小説・文芸 - 祥伝社作品一覧

  • 外道
    -
    「おれは物盗りではない。ここに来た理由はオンナ。それだけだ。気持ちよくやらせるなら無茶もしないし、おとなしく出て行く。やらすか、やらさないか」田代は女の首に回した紐を絞めた。そして、「殺しておいてからやるという手もあるぜ」と言った。――色と欲に取り憑かれた男と女の9つの犯罪を描く、鬼才の衝撃ドキュメンタリー・ノベル!

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  • 幻影のマイコ
    4.0
    宇宙旅行を可能にする軌道エレベーターの地球駅がモルディブ共和国に完成した21世紀末。首都マーレの移民局員マイコが失踪した。手掛かりは、彼女が直前に接触した移民申請者カネダの記録。そこには「イルカはもういない」という謎のメモが残されていた。探偵の結城が捜索を依頼されるが、マイコの過去もまた秘密のベールの中だった。やがて背後に、宇宙開発に反対する過激派環境テロリストが浮上、結城は鍵を握る男を追って地球駅へ。黒色火薬騒ぎ、整備課職員の死体、そして高性能爆弾……事件は南洋から宇宙へと拡大する。本格ミステリーとSFを融合させた傑作サスペンス!
  • 限界捜査
    3.3
    東京・赤羽の巨大団地葵ヶ丘に住む北原美紗子の娘・奈月が失踪した。赤羽中央署生活安全課の疋田務は部下の小宮真子らとともに懸命な捜査を続けるが、一向に消息は掴めなかった。奈月はいったいどこへ。やがて誘拐犯を名乗る人物から身代金要求の電話がかかったとき、事件は予想もしない方向に暴走を始めた――。正統派、かつ、斬新。心を鷲掴みにする新警察小説、誕生!
  • 源氏物語の楽しみかた
    3.0
    1巻1,100円 (税込)
    「死」の場面は、なぜ女ばかりなのか 源氏物語の魅力を味わう絶好の入門書 『源氏物語』全五十四帖の現代語訳『謹訳 源氏物語』(全十巻)の著者林望が、 『源氏物語』の味わい方を徹底解説。現代語訳を進める際に残したメモをもとに、 名文、名場面、登場人物など、面白く読むためのヒントを十三の視点でまとめる。 千年の時を超えて堂々生き延びてきた日本文学の金字塔、 その魅力を存分に味わうための絶好の入門書。 本書は、単行本『謹訳 源氏物語 私抄』を新たに「はじめに」を入れるなど加筆修正したものです。
  • 現地ママ100人に聞いた! 子連れで台北
    -
    普通であれば台湾ガイド本に入ってくるようなスポットでも子連れだと大変な場所は避け、「ママにとってラクチン」&「子どもにとって満足度の高い」スポットを現地の日本人ママ&台湾人ママの生の声をもとにランキング形式で選びました。1日遊べるレジャー・ファミリー向けの夜市・ショッピング情報・台北郊外のスポットから、台湾を子連れで旅するうえでの注意点・便利グッズまで、すべて網羅してお届けします!
  • 幻夜行 風烈廻り与力・青柳剣一郎
    3.5
    商いをやめ誰もいない旅籠に、娘が入り、忽然と姿を消した――。3年前、旅籠成田屋では若旦那が女中を殺し逐電。娘は女中の霊なのか? 成田屋に娘を案内した大工が、普請場の屋根から転落。行脚僧、易者、関わった者はみな不審な死を遂げる。風烈廻り与力青柳剣一郎も怨霊騒ぎの探索へ。しかし成田屋で遭った人足が溺死し…。剣一郎は怪異を解き明かせるか?
  • 鯉四郎事件帖
    -
    浅草花川戸の十軒長屋に住む天然無心流の剣の達人・船田鯉四郎は、町道場の代稽古や傘張りのない日は必ず、釣りに出かける浪人釣り師。だが、なぜか鯉四郎の行く先々に難事件が待ち受ける。釣りと推理と人情が見事に融合した時代小説の傑作短編集。

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  • 恋上手になれない
    -
    この人で本当にいいの? もう時間はないの? 恋愛の渦中にある女性たちの悩みはさまざまである。「結婚は跳び箱のようなものではないかしら? 手をつく位置やタイミングを上手に計っても、踏切板がなければうまく跳べない。結婚にも踏切板が必要なんだ」と考えた著者は、この小説集でいろいろな踏切板を用意している。結婚に向かうタイミングを描いて同世代の共感を呼んだ恋愛小説集。

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  • 恋する、ふたり/Friends
    -
    何度も結婚と離婚を繰り返す母。一人娘の私はもう慣れっこだ。でも新しい彼は私も気に入った。今度こそ長続きしてほしかったのに…。母親の恋を横目で見つつ、大人の階段を登りはじめる13歳。大ヒットの恋愛アンソロジー『Friends』収録の珠玉短編、前川麻子が映し出す幸せの多面体。

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  • 恋椿―橋廻り同心・平七郎控
    4.1
    永代橋――桜の季節、愛しい男を待って橋の袂に佇む女。一石橋――生きる希望を与えてくれた母子のために、命をなげうつ男。元柳橋――仇と追われながらも清冽な愛を貫く男と女…。北町奉行所の橋廻り同心・立花平七郎と、読売(瓦版)屋の女主人・おこうの人情味あふれる活躍を描く人気シリーズ!

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  • 恋びんぼう
    -
    「おいしい」女は正直な感想を言った。男は頷いただけだった。ひょっとしたら、もう勘定のことを考えているのかもしれない。そこまで相手のこころが見えてくるのが女にはいやだった。やっぱり別れるべきなのかもしれない――42歳の子連れバツイチ女と、30歳の男の恋が終わろうとしていた。男と女の切ない恋模様を描く珠玉短編集。

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  • 公安警察
    3.0
    <日本国家の治安維持を担う、密やかで特殊な警察> 「非公然のスパイ組織」「国家の諜報機関」「陰謀結社」「特高の末裔」…… 一般社会が「公安警察」に求めているリアルは、エンターテインメントとして割り切っている方も多いが、事実とはなはだ乖離した現代の神話、あるいは怪談話である――。 かつて中の人として、約20年警察官僚を勤め上げた著者はこう述べる。 盗聴、潜入、証拠のでっちあげ、ハニートラップなど、国家的治安維持のためなら何でもアリ! このようにとらえられる彼らの素顔は、明解な法令と厳重な秘密の内側にあった。 生態、内情、真の目的とは? 元警察官僚の本格ミステリ作家がその実像を浮き彫りにする。 世の暴露本には記されてこなかったファクトのすべて。
  • 好奇心が未来をつくる――ソニーCSL研究員が妄想する人類のこれから
    4.3
    暦本純一、古屋晋一、茂木健一郎、吉田かおる、高安秀樹、アレクシー・アンドレ、ミカエル・シュプランガー、大和田茂、舩橋真俊、竹内雄一郎、笠原俊一、フランク・ニールセン、遠藤謙、桜田一洋、佐々木貴宏、磯崎隆司、吉田由紀、山本雄士、ナターリア・ポリュリャーフ、北野宏明。各分野の先端をいく ソニーCSL研究員20名が妄想する人類の未来とは?
  • 荒原の巨塔 傭兵代理店・改
    3.0
    南米に忍び寄る超大国の影―― ギアナで起きたフランス人女子大生拉致事件に潜む驚愕の事実とは……。 超弩級の謀略をぶっ潰せ! 南米ギアナでフランス人女子大生が拉致された―― その行方を追うことになった明石柊真と仲間たち。だが、現地に赴く直前、柊真は何者かに狙撃される。残された薬莢は、狙撃手がかつて殲滅したはずの人民軍特殊部隊である可能性を示していた。 リベンジャーズも加わり真相究明に乗り出すが、やがて露呈した驚愕の事実とは……。
  • 恍惚病棟
    4.0
    聖テレサ医大病院老人病棟の痴呆患者・伊藤道子が行方不明となった。心理士のアシスタント平野美穂は、付近の駐車場で昏倒している道子を発見するが、道子は心筋梗塞で死亡してしまう。その夜、美穂は霊安室で道子の柩を覗き込む不審な男を目撃、男を追って危うく轢き殺されそうになった。道子の死には何かが隠されているのか?直後、今度はやはり痴呆症患者の元会社会長が謎の死を遂げた。彼らの不審死の裏に何が?苦味のあるユーモアを駆使し、現代の盲点を衝く異色の本格推理

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  • 『皇室典範』を読む 天皇家を縛る「掟」とは何か
    4.0
    今上陛下が自ら直接国民に訴えかけた「生前退位」問題。国民の大半が陛下のご意向に副いたいと希望しているにもかかわらず、それを阻む存在がある。それは明治に作られ、昭和戦後に改変された『皇室典範』――全5章、37条からなる法律である。この『典範』を改正しない限り、「生前退位」(譲位)はおろか、根幹である「皇位継承」すら危うくなり、すなわち遠からず「天皇」は絶える! ならば、その『典範』とは何なのか。何が書かれているのか。いつ、どのように作られたのか……。『皇室典範』とその歴史的背景を読み解き、「天皇」の将来をさぐって注目を集めた『天皇家の掟』(祥伝社新書)に大幅加筆して文庫化&同時電子化!
  • 「広辞苑」の罠――歪められた近現代史
    -
    広辞苑は、誰もが使う国民的辞書であり、そこからの引用は無条件で信用されているが、その記述は極めて一面的、日本悪玉論、贖罪論に満ち溢れていて、知らず知らずの間に洗脳されてしまう。広辞苑には、使う人が日本嫌いになるような「罠」が仕掛けられている。本書では近現代史に関する項目を取り上げ、その記述を検証、さらに初版以降の変化も検証し、版が新しくなるほど、その偏向ぶりがより極端になっていく傾向をも明らかに!
  • 幸福人フー 僕の妻は「しあわせ」のお手本
    3.7
    ★★ note記事に大幅加筆 ★★ 「第七回」「第八回」「『幸福人フー』を読んで」は、書籍化に際した書き下ろしです。 :::::::::::::::::::::::::::::::::: ということで、今回は 幸せとは何か、 という僕の主要な研究テーマについての研究書を書いてみたいと思います。 不幸せではない人生を送る、とかではなくて、幸せとは何か、です。 これはつまり、幸せな人を対象にしなくてはならないのですが、 幸せだと自認している人ってなかなかいないんですよね。 でも、僕は何人か知ってます。 (中略)で、今回もまた幸せ研究がはじまるわけですが、 今回の取材の対象は、なんと僕の妻なんです。 「幸福人フー」と、タイトルをつけましたが、 その「フー」という女性が僕の妻です。 :::::::::::::::::::::::::::::::::: 坂口恭平の「幸せ研究」、今回の主人公は妻の「フーさん」! 坂口さん曰く「自分は『しあわせ』だと自認している人=幸福人」。 そして、「生まれて初めて、自分の鬱を直接、目の前で見せた人」でした。 「不安はないの? 寂しくないの? 虚しくならないの?」 出会いから20年、フーさんをずっと定点観測してきた坂口さんが、 彼女の「しあわせ」の在り方をインタビューしながら探ります。
  • 凍りついたメス
    -
    医学部を中退し警視庁刑事に転進した霧旗は、身元の割れぬ他殺体に手を焼いていた。身元特定のため復顔術を施した死体は美しい女だったが、腹部に手術痕がある。それだけが頼りの捜査であった。数日後、彼のもとに恐喝事件が持ち込まれた。美人の患者が医療事故による補償を求め、病院の医師をゆすったのだ。その患者に会った霧旗は驚愕した。なんと女は復顔写真と瓜二つの顔をしており、おまけに腹には手術痕を持っていたのだ…。

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  • 凍りつく欲望
    -
    恐るべき惨状に、三木秀彦は凍りついた。婚約者・麻衣子の惨殺体、姉の今日子は背中から血が噴き出していた。今日子の唇から洩れた「ゆ・き・よ」の声。はたして犯人の名か!? 男と女の歪んだ性と愛を赤裸々に描いた、会心の推理巨編!

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  • 子隠し舟 風烈廻り与力・青柳剣一郎
    3.5
    師走の江戸で、身寄りのない子どもが次々と拐かしにあっていた。風烈廻り与力の青柳剣一郎は現場付近にいた若い飴売りに目をつける。だが、不審な乞食に惑わされ剣一郎は男を見失う。奉行所は総力を挙げ拐かし犯捕縛を目指すが、新たな殺しが発生。相方を殺された“三河万歳”の太夫が、相次ぐ事件を解く鍵となるのか? 大好評の人情時代シリーズ!
  • 虚空伝説・餓鬼草子の剣
    -
    関八州に狼煙が上がり、祠に一枚の絵が打ちつけられた!現世の生き地獄を描いた「餓鬼草子」――この絵が刺客・矢月繋とのかけ橋である。将軍家治を巡る機密保持のため一族を抹殺され、いかなる殺しも請け負う鬼神と化した矢月の復讐行が始まる!

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  • 虚空の時差
    -
    名古屋行き“ひかり87号”の車中で出版社の校正係の女性が毒殺された。捜査員は、トラベルライターとその知人を容疑者と断定。しかし同日同時刻、ライターは熊本に、その知人は新大阪発の新幹線で博多に向かっていた。東京―名古屋間をノンストップで走る新幹線での殺人は、二人には不可能に思われたが…

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  • 国士
    3.8
    1巻792円 (税込)
    俺たちは”駒”じゃない! カレー専門店「イカリ」の老創業者・篠原は、フランチャイズ店と団結しチェーンを日本一に押し上げた。加盟店のオーナーには、リストラなどの苦渋を味わった人が多かったが、篠原への信頼は厚く彼らは自信を取り戻していった。 さらに篠原は、将来を見据えアメリカ進出を決断する。それを機に、自ら経営を外れ、プロ経営者・相葉に託すとこに。だが、予想だにしない転落が待ち受けていた…。 ベストセラー『プラチナタウン』の著者が、フランチャイズビジネスの闇を描く!
  • 国士無双
    3.0
    「彼がいなければ天下は取れなかった」と漢の高祖・劉邦に言わしめた天才武将・韓信。著名な故事ともなった「股潜り」の屈辱に耐えて身を起こし、韓信はいかにして兵法の常識を破る「背水の陣」をなし得たのか? 項羽を追いつめた豪雄の波瀾万丈!

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  • 黒鳥の湖
    3.7
    1巻1,870円 (税込)
    妻と娘と幸福な生活を送っていた財前彰太の暮らしに不穏が兆す。世間を騒がす女性拉致事件の手口――被害者の衣服や髪などを家族に送り付けて楽しむ――が、十八年前、探偵事務所に勤めていた時に捜査依頼を受けた拉致監禁犯のやり口と瓜二つだったのだ。当時、妊娠中の妻と結婚するため金が必要だった彰太は、伯父の会社を乗っ取るため、依頼人に伯父が犯人だと嘘の報告をした――。あの時の真犯人が再び動き出したのか!?
  • 国防音痴が、国を滅ぼす
    4.0
    日本が徴兵制を布かず、防衛費をGDPの1%以下に抑え、武器輸出をせず、核もミサイルも開発せずとも、戦争はなくならない。急激な国際環境の変化から、わが国の周辺は敵視する国に囲まれている。集団的自衛権の問題は、片務的な日米関係を双務的なものに変える、正常化の動きに他ならない。国民すべてが軍事音痴、国防音痴から脱し、正しい知識を身につけることが必要だ。
  • 木暮荘物語
    3.8
    小田急線・世田谷代田駅から徒歩五分、築ウン十年、二階建て全六室のおんぼろアパート・木暮荘。現在の住人は四人。一階には、死ぬ前の愛あるセックスに執念を燃やす大家の木暮老人と、刹那的な恋にのめり込む女子大生・光子。二階には、光子の日常を覗くことが生き甲斐のサラリーマン・神崎と、姿を消した恋人を想いながらも別の男性からの愛を受け入れた繭。一見平穏な木暮荘の日常だが、それぞれが「愛」を求めたとき、痛烈な哀しみがにじみ出す。それを和らげ、癒すのは、安普請のぼろアパートだからこそ生まれる人のぬくもりだった……。直木賞作家が紡ぐおかしくも温かな人間物語。
  • ここまで変わる!家の買い方 街の選び方
    3.7
    過去の常識は通用しない! コロナ禍がきっかけとなり、人々の仕事や住まいに対する考え方は劇的に変化した。 日本社会は今、変わりつつある。 長く不動産の世界に身を置き、業界の動向に精通した第一人者である著者は、 「人とのつきあい方、仕事の価値観が変わる時、一番先に変化が現われるのが不動産」と言う。 テレワークで働くための好物件とは? 都心のタワマンは「買い」か? 家はローンで買ったほうが得か? 住むならどの街がおすすめか?……などを徹底解説。 過去の常識はもはや通用しない。新たな家の買い方と街の選び方を伝える。
  • 心変わり 風烈廻り与力・青柳剣一郎 風烈廻り与力・青柳剣一郎
    4.0
    「あと一度という気持ちが命取りになりましょう」 剣一郎を嘲笑うかのように押込み強盗の一味と思しき男が殺される。 裏切りか、それとも―― 盗賊の末路は!?  火付盗賊改を翻弄するかのような押込みがこの二年間、続いていた。決して人は殺めず、狐の神楽面をかぶっているという。 盗んだ金はしめて七千両余。業を煮やした老中が、青柳剣一郎に密かに探索を命じる。すると剣一郎は火盗改の動きに不審を抱く。盗賊に手の内が洩れているのでは? やがて一味とおぼしき男に目を付けた矢先、刺殺体となって川に浮かんだ!
  • ココロノウタ 息子と歩んだ4年間、そしてこれから
    4.0
    『生後3日目、息子の耳が聞こえないことを知った――』一日中、ただ、泣いて、泣いて、泣き疲れて起きた次の日。 私は息子に誓っていた。「どんなときも笑顔でいようね」。 検査、訓練、保育園、さらには24時間テレビで息子の障がいを公表する際の葛藤、夫との微妙な考え方のすれ違い、そしてSPEEDメンバーへの感謝なども赤裸々に、先天性聴覚障がいを持つ息子・礼夢(らいむ)とともに歩んだ4年間の足跡を自らの経験と願いを込めて綴った感動の書。ベストセラー文庫版を、本文カラー写真増量にて電子書籍化! ★特別収録★ <対談>黒柳徹子さん 臨床研究(感覚器)センター・加我君孝氏  <文庫版のためのあとがき>『息子11歳、そしてこれから』
  • 古写真が語る台湾 日本統治時代の50年 1895-1945
    4.0
    日台読者の熱望に応え、空前の快著、堂々の電子化! 李登輝氏(元台湾総統)絶賛!「台湾と日本がともに歩んでいた時代。台湾を知りたい、そして、日本を知りたいすべての方にお薦めします」――全島を網羅! 1千余枚の写真で甦る日本統治下の台湾、瞠目の半世紀! 懐かしさと驚きを満載!「皇太子裕仁親王の台湾行啓記録(大正12年)」「台湾歴史詳細年表」も併録.。本書は、台湾をこよなく愛し、台湾全土を踏破した著者が、これまでに収集した2000枚を超える古写真を構成し、奇跡とも言うべき日本統治時代の台湾を再現した空前の一冊である。そこには明るい南国の空の下、快活に暮らす人々がいる。街があり、村があり、学校があり、工場があり、田畑があり、鉄道があり、そして麗しき自然がある。当時を知る人なら切なく懐かしい光景に、若い世代なら数々の新鮮な発見に出会うはずだ。日台両国の皆さんに、心ゆくまで楽しんでいただきたい。
  • 『古事記』の謎 神話が語る日本秘史
    -
    「古事記」とは一体、何なのだろう?官報のような「日本書紀」と比べ、人間味溢れる最古の古典文学の風格備える「古事記」。そこには古代人の意識・ライフスタイル、生活感情を知る手がかりがある。原典を忠実に小説化した第1部と、その現代的解釈を試みた第2部の構成で、「古事記」の謎に迫る。
  • 子育てはもう卒業します
    3.6
    息子を憧れの学校に入れるため必死なお受験ママの淳子、堅実な職業に就いてと娘の就活に口を出す明美、勘当同然で押し切った結婚を後悔する紫。十代で出会った三人は故郷を離れてから数十年、様々な悩みを語り合ってきた。就職、結婚、出産、嫁姑問題、子供の進路……。時にふと思う。私の人生、このまま終わるの? 誰かのために生きてきた女性の新たな出発を描く物語。
  • 答えのない世界を生きる
    4.5
    常識から目を覚ますために。大いなる知性が紡ぐ「考えるための道しるべ」 本書は、2003年に現代書館から上梓した『異邦人のまなざし』の改訂版である。出版から15年近く経ち、学問や大学に対する私の思いは少なからず変化した。新たに考えたことを加筆し、私のフランス生活を再び反省してみた。そして自伝的性格の強かった原著の内容を一般化して、考えるための道しるべとして書き直した。異邦人や少数派が果たす役割をより掘り下げ、開かれた社会の意味を考察する。(「はじめに」より) 今日の異端者は明日の救世主かもしれない 中世の宗教裁判や魔女狩り、ナチス・ドイツ、ソ連、中国の文化大革命、カンボジアのポル・ポト率いるクメール・ルージュ、そして大政翼賛会や特別高等警察も、正しい世界を作ろうとした事実を忘れてはならない。正しい世界の構想を誤ったのではない。普遍的真理や正しい生き方がどこかに存在するという信念自体が危険なのだ。(本文より)
  • 古代史から読み解く「日本」のかたち
    -
    日本という国号が定まり、天皇という称号が成立した七~八世紀。今に続くこの国の原型が出来上がった。古代史を専門とする歴史学者と、古代を舞台にした作品を数多く発表してきたマンガ家が語り尽くす。古代を知ることは、現代を知ること。浮かび上がったのは、日本が現代も抱える問題点だった。
  • 古代倭王の正体――海を越えてきた覇者たちの興亡
    -
    日本人はどこから来たのか。日本国はどのような過程を経て成立したのか。著者は紀元前に遡り、『古事記』『日本書紀』などの国内の史料のみに拠らず、半島や大陸の文献を渉猟して東アジア全体を捉え、日本列島に王権が確立してゆく古代史を俯瞰する。卑弥呼、神武、ヤマトタケル、応神、雄略、聖徳太子…日本列島生まれは一人もいない! 紀行前から6世紀末まで、ユーラシアを貫く壮大な古代史。
  • 古典と歩く大人の京都
    -
    源氏物語・枕草子・平家物語・徒然草・方丈記…古典を読んで京都に行こう!古の思想でたどる新感覚の京都旅――【変わらぬ人間の本質を見つける旅】古典には二つの側面がある。一つは人間のメンタリティはたかだか千年ぐらいでは変わらないということ。もう一つは、現代よりもはるかに高度な精神文化が存在していたということである。十年前の思想はすぐに古くなるが、千年前の思想は古びない――。つまり、古典とは時間に磨かれ、多くの人々の要求に応え、今に残ってきた人類の叡智なのだ。
  • こども 日本の歴史
    -
    現在、小学校の社会科では6年生で日本史を勉強します。ただ、歴史は多くの言葉が出てくるうえに、1年で歴史の流れを身につけることはむずかしいといえます。そこで小学校3年生くらいから読めて、1冊で歴史の「時間軸」を身につけることができるような本をつくりました。中学受験の準備のためにも、親がこどもいっしょにまなびなおすのにも最適な1冊となっています。イラストで理解しやすい「ざっくり年表」付!
  • 近衛文麿と日米開戦――内閣書記長官が残した『敗戦日本の内側』
    4.3
    昭和史の貴重な記録を読み解く。日本が太平洋戦争に突入していく重要な時期に国政を担った、第二次・第三次近衛文麿内閣。その内閣書記官長を務めた富田健治によって、戦後に書かれたのが『敗戦日本の内側――近衛公の思い出』である。そこには、近衛らが緊迫する国内外の情勢にいかに対応したかが、当事者しか知りえない舞台裏と共に、息づかいまで感じられる筆致で綴られている。解説は、昭和史研究の第一人者である川田稔名古屋大学名誉教授。会話などからも歴史的価値を見出し、読み解いていく。はたして、日米開戦は不可避だったのか、それとも――。
  • この島でいちばん高いところ
    3.2
    「少し離れた小島に、遠浅のきれいな海岸があるからね」夏休みに二泊三日の海水浴に出かけた十七歳の少女五人。無人島に渡った彼女らは、砂浜の美しさに酔いしれるあまり帰りの船に乗り遅れ、その島で一晩過ごすことに。ところが、島にはもう一人、男が潜んでいた! ―理不尽な体験を通し、少女から大人に変わる瞬間を瑞々しい感性で描く傑作ミステリー。
  • 小林多喜二名作集「近代日本の貧困」
    完結
    3.5
    平成の新・格差社会で愛読されている小林多喜二。だが、読むべき名作は『蟹工船』だけではない。『オルグ』『地区の人々』『残されるもの』『疵(きず)』『失業貨車』『山本巡査』『銀行の話』など、本書では、なかなか一般の目にふれることのない小説・評論・戯曲など全10編を収録。。『蟹工船』ではじめて多喜二と出会った人は、ぜひこれらのエキサイティングな作品にも目を向けてほしい。
  • 古文書に見る江戸犯罪考
    3.5
    信憑性の高い史料を基に、江戸時代の犯罪と刑罰についてわかりやすく紹介。 児童虐待、介護の悲劇、夫婦間トラブル、通り魔殺人、多彩な詐欺……現代に横行する犯罪のほとんどは江戸時代にもあった。江戸時代ならではの犯罪、貧しい少女による放火、巾着切や盗人たちの独特な作法と生態、同心や岡っ引きによる特異な捜査など、現代との隔絶ぶりにも驚かされる。犯罪を通して覗き見る、江戸の真実がここに!
  • 困った隣人 韓国の急所
    4.2
    恨みを世襲する韓国と、水に流す日本。わかりあえない隣人ゆえの不幸が、今日も続いている。日韓相互の誤解と偏見は、どこから来たのか? その答を探るべく、井沢元彦・呉善花の両人は対談の中で思索を重ね、軋轢の根源を、違う道を選んだ歴史の中に見出していく。本当の韓国の姿を知り、日本との違いに気づくことがまずは必要だと、本書は主張する。
  • これからの供養のかたち
    -
    これからの時代にふさわしい供養とは? 供養の形は時代によって変わりますが、故人を偲ぶ思いは変わりません。 著者は、人々と寺院を結ぶポータルサイト「まいてら」を主宰し、 現代にふさわしい供養を模索してきました。 すなわち、どのような供養なら家族は納得し、関係者は満足するのか。 血縁、地縁、社縁が廃れていくなか、新しい供養の形とはどのようなものか。 本書は、「供養の英知を持つ多くの僧侶に力を借り、現代における死者とのつながり、 供養という営みについて考察」し、一人ひとりに合った理想の供養を実現しようとするものです。 そのための具体的なノウハウも開陳しています。供養について、改めて考えてみませんか。
  • コロナ対策経済で大不況に突入する世界
    4.0
    緩和マネーの"副反応" 緊急事態宣言が解除され、飲食店の通常営業も再開された。 だが第6波到来やワクチンのブースター接種など、まだ私たちは“コロナ禍"にある。 本書は日本をはじめ、アメリカやEU諸国が「コロナ対策経済」として財政出動したマネーが もたらす“副反応"について、鋭く分析する。 例えば日本のコロナ対策費は合計308兆円。 その原資は日本国債だが、日本政府は短期債(1年もの以下)を大増発した。 これまでにない異常事態の理由とは? また、日米欧“先進3カ国"の中央銀行は、合計で25兆ドル(2700兆円)もの緩和マネーを放出した。 ハイパー・インフレへの足音が聞こえてくる。 中国恒大集団の破綻問題や、アメリカFRBのテイパリング(緩和の縮小)など最先端の話題にも迫る。 好評の巻末特集「株の推奨銘柄」は初の袋とじ。必読の1冊!
  • コロナと無責任な人たち
    5.0
    2020年1月に始まった新型コロナによるパンデミックは、戦後の平和ボケとなれ合いを享受してきた日本のリーダーたちの本性を暴いた。数百億円を投じて世界から失笑された「アベノマスク」、反対を押し切って強行された「Go Toキャンペーン」、都民に戸惑いだけを残した「東京アラート」など、愚策の見本市のような政策が次々に発表されてきた。また、コロナ禍に乗じて畑違いの素人が根拠のないデマを声高に発信し、そのたびに国民の間で不信と分断が生まれている。本書では政治家、知識人たちの腐敗を抉り出し、知性なき国家の惨状を白日の下に晒す。
  • こんな女に気をつけろ
    -
    感情的な女、執念深い女、箱入り娘、羞恥心をなくした女、初めてのベッドで達する女…こんな女たちに、男はどう対処すべきか?外見では分からない女の本能と生理。著者が自らの体験を踏まえて授ける、女性に振り回されないための実戦的恋愛術!

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  • 今夜もベルが鳴る
    3.4
    友人主催のパーティーで、ゆかりは岩谷と知り合った。岩谷の落ち着いた物腰に惹かれ、恋の炎が燃え上がる。だが、それが恐怖の始まりだった…。毎夜彼と電話で話すにつれて、彼女の心によぎる恐ろしい疑惑…。岩谷とは何者なのか!?直木賞受賞の女流が鮮烈に描く、サスペンスの傑作!

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  • 業火の祭典
    -
    突如、送りつけられたビデオテープ。そこには、一糸まとわぬ姿で男たちに代わる代わる凌辱される妻の痴態が記録されていた。愛するものを汚され奪われた怒りで、男は地獄の道行きへと突き進む。凄絶なエロスとバイオレンス、著者の代表作となった傑作!

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  • 極悪捜査官
    -
    狂乱する全裸の美女、そしてコカインの吸入…六本木の裏ビデオ屋から押収されたポルノビデオに収録された衝撃の1シーン。ただちに捜査を開始せよ、国際秘密捜査官・新宮俊介に指令が飛んだ。裏ビデオ屋になりすまし囮捜査を始めるや、闇の巨大組織が接触してきた…!

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  • 極道おんな道
    5.0
    総長が四代目の跡目を決めずに心筋梗塞で突然死んだ。広域暴力団として全国一、二を争い、四万人以上の組員を持つ組織であった。発作を起こす以前から組は二派に分裂していた。穏健派と武闘派である。どちらがシマを取るか―桐子が単なる鉄砲玉の女から親分の女へと階段を上り始めたのは、そんな時だった。極道を愛したがゆえに非情の世界に生き、やがては殺人者となった一人の女の、体を張った凄絶な人生。

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  • 午後のロマネスク
    3.0
    Romanesque…小池真理子の不思議な愛の物語。夜になると来訪する死んだ友。母の密やかな不倫の光景。闇に監禁される声の美しい女――懐かしさや切なさ、失われたものへの哀しみ、激しい恋が淡い色彩とともに甦ってくる、幻想とファンタジーに満ちた17篇の掌篇小説集。

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  • 5秒間の空白
    -
    一台の車と三人の人間が瞬間消失!?――金策に出かけたまま失踪した父親の足跡を追う雅彦は、やがて迷宮入りした二十年前の現金強奪事件にぶち当たった。ニ転、三転する謎!果たして事件の真相は?本格推理の骨格と、瑞々しい青春の息吹、著者会心の傑作ミステリー。

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  • 最強の家訓――仕事と人生に効く言葉
    3.0
    かつて武家や商家では、当主が子孫に向けて、実体験に基づいた教えを伝える家訓をつくった。今、読み直すと、現代に生きる私たちにとっても役立つものであることに気づかされる。人生の背骨、すなわち指針を持つために大きな助けとなるからだ。武家や商家の家訓や、財閥・一流企業の社訓から、仕事と人生に役立つ言葉をセレクト。現代日本人が忘れた先人の知恵を読み解く一冊。
  • 最強の人生指南書――佐藤一斎「言志四録」を読む
    3.8
    西郷隆盛が座右の書としていたことでも有名な、幕末の儒学者・佐藤一斎の『言志四録』には、現代日本にこそ必要な人生の知恵が、簡潔かつ的確な言葉で言い表わされている。佐久間象山、吉田松陰、勝海舟、坂本龍馬、伊藤博文といった幕末維新の志士たちは、これに多くを学んだ。本書では、この『言志四録』から<学習法><仕事術><人間関係・リーダー論><人生論>に関する味わいたい言葉の数々をセレクト、わかりやすく解説する。日本が誇る「最強の人生指南書」のエッセンスを凝縮した1冊!
  • 最強の人生時間術
    3.8
    若いうちは時間が足りない、定年後は時間を持て余す…時間に関する悩みはつきない。この原因は時間を「人生」という側面から考えていないからだ。いつ終わるかわからない時間である人生をどう管理するか? 本書では、人生をヒンドゥー教にならい「新・四住期」という四時期に分け、それぞれの過ごし方を考える。時間を効率的に使う技術から楽しむ方法まで、人生をタイムマネジメントするための一冊。
  • 最強の世渡り指南書――井原西鶴に学ぶ「金」と「色」
    4.0
    『日本永代蔵』『世間胸算用』『好色一代男』などの作品で知られる井原西鶴。創意工夫で商いに成功し、一代で財を成した町人や、親から継いだ莫大な財産をすべて色事に捧げた破天荒な男など、身過ぎ世過ぎの浮世をわが身一つで生き抜く魅力的な人物を描き出した。本書では「才覚」をキーワードに西鶴の作品を読み解きながら、現代人に役立つ本当の知恵を探る。
  • 最低の軍師
    4.1
    永禄八年、上杉輝虎(謙信)が義を掲げ、下総国臼井城に侵攻を開始した。総勢一万五千といわれる上杉軍に対し、臼井の兵は二千ほど。後ろ盾となる北条家からの援軍は、わずか二百五十余であった。抗戦か降伏か、紛糾する城内をまとめるため、北条の武将松田孫太郎は道端の易者を軍師に仕立てた。白井浄三である。ところが、浄三は想像を絶する奇策を次々と画策し…。 歴史小説界に超彗星現る!
  • 齋藤孝のざっくり!日本史――「すごいよ!ポイント」で本当の面白さが見えてくる
    4.0
    学生時代に誰もが学んだ日本史だが、外国人に教えてくれと言われるとなかなか難しい。それは、学生時代の勉強が、年号や用語の暗記に終始し、歴史の流れを理解できていないせい。歴史の理解に本当に必要なのは、「暗記力」ではなく、流れをザックリと理解する「文脈力」だ。どんな出来事にも「すごい!」と思えるポイントが3つある。それさえ見つければ、無味乾燥な歴史の見方が変わって、本当の面白さが見えてくる!
  • Sidewalk Talk/I LOVE YOU
    -
    恋愛には奇跡がある。恋愛には未知の物語がある。離婚を決めた二人。最後の夜の微妙な心の動き…。時は戻せない。もう少し歩けば、もう少し先の時間の中に別の奇跡が見つけられる…。話題の恋愛アンソロジー『I LOVE YOU』収録の珠玉短編。本多孝好が描く恋愛の深奥。

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  • 裁判所っておもしろい! 裁判員になるかもしれないあなたのために
    -
    ベストセラー「すっぴんスチュワーデス」シリーズの著者が挑んだ突撃体感レポート! 被告。弁護人。検察。裁判官。目の前で見たそれぞれのドラマとは? 同じセリフを繰り返すおじいさん弁護人、被告席で談笑する被告人、サイバンインコとの対面、電車痴漢裁判の意外な顛末……人気エッセイストが傍聴席で目撃した、右往左往、驚天動地の現実。これさえ読めば、裁判員制度も怖くない!
  • サイバー・コマンドー 
    3.8
    防衛省に新たに設置された《サイバー防衛隊》=通称サイバー・コマンドー。ネットワークを介したあらゆるテロに対処する、官民の精鋭を集めた組織だ。その一人、若き天才ハッカー明神が、悪辣ロシア人ハッカーの正体に迫ろうとしていた矢先、全国規模の通信障害が発生。それが悪夢の始まりだった。新幹線の衝突事故、信号、電話…基幹インフラの崩壊。何者かによる日本へのサイバー攻撃が始まったのだ!戦慄の超弩級エンターテインメント!セキュリティのプロ、サイバーディフェンス研究所上級分析官が解説・絶賛!
  • 咲かずの梅 風烈廻り与力・青柳剣一郎
    3.5
    居合の殺人剣が牙を剥く! 加賀百万石を蝕む悪党の狙いとは? 加賀藩主と重臣が対立、前田家を取り巻く闇は深さを増しつつあった。金沢から藩の内情を知らせるため、江戸に向かっていた御庭番は、喉を裂かれ京橋川に浮かんだ。さらに風烈廻り与力青柳剣一郎は、謎の旅僧から藩主側に立つ近習衆・増川省吾に刺客が放たれたと聞かされる。百万石の御家騒動と幕閣が絡む暗い蠢動。殺された者たちの無念を想い、剣一郎は立ち上がった! 衰えを知らぬ長大シリーズ、円熟の第48弾!
  • 捜さないで
    3.5
    単調な日常と無関心な家族。夫や娘の無神経な態度にキレた倫子は『捜さないで』と書置きを残し、友人の留守宅マンションで一時の解放感を味わっていた。ところがそこへ「捜し出したぞ」と見知らぬ男が興奮した面持ちで現われた。この男の不可解な一言こそが、倫子の転落への序曲だった…。日常から逸脱した主婦が見た、人間心理の深奥に潜む狂気とは?

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  • さくらの丘で
    3.4
    亡くなった祖母から一本の鍵と“さくらの丘”を遺すという遺言書を受け取った満ちる。そこには、ともに少女時代を過ごした祖母の友人二人の孫も持ち主となるとあった。なぜ祖母たちはその土地を所有していたのか、どうして孫三人に譲ることにしたのか。その疑問を解くために、満ちるたちは“さくらの丘”へ。そしてそこで待っていたものは――。次世代に語り継ぎたい感動の物語。
  • 桜の下で 風烈廻り与力・青柳剣一郎 風烈廻り与力・青柳剣一郎
    4.0
    もう俺の手は汚れちまったんだ。 一生逃げるか、別人として生きていくか―― 江戸を追われた男のある目的の前に立ちはだかる邪魔者とは?  青柳剣一郎は、剣術の師・真下治五郎から元足袋屋の主人・幸助の力になってほしいと内密に頼まれる。治五郎の眼には深い事情を抱えているように映ったのだ。 早速剣一郎が調べると、主人は数年前に店を畳んで行方知れずになっていた。さらに、人相も異なる。 そんな折、不審な遊び人風の男が幸助の元に現れ……。 治五郎が会っている幸助は何者か? 意外な因縁が浮上する!
  • サステナブル資本主義 5%の「考える消費」が社会を変える
    3.8
    投資家マインドを持った消費の力で日本は世界のリーダーになれる――経済を拡大させ、労働分配率を引き上げる。そのために消費者ができること。 ユニコーン企業などに200億円投資し、成長企業を支援する経営・投資のプロが現場からSDGs時代のヒントを導き出す。
  • 殺意は砂糖の右側に―天才・龍之介がゆく!
    3.2
    「10円玉を持っていないか」謎の言葉を言い残し、クラブ経営者が殺された。彼には麻薬取引の疑惑が…。この不思議な事件に挑戦するのは、小笠原諸島から初めて都会にやって来た天地龍之介!IQ190の頭脳とちょっとズレた感性で解決する、痛快名推理集!

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  • 殺意は青列車が乗せて―天才・龍之介がゆく!
    3.0
    「列車運行表の魔術師」が考え出した行き先・ルート不明のミステリートレインが発車した。しかしその列車が何者かに乗っ取られ、列車の行方すらわからなくなった。犯人の目的は? 龍之介と従兄弟の光章は、乗客を救うため東奔西走する。さらに光章の恋人一美が犯人一味に捕らえられるという事態に。はたして天才・龍之介はこの大ピンチをどう切り抜けるのか!?
  • 殺意は幽霊館から―天才・龍之介がゆく!
    3.3
    駿河湾沿いの温泉地。“幽霊館”と呼ばれる廃ビルで女幽霊を目撃した龍之介たち。恐る恐る潜入すると、今度は3階の窓から落下する幽霊が…。翌日、現場で女性の死体が発見され、容疑は彼らに!IQ190誇る天才・龍之介、この窮地にどう立ち向かう!?

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  • 殺人がいっぱい
    -
    漫画家志望の大男・大日向陽は、元ソープランド嬢を殺した犯人を追っていた。ついに見つけた最重要容疑者は暴力団組長。だが、その娘撫子から大金を借りている弱味のある陽は、真相解明と借金問題を同時に解決すべく行動開始。ところが、なぜか奇妙な殺人事件が続発し…。意表を衝く“一話一殺”の痛快長編ユーモア推理の傑作!

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  • 殺人現場はその手の中に―天才・龍之介がゆく!
    3.3
    IQ190の天才、だが気が弱くてどこかトボけたほのぼの名探偵・天地龍之介は、彼の長年の夢、「学習プレイランド」創設のため、建物を見に秋田を訪れる。しかし、持ち主の息子夫婦が心臓発作とひき逃げで同じ日に不審な死を遂げており、建物も取り壊される予定だという……。膨大な知識と奇抜な発想で読者の脳を刺激する、理科系トリック満載の痛快本格ミステリー。
  • 殺人者は北へ向かう
    1.5
    人気超能力者・田代は、敵対する大学助教授を念力で殺すと宣言。言葉どおり死体が発見され一躍、時の人に!苛立つ捜査陣を尻目に、田代は遂に南関東大地震を予言した…。狡猾な予言者に苦悩する十津川警部。死力を尽くした頭脳戦の結末は…!

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  • 殺人集中治療室
    -
    新人看護婦の高山瑠美子は、女子大生の解剖結果に疑問を抱いた。警察は「妊娠を苦にしての服毒自殺」として処理したのだが、胃液の中の青酸濃度が低すぎることに着目した瑠美子は、他殺の線もあるのではないかと疑ったのだ。瑠美子は単身捜査を始めるが、自殺とされた現場はドア・チェーンの掛かった完全な密室で外部からの出入りは不可能だった…(「勘違い」より)。医師でもある著者が専門知識を駆使して挑む難事件の数々。看護婦瑠美子の推理が冴える!

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  • 薩摩半島知覧殺人事件 旅行作家・茶屋次郎の事件簿
    -
    東京・目黒で、西島夫妻が惨殺された。妻の多万紀(たまき)は旅行作家・茶屋次郎の知り合いであった。 しかし、事件は思わぬ方向に展開した。西島と共に殺されていたのは、実は妻ではない別の女性だったのである。 茶屋は、消えた多万紀の行方を追って、彼女の出身地・鹿児島の知覧へ飛んだ。やがて彼女の出生の秘密が明らかになると、坊津の沖に女性の死体が浮かんだ。それはなんと多万紀の妹であった……!  特攻隊出撃基地として知られる小京都・知覧、天然の良港・坊津、そして名湯・指宿を舞台に、名探偵作家の推理が冴える大人気シリーズ、白熱の第14弾!
  • 裁かれる判事
    -
    簡易裁判所判事・本郷が、駅ですれ違った女は審理中の刑事被告人・明子だった。彼女は客のダイヤの指輪を盗み、弁償を請求されていた。病母と幼児を抱えた美しい薄幸の女に同情心が湧いたその瞬間、彼は恐るべき罠に墜ちてしまう…。表題作を含む、法廷推理傑作集!

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  • 裁きの日――怒りの巨樹
    -
    「助けてくれ。彼らが目覚めようとしている」植物学者・入野から恋人ルナへの電話はそこで途切れた。彼は九州南方の亜久島で古代杉の突然変異を調査している。“彼ら”とは何者か?島に向かったルナは、樹齢四千年の「神代杉」に辿りつくが、その時大地が揺らぎ、彼女は信じがたい光景を目にする…!植物と人間を巡るSFサスペンスの傑作。

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  • さまよえる湖の伝説
    -
    大谷シルクロード探検隊――明治末期、研究踏査のため同地に派遣された探検隊である。ひょんなことから隊員の手記を入手した大学教授・古賀はそこで、楼蘭に恐るべき秘密が隠されていたことを知る。そして手記の存在が明らかになるや、時代を超えた魔手が古賀を狙い始めた!

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  • サマワのいちばん暑い日 イラクのど田舎でアホ!と叫ぶ
    3.5
    『集団的自衛権』が生むかもしれぬもうひとつの戦争と人間の姿がここにある!海上自衛隊、堂々の中東二面作戦から“正しい自衛隊風呂の入り方”、追撃弾と日本人三名人質事件まで宿営地での波乱と苦難に満ちた3ヶ月の記録。不肖・宮嶋にしか書けない「自衛隊イラク派遣」の真実!にあなたは何を?
  • さむらい 修羅の剣
    -
    佞臣・深田喜兵衛を斬る―そう集められた七人の藩士たち。 だが暗殺成功後、首謀者に裏切られ、闇討ちをかけられる。命からがら逃げ延びたのは畑中宗次郎、篠田弥八郎、宇田川峰吉の若き三人だけだった……。 汚名を着せられ藩から追いつめられる中、徐々に明らかになる黒幕の狙い。 そして藩が虐げていた山の民の助勢を得た時、修羅となった三人の反攻が始まった!
  • さむらい 死恋の剣
    -
    浪人者に絡まれていた武家娘を、一刀流の若武者・待田恭四郎が救う。娘は一刀流と対立する派の道場主の娘・芳江だった。許されざる恋に落ちる二人。一方、藩の内紛が激化し、恭四郎の父が刺客に襲われ命を落とす。背後に芳江の父の影を見て…。恋か、武士の生き様か?懊悩する若武者の凄愴なる剣豪成長小説。
  • さむらい 青雲の剣
    4.0
    「侍らしく、生きよ」藩の内紛に巻き込まれ切腹した父の遺言。若き秋月信介は極貧生活に耐え忍び、剣術の研鑽を積む日々。やがて成人した信介を待ち受けていたのは、あの内紛の再燃だった。己を捨て死地に赴く“もののふ”の極限の姿を描く、凄まじくも清冽な剣豪小説!
  • さよならの殺人1980
    -
    「かけがえのないひとを殺した、ジョン・レノンが死んだあの日に…」その言葉とともに渡された小説の原稿が、私を過去へと引き戻す。80年11月、大学自治会長の森山が猟奇的に殺され、工学部4年の矢部たちが事件を調べ始めた矢先、また一つ死体が発見される――当時の事件をなぞる小説の意外な結末と、17年後の衝撃の真実とは? 追憶の青春群像推理。
  • さわらないで
    2.0
    夫・夏彦の浮気が原因で、5年の結婚生活に終止符を打った恵子。再就職先を捜し始めた矢先、夏彦の母・妙子が一緒に暮らそうと押しかけてきた。元義母に義理はない。恵子は拒否したが、その時、彼女は驚くべき脅迫の言葉を吐いた。「あなたの秘密を知っているのよ」…なぜあのことを?ストーカーと化した元姑。恐怖の共同生活の行く末に待つ殺意とは…!?心理サスペンスの傑作。

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  • さんかく
    4.0
    1巻1,650円 (税込)
    「おいしいね」を分け合える,そんな人に、出会ってしまった。古い京町家で暮らす夕香と同居することになった正和。理由は“食の趣味”が合うから。ただそれだけ。なのに、恋人の華には言えなくて……。 三角関係未満の揺れ動く女、男、女の物語。恋はもういらないと言うデザイナーの夕香。夕香の“まかないが”が忘れられない営業職の正和。食事より彼氏より、研究一筋の日々を送る華。一人で立っているはずだった。二人になると、寂しさに気づいてしまう。三人が過ごした季節の先に待つものとはー。
  • 算学奇人伝
    -
    「大小二つの円が接する一辺の長さは…」江戸・本所で算学三昧の日々を送る吉井長七は、幾何の難題に没頭していた。これは盗まれた六百六十両の在処を示す地図だという。関孝和の流れを汲む和算を駆使し、長七の宝探しが始まった!斯界の話題をさらった開高健賞受賞作、待望の電子化!

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  • 三国志 運命の十二大決戦
    4.0
    英雄たちの熱き戦い、ここにあり! 日本で根強い人気を誇る三国志。その醍醐味は、戦いにあると言っても過言ではない。曹操、劉備、諸葛亮、関羽、張飛、孫権、周瑜――。英雄たちは、決戦に臨んで何を考え、どう行動したのか? 本書は、「官渡(かんと)の戦い」「赤壁(せきへき)の戦い」「夷陵(いりょう)の戦い」など、雌雄を決した十二の戦いを再現していきながら三国志を読み解いていく。三国志研究の第一人者が、「演義」「正史」、そして史実を交えて、戦いの模様や前後の歴史概要を詳しく解説した。そこで甦る、英雄たちの明暗!三国志ファン垂涎の一冊!
  • 三食昼寝死体つき
    -
    理想の結婚を果たし幸福に浸る幸江を次々襲う猟奇的な事態。妹の自殺、夫の不審な行動、そしてバラバラ殺人…その意外な犯人とは!?推理小説の名手が贈る自選作品集。

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  • 三十の反撃
    3.7
    2022年本屋大賞翻訳小説部門第1位! ベストセラー『アーモンド』の著者が放つ、すべての人に勇気をくれる傑作。 『アーモンド』が人間という存在そのものへの問いかけだとすれば、『三十の反撃』は、どんな大人になるかという問いへの答えである。 ーーーソン・ウォンピョン 1988年ソウルオリンピックの年に生まれ、三十歳になった非正規職員のキム・ジへ。 88年生まれに一番多い名前「ジヘ」と名付けられた彼女はその名の通り、平凡を絵に描いたような大人になっていく。 大企業の正社員を目指すジヘの前に現れたのは、同じ年の同僚ギュオク。 彼の提案する社会への小さな反撃を始めることになったジヘは、自信を見つめなおし、本当にしたかったことを考えるように。 そして、ついに「本当の自分」としての一歩を踏み出すことになるーー。 世の中という大きな壁と闘うすべての人に贈る、心温まるエール!第5回済州4・3平和文学賞受賞作品。
  • 3男1女東大理III合格! 教えて!佐藤ママ 18歳までに親がやるべきこと
    4.3
    おうち遊びや幼稚園での過ごし方からお稽古事や家庭学習に関すること、中学受験・大学受験についての相談はもちろん、2020年から義務化される小学校の英語教育や新たに導入される大学入試共通テストに関すること、大学を卒業したあとの子どもとの関わり方についてまで、奈良の合格ゴッドマザーこと佐藤亮子氏が100のお悩みに回答します。
  • 三人の『馬』
    -
    首都・東京を48時間で制圧する!――深夜、正体不明の三人の男が突如、破壊活動を開始した。東京証券取引所、築地中央市場を擁し、新幹線を含む交通大動脈の走る日本の経済・情報・生活の心臓部・中央区を、彼らは集中的に攻撃し始めたのだ。男たちの目的と正体は? 苦悩する政府・警察首脳。首都に戒厳令の布かれる時が迫っていた…!

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  • 賛美せよ、と成功は言った
    3.4
    武田小春は、十五年ぶりに再会した親友・碓氷優佳とともに、予備校時代の仲間の一人がロボット開発事業で名誉ある賞を受賞したことを祝う会に参加した。出席者は恩師の真鍋宏典を筆頭に、教え子が九名。和やかな宴の中、出席者の一人・神山裕樹が突如ワインボトルで真鍋を殴り殺してしまう。彼の蛮行に優佳は“ある人物”の意志を感じ取り、息詰まる心理戦が始まった……。倒叙ミステリの新たな傑作、誕生!
  • ざ・だぶる
    3.0
    映画フィルムの修正依頼を受けた浅倉は、主演女優・零奈を見た瞬間、虜になった。映画を地でいく魔性の女…と呼ばれている零奈。やがて、大介の部屋を訪ねてきた彼女の真意とは? 妖艶なるエロス、息もつかせぬ展開で描く渾身のサスペンス!

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  • ざ・とりぷる
    -
    純情可憐な美少女・唯依は驚くべき予知能力の持ち主でもあった。彼女の肉体を狙う男、さらに悪の組織が迫る中、二重人格を持つ男・大介は彼女を守ろうと決意するが、もう一つの人格「竜二」が唯依を毒牙にかけんと顔を出した!濃厚なエロス+ハイテンポなサスペンスが光るエンターテインメントの真髄!

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  • ざ・りべんじ
    -
    少年グループが少女を監禁死させた事件から十年、出所した彼らが次々怪死する事件が!その死に様は、少女の怨霊が復讐したかのごとき無惨なものだった…。時を同じくして、監禁事件を思わせる凄絶な映像がネットに流出。二重人格者・竜二&大介が都市伝説の闇に挑む!
  • 残星を抱く
    3.8
    1巻1,760円 (税込)
    第73回日本推理作家協会賞短編部門受賞『夫の骨』の著者、受賞後初の長編ミステリー! 罰を受けるべきなのは誰―― 次々と身の回りで起こる不穏な出来事に、刑事の妻・柊子は追いつめられていく。 愛する家族を護るため、彼女が取った行動は――!? 「あなたを、殺したいと思って」 母娘二人だけのドライブの帰り道、青沼柊子は峠の展望台で、暴行の現場を目撃する。 暴漢たちは柊子たちを逃がすまいと車の前に立ち塞がるが、構わず柊子がアクセルを踏むと、サイドミラー越しに、男の影が崖下へと転落していくのが見えた。 あの男は死んだのか? 思い悩む柊子だが、県警捜査一課の刑事を務める夫の哲司には、正直に話せない。 すると翌日、マンションのポストに告発文めいた脅迫状が投函されており……。 血の因縁が浮かび上がらせる、二十年越しの真実!
  • 幸せな人生のつくり方――今だからできることを
    4.3
    著者累計460万部 最新刊! コロナ禍で考えた「幸せ」への10カ条より。〇今何かを始めることが状況を変える〇今していることに15分心を込めて取り組む〇知人の幸運に「よかった」「うれしい」と言う〇受けた助けや励ましを思い出し、感謝する時間を持つ〇身近な人に柔らかい関心を持ち、話す、挨拶する、笑顔を向ける〇少しでいいので人のためにお金や時間を使う
  • Shelter(シェルター)
    3.3
    “人はなぜ、最も大切な人をいちばん傷つけてしまうのだろう?”これ以上、妹を傷つけたくないと過去から逃れるように東京に来た江藤恵(めぐむ)は、いずみと名乗る謎めいた少女と出会う。「殺されるかもしれない」とすがってくる少女にいつしか妹の面影を重ね……。愛し合い傷つけ合う若者の心に染みいる異色のミステリー。
  • 潮鳴り
    4.3
    生きることが、それがしの覚悟でござる――。俊英と謳われた豊後・羽根藩(うねはん)の伊吹櫂蔵(いぶきかいぞう)は、狷介さゆえに役目をしくじりお役御免、今や〈襤褸蔵〉(ぼろぞう)と呼ばれる無頼暮らし。ある日、家督を譲った弟が切腹。遺書から借銀を巡る藩の裏切りが原因と知る。前日、何事かを伝えにきた弟を無下に追い返していた櫂蔵は、死の際まで己を苛む。直後、なぜか藩から弟と同じ新田開発奉行並として出仕を促された櫂蔵は、弟の無念を晴らすべく城に上がる決意を固める……。落ちた花を再び咲かすことはできるのか? 『蜩ノ記』(ひぐらしのき)の感動から二年。〈再起〉を描く、羽根藩シリーズ第2弾!

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