隣りの女

隣りの女

509円 (税込)

2pt

夫の給料をつましくやり繰りして、家事と内職で毎日が過ぎていく平凡な主婦に訪れた恋。“人妻の恋の逃避行”(そして、気になるその後)をあざやかに描いた表題作。家族のために頑張って、気がついたらそろそろ30歳…な主人公の微妙な恋心を衝いた「幸福」と「胡桃の部屋」。大人になって出会った異母兄弟の愛憎をえがく「下駄」。突然の飛行機事故により、向田邦子の絶筆となった「春が来た」。いずれも読んだら忘れられなくなる、まさに珠玉の5篇。

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隣りの女 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2012年02月15日

    向田邦子さんの良さを知った一冊となりました。
    代表作「隣の女」も好きですが、「胡桃の部屋」はやっぱり
    外せないです。

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    Posted by ブクログ 2010年02月02日

    あぁ・・・・・。

    思わず声が漏れちゃう。

    そう来たか。うまい。

    向田さんの小説を読んでいると、小説って人間を描くことなんだって思う。

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    「胡桃の部屋」が個人的には面白かった。その次の「春が来た」も。

    どこにでもありそうな、誰にでもありそうなドラマ。それをこうして描ける著者はすごい。

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    平凡なサラリーマンの妻が内職のミシンがけをしながら、隣の部屋から聞こえてくる声に耳を澄まします。
    女を谷川岳になぞらえて聞こえてくる会話はとても官能的。

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    Posted by ブクログ 2022年04月17日

    昭和の高度成長期も一段落しバブル期になる前の当時の状況がリアル。中流階級の家庭の様子や、生活費が苦しい主婦の内職、若い女子社員の当然のお茶汲みに30歳が見える様になるとハイミスと言われるような社会、愛人や隠し子と言った言葉が普通に登場する事に昭和生まれの自分を棚に上げてもなお苦笑。でも当時はこれが『...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2018年10月13日

    夏に京都の下鴨神社で開催された古本市でゲットした本。
    意識して、手に取って読んだ向田邦子さんの作品はこれが初めてです。

    時代背景はザ・昭和。普通の人の日常の短編集。面白かったです。

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    Posted by ブクログ 2017年04月28日

    愛人や腹違い子の話が普通にでてくるのって、やっぱり昭和だなぁ。
    最後の話がよかった。うちもちょっと家の中きれいにしよう・・・。

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    純粋で普通の女でさえも、女は時に壁をひょいと飛び越えて男の知らない所へ軽々といくことができる。戻ってくる鈍感さ、図太さもまたしかり。「春が来た」のある家族に男が一人入っただけで、そこの女たちを女として自覚させるのに十分であることを証明している。女のかわいさ、強さを描くのがうまい。

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    短編集。どれもなかなかよいです。
    表題作の隣の女は、官能的な情景の描写が上手い。向田さんにしか絶対出来ないと思う。

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    Posted by ブクログ 2012年04月12日

    向田さんの絶筆となった「春が来た」最後の作品と思って読むと、不思議とそれに相応しく思えてくる。直子の大きな声での、さようなら、これが向田さんの最後の挨拶のようで。幸福をもたらし離れていく風見は、色々なものに例えられそうだ。

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