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故郷に帰るバスに乗ったユーリが迷い込んだのは、 遠近の概念が狂った世界だった。 目の前に見えるものがそばにあるとは限らず、 屋外に出ると道に迷ってしまう。 奇妙な現象に苦しむ街の人々を救うため、 ユーリは「30センチのものさし」を手に立ち上がるが……。 ある日突然、非日常の世界に連れ去られる冒険ファンタジーの傑作。 ※この電子書籍は二〇一八年十月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
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Posted by ブクログ
やはり三崎亜紀氏の本は自分と相性が合う。ユーリは何故か故郷に戻らなくてはいけない焦燥にかられて何年振りかに小学生の頃から片時も離さない30センチ物差しを持って帰る。酩酊状態でバスに乗り着いた先は異世界。アンバランスな世界で施政官、エナ、など様々な周りから蔑まれていた人がその人たちのために世界を取り戻...続きを読むす。そして何故物差しを捨てずに持ち歩いていたのかも後半で分かる。 できない事を可能にするのではなく、できる土台の上でできない事を出来る事にするが必要なのでがむしゃらに、ではなくて日々の努力、経験も必要だと教えてくれた。
(読んだ当時の記憶より) 異世界に迷い込んでしまった主人公がどうにか元の世界に戻ろうとする話。 中世ファンタジーではなく、民族的で独特な感じの世界です。 タイトルから、最初は主人公が小さくなって冒険するのかなと思いましたが、どうも30センチ定規のことのようです。 じょ、定規??定規がキーアイテム??...続きを読む?と困惑する自分。 そんな神器みたいな位置に定規を持ってこられても。 ですがこの作品は、滅茶苦茶な法則のユーモラスな世界を主人公と一緒の目線で見る事が出来ます。定規がいくら凄くてもなあ…!と思いながら読んでいたのに、後半の展開は緊迫感がありどきどきしながら楽しませて頂きました。 ファンタジーとして異色ではありますが、テーマの扱いが上手くて面白かったです。異色作品だぞ!と心構えをしてから読むのが一番楽しめそうな気がします。本棚に並べておきたい、良い作品です。
連載ではなく単行本として出版された本のはず…なんというかどのような読者を想定して書いたのだろうか? 三崎亜紀ファンでこれまでの作品を読んできたのであれば、出てくる要素と過去作とのリンクを少し楽しめると思うのだが、内容はヤングアダルト向けのファンタジーっぽい印象(昔NHKの夕方放送されてた少年少女を...続きを読む主人公にしたドラマのような雰囲気)なので読んでいて「自分は読者層の話なのか?」と考えてしまった。 また、三崎作品初の人にとっては「地味なファンタジー」として見えるような気がする。 「日常から少しずれた世界」よりも濃くファンタジー要素に近づく作品は「失われた町」などにもあったけれど、では"何を伝えたいのか"がいまいちよくわからなかった。 後半になるにつれて、地味さの原因でもあるのだが現実では「見えないもの」をモチーフとして扱っているように読めてくる。 「童話」として捉えると(上記で感じてた違和感なども払拭して)すごくしっくりくる。 巻き込まれた主人公が、翻弄されつつ目的に向かっていく。その途中で登場人物の思惑が見え隠れするのだが、それも少しぎごちなく臭わせる。 なんか下手なのかなんなのか、登場人物に対して「いや、それ後々こうでしたとか言い出す何か言葉を今飲み込んだでしょ?」とツッコみたくなるセリフや場面が多かった。
再読。馴染みのある三崎ワールドのワードが全体に意味をもって散りばめられており、1冊の本の奥に他の複数の物語が潜んでいると感じたがっている自分がいた。他の本をひっくり返して相関図をつくってみたいものだが、それも無粋だし、面倒だ。読書中ずっと、三崎さんの本をすべて読んだうえでこの本を味わえてよかったなあ...続きを読むと幸せな気分に満ち満ちた。
最初こそ展開についていけず、読み進めていましたが、中盤以降はどうなるのかが先行して読むスピードが上がりました。 普通に歩くことのできない場所、さらに外から脅威も来る殺伐とした世界で暮らす人たち。 マカが戻っても、まだまだ世界は完全ではないし、統治者が戻ってくる可能性も低い。それでも諦めなければ平和に...続きを読む暮らせる日々が訪れるかもと希望を捨てない施政官たちを応援したくなります。
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