小説作品一覧

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  • あばたもえくぼ
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    1巻990円 (税込)
    長くて濃い「復讐」のはじまり 大都会の歓楽街、その片隅。すこし不思議な風俗嬢の「ゆうちゃん」との出会いが、僕を変えていく。 「ゆうちゃん」に一目ぼれをしてしまい、近づこうとするけどなかなかうまくいかない日々。だけど「ゆうちゃん」もなんだか少しずつ変化が表れて――。 この世界のどこかで今日も生まれている、小さな恋の物語。

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  • 愚の多面体
    -
    1巻990円 (税込)
    人間の愚かな部分や弱い部分をあえてさらけ出した詩集作品。 「(前略)間違ったものを許さない、少数派の意見は認めない、偏った意見は排除すべきであるetc……。少し大げさですが、現代社会の抱える「正しさ」の息苦しい層が厚みをさらに増しています。これからの時代では、それはより一層顕著になっていくでしょう。そこで私は言うのです。  それが一体何だというんだ!  どう生きたって自由です。なにをしたって自由です。たまに非難されることもあるでしょう。でも別にいいんじゃないですか?あいつはあなたの何なんですか? 自分で自分を「許容」して生きていきましょう。たとえ愚かと言われても。」(あとがきより)  鮮烈な熱情がほとばしる詩46編。

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  • 聖者たちのレクイエム Requiem Apostolorum Sanctorum
    -
    1巻1,056円 (税込)
    イエスとその弟子たちの苦難の足跡を描いた壮大な歴史ファンタジー ローマによるキリスト教徒への迫害が激しさを増していく中、イエスの弟子たちは、 そのほとんどが聖都エルサレムを出て、西へ東へと散っていった。 互いに申し合わせたかのように、惜しみなくその命を捧げ、殉教していくことになる。 それは、純粋な信仰心と気高き使命感に導かれた、まさに使徒と呼ぶに相応しい 崇高な生き様であった――。

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  • リタイアド探偵
    -
    1巻1,056円 (税込)
    セカンドライフは私立探偵! 痛快! ネオ・ハードボイルド小説 60歳になり定年退職を迎えた松本幸。 営業マンとして培った人を見る目で身の周りで起きる珍事件をどんどん解決 行きつけのスナックのママの死の真相に迫る『アカハラとパーチ』 協力者になって宗教団体の殺人を暴く『遠廻りをする恵子さん』 保険外交員の殺人事件の犯人を追った『新宿二丁目の高島保険外交員』 元取引先の女性社員の死体遺棄事件の真相を追う『成見を探せ』 生まれ故郷で警察の不正に挑む『上りしかない町で』 リタイアド探偵松本幸が5つの難事件に挑む!

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  • ママ、遺書かきました
    -
    1巻1,056円 (税込)
    「母と妻と嫁」――役割に疲れたすべての女性に元気を贈る自伝エッセイ 私の人生、まだまだこれからだけど。 1男3女の母、53歳。 猪突猛進に生きた半生を痛快無比に書き上げた、渾身の四字熟語エッセイ 私の胸には収まりきらない楽しかったこと、辛かったこと、日々の暮らしの悲喜こもごも。 「今までこんなに嬉しく楽しく悩みもしたの。 長く家の中で妻と母をしていたら、自分のことが分からなくなってしまったの。 だから今、立ち止まって本当の自分を探しているの」

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  • うどん鶴亀亭 武蔵村山店
    3.0
    1巻1,056円 (税込)
    カツ丼専門店が、うどん業界に進出!? 個性豊かな「うどん課」メンバーが織りなす、ドタバタ奮闘物語。 カツ丼チェーン店の鶴亀亭で働く小山武蔵は、 食い逃げ客を殴ったことで店長からマネージャーへと降格させられた。 その後、新たに設立されたうどん課へ異動し、 店長の向井、もう一人のマネージャー・平川、 鶴亀亭一の怠惰・無能力男と言われる太田原課長とともに 「うどん鶴亀亭」を開業する。 はたしてうどん事業進出は吉と出るのか、 凶と出るのか。

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  • 君がいる
    -
    1巻1,056円 (税込)
    作詞家としても活躍する著者の小説、エッセイ、詩作品を収録。 恋人に別れを告げられた憲治は、傷心しながらもあるジャズバーのドアを押す。そこに待っていたのは……。表題作を含む小説4篇、エッセイ6篇、詩24篇を収録した作品集。「ドリームジャンボ」「大樹」など、ストーリー性に富んだ小説、「ブレンドコーヒーとカレーライス」など、日常の出来事を切りとったエッセイ、「さくら」「街ん中」など、リズミカルな詩を掲載。 「三人兄妹の私は、内気な少女でしたが、胸の奥には熱い何かがあり、それを表現したいという衝動がいつもあったような気がします。時に歌であり、時に演じることであり、胸の孤独部屋で言葉をあふれさせたり……。  夢見る乙女であった昔と、今もたいして変わっていないね、とは、もう一人の自分の声です」(あとがき)

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  • 幽明の和解
    -
    1巻1,056円 (税込)
    人と人がつながることの尊さを瑞々しい筆致で描く、美しきヒューマンドラマ。 悲しみを抱えた人々が優しさを持って交わる時、そこには必ず愛が生まれる。 幼少期の両親の離婚と、母親との死別。 持病を抱え経済的に困窮した生活の中でも、 慈悲深い人々に支えられながら、懸命に毎日を生きる繭子。 自分を遺して逝った母を許せずにいた繭子だが、 ふとした瞬間に光と風とともに現れる母との邂逅を重ね、 繭子の人生に柔らかな日差しが差し込んでくる。

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  • ビーワンダー!B-1王者 富士宮やきそば物語
    3.0
    1巻1,100円 (税込)
    法螺を吹けば、人は皆踊り出す。痛快!B級グルメ町おこしストーリー 「我々にはやきそばがあるじゃないか」。町おこしワークショップでそう発言した男に、最初は誰も耳を貸さなかった。しかし、「G麺」だの「路地カル」だのとダジャレを連発し、できもしなそうな夢想を語る男に、ワークショップの参加者たちは次第に魅了されていく。 富士宮やきそば学会会長の渡辺英彦氏をモデルとした、突飛で魅力的なアイデアが次々と実現していき、やがて日本中に広まっていく様を描いた町おこしストーリー。当事者たちからの聞き取りはもちろん、当時の記事や映像資料などを綿密に取材した、限りなくノンフィクションに近いフィクション。町おこしにかける人間たちの情熱が、人を動かし、行政を動かし、町全体を動かした。最初に法螺がある。現実は後からついてくるのだ。B級グルメによる地域活性のムーブメントを起こした“富士宮やきそば”の謎がいま明かされる!

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  • おりーぶの海
    -
    1巻1,100円 (税込)
    1965年、あの夏の数日間を生涯忘れることはない―― 純粋に生きようとするが故にぶつかる壁。 葛藤の日々。それこそが青春だった。 日米安保とベトナム戦争の60年代。 神戸を舞台に、大学生たちの瑞々しい青春を描いた純文学小説 顔も知らない実母への強い思慕を抱きながらも、龍一は人としての成長を目指し、学生団体活動、道場での鍛錬、アルバイトに忙しい日々を送っていた。そんな中で出会った女学生たちは彼に惹かれて行く。しかし龍一は、彼女たちの強い想いに応えられずにいた。相次ぐ挫折、試練……龍一は悩みながらも、自分を偽ることだけはすまいと、勇気を奮い起こして立ち向かおうとする……。

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  • ひび割れた社長の器
    -
    1巻1,320円 (税込)
    パワハラ・セクハラ・横領疑惑……。 ワンマン社長の横暴な振る舞いに辟易する社員たち。 そこに、一人の男が正義を掲げ立ち上がった――。 すべての働く人の心を突き刺す社会派小説。 「社長のおそばに仕えるのは疲れました……、訴えます!」 社長・室井の稚拙な嫉妬心により会社を追われた及川のもとに、 元同僚の野々村から「社長のパワハラ行為について訴訟を起こします」との連絡が入った。 自分こそが被害者だという顔をしていた室井だが、その身に思わぬ事態が降りかかる。 はたして及川は正義を貫くことができるのか――。

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  • 家傳の石 本能寺の変 つくられた謀反人 光秀
    -
    1巻1,408円 (税込)
    戦国ファンの魂を揺さぶる不朽の歴史小説 「光秀、ちょっとばかし耳を貸せぃ……」 「とうとう気が触れたか。実行したら京の都は地獄絵……!」 天正6年(1578年)に荒木村重が、その4年後に明智光秀が 信長に謀反を起こしたとされる戦国史。 2つの謀反の真実はどこにあったのか……。 今、400年以上の時を経て村重、光秀の「冤罪」が晴らされる。 戦後武将の末裔が書き下ろした渾身の一冊。

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  • 自殺投票
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「小説とコミックを同時に楽しめる! 新しい読書体験しませんか?」新感覚ノベルコミック『peep premium series』創刊! 250万DL突破の大人気アプリ「peep」の人気コンテンツを、小説とコミックを合わせた新形態シリーズとして書籍化! 退出絶対不可能の自殺ゲームに巻き込まれた学生たちの恐怖を描いた衝撃の問題作! 謎の自殺ゲームに強制参加させられた少女たち、大切なのはイノチか、トモダチか?(「自殺投票」)惨劇から1年、映画研究会の大学生7人のグループチャットに謎のアカウントが追加され、再び恐怖のゲームが始まる!(「自殺投票-全員、有権者-」)絶対逃げることのできない自殺ゲームに巻き込まれた学生たちの暴かれていく人間性と恐怖を描く2編を収録! ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 告白ダウト
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「小説とコミックを同時に楽しめる! 新しい読書体験しませんか?」新感覚ノベルコミック『peep Premium Series』創刊! 250万DL突破の大人気アプリ「peep」の人気コンテンツを、小説とコミックを合わせた新形態シリーズとして書籍化! 素直に「好き」を伝えたい――。青春×ヒミツ×恋の物語! ウソの告白ゲームで、たどりついたのは本当の恋?(「告白ダウト」)私の日記にメッセージを書いてくれるあなたは、誰……?(「名前の知らない交換日記」)転生したらまさかの当て馬!俺の恋、叶いますか?(「転生したら恋愛マンガの当て馬だった!」)読んだらきっと恋がしたくなる! 届かない想いが交錯する…切なくもときめく恋の短編3編を収録! ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • スマホでバズった怖い話1
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「小説とコミックを同時に楽しめる! 新しい読書体験しませんか?」新感覚ノベルコミック『peep premium series』創刊! 250万DL突破の大人気アプリ「peep」の人気コンテンツを、小説とコミックを合わせた新形態シリーズとして書籍化! スマホで100万回読まれた、あなたの隣に潜む恐怖の物語!! 穴の中に潜む女の目がどこまでも、追いかけてくる――。(「マンホールから覗く女」)人生に一度きり合法的に人を殺せる権利、使いますか?(「一殺条例」)社会のゴミを殺せば、会社にいかなくてもすむ?(「電車を遅延させたかったので、目の前の酔っぱらいを線路に突き落としてみた」)公衆トイレの落書きに、返事を書いたら殺される?(「殺してもいい人、連絡先を教えてください」)読んだら最後、日常に戻れなくなる4編を収録した「バズ怖」シリーズ第1弾! ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 朝はひとりが一番いい
    値引きあり
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    愛の名残りをいとおしむ女たちの多彩な朝。一人で生きていても、恋愛の似合う女がいる――「君は、いつでも一人で生きている女だよ」そんな女、いるはずないと、心では思う。でも、一人で起きる朝も悪くないと思えてきた……。芸能界に生きる女と、プロスポーツに力を注ぐ男との、ふとした出会い。あわただしく逢って別れる、現代の男女の恋愛を、乾いたさりげない優しさで描く、著者初の恋愛小説集。
  • もう一度、抱かれたい
    -
    同棲時代を過ごした安アパートでの一夜(「浅草旅行」)。かつて手玉に取った二人の男との戯れ(「セックス・アンド・レスト」)。カップルがお互いの性癖を打ち明け……(「セカンド・セックス」)。子どもの頃から知ってる童貞クンの筆下ろし(「桜の窓」)。夢のようなひととき、切ない想い、甘酸っぱい思い出……。愛しあい、抱きあった「素敵な時間」を呼び起こす艶美な短編集。
  • ちぎれた夜の奥底で(新潮文庫)
    4.0
    1巻605円 (税込)
    業績悪化に苦しむ損保代理店課長の田口(42)は、法人契約をまとめた部下の千咲(32)と寝てしまう。彼女には社内結婚した年下の夫がいた。危ういダブル不倫は爛れてゆく。深夜のオフィスや屋上での交接、ウリセンボーイとの乱交。その度に千咲の知的な美貌は羞恥に歪んだ。刹那の快楽こそが救いだった。だが快感に溺れ切った田口の心は、やがてちぎれていく……。官能ノワール長編。
  • 君のいるすべての夜を
    5.0
    暑くけだるい夜。晴子の体は甘い匂いを振りまきながら熟し崩れていく果実のようだった。年収2000万円の企業役員でありながら、晴子は週末だけ体を売っている。10代から憧れていた和也。運命の男の転落を知り、彼女の心の中で何かが壊れた――。17歳で初体験。和也と一夜だけ体を重ねた24歳。婚約者と別れた37歳。そして……。流転する女の人生を描く!
  • ルック・バック・イン・アンガー
    3.2
    愛する女が他の男に抱かれると異常な悦びを覚える白鳥。脳内の友から逃れようと、酒に溺れるロック狂の逸馬。醜貌の蜂村は部長の肩書きで女を誑かしては教祖のように振る舞い、茂吉は一族の宿命に縛られる。世間から蔑まれ生きるエロ本出版社の男たちは、欲と自意識に囚われ、やがて凄まじい一撃を炸裂させる――。著者が編集者時代と決別すべく描いた、超弩級の物語。
  • 夜より深く(新潮文庫)
    3.0
    1巻649円 (税込)
    東北のホテルで働く梶谷は、同僚のベルガール・有希子と不倫関係に陥る。密会を重ねるうち、職場の宴会場での情事がバレ、仕事も家庭も失ってしまう。逃避先の沖縄で、束の間、酒と女に溺れる梶谷だが、再出発を誓って故郷東京へと舞い戻った。一軒家を借り上げて駆け込み寺にし、ネットの掲示板で知り合った家出妻たちと究極のハーレムを築き上げるのだが……。オリジナル官能長編。
  • 夜の私は昼の私をいつも裏切る(新潮文庫)
    3.3
    1巻649円 (税込)
    WEBデザイナーの尾形(41)は、クライアントの社長夫人・麻理子(31)に誘惑され、関係を結んでしまう。想像を絶するほど甘美なセックスに、一夜限りのつもりが、二人は深みに嵌っていく。やがて情事は、裏社会にも通じた麻理子の夫(56)の知るところとなり、執拗な復讐がはじまる。行き場を失い追い詰められてなお、欲望の修羅と化した男女は、激しく肉体を貪り合う。官能ハードロマン。
  • 金沢 洋食屋ななかまど物語
    3.3
    「千夏がいるから、この店は安泰ね」亡き母の言葉を胸に、父の洋食屋を手伝う大学生の千夏には、好きな人がいた。しかし美術を学ぶ大学院生の彼は、卒業とともに東京に戻ってしまう。「この恋が叶うと、店は……」。恋心を抑え店に立つ娘をよそに、身体を悪くした父が「お前の婿に」と店の後継者として新しいコックを連れてきた。二人の男性の間で揺れる女心を古都・金沢を舞台に綴る純愛物語。「note」で大人気の切なすぎる恋愛小説、待望の書籍版を電子書籍化!
  • 鬼門酒場
    4.0
    下町にひっそりと佇む呑み屋。陰ある男、事情を抱えた女が、黄昏色の焼酎ハイボールで日頃の鬱憤を洗い流す。屋号のないその店を人は「鬼門酒場」と呼ぶ。ここで出逢った男と女の物語――。ある画家と交渉にあたっていた牛尾田は、この店で仏頂面の美女・千笑と出逢う。彼女をモデルにして描かれた肖像画こそが、牛尾田が求めていたものだったが……。(「春の暮」)
  • 陽はメコンに沈む
    -
    1961年、ラオスの僧に変身した参議院議員・辻政信は、動乱のインドシナで消息を絶つ。死亡説・生存説が入りみだれる中で、1970年、日本人記者・結城は、辻政信の消息を知るという元パテト・ラオの通訳に会い、記事を書いた。しかし、それは結城を、得体の知れぬ勢力からつけ狙わせる端緒となった! 迫真の、男のサスペンス。江戸川乱歩賞受賞第一作。
  • 雄の時代
    -
    部屋の相続問題の不満から力士を廃業した海竜をレスラーに育てあげ、日本プロレス界の黒幕として隠然たる力を揮った弘前太助。弘前の託した夢を実現し、空前のプロレス王国を築きあげたモンスター・海竜。この二人の男の張りつめた厳しい関係を、記者の冷静な目で追跡しながらつづった、異色レスラーの一代記。
  • 野ぶどうを摘む
    -
    20歳の愛と性を結晶させた独自の文学世界。愛の不安といらだち。少女から女へ変わる時、その愛も微妙に揺れはじめる! ――あなたにしてもらいたいことがあるのに、何なのか解らない。寝入ってしまった男の傍で、彼女は冷えた乳房を掌で暖める。闇に目を見開いたまま……。愛と反撥といわれのないいらだちの間で揺れ動く、女性の心理を鮮やかにとらえる、20歳のみずみずしい感性。話題作「海を感じる時」につづく3短編を収録。
  • 夢を見ずにおやすみ
    3.5
    失くしかけた愛を、やっと見つけた。どうしようもない心の隙間を、そっと包んで埋める、3つの愛の物語――自分より年下の愛人の世話を、父親から頼まれた息子。夫の元愛人に、結婚相談を持ちかけられた妻。共働きの多忙な日々に、ささくれ立つ心を危ういバランスで保つ若夫婦。3つの愛のかたちを描いて、どこかに忘れかけていた愛を、ふたたび見つけだしてくれる、珠玉の恋愛短編集。渇きを癒す優しさを探しているあなたに。
  • 父さんごめんね 母さんごめんね
    -
    60歳を過ぎて両親が揃っている不思議を、不思議とも思わなかった著者。ホスピスで眠るように母が逝き、そのあとを追うように1年後、父が逝く。親に死なれて、初めてわかった本当の自分の姿。愚かなる親から生まれた子は、親にも増して愚かなる人生を歩いている。そのことが限りなくありがたく、いとおしい。
  • 日本ジジババ列伝
    3.0
    にやり、しみじみ。この老人を見よ! ――夜な夜な洋食屋でホラを吹いたり、日がな碁敵と真剣勝負したりする、ジジたち。インド旅行だって平気、片思いする孫や年下の茶飲み友だちのいる、ババたち。下は60歳から、上は83歳まで。不安だってあるけれど、どこか逞しく生き抜く老人たちの日常を、愛情こめて描き出す。時におかしく、時にしみじみする12景。歳をとるのも悪くない!
  • 南海の風雲児・鄭成功
    -
    明朝末期の海商を父に、そして日本人を母に持った鄭成功は、海上貿易の巨利を背景に、父を屈伏させた清朝と対決する。厦門を奪って拠点にし、また台湾を占拠していたオランダを追放して、台湾解放もなし遂げた。だが、彼の願った明朝の復活は、夢に終る。17世紀に活躍した、日中混血の海将の、波瀾に満ちた生涯を、日中双方の視点で描く傑作!
  • 逃亡の報酬
    -
    妻を拉致され、娘を犯され、自分は陥れられた男の、渦巻く憎悪と復讐の殺気。メキシコ五輪ゴールドメダリスト・天童勝夫は、理不尽な運命の虐待で、愛も家庭の平安も、すべてを失う。さらに殺人の容疑まで……。非情に徹した追跡の果てに、見えてきた真の敵とは? 知力、体力に秀れた男が、野獣と化していく悲痛な闘いを描く、衝撃のバイオレンス傑作長編。愛を奪われ命を狙われた男が、ハイテク産業の巨悪に挑む!
  • 築山殿無残
    -
    養父・今川義元の命で、家康に嫁いだ瀬名姫は、一子・信康をもうけ、築山殿と呼ばれた。今川、織田、徳川一門の確執を背景に、家康は、信長の女を信康の正室に迎えた。渦まく政略の中の嫁姑の葛藤、今川崩壊、信康切腹、築山殿刺殺! 時の歪みに翻弄される戦国女人の哀れを、史料を駆使し鮮やかに描く、本格歴史小説。松本清張氏も絶賛した「築山殿刺殺事件」の真実!
  • 単位物語
    3.5
    今回は単位の常識を切り刻む! 温度、圧力、エネルギー……日頃なにげなく使っている常識=単位の奥底に潜む、ムイミな意味のかずかず。『お金物語』につづき、知ってるつもりで毒されている「単位」に着目。素朴な疑いから日常生活をふり返り、「科学」に隠された笑いをあばき出す、清水ワールドを存分にお楽しみ下さい。何気なく使うその記号にワナがある!
  • 大友の皇子東下り
    3.3
    大友の皇子は、生きていた! 戦乱の近江京を逃れ、勇猛な影武者たちを従えて東へ向かっていた――古代日本を震撼させた壬申の乱で、大海人の皇子と皇位を争い敗れ自殺したとされる、悲劇の皇子の最期に潜む数々の謎……。古代史通作家が「日本書紀」の記述の矛盾を衝き、大胆な推理と構想で描く、会心の歴史ロマン。大友の皇子には5人の影武者がいた?
  • 大剣豪
    3.0
    次々と剣の達人が現れて繰りひろげる、名勝負の結末は? 座火車、殺傷陣、秘剣が飛び交う、書き下ろし表題作「大剣豪」。左前丹前、起抜狂四郎ら、時代劇のヒーローをパロディーにした「ザ・チャンバラ」など、ひと味ちがった清水流時代小説全10編の笑いと感動。傑作アンソロジー。
  • 人生うろうろ
    3.0
    一流企業の課長が、酔っぱらった勢いで、墓をいくつもひっくり返して、警察に捕まってしまった。エリート・サラリーマンをとんでもない暴挙に駆りたてた理由を描く「野間家先祖代々之墓」。妊婦の家族の悲喜劇がバカバカしい「蛭子坂産婦人科」。就職、結婚、出産、離婚、転職など、人生の転機を清水流にスケッチした傑作面白短編集。
  • 深夜の弁明
    4.3
    締切りなのに、書けない! 編集者に言い訳やお詫びを書き始めた作家は、ついに小説の予定枚数分の弁明を書き上げてしまった。――笑えない題材こそ笑いの宝庫とばかりに、ありふれた身近な新聞の投書欄、旅行記、解説、新人賞応募原稿、ワープロ……。当たるを幸い、知的で笑えるパスティーシュに仕立て上げた傑作集。
  • 春の目玉
    -
    筑豊の炭坑町で、南国の岬の村をつつむ嵐に、新しいひびきを感じ、未来を夢みるひとりの少年が、はぐくまれていく……童心にうつるふるさとの自然、冒険心、みずみずしい感受性で、自我のめざめを歌いあげた児童文学の秀作。国際アンデルセン賞優良賞・サンケイ児童出版文化賞受賞作品。
  • 秋の目玉
    -
    岬の家を離れて、城下町の親戚に下宿して中学へ通い始めた田口草夫は、すべてが新しく感じられ、毎日の生活の中で、たくましく成長していった。教師とのきずな、級友との交遊、少女への密かな思いなどを通して、青春の入り口にさしかかった多感な少年像を、さわやかに描く。名作「春の目玉」の続編。野間児童文芸賞受賞作品。
  • 首を売る死体
    3.0
    秩父郊外の鬼島家。その屋敷跡で、右手に首をぶら下げた死体が発見された。調査した結果、なんと胴体と首は別人だった。数日後、新聞社に「怨みの首一つ一億円也」の怪文と女性の髪が、首屋の名前で送られてきた。この一帯を牛耳る政治家の下にも同じものが……。犯人の狙いは何か? 猟奇殺人の謎を巡る、本格的推理小説。
  • 自己愛人間 現代ナルシシズム論
    -
    現代人の新しい傾向を鮮やかに分析した名著! 現代の若者たちの生きるうえでの最大の目標が、自己愛の実現にほかならぬことを、豊富なデ-タを駆使して説得力豊かに論証し、その自己愛人間の生態を具体的に描く――自己愛人間にとっては、自己愛をみたすことが毎日の最大の関心事であり、その心の決め手は、相手がどう感じ考えているかではなく、自分の自己像が自分の思い通りであるかどうかにある。自己愛人間という観点に立って、人と人のかかわりから日本人論に至るまで、心が関わるすべての領域を展望する。
  • 似ッ非イ教室
    3.6
    英語には、なぜ、単数と複数があるのか? 美容院に行く男は、前もって洗髪すべきか否か? 日常生活にはびこる素朴な疑問やいじましい矛盾について、名物コラム・辛口批評のスタイルをパスティーシュして綴りあげた、エッセイまがいの異色短篇集。28の作品に練りあげられた、嘘(ウソ)と真実(マコト)の駆引きがまき起こす、笑いの大洪水。
  • 三人の天使 好胤説法二十章
    -
    仏教の天使とは、西洋でいうエンゼルではなく、閻魔庁からの使者で、老・病・死のことで、幸せな人生のために何を為すべきかを、教えてくれる三人の天使のことである。小学校5年生から薬師寺に預けられて修行を重ね、軍隊も体験して来た著者が、飾り気ない人柄そのままにやさしく、愛と命の尊さを説く法話集。長い幸せな人生の肝要は人の心に優しい情操を養うこと、喜びと感謝の心、初心にかえる感動……人間の宿命を誡め告げ、よりよい生き方を説く、話題の名著。
  • 三十三時間
    -
    日本の運命を決する場所かもしれぬ、といわれた某孤島へ、いま終戦を知らせる密使が向かう。孤島の守備隊に早く告げねば、全滅の危機が……。刻刻迫るタイムリミット、チャーター船内での、見えざる敵との死闘……。東シナ海は、男たちの血で染められた……。冒険サスペンスの俊才が、得意の題材に腕をふるった、意欲的長篇。
  • 源内万華鏡
    4.0
    奇人・平賀源内の破天荒な人生と大志――平賀源内は、元祖マルチ・タレントだった! 本職は本草(ほんぞう)学者。エレキテル、万歩計、寒暖計を見様見真似で完成させ、鉱山技師として金銀を求めて山をウロウロ。風来山人の名で戯作、福内鬼外(ふくちきがい)の名で浄瑠璃を書けば、大ヒット。杉田玄白をして「非常の人」と言わしめた源内の、オモシロ人生を奇才が描く。
  • 兇悪の門
    -
    警視庁特捜部のはぐれ刑事・会田。彼の周辺はいつも、争闘のスリルと血の匂いに満ちている。尋常の捜査では、ラチがあかないときにのみ密命が下り、会田の出番がまわってくる。まずは、獄中の麻薬密売の大物との接触を求めて、会田みずから囚人となるのだが……。日本のミステリ界に初めて誕生したヒーロー・会田刑事の密命遂行を描く、ハードボイルドの不朽の名作。「非情のライセンス」としてTVドラマ化された「兇悪」シリーズ。
  • 兇悪の眼
    -
    CMカメラマンの久我が撮ったフィルムに、警察が行方を追っていた麻薬密造人の顔が写っていたのではないか。撮影現場でいわくありげなふたりの男をカメラがとらえていたのだ。会田は久我に身の危険を警告し、フィルムの引き渡しを要請するが、彼は一切を拒否した。会田の予感は的中し、ヤクザ組織のフィルム奪回作戦は秘かに進み、屈強な男たちが現れ久我は窮地に立つ。兇悪に挑む特捜部刑事・会田の怒りが爆発する。汚濁の人間像を活写するハードボイルドの不朽の名作。「非情のライセンス」としてTVドラマ化された「兇悪」シリーズ。
  • 兇悪の炎
    -
    泣く子も黙る鬼警視=特捜部長の矢部に、脅迫電話がかかった。捜査四課のやるべき仕事=暴力団取締りにまで手を出すな、というのだ。矢部は部下の会田に、暴力団・柳井組を探らせていた。柳井組は強力な武器を確保し、勢力を着々と拡大している。ハミ出し刑事・会田の任務は、その武器の入手経路を洗うことだった。不敵な挑戦に、非情のライセンスを持つ男の怒りが爆発する、ハードボイルドの不朽の名作。「非情のライセンス」としてTVドラマ化された「兇悪」シリーズ。
  • 居なおり数学のすすめ
    4.0
    1巻660円 (税込)
    森一刀斎による、受験数学居なおり術の極意。数学となかよくなる秘訣は、まずさりげなくつきあい、つぎにチャンスをみて肉迫する。つまり、異性となかよくなるコツと同じ――といったアドバイスがいっぱい。受験術指南の佐保利(サボリ)流家元・森毅先生による、学生と教師のための受験数学攻略法を、ここに直伝する。
  • 泣き夜叉
    -
    酒と女と博奕で日を過ごし、小さな悪事を重ねるしがない遊び人の辰五郎は、いかさま賭博を見破ったことから、いっぱしの男として売りだすが……。風雲急を告げる幕末の江戸、世の動きとは無関係に刹那的に生きてきた男が、否応なく時代の流れに巻き込まれ、波乱の運命を辿っていく! 書き下ろし傑作時代小説。
  • 間違いだらけのビール選び
    3.3
    飲むべきビールに迷って、さあ大変! ――大のビール党・玉谷邦博は、ジョッキ片手にふと首をかしげた。飲みなれた銘柄なのに、どこか味が違うのだ。これは一大事! 飲むべきビールを探し求めて、何種類もの試飲の末にたどり着いた結論は? という表題作のほか、猫のフンに悩む男の話など、生活の中にある喜劇がいっぱいの傑作短編集。<『本番いきま~す』改題作品>
  • 学校ファシズムを蹴っとばせ
    -
    1巻660円 (税込)
    はみだしを許すまいとする体制が、学校でだんだん強くなっている。オトナの「常識」にコドモを巻きこむ機能だけの教育に、どうつき合っていくか? ――学校に束ねられた若者を、現代の呪縛から解く、「屈折のすすめ」+「うしろめたさのモラル」+「フマジメ流受験技術」……の15章。学校のためには、学校からはみだしかけた人間の存在が必要なものだ。それを「非行」といって切り捨てようとすると、学校は「ファシズム」になる。管理の下、自分を騙さないで生きる法。たかが学校くらいで、ガタガタするな!
  • 火怨の城 信長の叔母
    -
    政略に抗して戦国を激しく生きた烈婦の生涯――雪姫の夫・遠山景任は、すでにこの世の人ではない。戦国の政略として嫁いできた信長の叔母・雪姫は、女主人として、濃州岩村城を双肩にになう身となった。しかし敵の調略は厳しく、ある夜、彼女は敵将・秋山信友の手籠めにあい、城を奪われた。悶々とする雪姫。だが、この瞬間から雪姫の心に、信友の影が巣食った! 戦国の烈婦にめばえる愛の業相を描く意欲作。
  • 黄塵日記
    -
    日露戦争後、天津の日本人記者・橋本竹南は、戦争初期に行方不明となった二人の友人を捜索するため、遠く蒙古の砂漠へ旅立つ。竹南は、彼らの遺骨と残された日記帳を発見し、密かに持ち帰る。しかし、日記には、日露戦争の驚くべき秘密軍事作戦が書かれてあり、何者かに奪い去られてしまう。戦争の非情と歴史の暗部を、気鋭が暴く!
  • 一心館の殺人剣
    -
    血なまぐさい風が吹く居合道場、一心館。完全な密室状態の中で、二つの白装束の惨殺死体が発見された。覚悟の自刃とみなされた事件の容疑者に浮び上がったのは、全日本剣道選手権優勝者。……何者かが仕組んだ罠か? 30年余の時空をこえていま甦る、怨念の復讐劇!! 江戸川乱歩賞受賞第一作の剣道長編推理。
  • 悪意のきれっぱし
    -
    透視能力を授かった未亡人の性と哀しい運命(「死ぬほど愛して」)や、天才雀士の「眼力」の隠された秘密(「片眼の男」)など、奇妙な味の小説がたくさん。それは「センスとユーモアと恐怖と、そしてプラスアルファ」の魅力のアマルガム。――このジャンルの名手が、つぶよりの10短編の不思議な世界を贈ります。恐怖と笑いとエロチシズム、心の奥底に潜む願望と不安をえぐり出す傑作選!
  • ものぐさ数学のすすめ
    -
    1巻660円 (税込)
    数学の極意は、サボリの精神。文化はゆとりから生まれる。ゆとりをつくりだすのは「怠惰な勤勉」ではなく、「創造的なサボリ」の精神だ。――数学アレルギーや受験ノイローゼを吹き飛ばす、逆説にみちた、痛快無比な数学文化論。数学者の夢を語り、入試改革案を打ち出すなど、発想の飛翔力がすばらしい名著。
  • ひとりでいるよ 一羽の鳥が
    -
    本当に愛することの困難になった若者……現代の若い女性のあやうい愛を描いた短篇集――亡くなった父への憧憬、同性としての母との確執、望まない形での妊娠、男友だちとの別れ……。大人への入り口にさしかかった若い女性の初々しくもあやうい愛の姿と、きらきらと輝く夏の光にも似た青春の内省の世界を、みずみずしい感性と研ぎすまされた文体で描く、著者2冊めの短編集。表題作ほか4編を収録。
  • さかさ髑髏は三度唄う
    3.0
    闇からとどく髑髏の声、怪異の果ての悲劇。哀しいさらし首伝説の残る村で続く奇妙な死の真相は? ――憧れの女性教師が余命わずかで、学校も廃校に……。小学校時代の同級生・一尺屋遙(いっしゃくや・はるか)から手紙を受けとった八追純平(やおい。じゅんぺい)は、20年ぶりに母校を訪ね、夜の理科室でか細い声で唄うさかさ髑髏の灯籠を見た。不気味な詩に誘われるように、一人また一人、奇妙な死が訪れる。一尺屋が解き明かす悲劇の真相。新本格推理長編。怪しの声が惨劇の始まり……。
  • ザ・対決
    3.7
    桃太郎と金太郎、どっちが日本一の勇猛児か!? トライアスロンで堂々と決着すべく、号砲1発、海に飛び込んだ! 楊貴妃とクレオパトラ、美少女2人を同時に担任してしまった中学教師の軍配は!? 空海VS.最澄、コーヒーVS.茶……。パロディ、パスティーシュ、諷刺、諧謔、文章(もんじょう)の名手が贈る、奇想天外、胸躍る仮想好敵手の10番勝負!! 抱腹絶倒の名勝負!
  • ゴミの定理
    3.0
    数学者があみだした画期的ゴミ対策とは!? ――人口2074人の村を、あてどもなく旅するためのガイドブックとは、「鄙根(ひなね)村の歩き方」。学園ドラマの常識をはるかに超える、衝撃的な「ドラマチック・ハイスクール」。深刻なゴミ問題に対して、数学者があみだした、驚くべき公式の数々を明かす表題作などなど、独走するセンスがきらめく、1ダースのユーモア小説集。
  • グローイング・ダウン
    4.3
    明日が今日で、今日が昨日で……。未来がどんどん遠ざかり、今という今が、次々と過去へと進む。読者よ、諸君はいま、清水義範のステキな短編を読んでいる。だが時が経つと、諸君はその短編を知る以前の諸君となり、それどころか、清水義範を知る以前の諸君となるのだ。いざ覚悟して読みたまえ。甘酸っぱくてほろ苦い、奇想溢れる、短篇9編を収録。爽やかで新鮮、ほのかに甘くほのかに苦い無類のユーモア、おかしなおかしな清水ワールド!
  • からくり人形は五度笑う
    3.0
    人形の村で次々起こる怪事件を巡る本格推理――人形の村・沙華姿。そこで27年前、婚礼の夜に新妻が殺された。雪に囲まれた死体の側には、凶器も足跡もなかった。数ヵ月以内に新郎も殺され、双子の弟も焼死として処理された。同じ頃、この村で行方不明になった父を探して訪れた、作家・依井直之。昔の事件の謎を探るうちに、彼にも魔の手が迫る! 新本格推理。人形村の秘密とは何か? 謎の探偵・一尺屋遙が怪事件に挑む!
  • お金物語
    4.0
    金(カネ)を発明したときから、人類のさまざまな不幸せは始まった――。ひとの儲けを皮算用する「他人の懐」や相続をめぐるドタバタの「被相続人」ほか、恋愛、結婚、形見分けと、お金が生みだすペーソスを、明るく笑いのめす12編。読み出したとたん、お金の摩訶不思議な力に搦めとられていた自分を発見。笑うしかない! お金に換算するから悩みが始まる。人生をカネで眺めたパスティーシュ。人生を金に換えるといくらになる?
  • イエスタデイ
    3.0
    007、VAN、ベン・ハー、モスラ……。魅惑の1960年代を、笑いと「青春」で鮮やかに切る、傑作短編集。小説家を志した原点を半自伝的に描いた表題作のほか、パスティーシュ・青春小説・SFで、甘酸っぱくそしてほろ苦く「あの時代」を綴ったグラフィティ。清水流笑いの源泉をたっぷり詰めこんだ、玉手箱をどうぞ!!
  • あなたに悪夢を
    3.0
    奇妙な味の小説だ。アラベスクとグロテスクと幻想の世界にロマンを切り拓く、生島治郎の新境地。この世ならぬ超美味の特別料理に魅せられた男と女の、恐ろしくも不思議な物語「香肉」、過去と現在が混然一体となって作家を悩ます「夜歩く者」、夢をかなえる特別メカの奇妙な話「夢幻器」など、短編とショートショート20編を収録。恐ろしくも甘美な名料理人・生島治郎の包丁のさえ!
  • NTTの挑戦 いま進む30万人の組織革命
    -
    第二電電、日本テレコム、日本高速通信など、巨大資本グループが参入し、激しい市場競争にさらされたNTT。民営化後、重大な試練を迎えて、首脳部は何を考えたのか。30万人の社員を、いかに効率よく活用するか、事業部制や子会社戦略を展開して大変革を進めた経緯を、綿密な取材で明かすルポ。
  • 第三の原爆
    -
    長崎を一瞬のうちに火の海に沈めた原爆は、1発だけのはずだった。ところが、予備の〈第三の原爆〉が、不発のまま投下されていた! 裏切り、諜略、死闘――戦後世界の勢力地図を塗りかえかねない不発爆弾の真偽をめぐって展開する、米中ソそして日本の諜報機関の熾烈な戦い。鬼才が壮大なスケールで挑む、手に汗握る迫真の軍事スリラー巨編! 日本は原爆を入手していた?
  • 江戸お留守居役の日記 寛永期の萩藩邸
    5.0
    江戸の萩藩お留守居役・福間彦右衛門の日記「公儀所日乗」。この第1級史料をもとに、藩邸生活の実態、藩の命運かけてたたかう外交官=留守居役の実像などを、新進気鋭の歴史学者があきらかにする、歴史ノンフィクション。根廻し、裏工作など、現代社会の原像がかいま見える好著。日本エッセイストクラブ賞受賞作。
  • 難事件カフェ
    3.6
    1~2巻715~770円 (税込)
    洋菓子が美味しい喫茶店プリエールは、店主の兄・季と、元警官でパティシエ役の弟・智が切り盛りする隠れ家的お店だ。優秀な警官だった智を連れ戻そうと店に詰め掛けるのは、県警秘書室の直ちゃん。彼女が持ち込む未解決事件を、兄弟で捜査することになって――。4つの奇妙な殺人事件を、名探偵の兄弟の絆と甘いケーキが解決に導く。ほろ苦く切ない傑作ミステリー。
  • 光とその影/決闘
    値引きあり
    3.0
    探偵小説芸術論を提唱して、探偵小説は、謎・論理的思索・謎の解決の3条件を具備しなければならず、その形式が完備しているほどすぐれた探偵小説であり、芸術小説である、と主張した著者の成果を示す、長・短編の秀作を収録。長編『光とその影』は、探偵役に外国人神父が登場、息詰まるようなサスペンスに溢れる。『決闘』『死固』等の9短編は、デビュー以来のおよその流れが分かるよう収録した。
  • すみなれたからだで
    3.5
    1巻748円 (税込)
    よく晴れた冬の日、わたしは父を施設へ入居させることを決めた。厳格な祖母が仕切る家で、母の出奔後もひっそりと生きたかつての父。そして今、自分の人生を選び取ることで夫とすれ違いを深めていくわたし。生きるということは、二人の男を棄てることなのだろうか…。手探りで生きる人々の人生に寄り添い描いた作品集。短篇「夜と粥」を増補。
  • 虚構市立不条理中学校
    4.0
    学校とセンセイを笑いでフッ飛ばせ!! 世界一ヘンテコな教育の世界に「おも理科」の鬼才が挑む爆笑長編! ――中学校の三者面談に行った、妻と息子が戻って来ない。小説家の蓬原(よもぎはら)が学校にのりこむと、出てくるのはヘンテコな先生ばかり。「弁当は、おかずの体積がめしの体積を超えてはいけない」など、バカバカしい規則を掲げる教師との爆笑の戦いを描き、管理教育を笑いとばす痛快長編!! <支給『虚構市立不条理中学校(全)』改題作品>
  • 子規を「ギャ句゛」る~名句をひねると「ギャ句゛」になりました~
    3.3
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「ギャ句゛(ギャグ)」とは、名句の一部を変えて、意味や場面の転換を味わう言葉遊び。ディープな楽しみの同好会会長を自称する俳句の辛口先生が、本書で設定したお題は「正岡子規をギャ句る」。一般応募で寄せられた2243句から選句し一挙星付け! 原句があるギャ句は、誰でも気軽に始められて挫折知らず。名句の知識と技が身に付き、発想や表現も柔らかく豊かになってメリットずくめ。ページを開いたあなたはもうギャ句゛ラー!
  • ミステリー作家は二度死ぬ
    -
    推理作家の恋住木美子は、作品数も収入も知名度も低いが、能書だけはまくし立て、おまけに酒乱ときては敬遠する編集者も多い。だが、そんな彼女にテレビ局から、現代ミステリーについて一席という出演依頼があり、それが大変なことに……自身をパロディ化した「木美子の冒険」をはじめ、ファンタジーやハードボイルドなども収録した傑作短編集!
  • 人は悪魔に熱狂する
    4.1
    1巻1,100円 (税込)
    ――筆者はデータサイエンティストとして主にマーケティング領域で活動していますので、とくに最近は「人工知能を使ってヒット商品を発見できないの?」といった相談を受ける機会が増えました。ただ、その都度このようにお答えしています。 「膨大なデータを眺めて『次のヒットは確率的にこれ』と予想するよりも、人間の悪の側面を眺めて『こういう煩悩は誰もが持っているからヒットしそう』と予想する方が、よほどヒットする確率が高いです」(序章より) 話題のデータサイエンティストが「〈悪いモノほど大ヒット〉の法則」を検証する、画期的な行動経済学!
  • 風月夢夢 秘曲紅楼夢
    3.0
    中国文学の最高傑作はこうして生まれた! ――時は清代、江南の春。没落貴族で作家志望の才子・曹霑(そうてん)は、紅灯の巷で謎の美女に関わったばかりに、蘇州を追われる羽目に。やがて明(みん)朝復興のため、南宋の埋蔵金を探す秘密結社に拾われて思いがけぬ冒険行に導かれるが……。中国文学史上最高の傑作誕生の背後に仙境を観る、絶妙のチャイニーズ・ファンタジー。
  • 或る年の冬 或る年の夏
    -
    性と思想に切り裂かれる青春を、頑なまでに潔癖に生き、後年の著者の、厳しく深い文学と人生を予感させる青春像。昭和初期に青春を生きた知識人が不可避だった「思想」問題、それを自らに苛酷に課した著者の苦闘、家族への深い愛。時代と自分の良心を誠実・厳格に生きた、著者の青春自伝。
  • 天国が降ってくる
    4.6
    主人公・葦原真理男は、九州の没落した旧家の末裔。新聞社に勤める父親の転勤によりロシアに暮すが、高校受験のために単身で帰国。父の友人の若い大学助教授・中之島妙子の家に寄寓し、異国からの転校生として特異な日常が始まる。高速回転する真理男の精神は、やがて晩年の感覚を所有し、自己昇華をめざす。パロディを駆使し、自意識を追究した、島田文学の初期集大成。
  • 終着駅まで
    -
    1巻1,518円 (税込)
    金沢を舞台に認知症の女性とその友人の葛藤を描いた小説です。  謎めいた言動を繰り返す麗しき老女リンに、振り回される「私」。徐々に自我を失っていくリンを、友人としてどこまで支えられるのか苦悩する「私」を通じて、認知症との向き合い方を問う作品となっています。
  • まだ温かい鍋を抱いておやすみ
    3.9
    1巻1,540円 (税込)
    「遠くへ行きませんか」「行くー!行きましょうぞ!」スポーツ用品販売会社に勤める素子は、同じく保育園に通う子供を持つ珠理を誘って、日帰り温泉旅行に出かけることに。ずらりと食卓に並ぶのは、薬味をたっぷり添えた鰹のたたき、きのこと鮭の茶椀蒸し、栗のポタージュスープ。季節の味を堪能するうち、素子は家族を優先して「自分が食べたいもの」を忘れていたこと、母親の好物を知らないまま亡くしてしまったことに思いを巡らせ……(「ポタージュスープの海を越えて」)彼女が大好きな枝豆パンは、“初恋の彼”との思い出の品。病に倒れた父の友人が、かつて作ってくれた鶏とカブのシチュー。――“あのひと口”の記憶が紡ぐ6つの物語。
  • うるわしき日々
    4.0
    『抱擁家族』の30年後の姿 老いと家族をテーマの長篇――80を過ぎた老作家は、作者自身を思わせて、50過ぎの重度アルコール中毒の息子の世話に奮闘する。再婚の妻は、血のつながらぬ息子の看病に疲れて、健忘症になってしまう。作者は、転院のため新しい病院を探し歩く己れの日常を、時にユーモラスなまでの開かれた心で、読者に逐一説明をする。複雑な現代の家族と老いのテーマを、私小説を越えた自在の面白さで描く、『抱擁家族』の世界の30年後の姿。
  • 誰にでも親切な教会のお兄さんカン・ミノ
    4.3
    1巻1,870円 (税込)
    必死で 情けなくて まぬけな 愛すべき「私たち」 ネット古書店でエゴサをしていたら、サイン入り自作が売りに出されていることに気づいた作家「イ・ギホ」。しかも他の作家の本より格安、酷評のコメン付きだった。悶々として眠れぬ作家は、出品者に直接会おうとはるばるでかけるのだが……。(「チェ・ミジンはどこへ」) 夫殺害の嫌疑をかけられながら逮捕されなかった女が、十数年後、時効を3か月後に控えて自首した。一体なぜなのか。(「ずっと前に、キム・スッキは」) 「あるべき正しい姿」と「現実の自分」のはざまで揺れながら生きる「ふつうの人々」を、ユーモアと限りない愛情とともに描き出す。——韓国文学の旗手による傑作短編集 【もくじ】 チェ・ミジンはどこへ ナ・ジョンマン氏のちょっぴり下に曲がったブーム クォン・スンチャンと善良な人々 私を嫌悪することになるパク・チャンスへ ずっと前にキム・スッキは 誰にでも親切な教会のお兄さんカン・ミノ ハン・ジョンヒと僕 あとがき 訳者解説
  • わが塔はそこに立つ
    -
    親鸞と時代の社会主義思想に激しく引き裂かれ、自らの底深くに敢えて矛盾を取り込み、超えようと苦闘する、主人公・海塚草一の青春の葛藤。昭和10年代・京大時代を背景に、性・宗教・文学・社会――混沌の坩堝の中の青春を描いた、自伝的長篇小説。〈全体小説理論〉の実践化として、『青年の環』へとひきつがれてゆく問題作。
  • 殺人の品格
    3.5
    韓国で出版拒否された禁断の書! 人間が人間の排せつ物を食べる、人肉商売、無辜の民が処刑され、凌辱され、奴隷になる社会… 「あるのは、底なしの絶望。」 脱北者の逃れられない地獄を脱北経験のある著者自身が“小説"として上梓。 韓国で文学賞を受賞した著者が鬼気迫る筆致で悲惨すぎる境遇を描き出す。 北朝鮮の元高官だったが、失脚し地方に左遷された主人公・チュンシク。 人間が人間を食すという鳥肌が立つような北朝鮮の現状に幻滅したチュンシクは脱北を決意する。 ところがたどり着いた中国でも苦難を味わい、ついに行き着いた韓国で突き付けられたのは“強制送還"という非情すぎる決定だった……。
  • 海月館水葬夜話
    3.8
    遠田湊には「秘密」がある――。美しい海月の姿をした海神信仰の根付く穏やかな港町で、湊は司書として働いている。と同時に、幼なじみの凪と暮らす海月館で、家業を手伝ってもいる。死者たちの後悔を紐解き、海に還すのだ。今宵もまた、さまよえる魂がひとり――。それはやがて、静かな町で起きた凄惨な通り魔事件の暗部に繋がり!? 哀しくも優しい葬送のミステリー!
  • 赤ちゃんと教授 乳母猫より愛をこめて
    3.5
    職ナシ・家ナシ・貯金ナシ。貧乏だが有能なベビーシッターの鮎子は不運なトラブルで家と仕事をいっぺんに失ってしまう。偶然立ち寄った公園で坂道を疾走してくるベビーカーを助けた鮎子は赤ん坊の養父である大学教授、島津伊織に雇われることに。美形でお金持ちの完璧紳士、島津教授は鮎子に驚きの申し出をして…「あなたにぼくの婚約者になってほしいんです」!? 謎も事件も赤ちゃんも、最強乳母(ナニー)の西東鮎子におまかせあれ!
  • 踊る星座
    3.0
    ダンス用品会社で働くセールスレディのわたしは、ヘンな顧客、重たい家族、痴情の縺れた上司に次々絡まれ、ぶちギレ寸前。今すぐここから逃げ出したい! 泥々に疲れた一日はしかし、幼き日の記憶と結ばれ、生の切なさと可笑しみ溢れる星座を描く――踊り出したら止まらない“笑劇”の連作短編集。〈解説〉小山田浩子
  • 自選 大岡信詩集
    3.5
    同時代と伝統、日本の古典とシュルレアリスムを架橋して、日本語の新しいイメージを織りなす詩人大岡信(1931― )。のびやかな感受性と、偏ることのない厖大な知を、自由自在に多方面に活動させることで日本語の現代詩に新たな展望を切り拓く詩人のエッセンスを、自選により集成する。全125篇。(解説=三浦雅士)

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  • 吉野弘詩集
    4.7
    結婚式の祝辞としてよく引かれる「祝婚歌」、いのちの営みに静謐で温かい眼差しを投げかける「I was born」、現代における「受難」の意味を、心のやさしさに凝視める「夕焼け」‒‒‒‒。穏やかな語り口の、深い愛情に満ちた、鮮やかな抒情の音をひびかせる、吉野弘(1926―2014)のエッセンス。(解説=小池昌代・谷川俊太郎)

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  • 芝浜の天女 高座のホームズ
    3.3
    天女のように美しく、質素で健気な若い妻。その完璧な笑顔の裏に隠された秘密とは!? テレビやラジオで落語が大人気だった、賑やかなりし昭和五十年代。女に金に、そして芸の道に悩める噺家たちが、今日も探偵・林家正蔵(のちの彦六)の住む長屋へとやってくる。笑いと人情にあふれた無類の落語ミステリー第四弾。文庫書き下ろし〈解説〉広瀬和生
  • 大阪弁おもしろ草子
    3.0
    時代とともに標準語風に変容していくものの、大阪弁の精神には、なお不変の表情がある。「そこそこやな」「ぼつぼついこか」……。こうした言葉が人生のキャリアを積んだオトナの口からこぼれるとき、大阪弁はより生彩を帯び、迫力を増す。味わい深い大阪弁を通して、上方文化を考察する好エッセイ。〈解説〉國村 隼
  • 大阪弁ちゃらんぽらん 〈新装版〉
    3.0
    「ああしんど」「あかん」「わやや」……。大阪弁独特のこうした言い回しのなかには、大阪人のどんな真情がひそんでいるのか。千年もの間、磨き抜かれた社交技術の粋ともいえる京の言語文化と、三百年の伝統ある商都の知恵を併せ持つ大阪弁。その魅力と、大阪弁を育んだ精神風土を明らかにするエッセイ。〈解説〉長川千佳子
  • 雪旅籠
    -
    江戸時代末期、北町奉行所定町廻り同心の戸田惣左衛門は、若かりし日より悪人の捕縛や吟味に辣腕を振るい、『八丁堀の鷹』と謳われてきた。妻に先立たれ、園芸と囲碁を趣味にする惣左衛門と、やり手の父親を持ちながらどうにも気弱な息子清之介。対照的な同心親子が、時代に翻弄されながらも、遭遇した謎に真摯に対峙する。大老井伊直弼が暗殺された桜田門外の変を題材にした「逃げ水」、雪に閉ざされた旅籠での殺人事件の謎を描く表題作「雪旅籠」など全八編。惣左衛門親子に加え、惣左衛門の後添えとなる花魁お糸の推理もますます冴え渡る。時代ミステリ『恋牡丹』姉妹編、登場。【収録作】「埋み火」/「逃げ水」/「神隠し」/「島抜け」/「出養生」/「雪旅籠」/「天狗松」/「夕間暮」/後書き
  • 軍旗はためく下に 増補新版
    4.3
    1巻1,100円 (税込)
    歴代直木賞受賞作中の白眉である(浅田次郎『コレクション戦争と文学11 軍隊と人間』解説より) 敵前逃亡・奔敵、従軍免脱、司令官逃避、敵前党与逃亡、上官殺害。陸軍刑法上、死刑と定められた罪により、戦地で裁かれ処刑された兵士たち。戦争の理不尽を描いた直木賞受賞作に著者の自作再読エッセイを収録した増補版。 〈解説〉五味川純平 〈巻末エッセイ〉川村湊
  • どっちが殺す?
    -
    監禁されたふたり。 拳銃は一挺。 銃弾は一発。 相手を殺せば解放してあげる。 ――さあ、どっちが殺す? 恋人、同僚……ふたり組を狙った連続監禁事件が発生。 ヒッチハイクをした大学生のカップルは、深い飛び込みプールの底で意識を取り戻す。 脱出は不可能だ。 そのときふたりのそばに置かれていた携帯が鳴り、犯人が告げる。 「銃がある。それには弾が一発入ってる。恋人かおまえ自身のための。それがおまえたち の自由の代償だ。生きるためには殺さなくてはならない」 ふたりは銃を見る。 恋人を殺す? ありえない。きっと誰かが助けにきてくれる――。 しかし、誰も来ない。食料はない。水もない。飢えと渇きと寒さが襲う。 体力が減る。会話も減る。銃を見る回数が増える。 ここから抜け出したい。日常に帰りたい。でも恋人を殺すことなんてできない。 本当に? 本当に相手もそう思っている……? 恋人を殺したという大学生を事情聴取した、サウサンプトン中央署のヘレン・グレース警 部補は捜査を開始するが、これは始まりに過ぎなかった。 この後も同様の事件が次々に発生。 ふたり組が監禁され、弾が一発入った拳銃を与えられ、究極の選択を迫られる――。 ヘレンは次第にこの事件の異様さに気づく。 被害者たちに共通点は見当たらないし、 彼らを拉致したのはひとりの女らしいが目的がわからない。 極限状態の密室で、やさしさが、愛が、プライドが崩壊し、欲望が、憎しみが、狂気が増 殖していく。 日本初登場作家がえぐり出す完璧な惨劇。
  • 寝屋川アビゲイル 黒い貌のアイドル
    3.8
    「ボケとツッコミと恐怖」新感覚ナニワ・ホラー! 呪われた少女が 救いを求めたのは 呪いを解けない霊能力者コンビ!? 顔と体に広がる黒いシミ、あの世へ誘う黒い影。何者かの呪いがトップアイドル・るるを襲った。 恐怖に怯える彼女は救いを求めて大阪へ。 そこで待ち受けていたのはパチンコに明け暮れるアビーと口の悪すぎるゲイルの変人霊能力者コンビ。 だが願いむなしく二人は呪いを解こうとしない。 それどころか“厄霊”なる強大な怨霊が取り憑く土地へ連れられ、るるに命の危機が迫り……!?
  • 記憶書店うたかた堂の淡々
    3.4
    「文学少女」シリーズの野村美月、待望の最新作! 忘れたい人は、いますか。 忘れられたい人は、いますか。 静乃の優しすぎる恋人、誠が突如失踪した。職場に連絡すると彼は一年前に亡くなっているという。では、彼は一体誰だった?  静乃の脳内に存在する、自分のものではない思い出。これは人の記憶が綴られた書物を売買する、うたかた堂の仕業か。記憶に浮かぶ海を、静乃は目指した。冷めた目をした美貌の青年が書物を繙くとき、心に秘めた過去が、秘密が、願いが、解き明かされる!
  • 令夢の世界はスリップする 赤い夢へようこそ -前奏曲-
    4.4
    わたしの名前は谷屋令夢。中学二年生の女の子。身長も体重も成績も容姿も――何もかもが普通で、あまり印象に残らないわたしだけど、たった一つほかの誰にもない能力を持っている。それが、スリップ。 そして「この世界」にスリップしてきた令夢は、幼なじみの内藤内人といっしょに学校で起きた「落書き事件」の調査を開始する――。 クイーン、夢水清志郎、岩崎三姉妹、虹北恭助ら、はやみねかおる作品の主要キャラが総出演する、壮大な「赤い夢へようこそ」シリーズ前奏曲!

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