ターミナルタウン

ターミナルタウン

小説・文芸
1,018円 (税込)

5pt

静原町はターミナルタウンとして鉄道と共に発展してきたが、乗り換え路線の廃止により、ほぼ全ての列車がこの駅を通過するようになってしまった。鉄道と共に衰退しつつあった町にある時再興の兆しが現れる。見えないが「ある」タワー、不思議な「隧道」の存在――誰も見たことのない「町興し」がいま始まる。解説・伊藤氏貴

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    文藝春秋
  • 掲載誌・レーベル
    :
    文春文庫
  • タイトル
    :
    ターミナルタウン
  • タイトルID
    :
    412790
  • ページ数
    :
    560ページ
  • 電子版発売日
    :
    2016年11月25日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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ターミナルタウン のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    三崎作品の中でも最大級のボリュームがある長編ですが、それにもかかわらず最後まで緻密に設計された非常に完成度の高い作品です。
    隧道および隧道士と影無き者が今回の三崎ワールドで産み出された非現実要素であり、また旧都や歩行技師が登場することで他の作品とも緩やかに繋がっている。
    地方都市再生という現実的な課題を取り込むことで物語の非現実性とのズレを巧みに融合させて、違和感なく読者が物語世界に入ることができる。
    個人的には三崎作品の中でもベストな一冊だと思います。

    0
    2023年09月09日

    Posted by ブクログ

    かつて鉄道によって栄えた「静原街」
    乗り換え路線の廃止、高速列車が通過する事になり、町は衰退の一途を辿っていった。三崎流町おこし小説。

    三崎亜記さんの他作品に出てくる「都」や本物の象が引退後の職として遊具となる「象さんのすべり台」、人が消える「消失」の現象(今作では列車ごと消える)、有り得なさそうな職業などが登場します。
    現実の中には微妙に現実とは違う「ありそうでないモノ」を散りばめてくるので毎回ネタの濃さ、複雑さにむせ返ってます(褒め言葉)

    衰退した町の復興という題材ではあるものの、物語に配置された要素
    「処置」として影を失った男や、無いのに有るとされているタワー、トンネルとは違う「種」から育てて作り上げる隧道と呼ばれる設備、それを育て上げる職人達など、今回も濃いめです。

    影なき者、新参者、町長、町長と対立する隧道師、類稀なる才能を持ちながら町のために暗躍する若者、そして全てを見つめてきた駅長…
    各章、登場人物一人に焦点を当てて進み、町の過去、謎、現在と未来について少しずつ全体像(鉄道風にいうと路線図)が見えていく構成でした。

    「列車」や「駅」はモチーフとして人々が交差する要素が強くなりますが、交差する中で心の支え(終着)となるような町の姿になっていく過程が描かれているように感じました。

    0
    2021年07月01日

    Posted by ブクログ

    この日本ではない州に分かれた日本に、トンネルができる前は種から育てて隧道を作るそんな隧道士が集まる地域での町おこしや秘密のタワーなどこの世界を受け入れるまでに時間がかかったが途中からサクサク読める。丸川君の話が1番面白く読めた。

    0
    2021年04月07日

    Posted by ブクログ

    ま る か わ ( °-° )
    って感じです(笑)
    読めば分かります。
    面白かったのは、「ぞうさん滑り台」「隧道」みたいな世界観です。
    鉄道の名前とか、自治体の名前とか、ややこしいのでそこは読みにくかったですが、日常とファンタジー的なものが混じってる。
    そんなところが好きでした、

    0
    2022年01月18日

    Posted by ブクログ

    面白かったです。
    鉄道と共に生きてきたけれど、乗り換え路線の廃止でほとんどの電車が通過するようになって寂れた町のお話でした。
    光陽台ニュータウンや、象さんすべり台のあった公園、駅を通り過ぎる下り451列車の光…と、これまでの三崎作品に出てきたワードがたくさんあって嬉しいです。
    80kmの駅、影を無くした「影無き者」、見えないタワー、隧道を種から作る隧道士、鉄道原理主義者や鉄道愛好者、という不思議な要素も三崎さんっぽいです。
    それぞれの登場人物の視点でお話が進んでいくので、この人はこういう考えを持っていたのか…と思わされます。
    消失した下り451列車の結末はじーんとしました。短い短編がこんなにふくらんだお話になるなんて。
    でも町長さんはもっと別の方法があったのではないか、と悲しくなりました。

    町興しの光と影をみました。
    良い方法、悪い方法…リアリティありました。
    町に留まる人、町を出ていく人…でも、彼らのターミナルタウンはずっとここなのだろうな、と思いました。

    0
    2018年12月29日

    Posted by ブクログ

    三崎氏らしい独特の世界観。
    ただ本作は、「隧道を種から育てる隧道士」と
    「影を失った者」という異様な設定以外は、
    割とまとも(失礼!)か(^ ^;

    事故で乗客もろとも行方不明になった列車が、
    光だけの存在となって毎日同じ時間に線路を通る...
    というファンタジー要素も入ってくるが、
    この程度は過去に何度も描かれている。
    代表作は「X電車で行こう」とか?

    前提となる設定・世界観は「異常」だが、
    その中で描かれていることは「政治の駆け引き」や、
    「家族を喪った哀しみと復讐」「人生の進路」
    「地方都市の過疎化」「世代交代」などなど
    しごく「まとも」なストーリー。
    そのため、異様な世界観の中でも
    うっかり感動させられてしまうのが三崎節(^ ^;

    ただ、今回は、設定の「後出し感」が
    やや強いような印象で...(^ ^;
    そのためか、説明くさい描写が多い気も(^ ^;
    その分★一つマイナスしてみました(^ ^;

    0
    2018年04月12日

    Posted by ブクログ

    過去にはターミナルタウンとして栄えたが、
    高速鉄道の通過駅となるに従い鄙びた町のお話。

    とは言うもののそこは三崎亜記作品。
    現実の日本とは似て非なる世界観に誘ってくれる。

    元公務員である作者の、お役所・国が行う権謀術数の描き方も健在。

    個人的には丸川君がお気に入り。

    今後の楽しみとしては、同作者の他作品とのリンク。
    「象さんすべり台」は他の作品にも登場するし、
    北州や旧都、開南市、中津原といった地名が今後も他作品で再登場してくれるのを願う。

    0
    2018年03月17日

    Posted by ブクログ

    いつもながら不思議な世界観の中で展開されるお話。

    影を失った人。首都で自分の居場所を見つけられなかった人。恋人を失った人。駅の役割を失った駅と駅長さん。ないものをあると思い続ける人々。テーマは「喪失」ということなのだなあと。それぞれが喪失したものに少しずつ向き合い、何かを取り戻していく過程を描いているのでしょう。

    町長さんが選んだ選択に言葉が出ない。ちがう道があったのではないかと思ってしまう。

    0
    2016年11月13日

    Posted by ブクログ

    停まる列車はないのに駅。その終着駅の街、ターミナルタウン。ないのにあることになっているタワー。住民がいないのに閉鎖されないニュータウン。訪れる人のいない商店街。閉鎖されて行き来できない自由通路。
    そういう矛盾をかかえた存在が本書の舞台。三崎亜記らしい「ごく普通の日常なのに一箇所だけ異様」な状況を楽しませてくれる。クライマックスのタワーの「ないのにある」を解決するシーンは一発逆転奇想天外それでいてそれしかなかったという悲しみと安堵のカタルシスになっていて、さすが三崎亜記、と嬉しくなる。
    ただし、登場人物たちが極端な性格付けをされていて、そのキャラのおかしさでストーリーを進めているようなところがある。テレビアニメっぽいというかラノベっぽいというか、安っぽいところがあり少々残念。

    0
    2016年11月04日

    Posted by ブクログ

    現実的な世界と現実的な世界を掛け合わせて作る非現実的な世界観に魅せられます。
    魔法やしゃべる動物は出てこないけれど立派なファンタジーです。
    各章ごとに主となる登場人物が変わり、物語を進めていく形式をうまく使われています。少しづつあらわになってくる物語の輪郭に一気に引き込まれました。
    隧道とても気になります。闇を育てるという発想がとても素敵です。

    0
    2016年11月03日

ターミナルタウン の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    文藝春秋
  • 掲載誌・レーベル
    :
    文春文庫
  • タイトル
    :
    ターミナルタウン
  • タイトルID
    :
    412790
  • ページ数
    :
    560ページ
  • 電子版発売日
    :
    2016年11月25日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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