国内小説作品一覧
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-桑名藩十万石・松平下総守直正(ただまさ)の世子に生まれながら、生後まもなく怪盗百夜の弥吉の反抗的悪戯から、身投げ女の赤ん坊とすりかえられて育った左右吉は、生来の利発さと度胸のよさで、思いもうけぬ人生経験を豊富にする。日光東照宮の修築をめぐって、苦境に立つ桑名藩の側頭役・奥町丹左衛門の苦衷と、世子誘拐を策する公儀目付・竜道寺源五郎の執拗な魔手と、公儀隠密群の暗躍。市井の浪人・太郎左と名のる若年寄・小笠原相模守の隠密・武四郎は、怪盗百夜の弥吉から左右吉の出生の秘密を打ち明けられて庇護するが……。意表を衝く結末にいたる奇想天外な左右吉の度胸っぷりを描く巨篇。
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3.3仕掛けられた「騙り」の罠 十三回忌の夜、嵐で孤立した家で起きた事件の真相とは? 市川憂人さん推薦! 「誰が毒を入れたのか? 油断するなかれ。大胆かつ巧妙に淹れられたその謎は、単純に見えて深く濃い。 カップの底から真相が浮かび上がるとき、読者は『自分が何服も盛られていた』ことに気付くだろう」 (あらすじ) 自室で毒入りコーヒーを飲んで自殺したとされている箕輪家長男の要。 遺書と書かれた便箋こそ見つかったものの、その中身は白紙だった。 十二年後、十三回忌に家族が集まった嵐の夜に、今度は父親の征一が死んだ。 傍らには毒が入ったと思しきコーヒーと白紙の遺書――要のときと同じ状況だった。 道路が冠水して医者や警察も来られないクローズドサークル下で、過去と現在の事件が重なり合う! (著者プロフィール) 朝永理人 1991年生まれ。福島県郡山市出身。第18回『このミステリーがすごい!』大賞・優秀賞を受賞し、『幽霊たちの不在証明』で2020年にデビュー。 他の著書に『観覧車は謎を乗せて』(以上、宝島社)がある。
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5.0
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-新興マルギダ国の独裁者アント・カーネの来日を絶好のチャンスとして、カーネ暗殺を計るマルギダの革命派。一方、日本の商社・富士物産と大協実業は、マルギダ進出を狙って激しいしのぎをけずっている。大協実業の秘密社員・島田は、会社のためばかりでなく、彼自身の意地と、マルギダ革命派の美しい女グローズへの恋を賭けて、どこまでもカーネ暗殺を追求しつづける。革命家の暗躍、企業間の葛藤、政治、死、恋。『私は貝になりたい』の筆者が、もっとも今日的な主題を乾いた男性的筆致で描く、スリルあふれる長編サスペンス小説。
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4.0豪華なペントハウスに住み、靴とワインのコレクションをこよなく愛する優雅な独身貴族、星野守。映画会社の社長であり、「女たちは象と同じように思える。眺めるのは好きだが家にほしいとは思わない」とW・C・フィールズの言葉を引用するほど自己完結している独身主義。いっぽう、守の弟で映画会社専務、女たらしのイケメンだが、離婚係争中の星野進。ふたりが、脚本家になりたいという夢に燃える春野ゆきと出会い……。女たらしの進がいつになく真剣にゆきに向き合う。進の優しさに惹かれて付き合い始めるゆき。ゆきに心が動きながらも令嬢と婚約してしまう守。自分の気持ちを抑え込む守の切なさ、一途で不器用な進の優しさは、大人女子の胸をキュンキュン締め付けます。そして、自分の本当の気持ちに気づいたとき、物語は大きく動き始め……。果たして頑なだった守の心は……!?
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4.1雑居ビルの一室にある完全紹介制のクリニック。そこを訪れるのは、教師、議員、作家……といった「先生」ばかり。悩み疲れて、人生に迷う彼らに現代医療の“グレーゾーン”を巧みに渡り歩く医師が手を差し伸べる。 天才でも、善人でもない。患者を選り好み、型破りな診療を貫く彼は命の恩人か詐欺師か。しんどい心にじわっと効く医療脇道エンタメ小説。 【目次】 相談1 あいつさえいなくなれば 中学校教諭 相談2 新しい自分になりたいです 区議会議員 相談3 医者に向いてないんだね 内科医 相談4 認知症ってことにできませんか 作家 相談5 寿命を延ばしていただきたい 会社理事長
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4.5【紅玉いづきデビュー15周年記念刊行・第2弾】 忌まれた姫と異形の王子の、小さな恋のおとぎばなし。 「星よ落ちろ、光よ消えろ、命よ絶えろ!!」 全知の天に運命を委ねる占いの国ヴィオン。生まれながらにして毒と呪いの言葉を吐き、下町に生きる姫がいた。星と神の巡りにおいて少女エルザは城に呼び戻され隣国に嫁げと強いられる。 唯一の武器である声を奪われ、胸には星の石ひとつ。絶望とともに少女が送られたのは聖剣の国レッドアーク。迎えたのは、異形の四肢を持つ王子だった――。 書き下ろし番外編「初恋のおくりもの」で初めて明かされるある想い。『ミミズクと夜の王』姉妹作。
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4.0
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3.7
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4.1
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-青年宰相の名で知られ、戦後、謎の自殺を遂げ悲劇の主人公となった、ある公爵の死因の秘密を描く、ミステリー・タッチの表題作など、全9編の傑作短編集。
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5.0巻頭に置かれるのは、夢野久作が読書界から顧みられることのほとんどなかった1962年に鶴見俊輔が雑誌「思想の科学」に発表した「ドグラ・マグラの世界」である。この評論により、日本の戦後期には忘れられた存在となっていた夢野久作は「再発見」される。 「ドグラ・マグラの世界」の発表がきっかけとなり、鶴見と夢野久作の長男である杉山龍丸の交流が生ずる。やがて杉山龍丸の著書や杉山が編纂した夢野久作の日記などを資料としてじゅうぶんに咀嚼したうえで、鶴見は夢野久作論『夢野久作 迷宮の住人』が書き下ろされる 夢野久作について少年期の鶴見俊輔が出会った夢野久作の『犬神博士』の紹介から、『夢野久作 迷宮の住人』の第一部は始まる。そして『氷の涯』という日本軍のシベリア出兵をモチーフにした作品、さらに異色の長篇推理小説『ドグラ・マグラ』へ。そして、これらの作品が昭和初期の読者にどのように受けとめられたのかと問いが生まれる。 第二部では作家夢野久作の本名である杉山泰道の側からその生涯が辿られる。泰道の伝記的事実の多くは、さらにその長男杉山龍丸の著書によるが、伝記的事実と時代背景を結びつけて読み解くことで、より作品世界に深くわけ入ることができる。 第三部では、夢野作品受容の変遷が綴られる。江戸川乱歩ほか同時代の探偵作家たちにはやはり異形のものとして解されている。しかし年少の読者だった福永武彦や中井英夫たちには強烈な印象が残っていた。敗戦後、占領期に夢野久作が思いおこされることはなかったが、1960年を境にふたたび関心が寄せられるようになり、作品研究・分析が進む。そこで見えてきたものは、中央から遠い地方で、土地の日常言語を駆使して人間の根本問題に迫る、きわめて独創的な作家の姿であった。 本書により、夢野久作というきわめて独自性に満ちた作家に多角的に光が当てられ、読者にとってもそのイメージが鮮明となることが期待される。
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5.0すべて素顔の私。私らしい文章40篇を厳選――小説の中に表われる作家の分身……。自身そのように小説を書いてきたけれど、それは、<私>という人間そのものでは、決してない。おさない頃の京都の記憶、日々の生活を楽しんだ鎌倉、親しい友との旅、出会い、そしてパリでの霊的体験……。書きつづってきた文章の中から、40篇を選び出してみた、ほんとうの<私>をわかっていただくために。 ◎高橋たか子「今、人生の最終段階にいる私は、私という者が大体どういう者であったかを、すくなくとも、すでに書いたエッセイをざっと並べる形において、わかっていただきたい、と思う。大体、と書いたが、全体は神のみぞ知る。<「著者から読者へ」より>
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-ひとつの、充実した結婚のかたち 不思議なタイトルである。 というのも、この小説の中では実際に、結婚した男女が毎年休暇を過ごす南の島が出てきてそれは架空の島などではないからだ。 しかし、その島の名前も場所も一切明らかにはされないから読者にとってはたしかに「どこかにあるはずの素敵な」島に違いない。 片岡義男の多くの小説がそうであるように我々の日常にあるようなリアリズムや従来の小説がそこをテコにして物語を動かす破綻、のようなものはここには一切、現れない。 あるのは1つの、あざやかな夫婦のかたちだけだ。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
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3.8
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-2台のあいだを行き来しながら、彼女は脱出について語る 後ろには、母親と離婚した父親と、その新しい結婚相手。 前には、母親と、その年老いた父親。 2台並んで走るクルマのあいだを行き来するのは、 日本の大学に愛想を尽かし、外国に行こうとしている娘だ。 最初に後ろのクルマ、途中で止まって前のクルマ、そしてまた後ろのクルマ。 2台でまったく違う空気を感じながら、彼女が考えているのは「脱出」のことだ。 自分が今の世界から脱出するためには、愛する母親よりも、 まるでなじめないが、海外在住の父とそのパートナーの助けこそが必要なことを 彼女は冷静にかみしめている。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
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-時間というものはない。私はどこにもいない 14歳から15歳へ。 この小説は、移り行く季節の中での、二人の少女による 切実な時間論だ。 過去から現在へ伸びてくる時間に対し、 彼女たちは時間が逆行すること、つまり どんどん過去へ遡り、若くなり、幼くなり、 ついには「私」が消滅することを夢想する。 そしてそこに、かつての旧友の、その悲しい母親の 「死」をめぐる奇妙で美しい行為が関わってくる。 時間を、死を考えることは、この不条理な生について考えることと同義である。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
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5.0あざやかさとは無縁のそのラスト・シーンが、 生きていることの証し。 17歳、夏休みの高校生。 いくら眠っても眠気の取れない若い肉体が 平穏な眠りをむさぼっている時、 届いた一通のありふれた絵葉書が事態を急転させる。 同じ17歳の少女から届いたその葉書は 実は3通存在し、なぜその3人に届いたのかもわからないまま ひたすら受け身の動揺の中にたたきこまれながら 少年たちは必死にオートバイを走らせる。二度、走らせる。 その2回のラスト・シーンは果たして・・・・・・ 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
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-二〇二三年、イモータルダスク事件から三年後。 ハッカーチーム『シックザール』を解散し、サイバーコネクト社を辞した曽我部隆二は、今までの経験をもとにネットワークトラブル・コンサルタントを開業し、細々と生計を立てていた。 だが、かつての同僚からの依頼をきっかけにして、『世界』を巡る邪悪な陰謀に巻き込まれていく。 血みどろの戦いの果てに彼が手にした報酬とは? 本書はサイバーコネクトツーWEBサイトで連載した小説『.hack//bullet』の完全版です。 ゲーム『.hack//Link』のストーリーから3年後のエピソードが、『.hack//Link』登場キャラクター曽我部隆二(フリューゲル)の視点から描かれています。 完全版では、最終話(42話)に続く、書き下ろしの43話「バーサス奇術師」を収録! ※本書籍は主に縦書きでレイアウトしています。ご利用のブラウザ、端末、ビューワにより、一部表示がくずれたり、表示が異なることがありますので予めご了承ください。
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3.5私は、母と「誰かの精子」の間に生まれた―― 不妊治療と生殖ビジネスの深い闇を、当事者が暴く。 人間の倫理を問う、出色の科学ノンフィクション。オーストラリアの著名ジャーナリストである著者は、27歳のとき、自身がドナーによる精子提供で生まれたことを知り、生物学上の父親を探す調査を開始した。 いまやドナーによる懐胎(DC)は世間の認識以上に広く浸透しているが、その実情は世間の想像以上に異様で、多くの問題をはらんでいる。 DC児たちにドナーが誰かを知る権利は保証されていないため、持っているかもしれない遺伝性の疾患や、いるかもしれないきょうだいの存在、あるいはその数を知るすべはない。 本書は「第三者の生殖細胞から誕生した人間」について、また「人間を繁殖させること」について、DCの当事者が10年という歳月をかけて綴ったものである。 母の不妊治療医ヤン・カルバート自身が精子ドナーだと知り、 これまでに世界各地から75人の異母兄弟を見つけたジョーイ・ホフマンによる国連でのスピーチより: 「自分が大量生産された人間というモノのひとつに思えてきます。(中略) どうかお願いです。これからは子どもたちの基本的な権利や利益を、優先リストの最下位に置くのではなく、最優先にするように努めてください」
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3.6のたうちまわって超えていけ、愛。 『流』の直木賞作家・東山彰良が新たに挑む、自由でボーダレスな短編集! 九州の温泉街、小さな街の団地、ニューヨーク、台北、東京――。 残酷さとやさしさが隣り合わせるパッとしない世界 それでも生きていくむきだしの人間たち。 「猿を焼く」 さえない温泉街に引っ越してきた中三のぼく。無軌道な不良とよそ者の少年は、なぜ猿に火をつけたのか? 「イッツ・プリティ・ニューヨーク」 クレイジーな同級生カメと、そのアバズレな姉。欲求に翻弄されるぼくと彼らの団地の日常。 「恋は鳩のように」 同性婚が合法化された日、歓声に沸く群衆の中、アンディは詩人の恋人・地下室に電話をかける。 「無垢と無情」 人間じゃなくなった「やつら」から身を潜めるように、おれは画面の中のミーティングルームを訪れた。
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4.1
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-この経験は、やがて涼子をじわじわ戦慄させた。彼女は自分が友達としての優香を好きなのは認めたが、予備校生の出現がもたらしたパニックは、その、「友達としての」に誤解があることを暗示していた。涼子は優香との関係を回顧してみた。そして自分の中で、「優香のようになりたい」が、いつの間にか、「優香といっしょにいたい」になり、やがて、「優香を誰にも渡したくない」に変わっていたことを知った。(本文より) 1990年下半期・芥川賞候補作となった表題作と、第6回海燕新人文学賞受賞作「純愛」を収録した作品集。 *ドライヴしない? *純愛 ●村上政彦(むらかみ・まさひこ) 作家。1987年『純愛』で福武書店(現・ベネッセ)主催の「海燕」新人文学賞を受賞。以後『ドライヴしない?』『ナイスボール』『青空』『量子のベルカント』『分界線』で5回の芥川賞候補に。また『ナイスボール』は相米慎二監督により『あ、春』として映画化、ベルリン国際映画祭国際批評家連盟賞を受賞。アジアの物語作家を自任している。近著に『台湾聖母』(コールサック社)。日本文藝家協会常務理事。日本ペンクラブ会員。文化庁国語分科会委員。「脱原発社会をめざす文学者の会」事務局長。
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-私は私の知らない私 酔う、とはどういうことだろう? 酔った自分をまるで憶えていない、とは、どういうことだろう? 酔っている自分が本当なのか、嘘なのか。 大量のドライ・マティーニがもたらした奔放な行動が翌朝には耐え難い羞恥に代わる、としたら 昨日の私とは何であり、今日の私は何だろう? 酔って無意識に呼んだのか、本音が出たのか。 男の悪戯に身もだえする翌日の彼女を、男は愛さずにはいられない。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
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4.0とある企業の記念イベントに出演予定のゲストが不祥事で逮捕され、あわや中止に。急遽変更されたテーマ〈ドラキュラ生誕五百年〉に合わせ、企業の取引先〈クロロック商会〉の雇われ社長にして「正統な」吸血鬼のフォン・クロロックに出演依頼が舞い込むが、クロロックは依頼主とドラキュラの知り合いではないらしく……。おまけにこのイベント、どこか訳ありで!? 表題作ほか、うだつのあがらないサラリーマンの口座に突然二億八千万円が振り込まれ…(「吸血鬼の給与明細」)、観光バスのツアー中、乗員乗客全員が謎の眠気に襲われてしまい…(「吸血鬼の迷路旅行」)の2編を収録!
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4.0新キャラクター「澁澤龍彦」登場の映画「文豪ストレイドッグス DEAD APPLE(デッドアップル)」、2018年3月3日公開! 大人気アニメ「文豪ストレイドッグス」シリーズの映画に登場するキャラクター「澁澤龍彦」。コラボカバーのアンソロジー文庫で澁澤龍彦のエッセンスを味わおう! 珠玉のエッセイや小説などを収録。 「文豪ストレイドッグス×角川文庫」アニメ描き下ろしコラボカバー第4弾! (既刊一覧は https://store.kadokawa.co.jp/shop/e/epu040103/ ) 編者・解説はアンソロジストの東雅夫(編著に『澁澤龍彦玉手匣』ほか)。 === サドやコクトーの名訳で知られる仏文学者、西欧異端文化の紹介者、達意のエッセイスト、絢爛たる物語作家――いくつもの魅惑的な顔を有する文人・澁澤龍彦は、みずからの文学世界をドラコニア(龍彦の国)と呼んだ。 本書は「澁澤龍彦×文豪」をコンセプトに、新世代の読者に向けて編まれたアンソロジーである。 古今東西の文豪たちをめぐるエッセイを中心に、小説、評論、紀行、対談など全26篇を収録。 <「文豪ストレイドッグス」シリーズとは!?> 中島 敦、太宰 治、芥川龍之介、与謝野晶子、泉鏡花、F・スコット・フィッツジェラルドなど国内外の文豪のイメージをモデルに擬人化されたキャラクターが、「人間失格」「羅生門」などといった各文豪に関連する異能力を用いて戦うバトルアクションコミックス。 舞台は横浜。孤児院を追われた主人公・中島 敦は、とある自殺志願の男・太宰 治を助けたことから、異能力集団「武装探偵社」に所属することに。やがて、ポートマフィアの芥川龍之介らや、北米の異能力集団・組合(ギルド)との対決が激化していく――!
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4.0東京にドラゴン出現。戦うのは地方の青年団! 東京にドラゴンが出現した。ドラゴンは何故か東京タワーに巻き付いたままで動かない。 一方、東京から離れた富士山が見える地方の町では、ヨシオとケンジとタモツが今日も青年団の集まりをサボって喫茶店「チロル」にたむろしてドラゴンの中継を見ていた。 ある日、ヨシオが古本屋で謎の巻物を手に入れる。それにはかつて光の戦士たちがドラゴンを倒し世界を救ったと記されており、戦士の証である紋章が載っていた。 ヨシオとケンジとタモツは紋章と同じあざを持っていた。三人は光の戦士の末裔なのか? 巻物にあったドラゴンを倒すためのアイテム探しが始まった。
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3.0※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 なんでもあつめるのがすきなミッチが ある日、ひろったのは ねこのかおが かいてある ちいさな ボタン。 ふくにつけて こすってみたら ドラねこまじんが あらわれた! コレクションが ふしぎをまきおこす シリーズ第2弾 ミッチは、花の種やきれいな石ころなど、道ばたでひろったものをコレクションしている男の子。 おとうさんと図書館へ行った帰り道、どこかから落ちてきたボタンをひろいます。ボタンにはねこのかおの絵が描いてありました。 ボタンを気に入ったミッチをみて、おとうさんがミッチのシャツにボタンをつけてくれます。すると、シャツにあったアイスクリームの柄がなくなり、不思議に思ったミッチがボタンをくすぐると、そこからドラねこまじんがあらわれたのでした。 おなかいっぱいにしてくれたら、なんでも願いをかなえる、というねこまじん。ちょっとあやしいねこまじんと、ミッチは、食べもの柄の服をさがしに買い物へいくのですが……。
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3.8音大を出たけれど音楽で食べていく当てのないヴァイオリニストの青年・響介。叔父から紹介されて彼がやってきたのは竜が舞い降りた―― と思われる程に何もない町、竜ヶ坂の商店街の有志が集まったアマチュアオーケストラだった。 魚屋のおっさんから女子高生、スナックのママまで、激烈個性的な面子で構成されたそのアマオケを仕切るボスは、車椅子に乗った男勝りの若い女性、七緒。彼女はオケが抱えている無理難題を半ば強引に響介へ押し付けてきて―― !? 竜ヶ坂商店街フィルハーモニー。通称 『ドラフィル』を 舞台に巻き起こる、音楽とそれを愛する人々の物語。
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4.0ある年に、最後に名前を呼ばれた男たちを追って――。 球界の片隅にあった驚き、苦悩、思いがけない栄光を描く。 公式戦登板なしでプロ入りした男 高橋顕法/再生された男 田畑一也/最下位から千葉の誇りになった男 福浦和也/最下位を拒否した男 高瀬逸夫/球団幹部に出世した男 大木勝年/日米野球でやってきた男 鈴木弘/隠しダマの男 清水清人/9並びの男 吉川勝成/ゼロ契約の男 橋本泰由/勘違いしない男 松下圭太/2年連続最下位指名を受けた男 由田慎太郎/ありえなかった男 三輪正義/ポテンシャルが眠る男 鈴木駿也/怪物だった男 伊藤拓郎/1と99の男 今野龍太/育成の星になった男 長谷川潤
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-ドラマ「失恋ショコラティエ」ノベライズ。 大人気コミックス「失恋ショコラティエ」が2014年1月よりフジテレビ月9でドラマ化。主演・松本潤、ヒロイン・石原さとみで贈るラブストーリー。ドラマ脚本によるノベライズ刊行。 小動爽太は、高校1年の時から1つ上の先輩、サエコを一途に思い続けている。一方、当のサエコは、次々と男達を惑わせ渡り歩く“天然系小悪魔女子”。そんな爽太にビッグチャンスが。爽太、高校3年のクリスマスイブ、とうとうサエコと口づけを交わしたのだ。思いが通じたと大喜びの爽太。しかし、キスぐらいでは、つきあったことにならないサエコ。手痛い失恋をした爽太は、チョコレートが大好きなサエコを振り向かせるには、チョコレートしかない!と、一念発起。単身フランスに渡り、修行を積み一流のショコラティになって、再びサエコの前に現れる。だが時すでに遅し、サエコは、すでに結婚が決まっていて・・・。 失恋をバネに突き進む爽太、気がつけば全てを手の中に収めていた。そう、サエコ以外は・・・。本当の幸せって?本物の恋って?この恋のハッピーエンドは?前後編でお届けする、ドラマノベライズ本。読み出したら止まらない怒濤の展開。衝撃のラストは・・・?
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4.0OL人生一発逆転なるか?リアルお仕事小説。 仁藤茉由子28歳OL。仕事はデータの入力。会社では気の合わない同僚と嫌味な上司に囲まれ、帰宅後は部屋で一人ビールを飲む毎日。そんなかわり映えのしない日々からの脱却を目指す茉由子に、大手テレビ局が主催するシナリオコンクルール入賞の朗報が届きます。「会社を辞めて書くことに専念しよう!」そう心に決めて臨んだ授賞式でしたが、突きつけられたのは厳しい現実でした。 仕方なくOLを続けながら脚本家を目指すことにした茉由子に、ドラマ制作会社からプロット書きの仕事が舞い込みます。脚本家としての足掛かりにと、徹夜を続けて必死にプロットを書きあげますが、執筆料は出ないありさま。一方会社では、華やかな世界に身を置く茉由子をねたんでか、同僚の態度はどこかよそよそしくなり……。 落ち込む茉由子の前に現れたのは、駆け出しの俳優、秋月愁。「いつの日か、君が脚本を書いて、僕が主演する」――愁の言葉に書くことへの意欲を取り戻した茉由子でしたが、愁はまたたく間に人気俳優へと駆け上がり、あっという間に遠い存在に。 そんな中、いつもの職場で待っていたのは、予想もしなかった事件。茉由子はようやく、自分が気づかずにいた人々の温かさ、自分自身の本当の思いに気づき始めます。そして、自分が本当に書きたい「ドラマ」を見つけるのでした。
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-朝丘ルリ子、美空ひばり、松本清張ら有名人から、技術・演技・取材などまで、ドラマ作り27年の現場から、NHKの和田勉が語る、テレビジョンのおはなし。 ◎「和田勉のこと――NHKに電話して、所属部課名を云わずに名前だけでただちに交換台に通じるのは、おそらく会長以外は和田勉のみであろう。彼がNHKの顏だというのをいつも感じる。ドラマつくりの名人、「賞男」というのが和田勉のラベルだが、この記には長い演出生活での折々の寸感や登場人物との躍動したふれあいがある。天衣無縫な彼の言動の中に、かくも鋭く繊細にして、皮肉な観察の「演出家の手帖」があろうとは!」<松本清張「帯文」>
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4.5話題を呼んだ『ポルノグラファー』ドラマシリーズの公式ファンブック!熱い支持を得る人気BLコミックを完全ドラマ化して話題になった、官能小説家と大学生の恋を描いた『ポルノグラファー』、その前日譚にあたる『ポルノグラファー~インディゴの気分~』。撮影現場秘蔵フォトや未公開オフショットなどを大放出!ここでしか見られないファン必読の永久保存版ファンブック! 【収録内容】 ・ここでしか見られない未公開オフショット&秘蔵Twitter写真多数! ・on BLUE本誌で行われたスペシャル対談を再編集! 竹財輝之助×猪塚健太×丸木戸マキ 竹財輝之助×猪塚健太×吉田宗洋&丸木戸マキ ・監督×プロデューサー対談 ・ファンブック撮り下ろしアフタートーク ・丸木戸マキ先生描き下ろし寄稿 …etc
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4.0
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3.9時は2019年。 45歳、結婚経験なし、子どもなしのフリーター・トリコが、 人生に絶望して、睡眠薬をまるごとひと瓶飲んで自殺をはかる……。 意識を取り戻した先は、昭和の終わり、バブル期まっただ中の1989年の渋谷。 30年前にタイムスリップしたトリコは、 青春時代に好きだったバンド「ドルフィン・ソング」の解散を阻止すべく、奔走する! トリコはドルフィン・ソング、島本田恋と三沢夢二のふたりを救えるのか?! 時代は彼女に、何をさせようとしているのか? そして、最終的にトリコが行き着く先はいったい、どこなのだろうか? BRUTUSで話題沸騰。 樋口毅宏の連載小説、待望の書籍化! カバーイラストは岡崎京子。 <本書の推薦コメント> 林真理子さん(作家) 「めちゃくちゃの面白さ。私たちの80年代をこんなにもてあそんでいいのか! この天才野郎!」
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3.5どこにも、逃げられないよ──。 長老との結婚を拒絶する女は舌を抜かれてしまう、という掟のある村で、ある少女が結婚相手として選ばれる「雀」。 ある日突然、武装集団によって、泥に囲まれた島に拉致された女子高生たちを描いた「泥」。 アイドルを目指す「夢の奴隷」である少女。彼女の「神様」の意外な姿とは?(「神様男」)。 管理所に収容された人々は「山羊の群れ」と呼ばれ、理不尽で過酷な労働に従事し、時に動物より躊躇なく殺される。死と紙一重の鐘突き番にさせられた少年の運命は?(「山羊の目は空を青く映すか」)……など。 時代や場所にかかわらず、人間社会に現れる、さまざまな抑圧と奴隷状態。 それは「かつて」の「遠い場所」ではなく、「いま」「ここ」で起きている。 あなたもすでに、現代というディストピアの奴隷なのかもしれない――。 様々な囚われの姿を容赦なく描いた七つの物語。 桐野夏生の想像力と感応力が炸裂した異色短編集。 カバーイラストは、かわいさと残酷性を併せ持った作風で物議を醸すLA在住の画家、Luke ChuehのRough Waters。 解説・白井聡 ※この電子書籍は2017年12月刊行の文春文庫を底本としています。
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