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Posted by ブクログ 2018年07月31日
三崎ワールドは長編も良いし短編も良いです。
台風の日に読み始めたこの短編集も面白かったです。
台風のように鼓笛隊が襲来する世界の表題作、本物の象のすべり台「象さんすべり台のある街」、浮遊都市にいる恋人と地上にいる主人公の「遠距離・恋愛」、消えてしまった下り列車に乗っていた人の喪失を受け入れる「同じ夜...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年06月21日
世にも奇妙な物語系、とでも言ったらいいのでしょうか。どこか狂った、しかし至って普通に営まれる日常を描いた短編集。本書、と言うより多分三崎氏の面白い所は、その「狂い」を感覚ではなくシステマティックに組み上げてしまう点です。表題作や象さんの練り上げ方はまさにお見事で、どこからこんな設定が湧いてくるのか、...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年02月13日
「赤道上に、戦後最大規模の鼓笛隊が発生した。」の、一文から引き込まれる。台風の如く日本に上陸する「鼓笛隊の襲来」
いなくなったが思い出せない彼の喪失感を抱えたまま、立ち寄ったギャラリーで見かけたのは、自分の記憶にある"モノ"たちだった。「彼女の痕跡展」
覆面をつけて生活を...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年11月27日
現代日本に似ている世界だけれども、
不思議な現象、制度が紛れ込んでいる短編集。
オチにひねりのない(というか投げっぱなし?)
話も多いけれども、
個人的には世界観の面白さでおなかいっぱい。
話に出てくる不思議な現象や制度
(鼓笛隊や覆面)が社会風刺的な
何かの暗喩なのかなと思いつつも、
意外と何...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年10月06日
【本の内容】
赤道上に発生した戦後最大規模の鼓笛隊が、勢力を拡大しながら列島に上陸する。
直撃を恐れた住民は次々と避難を開始するが、「わたし」は義母とともに自宅で一夜を過ごすことにした。
やがて響き始めたのは、心の奥底まで揺らす悪夢のような行進曲で…(『鼓笛隊の襲来』)。
ふと紛れ込んだ不条理...続きを読む
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