心淋し川

心淋し川

小説・文芸
649円 (税込)

3pt

江戸、千駄木町の一角は心(うら)町と呼ばれ、そこには「心淋し川」と呼ばれる小さく淀んだ川が流れていた。川のどん詰まりには古びた長屋が建ち並び、そこに暮らす人々もまた、人生という川の流れに行き詰まり、もがいていた。青物卸の大隅屋六兵衛が囲っている年増で不美人な妾のおりきは、六兵衛が持ち込んだ張形をながめているうち、悪戯心から小刀で仏像を彫りだし…(「閨仏」)。飯屋を営む与吾蔵は、根津権現で小さな唄声を聞く。荒れた日々を過ごしていた与吾蔵が捨ててしまった女がよく口にしていた唄だった…(「はじめましょ」)など、生きる喜びと哀しみが織りなす全六話。第164回直木賞受賞作。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    集英社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    集英社文庫
  • タイトル
    :
    心淋し川
  • タイトルID
    :
    1453313
  • ページ数
    :
    288ページ
  • 電子版発売日
    :
    2023年11月02日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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心淋し川 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    運命なのか、仇が一番自分の立場と同じなんて。でも、そんなことを微塵にも感じさせずに長屋の人々と接する茂十。ラストの章で、茂十の人生が明らかになり、悲しい。忘れることができるなら、それも幸せだと感じた。

    0
    2026年09月27日

    Posted by ブクログ

    西條奈加さんを初めて読んだ。
    歴史小説も読んでこなかったので、新しいジャンルを開拓できてとても嬉しい。

    0
    2026年08月22日

    Posted by ブクログ

    いいなぁ…
    厳しいけれども救いや優しさがある、心町の住人たちの話は一つ一つ心に残る。
    名脇役だった差配の茂十さんの話が一番好きだ。
    元遊女のようの話や、飯屋四文屋の家族の話も、妾四人の話も、最初の失恋の話も、みんないい。
    最後の茂十さんの話で、それぞれの行く末が語られているのも心憎い✨

    ただ一つ、母子の話は怖かった…

    0
    2026年03月23日

    Posted by ブクログ

    下町人情長屋の連作短編集。
    心川(うらがわ)の本当の名称は心淋し川(うらさびしがわ)。なんともオシャレ。
    差配の茂十の言葉が沁みる!
    「誰の心にも淀みはある。事々を流しちまった方がよほど楽なのに、こんなふうに物寂しく溜め込んじまう。でも、それが、人ってもんでね」
    南星屋シリーズ以外は読んだことがなかったけれど、やっぱり面白かった!
    納得の直木賞受賞作。

    0
    2025年11月17日

    Posted by ブクログ

    江戸の片隅に住む人々の生活を通して語られる、数々の心に残る、胸に刺さる言葉に涙なしには読めない作品でした…。


    0
    2025年10月05日

    Posted by ブクログ

    江戸千駄木を流れる淀んだ心淋し川。うらさびしい、と読むのですが、どん詰まりの長屋でくらす人々がもがくさまが連作短編で描かれています。
    第164回直木賞受賞作。

    0
    2025年09月10日

    Posted by ブクログ

    心をうらと読んで、心淋し川(うらさびしがわ)
    なんと吸引力のある名前だろう。
    その川の元へ流れ着いてきたのは、苦みや渋み、酸っぱさを体の深いところに染みつかせてきたような人たち。
    清らかとはいえない淀みのある川。けれどその周囲には、人の体温のようなものがあった。
    人の業(ごう)やわびしさを含めて、しんみりと静かに沁みこんでくる作品だった。

    0
    2024年08月30日

    Posted by ブクログ

    私は千駄木の生まれ。当時とは大きく様変わりしているとはいえ、根津権現周辺の描写が目に浮かんだ。心淋し川が淀んだ川で、そこに集まる人々も一物ある人だらけなので少し複雑な気持ちが所々湧いてくるのだが、物語に意外性もあり先へ先へと読み進められた。登場人物は皆、どこかしら陰があり深いところへ心理描写が届いていて、多少なりとも誰しもが抱える心の暗部に触れることがあると思う。後味悪い結末もあるが、そうしたことから不思議と自分の中に溜まった澱が抜けるような、清められるような不思議な体験ができた。10月に旧安田庭園にて本書のイベントがある。楽しみにしている。

    0
    2026年09月20日

    Posted by ブクログ

    希望が持てる話もあれば、少し後味の悪い話もある。個人的には「はじめましょ」が一番良かったが、「冬虫夏草」も印象に残った。

    0
    2026年09月03日

    Posted by ブクログ

    audible⭐︎
    とても聴きやすい物語だった。
    短編でもその物語は濃く主人公の葛藤に苦しくなる。いつの世も人はそれぞれ煩悩をを持っている。

    0
    2026年01月08日

心淋し川 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    集英社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    集英社文庫
  • タイトル
    :
    心淋し川
  • タイトルID
    :
    1453313
  • ページ数
    :
    288ページ
  • 電子版発売日
    :
    2023年11月02日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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