となり町戦争

となり町戦争

440円 (税込)

2pt

ある日、突然にとなり町との戦争がはじまった。だが、銃声も聞こえず、目に見える流血もなく、人々は平穏な日常を送っていた。それでも、町の広報紙に発表される戦死者数は静かに増え続ける。そんな戦争に現実感を抱けずにいた「僕」に、町役場から一通の任命書が届いた…。見えない戦争を描き、第17回小説すばる新人賞を受賞した傑作。文庫版だけの特別書き下ろしサイドストーリーも収録。

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となり町戦争 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ⚫︎受け取ったメッセージ
    人は大きい問題であればあるほど認識できなくなり、考えることを諦めたり過小評価してやり過ごしてしまう。でも、それらを意識しようと思っていることと、無意識でいることとは、違う。せめて、前者であろうとすることができる人でありたいと思う。まず知ろうとすることがその一歩だ。

    ⚫︎本

    0
    2025年11月25日

    Posted by ブクログ

    いやぁ、後味の悪い最高な小説だった。
    戦争に限らず、こんなふうに「見えない」ままに、日常を侵してくるもの、沢山あるよなぁ。もっと自覚的に生きねば

    0
    2025年08月03日

    Posted by ブクログ

    事業としての戦争
    その設定は面白かった。目の前で人が死ぬ、とかそんなのを見ないまま始まり終わる戦争。
    ただ女性の描写がファンタジーすぎて嫌
    都合が良すぎる、いい匂いがしてキレイな裸で向こう主体で進む性行為、主人公に都合が良すぎて女性側が主人公に引かれる描写もなく私も納得できなくてモヤモヤした

    もう

    0
    2024年05月29日

    Posted by ブクログ

     となり町と自治体の公共事業として戦争する舞坂町に住む主人公。戦況も報じられず、大義名分やそもそもの戦争の是非について論じられることなく、日常の延長線上に戦争が行われている。偵察任務を命じられた主人公ですら、となり町との戦争を実感することなく、いつも通り仕事に行き生活している。個人が実感できない事象

    0
    2024年01月11日

    Posted by ブクログ

    「戦争」は「日常」の対極にあるのではなく、「日常」の延長戦にあるのだという意識をもつべきだと訴えられた。
    「戦争」という言葉を聞くだけで、言い伝えられたイメージに固執していると、私たちは本当に、自分の歩んでいる道がどこへ続いているものなのかを見失ってしまう気がする。

    0
    2023年08月05日

    Posted by ブクログ

    となり町戦争というのは、何かの比喩で、暗示にあふれた小説なのかな、と思っていたけど、
    読後3年ぐらい経過すると、実際に起きたことだったかなと思ったりした。

    現実感というのは私にとってはそのぐらい曖昧で、その瞬間をつかんでいないと、すぐに現実か、非現実か、判断がつかなくなる。

    たぶんそういうこと。

    0
    2021年08月07日

    Posted by ブクログ

    戦争のただなかにいて、それに関わっているのに危機感がない主人公は、現実のなかで色々なことの重要性を軽くみてしまう自分のようで、危うさに心配をしつつ歯がゆさや少しの苛立ちを感じた。

    「戦争」だけど「普段」と変わらない、大丈夫・大丈夫と思っていたら、「死」という最大のピンチが見えない薄皮一枚の厚さで肌

    0
    2025年08月07日

    Posted by ブクログ

    町の広報誌でとなり町との戦争が始まったことを知った主人公は、戦争の実感を持てないまま、戦死者数だけが増えていく日常を過ごしていた。

    そんなある日、となり町の偵察任務に任命された主人公は、戦争とどのように向き合っていくのか?
    実態の掴めない戦争をどのように解釈するのか?

    理解が難しいく、もやもや感

    0
    2025年07月07日

    Posted by ブクログ

    通常、戦争を描いた作品はその戦争の残酷さ、非日常さをまざまざと描くものが多い。
    しかし、この作品は違う。主人公は戦争が行われているという実感をはっきりとは得ないまま、偵察業務を行い、そして戦争を終える。同じ戦争に対しても、仕方の無いものだと受け入れる者、憤りを感じながら正義のために参加しようとす

    0
    2023年02月22日

    Posted by ブクログ

    となり町との戦争だから実感を伴わないことに違和感を感じるが、では、相手が遠くの国ならどうなのか。当事国でなければ加担していないと言えるのか。そのリアリティをすぐ隣まで引っ張ってきてしまった、そんな本。

    0
    2022年12月30日

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