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サンドの女 三人屋
朝は三女・朝日の喫茶店、昼は次女・まひるの讃岐うどん屋、夜は長女・夜月のスナック――志野原家の美人三姉妹が営む「三人屋」は、朝日の就職を機に、朝の店を終了、業態を転換することになった。 朝日が出勤前に焼いたパンを使い、まひるが朝からランチ時まで売る自家製の玉子サンドイッチが、見映えも良くおいしいと大評判に。かたや長女のスナックは、ラプンツェル商店街で働き、暮らす人々のサロンとしてにぎわっている。 ゲイの青年、売れない作家、女泣かせのスーパー店長など、ワケあり常連客たちが夜ごと来店、三姉妹の色恋沙汰を肴に、互いの悩みを打ち明けあったり、くだを巻いたり… 悲喜こもごも、味わい深い人間模様を描く大ヒット小説『三人屋』待望の続編! 心も体もくたくたな日は「三人屋」の新名物「玉子サンド」を召し上がれ! -
豆腐の角に頭ぶつけて死んでしまえ事件
密室殺人の凶器は まさかの豆腐!? 前代未聞のユーモア&本格ミステリ! 村上貴史氏(ミステリ書評家)絶賛! 「ロジックに染められたミステリならではのマジック」 奇想ここに極まれり―― 本格ミステリの玉手箱! 戦争末期、帝國陸軍の研究所で、若い兵士が頭から血を流して倒れていた。 屍体の周りの床には、なぜか豆腐の欠片が散らばっていた。 どう見てもこの兵士は豆腐の角に頭をぶつけて死んだようにしか見えないないのだが…… 前代未聞の密室殺人の真相は!? ユーモア&本格満載、おなじみ猫丸先輩シリーズ作品も収録のぜいたくなミステリ・バラエティ! 〈目次〉 変奏曲・ABCの殺人 社内偏愛 薬味と甘味の殺人現場 夜を見る猫 豆腐の角に頭ぶつけて死んでしまえ事件 猫丸先輩の出張 解説/村上貴史 -
TEN
汗と涙と歯ぎしりのサラリーマン奮闘小説! 「俺は<異物>だ、負けてたまるか!」――学もない、金もない、失うものは何もない。試されるのは生きる力だ! 戦後の動乱期、横浜のドヤ街で当たり屋稼業をして暮らす「テン」こと小柴俊太は、幼馴染の麻生と偶然再会した縁で、料亭の下足番として雇われる。 ある日、麻生の上司でムーンヒルホテルの次期社長・月岡光隆に見出され、彼の運転手を務めることになる。やがて月岡の会社に就職した俊太は、学歴はないものの、独創的なアイデアと度胸で次々に実績を挙げ、異例の出世をしていく。 さらに麻生のアイデアで結婚式事業を成功させた俊太は、寛司と共に、月岡に招かれる。そこで持ちかけられた新たなビジネスとは……!? 企業小説の旗手・楡周平が会社に蔓延る「男の嫉妬」の恐ろしさを描ききる。 ※この作品は単行本版として配信されていた作品の文庫本版です。 -
新入社員、社長になる
「えっ、俺がコイツの部下になるの!?」。 名古屋市にある菓子メーカー・押切製菓。そのオーナー社長である押切謙二が、新入社員である都築俊介を社長に抜擢し、なぜか総務課長の島田高志がその教育係になってしまった。 都築は会社の慣習など我関せずと改革を推し進め、社内の人間関係は最悪に。当然、そのしわ寄せは教育係の島田のもとへとやってきた。島田と都築の関係も、ぎくしゃくしていった。 そんな中、ライバル企業である大那フーズが、押切製菓の模倣品を発表した。押切製菓の売上はみるみる減っていき、ついには倒産の二文字が。しかし、新米社長の都築はこの大ピンチを驚くべき手段で切り抜け、さらにライバル企業を打倒するべく、島田に新たなミッションを与えるのだが――。 ゴタゴタの人間関係、会社への不信感、全部まとめてスカッと解決! 全サラリーマンに希望を贈る、お仕事応援バラエティ! -
彼女の恐喝
藤田宜永 最後の作品 驚愕の犯罪×心理サスペンス 屈折した愛のカタチ―― 闇を持つ者たちが交錯する 心理サスペンスの極北! 奨学金を利用し、六本木のクラブで働く大学4年生、圭子。台風が襲った夜、マンションから知り合いの男が飛び出してきた。 ニュースを見ると、そのマンションで殺人事件が起きたという。 男が犯人? 圭子は脅迫状を送る――。秘密をもつふたりは、次第に接近する。 思いが錯綜し、絡み合う珠玉のエンターテインメント。藤田宜永、ダンディズムの結晶。 解説/西上心太 カバーデザイン/町口覚 カバー写真/奥山由之 目次 プロローグ 第一章 岡野圭子の思い切り 第二章 国枝悟郎の秘密 第三章 下岡文恵の疑い エピローグ 解説 西上心太 -
NHK俳句 あるある! お悩み相談室 「名句の学び方」
Q「俳句を毎日作りたいのですが、感動のない毎日です」 A「感動のない毎日だからこそ、感動するために俳句を作る、そう考えたらいかがでしょうか」 ●「NHK俳句」の人気司会者・岸本葉子氏を質問者に、俳壇の名句データベースこと岸本尚毅氏を回答者にむかえた「Q&A形式の俳句入門書」。 ●実作上の「悩み」と心構えや心持などの「不安」を、名句の推敲、添削の事例や、先人のエピソードを引いてズバリ解決。●対談「名句の学び方」(岸本尚毅・岸本葉子)と、書下ろし「学びたい「名句集」七選」(岸本尚毅)も収載。実作の悩みの解決に名句をいかに役立てるか、その道筋を明解に示す。「俳句の学び方」のコツは「名句の学び方」にあることを、やさしく解き明かし、俳句の入り口で悩める多くの愛好家を勇気づける一書。「NHK俳句」投稿者必読。 〈目次〉 1章 名句で解決!「あるある」お悩み相談室 岸本葉子・岸本尚毅 2章 対談「名句の学び方」 岸本葉子・岸本尚毅 3章 学びたい「名句集」七選 岸本尚毅 -
終身刑の女
2018年仏メディシス賞外国小説賞受賞作。 サンフランシスコは決して「美しい街」ではない。 冷たい霧と泥と、薬物と銃とタトゥー。 29歳にして二つの終身刑プラス6年の刑で服役しているロミーにとって、生まれ育った街はただ呪われていた。 幼い頃から愛情に恵まれず、社会支援も得られず、ドラッグや万引きを繰り返し、ストリッパーになり、子を産んで、その子が幼いうちにストーカーを殺し、逮捕された。 やがて息子の面倒を見ていた母親が亡くなったと知り、ロミーは絶望の果てに脱走を企てる。 主人公ロミーの他、カリフォルニア州スタンヴィル女子刑務所で絶望的な余生を過ごす囚人たちが、あの手この手で生きる希望の糸口を探す様子が克明に描かれる。 刑務所に収監された女性たちの心情を繊細に描き出すことで、格差社会の底辺にいるアメリカ人たちを浮き彫りにした、文学の香気も漂う傑作スリラー。 なお本作は、フェミナ賞と並ぶフランス最高の文学賞であるメディシス賞(外国小説部門)を2018年に受賞、同年ブッカー賞の最終候補ともなった。 -
陽気なクラウン・オフィス・ロウ
こよなく愛したC・ラムを巡る英国への旅。香り高き紀行文学――英国の名文家として知られ、今もなお読み継がれているチャールズ・ラム(1775~1834)をこよなく愛した著者が、ロンドンを中心に、ラムゆかりの地を訪れた旅行記。時代を超えた瞑想が、ラムへの深い想いを伝え、英国の食文化や店内の鮮やかな描写、華やかなる舞台、夫人とのなにげない散歩が、我々を旅へと誘ってくれる。豊かな時間の流れは、滞在記を香り高い「紀行文学」へ。 ◎「この『陽気なクラウン・オフィス・ロウ』では、作者がいわばロンドンの空気の中に丸ごと溶け込み、心ゆくまでロンドンという大都会の古びた湯船にゆったりと身を横たえ、ラムへの尽きぬ思いに浸っているということだろう。この滞在記にただよう一種沁み沁みとした哀感は、ここに由来する。」<井内雄四郎「解説」より> -
小説 秋月鶴山 上杉鷹山がもっとも尊敬した兄
「下意上達」の組織作り、世界初の児童手当、理想の藩校の創設……。何よりも「人」を大事にしたすごい名君がいた! ベストセラー『上杉鷹山』の著者が描く、鷹山の兄にして高鍋藩初代藩主・秋月鶴山(種茂)の生涯とは。宝暦10年(1760)、種茂は藩主になってすぐに、藩政改革に取り組む。改革に必要なものは人材であると、藩校明倫堂を創設し、武士以外にも門戸を開いた。この藩校からは、のちに大審院長を務めた三好退蔵や、ボーイスカウトを日本へ伝えた秋月左都夫、「児童福祉の父」と言われた石井十次などの人材を輩出した。上杉鷹山ものちに導入した児童手当を、日本で初めて支給するなど、児童福祉にも目を配り、財政再建を進めていった鶴山。鷹山をして、「私の知識と才覚は到底兄に及ぶものではない」と言わしめた名君の改革人生を、鷹山との絆も盛り込みつつ描く歴史小説。 -
ののぺディア 心の記憶
惜しまれつつも2020年末に解散したダンス&ボーカルグループE-girls。パフォーマーとして9年の歳月を全力疾走した山口乃々華が、1年10ヵ月(2019年3月~2020年12月)にわたり綴った初エッセイ。多感な日々から湧きあがった想い、発見、希望を「あ~わ」のキーワードに落とし込み、自身の気持ちと真摯に向き合って文字にした“心の事典"。「自分の心と素直に向き合っていくことが何より大切なのだと、書くことを通して、何度も痛感し、乗り越えることができました(あとがきより)――飾らず真っすぐに気持ちを表現した本著は、読者にステイポジティブなパワーを届けてくれる一冊。GINGER公式WEBサイトでの連載と、E-girlsでの日々を綴った書下ろし、撮り下ろしのビジュアルを収録。 -
紙鑑定士の事件ファイル 模型の家の殺人
第18回『このミステリーがすごい! 』大賞・大賞受賞、読書メーター「読みたい本ランキング」第1位(単行本部門 月間(2020年1月6日~2020年2月5日))の作品が、待望の電子化! どんな紙でも見分けられる男・渡部が営む紙鑑定事務所。ある日そこに「紙鑑 定」を「神探偵」と勘違いした女性が、彼氏の浮気調査をしてほしいと訪ねてくる。 手がかりはプラモデルの写真一枚だけ。ダメ元で調査を始めた渡部は、伝説のプラモデル造形家・土生井(はぶい)と出会い、意外な真相にたどり着く。 さらに翌々日、行方不明の妹を捜す女性が、妹の部屋にあったジオラマを持って渡部を訪ねてくる。 土生井とともに調査を始めた渡部は、それが恐ろしい大量殺人計画を示唆していることを知り――。 -
スクールカースト復讐デイズ 正夢の転校生
山田悠介氏(作家)絶賛! 「ラストの衝撃に、息を呑むこと間違いなしです!」 カバーイラストは四宮義俊氏(映画『君の名は。』回想シーン演出・原画・撮影) 映画『リアル鬼ごっこ』『がっこうぐらし! 』の柴田監督が小説家デビュー! 瑞々しい青春ミステリーです。 夢で見たことが現実で起こる――。転校生がやってきてから、中学生の颯太はそんな不可思議な現象に悩まされるようになる。転校生の名前は咲良。美少女だが人を突き放すような態度で孤立し、すぐにいじめに遭いはじめた。夢でいじめを予見した颯太は、阻止しようとしたが空回りし、自分まで標的にされてしまう。奇妙な夢と残酷な現実に苦悩する颯太はかつての親友である優也を訪ねるが……。 -
Deluxe Edition
進化した類人猿の処理を任された男、反米テロ組織リーダーの暗殺作戦に参加した少年たち、姐さんにスパイの拷問を依頼された極道の俺、福島の警戒区域にATMや空き巣を狙って侵入したチンピラ、夏休みの少年少女たちに襲われた多摩川の河川敷のホームレス、おやじ狩りを繰り返す少年、運命の人と出会うべく婚活パーティーに参加するサラリーマン、SNSで友達をつくるナイジェリア出身の少女…… 豪華な音楽に彩られた12本の短編が新たな世界の到来を予言する! 『ピストルズ』『クエーサーと13番目の柱』『□』と同時期に書かれた珠玉の12の短編を収録。 芥川賞作家・阿部和重の魅力を堪能できる短編集。 収録作品: 「Man in the Mirror」「Geronimo-E, KIA」「Bitch」「Just Like a Woman」「Search and Destroy」「In a Large Room with No Light」「Life on Mars?」「Sunday Bloody Sunday」「For Your Eyes Only」「The Nutcracker」「Family Affair」「Ride on Time」 -
禁断のキスを重ねて
警官のノアは、偶然知り合ったアプリルと恋に落ちる。 だが彼女は、ギャングの元妻だった……。 南カリフォルニア、チュラビスタ――『美しい景色』を意味する名にかかわらず犯罪の多発するこの町で警官を務めるノアは、巡回中、女性の遺体を発見した。女性がバーの従業員と判明したことから、バーを訪ねたノアは話を訊いたアプリルという女性に強く惹かれる。派手なメイクと髪形の下にある淋しげな表情が気になって仕方ない。一方のアプリルも、彼を気にかけながらも、ある理由から、自分がふさわしくない相手であることを自覚し……。様々な運命に翻弄される恋人たちの姿をホットに描く話題作! 原題:The Edge of Night 大金持ちでもアルファメールでもない。 ありのままのヒーローが、禁断の恋に落ちる姿をホットに描く! /All About Romance -
「日本を代表する名監督の映画になった原作を合本で読む!」シリーズ
【収録書籍】 『羅生門・鼻・芋粥』著者:芥川龍之介 『新訳 マクベス』著者:シェイクスピア 訳者:河合祥一郎 【映画紹介】 映画「羅生門」 芥川龍之介の同名作品を基に、1950年黒澤明監督により三船敏郎、京マチ子の出演で製作された時代劇大作。その強烈なテーマ、独特の映画手法によって公開時に大きな話題となった。1951年のヴェネチア国際映画祭でグランプリを獲得、51年度のアメリカのアカデミー賞外国映画賞を獲得し、世界の評価も集めた。 映画「蜘蛛巣城」 1957年、黒澤明監督によりシェイクスピア作「マクベス」を日本の戦国時代に翻案し、能の様式美を取り入れ制作された作品。監督が得意とする強烈な人間描写が凄まじいまでに迫り来る。特に、主演の三船敏郎によるラストシーンは圧巻! -
雪うさぎ
茶道家元羽生流の跡取り息子・羽生雪彦は類まれなる美少年だった。彼はすでに大学受験の時、家庭教師と妖しい世界に耽溺するほどの少年ではあったが、感情的な執着を知らぬ孤独な魂の持ち主でもあった。だが、夏の終わりの避暑地でのこと、少年・青矢(セイジ)との宿命的な邂逅から、彼をめぐる人々の歯車が微妙なきしみを見せ始めた……。 華やかな上流社会を舞台に、家元跡目相続の骨肉の争いに巻き込まれた雪彦の出生の秘密とは? 夏から冬を駆けぬけた少年たちのきらめく青春を抒情豊かに描写する長篇耽美小説。 ●榊原史保美(さかきばら・しほみ) 東京都出身。立教女学院を経て中央大学文学部哲学科卒。1982年『小説JUNE』創刊号の最優秀投稿作に選ばれ、「螢ケ池」でデビュー。1985年、初の単行本、『龍神沼綺譚』を上梓。以降、民俗学、宗教学の素養を生かし、形而上学的テーマを昇華させた作品『鬼神の血脈』『荊の冠』等、多数発表。美意識に貫かれた作風により、「耽美小説の草分け的存在」と称されることも多い。1995年発表の『蛇神 ジュナ』より、ペンネームを「榊原姿保美」から現在のものに改めている。趣味は、陶芸、写真、近代建築・ギャラリー巡り。 -
誤配書簡
G・K・チェスタートンが「この探偵小説にはみごとに欺かれた」と称賛した、1920年代英国ミステリーの逸品。 屋敷内の施錠された密室で、内務大臣の死体が発見された。死因は頭部への銃撃。捜査に乗りだした警視と私立探偵が直面する、謎また謎、そしてロマンス。紛糾した事件は、やがて驚きの結末へ―― 黄金時代の埋もれた本格探偵小説、ここに復活。 スコットランド・ヤードの警視のもとへかかってきた1本の電話。それは、内務大臣の殺害を告げるものだった。私立探偵とともに大臣の自宅へおもむくと、施錠された書斎の内部に、頭部を撃たれた死体が。死亡推定時刻は、わずか30分。いったい誰が、どうやって密室殺人におよんだのか、そして犯行予告の主は? そんななか警視の部下が謎の失踪を遂げ、いっぽう探偵は大臣の令嬢の複雑な悲しみを知る…… 「わたしは、この探偵小説にはみごとに欺かれたと公言することができる。欺きの巧みな探偵小説を長らく探してきた者としては、この小説への序文を書かせていただくことを自ら進んで望むものである──たとえそのような傑作は序文など必要としないとしても」G・K・チェスタートン -
監察医 朝顔 -はじまりの物語-
新米法医時代、桑原との出会い、結婚、出産、そして母に……。 朝顔の過去から現在までを軸に、さまざまな物語を織り込んだ「もうひとつの『監察医 朝顔』 2021年1月に放送された上野樹里主演の法医学ドラマ『監察医 朝顔』の新春スペシャルドラマを完全ノベライズ! 2017年、万木朝顔は興雲大学法医学教室の新米法医としてのキャリアを順調に歩んでいた。当時、「交番のお巡りさん」だった桑原真也は朝顔にほのかな想いを寄せて何度もアプローチを試みるも、振られつづけていた。そんな日々を送るなか、朝顔は初めて執刀助手として解剖に携わることになるが、その遺体には砂糖が振りかけられていた--。現在に至るまでの朝顔と、彼女をとりまく人々の姿を描いたもうひとつの『監察医 朝顔』。 -
闘った人びと ベトナム戦争を過ぎて
長い戦争を闘い抜いた人びとの想像を絶する体験。渾身の力作レポート。写真家の魂がベトナム戦争の真の姿に迫る! ――超大国アメリカを倒した、アジアの小国のふしぎな力とは? ベトナム戦争の真実を求めて、気鋭のフォトジャーナリストが初めてとらえた沈黙せる民の衝撃の証言。暮しの中で知恵を絞りながら長い戦争を闘い抜いた人びと、その体験を初めて肉声としてとらえた衝撃のレポート。 ◎「ベトナムの人口約五千万人のうち、ほとんどの民衆があの戦争を各々の立場で闘った。(中略)そういう一人一人の強い意思と知恵の結晶が超大国の近代兵器をしのいだのである」<本書より> -
女の国になったカンボジア
ポル・ポト大虐殺の事実を現地取材で確認、虐殺した側の人間の深層にも迫る衝撃の記録。大虐殺の真実を追求した衝撃のレポート――世界で最初にポル・ポト軍の大虐殺を確認! 難民の話はほんとうだった。到る所に虐殺現場があった。実際に目の前で発掘してもらった穴からは、痛ましい白骨の山が現われた……。カンボジア人がカンボジア人を大量虐殺した事実を、みずから各地で直接取材と遺体発掘で確認して世界に先がけて報道し、さらに虐殺する人間の深層に迫った衝撃の書。ポル・ポト政権(1975~79年)の大虐殺をいちはやく現地で取材して、写真と文とでその事実を明らかにし、虐殺したポル・ポト派幹部の証言も得て迫る衝撃のレポート。 -
女のコ4人の恋愛大作戦
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ギャル4人がくりひろげる恋愛戦術、大公開! 花を飾ろうか、一冊読もか? ハートに潤いを添える46選――テニスクラブで仲よくなったギャル4人が繰りひろげる、恋愛ゲームの一部始終、恋愛戦術を大公開。時には相談しあい、成功も失敗も、ともに喜び励ます、テンヤワンヤの大作戦。おしゃれして、おいしく食べて、かっこよく遊んで、男のコとイキにつき合う秘訣を身につけませんか。ステキな若い女へ変貌していく成功の鍵がココにありますよ! -
嘘ばっか 新釈・世界おとぎ話
自己プロデュースに長けた野心的なシンデレラ、きりぎりすの奏でる音色に心動かされるあり、おじいさんのこぶを愛するおばあさん……。誰もが知っているおとぎ話が、佐野洋子一流のユーモアと毒がたっぷり加わって様変わり。面白くてちょっぴり怖い、二十六篇の絵入りパロディ集。 【目次】 シンデレラ/ありときりぎりす/浦島太郎/おおかみと七ひきの子やぎ/白雪姫/羽衣/くらげとさる/ヘンゼルとグレーテル/マッチ売りの少女/つるの恩がえし/マリアの子/こぶとりじいさん/花咲かじいさん/親指姫/ラプンツェル/かちかち山/ブレーメンの音楽隊/眠り姫/養老の滝/かえるの王さま/星のターラー/あほうどり/三びきの子ぶた/舌切りすずめ/ハーメルンの笛吹き/赤ずきん 「きれいごと」が嫌いな人 岸田今日子/「思い込み」を壊された 村田沙耶香 -
古器旧物保存方つくも神蒐集録 ~わけあって交渉人の助手になりました~
女子高校生の郁は、つくも神との交渉役である『古器旧物保存方つくも特別顧問』という肩書きを持つ有馬と ひょんなことから縁が繋がり彼の助手をすることに――。 不運体質な女子高校生とイケメン交渉人が悩めるつくも神たちの願いを叶えるために奮闘! -
蛇神 ジュナ
……綬那山の山頂近くに、大蛇ヶ池いう大きな池があって、その先に浄土ヶ島いう聖地があってなぁ。その森の奥深くに丹波一族が奉じてはるジュナ院いうお社があるんやて。そこには不老不死の“ジュナ”いう神さまがいはるて言い伝えられてる。そやけど、祭で“ジュナ”の託宣をいただくはずやった“蛇子”いう役目の里の若者が……ジュナ院に上がったきり、行方を断ってしもうたんや……。 京都・山科の山麓に祀られる不老不死の神“ジュナ”。人喰い鬼と恐れられ封印された神と、愛を渇望した魂が出会った至福の世界とは? 本格耽美サスペンス。「電子版あとがき」を追加収録。 ●榊原史保美(さかきばら・しほみ) 東京都出身。立教女学院を経て中央大学文学部哲学科卒。1982年『小説JUNE』創刊号の最優秀投稿作に選ばれ、「螢ケ池」でデビュー。1985年、初の単行本、『龍神沼綺譚』を上梓。以降、民俗学、宗教学の素養を生かし、形而上学的テーマを昇華させた作品『鬼神の血脈』『荊の冠』等、多数発表。美意識に貫かれた作風により、「耽美小説の草分け的存在」と称されることも多い。1995年発表の『蛇神 ジュナ』より、ペンネームを「榊原姿保美」から現在のものに改めている。趣味は、陶芸、写真、近代建築・ギャラリー巡り。 -
晩夏 少年短篇集
「敵はおみかん食べている」 男と女が二人だけで山の中で蜜柑を食べている以上、きっと何事か始まるに違いないと思った――。(「白い街道」より) 若い男女を「敵」と見なして偵察するたわいない遊び、美しい少女への憧れ、そして覚えず垣間見た大人の世界……。誰もが通り過ぎるが、二度と帰れない〝あの日々〟の揺らぐ心を鋭敏な感性でとらえた、叙情あふれる十五篇。表題作ほか「少年」「帽子」「赤い実」など教科書名短篇を含む、文庫オリジナル・アンソロジー。〈巻末エッセイ〉辻 邦生・椎名 誠 【目次】 少年/蜜柑畑/滝へ降りる道/晩夏/投網/帰郷/黙契/白い街道/颱風見舞/ざくろの花/ハムちゃんの正月/馬とばし/帽子/魔法壜 〈巻末付録〉赤い実/少年に与える言葉(随筆) -
この道の先には
それぞれの「紆余曲折」と「転機」を 淡々と、静謐な筆致で描きだす、 短編小説5編を収録。 人生の岐路に立つ人々の選択と、その先にある未来 地方都市の豊かな自然に魅せられた男女が歩む険しい道のりを描く『脱サラ農業夫婦』。 証券会社をリストラされた内気な男が、良き伴侶となる女性と巡り合うまでの物語『健太郎の旅立ち』。 人知れず発達障害に悩む男の苦しみをテーマとした『隠れ精神障害』。 癌で愛妻を失った男と、ある女性との不思議な縁の巡りあわせを綴る『転生の愛』。 ある一族を救ったひとりの男の生い立ちとルーツを追った『大阪泉南のある一族』。 それぞれの「紆余曲折」と「転機」を淡々と、静謐な筆致で描きだす短編小説集。 -
途―ソラサイド―
世界を震撼させたパンデミックの中で気丈に生きる2人の若き科学者。 ウイルス研究の末に彼らがたどり着いた「啓示」とは――。 生命の起源を探究する隕石研究者の神峰良樹は、 フィンランドでウイルス研究をしている高月結と18年ぶりに再会を果たす。 そんな中、神峰は隕石の中に不思議な核酸塩基を発見し、 これを国際会議で発表するためにイタリア・ベネツィアへ渡航。 一方の結は、国際医療チームに参加するためアフリカへ旅立つが、 スーダンで行方不明になってしまう。 2人に忍び寄る新型コロナウイルスの影、大きく揺れ動く運命。 そして、「ソラサイド」に込められた3つのメッセージとは――。 生きとし生けるものすべてに捧ぐ、出色のサイエンス小説。 -
荊の冠
深見辰伍は、幼い頃の母の病と死の影響から、廃園の絵のみを描く新進画家だった。後ろ楯であった洋画壇の権威・尾上伴久が亡くなったことで、尾上派の後継者争いに巻き込まれる立場となった辰伍のために、美術ライター・三宅晋平は、彼を伴って越智展彬の邸を訪ねることにした。展彬は、政財界を牛耳る越智一族の一員であり、辰伍のライバルともいえる気鋭画家だが、なぜか辰伍支援を申し出ていた。やがてそれぞれの思惑を内包し、運命が動きはじめる……。 1400枚を超える本格耽美小説の大作、ついに復刊! 加筆修正された双葉ノベルス版を底本に、勁文社版に収録されていた「単行本あとがき」、深沢梨絵氏との「特別対談」、エッセイ「荊の冠に寄せて」を併録した豪華版。 ●榊原史保美(さかきばら・しほみ) 東京都出身。立教女学院を経て中央大学文学部哲学科卒。1982年『小説JUNE』創刊号の最優秀投稿作に選ばれ、「螢ケ池」でデビュー。1985年、初の単行本、『龍神沼綺譚』を上梓。以降、民俗学、宗教学の素養を生かし、形而上学的テーマを昇華させた作品『鬼神の血脈』『荊の冠』等、多数発表。美意識に貫かれた作風により、「耽美小説の草分け的存在」と称されることも多い。1995年発表の『蛇神 ジュナ』より、ペンネームを「榊原姿保美」から現在のものに改めている。趣味は、陶芸、写真、近代建築・ギャラリー巡り。 -
震える舌
その予感は娘の発作で始まった。極限の恐怖に誘われる衝撃の作品――平和な家庭での、いつもの風景の中に忍び込む、ある予兆。それは、幼い娘の、いつもと違う行動だった。やがて、その予感は、激しい発作として表れる。<破傷風>に罹った娘の想像を絶する病いと、疲労困憊し感染への恐怖に取りつかれる夫婦。平穏な日常から不条理な災厄に襲われた崇高な人間ドラマを、見事に描いた衝撃作。 ◎距離が伸びる時には父親として病気に向き合い、距離が縮む時、一人の人間として感染症の恐怖に怯える中で語られる心の葛藤は、医学小説のそれではなく、もちろん恐怖小説のものでもなく、強いて言うなら、極めて純粋な戦記文学を読んでいる印象です。確かに、今まで読んだ全ての小説の中で、病棟という「戦場」の真実がここまで正確に描かれた作品を知りません。<石黒達昌「解説」より> -
夏の流れ 丸山健二初期作品集
平凡な家庭を持つ刑務官の平穏な日常と、死を目前にした死刑囚の非日常を対比させ、死刑執行日に到るまでの担当刑務官と死刑囚の心の動きを、緊迫感のある会話と硬質な文体で簡潔に綴る、芥川賞受賞作「夏の流れ」。稲妻に染まるイヌワシを幻想的に描いた「稲妻の鳥」。ほかに、「その日は船で」「雁風呂」「血と水の匂い」「夜は真夜中」「チャボと湖」など、初期の代表作7篇を収録。 ◎「丸山健二の文学性は、ジェームズ・ジョイスに通じる。本作品集に収録されている初期短編を改めて読みながら、私はそう思った。(中略)すぐれた芸術家は生涯を通して変貌を続けるが、若き日の作品群は作品を受容する側にとっての定点を提供する。ピカソのキュビズムは、初期の見事な絵画によって担保される。このような文脈において、本文庫に収められた初期の短編の数々は、弱冠23歳で芥川賞を受賞し、長年文壇と一線を画して孤高の道を歩んできた丸山健二の文学の全体像を理解する上で、重要な意味を持つのではないか。」<茂木健一郎「解説」より> -
断言 読むべき本・ダメな本 新教養主義書評集成 経済社会編(ele-king books)
宣伝でも素朴な感想文でもない、“読者の役にたつ書評” とはこれだ! 宣伝でも素朴な感想文でもない、本当に “読者の役にたつ書評” とはこれだ! 長年にわたり価値を失わない良書をしっかり紹介し、ベストセラーであろうとダメな本は徹底的に批判する── 辛口書評家が30年ちかくにわたり書き綴った膨大な書評より、経済、ビジネス、経営、政治、歴史、社会などの分野をここに集成! 【目次】 はじめに:書評について 第1章 経済 第2章 ピケティ/格差 第3章 ケインズ 第4章 クルーグマン 第5章 ファイナンス 第6章 経営 第7章 ビジネス 第8章 政治 第9章 歴史 第10章 思想・ノンフィクション おわりに 【著者】 山形浩生 1964年、東京生まれ。東京大学大学院工学系研究科都市工学科およびマサチューセッツ工科大学大学院修士課程修了。 大手シンクタンクに勤務の頃から、幅広い分野で執筆、翻訳を行う。 著書に『新教養主義宣言』『たかがバロウズ本。』ほか。訳書にクルーグマン『クルーグマン教授の経済入門』、ピケティ『21世紀の資本』、スノーデン『スノーデン 独白:消せない記録』、ディック『ヴァリス』ほか。
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