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つなわたりの倫理学 相対主義と普遍主義を超えて
分断が深まる世界。複数の〈正しさ〉が衝突するなかで、人は難題を前に「何でもあり」の相対主義に陥りがちだ。人生の切実な「問い」に直面して ”筋を通す” ための倫理とは? カントに代表される義務倫理、ミルやベンサムが提唱した功利主義に対し、アリストテレスを始祖とする徳倫理はこれまで充分に注目されてこなかった。近代が置き去りにした人間本性の考察と、「思慮」の力に立ち戻る新たな倫理学の潮流が、現代の究極の課題に立ち向かう! ◆積極的安楽死は認められるか? ◆妊娠中絶の自由か胎児の生存権か? ◆テロリストの逮捕か人質の命か? ◆安全基準か雇用の最大化か? 【徳倫理とは】 アリストテレスを始祖とし、人間本性の考察に基づいて思慮の力と「どうしたいか」を重視する倫理学。カントに代表され「すべき(でない)」と人を縛る義務倫理、ミルやベンサムが提唱し、経済学と結びついた功利主義と異なる第三の潮流である。 -
全検証 コロナ政策
第一章 コロナの現実 1 はじめに 2 感染者数 3 死者数 4 重症者数 5 入院治療等を要する者等推移 6 集団感染等発生状況 7 コロナ後遺症 8 スペイン風邪との比較 第二章 海外との比較 1 世界との比較 2 各地域との比較 第三章 コロナ対策 1 ワクチン (1)ワクチン接種国際比較 (2)感染予防効果 (3)発症予防効果 (4)重症化予防効果 (5)後遺症予防効果 (6)ワクチン副反応 2 マスク 3 行動制限 4 PCR検査 第四章 医療崩壊 1 救急搬送困難事案 2 病床多くして医師少なし 3 民間病院が約8割 4 他の国ではどうか 5 5類変更で何が変わるか 第五章 コロナ予算 1 2020年度決算の規模と上昇率は1950年度以降で最大 2 何に使われたのか (1)執行率を算定できたのは8割、その中で使われたのは8割 (2)地方にばらまかれたお金 (3)コロナ防止策に使われたお金 (4)経済・雇用対策 (5)予備費の行方 (6)効果は? 3 膨大な「使い残し」 第六章 経済へのコロナ後遺症 1 日本の資金繰り 2 アベノミクスとは 3 失敗を統計操作でごまかす 4 アベノミクスの真の狙い (1)日銀による国債買い支え (2)日銀が買い支えを止めるとどうなるか (3)金融緩和も財政出動も「お金を増やす」もの (4)日銀の債務超過 (5)根本原因は借金のし過ぎ (6)所得税収と消費税収が少ない日本 (7)コロナがもたらした債務の膨張 (8)未来小切手帳 -
八九六四 完全版 「天安門事件」から香港デモへ
第50回大宅壮一ノンフィクション賞、第5回城山三郎賞をダブル受賞した傑作ルポの完全版。 2019年香港デモと八九六四の連関を描く新章を収録! 「“その事件”を、口にしてはいけない」 現代中国最大のタブー、天安門事件に迫る! 1989年6月4日。変革の夢は戦車の前に砕け散った。 毎年、6月4日前後の中国では治安警備が従来以上に強化され、スマホ決済の送金ですら「六四」「八九.六四」元の金額指定が不可能になるほどだ。 あの時、中国全土で数百万人の若者が民主化の声をあげていた。 世界史に刻まれた運動に携わっていた者、傍観していた者、そして生まれてもいなかった現代の若者は、いま「八九六四」をどう見るのか? そして、事件は2019年の香港デモにどう影響したのか? 歴史は繰り返されるのか? 中国、香港、台湾、そして日本。60名以上を取材し、世界史に刻まれた事件を抉る大型ルポ。 語り継ぐことを許されない歴史は忘れ去られる。これは、天安門の最後の記録といえるだろう。 ●“現代中国”で民主化に目覚めた者たち ●タイに亡命し、逼塞する民主化活動家 ●香港の本土(独立)派、民主派、親中派リーダー ●未だ諦めぬ、当時の有名リーダー ●社会の成功者として“現実”を選んだ者、未だ地べたから“希望”を描く者 etc. ※本書は2018年5月に小社より刊行された単行本を改題の上、修正し、新章を加筆したものです。 【目次】 序章 君は八九六四を知っているか? 第一章 ふたつの北京 第二章 僕らの反抗と挫折 第三章 持たざる者たち 第四章 生真面目な抵抗者 第五章 「天安門の都」の変質 第六章 馬上、少年過ぐ 終章 未来への夢が終わった先に あとがき 新章 〇七二一 香港動乱 主要参考文献 -
戦国の忍び
戦国時代の合戦の裏では、本当に「忍者」が活躍していた! これまでフィクションの中でしか考えられなかった戦国時代の忍者。 実像は闇に包まれ、江戸時代に書かれた軍記物や、忍術伝書から想像するしかなかった。 しかし、史料に断片的に残されていた、忍びにまつわる記述を丹念に読み解くことで、その驚きの実態が明らかとなった。 これまでの戦国合戦研究を覆す、気鋭の歴史学者による最新研究! ●カギ梯子で、300人もの忍者が城へ忍び込む! ●商人に化けて敵城へ潜入! ●侵入してきた敵の忍びを見つけ出す! ●捕らえられた忍び、荷物から火打ち道具が見つかり「敵の忍者です」と白状 【目次】 はじめに 第1章 江戸時代における忍びの認識 1 忍びとはどのような人々であったか――『武家名目抄』 2 忍びのマニュアルと心構え――『軍法侍用集』 3 武田の軍記物に描かれた忍び――『甲陽軍鑑』 4 忍びの別称 第2章 戦国の忍びの登場 1 伊賀と甲賀 2 武田の透波、北条の風魔、伊達の黒脛巾 3 悪党と忍び 第3章 草、野臥、かまり 1 草、草調義 2 伏兵、伏勢、伏調儀 3 野臥、かまり 第4章 城の乗っ取り、放火、決死の諜報活動 1 城乗っ取りと忍び 2 忍びによる潜入と放火 3 目付の活動 第5章 戦国大名と忍び 1 中世の夜と忍びの世界 2 忍びの運命 3 足軽と忍び おわりに――戦国の忍びとはどのような人々だったのか あとがき 参考文献一覧 -
昭和史七つの謎と七大事件 戦争、軍隊、官僚、そして日本人
昭和は、人類史の縮図である。 戦争、敗戦、占領、独立。 そして指導者、官僚、メディアの腐敗! 「昭和」はいまも続いている――。 無責任の体系とも言われた「昭和」の体質は、消えたのか? 責任を取らない指導者と官僚、煽るマスコミに騒ぐ国民。平成を経て、令和となっても、それは健在だ。 ゆえに、私たちは昭和の重大事件に常に立ち返らなければならない。 五・一五事件、二・二六事件、太平洋戦争、新憲法制定、60年安保闘争、三島事件、ロッキード事件。 昭和史研究の第一人者が、歴史の転機となった戦争と事件を「精神と行動からの分析」から解き明かす!! ※本書は2009年12月に小社より刊行された『太平洋戦争、七つの謎』と、2011年3月刊『日本を変えた昭和史七大事件』を合本にし、改題の上、加筆修正したものです。 【目次】 新版まえがき 第一部 太平洋戦争、七つの謎 はじめに 第一章 誰が開戦を決めたのか? 第二章 戦時下の国民は戦争をどう捉えていたのか? 第三章 山本五十六はなぜ前線に行って死んだのか? 第四章 なぜ人を武器にする戦術が生まれたのか? 第五章 日本の軍事指導者たちの敗戦の理由 第六章 誰が終戦を決めたのか? 第七章 もし本土決戦が行われていたらどうなっていたのか? おわりに あとがき 第二部 日本を変えた昭和史七大事件 はじめに 第一章 五・一五事件のもうひとつの顔 第二章 青年将校たちの精神と二・二六事件 第三章 太平洋戦争・「誤謬の東條首相」と閣僚 第四章 占領初期・日本国憲法制定と日本の官僚たち 第五章 戦後派世代の生理的嫌悪感と六〇年安保闘争 第六章 三島事件と戦後社会の不可視空間 第七章 田中角栄元首相逮捕という政争・ロッキード事件 おわりに -
混迷の東アジア【2冊 合本版】 『東アジア動乱 地政学が明かす日本の役割』『金正恩の北朝鮮 独裁の深層』
韓国、中国の執拗な日本外し、北朝鮮とロシアの接近、東南アジア諸国と中国の衝突――なぜ東アジアは混乱しているのか。世界地図の上下を逆にすれば、日本が大陸の国家にとって大きなフタになっていることに気付く。長く防衛研究所で研究官として東アジアを追ってきた著者が、地政学的観点から各国の外交戦略を分析。日本が東アジアで、そして世界で果たすべき役割に言及する。 『東アジア動乱 地政学が明かす日本の役割』は、緊張が続く東アジアの現状と、その原因を分析。かつてナポレオンI世は「一国の地理を理解すれば、その国の外交政策が理解できる」と言ったが、日本では注目されなかった。しかし、現在進行形の混沌を読み解くのに、地政学の視点は欠かせない。著者によれば、大陸国家(ランドパワー)である中国、ロシア、モンゴル、北朝鮮、韓国などと、海洋国家(シーパワー)であるアメリカ、日本、オーストラリアなどがまとまりはじめ、同時に、せめぎ合う時代が到来しているという。そのなかで戦略的な場所にある日本はどのような振る舞いをしていけばいいか探る。 『金正恩の北朝鮮 独裁の深層』は、韓国在住30年超の日本人記者との対談によって構成。「北と南はどこが違う?」「なぜつぶれない?」「拉致問題は解決する?」など、日本人が持つ疑問に答えながら、金正恩の第一書記就任後の変化を読みとく。スキー場建設など“新経済政策”で変化を感じる一方、戦争危機騒動などの威嚇行動も続ける。“猛虎出林”と称される猛々しい人々の気質、韓国より先進的だった理由、金正恩に刻印された日本――さまざまな事象から知られざる国の現状に迫る。 ※本電子書籍は『東アジア動乱 地政学が明かす日本の役割』『金正恩の北朝鮮 独裁の深層』を1冊にまとめた合本版です。 -
「東国の雄」上杉景勝 謙信の後継者、屈すれども滅びず
軍神・上杉謙信の甥にして後継者の上杉景勝。義兄と争った「御館の乱」、絶体絶命の危機に陥った織田信長の攻勢、「北の関ヶ原」と敗戦による危機……。かつて東国で覇を競った武田、北条が滅びるなか、上杉だけは生き残りを果たす。戦国大名最後の世代として、戦国、織豊、江戸と時代の転換期を生き抜いた、その六十九年の生涯を描く決定的評伝。 【目次】 はじめに 序章 上杉景勝の実家、上田長尾一族 第一章 戦国大名・景勝 一、生い立ち 二、謙信と喜平次 三、御館の乱 四、信長との対決 五、「六十余州越後一国を以て相支え」 第二章 豊臣大名・景勝 一、秀吉と景勝 二、東国仕置 三、権中納言景勝 第三章 会津国替えと関ヶ原合戦 一、豊臣家大老景勝 二、会津征討 三、幻の関東討入り計画 第四章 米沢領三十万石 一、米沢中納言景勝 二、米沢城下と藩制の整備 三、景勝のよこがお 第五章 米沢藩祖・景勝 一、景勝の嗜好と周辺 二、大坂の陣 三、元和偃武と移りゆく世界 四、景勝最後の軍役「最上御勢遣」 五、景勝の遺命 終章 その後の上杉家 おわりに 主要参考文献 -
無支配の哲学 権力の脱構成
なぜ、まったく自由を感じられないのか? カネ、人間関係、国家、社会。 数々の支配と強制の理屈を『超人ナイチンゲール』著者が打ち砕く! アナキズムとは、「支配されない状態」を目指すことだ。 “自由で民主主義的な社会”であるはずなのに、なぜ私たちはまったく自由を感じられないのか? 息苦しくなるほどに、束縛を感じてしまうのはなぜか? この不快な状況を打破する鍵がアナキズムだ。無支配、無強制という視点で社会契約論から洗い直し、所有概念等を再考、さらにパリ・コミューンやロシア革命の正負両面を検証。 無支配、無強制という視点から過去の思想と実践をわかりやすく振り返りつつ、現代社会の数々の「前提」をアナキズム研究者が打ち砕く、無支配の思想史! ■友情とは、コミュニケーションを爆破するということだ ■ルイズ・ミシェル。パリ・コミューンで大活躍した女性は石油放火女と呼ばれた ■新自由主義の精神は「小さくまえへならえ」にすぎない ■契約も交換も自明のことなんかじゃない。 神を突破せよ、この世界を罷免してやれ ■一番たちが悪いのは、民主主義の名のもとに憲法制定権力をたちあげることだ。 ■現代はインフラが権力となっている ■なんどでも、権力の脱構成をやってやろう ■社会契約をクーリングオフせよ ■戦闘的退却主義という方法 ※本書は2018年7月に小社より刊行された『何ものにも縛られないための政治学 権力の脱構成』を、正題を改題の上、加筆修正したものです。 【目次】 新書版はじめに 第一章 社会契約って、いつむすんだの? 第二章 自由をぶっとばせ 第三章 革命はただのっかるだけだ 第四章 革命はどうやっちゃいけないのか? 第五章 ゼロ憲法を宣言する おわりに 主要参考文献 -
「奥州の竜」 伊達政宗 最後の戦国大名、天下人への野望と忠誠
奥州の名家である伊達家に生まれた政宗は、18歳にして家督を相続。会津に覇を唱えた蘆名氏を滅ぼし、南奥の諸家を従えるも、秀吉の天下統一の前に挫折する。その後、豊臣、徳川に従うが、たびたび謀反の噂が立ち、後半生も平穏ではなかった。膨大に残る政宗の書状から、「野望」と「忠誠」がせめぎ合う、70年の生涯を読み解く。 【目次(予定)】 序章 伊達政宗の書状 第一章 戦国大名・伊達政宗 一、父と駆け抜けた日々 二、苦戦する政宗 三、南奧の覇者誕生 四、家臣との付き合い 第二章 豊臣大名・伊達政宗 一、秀吉との出会い 二、奥羽仕置と「政宗別心」問題 三、朝鮮出兵と秀吉の死 第三章 近世大名・伊達政宗 一、関ヶ原合戦 二、仙台開府と慶長遣欧使節 三、大坂の陣 第四章 元和偃武の世 一、家康の死と時代の変化 二、晩年の政宗 終章 伊達政宗の人となりと死 一、政宗の趣味と教養 二、政宗の死 おわりに -
満映秘史 栄華、崩壊、中国映画草創
社史すら存在しない封印史 満洲崩壊後、いったい何が起きたのか? 最後の満映社員が遺した衝撃の「事実」の数々。 中華人民共和国第一作の映画スタッフは日本人だった。 甘粕正彦が君臨し、李香蘭が花開いた国策映画会社・満洲映画協会。その実態、特に満洲崩壊後の軌跡は知られていない。 内田吐夢監督や元社員が詳細を話してこなかったからだ。 原節子主演の日独合作映画『新しき土』に参加後、満映に入社し、敗戦後は中国映画の草創を支えた映画編集者、岸富美子。 最後の証言者の氏が遺した秘史の数々! ■「精簡」(精兵簡政、人員整理の意)に仲間を追いやった日本人は最後までその非を認めなかった ■中国、北朝鮮の映画人を教育したのは元満映社員だった ■日本映画界は東北電影製片廠(旧満映)社員だった人にアカとレッテルを貼り、復職を妨害した ■一億五千万の中国人がみた『白毛女』の編集者は岸富美子 ■甘粕の自死は責任からの逃避に過ぎない ※本書は2015年8月に文藝春秋社より刊行された『満映とわたし』を改題の上、加筆修正して刊行したものです。 【目次】 まえがき 序 章 出会い 第一章 映画界に引き寄せられた兄たち 第二章 第一映画社--伊藤大輔と溝口健二 第三章 『新しき土』と女性編集者アリスさん 第四章 満映入社、中国へ 第五章 甘粕理事長と満映の日々 第六章 玉砕直前の結婚式 第七章 甘粕自決、ソ連軍侵攻 第八章 国共内戦の最中、鶴崗へ 第九章 「学習会」と「精簡」 第十章 映画人、炭鉱で働く 第十一章 北朝鮮からの誘い 第十二章 国民的映画『白毛女』 第十三章 満映の技術は中国に受け継がれた 第十四章 十四年ぶりの祖国 終 章 日中満映社員たちの戦後 あとがき 主要参考文献一覧 -
ビッグデータベースボール
弱小球団を変革したのは「数学」だった――ビッグデータから選手の真の価値を導き出し、視覚的に提示し現場で活用することで、21年ぶりのプレーオフ進出を成し遂げた、ピッツバーグ・パイレーツ奇跡の実話。 -
頭を5cmずらせば腰痛・肩こりはすっきり治る! 一日3分の姿勢矯正エクササイズ
本書は、次の3つの部分からなります。(1)慢性的な腰痛・肩こり・首痛・頭痛などが「頭を前に出した姿勢」に原因があることをまず説明する。(2)そうした「悪い姿勢」で体が痛む人の実例をあげ、「正しい姿勢」とは何か、を示す。(3)正しい姿勢にするために頭の位置を動かす3分エクササイズを紹介し、痛みの解消に導く――。もしも、「自分は姿勢が悪い」と自覚している人が体に慢性的な痛みも感じているのであれば、頭の位置を確認することで活路を見いだせるかもしれません。著書は、姿勢矯正に力を入れているカイロプラクティックの専門家。これまで2000人を治療してきたエッセンスを誌上で公開します。 -
阪神タイガース 1965-1978
タイガース「苦難の時代」を文献資料に基づいて再現する。しかし「記録集」にはしない。あくまで「物語」として主人公を置き、彼らを中心にして記述しよう。その主人公とは村山実、江夏豊、田淵幸一の三人だ――。 序章 「二人のエース」と二度の優勝 1959-1964 第一部 「伊予タヌキ」の知略 1965-1968 第一章 平和台の雨に泣く――1965年 第二章 奪三振記録での村山と長嶋――1966年 第三章 村山の苦闘、江夏の快投――1967年 第四章 江夏の江夏による江夏のための年――1968年 第二部 燃えつきた「炎のエース」 1969-1973 第五章 「クマさん」後藤の悲喜劇――1969年 第六章 苦悩の兼任監督――1970年 第七章 伝説の九連続三振――1971年 第八章 二人の監督――1972年 第三部 追放された「黄金バッテリー」 1973-1978 第九章 あと一勝に泣く――1973年 第一〇章 冷戦――1974年 第一一章 黄金バッテリーの終わり――1975年 第一二章 孤立する田淵――1976年 第一三章 崩壊する吉田体制――1977年 第一四章 どん底――1978年 終章 優勝までの七年 -
仮説起点の営業論 キーエンスに学び、磨いたセールス・スキル
キーエンスで学び、freeeで磨いた、「仮説構築」から始める営業論。本質的な課題設定から情報収集、仮説構築、検証、交渉、クロージングまで。顧客の心を動かし、行動してもらうための方法論を解説した決定版。 【目次】 新書版まえがき――AI時代にこそ求められる仮説力 はじめに 第1章 なぜ仮説を立てられると「成果を出せる」のか? 第2章 仮説は「間違えてもいい」「完璧でなくていい」 第3章 この5つの視点から「仮説のアイデア」が生まれる 第4章 仮説を「論理的に考え、伝える」技術 第5章 実践! 「仮説構築から交渉まで」の営業論 おわりに──仮説を成果に繋げていく 本書は、二〇二三年七月に小社より刊行された単行本『仮説起点の営業論 セールス・スキルを磨くたった1つの方法』を加筆修正・再編集・改題し、新書化したものです。 -
戦艦武蔵の最期
「おれたちをここまで追いつめたやつは、一体誰だ、誰だ、誰なんだ……。」 “不沈艦” 神話を信じ、乗り組んだ船で見たのはあまりに悲惨な戦場の現実だった――全長250m超の大和型2番艦「武蔵」は1944年10月、日本の存亡をかけたレイテ沖海戦へと出航する。アメリカの航空戦力を前になすすべなく、主砲も沈黙するなか、「おれ」が選んだ道とは? 組織内暴力や上官の不条理、無差別に訪れる死。実際の乗艦経験をもとに、戦場の現実を描いた戦記文学の傑作。鶴見俊輔氏の論考も再録。 解説・一ノ瀬俊也 ◆主砲の制御装置が魚雷一本の振動で故障、航空機には通用せずあえなく廃棄 ◆「鬼」と恐れられていた上官が戦闘では遁走 ◆元小学校教師は爆弾に吹き飛ばされ、十六歳で志願した少年は足を失い息を引き取る ◆沈没時は乗員よりも天皇の肖像写真の退避が優先された -
次世代型リーダーの基準 世界基準で「話す」「導く」「考える」
GE(ゼネラル・エレクトリック)でトップ15%の社員が受けられる幹部研修 ――そこで語られる「リーダーに求められる考え方」「リーダーシップを発揮するために必要なスキル」とは。 GEのリーダー育成機関「クロトンビル」で活躍するマスター・トレーナーが解説。 〈目次〉 第1部 仕事の基本 序 章 誰もが今より「自分を進化」させられる 第1章 「Self-awarenessがすべて」 第2章 「費用対効果の高い意思決定を」 第3章 「学ぶことをやめたら、会社を去れ」 第4章 「GEでは七割オッケーならゴーです」 第5章 「自分の運命は、自分でコントロールしなさい」 第2部 部下の育て方 序 章「なぜ、部下を育てないといけないのか」 第1章「あなたは部下を“エンゲージできているか」 第2章「部下の“人生の価値観”を把握する」 第3章「OJD&フィードバック&コーチング」 第4章「今日から一〇〇日で部下を育てよ」 第3部 プレゼンの基本 序 章 なぜ「簡潔さがすべてを解決する」のか 第1章 なぜ優れた人は「聞き手を知ろう」とするのか 第2章 なぜ「構造がシンプル」な話は効果的なのか 第3章 なぜ簡潔な資料が「人を動かす」のか 第4章 なぜ「一五秒で話す」と記憶に残るのか 第5章 なぜ質問・反論を「歓迎すべき」なのか 本書は、小社より刊行された『世界最高のリーダー育成機関で幹部候補だけに教えられている仕事の基本』(2014年)『世界最高のリーダー育成機関で幹部候補だけに教えられているプレゼンの基本』(2017年)『世界基準の「部下の育て方」』(2019年)を合本し、再編集のうえ、改題したものです。 -
ライフハック大全 プリンシプルズ
人生・仕事を変えるのは、こんなに「小さな習慣」だった――。 毎日の行動を、数分で実践できる“近道”で入れ替えるうち、やがて大きな変化を生み出すことができる、そんな小さな習慣「ライフハック」を紹介します。 【「プリンシプルズ」とは】 本書の最大の特徴は、ライフハックの背景となっている考え方を、その原理・原則=プリンシプルズに踏み込んで解説を行っているところです。 (中略) 元のムーブメントに立ち返ると、ライフハックは忙しくて余裕がなくなっている人や現状に苦しんでいる人に対して、具体的なアクションとして取り入れられる小さな習慣を提示する心強い考え方であることがわかります。 (中略) 本書は、読者のみなさんが本当のライフハックをそうでないものから見分け、小さな習慣であるのに長い目で見れば人生を良い方向に変える行動を自分自身の力で見いだせるようになっていただくための原理・原則を伝えることを目的としています。 (「はじめに」より) ※本書は2017年11月に小社より刊行された単行本『ライフハック大全ーー人生と仕事を変える小さな習慣250』を改題の上、大幅に加筆修正したものです。 【目次】 はじめに PROLOGUE ライフハックとは何か CHAPTER 1 時間を生み出すライフハック CHAPTER 2 行動に結びつくタスク管理 CHAPTER 3 集中力と先送り防止 CHAPTER 4 ツールと人生の仕組み化 CHAPTER 5 読書と情報整理 CHAPTER 6 学びとアウトプット CHAPTER 7 仕事と生活の環境構築 CHAPTER 8 心を守るためのメンタルハック CHAPTER 9 人生をハックする習慣術 おわりに 参考文献 索引 -
無印良品の教え 「仕組み」を武器にする経営
38億円の赤字になった年に突然の社長就任。 そこから2000ページのマニュアルを整え、 組織の風土・仕組みを改革していくなかで見つけた 「仕事・経営の本質」とは。 良品計画元トップが語るV字回復の方法と思考。 【目次】 第1部 無印良品は、仕組みが9割 第1章 売上げとモチベーションが「V字回復する」仕組み 第2章 決まったことを、決まったとおり、キチンとやる 第3章 会社を強くするための「シンプルで、簡単なこと」 第4章 この仕組みで「生産性を3倍にできる」 第2部 無印良品の、人の育て方 第1章 無印良品は、なぜ離職率がこれほど低いのか 第2章 若手社員を「折れない社員」に育てる仕組み 第3章 「チームワーク」はつくるのではない。育てる 第4章 モチベーションを引き出す「コミュニケーション」術 第3部 無印良品が、世界でも勝てる理由 第1章 「巡航速度」でビジネスを広げよう 第2章 商品開発は「つくる」より「探す」 第3章 「MUJIイズム」に国境はない ※本書は、小社より刊行された『無印良品は、仕組みが9割』(二〇一三年)『無印良品の、人の育て方』(二〇一四年)『無印良品が、世界でも勝てる理由』(二〇一五年)を合本の上、加筆・改筆をして再編集を行い、改題したものです。 -
特攻基地 知覧
あの青年たちを見送ってから、二十年たって、この本ができた―― 大戦末期に陸軍報道班員として知覧の出撃の現場を目撃した高木俊朗は、戦後、元隊員、親と子、同胞たちを取材し続けた。南洋に面したこの基地で、彼らは何を想い飛び立ったのか?俗説が氾濫する「特攻」の、知られざる証言を掬いあげる戦争ノンフィクションの白眉、当時の取材写真と新規解説を増補した決定版。 文庫版解説(本書に再録)・入江徳郎 新書版解説・大木 毅 ※本書は、1965年9月に『知覧』として発表され、73年7月に角川文庫化された作品を新書化したものです。 ◆食糧難の中、隊員たちに無償で食事をふるまった富屋食堂と鳥浜とめの素顔 ◆八月十五日、司令部で隊員は出撃を申し出、高級参謀は軍司令官に特攻を求めた ◆老朽機が過半で故障と事故が頻発していた 【目次】 悲愁の桜 女学生の日記 孤独のいのち 十六年目の手紙 暴力制裁 不慮死 ひとすじの愛 花流し 神州亡滅の日 この母と子 空に消えた顔 残された者 花束 史実と事実 春はめぐれど あとがき 角川文庫版あとがき 文庫版解説 入江徳郎 新書版解説 大木 毅 -
松本連隊の最後
太平洋戦争末期、1944(昭和19)年2月に松本百五十連隊はトラック島に上陸した。 本書は、松本を出営し、トラック島まで辛くもたどりつき、そこで敗戦をむかえる翌45年8月までの戦記である。 太平洋における日本海軍の最大の根拠地トラック島防衛のため派遣されるも、連隊の主力はトラック島到着直前の二月十七日、 米機動部隊のトラック島攻撃に遭遇し、その乗船を撃沈されて多数の人員と装備の全部を失うこととなる。 その後、戦線が硫黄島などに進み、トラック島は補給の途絶したまま、とり残された。 身一つで救助されてトラック島に到着した連隊主力は、その後の一年半を、空襲にさらされながら、陣地構築と飢餓との戦いを生き抜くことになる。 生存者に徹底取材し、克明にして膨大なメモからまとめられた無名兵士たちの哀史。末端から見た戦争の実態! 「この作品は「戦争という巨大な人間の奔流を、特定の個人の小さな私見でなく、多くの生き残り兵を取材して、その生きざまに取組んでみよう」としたものです。 それがどれくらいかなえられたかはともかくとして、今にして思うとこの時の体験が次の作品『あゝ野麦峠』の手法を身につける為に、決定的だったということです」 (山本茂実) ※本書は、1978年に小社より刊行された作品を復刊したものです。故藤原彰氏(1932-2003)の解説も再掲しました。底本には1979年の5刷を使用しました。 -
羽生流・決断の極意 『決断力』+『大局観』【2冊 合本版】
「直感の七割は正しい」「迷ったときは、シンプルな方を選ぶ」。前人未到の記録を更新し続ける天才棋士が明らかにする勝負・決断・集中の極意。ビジネスから学習にまで幅広く効果が高いと定評のあるベストセラー2冊を一気に読める合本版登場。 『決断力』目次 第一章 勝機は誰にもある 第二章 直感の七割は正しい 第三章 勝負に生かす「集中力」 第四章 「選ぶ」情報、「捨てる」情報 第五章 才能とは、継続できる情熱である 『大局観 ――自分と闘って負けない心』目次 第一章 大局観 1 検証と反省 2 感情のコントロールはどこまで必要か 3 リスクを取らないことは最大のリスクである 4 ミスについて 5 挑戦する勇気 第二章 練習と集中力 1 集中力とは何か 2 逆境を楽しむこと 3 毎日の練習がもたらす効果 4 教える事について 5 繰り返しの大切さ 第三章 負けること 1 負け方について 2 記憶とは何か 3 検索について 4 知識とは 5 直感について 6 確率について 7 今にわかる 第四章 運・不運の捉え方 1 運について 2 ゲンを担ぐか 3 スターの資質 4 所有について 第五章 理論・セオリー・感情 1 勝利の前進 2 将棋とチェスの比較 3 コンピュータと将棋 4 逆転について 5 ブラック・スワン 6 格言から学ぶこと 7 世代について ※本電子書籍は「決断力」「大局観 自分と闘って負けない心」を1冊にまとめた合本版です。 -
〔新訳〕 ジョニーは戦場へ行った
「そんなわけで、すいませんが、あなたはどうぞ自由のために戦ってください。ぼくはあんまり興味がないんで」 2つの世界大戦からベトナム戦争にかけて、反戦の旗印として文学史に刻まれた問題作 『ローマの休日』『黒い牡牛』『スパルタカス』……赤狩りによってハリウッドから追放されながら、数々の歴史的名作を生み出した稀代の脚本家、ダルトン・トランボ。彼が第二次世界大戦中に発表し、過激な反戦小説として波紋を呼んだ問題作、待望の新訳! 第一次世界大戦下、仏戦線での砲撃により、視覚・聴覚・味覚・嗅覚と四肢を失った青年ジョー。すべてを奪われ、後悔の中で絶望に囚われた彼が、ふたたび世界と繋がるために見つけた希望とは? 解説・都甲幸治 【アメリカで「発禁」処分に?】 本書はアメリカ国内で長く流通していなかったため「発禁書」であったと記述する本もある。 実際には「発禁」は事実ではなかったが、絶版状態が続いていた。 第二次世界大戦下、極右派や親ナチス勢力に利用されることを恐れたトランボは、大戦が終わるまで本書を復刊すべきではないと考えた。 (著者まえがきより要約) 【目次】 まえがき(一九五九年) 追 記(一九七〇年) 第一部 死 者 第二部 生 者 訳者あとがき 解 説 蘇るトランボの遺志 都甲幸治 -
「不屈の両殿」島津義久・義弘 関ヶ原後も生き抜いた才智と武勇
九州統一戦の見事な勝利の数々、明軍相手の大勝利、関ヶ原の戦いでの敵中突破、西軍唯一の本領安堵――。「戦国最強」として世に名高い島津氏。しかし、通俗のイメージと学界のイメージが、これほど乖離している大名はいない。実は歴史学者の間では、満足に家臣を統率することもできない、「弱い」大名として理解されてきた。 家の存続という目的は同じながら、異なる道を選び、譲らぬ兄と弟。言うことの聞かぬ家臣、内政干渉する豊臣政権、関ヶ原での敗北を乗り越えながら、いかにして薩摩藩を築き上げたのか。戦国島津氏研究の第一人者による、圧巻の評伝! 【目次】 第一部 戦国期の義久・義弘兄弟―ふたりが目指したもの― 第一章 島津氏の源流と戦国大名島津氏 第二章 義久・義弘兄弟の三州統一戦 第三章 戦国島津氏権力のイメージと実態 第四章 義久・義弘兄弟にとっての九州統一戦 第二部 豊臣政権との関係―義久・義弘兄弟の反目― 第一章 降伏直後の島津領国―混乱と領国経営破綻― 第二章 義弘の「豊臣大名」化と島津久保の家督継承内定 第三章 義久・義弘兄弟の対立表面化と「唐入り」準備 第四章 「日本一之遅陣」と島津歳久成敗 第五章 島津忠恒の世嗣承認と文禄の「太閤検地」 第六章 慶長の役と秀吉の死、朝鮮からの撤退 第三部 庄内の乱と関ヶ原の戦い―晩年の義久・義弘兄弟― 第一章 忠恒の家督継承と伊集院忠棟誅殺 第二章 庄内の乱 第三章 関ヶ原の戦い―義弘が寡兵だったのはなぜか?― 第四章 関ヶ原の戦後処理―徳川家康との和平交渉― 第五章 琉球侵攻とふたりの晩年 おわりに―島津義久・義弘の人物像― -
海の城 海軍少年兵の手記
「どうせ、……いつかはお互いに、戦場で死んでしまうんだ、それなのに……それなのに……」 志願兵として「不沈艦」に乗り組んだ少年・北野が直面した海軍の現実とは? 1943年春、いまだ戦火から遠い播磨(武蔵をモデルとした架空の船)はトラック島へ入港、同型艦大和から連合艦隊旗艦を引き継ぐことになる。帝国海軍の旗印として聳え立つ「海の城」の上では、法外な私的制裁、理不尽な罰直、性的虐待が横行していた。北野たち新兵は、剥き出しの暴力を必死に切り抜けるが、やがて同胞の命を失うことに……。銃火も爆撃もない、知られざる地獄を描く無二の戦記文学、復刊! ◆毎日のように甲板に整列させられ、棍棒で殴られる ◆自殺した同胞の遺体に暴行する憲兵 ◆同年兵同士を殴らせ合う「対向ビンタ」 -
変わろう。 壁を乗り越えるためのメッセージ
自分のことを謙虚に受け止めることができれば、自分の足りないことや間違っていることに気が付くことができます。逆に謙虚さを失い、自分が成功したと思って満足してしまえば、それ以上の進歩はありません。成長を止めてしまうのは、結局、自分なのだと思います。私は様々な壁にぶつかり、もがきながらそれらを乗り越えて成長してきました。一生懸命に取り組んでいれば、その時々で進むべき道を示してくれる人との出会いがあると信じています。千葉ロッテマリーンズの選手たちも変わることを恐れず前に進んでいってほしいと願っています。(本文より) 第1章 引退の日 第2章 監督就任 第3章 王会長とギーエン監督の教え 第4章 壁の乗り越え方 第5章 メジャーから持ち帰ったこと 第6章 新生マリーンズの進む道 -
沖縄と国家
だれも傍観者、忘却者であってはならぬ―― 沖縄問題は、ヤマトゥが糊塗した欺瞞そのものである。 本質を射貫く眼差しと仮借ない言葉でこの国の歴史と現在を照らし出す徹底討論! -
シンプルにわかる確定拠出年金
2017年1月から、ほぼすべての国民が「個人型確定拠出年金(iDeCo=イデコ)」に加入できるようになった。これは、公的年金に上乗せして給付を受け取れる私的年金制度。公式サイトでは、「基礎年金、厚生年金と組み合わせることで、より豊かな老後生活に向けた資産形成が可能になる」としている。つまり、国は国民への自助努力を求めてきているのだ。 となれば、今後の資産形成の要となるこの制度を熟知する必要がある。この制度には、税額控除や運用益=非課税などのメリットも多い。利用しない手はない。利用するかしないかで圧倒的な差がつくことになる。 しかし、まだまだ運用リテラシーが低い日本の預金者たちには高いハードルとなるだろう。では、具体的にどうすればいいのか? 本書では、投資家目線の辛口解説で人気の山崎元氏にご登場いただく。「山崎流・確定拠出年金入門」で、今後のマネープランの根幹をなすこの制度をぜひ活用してほしい。 ◆目次 第1章 結論◆確定拠出年金の最適利用法 第2章 実践◆始めてみよう 第3章 一人ひとりの最適利用法と人生における確定拠出年金 第4章 確定拠出年金の元本確保型商品と手数料 第5章 企業型確定拠出年金の活用法 第6章 確定拠出年金の商品ラインナップを理解する 第7章 「移換」をはじめとする諸手続き 第8章 正しくてシンプルな運用方法 -
医薬品とノーベル賞 がん治療薬は受賞できるのか?
2015年、大村智氏らが受賞したノーベル生理学・医学賞は、実に27年ぶりに医薬品開発に対して贈られたものだった。 その間、エイズやC型肝炎などさまざまな病気の治療薬も開発されてきたが、いずれもノーベル賞受賞には至っていない。かつては「かぜ、水虫、がんを治す薬をつくればノーベル賞」ともいわれたが、医薬品開発でノーベル賞をとるのはそれほど単純ではないようなのだ。 では、どのような医薬品を開発すればノーベル賞がとれるのだろうか? がん治療薬をつくればとれるのだろうか? そもそも医薬品開発の難しさとはどこにあるのだろうか? 本書は、こうしたノーベル賞級の医薬品開発に焦点を当てる。過去から現在、そして未来に向けて、人類を救う医薬品開発の現場を見つめていく。 たとえば、すでに一部のがんに対しては、驚くほどの効果を示す治療薬が登場している。抗がん剤においては、人体にダメージを与えずに、病巣にだけダメージを与えることが難しい。しかし、新しいアイデアの登場により、これが可能になってきたのだ。そのアイデアとはいかなるものか? 細胞レベルでの戦いをわかりやすく説いていく。 また、近年一部の医薬品について、薬価高騰が大きな問題になりつつある。これが、ノーベル賞の選考にも微妙に影響を与えている可能性もある。この点についても合わせて考察を加えていく。 医薬品とノーベル賞――。27年の壁を崩した大村氏らの受賞には、実は単純ならざる意義があった。十数年にわたって医薬品研究の現場に身を置いてきた著者が、医薬の現在とあるべき未来を読み解く。 -
習近平の闘い 中国共産党の転換期
中国共産党総書記になって間もなく、習近平はこう発言した。「このままでは党も国も亡びる」――。本書は、この発言の後、習近平が取り組んだ改革について解説する。 中国では、官僚が私利私欲をむさぼり、それが経済格差を助長し、それに対して庶民の不満が爆発寸前に達している。習近平が「党も国も亡びる」と言ったのは、この不満の爆発を恐れてのものだった。 そして、この危機を脱するために習近平が行ったのが「虎も蠅も処罰する!」の宣告であり、それを実行にうつしたのが「贅沢禁止令」であり、「周永康事件」だった。 習近平の改革により中国では1日に500人もの官僚や役人(蠅)が処分され、中国共産党のトップの一人であった周永康も逮捕された。庶民はこれに快哉を叫んだが、それでもまだ、中国社会は浄化されていない。今では居眠りをする役人を見つけると、すぐに「腐敗だ」と通報するような監視社会になっている。また、将来に希望を持てない庶民が社会への「報復」として飛行機や長距離バスへの爆破予告が頻発するなど異常事態に陥っている。 こうしたなか、習近平はいかに改革を推し進めるべきなのか。転換期に差し掛かった中国に起きている現実、そして習近平の対応策を、現地取材をもとに描き出す。 -
誰がテレビを殺すのか
ネットがここまで普及した今、テレビの存在感が年々薄れていることは誰もが認めるところです。 しかしながら、まだまだテレビの影響力は衰えていないのも事実です。ただし、テレビ自身が変わっていくことを怠れば、この先間違いなく「殺されていく」でしょう。 私が今、テレビ局の経営者になることがあったら、どんな改革に着手するだろうか……。 そんな発想に立ちながら、現在のテレビ業界の抱えている問題やそれらをクリアするための方策、そして未来について語っていけたらと思います。 本当にテレビは殺されてしまうのか。それとも生き残りに成功し、これからも視聴者を楽しませてくれるのか。 読者の皆さんも、これから先のテレビの運命がどちらに向かっていくのか考えていただきつつ、読み進めていただければ幸いです。 (「はじめに」より) -
こんな老い方もある(角川新書)
「可愛い老人」になるよりも、私は一人毅然と孤独に耐えて立つ老人になりたい--。 どんなに頑張っても、人はやがて老いて枯れるもの。いかに自然に老い、上手に枯れて、ありのままに運命を受け入れるか--。 少女だった戦時中のことや最初の結婚から離婚、作家を目指した下積み時代のこと、著名な作家たちとのエピソード、日々の暮らしで感じたことなどなど。「老い」という人生最後の修業の時をしなやかに生きる著者の痛快エッセイ! 【もくじ】 第1章 <私の覚悟>こんな老い方もある 第2章 <女の視線>こんな感じ方もある 第3章 <私の選択>こんな出発もある 第4章 <暮しのたし算 ひき算>こんな愉しみ方もある -
米国人弁護士だから見抜けた日本国憲法の正体
安倍首相のロードマップにより、憲法改正は国民にとって最大の争点となるだろう。日本人よりも日本の歴史と政情に精通した米国人弁護士が、日本国憲法の出生秘話や世界の憲法事情を踏まえて改憲論争の核心を語る。 -
総理とお遍路
元総理大臣の著者が、2004年から10年かけて歩いた四国八十八カ所のお遍路について記す。著者のお遍路は7回にわたる「つなぎ遍路」で行われた。スタートは2004年7月のこと。この時は、のちに誤解とわかる「年金未納問題」で民主党党首を辞したことでお遍路に向かう時間ができたものだった。著書のお遍路は激動の10年のなかで行われている。民主党が政権交代を実現し、著者自身が総理大臣となり、大震災と原発事故に直面し、そして総理を辞し、民主党が下野するという10年。振り返ると、東京から四国に向かうとき、著者は苦境の中にいるときが多かった。そうした旅立ちの前に永田町で起きていたことを踏まえながら、歩きとおした1100km以上の記憶をつれづれに記していく。総理となった者は、なにを思って八十八カ所を周ったのか。 -
佐藤優の学習法【2冊 合本版】『勉強法』『思考法』
『勉強法』 いま、国際社会は危機的な状況にある。 構造転換に入った世界の中で、多くの人は何が事実に基づき、何が印象操作に過ぎないのか判断がつかず、混乱している。 動乱する世界の中、<情報>の洪水に溺れずに生きるためには、インテリジェンスが必要となる。 その基礎から解説し、分析を真に支える教養とは何か、そして物事の全体像をつかむ知性をいかに身に付けるか、その勉強法を具体的に示す。 情報の洪水を呑み込むインテリジェンス!! 『思考法』 現実は、思想が未だ動かしている。 いま世界で起きているのは、すでに克服され、古いものになったはずの民族問題であり、宗教問題の再発である。 歴史とは何か? ヒューマニズムとは何か? 近代<モダン>とは何か? 冷戦後、終わったことにされた近代<モダン>こそが未だに世界では影響力を持っている。 古今の書物に脈々と流れる論理の構造を掴み、解き明かすことで、危機の時代を生き抜く思考法を身に付ける。 ※本電子書籍は、2018年4月に刊行された『勉強法 教養講座「情報分析とは何か」』と同年5月に刊行された『思考法 教養講座「歴史とは何か」』の2冊を収録した合本形式での配信となります。 -
日本海軍戦史 海戦からみた日露、日清、太平洋戦争
栄光から敗北まで、その全軌跡! 日清戦争の勝利から太平洋戦争の敗北まで半世紀。いわば50年戦争であった。 太平洋戦争の開戦決意と敗北の原因は日露戦争の華々しい勝利を遠因とした面が大きく、 日露戦争の勝利の要因は、日清戦争の苦悩の勝利から得た教訓に学んだことにあったのだ。 海軍の艦艇設計思想と戦略思想を踏まえ、海戦図を基にして、 日露戦争の「完全勝利」の内実をはじめ、帝国海軍の戦いを総検証! 海軍研究の第一人者が徹底解説。海からみた大日本帝国の興亡史!! ■丁字戦法への信頼は日本海海戦前に失われ、極秘の奇襲作戦が作られていた ■東郷ターンは無理なもので、丁字戦法も使われなかった ■日露戦争の完全勝利は薄氷を踏むものだった ■山本権兵衛の存在が日清戦争の両国海軍の明暗をわけた ■「高陞号」を撃沈した東郷平八郎や日本海軍への批判は、当時からいくつも存在していた ■水雷艇を集中使用して港内の敵艦を攻撃する作戦は日本海軍の威海衛夜襲が最初だった ■ミッドウェーの敗戦がもたらした深刻な問題は人事異動の不実施にこそある ■太平洋戦争の魚雷戦の失敗は「酸素魚雷の性能が良すぎたため」 ■大和・武蔵はわずかな被弾で重要な戦闘力を損なう技術上の欠陥があった ※本書は2010年12月に小社より刊行された『海戦からみた日露戦争』、11年5月刊『海戦からみた日清戦争』、同年11月刊『海戦からみた太平洋戦争』を合本にし、改題の上、加筆修正したものです。 【目次】 新版まえがき 第一部 海戦からみた日露戦争 第一章 海軍戦略思想はいかに生まれたか ほか 第二部 海戦からみた日清戦争 第一章 幕末の海軍建設と近代日本 ほか 第三部 海戦からみた太平洋戦争 第一章 真珠湾攻撃と山本五十六の真意 ほか -
「英語耳」独習法 これだけでネイティブの英会話を楽に自然に聞き取れる
「あなたはheartとhurt、earとyearを発音し分けられますか?」→英米人にとっては全く違う発音です! 正しく発音できない音は聞き取れない! シリーズ累計100万部突破の「英語耳」メソッドの核心を凝縮した決定版が角川新書で登場!! 「本当に高速な英会話を聞き取れた!」「洋画を字幕なしで観られた!」等と実際に高い効果があることでSNSや各種雑誌・書籍等で話題沸騰の「英語耳」メソッドの核心をご紹介。 20年以上売れ続ける、英会話のリスニング&発音分野の超ベストセラーが伝える「英語耳」レッスンを、ネットを駆使して「独習」するためのノウハウを語る入門書! 本書は、 ●ネイティブ並の発音 ●字幕なしで洋画を観られるリスニング力 を「同時」に身につけるための一冊。活用するのは、ネット上で無料で見られる英会話動画やオンライン辞書、そしてGoogleが無償で提供している音声認識アプリなど! 〈「英語耳」メソッドへの読者の皆さまからの反響〉 「初心者ですが、リスニングのカギは発音にあるということが、とてもよくわかりました」(20代、女性) 「英語はスポーツのように練習するといいという著者の主張に納得」(30代、女性) 「半信半疑で始めたが、洋画のセリフがある日突然聞き取れ出して、びっくり!」(30代、男性) 「この方法で、TOEICの点数がようやく900点を突破。英会話にも自信が」(40代、男性) 「ネット上の無料動画を見て発音練習し、無料で使える音声認識アプリで自分の発音をチェック! そんな練習ができる時代になったんですね。半年後が楽しみ」(60代、男性) ※本書は『改訂版 単語耳』の理論編の内容の一部を再編集し、加筆訂正したものです。 -
平成批評 日本人はなぜ目覚めなかったのか
――平成時代の始まりに、最初に取り上げたテーマが、日本にとっての「近代」でした(本文より) しかし、日本にとっての近代を終焉させるため、日本がしなければならなかった環境づくりは、平成が終わろうとする今に至るまで叶うことはなかった。 戦後から現在に至るまで、「思考停止」に陥った日本人は近代を超克することもないまま、かろうじて生き延びてきた。もっともそれは、現在の世界を形成している近代的世界システムが終わりを迎えようとしているからに過ぎない。 では、私たち日本人は平成という時代をどのように生きてきたのだろうか。 透徹した眼差しで時代を喝破してきた稀代の評論家が、自身の活動とともに激動の31年間を振り返る。次代をより良く歩むために知っておくべき「平成」とは何か。 -
知らないと恥をかく最新科学の話
SF映画やアニメなど提示された輝ける「未来」。 科学は、私たちが夢見た「未来」にどこまで近づいたか? さまざまな科学の現在をNHK解説委員である著者がとことん解説。 ニュースの科学を知ることでそのニュースの本質を理解し、科学の面白さに気づくことができる一冊だ。 主な項目 第1章 感染症 第2章 iPS細胞と再生医療 第3章 DNA・ゲノムと医療 第4章 GPSが可能にする便利社会 第5章 地震予知と防災 第6章 リニア中央新幹線と日本の高速鉄道 第7章 渋滞がない未来がやってくる? 第8章 絶滅危惧と養殖技術 第9章 宇宙誕生の謎と大型実験施設 -
韓国・北朝鮮の真実【3冊 合本版】 『韓国 反日感情の正体』『韓国人の研究』『金正恩の北朝鮮 独裁の深層』
韓国在住30年超の日本人記者が、日本とは似て非なる韓国人の行動や考え方をレポートする。韓国の反日行動は目に余るが、著者によれば「街には反日は無い。無いどころか、若者街などではカタカナや平がなの看板がカッコいいと堂々と目に付くところに出ている。日本語をしゃべっていても誰も振り返ってくれない。日常生活での日本拒否の現象などまったく見当たらないのだ」。 このギャップはなぜ? 近いようで遠い、遠いようで近い人々の振る舞いやさまざまな現象の要因をさぐる。 『韓国 反日感情の正体』は、竹島の領有権や慰安婦問題など、韓国人の反日行動がなぜやまないのかをよみとくもの。著者によれば、実際は「昼は反日、夜は親日」という。昼間、公式の場で反日を叫んでいた人も、夜、懇親会や夕食会の場面では一変して日本への親近感を語るのだ。嫌韓・反韓では分らない韓国の複雑な対日感情を読みとく。 『韓国人の研究』は、著者が実際に見聞きし体験したエピソードを元に、行動の真意を見通す韓国人論。日本では反韓本がブームだが、「あっちに行って! 」といってもお互い引越しはできず、付き合わざるをえない。「ここを知っているとハラが立たない」という、“反韓ストレス”解消のための指南書としても読める。 『金正恩の北朝鮮 独裁の深層』は、東アジアの防衛問題を研究する武貞秀士氏と対談。ベールに包まれた国の深層に迫るもの。「北と南はどこが違う?」「なぜつぶれない?」「拉致問題は解決する?」など、日本人が持つさまざまな疑問に答えながら、不透明な北朝鮮の実情を読み解く。 ※本電子書籍は『韓国 反日感情の正体』『韓国人の研究』『金正恩の北朝鮮 独裁の深層』を1冊にまとめた合本版です。 -
満洲暴走 隠された構造 大豆・満鉄・総力戦
混迷の中で建国され13年で崩壊した満洲国。一極集中の特異な社会、急拡大した満鉄、石原莞爾ら陸軍エリートの苦悩――成立と暴走の要因を「東大話法」で話題の著者が解明する。現代にも通ずる欺瞞の系譜が見える。 -
世界は素数でできている
本書では、素数についての話を繰り広げる。素数とは、1と自分自身以外では割り切れない2以上の整数のこと。こんなに簡単な素数が、古代から人々を魅惑しているのだ。 2、3、5、7、11……と神出鬼没に表れる素数。不規則に表れるように見えて、妙な規則性があったりする。素数を表す数式はいまだ見つかっていない。バラバラに見える素数だが、実は秘めた威力を持ち、私たちの身近にもあったりする。たとえば、パスワードを安全にするRSA暗号は素数を用いている。 第1部は、「素数入門編」。素数とは何か、どうして注目されるのか、数学者たちは何を見つけてきたのか、そんなことを解説していく。 第2部では、より深い素数の森を散策する。理系の読者には、「なるほど、そういうわけなのか!」とうなってもらえるはずだ。そして、文系の読者には、「へえ! 素数ってそんなに芳醇な世界観を持っているのか」と驚いてもらえるだろう。 本書は、素数のすべてを総合的に解説し、めくるめく素数の世界を探索できる一冊といえるのだ。 -
戦争と読書 水木しげる出征前手記
水木しげるが徴兵される直前、人生の一大事に臨んで綴った「覚悟の表明」たる手記。そこから浮かびあがるのは、これまで見たことがない懊悩する水木しげるの姿。太平洋戦争下の若者の苦悩と絶望、そして救いとは。 【目次】 第1章 水木しげる出征前手記 新発見された水木しげるの出征前手記を、できるだけ原本に忠実なまま完全収録。 第2章 青春と戦争――水木しげる出征前手記の背景 荒俣宏による縦横無尽の解読解題により、知的な芸術家志望の若者だった水木しげるの、思想と実像が浮かび上がる。戦時下の若者の絶望と救いが読み解かれる。 第3章 水木しげるの戦中書簡 全て書籍初収録の貴重な書簡集。特に復員後、母へと宛てた手紙からは、出征前と復員後でぶれない水木しげるの思想哲学が読みとれる。 第4章 年表 水木しげると社会情勢 -
スマホ断ち 30日でスマホ依存から抜け出す方法
スマホが奪った“私” を取りもどす 【“スマホ依存” の恐ろしさ】 スマホは集中力や記憶力、創造性を減衰させ、脳をむしばむ危険性があることが証明されている。だが、手放すことは難しい……。 ・スティーブ・ジョブズもビル・ゲイツも子供にモバイル機器を持たせなかった。 ・“脳のハッキング”:IT企業はドーパミンの仕組みを利用、スマホへの依存を高めている。 ・マルチタスクは幻想――実はシングルタスクよりも処理能力は落ちている。 【正しく付きあい、本来の自分を取りもどすための無理のないノウハウを伝授!】 ニューヨーク・タイムズ紙、ワシントン・ポスト・マガジンなどで活躍する気鋭の著者が、心理学・脳科学・マインドフルネスの知見を応用し、150名の参加者とともに開発した「スマホ断ち」プログラム。デジタルデバイスの使用状況を意識化し、必要なテクノロジーだけを選別、行動の癖を矯正することで、新しい習慣に生まれ変わる。たった4週間の無理のないメニューで、脳の本来の力を取り戻す実践的ガイドブック! 【たった4週間のラクラクメニュー】 ◆1週目 テクノロジーの選別 ◆2週目 癖を矯正する ◆3週目 脳の力を取りもどす ◆4週目とそれ以降 新しい付きあい方をつくる -
歴史と名将 海上自衛隊幹部学校講話集
条約派を代表する海軍大将が残した名講話にして、日本海軍創設期を知る軍人による重要資料。 昭和天皇が篤い信頼を寄せた男の、戦後に海自で行われた講話録。 堀悌吉らと共に条約派の筆頭としてロンドン海軍軍縮条約締結に力を注ぐも、強硬派の艦隊派によって予備役に追いやられた海軍大将・山梨勝之進。 昭和天皇の「人間宣言」の文案作成にもかかわる程、信頼を天皇から寄せられていた。 海軍=薩閥の統領で、日露戦争時の海軍大臣も務めた山本権兵衛に仕え、海軍創設期の記憶も引き継ぐその男が最晩年に力を注いだのは、海上自衛隊幹部学校で行った講話だった。 昭和史研究者が名著と推してきた作品、復刊。 ■東郷平八郎は、日本海海戦より黄海海戦を重視したいと言っていた。 ■山梨「日本の取り組んだ軍縮(ワシントン・ロンドン海軍軍縮会議)は、相手がアメリカであり、軍人にとってはこの軍縮は弾丸を打たない戦争であった」 ■秋山真之は「相手が弱いときは先制の方が得だが、相手が強いときは、先制は危ない」と言った。 【目次】 序にかえて 橋口収 まえがき 中山定義・中村悌次・市來俊男 第一話 アメリカ海軍とファラガット提督 第二話 日清・日露戦争から第二次世界大戦までの日本の歩み 第三話 ワシントン・ロンドン海軍軍縮会議 第四話 ナポレオンの活躍とイギリス海軍 第五話 川中島合戦 第六話 第二次アメリカ・イギリス戦争 第七話 アメリカの国民性 第八話 ナポレオンとウェリントン 第九話 チャーチルとその伝統 第十話 兵術余話 第十一話 曾国藩の用兵と論語・孟子・中庸 山梨勝之進略年譜 解説 戸高一成 ※本書は、1981年10月に毎日新聞社より刊行された『歴史と名将 戦史に見るリーダーシップの条件』を新書化したものです。 -
面白い物語の法則
映画「美女と野獣」「ライオン・キング」「レスラー」等、ハリウッドの脚本開発に携わる第一線のプロが明かす、ストーリーテリングの虎の巻の角川新書版! 欧米のクリエイター達が必ず学ぶ、神話に基づく〈ヒーローズ・ジャーニー〉理論を実践的かつ平易に説いた創作者必読書! 映画やドラマを10倍楽しめるようにもなる! 初心者からプロの作家、物語創作者、脚本家迄に対応する、まさにバイブル。 映画「スター・ウォーズ」「マトリックス」「ロード・オブ・ザ・リング」等に深い影響を与え、村上春樹、中上健次らも踏襲しているとされる、ジョーゼフ・キャンベルの〈ヒーローズ・ジャーニー〉理論を平易に解き明かしつつ、独自に発展させた実践的手法を紹介する全2巻(上巻は原書の第12章迄を収録)。 後世に残るエンターテイメント作品が備えている12の構造とは? 魅力的なキャラが作品内で求めるべきものとは? 映画や小説をより深く味わうためにも役立つツールキットを満載し、映画「アイアンマン」「8マイル」等の一流脚本家たちもその内容や手法を絶賛したロングセラー。 「ストーリーの構造は、その九割までが映画脚本執筆時の駆け引きによって生まれる。優れた映画は優れた構造を持っている――それがすべてだ。ミスター・マッケナほどそのことをよく知り、手際よく伝えている人物はいないだろう。私が現在も現役の脚本家を続けられている大きな要因のひとつは、彼の洞察力にほかならない」(マーク・ファーガス/アカデミー賞ノミネート作品『トゥモロー・ワールド』『アイアンマン』の共同脚本家) キャラクターは「求めるもの+動き+障害+選択テーマ」の和である、テーマは映画の序盤で宣言される、すべての場面は「取引」であるべき――等々、目からウロコの法則の数々。 -
子ども介護者 ヤングケアラーの現実と社会の壁
(目次) 第1章 「ヤングケアラー」とは 1.「ケア」とヤングケアラーという言葉が持つ多様さ 2.ヤングケアラーの定義 第2章 見えてきた日本のヤングケアラー 1.大阪府立高校における高校生調査 ケアをしている高校生はやはりいた/ケアが1日8時間/小学生の時からケア/抱え込む子どもたち 2.高校教員による認識との比較 教員も把握しているヤングケアラー/奇跡の調査 第3章 私が出会ったヤングケアラーたち 1.高齢化社会を反映する祖父母のケア ひとりきりであることの不安、重責/ケア一色/孤独だった。さみしかった。/「息抜き」がわからない/学校では気絶するように寝てしまう/介護が終わっても罪悪感を背負う 2.精神疾患の親のケア 負担の大きい中学校での「お弁当作り」/愚痴を聞き続けたり、激しく叱責されたり 3.障がいを有するきょうだいのケア 第4章 ヤングケアラーの語りを通してわかること 1.ヤングケアラーの担うケア 本人も周囲も気づきにくい/手伝いとはこれほどまでに違う 2.ヤングケアラーの価値と2つの理不尽さ 第5章 ヤングケアラーの生まれる社会的背景 1.少子高齢化を俯瞰する 激増する「ケアを要する人」/障がいを有する人や精神疾患の人も増加 2.社会福祉における家族主義 ケアは家族がするもの? できるもの?/在宅福祉も家族が前提/増加する虐待/生活の困難さが世代間で連鎖する 終章 ヤングケアラー支援にむけて 1.支援のためにできること 地域で整えたい5つの支援/孤立の解消/学習支援と食事支援/小休止サービス/伴走者が必要だ 2.学校での理解や配慮、そして支援 3.福祉の専門職による支援 ヤングケアラーは資源ではない/「気づく」「つなげる」という役割 -
江夏の21球
日本のスポーツノンフィクションのシーンを塗り替えた表題作はじめ「スローカーブを、もう一球」「異邦人たちの天覧試合」など、山際淳司を代表する野球短編全12作品を収録。解説・河野通和(編集者)。 第1章 江夏の21球 江夏の21球/落球伝説/バッティング投手/テスト生/ノーヒット・ノーラン/負け犬 第2章 スローカーブを、もう一球 スローカーブを、もう一球/〈ゲンさん〉の甲子園/幻の甲子園と冨樫淳 第3章 異邦人たちの天覧試合 〈ミスター社会人〉のこと/野球の「故郷」を旅する/異邦人たちの天覧試合 [解説]颯爽と駆け抜けた友よ 河野通和 -
歴史・戦史・現代史 実証主義に依拠して
戦乱の狂騒に抗す。 ウクライナ戦争、独ソ戦、太平洋戦争……。動乱の時代には俗説(フェイク)が跳梁跋扈する。 理性を保ち、史実と向き合う術を現代史家が問う! 軍事・戦争はファンタジーではない。 日本では報じられなかったウクライナ侵略戦争の「作戦」分析、『独ソ戦』で書ききれなかった挿話、教訓戦史への強い警鐘に歴史修正主義の否定、そして珠玉のブックガイドを収録した論考集。 俗説が蔓延していた戦史・軍事史の分野において、最新研究をもとに新書を著し、歴史修正主義に反証してきた著者が「史実」との向き合い方を問う。 戦争の時代に理性を保ち続けるために――。 ■戦争を拒否、もしくは回避するためにも戦争を知らなければならない ■軍事は理屈で進むが、戦争は理屈では動かない ■軍事理論を恣意的に引いてきて、一見もっともらしい主張をなすことは、かえって事態の本質を誤認させる可能性が大きい ■歴史の興趣は、醒めた史料批判にもとづく事実、「つまらなさ」の向こう側にしかない ■歴史「に」学ぶには、歴史「を」学ばなければならない ■イデオロギーによる戦争指導は、妥協による和平締結の可能性を奪い、敵国国民の物理的な殲滅を求める絶滅戦争に行きつく傾向がある ■戦争、とりわけ総力戦は、体制の「負荷試験」である。われわれ――日本を含む自由主義諸国もまた、ウクライナを支援し続けられるかどうかという「負荷試験」に参加しているのである 【目次】 まえがき 第一章 「ウクライナ侵略戦争」考察 第二章 「独ソ戦」再考 第三章 軍事史研究の現状 第四章 歴史修正主義への反証 第五章 碩学との出会い あとがき 初出一覧 -
日独伊三国同盟 「根拠なき確信」と「無責任」の果てに
亡国の同盟は、不信と誤認の産物だった。 『独ソ戦』著者が対独関係から描く、大日本帝国衰亡の軌跡。 優秀な人びとを抱えながらも、なぜ日本は亡国の戦争に突入したのか? 亡国への分水嶺となった三国同盟は、そもそも不信と誤認の産物でしかなかった。 〇外国を崇拝し、その国の人間になってしまったかのような言動をなすもの。 〇国家が崩壊することなどないとたかをくくり、おのが権力の維持だけをはかるもの。 〇自らの構想の雄大さを誇るばかりで、足下を見ず、他者をまきこんで破滅していくもの。 これら、我々に似た人間が敗北必至の戦争につながる同盟締結を加速させたのだ。 利害得失を充分に計算することなく独と結び、米英と争うに至るまでを、対独関係を軸に分析すると、 日本の指導者の根底に「根拠なき確信」があり、それゆえに無責任な決定が導かれた様が浮き彫りとなる!! 「根拠のない確信」が災禍を拡大した。 ■「駐独ドイツ大使」と揶揄された軍人外交官大島浩 ■親独に多くが傾いていた海軍中堅層 ■松岡洋右が国際連盟脱退を決めたのは「引っ込みがつかなくなったから」 ■三国軍事同盟の条約文は、仮想敵の言葉である英文で作られた ■戦争を不可避にした南部仏印進駐は楽観から軽率に行われた ※本書は2010年10月にPHP研究所より刊行された『亡国の本質 日本はなぜ敗戦必至の戦争に突入したのか?』を改題の上、この間の研究の進展を反映し、全面的に加筆・修正したものです。 【目次】 序に代えて――わたしに似たひとびと 第一章 ヒトラーに「愛された」日本大使 第二章 同盟のため奮闘せるも…… 第三章 バスに乗ってしまった男たち 第四章 独ソに翻弄される松岡外交 第五章 亡国の戦争へ あとがき 主要参考文献 -
こんな生き方もある
「二十歳のとき、いい加減な気持で結婚して失敗し、漠然と小説を書きはじめ、またフラフラと結婚し、夫の倒産に遭い、借金抱えている時に直木賞を貰い、借金が返せた。徹底的に無計画でここまで来れば、無計画の人生もまた面白いですよ、ということも平気でいえる」――。 波乱に満ちた人生を、徹底的に無計画に、楽しみながら乗り越えてきた著者の読むだけで生きる力がわく痛快エッセイ。 ミドル世代が感じやすい悩みや乗り越えるヒント、人生の価値をきめるもの、「老い」を迎える心構え、男と女の違いや結婚生活で大切なことなど、指南と笑いに満ちた一冊。 (※本書は、1987年刊行角川文庫『こんないき方もある』の角川新書版です) [もくじ] 第1章 こんな生き方もある 身から出たサビ/思いやり/灰で縄をなうには?/おかあさんの手/“快怒”がほしい/親バカ落第/身を削る/三下奴の悲しみ/笑いの素材/文明の利器 第2章 幸福の時間 魅力的な生き方/愛がわかったころに、人は死んでいく/ガンコばあさん歓迎/結婚・その城の幻影がくずれるとき/女の顔が語るもの/愛にひそむ残酷さ/本当の美しさ 第3章 妻という名の女の哀れ 完璧主義のオトシ穴/へんな言葉「夫と妻の話しあい」/愚妻呼ばわり大いに結構/女の哀れ/女房のやきもち/女はバカで結構/隣の花/魔のとき/趣味を食う/きょうの仲間はあすの敵/単細胞夫人 第4章 男の本音・女の本音 男性のエゴイズム/男にとっての女、女にとっての男/女性よおおいに遊ぶべし/ゴキブリ亭主 第5章 男たちの顔 「父親」この気楽でか弱いもの/現代紳士の条件/まことの男/“ガンコおやじ”歓迎/夫の無抵抗主義を排す/川上宗薫のこと/北杜夫のこと/哀愁の狐狸庵/勇気ある男 -
変革する手術 「神の手」から「無侵襲」へ
山本健人氏(『すばらしい人体』著者)驚嘆! 「ほとばしる科学的探究心と手術への熱い思いが、次々に「変革」を生み出していく様に圧倒される」 【理想の外科医療を求めて】 「悪性新生物」がん――、全人類の強敵と対峙する中で、外科医療は飛躍的な進歩を遂げてきた。「見て盗む」職人技から傷の小さい低侵襲治療、ロボット支援、AI手術へ。臨床医、研究者、メーカーによる挑戦の最前線に立ちあってきた現役外科医が描く「未来のオペ」の可能性とは? 腕一本の「職人技」から激変した現場に立つ現役外科医が語る、無類の手術イノベーション秘録 〈奇しくも僕が最前線で経験してきた「手術」の劇的な形態変化、それを本書では余さず紹介していこう。悪戦苦闘の実体験も良い出汁になるだろう。隠し味は、最近の僕の夢。地球でともに生きる未知の生命体としてがんを捉え、対抗策を練る治療法開発、そして宇宙の外科学というフロンティアだ。〉 (「はじめに」より) 【目次】 はじめに――手術のパラダイムシフト 第1章 ある外科医の修行時代――世界に誇る「神の手」との出会い 第2章 内視鏡手術が拓く新しい世界――もうひとりの「神の手」 第3章 外科医だってサイエンティスト――蛍光イメージングの小さな革命 第4章 がん征伐、最前線――光とクスリとロボットを従え、メスで挑む 第5章 メスのない未来の手術 おわりに――変革は加速する -
「酔っぱらい」たちの日本近代 酒とアルコールの社会史
「今日は花金」「一杯くらい飲めないと」「絶対に終電で帰る」 「泥酔しても8時出社」 ―― 【デキる奴ほど酒を飲む】はいつ生まれ、なぜ消えゆくのか? 近世まで、飲酒は非日常を体感する儀礼的な営みであり、祝宴では酔いつぶれることこそが「マナー」だった。工業化の過程で、都市に集まった人びとは翌日の労働のために飲酒を規制しはじめる。好んで夜の街に繰り出しながら、酔いを隠し、記憶喪失を恐れ、「ワリカン」でしめやかに終わる。こうした一見矛盾する飲み方は、どのような過程で都市民たちに内面化されていったのか。近代化の隙間で労働の日々を生きた日本人の秘史を、気鋭の社会学者が炙り出す。 ●帰る客に玄関先で飲ませる近世の「追酒盛」 ●明治半ば、浅草の盛り場は昼のものだった ●「社用族」は総力戦体制が生んだ ●昭和の日本は「ワリカン」が主流化、世界的にも「奢り」が少ない国に 【目次】 はじめに 第1章 つぶれるまで飲む――近世の飲酒スタイル 第2章 仕事帰りに飲む、終電で帰る――昼酒慣行の終焉 第3章 曖昧な仕事と飲酒――酒席の労働化 第4章 飲んで、燃料補給する――ガソリンとアルコール 第5章 米から麦へ――あらたな飲酒文化 おわりに -
東京アンダーワールド
六本木のレストラン〈ニコラス〉はジョン・ウェインから力道山、皇太子までも出入りする「梁山泊」でありながら、ヤクザの抗争の場にもなっていた……。 混迷の戦後東京、米兵として来日したニコラ・ザペッティは、ヤミの軍需品横流しで資金を集め、六本木のレストラン〈ニコラス〉を伝説的な「梁山泊」へと育てていく。〈東声会〉、CIAから力道山、フランク・シナトラ、果ては皇太子までも接点を持った〈東京のマフィア・ボス〉の壮絶な半生を描く傑作、待望の復刊。 日米比較文化論の旗手が、高度成長とオリンピックに隠された〈ニッポン〉の闇をあぶり出す。約100頁の執筆ノートも収録。 【「はずれ者(アウトサイダー)」が「東京」を作った】 ◆極道尾津組が仕切るヤミ市〈光は新宿より〉 ◆六本木〈クラブ88〉は力道山が暴れて潰した ◆東声会と住吉会が銃で抗争した上野、新橋 ◆渋谷の組長から映画俳優になった安藤昇 【本書の主人公を取巻く面々】 ◆海老原博幸 日本人初のWBC世界王者はニコラが素質を見抜いてボクシング・ジムを紹介した。 ◆町井久之 1500人以上を抱える暴力団〈東声会〉のボスがニコラの後ろ盾となった。 ◆エヴァ・ガードナー ハリウッドのスター女優は来日時、ニコラの店で羽目を外した。 -
破壊戦 新冷戦時代の秘密工作
(章立て) 第一章 工作員たちの「濡れ仕事」 第二章 ロシアのプレーブック 第三章 黒いカネの奔流 第四章 デマ拡散部隊の暗躍 第五章 プロパガンダの論理 第六章 サイバー攻撃の現場 第七章 コロナ後の世界 -
帝国軍人 公文書、私文書、オーラルヒストリーからみる
大日本帝国、陸海軍秘話。 大和ミュージアム館長と『独ソ戦』著者が初公開! 戦後、将校・下士官兵は何を二人に語り残したのか……。 大日本帝国陸海軍の将校・下士官兵は戦後に何を語り残したのか? 戦後も陸軍はヤマタノオロチで、海軍は双頭の蛇の組織構造だったこと、 瀬島龍三が情報を握りつぶした話が漏れた経緯に、 松井石根の『陣中日記』改竄を突き止めた舞台裏をはじめ、 陸海軍の秘話が明かされる。 そして、日本軍の文書改竄問題から、証言者なき時代にどう史資料と向き合うかに至るまで、 直に証言を聞いてきた二人が語りつくす!! ■瀬島龍三が情報を握りつぶした話が漏れた経緯 ■藤村義一の「誇張」、坂井三郎の「加筆」、朝枝繁春の「ほら」 ■大井篤が漏らした「連合艦隊との戦いは終わった」 ■『滄海よ眠れ』で暴露された、ミッドウェイで捕虜を茹で殺していた事実 ■松井石根の『陣中日記』改竄を突き止めた舞台裏 ■大和と武蔵を「使いこなせなかった」ことに問題があった ■歴史に残るメイキング、ババル島虐殺事件 etc. 【目次】 まえがき 序 章 帝国軍人との出会い 第一章 作戦系と情報系――陸軍編1 第二章 陸軍はヤマタノオロチ――陸軍編2 第三章 連合艦隊と軍令部――海軍編1 第四章 海軍は双頭の蛇――海軍編2. 第五章 日本軍の文書改竄――史料篇1 終章 公文書、私文書、オーラルヒストリー ――史料編2 あとがき ブックガイド -
陰謀の日本中世史
ベストセラー『応仁の乱』の著者、構想三年の書き下ろし! 本能寺の変に黒幕あり? 関ヶ原は家康の陰謀? 義経は陰謀の犠牲者? 俗説、一蹴! 『応仁の乱』の著者が史上有名な“陰謀”をたどりつつ、 “陰謀論”を徹底論破する。 史実とフィクションは明瞭に違う! ◆本能寺の変に黒幕あり?→いない。光秀をバカにしすぎ ◆関ヶ原は家康の陰謀? →違う。家康も追い詰められていた ◆義経は陰謀の犠牲者? →誤り。義経の権力は砂上の楼閣だった 他、 ■足利尊氏=陰謀家説は疑わしい ■後醍醐天皇は黒幕ではなく被害者だった!? ■富子はスケープゴートにされた ■騙されやすかった信長 ■「三成が家康の伏見屋敷に逃げ込んだ」は俗説 ■「小山評定」は架空の会議 「事実」はドラマや小説より面白い。 陰謀論の誤りを最新学説で徹底論破!! トンデモ説やフェイクニュースが溢れる世の中で騙されないために。 陰謀論の法則まで明らかにする、必読の歴史入門書! -
ラーメンと健康 「炭水化物=悪」ではない
「控える・諦める」も「暴飲・暴食」も避ける。 多くの患者のフレイル予防に努めてきた医師による、 中高年のための無理をしない食事術。 日本人の平均摂取カロリーは1970年をピークに減少を続け、現代の食生活では、栄養不足の問題も見過ごせなくなっている。 塩分制限による低栄養・筋力低下、糖質制限と認知機能低下の関連、コレステロール値と死亡リスクをめぐるデータ……。 6000人以上の高齢者を診てきた老年精神科医が、こうした知見と臨床経験をもとに食と健康を丁寧に検証していく。 著者自身も愛食するラーメンを通して、食べ方と健康寿命を見直す一冊。 -
増補新版 戦艦大和 復元プロジェクト
全長26メートル「巨大戦艦」復元・改装の裏側 大和ミュージアムを代表する「十分の一戦艦大和」はいかに作られたのか? 開館20年で行われた改装の模様と、最新調査で判明した新事実を新章で収録。 艦首の菊の御紋章のサイズは違っていた。 大和には二連装機銃があった。 未公開資料や最新の考証から明らかになった数々の事実! 大和ミュージアムを代表する「十分の一戦艦大和」。全長26メートルという巨大な戦艦は、いかに復元されたのか? そして、開館20年を迎えて加えられた改装工事では、何が行われているのか? 20年の間に何があったのか? 開館時から館長を務め、復元も今回の改装プロジェクトも率いた著者がスタッフの熱き闘いを振り返りつつ、「悲劇の戦艦」とされる大和の全貌に迫る。新章に加え、半藤一利氏との特別対談も再収録。 【目次】 増補新版まえがき 第一章 大和を造ろう! 第二章 作るのは模型ではない、十分の一の大和だ 第三章 大和研究に懸ける 第四章 戦艦大和が遺したもの――半藤一利・戸高一成 特別対談 第五章 生き続ける大和 あとがき 新章 大和ミュージアムの二十年 大和ミュージアムの開館/市民団体との真摯な話し合い/名簿の名前を指さす人たち/設計が変更されてゆく様子を窺うことができる貴重な資料/「殿下の海軍時代の物ならば何でも差し上げますよ」/新しいテーマの展示/十分の一の戦艦大和の改装/従来の艦首の菊の御紋章のサイズは違っていた/次いで艦首から甲板全体を見直す/前部主砲塔前方の波切板付近から艦橋部分/右舷後部と機銃座、艦尾/スクリュープロペラと再塗装/大和には二連装機銃があった/名誉館長について 増補新版あとがき 戦艦大和関係年表 ※2005年4月に小社より刊行した新書の増補新版です -
対話の思考法 相手とぶつからないコミュニケーション
他人から好かれる人は「問い」を使いこなしていた。 コミュニケーションの課題を解決する「考え方」「話し方」が身につく! 仕事・学校・家庭で使える対話の技法を徹底解説。 意見の合わない人と、どうコミュニケーションをとれば良いのか。人間関係を保ちながら、誤りを指摘するためには、何と伝えるのが望ましいのか。気鋭の哲学研究者が、日常の問題を解決する「問いの技術」を徹底解説する。現代のための、実践的なコミュニケーション術。 【目次】 はじめに 第1章 対話とは何か 第2章 対話の魂としての「問い」 第3章 〈深い対話〉に向けて 第4章 対話のさまざまなシチュエーション 第5章 対話的思考の応用 おわりに -
噴火と寒冷化の災害史 「火山の冬」がやってくる
第一章 富士山は噴火するのか 1.火山噴火の集中期 災異改元でリセット 富士山噴火をめぐる「予知」 2.地球は火山でつくられた 古代文明を育んだ火山 地球の構造は半熟タマゴ プレートの移動が引き起こす噴火 第二章 「火山の冬」と気候変動 1.「火山の冬」の原因は 氷床コアが語る過去の気候 寒冷化のメカニズム 実験場になった火山 2.535年の歴史ミステリー ナゾの超弩級噴火 共和制ローマの最後 日本の異変と仏教伝来 中国に降った黄色い砂塵 3.迫りくる大飢饉 中世気候異常期 17~19世紀の噴火のあたり年 島民の2割が犠牲になったラキ山 寒波が招いたフランス革命 山麓を壊滅させた浅間山 天明の大飢饉 第三章 九州南部の縄文文化を崩壊させたカルデラ 1.巨大カルデラの島 カルデラが重なる九州 鬼海カルデラの巨大噴火 追われた先進縄文人 壊滅した縄文文化 2.文明を崩壊させた火山噴火 出エジプト記 ミノア噴火 中国の王朝の衰退 アトランティス伝説 3.タイムカプセルのヴェスヴィオ山 にぎやかな国際都市 ポンペイ最後の日 生々しい犠牲者の姿 第四章 悪夢の時限爆弾―破局噴火 1.破局噴火とは 爆発指数で測れない被害 過去の破局噴火 今後起きるかもしれない破局噴火 2.20世紀の火山災害と未来の危険 米国史上最大の噴火 報道陣を巻き込んだ雲仙普賢岳 先住民を追い詰めたピナトゥボ噴火 カナリア諸島のラパルマ島 海底噴火と軽石騒動 ニオス湖――静かな噴火 3.生態系は噴火からどう回復したか 救われたジャワサイ セントヘンレンズ噴火の教訓 海鳥の楽園「西之島」 4.「予知」か「予言」か 御嶽山噴火をめぐる訴訟 成功した噴火予知 レジリエンス社会の構築 -
AIの倫理 人間との信頼関係を創れるか
AIの創作と著作権の衝突。自動運転車の事故の責任は。人間の脆弱性を衝くAIは認められるか。 そして我々人間のほうは「適応」することができるのか。 データ資源、偽情報、法的課題、法的人格、 責任と説明、AIの社会参加、開発の持続可能性…… 「AIと共に生きる」ために考察すべき課題を専門家が論じる。 【目次】 序論 栗原聡 第1部 AIと人間が抱える課題――ぶつかる 第1章 AIと共有データ資源――信頼を築くために 清田陽司 第2章 認知から始めるAIの再設計 ジェプカ・ラファウ 第3章 生成AIの法的トリセツ――開発と利用の思わぬ落とし穴 柿沼太一 第4章 偽情報が認知戦で果たす役割とプラットフォーマーの責任 高橋ミレイ 第2部 AIと人間の関わり――なじむ 第1章 信用・信頼・信託――責任と説明に関する概念整理 大屋雄裕 第2章 AIの法的人格 中川裕志 第3章 AIと持続可能性 神崎宣次 第4章 人工知能の人間理解・空間認識と社会参加 三宅陽一郎 第3部 AIと人間の未来――とけこむ 第1章 情報的健康を支援する社会システムに向けて 鳥海不二夫 第2章 AI時代の人はどうなる? 武田英明 第3章 バディAIがいる世界へ 栗原聡 第4章 「生命革命」再考 山川宏 -
スキルとデキル 「能力」から見る近現代労働史
日本において近代的なスキル重視の発想がなかなか根付かず、 デキル重視の思想が依然として根強いのはなぜか。 “ジョブに対応したスキル”を唱導する政策がうまくいかないのはなぜか。 徒弟制から、技能者養成、公共職業訓練、企業内教育訓練、OJT、そしてリ・スキリング…… 労働政策研究の第一人者が「能力」の歴史をたどり、日本に蔓延するデキル重視の淵源を探る。 [目次] 第1章 産業革命期の職業教育訓練――徒弟制から技能者養成へ 1 徒弟制の展開 2 徒弟制の法規制 3 実業教育の展開 ……etc. 第2章 戦時・改革期の職業教育訓練――企業で技能者を養成せよ! 1 技能者養成の法規制 2 職業補導の展開 3 実業教育から職業教育へ ……etc. 第3章 近代主義の時代の職業教育訓練――技能は今や国政課題に 1 職業訓練法による統一 2 企業内技能教育訓練体制の確立 3 職業教育の展開 ……etc. 第4章 企業主義の時代の職業教育訓練――技能よりも「能力」が大事! 1 政策の大転換 2 企業中心の職業能力開発政策 3 公共職業訓練と技能検定 ……etc. 第5章 市場主義の時代の職業教育訓練――自己啓発からリ・スキリングへ 1 政策の再転換 2 「自己啓発」の時代 3 職業教育の復活 ……etc. 補 章 諸外国の職業教育訓練 1 イギリス――ギルド徒弟制から現代徒弟制へ 2 フランス――企業研修の光と影 3 ドイツ――世界に冠たるデュアルシステム 4 アメリカ――コミュニティカレッジとプロフェッショナルスクール 終 章 日本社会を支配する「能力」概念 -
日ソ中立条約 スターリンのインテリジェンス
スターリンが刮目した機密情報とは? 疑心、不信、猜疑の螺旋を描き続けた日ソ関係。 ゾルゲの活躍は神話に過ぎなかった等、 ソ連諜報戦の深層を気鋭が新資料を駆使した最新研究から赤裸々に描く! 独ソ開戦の正確な日付を事前に伝達した諜報員はただ一人。それは、ゾルゲではない――。 1920年代早々から、ソ連は対日諜報活動を行っていた。スターリンは時に機密書類に下線まで引き、 ある時は総領事の金庫の鍵までソ連は入手し、日本の軍事的脅威に神経をとがらせていたのだ。 一方、日ソ中立条約の成立から破綻まで、日本では楽観論が大勢を占めていた。 ソ連諜報員の実態、彼らの日本社会への驚くべき浸透ぶりから、 報告した情報にスターリンがとった行動まで、膨大なロシア公刊資料等を博捜し、諜報戦の実態を露わにする。 ■日本をあざむいた赤軍戦力の偽情報 ■関特演の時、参謀本部は強硬な対ソ戦論者でまとまってはいなかった ■外務省内にはソ連に領土一部割譲もやむなし、の声もあった ■広田弘毅を対ソ交渉の特使に選んだのは明白な失策 ■日独両国の接近は早くも暴かれていた ■関東軍防疫部の存在は早くにキャッチされていた ■「関特演」は作戦計画そのものが破綻していた ■「独ソ和平論」という夢想を唱えた田中と服部 ■小野寺情報はソ連の対日参戦の確約を示すものではなかった 【目次】 まえがき 第一章 嚆矢 一九二二年、諜報活動は既に始まっていた 第二章 脅威 一九三一年、スターリンはある書類に下線を引いた 第三章 衝突 一九三八年、日ソは張鼓峰事件から逆の教訓を得た 第四章 猜疑 一九四一年、「関特演」のソ連への影響は大きかった 第五章 破局 一九四三年、日本は楽観に縋り、幻想を追い求めた 結語 あとがき 参考文献一覧 -
太平記史観 日本人の歴史認識を支配した物語
新田義貞と足利尊氏は同格?→違う。新田が明確に格下 両氏は別の一族?→誤り。実は同じ一門 中世から現代まで、数多の作品の種本になり続ける『太平記』。 武士像はじめ、実は日本人の歴史認識を縛ってきた物語である。 その虚実に加え、「史観」の影響力を気鋭が最新研究で暴く! 司馬史観よりも強い「太平記史観」 足利尊氏、新田義貞、楠木正成、高師直をはじめ、『太平記』で描かれた武士像、話の構成は中世から近世、近現代まで何百年も日本人の歴史認識を縛り、現実にも影響を及ぼした。 例えば、徳川光圀の『大日本史』も『太平記』に依拠しており、その楠木正成像を筆頭に、尊王攘夷・皇国思想に「太平記史観」は繋がっていったのである。 重要史料だが、虚実ないまぜで取り扱いが難しい物語。高師直=悪玉の修正はじめ、歴史学と国文学の格闘の成果を示しながら、我々の歴史認識まで問い直す。 続々と塗り替えられる鎌倉末期から南北朝の世界像 ■山名宗全も、徳川家康も、「足利一門」だった ■楠木正成は、鎌倉幕府の関係者だった ■尊氏との戦いは足利一門の分裂戦争。義貞は第三極を目指した ■鎌倉期、得宗は九代でなく「八代」とされていた ■源義経主従の話には『太平記』がベースのものがある ■鎌倉幕府滅亡の理由はいまだに不明 ■新田氏と北条氏の関係は密だった ■吉野攻撃は高師直の独断ではなく足利直義の判断 【目次】 はじめに 第一章 太平記史観とは何か 第二章 『太平記』の基礎知識 第三章 太平記史観の諸相 第四章 太平記史観を超えて おわりに あとがき 参考文献 -
「王」の誕生 古代中国文明の戦争・祭祀・階層
【「王」はいかにして生まれたのか】 中国文明は、現代まで存続する唯一の一次文明である。秦の始皇帝によって統一され、2000年以上の歴史を紡いだ中華帝国の前史には、人口数百万の国を支えるために、古代人たちが生み出した様々な「発明」があった。 ▼山東竜山文化 支配者の出現と巨大な城壁 ▼二里頭文化 最初の王朝が生まれたカギは水運と情報 王の地位を強化する「祖先祭祀」と「天命思想」、身分を目に見える形にした「威信財」、共通の敵と戦うために国々をまとめた「覇者」と「会盟」――今と変わらぬ社会の仕組みとは? 文字資料が乏しく、謎が多い人類史の始原を、遺跡や遺物、甲骨文字を手掛かりに古代中国研究者が紐解く。 ◆殷王の直轄地は王朝全土のごく一部 ◆最初の王朝・二里頭文化は城壁を作らなかった ◆強大な軍事力だけで「覇者」にはなれない ◆「革命」と「レボリューション」は別物 ―――――――― 【目次】 はじめに――非科学的だが合理的な古代社会 序 章 古代中国の歴史と史料 □コラム 世界の文字の系統 第一章 イノベーションから「王」が生まれた □コラム イノベーションの条件 第二章 信仰と儀礼によって社会が保たれた □コラム 「永遠」への羨望と恐怖 第三章 実利によって階層が維持された □コラム 中国にレボリューションは存在しない 第四章 威信財が身分を可視化した □コラム 原始社会はユートピアではなかった 第五章 既得権益は絶対悪ではない □コラム 中国の長い「近世」 第六章 国際関係は「敵」で動く □コラム 現代中国の「覇権」概念 終 章 「王」から「皇帝」へ □コラム 二つの文明系統の違い おわりに――非科学的だが合理的な現代社会 -
アカデミー賞入門
もともとハリウッドの映画人による「内輪の賞」だったアカデミー賞は、約百年の歴史を経てその姿を変えてきた。アカデミー賞をひもとけば、映画界やエンタメ業界の変化のみならず、アメリカ社会の変化も見えてくる! -
第三帝国 ある独裁の歴史
統治の全貌が明らかに。 世界最高峰、最新研究を踏まえた入門書、ついに邦訳! 国民懐柔のために東欧は生贄にされた。 第二次世界大戦の最中、金と資源の確保に追われたドイツ帝国は、植民地を徹底的に収奪し、捕虜の労働力利用も進める。 ドイツ本国で760万人の外国人労働者は差別的待遇を受け、共同体維持のガス抜きにもされた。 ヒトラーは領土を、国民をいかに支配したのか? その統治の手法と欠陥を白日の下に晒す。 ・ポーランドを蹂躙し、全土を軍需物資と食糧の生産場とした。 ・数百万人のポーランド人をドイツ本国へ移送し、底辺労働者として工場や農場で使役した。 ・巨額の国民貯蓄を秘密裏に活用したが、戦争末期には正規国家財源で歳出の10%しかまかなえなかった。 -
佐藤優の資本主義講座【3冊 合本版】『「資本論」の核心』『帝国の時代をどう生きるか』『国家と神とマルクス』
『「資本論」の核心』 カネによる、支配の手口を見抜く!私たちは、いまも搾取されている階級なのだ。 世界を識るには、マルクスが必要だ。 資本主義は強い。いま、これに変わるシステムもない。 嫌々ながらもつき合わざるを得ない魔物、その見えない怪物の姿を暴いたのが『資本論』である。 資本主義は階級関係を隠蔽している。私たちは搾取され、支配されている。 この「事実」から、私たちは出発しなければならない。 『資本論』の肝をつかむことで、私たちは資本に、国家に潰されない生き方を獲得することが出来るのだ。 『帝国の時代をどう生きるか』 現下、世界は新・帝国主義体制である!米露中はじめ、経済では保護主義的傾向が増し、権益のブロック化が志向される。では、国家機能を強化するにはどうすれば良いのか?我々は、厳しいこの世界をどう生きればよいのか?―“現場で腕をふるえる知識人”となる道を示す。 『国家と神とマルクス』 「絶対的なものはある。ただし、それは複数ある」自ら“自由主義的保守主義者”を標榜し、いまや左右両翼の活字メディアで最も活躍する著者。深淵な思考の果てに見出したその「多元性と寛容の精神」を支柱に、国家から宗教、歴史まで、内在する論理を真摯に追究してゆく。著者の強靱な「知の源泉」に触れ、私たち読者が現代社会への強烈な覚醒を促される1冊。 ※本電子書籍は、2016年9月刊行の『「資本論」の核心』、2008年11月刊行の『国家と神とマルクス』、2012年4月刊行の『帝国の時代をどう生きるか』の3冊を収録した合本形式での配信となります。 -
戦車将軍グデーリアン 「電撃戦」を演出した男
「電撃戦」はなかった! 『「砂漠の狐」ロンメル』に続き、欧州を征服し、第二次世界大戦を席捲した名将の素顔を暴く。 伝説となった戦車将軍は、ドイツ装甲部隊をいかにしてつくりあげたのか? 『独ソ戦』著者の最新作にして、最新学説による、これまでの俗説を一掃する決定的評伝! 第二次世界大戦の緒戦を華々しく飾ったドイツ装甲集団を率いた著名な将軍にして、「電撃戦」の生みの親とされ、連合軍からも「名将」と畏怖された男、グデーリアン。 ところが、「電撃戦」というドクトリンは存在しなかったことが今では明らかになっている。 ロンメル同様、グデーリアンの研究は日本では遅れていた。 いまでは否定されている数十年前に人口に膾炙した伝説が、未だに独り歩きしているのだ。 彼は国粋主義者だった。が、純粋な愛国者だったのか、それともナチの賛同者だったのか? ヒトラー暗殺計画にどこまで与していたのか? 欧州を征服した男にして、伝説となった戦車将軍の仮面を剥ぐ。 ――ドイツ装甲部隊はいかにしてつくられたのか、その真相が明らかとなる。 【目次】 序 章 さらば夏の光よ 第一章 仮面を剥がされたグデーリアン 第二章 青年将校 第三章 多くの戦訓を得た第一次世界大戦 第四章 敗戦と義勇軍体験 第五章 自動車部隊へ 第六章 戦車に注目せよ 第七章 装甲部隊の「総稽古」 第八章 砲火の洗礼 第九章 不完全な勝利 第一〇章 「バルバロッサ」作戦 第一一章 深淵への転落 第一二章 斜陽を受けながら 終 章 修正された自画像 あとがき グデーリアン年譜 主要参考文献 写真・図表について -
虚構の昭和史 海軍善玉論、石原莞爾名将論の陥穽
創られた英雄、偽りの名将。 隠蔽された失敗、糊塗された責任。 戦後、陸海軍は歴史修正(メイキング)を如何にしたのか? 現代史家を代表する三人が事実だけでなく、虚構を生む土壌まで考察する。 珠玉の昭和史検証。 石原莞爾の戦場経験は乏しく、指揮能力は疑わしい。 山本五十六は「戦争に反対」ではなく「負ける戦争に反対」だっただけ。 海軍善玉論に石原莞爾名将論。否定されて久しいが、未だに根強くイメージが残っているものだ。 それらはなぜ誤っているのか?また、なぜ生まれ、流布され、信奉者を生み出し続けるのか? さらに瀬島隆三、源田実、奥宮正武、黒島亀人など、事実の隠蔽や改竄を行った人物を俎上にあげ、 『山本五十六』『坂の上の雲』が触れなかった事柄から虚構を生んだ土壌までも考察する。 旧軍人の証言を直に聞いてきた三人が秘話を語りつくす! ■石原の戦争観や戦争論も留学時代の知識の受け売りだった ■瀬島龍三は保阪正康に買収を仕掛けてきた ■阿川弘之『山本五十六』旧版の絶版は、「事件」と呼ぶのがふさわしい ■「その後の秋山真之」を司馬遼太郎が書かなかった理由 ■特攻の作戦計画を練ったのは源田実と黒島亀人だった ■最初の特攻要員を志願だったことにしたい海軍軍令部が行った詐術 ■辻政信の著作は研究者の参考にならない ■『トラトラトラ』を書いたプランゲも黒島に騙された ■敗北に学んだように見せかけて、敗戦原因をぼかした源田実 【目次】 まえがき 第一章 怪しげな戦史の作者たち 第二章 真相の暴露を恐れる人々 第三章 創られた英雄・山本五十六 第四章 戦史はこうして上書きされる 第五章 「海軍善玉論」 が覆い隠したこと 第六章 平和国家の忘れもの あとがき -
【3冊 合本版】蛭子能収『ひとりぼっちを笑うな』3部作
『ひとりぼっちを笑うな』(2014年8月刊) 小さな頃から「分相応」的なものに自分らしさを感じ、「他人に害を与えない」ことを一番大事に考えてきた。友達だって少ないかもしれないけれど、別に悪いことでもないと思う。蛭子流・内向的な人間のための幸福論。 『蛭子の論語』(2015年11月刊) 前著『ひとりぼっちを笑うな』が大きな反響を呼んだ蛭子能収。新作のテーマはなんと「論語」。孔子が残した言葉の数々を見て、蛭子は何を思い、語るのか。息が詰まるような現代で自由に生きるためのヒントが満載。 『死にたくない 一億総終活時代の人生観』(2019年10月刊) 「現代の自由人」こと蛭子能収さん(71歳)は終活とどう向き合っているのか。自身の「総決算」として、これまで真面目に考えてこなかった「老い」「家族」「死」の問題について、今、正面から取り掛かる! ※本電子書籍は『ひとりぼっちを笑うな』『蛭子の論語』『死にたくない 一億総終活時代の人生観』を1冊にまとめた合本版です。 -
財閥と閨閥 10大財閥の婚姻戦略
「創業者一族でも役員になれない三井」 「優秀な婿取りに精を出す岩崎家(三菱)」 「企業経営者が創業家を遠ざける納得の理由」―― 婚姻戦略と“家”同士の相克を通して10大財閥の誕生と勢力拡大の過程が見えてくる。 家系図から浮かび上がる日本の近代財閥史。 【目次】 はじめに 第一章 貴族化する三井家 第一節 江戸時代以来の富商 第二節 三井総領家の婚姻戦略 第三節 総領家以外の婚姻の概観 第四節 戦後の三井家 第二章 優秀な婿取りに精出す岩崎家 第一節 岩崎弥太郎とその親族 第二節 弥太郎の子どもたち 第三節 弥之助の子どもたち 第四節 戦後の岩崎家 第三章 名門公家が婿入りした住友家 第一節 住友家の先祖 第二節 財閥期の住友家 第三節 戦後の住友家 第四章 三井をまねて同じ末路を迎える安田家 第一節 初代・安田善次郎 第二節 初代・安田善次郎の子どもたち 第三節 三代目・安田一と安田家の戦後 第五章 戦後に華麗な閨閥を形成した浅野家 第六章 旧主の嫁取りで評判が悪かった大倉家 第七章 男児に恵まれず、跡継ぎに恵まれた古河家 第八章 閨閥では他財閥に見劣りする野村家 第九章 名門に生まれた創業者・鮎川家 第一節 日産コンツェルン 第二節 鮎川家の華麗なる閨閥 第三節 創業者一族・鮎川家 第一〇章 独身主義の財閥当主が率いる中島家 第一一章 企業も子どもも沢山つくった渋沢家 第一節 渋沢栄一 第二節 渋沢栄一の子どもたち 第三節 栄一の後継者・渋沢敬三 おわりに -
生きる力
フジテレビのアナウンサーとして活躍し、50代も半ばを過ぎてフリーに転身。直後、ステージ4の悪性リンパ腫であることが発覚する。一時は死を覚悟するほどの絶望のなかで、家族や友人からの励まし、医療者たちとのかかわり、SNSへのメッセージ――小さな希望を積み上げ、がんで失った「引き算」を、「足し算」に変えていく。猛烈に働いていたときには見えなかった発見など、激動の日々と気づきをありのままに綴る。 【目次】 はじめに/第1章 発覚--このタイミングでなぜ!?/第2章 入院--それでも前を向く/第3章 秘訣--「辛い!」を乗り越えるためのヒント/第4章 起動--コロナと私と#STAY HOME/第5章 寛解--どん底が教えてくれた「生きる力」/おわりに/新書版によせて -
魔術の古代世界 「古代ギリシア語魔術パピルス」を読む
キリスト教の覇権以前、古の神々が身近だった時代……多神教世界の知られざるリアルを照らす! 【12の魔術文書を本邦初の翻訳&徹底解説】 「アブラカダブラ」――小説やマンガで知られるこの呪文は、史料に遺された回文であり、歴史上実在していた。ほかにも、影を操る術、髑髏の予言、錬金術……不可思議な魔術のマニュアルが、パピルスとして多数発見されている。そこから浮かび上がるのは、キリスト教が覇権を握る以前、混沌とした多神教世界で、神々と共に生き、日々の願いを託した人びとの姿だ。謎めいた12の魔術文書を、本邦で初めて古代史研究者が本格的に翻訳&解説し、歴史の影に隠れた古代地中海の社会・文化・信仰を掘り起こす。 【「目覚めよ、闇の中の悪霊どもよ」】 ◆魔術は人と神々をつなぐ暗号通信だった ◆錬金術を生んだのはエジプトの染色技術 ◆哲学者デモクリトスも大魔術師とされた ◆2世紀に隆盛を迎えるも消えたミトラ教 【目次】 まえがき 序 章 魔術に満ちた古代世界 第一章 愛の秘術 1 意中の相手を連行する術 2 片思いの相手を眠らせない術 3 呪いの指輪 第二章 災難からの防衛術 1 身を守るための護符 2 商売繁盛の守り神 第三章 影の操術 1 影分身の術 2 太陽神の手下の召喚術 第四章 魅惑の奇術 1 客の顔がロバに見える術 2 宴会芸と化学マジック 3 デモクリトスのパイグニア 第五章 化学と錬金術 1 髑髏の予言 2 金の酸化 終 章 魔術は失われたのか あとがき 主要参考文献一覧 -
砕かれた神 ある復員兵の手記
鶴見俊輔氏(哲学者) 「この本の著者のような誠実な人とひざつきあわせてすわっていると、やりきれないと感じる読者もいるだろう。著者とちがう仕方で戦争をとおった私には、その感じのかけらほどはわかる。だが、新しい時代にはその時代なりの生き方があり、自分の生き方をもって、この本に対してほしい」 小熊英二氏(歴史社会学者) 「ゼロからの模索を記録する稀有のオートエスノグラフィ」 【戦後思想史のゼロ地点】 1945年8月、日本の敗戦はあらゆる価値の崩壊をもたらした。 熱烈な皇国少年として、海軍に志願した渡辺清は“不沈艦” 戦艦武蔵に乗り組み、激烈な軍隊内暴力と同胞たちの死、壮絶な沈没を経験する。故郷に戻った彼が見たのは、戦前・戦中を忘却したかのように日常を取り戻す人々と社会、そしてマッカーサーの隣に写る昭和天皇の姿だった……。自分はいったい何を信じ、何に加担していたのか? 戦争責任という問いに至る思索の旅路を綴った、『戦艦武蔵の最期』『海の城』に連なる最重要作! 鶴見俊輔氏の論考も再録。 新書版解説・小熊英二 【目次】 昭和二十年九月 昭和二十年十月 昭和二十年十一月 昭和二十年十二月 昭和二十一年一月 昭和二十一年二月 昭和二十一年三月 昭和二十一年四月 経済大国の内部で書かれたこの本 鶴見俊輔 稀有のオートエスノグラフィ――ゼロからの模索の記録 小熊英二 -
モンゴル抑留 見捨てられた死者たち
悲劇はシベリアだけではなかったーー。 第二次世界大戦後、多くの日本人がモンゴルへ抑留されたことはほとんど知られていない。 その数、約1万4000人。軍人のみならず、数合わせのために無差別に連行された民間人が「日本人狩り」の犠牲となった。 食糧も防寒具もなく、零下数十度にもなる極寒の地で、過酷な労働をかせられた抑留者たちは、感染症や凍死、銃殺などで次々と命を落としていく。自ら命を絶った者も少なくなかった。 戦後の日本政府は、ソ連と異なり、モンゴルの抑留者について実態解明を怠ってきた。モンゴル政府から提供された名簿を30年にわたり棚ざらしにしていた事実もわかっている。 元新聞記者の著者は、在職中に知ったモンゴル抑留を退職後も追いかけ続け、埋もれている歴史を明らかにしてきた。 モンゴル公文書館などから死亡記録を発掘し、そこに書かれた犠牲者の遺族を探しあてて死亡記録を届け、時にはモンゴル諜報庁にまで乗り込む。 日本政府をも知らない資料を基に厚労省にかけあい、腰の重い官僚たちを動かしたこともある。 知られざる抑留の実態を記す貴重な書。 【目次】 はじめに モンゴルのKGBへの挑戦 第一章 置き去りにされてきた抑留者 第二章 2つの戦争が抑留の起こりだった 第三章 民間人が無差別に拉致された「日本人狩り」 第四章 食糧も防寒服も寝具も何もない「絶望の国」へ 第五章 当局に迎合した抑留者、抵抗した抑留者 第六章 死亡記録から見える「さまざまな死」 第七章 突然の一斉帰還命令と残留させられた抑留者たち 第八章 抑留問題に向き合ってこなかった日本外交 最終章 「歴史の扉」は開いたのか おわりに 近くて遠い国 -
宇宙138億年の歴史 佐藤勝彦 最終講義
今から138億年前、熱い火の玉(ビッグバン)として生まれた宇宙。 では、それ以前の宇宙はどんな姿をしていたのだろうか。そもそもなぜ大爆発を起こしたのか? 宇宙の現象を素粒子で解く「素粒子論的宇宙論」に基づき、宇宙創生の謎に迫るインフレーション理論を世界に先駆けていち早く発表した著者。 湯川秀樹に憧れて入学した京都大学での若き日々、そして益川敏英、小林誠などノーベル賞学者との出会いと共同研究など、研究の軌跡を辿りながら最新宇宙像に迫る最終講義の全記録。 -
コンテナ海運が世界を動かす
水、空気、コンテナ輸送――世界経済の血液とも言われる海運物流のカギを握るのはこの「箱」である。「コンテナの動き」を追えば世界経済の流れもつかめる。我々の経済・生活・ビジネスを支えるコンテナに迫る。 【目次】 はじめに──「経済の血液」としてのコンテナ 序章 身近なものの動きから眺めるコンテナ輸送 第1章 「コンテナの動き」で、なぜ世界経済が読めるのか 第2章 経済の血液としての「箱」を理解しよう 第3章 海運物流・コンテナ輸送はどう発展していったのか 第4章 いま世界で起きている海運問題と、経済活動への影響 第5章 「海運の動向」から読み解くこれからのビジネス・経営 第6章 今後、「コンテナ船」はどこに向かうのか おわりに──水、空気、コンテナ輸送
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