
    完結
    3.5
    イザベラはスペイン巡礼路をたどっていた。妹へのコンプレックスと婚約の解消という傷を抱えながら。その途上、雑誌記者の妹から頼みこまれ、映画監督レアンドロにインタビューを申しこむはめに。監督は冷たく拒絶するが、素直に謝罪したイザベラに、彼の態度は一瞬で和らいだ。心を許しあったイザベラとレアンドロ。ふたりの間に親密な空気が流れていた。帰り際、突然彼がイザベラの腕を取り懇願するように言った。「きみを帰したくない」見つめあうふたりはついに…!?
  • 甘き悦びの代償
    3.0
    1798年。ナポレオン軍の内部情勢を探索していたリード・ハーウッドは何者かの裏切りにより投獄された。獄内では黒い未亡人と呼ばれる女が時たま現れて、囚人を連れ去り快楽の奴隷として弄んでいるという噂が流れていた。果してリードは黒い未亡人に連れ出される。その女性フルール・フォンテーヌ伯爵未亡人は処刑された夫の復讐のために英国人の囚人を救出する任務を遂行していた。リードとフルールは互いに惹かれ合うが…。動乱のフランス革命を背景に展開される流麗な官能歴史ロマンス。

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  • ある詩人への挽歌
    -
    舞台は寒風吹きすさぶスコットランドの人里はなれたエルカニー城。そこの当主で異常な吝嗇家ラナルド・ガスリーが、クリスマスの朝に胸壁から墜死しているのが発見される。ガスリーはかなり前から死に瀕した詩人ウィリアム・ダンバーの「詩人への挽歌」を憑かれたように口ずさんでいるところを目撃され、近くの村ではもっぱら気がふれたという噂が流れていた……全体を圧倒するゴシック・ロマンの雰囲気のなかに展開する謎につぐ謎、そしてどんでん返し。いち早く江戸川乱歩が第一級の名作として紹介しながら、翻訳されなかった古典ミステリ期の代表作。最初の一章は少し堅苦しいが、その後、テンポは軽快になり、クライマックスまで一挙に読ませる。

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  • アルーマ
    -
    1巻495円 (税込)
    惨死したアイドル歌手、呪文のようなヒットソング、テレビ画面をよぎる妖しい影……噂が噂を呼ぶ衝撃の都市伝説ホラー 「この歌、カラオケで唄うと出るんだって」  アイドル歌手・辻井珠姫のデビュー曲「アルーマ」をめぐり、奇妙な噂が流れていた。ある者は彼女のデビュー前に謎の焼死をとげた歌手・土岐綾乃の幽霊を見たと言い、ある者は綾乃に呪い殺されると言う。同じプロデューサーによって見出された珠姫は、綾乃の死因に疑問を抱くが…。呪文のようなヒットソング「アルーマ」をめぐる、アイドル惨死の真相、ジャケットの心霊写真、イントロの怪音声などの噂。奇妙な都市伝説の断面を描くホラー小説。 ●高瀬美恵(たかせ・みえ) 東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。1991年に『クシアラータの覇王』シリーズ(講談社X文庫ホワイトハート)でデビュー。著書に『庭師(ブラック・ガーデナー)』『セルグレイブの魔女』(祥伝社文庫)、『魔女の戴冠』シリーズ(幻狼ファンタジアノベルス)のほか、ゲームのノベライズ作品も手がけている。
  • 意地っ張りな織田くんは素直になれない1
    完結
    4.1
    全13巻198円 (税込)
    この気持ちを、素直に伝えられたら…。織田夕妃(おりたゆうひ)と星ノ谷恭彦(ほしのやたかひこ)は、学生時代から密かに互いを想い合う仲。素直になれない天邪鬼な夕妃と、積極的になれず気持ちを伝えられない恭彦の間に、気がつけば10年の月日が流れていた。そんなある日、夕妃は恭彦から衝撃の告白を受ける。「俺…男と付き合ってる」いつかそんな日が来るかもしれない――そう思ってはいたけれど、同性に最愛の人を奪われたことに落ち込む夕妃。「友達のままでいい」そう言い聞かせながら抑えていた夕妃の気持ちは、それをきっかけに動き出して――!?
  • いつも心に音楽が流れていた
    4.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ひとは何故、音楽に心揺さぶられるのか。時を超えくりかえし聴く幸福、そして遙かなる郷愁の地平…バッハ、モーツァルト、ラフマニノフから、愛すべき演奏家たちまで、いのちと響き合う音楽というテーマを通奏低音にした著者初の「人生と音楽」随想集。
  • いつもそばには本があった。
    値引きあり
    4.8
    1冊の本には、たくさんの記憶がまとわりついている。その本を買った書店の光景、その本を読んだ場所に流れていた音楽、そしてその本について語り合った友人……。そんな書物をめぐる記憶のネットワークが交錯することで、よりきめ細かく、より豊かなものになることを伝えるため、二人の著者が相手に触発されつつ交互に書き連ねた16のエッセイ。人文書の衰退、人文学の危機が自明視される世の中に贈る、情熱にあふれる1冊!
  • 犬が看取り、猫がおくる、しあわせのホーム
    4.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 NHKの「ETV特集」でも取り上げられ話題の、犬猫とくらせる特別養護老人ホーム「さくらの里山科」。そこには、死期を悟る奇跡の看取り犬・文福(ぶんぷく)と入居者たちの穏やか時間が流れていた。犬好き、猫好きにとって夢のホームと、そこで暮らす入居者、犬、猫、そして、そのつながりを献身的に支える家族とスタッフ……。累計90万部の国民的ベストセラー『盲導犬クイールの一生』の著者が、刊行23年目に贈る静かな感動の記録。
  • インヴィテイション 黄昏ホテル
    -
    いつの頃からか「黄昏ホテル」と呼ばれるようになったクラシカルなホテル。近くの浜辺では毎年恒例の花火が上がっている。部屋に備え付けのラジオからはアル・ヘイグの奏でるジャズの名曲「インヴィテイション」が流れていた。そんなある夏の夜、一発の銃声が鳴り響き…。夏の夜に起きた殺人の一部始終が、切なさを誘う文芸ミステリー。(本作は「黄昏ホテル」をテーマとする読み切り連作小説の一篇です)

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  • 魚影島の惨劇
    3.0
    1巻770円 (税込)
    真っ赤な血は明らかにナイフによる傷。 事故じゃない、殺人だ。 絶海の孤島、連続殺人鬼が迫る! 書下し恐怖サスペンス 仰向けに倒れて目を閉じている由美の首からは、真っ赤な血が流れていた。明らかにナイフによる傷。事故じゃない。今度は明らかな殺人だ。この島にいる誰かが由美を殺したのだ。 この島は、ほんの少し前まで、余計なことに頭を悩ませたり、心を痛めたりする必要などまったくなく、ただ小説の執筆に専念していればよい場所だった。 そう、ここ魚影島は、時代小説のベストセラー作家・國分誠吾を師とし、十四人の作家志望の男女たちが、自給自足に近い共同生活をしながら、切磋琢磨し、小説家デビューを目指す、塾が運営されていたのだが……。 絶海の孤島で起こる、連続殺人の恐怖!  ●主な登場人物 ・早野あずさ……十八歳の美少年。高校を中退、しばらくの家出の後、魚影島に来た。 ・上原光三郎……六十二歳。塾生では最年長。元、中学校の国語の教師。 ・久保寺和男……五十歳。元、飲食店の経営者。塾に多額の寄付を。 ・星優佳里………二十四歳。元、大手自動車メーカー事務職。城戸孝治と恋仲。 ・一条千春………二十一歳。島のアイドル的存在。大学休学中。早野あずさに恋心を抱く。 ・城戸孝治………二十七歳。元、サラリーマン。長身でハンサム。 ・青木潤…………四十歳。夢をあきらめ、島を去ることに。 ・清水由美………三十歳。元、地方新聞の記者。川端隼人と恋仲。 ・吉岡一馬………三十歳。元、ギタリスト志望者。剽軽もの。 ・石橋麗子………四十歳。元、主婦・ホテル厨房勤務。塾では食事係担当。 ・川端隼人………三十五歳。元、フリーター。現在の塾生では最古参でリーダー的存在。 ・杉田流星………二十八歳。元、高校球児、不動産会社営業職。陽気な人気者。 ・小川翠…………三十八歳。元、大手出版社勤務の編集者で、國分を担当。 ・水原綾乃………三十四歳。かつて作家デビューしたが失速。再デビューを目指している。 ・國分誠吾………五十五歳。時代小説のベストセラー作家。魚影塾主催者。 ・國分沙希………二十九歳。國分誠吾の娘。自由奔放な性格で塾生たちを翻弄する。
  • 嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 幸せの背景は不幸
    3.9
    御園マユ。僕のクラスメイトで、聡明で、とても美人さんで、すごく大切なひと。彼女は今、僕の隣にちょこんと座り、無邪気に笑っている。リビングで、マユと一緒に見ているテレビでは、平穏な我が街で起こった誘拐事件の概要が流れていた。誘拐は、ある意味殺人より性悪な犯罪だ。殺人は本人が死んで終了だけど、誘拐は、解放されてから続いてしまう。ズレた人生を、続けなければいけない。修正不可能なのに。理解出来なくなった、人の普通ってやつに隷属しながら。──あ、そういえば。時間があれば、今度質問してみよう。まーちゃん、キミは何で、あの子達を誘拐したんですか。って。第13回 電撃小説大賞の最終選考会で物議を醸した問題作が登場!
  • 馬の世界史
    4.1
    馬は、人間社会のなかで、多種多様な役割を担わされてきた。太古には狩猟の対象になり、やがて車を引き、人を乗せ、人間の世界に深く入りこんだ。人が馬を乗りこなさなかったら、歴史はもっと緩やかに流れていただろう。戦争、交易、世界帝国……、馬から歴史を捉え直す。JRA賞馬事文化賞受賞作

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  • 江戸川乱歩猟奇漫画館
    完結
    -
    江戸川乱歩没後50年記念企画第2弾。江戸川乱歩が創出した名探偵・明智小五郎が、ライバルの2大怪人が引き起こす猟奇的難事件に挑む2長編を収録。■「地獄の道化師」(作画・関谷ひさし)/白昼の路上で石膏に包まれた若い女性の死体が置き去りにされる。そして、その女性の妹に送り付けられた道化師の人形は死の予告なのか。明智小五郎をあざ笑うかのように、犯罪をつづける“地獄の道化師”の正体は意外にも!? ■「黄金仮面」(作画・北竜一朗)/怪人・黄金仮面と明智小五郎の死闘を描く。昭和初期、それはどこからともなく、金製の仮面をつけた怪人物の出現のうわさから始まった…。銀座や夜のとある東海道線の踏切など、黄金仮面の目撃情報が相次ぐ。その容貌は、「顔は金色に光っていて口から一筋真っ赤な液体が流れていた」。一体、黄金仮面とは何者なのか。そんなある日、ついに黄金仮面が巻き起こした大事件とは!? 長編漫画の他に「江戸川乱歩と≪地獄の道化師≫」、「北九州市漫画ミュージアム紹介」、「江戸川乱歩と≪黄金仮面≫」「名張市立図書館・江戸川乱歩コーナー紹介」など特集記事も収録。江戸川乱歩独特の猟奇的な雰囲気満載で、乱歩ファンならずとも必読の一冊!
  • 王朝まやかし草紙
    3.9
    時は平安。都では、東宮と契った女は物怪にとりつかれるという噂が流れていた。東三条家、温子姫の女房・弥生は、母・近江の死に関する妙な噂を耳にする。真相を探るため、旧知の人々を訪ねる弥生。母の遺した和歌が二つの噂に関係しているらしいと突き止めるが、周囲で次々と怪死事件が発生し……。愛憎と欲望渦巻く宮中を舞台に描く、時代ミステリー。『まやかし草紙』改題。
  • 御徒町カグヤナイツ
    4.6
    彼女を想うと、僕はいつでもはじめに、あの真っ白な月のことを思い出す――『彼女が好きなものはホモであって僕ではない』の浅原ナオトが瑞々しく描く、これ以上ない熱くて切ない、僕たちの青春。その夏、いつもブルーハーツの曲が流れていた……。 「月に人が住む王国があるの、知ってる?」――青春を無防備に過ごすヒロトの前に現れた一人の少女。何でも自分は月の王国の女王の娘で、間もなく月に帰らなければならないという。しかし、現実にはそんなことはあるはずもなく、何か事情がありそうで……。謎の少女に逆ナンされた少年と、特別な友情で結ばれた中学生たちが織りなす、卒業までの青春の熱きかけがえのないひと時。中学卒業と一緒に、僕たちは何を卒業するのだろう……。話題作『彼女が好きなものはホモであって僕ではない』の浅原ナオトが描く、誰も見たことのない感動の青春群像劇。
  • おしかけダーリン
    完結
    3.0
    世間知らずの御曹司が人生の宝探しの旅に出た――!? 大学卒業と同時に旅に出た、大会社の御曹司・シロ。そこで出会ったのは、デキるリーマンの藤咲(ふじさき)。川を流れていたところを偶然助けてくれた恩人だ。そんな藤咲は、会社に残るか独立か人生に迷走中。悩める大切なご主人様のお役に立ちたい!! 藤咲の迷惑も顧みず、勝手に居候になっちゃって家事全般尽くしまくるシロだけど…!?
  • 小津安二郎
    4.5
    「晩春」「麦秋」「東京物語」――世界に誇る傑作群には、盟友への鎮魂歌がいつも静かに流れていた。鶏頭、麦畑、未亡人、粉雪、京都東山、龍安寺、そして壺……。激動の戦後史の中で、名匠は画面のディテールに秘められた想いを託す。生者と死者との間の「聖なる三角関係」が織り成す静寂の美の謎を解き明かす決定的評伝!
  • 女は武器でできている~社内調査員あかりのゴーマンOL戦記~1
    完結
    -
    坂本あかりは、業界でも屈指の総合商社・青山コーポレーションで受付嬢をしている。一度見た人の顔と名前は決して忘れない。その「記憶力」が彼女の武器なのだ。そんな社内では、今まことしやかな噂が流れていた。営業部のリーダー・細川が営業先で枕営業をしているという。その証拠に、細川に会いに訪ねてくる男達が何人もいるのを、あかりは知っていた。「カラダ」を武器に契約を取っている細川だったが、近ごろ自分の案件を横取りする内勤営業の杉本に、あらぬ嫉妬を抱いていた。「色気」を武器にしている杉本も、自分と同じように枕営業をしているのだと。そんな内情を察知した社長秘書の谷村は、細川の調査をするため、あかりに協力するよう依頼する。それぞれの「武器」を持ち、社内に君臨する女性達の人間模様を描いたヒューマンストーリー!
  • 家族の昭和
    -
    1巻825円 (税込)
    明日への夢と希望にあふれていた昭和30年代。街角に流れていた懐かしい歌謡曲からよみがえってくる、小さな家族の物語。

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  • 金沢あまやどり茶房 雨降る街で、会いたい人と不思議なひと時
    4.2
    石川県金沢市。雨がよく降るこの街で、ある噂が流れていた。雨の日にだけ現れる不思議な茶房があり、そこで雨宿りをすれば、会いたい人に会えるという。噂を耳にした男子高校生・陽元晴哉は、半信半疑で雨の茶屋街を歩き、その店――『あまやどり茶房』にたどり着く。店を営むのは、年齢不詳の美しい青年・アマヤと、幼い双子。晴哉が彼らに「離れ離れになった幼馴染み」に会わせて欲しいと頼むと、なんと、居所も知らないその少女が本当に現れて――。
  • 川と掘割“20の跡”を辿る江戸東京歴史散歩
    3.0
    銀座、築地、日本橋、八丁堀、人形町……。約五〇年前まで、水路や掘割に囲まれていた下町。その名残を尋ね、掘割が出来た理由や、街の来歴、神社仏閣の縁起などを探っていく。また、江戸や明治期と現在を重ね合せた「地図」が満載。さらに、川が流れていた昭和期の懐かしい街並みの「古写真」も豊富に掲載されていて、眺めているだけでも楽しくなる。東京メトロ、都営地下鉄の最寄駅・出口からの詳細な「街歩きガイド」も付いていて、散歩のお供にもなり、江戸・東京の歴史の勉強にも使える一冊。『ブラタモリ』に案内人として7回登場したエキスパートが勧める、新たな街歩きの楽しみ。

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  • 川へふたたび カヌー・エッセイ・ベスト(小学館文庫)
    3.5
    【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 釧路川、長良川、四万十川、吉野川、球磨川。これらの川の変遷を誰よりも見続けた男が綴ったカヌー・エッセイ集。ひと昔前まで日本人の生活の中に流れていた大河。今、川を忘れた我々はどこへ流されていくのだろう。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字サイズだけを拡大・縮小することはできませんので、予めご了承ください。 試し読みファイルにより、ご購入前にお手持ちの端末での表示をご確認ください。
  • 考える葦
    3.0
    文学とは、芸術とは、社会とは、「生きる」とは、何か―― 作家生活二十年の平野啓一郎。『透明な迷宮』『マチネの終わりに』『ある男』執筆時に、作家は何を考えてきたのか。 文学、思想、美術、音楽、エンタテインメントから社会問題まで、広範なテーマに亘る六十七篇の論考を集成した、 待望の最新批評・エッセイ集。 「私たちは、今日、巨大な世界との対峙を余儀なくされている。なるほど、個々には葦の一本に過ぎまいが、 しかし、決して孤立した葦ではない。古今東西に亘って、たくましく繁茂し続けている一群の葦であり、 宇宙を包み込むのは、その有機的に結び合った思考である。」(「後書き」より) (収録作品) I 私達自身のような「夭折の天才」――ドナルド・キーン『石川啄木』 愛に翻弄された父と子、そして女――フランソワ・モーリアック『愛の砂漠』 「気持ち悪い」文学の最高峰――小島信夫『城壁』 森鴎外「鶏」――アンケート:「美しい日本語」とは何なのか? 「「愚」と云ふ貴い徳」の弁護人――谷崎潤一郎 『細雪』の妙子――アンケート:谷崎潤一郎名キャラ図鑑 傑作群の底に流れていたもの――谷崎潤一郎「創作ノート」 混沌を秩序化する技術――三島由紀夫『小説読本』 木乃伊にならなかった知の木乃伊取り――澁澤龍彦 個人の一生と人類の罪――追悼・林京子 思い出すことなど――瀬戸内寂聴 「否定性」と「私ら」――大江健三郎 「稔りの飽和」の静かな重み――古井由吉『ゆらぐ玉の緒』 疾駆し、「ゆきき」する若き詩人――吉増剛造『GOZOノート 1 コジキの思想』 人間を知っている作家――キム・ヨンス アーレントの「反ユダヤ主義」を読みながら 情報に“勝ち負け”はあるのか?――レジス・ドブレ『メディオロジー宣言』 昭和プロレスの“リアリティ” 俯瞰と没入――菊地信義『菊地信義の装幀1997~2013』 “我が事”としての西洋政治思想史――小野紀明『西洋政治思想史講義――精神史的考察』 〈顔〉で向かい合う自己と他者――鷲田清一『〈ひと〉の現象学』 テロと昭和――中島岳志『血盟団事件』 II 初めて小説を書いた年齢 未来には絶望しない――『ドーン』を振り返って あなたといる時の自分――アンケート:I Love You. の翻訳は? 一区切りついた、という実感 桜の中で、時が重なり合う 自分を解釈してもらう喜び――オーダーメイドについて 出版激動期の「文学と金」 飯田橋文学会縁起 文士劇出演顛末 フランスと私 III 肉体と油彩 「禍」としての才能――テオドール・シャセリオー 窃視された裸体――ドガ《たらいを洗う女》 北九州と、屋根の上の記憶――木村伊兵衛『川開き』 “遺影画”の世界――横尾忠則『日本の作家 222』 人間の居場所――広川泰士『BABEL ORDINARY LANDSCAPES』 深澤直人さんの仕事――『AMBIENT 深澤直人がデザインする生活の周囲』展 「現実の現実性」に向けて――『トーマス・デマンド』展 アルゲリッチの《夜のガスパール》のために アロイジウス・ベルトラン『夜のガスパール』より(平野啓一郎訳) 偉大さと親近感と――小川隆夫『マイルス・デイヴィスの真実』 八十年代の亡霊 芸人と「分人」 共感の境界はどこに?――『第9地区』 「インセプション」としてのフィクション――クリストファー・ノーラン『インセプション』 悪役次第――クリストファー・ノーラン『ダークナイト ライジング』 IV 「カミナリおやじ」とは誰だったのか? 排外主義デモ ローンと事なかれ主義 「日本批判」のジレンマ 食品ロスと貧困 「自己責任」論 戦争への想像力 「信頼」と社会の合理性 「面倒臭い」がない世界 顔に結びつけられる自己 ネットと選挙干渉 手術から修理へ 見かけと実体 模倣と影響力 外国人としての被災 伝記と身内話の間 更新される郷愁 釣り好きの祖父の酒 自宅にウイスキー・ボトル Circle of Life
  • がんばれ転校生 1
    完結
    -
    全2巻484円 (税込)
    昭和レトロな少女漫画好きにはたまらないはず。ピアノが得意な光作は、転校してきたばかり。買い出しの帰り、バレエ教室から美しいピアノ曲が流れていたので、近づいてしまったところ、痴漢と間違えられてしまった。そして、そこでバレエを踊っているさなえに一目ぼれしてしまう。が、スポーツ万能な学校のアイドル、麗もさなえを好きで!?さらに転校そうそう、番長につかまり、あっさり負けてしまう。大好きなさなえをかけて、麗とマラソン大会で競うことに。そのために、番長にしごいてもらって、努力するが、前日、突然の雨で、さなえに傘を貸してあげたせいで熱を出し!?
  • キャラクター
    3.7
    菅田将暉主演映画を原案者自らノベライズ!  漫画家デビューを目指してアシスタント生活を長く続ける山城圭吾は、ある日、「誰が見ても幸せそうな家」のスケッチを頼まれる。前から気になっていたその家を訪れると、暗闇の中から大音響でオペラが流れていた。家の玄関ドアが開き、手招きに促されるようにして家のなかに入ると、そこには殺害された家族四人の姿があった。 「ぼくの顔、見た? 見ちゃったよね」  第一発見者となった山城は、その現場でひとりの人物を目にしていた。  やがて、彼はその事件をモデルにした漫画でデビューする。家族四人殺害事件も続いていた。
  • 戯曲「けんけら」「子供の輪郭」「終のいる場所」
    -
    「けんけら」 婚期を逃しそうになり焦る姉のゆり。父の会社の重役から紹介されたお見合い相手への返事に迷いながら、妻子ある男性への思いを断ち切れないでいる。一方早く結婚し幼い娘を持つ妹のさくらは、病気がちな姑とうまくいかず娘を残して実家に帰って来ている。 教職に就くのが当たり前のような家に生まれた境遇を嫌い昔駆け落ち同然で家を出た父。しかし事業に失敗し結局は親兄弟に助けてもらってなんとか糊口をしのいできた。会社ではリストラをまかされストレスは溜まるばかりの日々だが、あと少しで長年の借金もなくなりやっと平穏な生活がやってくるかと思っていた矢先、祖父の認知症がはじまる。 幸せを求め一生懸命生きてきたはずの家族それぞれの人生。しかし時の流れの中で思わぬ展開をみせてゆく・・・。 「子供の輪郭」 誰も自分がシングルマザーになるなんて思ってもみなかったこと。なってしまったからにはとにかく余計なことを考えないで、働いて働いて金を稼ぐこと。そんな元気な女だがついつい陥ってしまう悪い癖があった。困っているほかのシングルマザーをみると放っておけないのだ。夫の暴力から逃れた二児を持つ女、三人もの幼子がありながら浮気をして家に帰って来ないダンナを持つ女、ダンナのギャンブルの借金で家にいることもできない二児を持つ女。そんな困っている女たちを次々と自分の家に連れ帰り共同生活をしながら明るく頑張るシングルマザー。・・がんばった先に見えて来た女の人生の希望とは・・・。 「終のいる場所」 定年を機に田舎暮らしがしたいという妻の気持ちを汲み、空気が澄み渡る小さな村に引っ越ししてきた木島三郎、幸子夫婦。昔僻地の医療に携わりたいとこの村で頑張っていた旧友が紹介してくれた村だ。四季折々の花が咲き四季折々の作物がとれ都会生活では味わえないストレスのない生活、そんな生活を夢見ていたのだが・・・。 家のすぐ近くに競輪の場外車券売り場を作るという話が持ち上がるやら、移住の歓迎の酒席では複雑に入り組んだ村の人間関係の話を聞かされるやら、ゆったりとした穏やかな時間が流れるはずの村の生活は思わぬ展開を見せ始める。ドロドロした憎悪の濁流が村の人達の深い所にも流れていたのだ。 終の住処を求め第二の人生へと踏み出した夫婦の明日の運命や如何に・・・。

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  • 偽装結婚いたします!~旦那様はイジワル御曹司~
    4.3
    結婚願望強めのOL・美衣子は、ある日突然部長の柳原に「俺と結婚しろ!」と一方的なプロポーズを受ける。実は柳原はイケメン御曹司なのに女の影がないことから、“ゲイ”という噂が流れていた。その噂を払しょくするための偽装結婚なのだと思った美衣子は、婚姻届にサインすることに。しかし、“ゲイ”であるはずの柳原に、突然キスされたり、抱きしめられたり、甘くて強引な態度で攻められて胸きゅんしてしまう。そしてある晩泥酔した美衣子は柳原に介抱され、そのまま家にお泊りすることになって…!?
  • 草津・白根殺人回廊
    -
    1巻682円 (税込)
    「変な男が家に上がりこんで、母を脅しています」――街の資産家と知られる家からの通報だった。 男を確保し取り調べを始めるが、のらりくらりと道原伝吉ら刑事の質問をはぐらかす。被害者の女性にも事情を聴いたが、見当もつかないという返答だった。だが、道原は犯人との微妙な食い違いが気になった。飼い犬が数日前に毒まんじゅうで殺されたことも引っかかる。それは刑事の勘だった。事情を調べるうちに30年前の不審死が浮かび上がり、一連の殺人事件にたどり着く。 道原の執念は薄皮をはがすように、事件の全貌を明らかにしていくと、そこには女三代の悲しみが流れていた。 大人気、人情刑事・道原伝吉シリーズ!
  • 首筋に牙を重ねて
    -
    1巻792円 (税込)
    芳醇な血の香りに惑わされたヴァンパイアたちは、 次々と不可解な死を遂げていく――。 生まれたときから母を知らず、ただ愛を求めていた孤独な少年・榊。 彼の身体には、特別な“血”が流れていた。 ヴァンパイアである父は、その味に魅了される。 情欲に身を任せたとき、血の味は変化しさらに魅力的なものとなる。 だが、榊の血には、もっと特別な“力”が隠されていた。

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  • 孤島の恋
    -
    瞳孔開きっぱなしノベルズ『ピアスノベルズ』電子版! 絶海の孤島に君臨する旧家、鬼頭一族。その長男に生まれながらも外腹の秋夜(あきや)が選んだのは、当主にして腹違いの弟、春人(はるひと)に奉仕する存在――メイドとしての人生だった。一族の男たちに慰みものにされながらも主人に一心に尽くす秋夜。表面は完璧に当主を演じ、異母兄のことを「調度品」だなどと言ってのける春人。そんな兄弟の間には、二人だけに分かる切ない思いが流れていた。しかし、やがて春人の婚儀が近付き、二人の関係は根本から変化を迫られる。そのときを予期して、秋夜にはある企みがあった。支配される者こそが、実は愛の主人にほかならないのだ……。 衝撃作「神の子ども」のほかに、日々新しき設定の愛をめざす恋人たちが登場する『モダンラバーズ』、弁護士と接待専門営業マンの異色愛『夜』を収録。 それぞれ主従関係の妙を描き、シリアスであるがゆえにおかしみも漂う、著者の面目躍如たる傑作全3篇!
  • この愛は倫(みち)にあら不(ず)【単行本版】1
    -
    1~2巻550~660円 (税込)
    憧れの人と幸せな結婚したはずだった。そんなある日、沙奈恵は夫のスマホに送られてきた女性からのメッセージを見てしまう。 結婚三年目。エリートサラリーマンの妻で専業主婦の沙奈恵(27)。はたから見ればうらやましいばかりの立場。しかし、威圧的な夫の正人(30)は子ども嫌い。外に働きにでることも反対で、家事も満足にできないくせにと叱られるばかり。憧れの人と幸せな結婚したはずなのに、いつしか二人の間にはギスギスした空気が流れていた。そんなある日、沙奈恵は夫のスマホに送られてきた女性からのメッセージを見てしまう。「まさか浮気!?」そんななか、記念日に急な出張が入ったと帰らない夫。一人孤独を抱える沙奈恵だが、思わぬ客がやってきて――!? 玉城 るか(タマキルカ):小学館「&フラワー」にてデビュー。初単行本「君のくちびる 私の欲望」を皮切りに7作品の連載を手掛ける。最新作「鵜森さんは専業主夫になりたいらしい」をシーモアにて好評連載中。

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  • 小春びよりに灰が咲く【電子版限定特典付き】
    5.0
    1巻770円 (税込)
    鈴秋穂、32歳。 人付き合いが苦手で煙草と酒と猫が好き。 灰を降らせる山のある街で暮らす鈴の日常は、代わり映えもせず、自分から変わろうとすることもなく淡々と流れていた。 ある日、仕事の得意先である夫婦の元に日常をかき乱す存在、“東京から来た甥の豊”が現れる。 人との関わりを拒む鈴と、そんな心のガードを飛び越えてくる豊。不器用な大人の男が二人で紡ぐ、あたたかく、切なく、どこか甘酸っぱいプラトニックラブストーリー。 電子版限定特典!描き下ろし漫画1ページ付き♪
  • 紺碧ノたまゆら ~ヨミノメ~
    -
    【SD名作セレクション(テキスト版)】悪夢から覚めた直哉の身体は血に塗れ、胸には覚えのない傷跡が。地元では『姫様』と呼ばれる白道瑠璃にその傷跡が反応するが、彼女には「近づくと死ぬ」という噂が流れていた。混濁する記憶。相次ぐ自殺者と殺人事件。連日見る悪夢と事件に瑠璃が関連しているのか気になり出す直哉。彼女に隠された秘密、直哉自身に起こっていた変化とは!? 呪われた地を巡るホラー・サスペンス!※この商品にはイラストが収録されていません。
  • 【電子限定おまけ付き】 極上の恋を一匙
    4.4
    箱根にあるオーベルジュでシェフをしている伊吹周は、人々の心に残る料理を作りたいと、日々真摯に料理と向き合っていた。腕も人柄も信頼できる仲間に囲まれ、やりがいを持って働く周だったが、ある日突然、店が買収されたと知らされる。新オーナーは、若くして手広く事業を営む資産家・成宮雅人。視察に訪れて早々、店の方針に次々と口を出す雅人に、周は激しく反発する。しばらく滞在することになった雅人との間には、ぎこちない空気が流れていたのだが、共に過ごすうち、雅人の仕事に対する熱意や、不器用な優しさに気付き始めた周は次第に心を開くようになり――……。電子限定書き下ろしSSを収録!! 【おことわり】電子書籍版には、紙版に収録されている口絵・挿絵は収録されていません。イラストは表紙のみの収録となります。ご了承ください。
  • 五輪カルテル
    -
    東京五輪・パラリンピックを巡る汚職事件は、2023年7月時点で総勢15人が起訴され、うち10人に有罪判決が言い渡されている。汚職事件はのちに、テスト大会の企画立案業務の差配が行われたとされる官製談合事件に発展したが、その中心人物は、紛れもなく広告最大手電通出身の高橋治之元五輪組織委員会理事だった。 「日本のスポーツビジネスを変えた男」 長年、そう呼ばれてきた“闇のフィクサー”は、なぜ、ここまで強大な権力を握り、五輪という巨大ビジネスを裏で牛耳ることができたのか? それは、組織委員会の会長を務めた「スポーツ界の首領」・森喜朗元総理の虎の威を借りていたからにほかならない。 猪瀬直樹東京都知事が徳洲会事件で都政退場を余儀なくされ、舛添要一新都知事誕生までの「空白の48日間」で決められた不可解な人事、利用された旧皇族出身の竹田恒和JOC会長と慶応三田会ネットワーク、安倍元総理銃撃事件をきっかけに動き始めた検察機構、五輪招致にカラんで不明瞭な1億4500万円のカネが流れていた「嘉納治五郎財団」、そして、五輪招致よりも前に決まっていた明治神宮外苑再開発プロジェクトが意味することとは――? 一連の不祥事で札幌が名乗りを上げていた2030年冬季五輪招致が危ぶまれるなか、戦後最大の国家プロジェクトに群がった“闇紳士”たちの実像を炙り出し、五輪と神宮再開発を結ぶ接点を追うジャーナリスト・上杉隆渾身の問題作!
  • サウンドパワー わたしたちは、いつのまにか「音」に誘導されている!?
    4.0
    このレストラン、なぜかちょっとやな感じ 今日は奮発していいワインを買っちゃった 機内食って、あんまり美味しくないんだよなぁ ディズニーランド最高! どうも最近、体調が良くなくて…… それもこれも、 音(サウンド)のせいかもしれません。 ビジネスをアップデートする力をもつ「サウンド」の重要性に、近年アメリカやカナダ、ヨーロッパの企業が注目するようになってきています。さらには、ビジネスのみならず、教育、医療、政治などさまざまな分野で活用が始まっています。 ◯ 誘導のサウンドパワー サウンドには、わたしたちの潜在的な記憶に働きかけ、わたしたちを誘導する力があります。 しかも、その力はわたしたちが思っているよりも強力です。 日用品をまとめ買いしたのも、フランスワインを買ったのも、お店に流れていたサウンドのせいかもしれない……。 ◯ ブランディングのサウンドパワー ヴィジュアル・ロゴは、企業アイデンティティをひと目で伝える優れたツールとしてこれまで用いられてきました。ここに今、大きな変化が起きようとしています。 世界は、ヴィジュアルのアプローチから、サウンドを使った新しいブランディング「ソニック・ブランディング」に取り組み始めているのです。 ◯ 声のサウンドパワー どのような声を発するかに、あなたのリーダーシップは大きく左右されます。日々の会話からミーティング、交渉、決算報告や投資家へのプレゼンテーション、スピーチなど、あらゆるビジネスシーンで「声」というサウンドが、存在感やカリスマ性を表現しているからです。 聞き手の関心を引き、伝えたい情報を正しく発信するための声のサウンド表現戦略、「サウンドオーラルストラテジー」は、今後のビジネスの鍵となってくるでしょう。 ◯ 健康と生産性のサウンドパワー 意識的に耳がキャッチする音、無意識にキャッチする音、そしてときには不本意にもキャッチせざるを得ない音があります。 3番目の、BGN(バックグラウンドノイズ)などと呼ばれる、不本意にもキャッチせざるを得ない音は、その空間を不快なものに変えるだけでなく、わたしたちの健康を害し、生産性を下げるマイナスのパワーをもっています。 しかし、騒音がもつマイナスのサウンドパワーについて、ほとんど認識されていないのが現状です。その結果、日本は今、公害とも呼ぶべき音環境にさらされています。 ◯ 味覚と食感のサウンドパワー 「音が味覚に影響する」。にわかには信じられないかもしれませんが、サウンドと味覚のあいだに、とても密接な関係があることが、次々に明らかになってきています。 そして今、味に対する音の効果を調味料に見立てた、「ソニック・シーズニング(音の調味料)」の探求が始まっています。ソニック・シーズニングの発見は、食のレボリューションになる可能性すら予見されています。 ◯ 子育てと教育のサウンドパワー サウンドの研究をしていると、子育てや教育への効果を聞かれることがよくあります。 音楽の効果について、世の中でいわれていることのすべてが正しい、あるいは科学的な裏付けが取れているというわけではありませんが、子供たちが音楽を聴き、楽器演奏を学ぶことには、多くのプラス効果があることが示されてきています。
  • されるなら、おまえがいい1
    -
    1~3巻110円 (税込)
    ソロアイドルを目指し、日々練習に励んでいたいつきは突然、社長の息子・直哉とともにユニットデビューを果たすことになる。初めは息が合わなかったが、次第に打ち解け、穏やかな時間が流れていた日々が一転、地獄の瞬間が幕を開ける――。母である社長の命令で、とある人物のもとへ訪れた直哉を襲った出来事とは…!? 「もう歌えない」声なき声をあげ直哉が求めたのは――。
  • 渋谷スクランブル伝説 五人の巫女
    -
    1巻550円 (税込)
    『春の小川』の失われた歌詞を巡る、渋谷の巫女たちの都市伝説的ロマン。■「え、私の身体の中に何が入ってくるの?」渋谷のヒカリエに勤める知的美女の美姫は、渋谷駅の大改造計画が進む中で、かつて渋谷駅前を流れていた穏田川の神に憑衣され、川の魂と記憶を守る巫女となる。そこへ『春の小川』と同じ名前のハル・オガワ・ルートヴィッヒという日系ドイツ人の少女が現れたことで、穏田川ほか渋谷の川と坂の神々が、失われた春の小川を巡ってざわめき立つ。川と坂の神々の4人の巫女とともに、渋谷の歴史と記憶を守る使命を授かった美姫、現場に立ち会うことになったハル。巫女を守る守護士と巫女たちとの男女模様、新たな守護士との仄かな恋。現在進行中の渋谷駅再開発計画を舞台にした異色の都市伝説的ロマン。
  • しみ
    -
    1巻1,300円 (税込)
    シミが死んだという。あの頃、シミの部屋に流れていた音楽の名前は、いまだにわからない。あそこにいた連中の行方も。でもたしかなのは、ぼくらは音楽みたいに会話を交わし、怪しいバイトに手を染め、とびきり美味いアボカドスープを飲んだってこと。だけど、シミが死んだって、本当なのだろうか――? まだ何もやり遂げていなかったけど、ぼくらは自由だった。誰もが通り過ぎてきた人生の断片を、鮮やかに、ときに痛切に、詩的文体で描き出す。オルタナティヴ文学の旗手・坂口恭平が放つ、傑作青春小説。 ※こちらの作品は過去に他出版社より配信していた内容と同様となります。重複購入にはお気を付けください
  • 「修養」の日本近代 自分磨きの150年をたどる
    4.7
    何が「働くノン・エリート」を駆り立てたのか? 明治・大正期、旧制高校を出て帝国大学に入るようなエリートになれなかった多くの人々は、どうやって「立身出世」すべきか分からなかった。昭和期、サラリーマンになることで身を立てる人が増えたが、何を拠りどころにして働けばいいかが分からない。会社で「研修」に励んだ彼らは、平成以降の低成長期に入ると、派手な成功を望みづらいなかで、自己啓発やビジネス書の消費者となっていった 。近代日本の歴史の根底には、「働くノン・エリート」の「自己向上」への意欲が、常に「宗教っぽいもの」をまといながら、水脈となって流れていたのだ。明治から現代まで連綿と続く営為の系譜をたどり、“日本資本主義の精神”の展開史を描き出す! 序章 「自分磨き」の志向  第一章 語られた修養 伝統宗教と〈宗教っぽい〉もの 第二章 Self-Helpの波紋 立身出世と成功の夢 第三章 働く青年と処世術 新渡戸稲造と『実業之日本』 第四章  「経営の神様」と宗教 松下幸之助の実践 第五章 修養する企業集団 ダスキンの向上心 終章 修養の系譜と近代日本 集団の中で自分を磨く *電子書籍版には収録していない資料写真が1点ございます。ご了承ください。
  • 小説 仮面ライダークウガ
    4.5
    グロンギ族と言う名の異形の者たちと、危険を顧みず戦った五代雄介が忽然と姿を消してから13年の月日が経った――。巷では、グロンギの噂が出ては消え、何事もなかったかのように時が流れていた。しかし、未だグロンギを追い続ける一条薫は、ネット上で白い戦士の書き込みを知り、五代の事を思い出していた・・・・・・。
  • シンデレラの憂鬱【ハーレクイン文庫版】
    -
    わずか1週間で、大企業の御曹司リーと電撃結婚したシャロン。夢見心地の結婚式の直後、シャロンは残酷な事実を知らされる。身寄りのないシャロンなら面倒がないと、リーが妥協したのだと。式場で流れていた心ない噂――それは手酷い裏切りだった。彼のプレイボーイぶりを見かねた父親から、すぐ結婚しなければ、会社の後継者にしないと最後通牒をつきつけられたというのだ。凍りついたシャロンは、ハネムーン先のスイスでの新婚初夜に、リーを拒み、知らぬ間に悲鳴のような声をあげていた。「あなたは、お金のために私と結婚したのよ」 *本書は、ハーレクイン・セレクトから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 人生のBGMはラジオがちょうどいい
    4.2
    1巻1,760円 (税込)
    何にもすることがない休日の午後。テスト勉強が手につかなかった平日の深夜。庭先で洗濯モノを干す平日の昼間。疲れて乗り込んだ深夜のタクシー。そこで小さく流れていたのは、いつもラジオだった。内容なんてよく覚えてない。面白かったか定かじゃない。でも、それを聞いたときに、何をしてたかは、覚えてる――。落語界を牽引し、エッセイのジャンルも勢い余って引っ張る一之輔師匠が回想する「あの頃と、あの番組」。
  • 雪花妃伝 ~藍帝後宮始末記~ 一
    5.0
    ――――王を害すると託宣を受けて辺境に捨てられた少女は、王の后となる。―――― ◎富士見L文庫×COMIC BRIDGE 頑張る女子主人公コンテスト ファンタジー部門特別賞受賞作◎ (2019年度)  「この娘はいずれ王を害する」  託宣を受け、静かな廟で生涯を終える筈だった鈴雪。しかし、幼い彼女の運命は流転する。王の手で強引に都へ連れ去られ――王后とされたのだ。だが、途方に暮れ泣きじゃくるだけの鈴雪は離宮へ追いやられてしまう。  時は流れ、彼女が十九となったとき。王の世継ぎが死ぬ原因は呪いだという噂が流れていた。噂の払拭と、連続死の真実を探る密命のため、鈴雪は再び後宮へ連れ戻される。離宮で美しく知性ある女性となった鈴雪が投げ込まれたそこは、陰謀渦巻く世界だった……。 <1~2巻、2か月連続配信!>
  • ソニー成功の原点(KKロングセラーズ)
    3.0
    「SONY SPIRIT ソニー スピリット」苦痛から抜け出し快進撃を続けるソニーの神髄がここにある! 創業の精神を解き明かす。【目次より】●天の時の章 井深、盛田の運命的な出会い/根底に流れていた共通の意識/「青鉛筆」のとりもつ二人の不思議な縁 ほか ●地の利の章 世界で通用する社名「ソニー株式会社」に/大衆が求めているものを調べて作っていたのでは、間に合わない/家庭向けのVTRこそ、開発目標 ほか ●人の和の章 「志」で人の支援を得る/忘れてはならない三人の技術者/仕事は自分で見つけるものである ほか
  • 続・森崎書店の日々
    4.2
    映画化された小説「森崎書店の日々」の続編 貴子の叔父であるサトルが経営する森崎書店は、妻の桃子が店を手伝うようになり、穏やかでのんびりとした時間が流れていた。貴子は仕事が休みの日には店へ立ち寄り、手伝いをしながら、旧知の神保町の面々との交流を楽しんでいた。とくに和田とは、ずっと「恋人関係」が続いており、それに微妙に嫉妬するサトルに、貴子は手を焼いたりしていた。サトルと桃子の結婚記念日、貴子は温泉旅行をプレゼントする。店を気にするサトルだったが、貴子が店番を請け負い、その間だけ森崎書店の二階に泊まることになる。ひさしぶりの森崎書店での生活に浮かれる貴子。店に遊びに来た和田は、古書店を舞台にした小説をずっと書きたいと思っていたと貴子に話す。貴子もそれは素晴らしいアイディアだと喜ぶ。少しずつ小説を書き続ける和田だったが、貴子はそんな和田との間にはっきりとした進展が見られないため、ひそかに不安を感じていた。そんな折、貴子は偶然にも和田が喫茶店で女性と会っているのを目撃してしまう。

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  • ただよう薔薇の午後
    -
    いつもは淡白な彼女が積極的に燃え上がった夜、FMから流れていたのは、ブラームスの交響曲第四番だった。チェロの響きが彼女に異変をもたらす。演奏会で無伴奏チェロ組曲を聴いたときは、終演まで待てなかった。タクシーの中で彼女は自ら太股を開いて……(「黒の旋律」)。音楽が、絵画が、バイクが官能を刺激する。女と男をめぐるフェティッシュな恋愛小説集。
  • ダーク・ムーン 上
    3.2
    一九九七年、カナダ西海岸・ヴァンクーヴァー。中国への返還目前の香港から押し寄せる移民たち。そして黒社会。おりしも頻発するヘロイン強奪事件に華人マフィア同士の緊張が高まり、街には不穏な空気が流れていた。そのさなか香港黒社会の大ボスの愛娘・李少芳が行方をくらませた。探索を命じられた男・富永脩は一人、ヴァンクーヴァーに降り立つ。欲望と憎しみの悲劇の幕は上がった――。
  • ティモシー・アーチャーの転生〔新訳版〕
    4.2
    ジョン・レノンが死んだ日、ラジオからはビートルズの曲がずっと流れていた……。その日、エンジェルは、かつての友人たちを悲しみとともに回想する。死海砂漠で遭難して死んだ義父ティモシー・アーチャー主教。精神の安定を失い自殺した義父の愛人キルスティン。父への劣等感とキルスティンへの欲望に耐え切れず自ら死を選んだ夫のジェフ。絶望の70年代に決別を告げる〈ヴァリス〉三部作完結篇にして鬼才の遺作・新訳版。
  • Tastes differ.
    4.0
    1~2巻628~649円 (税込)
    日本の大女優と米海軍将校との間に生まれた三兄弟。彼らには、恋愛沙汰に極めて執念深い一族の血が、脈々と流れていた。次男レイ、三男サイは、したたかに好いた男を搦め捕っていく。--だが長男ルイは、一族であるルークの嬖愛の蜜の中にいた。どこまでも甘く、絡んで離れない濃厚な愛情に、ルイは焦燥を隠せない。じゃれ合いのキスを獰猛な雄の求愛に変えた彼に、このままでは捉まってしまう。焦る兄を尻目に弟たちは…?

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  • テネシーワルツ
    3.5
    大スター歌手と異父姉との人生の光と影。時代を鮮やかにとらえた力作。人の幸せとは何かを問うモデル小説――戦後間もないころ、いつも街角に流れていた、甘美なメロディー。その大ヒット曲「テネシーワルツ」を歌ったスター歌手・葉山サチと異父姉・向井とき江。この二人の交錯する人生を織りなす、光と闇のドラマを追いながら、人間にとって、また女にとって幸せとは何かを問いつめる、衝撃の長編モデル小説。
  • 東京の昔
    3.7
    幾千年かの歴史の中で、人間というものはどれだけ進歩し、どれだけ洗練することができたのだろうか。下宿先のおしま婆さん、自転車屋の勘さん、帝大生の古木君、実業家の川本さん。いずれも味のある登場人物を相手に、おでん屋のカウンターや、待合、カフェーで繰り広げられる軽妙洒脱な文明批評。第二次大戦に突入する前の、ほんのわずかなひととき。数寄屋橋が本当に橋で、その下を掘割の水が流れていた頃の、慎ましやかで暮らしやすい東京を舞台に、人間と人間の社会を論じた、吉田健一最晩年の珠玉の一篇。
  • 年下紳士に愛されてます。
    完結
    5.0
    全1巻330円 (税込)
    政宗は平凡な高校生活を送る平凡な高校2年生。 新年度を迎えた学校では「すごい1年が入学してきた」という噂が流れていたが、そんな時政宗の目の前に現れたのは幼い頃アメリカに引っ越していった、一つ年下の幼馴染朔太郎だった。 小さくて弱々しくて泣き虫だったはずの朔太郎は別人のように成長していてー!?
  • 童謡・唱歌の世界
    値引きあり
    3.0
    覚えやすく歌いやすいが、堅苦しさのある「唱歌」。当代一流の詩人と作曲家が子どもたちのために競作した、世界に誇るべき文化財「童謡」。対立しつつも共存していた唱歌と童謡の魅力とは。大正から昭和初期のラジオ番組「子どもの時間」では、どんな歌が流れていたかを分析し、その頃に子ども時代を過ごした人々の愛唱歌をアンケート調査するなど、その歴史と人間模様をまじえて、日本の音楽文化と言語文化を再発見する。(講談社学術文庫)
  • ドラッヘンの騎士
    4.5
    町おこしのために観光局長にガンツ。祭りの催しの主役として青年・ロルフをスカウトする。ロルフには、騎士としてのDNA・ドラッヘンの血が流れていた…!800年の謎にせまる、歴史ミステリー!!他「女王陛下の憂鬱」「カルタゴ幻想」を収録。
  • 日本の伝統精神 日本と日本人について
    4.0
    昭和20(1945)年8月16日、終戦から一夜明けたこの日の朝、松下幸之助は幹部社員たちを一室に集め、次のような趣旨の訓辞をした。「今日の帰結は、明治維新以後、国民が日本精神を忘れていたずらに拝金唯物思想に心酔したからである。眼前の破局は天の啓示であり、真の日本精神を取り戻す絶好の機会と考え、将来の繁栄への基としよう」。このように、松下幸之助の経営の根底には常に「日本精神」という概念が流れていた。本書はその日本精神とは何かについて、「衆知を集める」「主座を保つ」「和を貴ぶ」という三つの視点から論じたもの。日本人に対する深い敬意と愛情を感じさせながら、先人たちが培った伝統精神こそが日本の繁栄をつくりあげた原動力であることを様々な歴史上のエピソードを交えながら語る。宗教学者の山折哲雄氏が「『和魂』は世界に誇る叡智であることを喝破した隠れた名著」と推薦の一文を寄せている。

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  • ノゾミくん、こっちにおいで
    3.0
    「ノゾミくん、こっちにおいで」海のそばで合わせ鏡を作り、そう唱えるとノゾミくんがやってきて願いを叶えてくれる――そんな都市伝説が若者たちの間で流れていた。高校教師の遠山逸子は教え子の古滝克己と恋愛関係にある。ある日、克己の妹の美咲とその友人の由夢がノゾミくんに願いを掛けにいく。だが願いが叶ったはずの由夢が「のぞみくんにころされる」というメッセージを残して屋上から落下し――。戦慄のホラーミステリ―。
  • 薄氷に囚われた令嬢は魔族執事に寵愛される
    2.0
    絹商家グリフィール家のベルナデットは類稀な美貌の持ち主であった。そんな彼女の美しさに王太子が婚約を申し込んだ夜、火災が起きてしまい――!? 次に目が覚めたとき、彼女は氷漬けにされていた状況と10年もの時が流れていたことを知る。そんなベルナデットの前に見目麗しい男性が現れる。時を経ても彼女には分かった。それが当時執事見習いだった、リュカの成長した姿だと――。リュカから、10年前に家族も当時の屋敷や財産も全て失ってしまったことを伝えられるベルナデット。孤独に打ちひしがれる彼女にリュカが寄り添う。 「あなたをずっと、お慕いしておりました」 リュカの腕に全身を包まれ、彼に身をゆだねるベルナデットは心も身体も蕩けさせられて――?
  • 八月の光・あとかた
    4.4
    ヒロシマを生きた人々の、「命」の物語。  一瞬の光が広島の地を覆うその瞬間まで、あの場所にいた人々にどんな時間が流れていたのか。そして、生き残った人々は、苦しみと哀しみの中でどう生き抜いてきたのか――。被爆二世の著者だからこそ書ける、真実をモチーフにした物語です。 児童文学作品として発表されながらも、幅広い年代の読者の心を揺さぶった『八月の光』。戦後70年の節目を迎えたいま、書き下ろし2編を加えて待望の文庫版を電子化しました。  巻頭の『雛の顔』は、その日勤労奉仕をさぼって命拾いをした女性と、それを責めた女性、それぞれの心の変化とその後の人生が、続く『石の記憶』では、広島平和記念資料館に展示され、原爆の悲惨さを伝える「白い石段の影」にまつわる物語が描かれます。『水の緘黙』では、苦しむ人を助けられずに一人逃げた少年の自責の念が救われるまでの物語。『銀杏のお重』では、戦争で女性だけとなった家族が、戦争を、原爆をどう生き抜いたか。ときに悋気にもならざるを得なかった女性たちの悲しみと強さが描かれます。『三つ目の橋』は、原爆で父と弟を、そして原爆による放射能症によって母を失った姉妹の物語。「ピカに遭うたもんは、たとい生きても地獄じゃ」。本作品に出てくるこの一文が、生き残った人々のその後の苦しみを集約しています。  決して特別な人の特別な物語ではなく、私たちと同じ市井の人間の物語。あの日の光が、あの場所に生きた人々の魂の声が、いま再び届く――。
  • バチカン奇跡調査官 血と薔薇と十字架
    3.5
    英国での奇跡調査からの帰り、ホールデングスという田舎町に滞在することになった平賀とロベルト。ファイロン公爵領であるその町には、黒髪に赤い瞳の、美貌の吸血鬼の噂が流れていた。実際にロベルトは、血を吸われて死んだ女性が息を吹き返した現場に遭遇する。屍体は伝説通り、吸血鬼となって蘇ったのか。さらに町では、吸血鬼に襲われた人間が次々と現れて…『屍者の王』の謎に2人が挑む、天才神父コンビの事件簿、第5弾!
  • バットマン/フラッシュ:ザ・ボタン
    -
    我々の世界は監視ウォッチされている。 DCリバースにまつわる一連の出来事のなかで、バットマンは解明の糸口すらつかめない謎を見つける。それはバットケイブの壁に埋まっていた、血に汚れ、笑顔が描かれた奇妙なボタン。分析によると、ボタンはこの世界の物体ではないらしい……それでは、どこから来たのか?誰が残したのか? 疑問を解き明かす手助けができるのは、フラッシュのみ。ボタンはリバース・フラッシュに盗まれ、バットマンとフラッシュは奴の後を追って並行世界に飛び込む。そこには存在してはならない、歪んだもう一つの歴史が流れていた。何者かがヒーローたちに次元を超える奇妙な旅に向かわせ、死んだはずの愛する者や忘れ去られた友人を垣間見せる――だが、いったい何者が? ウォリー・ウェストはフラッシュに警告した。見えざるなにかが我々の世界に影響を及ぼし、歴史をねじ曲げ、現実を改変して、その様子を監視していると。奇妙な黄色いボタンは、真実に迫る鍵かもしれない。事件の背後に潜むものが明かされ、DCユニバースに決定的な変化が訪れる! ●収録作品● 『BATMAN』#21-22 『THE FLASH』#21-22 (c) & TM DC.
  • 秘境駅の歩き方 この週末で行けるプチ探検の旅
    3.0
    山奥や原野など人里から離れた場所に存在している鉄道駅、通称“秘境駅(ひきょうえき)”が、近年、鉄道ファンの間で人気を集めている。 こうした“秘境駅”を訪ねてみると、すぐ横を渓流が流れていたり、野生の動物に囲まれていたり、あるいは明治時代の建造物が現役のまま残っていたりと、魅力あふれる発見がある。 しかし実際に秘境駅を訪れるには、ロケーションの悪さゆえ、たどりつくこと自体が困難である場合が多い。運行されている列車の本数が極端に少なく、たどりつけたとしても帰りの列車がないという事態も想定しておく必要がある。秘境駅の周りには何の宿泊施設もなく、タクシーなど他の交通機関はほとんど存在せず、それどころかアクセス道路すらない駅もある。 本書では、秘境駅の魅力や楽しみ方を伝えるとともに、実際に秘境駅に行くときのノウハウ・注意点を紹介していく。
  • 封殺鬼 クダンノ如シ(上)
    4.1
    闇の陰陽師少女と千年を生きる鬼達の物語! 時は昭和初期。陰陽道の影の部分を受け継ぐ神島家の当主桐子は、見合い話から逃げるため東京の女学院に通うことに。しかし軍が絡んでいると見られるそこには、精神に変調を来す生徒が出るという穏やかでない噂が流れていた。自らが使役する二人の鬼、聖と弓生の協力を得ながら噂の真相を探る桐子。どうやら学院の敷地内の塔に潜む何者かが鍵を握っているようだった――。そして桐子の恋に進展!?全三巻の第一弾、配信開始! ※この作品は底本と同じクオリティのイラストが収録されています。
  • 封殺鬼 クダンノ如シ(上)(イラスト簡略版)
    -
    闇の陰陽師少女と千年を生きる鬼達の物語! 時は昭和初期。陰陽道の影の部分を受け継ぐ神島家の当主桐子は、見合い話から逃げるため東京の女学院に通うことに。しかし軍が絡んでいると見られるそこには、精神に変調を来す生徒が出るという穏やかでない噂が流れていた。自らが使役する二人の鬼、聖と弓生の協力を得ながら噂の真相を探る桐子。どうやら学院の敷地内の塔に潜む何者かが鍵を握っているようだった――。そして桐子の恋に進展!?全三巻の第一弾、配信開始! ※この作品はフィーチャーフォンサイズの小さいイラストが収録されています。

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  • 淵に立つ
    3.0
    1巻1,430円 (税込)
    郊外で小さな金属加工工場を営む利雄は、妻の章江と娘の蛍の三人家族。 夫婦の間に会話はほとんどないが、平穏な時間が流れていた。 ある日、利雄の古い知人で八坂という男が現れ、八坂を交えた奇妙な共同生活が始まる。 「すでに崩壊していた家族」が徐々に露になり始めて……。
  • フリック&ブレイク
    3.0
    日常をブレイクするガジェット・アクション! 近未来の日本。 高度に情報化され、ウエアラブルデバイスで生活の全ての情報が手に入る未来計画特区・蜂原。 通称「ピース・シティ」と呼ばれるその街では、電波の渋滞による怪異「JAM」が人間をくるわせるという都市伝説的噂が流れていた。 主人公・奏矢はある夜、JAMによる怪異に遭遇するが、そこに現れたのは、数世代前のガジェットから光る剣を発生させ、JAMを退治する少女だった。 電波に対する感受性を生まれながらに持つ「ニュータイプ」である奏矢たちは、電波発生装置としてのジャンクガジェットを駆使してJAMと戦うバイトをすることに!? 安全で快適で健全なはずの街に流布するオカルティックな噂ーーひと癖も二癖もある仲間との怪しいバイトで、奏矢たちがたどり着いた真相は……。 この街で必要なのは、システムへの適応(アップデート)か、脱獄(ジェイルブレイク)か。奏矢たちのサヴァイヴが始まる! ※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
  • フリック&ブレイク(イラスト簡略版)
    -
    日常をブレイクするガジェット・アクション! 近未来の日本。 高度に情報化され、ウエアラブルデバイスで生活の全ての情報が手に入る未来計画特区・蜂原。 通称「ピース・シティ」と呼ばれるその街では、電波の渋滞による怪異「JAM」が人間をくるわせるという都市伝説的噂が流れていた。 主人公・奏矢はある夜、JAMによる怪異に遭遇するが、そこに現れたのは、数世代前のガジェットから光る剣を発生させ、JAMを退治する少女だった。 電波に対する感受性を生まれながらに持つ「ニュータイプ」である奏矢たちは、電波発生装置としてのジャンクガジェットを駆使してJAMと戦うバイトをすることに!? 安全で快適で健全なはずの街に流布するオカルティックな噂ーーひと癖も二癖もある仲間との怪しいバイトで、奏矢たちがたどり着いた真相は……。 この街で必要なのは、システムへの適応(アップデート)か、脱獄(ジェイルブレイク)か。奏矢たちのサヴァイヴが始まる! ※この作品は廉価版です。廉価版にはイラストが入りません。

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  • 蛇の魔術師
    -
    マイケル少年は、妖精の王国でわけもわからずに魔法使いになる訓練を受けさせられた後、やっとのことで現実の世界へ戻ってきた。ほんの数カ月に思えた異世界滞在、現実の世界ではすでに5年の歳月が流れていた。いったいなんのための魔法修業だったのか?マイケルは不審に思いながらも、再び日常生活に溶け込もうとしていた。ところが一息つくまもなく、とんでもない事件が起こり始めた。異世界から現実の世界へと妖精たちが大挙して移動しはじめたのだ!80年代SFの旗手ベアが描いたモダン・ファンタジイの傑作『無限コンチェルト』の続篇。
  • 星降る丘で
    完結
    -
    「離婚したいの」。名門バロンの家に次男として生まれ、実業家としても成功していたゲイジ。だが、駆け落ちしてまで結ばれた妻ナタリーから突然、三行半を突きつけられてしまう!! ナタリーを諦めきれないゲイジは、思い出の地テキサスへと連れ出すことで、かつての夫婦の間に流れていた愛と情熱を取り戻そうとするが・・・!?
  • 僕とジャニーズ
    3.5
    闇は深い。戦後最大のタブーを暴く。 1970年代、スーパースターだった北公次の著書『光GENJIへ』(1988年刊)は、たちまち35万部のベストセラーとなった。ジャニー喜多川の性加害糾弾の原点であるこの本を書いたのは、本橋信宏(『全裸監督』の原作者)だった。いまこそ、これまで明らかにしてこなかった怪物(ルビ:プレデター)、ジャニー喜多川と彼をとりまく人間のドラマを描こう。筆者渾身の書き下ろし。 北公次の自伝『光GENJIへ元フォーリーブス北公次の禁断の半生記』は1988年暮れに世に出ると短期間で35万部に達し、世間の深い関心を証明した。(中略)『光GENJIへ』自体が虚構の書で、北公次、平本淳也の存在を無視する動きもあった。あの書が世に出てから35年。すべての発端となった『光GENJIへ』は、長いあいだ封印され、様々な噂が流れていた。35年がたち、あの書がいかに書かれ、北公次がいかに戦い、傷つき、そして終わりを迎えたのか。本業が物書きの私は、仕事の過程で知り合ったある人物からの勧めで、北公次と交流をもつことになり、彼が半生を綴った自叙伝のゴーストライターを務めることになった。その間、毎日のように会い、話を聞き出し、テープ起こしをして、不明点があれば再度尋ね、また北公次のほうから話し足りないと感じることがあると、また対面してテープを回した。本が世に出てからも付き合いは終わらず、彼がミュージシャンとして復活をくわだてる際も、応援した。最終的にはビデオを回し、私が監督まで務めることになった。長年にわたりタブー扱いされてきたジャニー喜多川性加害問題の舞台裏を明かすことは、『光GENJIへ』の覆面作家だった私に負わされた責務だろう。果たしてそこには何が書いてあったのか、またいったい何が書かれないまま残されたのか。降ろしたはずの幕をもう一度あける思いで、私はそれらを明らかにしていこうと思う。(序章「覆面作家の告白」より) 【目次】 目次 序章 覆面作家の告白 第1章 発火点 第2章 ジャニーズ事務所マル秘情報探偵局 第3章 北公次を探して 第4章 告白 第5章 ある行為 第6章 合宿所、夜ごとの出来事 第7章 急げ! 若者 第8章 懲役10か月・執行猶予3年 第9章 41歳のバク転 終章 35年目の決着 最後に
  • ぼくのコドモ時間
    -
    ワクワク、箒でチャンバラ、ピカピカ、三角ベースに釘さし、ウロウロ、動物園遠足で迷子、ドキドキ、防空壕の探検、ハレバレ、さかあがりの練習、モタモタ、汲みとり式便所、ホレボレ、床屋さんのあめん棒、ポカポカ、日向くさい学生服。いまよりもいろんなことが心細くて不安だった。一日がずっと長かった。ゆったりのんびり流れていたコドモの時間は、レコード盤の溝を外側から内側に辿るように、今、大人のターンテーブルを回っているぼくへとつながっている。やわらかな文章とイラストで手繰り寄せるあのころ。
  • 魔獣使いがニワトリ魔王~パーティ追放された俺が裏切った仲間に復讐する~
    値引きあり
    -
    幼少期に魔獣・ガースケと出会ったことで、魔獣使いになる道を選んだジャド。青年となり勇者・アリシアのパーティに加わったが、魔獣と対話しようとするジャドと魔獣を絶命させようとするアリシアで意見が折り合わず、パーティ内には険悪な空気が流れていた。ある日、アリシアは探索先の遺跡でガースケを殺してしまう。怒りに震えるジャドだが、アリシアは冷たく「パーティ追放」を言い放ち、剣でジャドの体を突き刺した。意識が朦朧とする中、ジャドは魔獣との対話を拒否する”人間”への復讐を誓う――。 ※この作品は『パーティ追放された俺が裏切った仲間に復讐する アンソロジーコミック』収録作品と同一の内容を単話版として再編集したものとなります。
  • マーキュリーの靴~鮎川哲也「三番館」全集 第2巻~
    -
    東京に雪の降った夜、推理作家の今井とも江が自室で不審な死を遂げた。屍体の状態から当初は自殺説が有力だったが、死亡推定時を過ぎた早朝に被害者は友人の電話に出て、背後には落語が流れていたというのだ。遺族の依頼で私立探偵のわたしは調査を始めたが謎は益々深まるばかり。結局は西銀座のバーテンの知恵を借りることに……。大好評の「三番館」全集第2巻!
  • 名探偵は推理しない
    3.3
    「興味があるのは殺人事件、凶悪犯罪、そして『完全な犯罪』だけよ」 腰まで伸ばした長い銀髪と赤い瞳が特徴の女子高生、譲羽恋深。その恋深が部長を務める『犯罪研究部』略して『はんけん』に足繁く通う何事にも平凡で、すべて平均より三センチ上という程度の八ヶ岳理人。高校生の部活にそんな大事件が舞い込むわけもなく、『はんけん』には平和な空気が流れていた。しかし、ミステリー研究会から小説の後半部分を探して欲しいという簡単な依頼が、大きな事件へと発展していく……。対照的な凸凹コンビによるサスペンスストーリー登場!
  • 桃色の川は流れる
    -
    私が今でも思い出すのは、平和で美しいムカシ惑星という名の星で、静かに流れていた桃色の川のことと、サンタクロースが生まれ変わったような不思議な犬、サンタのこと。真っ白な手足と顔に短い尻尾、真赤な鼻と黒い目をもつ可愛い犬――。ところがサンタは、なんと未来予知能力を持っていた。そしてそんなある日、やってきた恐るべき事件……。それは、我々とサンタの運命を大きく変えてしまった! 異星での人と犬との感動的な交流を描いたSFメルヘン表題作の他、全10編を収録した感動の短編集。
  • モモとナナ 第6話
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 友人たちとのBBQに繰り出したモモは、何やら落ち着かない様子。慣れないアウトドアに加え、楓と睦月カップルの間に不穏な空気が流れていたせいだった。 二人が揉めている原因がBBQの準備や後片付けに絡むことだと察知したモモは、整理収納のスキルで解決に導くことに成功する。 一方、双子の妹ナナも夫との関係がギクシャク。仕事も子育ても完璧にこなしてきたはずのナナの抑えきれない苛立ちに寄り添うのは……。 濃いめキャラも次々に登場する新章突入、現役の整理収納アドバイザー漫画家 マリカジが贈るファシリテイト型コミック 待望の第6話。
  • 柳田國男民主主義論集
    -
    「憲法の芽を生やせられないか」。経世済民の学として民俗学を興した彼の根底には、常に日本国憲法に通ずる精神が流れていた──。民主主義の推進者・柳田國男を読み直す。
  • 槍・穂高・上高地 地学ノート
    5.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 上高地から横尾へ向かう道、途中から地面が白から黒に変わっていた。 常念山脈では常念岳のピークだけが三角形に尖っている。 イルカ岩に代表される燕岳周辺にだけ存在する不思議な形の岩塔群――。 登山中に周りを見回して、ふと気づいたわずかな地質の変化や特徴的な地形。 そこには実は壮大な大地の営みが隠されています。 特に登山者に人気の北アルプスの槍・穂高・上高地周辺には、日本列島が誕生する以前の1億数千年前から、つい最近ともいえるほんの数万年の出来事まで、さまざまな地形・地質的な歴史が凝縮、しっかりと記憶されているのです。 本書は、美しい写真と数多くの図版で、そんな北アルプス南部の大地の歴史をわかりやすく紐解いていく一冊です。 山歩きの最中、これまでは何気なく目にしていた北アルプスの風景がきっと変わって見えることでしょう。 ■内容 [01]山を地質で眺めるということ [02]地質図を片手に上高地散策 [03]穂高を作る岩石 溶結凝灰岩を知る [04]在りし日の槍・穂高カルデラを想う [05]南岳の礫岩に大地の輪廻を見る [06]穂高に大岩壁ができた理由 [07]なぜ常念岳は三角形に尖っているのか [08]流浪の岩石 槍ヶ岳結晶片岩 [09]世界一若い花崗岩、現わる! 滝谷花崗閃緑岩 [10]槍・穂高を押し上げた巨大な力 [11]雪渓と氷河、どこが違う? 氷河の基本 [12]氷河地形のビフォーアフター [13]槍ヶ岳になれなかった中岳 [14]氷河公園の歩き方 [15]穂高を削った氷河はどこまで流れていたか? [16]槍沢の氷河地形探訪 [17]実践! 前穂を削った氷河を想像する [18]屏風岩の大岩壁が生まれた理由 [19]雲仙普賢岳と焼岳を重ねて見る [20]岩塔を作った天才彫刻家の正体 [21]風と寒気が作る地形 周氷河地形 [22]上高地誕生の物語を想う 槍・穂高の地史
  • 淀どの日記
    4.0
    「茶々は眼をつぶった。父浅井長政が、母お市の方が、義父勝家が、伯父信長が、みんなそうしたように、彼女も亦白い刃先に眼を落としたまま、自分の前の短刀を執る時刻の来るのを待っていた。矢倉の窓からは、初夏の陽と青い空が見え、それ以外の何物も見えなかった。城を焼く余燼の煙が、時々、その青い空を水脈のように横に流れていた」――悲運の生涯を誇り高く生き抜いた秀吉の側室・淀どのを深く、詩情豊かに描いた傑作。
  • ラジオからビートルズが流れていた
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 稀代の写真家が、同世代へ、そして若者たちへ送る心揺さぶる人生語録。失った青春の日々は還らない。甘さも痛さも。だから言ったんだ。大切にしろよって。貧しかったが、いい時代だった。なぜなら、貧しさとは希望のことだったからといまでは思う。写真だけではなく、幅広いジャンルで活躍しつづける著者が、その時々で感じたこと、そしてさまざまな経験を通して見つけた真実を、オールカラーの写真とともに綴る。

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