ノンフィクション作品一覧

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  • 国商 最後のフィクサー葛西敬之
    3.9
    日本の政界、財界、霞が関、マスメディア、鉄道業界すべてを騒然とさせる、今年最後にして最大の話題作! 国鉄分割民営化で革マルと手を組み、右派・日本会議の黒幕として安倍晋三を裏で操ったJR東海「総帥」の実像。 日本最大級の広告主ゆえに、これまでテレビ新聞はもちろん、文春砲を含む週刊誌ですら取り上げることができなかった「タブー」の扉がいま開く。 ◆本文より ときに葛西は安倍から内閣の主要閣僚や官僚人事の相談を受け、アドバイスしてきた。 葛西の悲願だった超電導リニアの実現は、安倍政権の経済政策アベノミクスにおける成長戦略の目玉と位置付けられた。 そして葛西と政権との蜜月は、安倍のあとを引き継いで首相に就いた菅義偉にも受け継がれる。 この10年のあいだ、葛西と安倍の二人は日本の中心にいて、国政を動かしてきた。 ◆目次(抜粋) 序章 国策づくり 官僚と通じ合い政策を動かす/靖国神社総代と日本会議中央委員という役割 第一章 鉄道人生の原点 「マル生闘争」の末の経営危機/国鉄改革の狙いは国労潰し 第二章 国鉄改革三人組それぞれの闘い 長男・井手への対抗心/瀬島龍三の影/マスコミリークという奇策 第三章 「革マル」松崎明との蜜月時代 井手は信用していなかった/改革三人組の相克/流出した「JR東日本幹部発言メモ」 第四章 動労切り 鉄パイプ全身殴打事件/「葛西、君と闘う」/ばら撒かれた「不倫写真」/頼った警察・検察とのパイプ 第五章 ドル箱「東海道新幹線」の飛躍 新幹線保有機構を解体した「火砕流」/品川駅開業の舞台裏/名古屋の葛西では満足できない 第六章 安倍政権に送り込んだ「官邸官僚」たち 岸田官邸の「葛西人事」/池の平温泉スキー場の「秘密謀議」 第七章 首相官邸と通じたメディア支配 安倍総理実現を目指した「四季の会」/NHKの「国営化」を目論んだ菅義偉 第八章 美しい国づくりを目指した国家観 杉田官房副長官誕生の裏事情/覆された「板野退任」の人事案/経営委員会で何が起きたのか 第九章 リニア新幹線実現への執念 政治問題化したリニア建設計画/安倍政権時代に決まった「3兆円財政投融資」 第十章 「最後の夢」リニア計画に垂れ込める暗雲 JR東海の高飛車な態度に地元住民が激怒/リニアが国民にもたらすメリットは何か? 第十一章 覚悟の死 リニア計画の「コペ転」/「リニア研究会」という名の利権 終章 国益とビジネスの結合 安倍晋三への遺言/大間違いだった分割民営化/日本を動かしてきた二人の死
  • イブン・バットゥータの世界大旅行
    4.0
    広大なイスラーム世界を生涯かけて遍歴した男がいた。波瀾万丈の旅と14世紀世界のダイナミズムを『大旅行記』完訳者が描き出す。
  • 「ありがとう」 上皇后・美智子さま“感謝のお気持ち” ~なぜ美智子さまのお言葉は胸に響くのか~
    -
    【ご注意】※この電子書籍は紙の本のイメージで作成されており、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 取材メモと秘蔵写真で綴る美智子さまの歩み。 コロナ禍でささくれ立った心、不安や苦悩に苛まれた心に、常に寄り添い、触れ合い、包み込みながら、多くの国民に勇気や希望を与えてきた上皇后・美智子さま。 2022年10月20日に米寿(88歳)を迎えられた美智子さまの88年をふりかえりながら、「なぜ美智子さまのお言葉は人々の胸に響くのか?」をテーマに、30年以上皇室記者として取材を続けてきた著者による取材メモ(秘蔵エピソード)と、皇室担当カメラマンによる厳選写真とともに綴る、上皇后・美智子さま「温もりのお言葉と写真」集。 ※この作品はカラーが含まれます。
  • 歴史に埋もれた凄い日本人 【普照上人、木喰応其、亀井茲矩、石出帯刀、酒井了恒、樋口季一郎】30分で読めるシリーズ
    -
    さっと読めるミニ書籍です(文章量24000文字以上 32,000文字未満(30分で読めるシリーズ)) 【書籍説明】 ずっと天気痛に悩まされていた私は、嵐が近づくと首から肩への張りがあって血圧も高めで頭痛が酷く、何も手が付けられない有様が続きます。 こんな時私はもっぱら現実逃避を試みたりしています。 その方法の一つは、歴史上の人物伝を読み漁って、その登場人物に思いを馳せるというものです。 ネバーエンディングストーリーの主人公のような時間を過ごすと、本の中の偉人たちとは、もう何年も前からの友人だったような親しみを感じ、彼らが独りでに話し始めるといった感覚になることもあったりして、こうなればもう天気痛も薄れてきます。 この原稿を書いている時もそうでした。 吐き気がしそうなほど低気圧に押さえつけられた首根っこが痛くなったので、夜中に飛び起きてパソコンに噛り付いていました。 そう言った訳で、本書は私自身への処方箋のような話になっています。 私と同じような悩みを持っている人がいれば、ぜひ読んでみて下さい。 嫌な気分を忘れて、少しは気分が晴れると信じています。 尚、作中の人物や団体はフィクションです。 歴史上の人物は実在ですが、台詞や表現は著者の創作によるものです。 あしからずご了承ください。 【目次】 よって件の如く 普照上人 名僧鑑真を日本に連れ帰った不屈のヘッドハンター 木喰応其 高野山を焼き討ちから救った戦国最強のネゴシエーター 亀井琉球守茲矩 「我が馬の足跡を掘れ!」用水路を開発したユニークな戦国の名君 石出帯刀 極悪囚人を全員解放?人としての牢屋奉行の「決断」とは 酒井了恒 東北最強の至誠のイケメン剣士「鬼玄播」は庄内の宝 工藤俊作 危険を顧みず敵兵を救助した「武士道精神」 樋口季一郎 多くのユダヤ人の命を救った「もう一人の日本のシンドラー」 人として生きるということ 【著者紹介】 睦月十三(ムツキジュウゾウ) 障がい者支援事業に35年携わり、相談支援や地域生活移行支援事業などに関わる。 60歳の定年退職を機にフリーライターとしてインフルエンサーの記事執筆などを手掛けている。 2022年処女作「アノコロノボクヘ」を上梓。今作が2作目である。趣味は仏像鑑賞、写真撮影、絵画、手工芸など。サザナミインコを飼っている。
  • 歌舞伎町と貧困女子
    3.7
    ベストセラー『東京貧困女子。』『悪魔の傾聴』などで話題のノンフィクションライター・中村淳彦、最新作! 誰も書かない歌舞伎町「セックスとカネ」のタブー 「トー横キッズ」「地下アイドル」「ホス狂い」「街娼」―― 激変する“東洋一の繁華街”、最新ディープルポ! コロナ禍の危機的状況から復活した歌舞伎町、最新ルポ! 「トー横キッズ」「地下アイドル」「ホス狂い」「街娼」「風俗嬢」「外国人売春婦」「ヤクザの妻」――貧困女子たちの生態を追い続けてきた著者が、東洋一の繁華街の裏側と貧困女子たちのリアルを明らかにする。
  • 稲盛和夫伝 利他の心を永久に
    5.0
    ど真剣に生きてみろ。君の思いは必ず実現する! 日本が世界に誇る名経営者・稲盛和夫。本書は、幼少期、若手社員時代から京セラ創業、JAL再生まで、稲盛氏本人へのロングインタビューと膨大な資料の綿密な考証を元に、その稀有な生涯を丁寧に綴った傑作評伝です。京セラの経営思想が生まれた背景やエピソードを、日本経済が活況を呈していた時代の風景とともに、迫真の臨場感をもって描き出します。「フィロソフィ」「アメーバ経営」の原点はここにある! 『思い邪なし 京セラ創業者 稲盛和夫』を改題して文庫化。(本書の構成)●序章 誓いの血判状 ●第一章 勝ちに見放されたガキ大将 ●第二章 ファインセラミックスとの出会い ●第三章 世界の京セラへ ●第四章 第二電電への挑戦 ●第五章 奇跡のJAL再生 ●第六章 利他の心を永久に 「この社会で、中小企業のオーナーほど“ど真剣”に経営と向き合っている人たちもいないだろう。彼らは本物を見抜く。彼らに一時の流行の経営指南書など無用である。稲盛の経営哲学に普遍性と実用性があり、実体験に基づいた説得力があるからこそ、彼らは心惹かれるのだ」(本書「あとがき」より)
  • 未中年
    -
    「ひとつ屋根の下」「未成年」「聖者の行進」など、90年代を代表するドラマに数多く出演し、またフェミ男ブームで若者のカリスマとして一世風靡した俳優・いしだ壱成。しかし、00年代以降は逮捕、事務所解雇などの不祥事によりメディアからその姿を消し、かつての栄光から転落した。  本書では、その数奇な生い立ちに始まり、父である石田純一との関係性、俳優デビュー秘話、当時噂されていた芸能人たちとの派手な夜遊びなど、本人自らが赤裸々に書いた。そして俳優人生を大きく狂わせた鬱病と大麻事件の真相とは。人生半ばに差し掛かり、自らの半生を包み隠さず綴った1冊。 はじめに 第1章 ・一人ぼっちの部屋 ・僕の生い立ち ・いじめられっ子 ・性的いたずら ・お父さんがいない ・母と祖母の喧嘩 ・母と僕にまつわる本音 ・屋久島への移住 ・電気も水道もない生活 ・自給自足 ・サヤニシンだった母 ・転校生 ・新居の崩壊 ・八ヶ岳へ引っ越し ・離婚、練馬区へ ・「フリースクールに行きたい」 ・引きこもり生活 ・ついに海外留学へ ・コロワルスクールでの日々 ・もっと世界を見てみたい 第2章 ・父との邂逅・ ・隠し子騒動 ・雲隠れ生活 ・2世タレントバンド ・さんざんだったドラマデビュー ・『放課後』 ・「調子に乗るなよ」 ・『ひとつ屋根の下』 ・武田真治くんとクラブ遊び ・THE BIG BAND!! ・フェミ男誕生秘話 ・『未成年』① ・『未成年』② ・『未成年』③ ・野島伸司さんについて ・突然の不調 第3章 ・僕のギャラが使われている? ・疑惑は確信へ ・相談相手がいない ・「いしだ壱成」への義務感 ・自暴自棄 ・大麻を始めたワケ ・切っても切れない関係に ・逮捕された日 ・逮捕のニュースが流れる ・3ヵ月間の拘置所生活 ・芸能界に戻りたい ・謹慎~リカバリー生活 第4章 ・憧れのDJデビュー ・俳優業復活、しかし ・事務所解雇、再び ・石川県に移住 ・事実上の芸能界引退 ・仕事が見つからない ・「ケンちゃんみたいになっちゃった」 ・『ひとつ屋根の下2』の鬱 ・困窮、そして ・双極性障害 ・鬱の治療とコントロール ・僕はHSP 第5章 ・ずっと欲しかったもの ・3度の結婚について ・妻と娘 ・大麻との関係 ・鬱とともに ・俳優業復活について ・最近の仕事について ・父と母 ・未来 おわりに 【著者プロフィール】 いしだ壱成(イシダ イッセイ) 1974年12月7日生まれ。92年俳優デビュー。代表作に『未成年』、『ひとつ屋根の下』、『聖者の行進』『リップスティック』などのドラマ多数。ほか映画、舞台まで幅広く活躍し、2011年には中国の大河ドラマにも出演。現在は俳優業のほか、YouTubeなど幅広いジャンルで活動
  • 人生、しばしばホームレス
    -
    人間、何があろうと、どこでも生きていける! 大阪西成の貧困譚。ホームレス・かっちゃんの人生の日々をモノローグでまとめている。 かっちゃんは子供のときから、継続することが苦手、学習塾経営の父親から進学などで何かと便宜をうけるが、ことごとく失敗。家出して西成にたどり着き、日雇い労働と遊んでいる日々と生活保護受給を繰り返している。 西成には、手配師、不動産屋、大家、シェルターが入り乱れた生きるための独自のインフラがあり、貧困の人々が生きていける。人間、どこだって生きていけるを実感してしまう本。
  • マンガ大戦争 1945-1980
    -
    マンガが熱かった時代を、圧倒的なデータで再現!――全創刊誌を解析、初公開の秘話で「あのマンガの裏話」も分かる! 1947年『新寶島』(酒井七馬・手塚治虫)刊行。 1959年「マガジン」「サンデー」同日創刊。 1962年『おそ松くん』(赤塚不二夫)に「シェー!」登場。 1965年『W3』(手塚治虫)、「マガジン」から「サンデー」に移籍。 1968年「ジャンプ」創刊号に『ハレンチ学園』(永井豪)掲載。 1977年「チャンピオン」部数200万部へ――。 ●内記稔夫氏(現代マンガ図書館館長)推薦! 「本書は、戦後の少年雑誌黎明期から青年ヤング誌の創刊が盛んになった80年代あたりまでの、いわゆるマンガ誌の興亡とライバル誌同士の熾烈な攻防戦を克明に暴いているあたりが面白く読める。特に創刊時や転換期の掲載作品を細かく分析し、既存のマンガ資料の間違いも正すなど正確を期している点や、マンガのメディア展開にも触れていて、マンガ研究の参考資料としても大いに役立つ教科書と言っても好い、幸森軍也氏の労作である」 【著者略歴】 幸森軍也(こうもりいくや) 作家、株式会社ダイナミックプロダクション出版企画部部長。 1961年兵庫県生まれ。関西大学商学部卒業。 1989年株式会社ダイナミックプロダクションに入社。1992年『げんまん』(野性時代/角川書店)で作家デビュー。数多くのコミック著作権関連訴訟の陣頭に立つ。現在、専修大学文学部で日本文化研究の講座を担当。 著書に『そして、またひとり…』『あなたの待つ場所』(角川書店)、『パソコンOL養成講座』(扶桑社)、『ゼウス』(徳間書店)、『日語読本試行版 好朋友』1~5(大連教育学院)ほか。 日本マンガ学会、著作権法学会会員。
  • 批判覚悟のリーダーシップ 日本サッカー協会会長秘録
    -
    リーダーは傷だらけで孤独。毎日ストレスが続く会長職を誰がやるのか? だからこそ、批判されてもブレない「芯」と明確な「ゴールイメージ」が必要だ ――2016年から3期にわたり日本サッカー協会会長を務める著者は、世界基準をめざして数々の改革を断行。日本代表監督の交代、福島県Jヴィレッジの原発事故対応、日本オリンピック協会副会長として携わったパンデミック下の五輪開催、コロナ禍の経済危機……。嫌われる覚悟で臨んだ数々の修羅場の舞台裏を、いま初めて明かす。また、著者が薫陶を受けた名指揮官(クラマー、ギャラント、オシム、ベンゲル、川淵三郎、岡田武史、佐々木則夫、西野朗、森保一ら)に学び、本物のリーダー像を探究。危機を突破して「ゴール」を決められる力とは何か? 数々の逆境を突破してきた末に、たどりついた境地。
  • 最後の無頼派作家 梶山季之
    -
    昭和の天才作家。初めて明かされる凄い生涯。 大下英治氏が師と仰ぐ梶山季之の人間と作品を描いた長編書き下ろし。多数の関係者にインタビュー、文字通り渾身の作品であったが、ある事情により出版にいたらなかった未発表作品(未亡人が原稿をみて出版に難色)。 梶山季之は1930年(昭和5年)朝鮮京城(ソウル)に生まれ、45歳で夭折。波乱万丈、破天荒、文字通りの無頼派作家。早書き超多作で、所得番付(作家)で松本清張、司馬遼太郎を押さえて一位になったこともある。
  • 連合赤軍の時代
    -
    あれから50年…「連合赤軍事件」に関する多面的検証の書。 1971年から772年にかけて全国にその名を轟かせた集団が存在した。 その名は「連合赤軍」。 本書は、連合赤軍が引き起こした一連の事件および「連合赤軍事件」が 勃発するに至った当時の時代背景を踏まえ、事件の真相を明らかにしようと 試みたものである。 著者は執筆にあたって事実のみをベースに検証・考察する。そのために、 当事者への取材をできる限り行い、当事者が書いた文献を丹念に読んだ。 これら当事者とはもちろん事件を起こした犯人、つまりは連合赤軍のメンバー で本書での主役である。また、事件を取り締まった警察関係者、 マスコミ関係者も当事者に加えることもできる。それぞれの立場で関係者は 手記を残している。立場が違えば考え方・関わり方が違う。 本書では、それぞれの立場からの多角的多面的な視点を導入し、 事件の検証を試みた。 [目次] (1) 「この顔にピンときたら110番!」 (2) 発端――群馬県・榛名湖畔、妙義湖畔、籠沢、              軽井沢、レイクニュータウン (3) 連合赤軍前史――「過激派」「極左」と呼ばれた彼ら (4) 連合赤軍の時代 (5) 連合赤軍の成立から「自滅」――あさま山荘漂着まで (6) あさま山荘の内と外 (7) あさま山荘事件後――その後の連合赤軍 (8) 首謀者森恒夫とは (9) サブリーダ? 永田洋子の人間像 (10)連合赤軍に参加しなかった面々 (11)連合赤軍メンバー27名の身上調書 (12)革命と性 (13)私的考察的結論
  • 信仰の現代中国:心のよりどころを求める人びとの暮らし
    5.0
    宗教と伝統行事を通して見えてくる中国社会の姿 弾圧から緩和、引き締め、そして包摂へ―毛沢東以来、共産党支配下における政治と宗教の関係は常にある種の緊張状態にある。本書は、この緊張状態の根源にあるものを掘り起こし、信仰と伝統行事のあり方を通して中国社会のもう一つの姿を描いたノンフィクションである。 物質的な欲望と拝金主義にまみれ、もはや伝統的な信仰心など消えてしまったかのように見える中国社会だが、旧暦に基づく季節の行事や古くからのしきたりが今も脈々と息づいている。いくら繁栄しても何かが足りない―その何かを求めて多くの人びとが信仰や伝統行事に目を向け実践するありさまを描くため、著者は約一年半、こうした活動に携わる家族や団体などと行動をともにしてきた。各種の行事を観察し、ときには自ら瞑想法・呼吸法の講習会に参加する。登場するのは、妙峰山の参拝客を相手に香会を営む倪家、農村で道教の儀式や占いをする李家、地方都市で地下活動を続ける牧師など、さまざまなバックグラウンドを持つ人びとである。 本書は二十四節気に沿った章立てで、季節の移り変わりとともにストーリーが立体的に展開する仕組みとなっている。海外の主要紙誌が絶賛した傑作だ。
  • ルポ 副反応疑い死 ──ワクチン政策と薬害を問いなおす
    3.0
    新型コロナワクチン接種後の副反応疑い死亡報告は1900件に迫る。健康被害救済制度もあるが、驚くほど因果関係は認められない。厚労省と巨大製薬企業が築く壁。打ちひしがれる遺族、因果関係を示す主治医や解剖医、遺伝医学者、製薬メーカー、制度を仕切る厚労官僚などを綿密に取材。副反応と死の間の真実、制度の闇、構造的要因を白日の下にさらす。
  • 獄中の思索者 殺人犯が罪に向き合うとき
    -
    プロローグ  第一章 罪と罰について 殺人という罪に本質的な償いはない/弁護人との出会いが私を変えた 更生を期して量刑を軽くするのは誤り/一般市民が刑務所に入るということ 「一〇年、一五年はあっという間」/受刑者は内心で何を考えているか 本当の罰とは何かという模索/時間を剥奪されるということ 「天網恢恢疎にして漏らさず」という真理 第二章 運命について 運命とは変えられるものなのか/得意淡然、失意泰然という態度 自分の強運を信じていた/ヤクザ時代の修羅場/余命宣告から塀の中へ 事件と服役がなければ死んでいた/自分の力で左右できないことは考えない 自分が死刑にならなかった意味/天は自分に妥当な境遇を与えた 人生が終わるまで変えないこと/運命は常に人を試している 第三章 信仰について 日本人独特の宗教観/「神は私自身よりも私の内部にある」 自己修養のプロセスとしての信仰/高校時代に遭遇した霊的な体験 宗教は人間にとって諸刃の剣/刑務所と宗教 自分の罪は赦されたと嘯く極悪受刑者/宗教による安易な働きかけは百害あって一利なし 自分の生き方を貫徹した父への信奉/天と己は欺けない 第四章 父と子について ヤクザが恐れた在日一世の父/親といえども子より大人とは限らない 幼少から酒場で人を見る目を養った/自分を一度も叱らなかった母 「僕が大きくなったら、父さんを殺してやるからね」 常に自分が中心で疑問もなく生きた父/父は孫にも自分の思うがままを求めた 父と子のケミストリについて/加害者としての責任から息子との縁を切った 法廷で被害者遺族を怒鳴りつけた父/「長生きして、おまえの帰りを待つ」 桁外れの「親バカ」 第五章 労働について 高校を中退して就職/史上最速の出世/「資本主義の原動力は人々の羨望」 英会話教材のセールスで一二カ月連続日本一/「金貸しは金借りである」 金貸しのジレンマ/人が動くのは利益、感情、恐怖/自分の人格陶冶には無関心だった ヤクザの世界に足を入れる/単純で退屈な作業ほど、その人間を表わす 己の糧となるように働く 第六章 金銭について 専属運転手付きの「豆紳士」/一切の金を入れなくなった父 「経済的自由」を実感する道具/金銭を遣える自分を望んでいた 己の器量に合った消費しかしない/人がお金で豹変する時/俄成金が酒場でやること 「勤労の裏づけのない富は人間を誤る」/人を変えてしまう魔力 「金銭は肥料のようなもの」 第七章 自由について 社会にいれば自由か/「積極的自由」と「消極的自由」/塀の中のスケジュールと規律 偽りの自由に甘んじている受刑者/自由・不自由の概念が消えた/自由と不自由の境界 限定された中での自由もある エピローグ
  • 狂伝 佐藤泰志 無垢と修羅
    4.5
    佐藤泰志は村上春樹と同世代の作家。芥川賞に5度ノミネートされながら受賞できず、1990年に41歳で自死。しかし、2000年代後半になって再評価が進み、『海炭市叙景』『そこのみにて光輝く』『オーバー・フェンス』『きみの鳥はうたえる』『草の響き』などが次々に文庫化され、また映画化されている。 高校生作家として脚光を浴びながら、その作家生活が挫折に満ちたものになったのはなぜか。そして、30年の時を経て、その文学が読者の心を摑むのはなぜか。近親者はもとより、小学校のクラスメイトから大学時代の同人誌仲間、泰志が一方的に思いを寄せた後の直木賞作家・藤堂志津子、ライバルの作家たち、文芸誌編集者らまで、あらゆる関係者に直接話を聞き、文学に希望があふれていた時代の光と影を再構築する。
  • 勝利は10%から積み上げる
    -
    囲碁界を牽引した張栩九段の勝負哲学。囲碁史上初の五冠(名人・十段・王座・天元・碁聖)達成の最強棋士が、ブレない考えかたを披露。AI全盛の現代にあっても揺るがない筋の通しかた。囲碁だけでなく、働きかた、生きかたの指針にも。
  • 歴史を読み解く城歩き
    4.0
    住まいの近くに必ずある、中・近世の城郭跡。自然に触れて心が豊かになり仕事への意欲もわく。いいことずくめの城歩き。歩けば武将たちの思いも見えてくる。全国の城びとを応援する著者による城歩き指南決定版。朝日新聞好評連載の書籍化。
  • ざっくりわかる 8コマ三国志
    4.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 むずかしい内容を瞬時にざっくり理解できる「ざっくりわかる8コマ」シリーズ新刊登場。テーマは不朽のベストセラー「三国志演義」。腰を据えて読むにはちょっと長いとお嘆きの方、鬼才・ジェントルメン中村先生のまんがと渡邉義浩先生の解説で三国志演義のおもしろいポイントは全部つかめます。
  • 桜華 防衛大学校女子卒業生の戦い
    4.3
    日本を護る最前線に立つエリート女性自衛官を描いた傑作ノンフィクション 男社会の軍事組織に分け入って、結婚、出産、育児…様々な困難を抱えつつ「日本を護る」最前線に立つ9人の女性自衛官の格闘の記録。 幹部自衛官を育てる防衛大学校に初めて女性が入ってから今年でちょうど30年。あるものはイージス艦の艦長として部下を率い、あるものはコロナ禍に沈む日本を勇気づけるためにブルーインパルスを飛ばす。四姉妹全員が防大に進んだという稀有なストーリーの持ち主もいれば、死への覚悟を戦闘機乗りに問う要撃管制官として活躍する者もいる。 男社会の最たるものである軍事組織に自ら分け入って、結婚、出産、育児、離婚、大病……様々な困難を抱えつつ「日本を護る」最前線に立つ幹部女性自衛官たちの格闘。その様を、綿密なインタビューと周辺取材で、自衛隊員らからも絶賛された名著「ブルーインパルス 大空を駆けるサムライたち」を著した武田頼政氏が描き切った圧巻の自衛隊深層ノンフィクション。
  • JAL裁判 日航123便墜落事件
    -
    日航123便墜落事件から37年後の現在、真実を追求する初めての裁判闘争が幕を開けた! 〈昭和史の闇〉が凝縮する歴史的な法廷の一部始終に肉迫し、事件の真相に迫る。
  • 刑事たちの挽歌〈増補改訂版〉 警視庁捜査一課「ルーシー事件」
    4.0
    Netflixにてドキュメンタリー映像化決定。 2000年に世間を震撼させた、ルーシー・ブラックマン殺害事件――。 麻布署に届けられた家出人捜索願から事件の臭いを感じ取り、猟奇的犯人を追いつめる捜査一課の精鋭たち。その捜査の全貌を明かす真相ドキュメント。 登場する捜査官は幹部にいたるまで全て実名。本物のド迫力で数多の警察小説を凌駕する。本当の捜査は、刑事たちの執念でここまでやるのだ。 Netflixでの映像化が決定したことを受けて、著者は元捜査員たちに再取材と出演交渉を行った。事件から20年を経て、一課の元刑事たちを訪ね歩いたことで、捜査本部に後から投入された山代班の“潜行捜査”の実態が明らかになった。彼らの存在なくして、この事件が解明されることはなかった――。 登場する捜査員たちは幹部に至るまですべて実名。ここまで詳細かつ正確に捜査の実態が描かれたノンフィクション作品は、かつてなかっただろう。 ※この電子書籍は2013年7月の文春文庫を加筆修正したものです。
  • スケール 上 万物を支配する「大きさ」の法則
    -
    生物の寿命はどのように決まるのか。都市はなぜ成長し続けることができるのか。物理学者が、生命、都市、経済を貫く法則を明かす
  • いつかはF1 私の履歴書
    3.5
    1980年代後半、テレビの地上波がF1のグランプリシリーズを世界中から華々しく生中継していた時代。日本人で初めてF1にフル参戦したカーレーサーの自伝が本書です。飾らない言葉でクールに半生を振り返る語り口は、車への愛情に満ちていると同時に、日本人と車の切っても切れない関係にまで及んでいます。 二輪、四輪と少年時代に車に魅入られ、プロの世界に身を投じるやたちまち頭角を現した中嶋さんが、いかにして「日本一、強い男」と呼ばれるまでになったか。カーレースは自動車メーカーの技術を試す場であると同時に、その先端技術に負けない身体能力、精神力がレーサーには求められます。まるで中嶋さんの身体の一部となった車はデリケートで繊細であり、モータースポーツの深遠さがひしひしと伝わってきます。 ロータスのチームメートとしてF1をともに走ったアイルトン・セナ、国内で死闘を演じた「日本一、速い男」星野一義さん、そして中嶋さんにとって大きな存在だった本田宗一郎さん……レースに、車に情熱を注いできた人たちとの交流秘話も満載。いまなお現役でレーシングチームを率いる総監督として発するひと言ひと言は、人と車の未来に様々な思索をもたらしてくれます。
  • マンガ「ちゃんこ」入門
    4.5
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 健康・栄養食35のレシピ。ダイエット効果バツグン! 鍋にぎゅっと閉じ込められたうまみと食の知恵を漫画で知る。――「ちゃんこ」は栄養バランス満点のすばらしい「食」メニュー! 力士の持つ食の知恵が、ちゃんこ鍋の中にはぎっしり詰まっているのだ。それぞれの部屋に受け継がれているちゃんこレシピ33に、近年どんどん勢力を増しているモンゴル、ヨーロッパ勢の独創的な「ちゃんこ風ちゃんこ」も紹介。元力士の相撲漫画家が描く心温まるちゃんこの世界に、思わず引き込まれることまちがいなし! ※本作品は2003年12月、ベースボール・マガジン社より刊行された『琴剣の「ちゃんこ道場」』を文庫収録にあたり加筆、再編集したものです。
  • プロレス 金曜8時の黄金伝説
    4.0
    “鬼軍曹”が喝!――アントニオ猪木、坂口征二、藤波辰巳、長州力、タイガーマスク、前田日明、髙田延彦……当時の新日本プロレスには、キラ星のごとくスター選手が揃っていた。現在の選手たちは最強を目指して、もっともっと練習しなくてはダメだ! “鬼軍曹”がプロレスラーから格闘家まで一刀両断、最後の御意見番として日本のプロレス&格闘技界に愛情をこめて喝を入れる。みんな、もう一度あのころの元気を取り戻せ! “小鉄イズム”炸裂!!
  • 超解読! はじめてのフッサール『現象学の理念』
    3.9
    主観と客観の一致は原理的にありえない。 近代の哲学者たちを悩ませてきた「認識問題」の難問を解くために フッサールが考えた「現象学的還元」とは? 「内在-超越」、「構成」、「絶対的所与性」……。 さまざまな批判にさらされてきた現象学の誤解をとき、その核心に迫る一冊。 近代哲学の重要な原理を平易に読み解く大好評シリーズ第三弾!
  • 超解読! はじめてのカント『純粋理性批判』
    4.1
    近代哲学の最高峰をいまこそ読み直す! 「形而上学の不可能性」の原理とは?  「アンチノミー」「カテゴリー」「物自体」とは何か――。 近代社会における知の全地平を見渡すうえで必読の一書をわかりやすく平らげる。「超解読」シリーズ第二弾! 【目次】 まえがき 1 先験的原理論   第一部門 先験的感性論   第二部門 先験的論理学    第一部 先験的分析論    第二部 先験的弁証論 2 先験的方法論 あとがき
  • 許永中 日本の闇を背負い続けた男
    4.3
    出版社から忌避され、封印され続けた原稿は、ベストセラーに。そして待望の文庫化!――生まれ育った大阪・中津からスタートし、数多くのバブル企業家、政治家、ヤクザ、企業舎弟、フィクサーたちを取材して得られた許永中の実像は、「稀代の詐欺師」などではなかった! 「バブルの申し子」は何を守り、何を実現しようとしていたのか。日本で最も恐れられ、愛された男の悲劇! ●封印され続けてきた原稿が語る驚愕の真実! ●「裏社会の帝王」「最後の黒幕」「謎の日韓大物ロビイスト」の素顔 ●獄中の許永中との60通を超える往復書簡が語る悲劇 ●「朝鮮部落」と呼ばれた被差別部落の不条理 ●政財界と裏社会をつなぐ「闇の伝達人」の役割
  • 別海から来た女――木嶋佳苗 悪魔祓いの百日裁判
    -
    「これは、私の書いた『東電OL殺人事件』を超える事件だ」――著者  殺人3件・未遂多数。北海道・別海町の名家に育った女が、男たちを次々と毒牙にかける――女と男の闇を射る佐野ノンフィクションの真骨頂! あなたも、木嶋佳苗の魔力から逃れられなくなる。 昂奮のサスペンス・ノンフィクション ・木嶋の祖父の遺言になった「決定的証言」 ・事件後に生き残った男の恐るべき現在 ・木嶋の「本命恋人」が私に見せた素顔 ・百日裁判「新聞が報じられなかったこと」 ・徹底取材 木嶋家四代に遡るロードムービー 戦後犯罪史上ナンバーワン「首都圏連続不審死事件」の全てを描いた力作! 私たちはこの事件からなぜ目が離せないのか。それはおそらく、この事件に関心をもつすべての人が、木嶋佳苗に、そして木嶋佳苗にだまされた人に、いくらかずつ似ている自分に無意識のうちに気がついているからである。――本文より
  • 完全解読 カント『実践理性批判』
    4.0
    世界初のこころみ 超難解哲学書を徹底的に読みつくす 大好評、知の高峰を読み平らげるメチエ「完全解読」シリーズ第3弾。カント三批判書の第二書にして、「善」の根拠を論理的に証明し「倫理」を哲学的に基礎づけた近代哲学の金字塔を徹底的に読み込む。現代の正義論もこの書なしにはあり得なかった!
  • 完全解読 フッサール『現象学の理念』
    4.3
    完全解読シリーズ第4弾は、現象学の祖フッサール前期の代表作。主-客問題を批判し認識問題に大転換をもたらした画期的著作を読む。
  • 完全解読 カント『純粋理性批判』
    3.7
    世界初のこころみ 超難解哲学書を原典に忠実に、かつ平易に解読 大好評、知の高峰を読み平らげるメチエ「完全解読」シリーズ第2弾。 古代ギリシア以来の哲学をコペルニクス的に転回し、近代哲学の礎を築いたカント三批判書の第1書。「物自体」「カテゴリー」「アンチノミー」などのキー概念を中心に、難解でなる著作の理路を徹底的かつ平易に解読する。
  • 不安なモンロー、捨てられないウォーホル 「心の病」と生きた12人の偉才たち
    4.3
    マリリン・モンローは「境界性パーソナリティー障害」、 アンディ・ウォーホルは「ためこみ症」、 ダイアナ妃は「過食症」で、リンカーンは「うつ病」……だった? 華やかな功績の裏で、人知れず「生きづらさ」を抱えていた12人の偉才たちを、 ナショジオの人気ジャーナリストが現代医学のレンズを通して追う。 アンディ・ウォーホルはなぜ、何百個という箱の中に古いポストカードから医療費の明細書、ピザの切れはしまで、あらゆるものを詰め込んでいたのだろう? マリリン・モンローはなぜ、大量の睡眠薬を飲んだのだろう? チャールズ・ダーウィンは生涯にわたって心身の不調に悩まされ、ハワード・ヒューズはドアノブにティッシュを何枚も巻かないとドアを開けられなかった。 相対性理論を唱え、時間と空間の概念を変えたアルベルト・アインシュタイン。 奴隷解放宣言を発布し、奴隷となっていた人々を解放したエイブラハム・リンカーン。 彼らはみな、科学、ビジネス、政治、芸術などの分野で偉業を成し遂げた一方で、 現代医学がいうところの「自閉症」、「うつ病」、「不安障害」、「依存症」、「強迫性障害」といった心の病を抱え、その症状から来る特異な行動を見せていた。 本書では、歴史を変えた12人の偉才たちを取り上げ、彼らが直面していた心の問題にスポットライトを当てる。そして、わたしたちと同じ「人間」である彼ら一人ひとりの人生を通して、謎と苦悩に満ちた人間の心の中を探究していく。
  • ヤマトタケルの謎――英雄神話に隠された真実
    -
    なぜ彼だけが英雄として記録されたのか? 数奇な生涯を通して古代日本の真実に迫る!――ギリシア神話などとは異なり、日本の神話には英雄時代が存在しないと言われる。だが、ヤマトタケルの物語は世界に誇るべき英雄叙事詩であり、貴重な民族遺産だ。ヤマトタケルは、『古事記』では恋愛をはじめとしてきわめて人間的に描かれている。一方『日本書紀』では景行天皇紀の三分の一ものページを割いて、各地に赴く遥かなる旅を追っている。はたして、ヤマトタケルは実在したのか。なぜギリシア神話と似ているのか。なぜ父・景行天皇は無理な要求を繰り返したのか。著者は史料を渉猟し、伝説が残る地を訪ね、可能な限り実像に迫っている。古代日本・最大の英雄の、真の姿が見えてきた!
  • 2025年、人類が再び月に降り立つ日――宇宙開発の最前線
    4.3
    元JAXA職員だから言える〈急成長する宇宙開発のオモテとウラ〉――人類の「夢」や「ロマン」として語られがちだった宇宙開発がバブルの様相を呈している。巨大テック企業の創業者たちは新たなビジネスを求め宇宙空間を目指し、中国やインドといった新興国がアメリカやロシアを上回る勢いで探査に乗り出している。今、宇宙開発の最前線では何が起きているのか、各プレイヤーの思惑とは――。本書は、半世紀ぶりの有人月面探査を目指す「アルテミス計画」を中心に、宇宙開発についてわかりやすくまとめたもの。JAXA(宇宙航空研究開発機構)職員として月・惑星探査に携わってきた著者が、日本と世界の宇宙開発の歴史と現状、続々と参入する民間企業の動向、宇宙資源採掘への期待と問題点を解説する。
  • 香港街角ノート 日常から見つめた返還後25年の記録
    -
    1997年7月1日、香港の主権がイギリスから中国へ返還された。 西洋文化と中国文化が共存する魅力に取りつかれ、返還前の1995年から香港に移住した筆者。 反政府デモ、SARS、新型コロナウイルスなどを経験し、新たな時代へと歩み出す香港。 今もなお現地の人と街を愛し、追いかけ続けた筆者が25年間の記録をまとめたルポルタージュ。 <著者紹介> 野上和月(のがみ・なつき) 1995年から香港在住。 日本で産業経済紙記者、香港で邦人向け出版社の副編集長を経て、金融機関勤務。 1987年に中国と香港を旅行し、西洋文化と中国文化が共存する香港の魅力に取りつかれ、香港の中国返還に興味を抱く。 本書は、読売新聞の衛星版とレコードチャイナに写真と文で綴ったコラムをもとにしている。 <目次> はじめに 第一章 新たな時間へ 第二章 大転換もたらしたSARS(新型肺炎) 第三章 摩擦(中港矛盾) 第四章 一国二制度と香港らしさ 第五章 進む中国化 第六章 台頭する新世代(集体回憶とともに) 第七章 自由社会から統制社会へ 第八章 香港の中の日本 第九章 中国の香港へ 私の香港生活 おわりに 参考文献

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  • 逆境のトリセツ
    -
    右足と脳機能を失っても、挑戦し続ければ道は開ける。 人生の目標を実現していく、夫婦の起死回生ストーリー。 突然の事故、右足切断、記憶障害、脳機能の低下。 途方もない試練を乗り越える裏には、小さな気づきと大きな愛情があった。 パラスポーツ挑戦、CM 出演を果たし、義足タレントとして羽ばたいていく――。 夢を見つけ夢を掴む姿を描いた、試行錯誤の記録。

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  • このパンダ、だぁ~れだ?
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 パンダの顔は見分けにくいといわれていますが、じつはパーツごとに結構個性があります。パンダファンにとっては、そんな小さな違いこそが愛おしく、可愛らしいもの。本書では、日本にいるパンダたちの、愛らしいチャームポイントを使って、見分けクイズを展開していきます。目、耳、ツメ、とんがり……などなど、パンダごとの個性を余すことなく、比較&紹介。パンダマニアも納得のディープな写真集です。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • バブルの王様
    4.0
    1巻1,881円 (税込)
    トランプタワーを買い占めた日本人。  トランプタワーを買い占め、ジャパンマネーの力を世界に見せつけたその男は、バブルという時代を牽引し、そしてただひとり生き延びた。街金融アイチ会長、森下安道。洋服の仕立屋からのし上がり、貸付総額1兆円超のノンバンク・アイチを率いた彼は、ゴルフ会員権というビジネスモデルを考案、さらに世界の絵画取引に売って出て、世界的オークション会社の個人筆頭株主にまで名を上げた。  その繋がりは政界から暴力団まで幅広く、桁違いの資金力に、時のバブル紳士たちも惹きつけられた。「蝶ネクタイの会社乗っ取り屋」「兜町の風雲児」「地上げの帝王」…・・・森下は彼らの裏で「イトマン事件」をはじめ数々の経済事件に関わりながら、ただひとり時代のあだ花で終わることなく生き残った。まさに彼こそはバブルの王様と呼ぶに相応しい。知られざるその生涯を通じて、狂乱の時代を総括する。
  • ドキュメンタリーの舞台裏
    4.0
    『なぜ君は総理大臣になれないのか』『香川1区』『ぼけますから、よろしくお願いします。』…… 話題作の数々はこうして生まれた。 第一線監督の明かす実践的制作術。 作り手をめざす人、現役のテレビ・映画人、そしてドキュメンタリーを愛するすべての人たち必読! 是枝裕和監督推薦。 「大島新のこの等身大の自伝は、自身の制作過程を丹念に辿りながら、むしろそこには自らを鏡にした映像制作史が映し出されている。同じ時代を彼とは少しだけ違う場所で生きて来た私にとってはそのことが大変興味深かった。ファインダーの外側を捉える目を持つ彼は、きっと生来のドキュメンタリー作家なのだろう。」
  • 継体天皇―分断された王朝―(新潮文庫)
    4.0
    謎に包まれた大王・継体天皇。応神天皇の五世の孫(五世代目の孫)とした日本書紀は真実を語っているのか。ヤマトから遠く離れた越(福井県)から継体が連れて来られたのは何故なのか。二十年間、ヤマトに入らずに淀川周辺を彷徨っていた理由は。そして、本当に王朝交替はあったのか? 大胆な考証で古代史最大の謎・継体天皇の正体を明らかにし、分断された王朝の謎に迫る刺激的書下ろし論考。
  • 地上最強の男―世界ヘビー級チャンピオン列伝―(新潮文庫)
    3.5
    ボクシングのヘビー級チャンピオン。彼らは地上最強の男であると同時にアメリカの近代史を動かす存在でもあった。圧倒的な強さを誇り白人社会を挑発したジャック・ジョンソン、国を背負って闘い黒人の地位を引き上げたジョー・ルイス、そしてベトナム戦争をめぐり反権力の象徴となったモハメド・アリ……26人の王者たちの栄光と悲哀を追いながら、彼らが生きた時代をも活写する感動の巨編。(解説・宮崎正博)
  • 哀しみのヴァイオリニスト 人間パガニーニ伝
    -
    悪魔のヴァイオリン弾きと呼ばれる伝説の名ヴァイオリニスト、ニコロ・パガニーニが2022年に生誕240年を迎えることを記念して、その生涯を克明に描いた伝記的読み物をはじめて日本語で出版します。 パガニーニの没後60年余り後に、イギリスのオルガニストで音楽評論家のストラットンにより、当時できうる限りの資料を元に、生々しいパガニーニの人物像が描かれています。 パガニーニが作曲した作品についても、没後から近年までに発見された作品、またはすでに紛失している作品など、ほとんどの作品の解説を巻末に加えて、演奏家として、作曲家として、人間としてのパガニーニの姿に迫ります。 パガニーニにまつわる絵画などの図版も豊富に掲載しています。
  • 稀食満面【電子版特典つき】 持続可能な地域食を追って
    4.0
    【電子版のご注意事項】 ※一部の記事、画像、広告、付録が含まれていない、または画像が修正されている場合があります。 ※応募券、ハガキなどはご利用いただけません。 ※掲載時の商品やサービスは、時間の経過にともない提供が終了している場合があります。 以上、あらかじめご了承の上お楽しみください。 稀人ハンター川内イオによる食の革命家探訪記。秩父産メープルシロップ、牛飼いYouTuber他食×地域の可能性を探る。 稀人ハンター川内イオによる食の革命家探訪記。 「稀人」とは常識にとらわれない生き方をし、 「世界を明るく照らす稀な人」。 そんな稀人を発見し、取材し、紹介するのが 著者・川内イオである。 本書は、珍しいだけの「稀食」を紹介するものでない。 誰もやったことがないような、食作りに挑戦し、 地域の可能性を求め続ける人たちを取り上げている。 秩父産のメープルシロップ作り、 丹波の牛飼いYouTuber、 京都の赤い日本酒など 「おいしい」を越えた食の革命家たちの話は、 ワクワクの連続!  さあ、稀人ハンターとともに 食×ローカルの可能性を巡る旅に出かけよう。 電子書籍オリジナル特典:未公開エピソード 「沖縄産カカオ誕生物語」(26ページ)を収録 川内 イオ(カワウチイオ):1979年生まれ、千葉県出身。広告代理店勤務を経て2003年よりフリーライターとして活動開始。2006年夏、バルセロナに移住し、スペインサッカーを中心に各種媒体に寄稿。2010年夏に帰国後は、編集者としてデジタルサッカー誌編集部、ビジネス誌編集部で勤務。2013年6月より、フリーランスのエディター&ライター&イベントコーディネーターとして活動中。ジャンルを問わず「規格外の稀な人」を追う稀人ハンターとして活動している。稀人を取材することで仕事や生き方の多様性を世に伝えることをテーマとする。プレジデントオンライン、東洋経済オンラインほかで執筆中。

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  • 体はゆく できるを科学する〈テクノロジー×身体〉
    4.3
    「できなかったことができる」って何だろう? 技能習得のメカニズムからリハビリへの応用まで―― ・「あ、こういうことか」意識の外で演奏ができてしまう領域とは ・なぜ桑田真澄選手は投球フォームが違っても結果は同じなのか ・環境に介入して体を「だます」“農業的”テクノロジーの面白さ ・脳波でしっぽを動かす――未知の学習に必要な体性感覚 ・「セルフとアザーのグレーゾーン」で生まれるもの ……etc. 古屋晋一(ソニーコンピュータサイエンス研究所)、 柏野牧夫(NTTコミュニケーション科学基礎研究所)、 小池英樹(東京工業大学)、牛場潤一(慶應義塾大学)、 暦本純一(東京大学大学院)ら、5人の科学者/エンジニアの先端研究を通して 、「できる」をめぐる体の“奔放な”可能性を追う。 日々、未知へとジャンプする“体の冒険”がここに!
  • World Cupの記憶 ~少年とテレビとサッカーと~
    4.0
    ドーハの悲劇の中山の慟哭、ラモスが神様と呟いた瞬間、ジダンの頭突き印象的なあの映像の裏側・・・・・・。 「一緒に歩んだ同志のよう」とカズが語るテレビマンだからこそ語れる映像の歴史! スポーツの本質を描き、魅力を引き出すことにテレビは大きな力を持っている。 事実、スポーツの発展にテレビ放送が果たしてきた役割は計り知れない。 その現場には常に勝者と敗者が生まれるが、光と影、歓喜と悲劇はいつも隣あわせだ。 そこで起きたことは全てが事実である。 光をあてたものは永遠に映像の記録となり、物語は語り継がれて忘れられない記憶となっていく。 しかしカメラで撮らなかったものは何も起きなかったこととして闇に葬り去られる。 テレビがありのままに表現した、勝者も敗者もない美しいプレーの数々、明日それらを真似しようという少年たちがきっと増えるに違いない。 彼らはスタジアムにも足を運び、憧れの妙技に酔い、友と語り合う。 やがて夢を叶えた少年は、今度は表現者の側に立ち歴史を紡いでいく。 4年に一度、忘れがたいエピソードに溢れた世界は間違いなく素敵だ。 日本もいつか豊かなスポーツの王国になれる日が来るだろうか。(カバー折り返し文より)
  • 笑い神 M-1、その純情と狂気
    4.4
    漫才、そしてM‐1に青春を賭けた芸人たち。彼らは何とバカで、たまらなく惹かれる生き物なのだろう―― 一夜にして富と人気を手にすることができるM‐1グランプリ。 いまや年末の風物詩であるお笑いのビッグイベントは、吉本興業内に作られた一人だけの新部署「漫才プロジェクト」の社員、そして稀代のプロデューサー島田紳助の「賞金をな、1千万にするんや」という途方もないアイディアによって誕生した。 このM‐1に、「ちゃっちゃっと優勝して、天下を獲ったるわい」と乗り込んだコンビがいた。のちに「ミスターM‐1」「M‐1の申し子」と呼ばれ、2002年から9年連続で決勝に進出した笑い飯である。大阪の地下芸人だった哲夫と西田は、純情と狂気が生み出す圧倒的熱量で「笑い」を追い求め、その狂熱は他の芸人にも影響を与えていく――。 芸人、スタッフ80人以上の証言から浮かび上がる、M‐1と漫才の深淵。 笑い飯、千鳥、フットボールアワー、ブラックマヨネーズ、チュートリアル、キングコング、NON STYLE、スリムクラブ……。 漫才師たちの、「笑い」の発明と革新の20年を活写する圧巻のノンフィクション、誕生! プロローグ 笑い飯  笑い飯と千鳥 「島田紳助 様」 ますだおかだ、ハリガネロック 再び、笑い飯 フットボールアワー 再び、笑い飯と千鳥 ABC ブラックマヨネーズ チュートリアル、変ホ長調 キングコング NON STYLE  パンクブーブー スリムクラブ 三たび、笑い飯 エピローグ
  • 警察腐敗―警視庁警察官の告発
    4.0
    23年間の実体験が語らせる堕落と腐敗の構造!! 事件もみ消しのカラクリから、キャリア絶対のシステム、警察官へのマインドコントロールまで、内部を知りつくした著者の裸の証言!――キャリアによる独裁や監察と公安を二本柱とする監視システムは、さながら秘密警察のようである。任官時から警察的洗脳教育を駆使することで組織に逆らうことの恐ろしさを植えつけ、密告を奨励する。こうした管理体制は、警察を本来の目的から逸脱させ、一種の暗黒組織をつくりあげた。警察組織の行う洗脳教育の目的は、一般警察官を沈黙させることにある。「見ざる・聞かざる・言わざる」に徹するという組織の掟を守っていれば、昇進、高給、天下りの職場の確保など、「生涯安泰」という甘い蜜が用意される。結果的に警察官の誰しもが警察内規に縛られ、たとえ同僚とはいえ腹を割って真実を語れないこの現状がある限り、警察官に人並みの人権があるとはいえないのである。 ●悪事の中心舞台が監察官室 ●「キャリアに責任なし」が常識!? ●もみ消しのカラクリ ●ニセ領収書にもマニュアル ●裏金づくりの起源 ●洗脳と監視のシステム ●組織に対する恐怖心の植えつけ ●署内のスパイ機関=警務課 ●選抜選考という収賄システム ●ノルマ主義、点数主義の内幕
  • NATO 冷戦からウクライナ戦争まで
    -
    大戦後作られた軍事同盟は、冷戦終結、ユーゴ紛争、ウクライナ情勢を経て変容してきた。欧州で最前線を取材する記者が追った歴史。
  • 同和と銀行 ―三菱東京UFJ“汚れ役”の黒い回顧録
    3.7
    大阪府、大阪市の行政をはじめとして、警察、国税、そして芸能界までに太いパイプを持ち、バブル時代の関西圏に多大な影響力を及ぼした財団法人「飛鳥会」理事長・小西邦彦。三和銀行(現・三菱UFJ銀行)淡路支店取引先課長に着任した岡野義市の最大の使命は、その「同和のドン」の懐深くに飛び込むことだった――。これまで「謎」「タブー」とされてきた、メガバンクと同和団体幹部の暗部に切り込む超弩級のノンフィクション。初めて明かされる「同和のドン」とメガバンクの「蜜月」とは! ●飛鳥会事件、闇に葬られた銀行との蜜月 ●たたき上げ銀行員の出世と、引き継ぎノート ●賭けゴルフ、一打150万円のパット ●エリート銀行員「排ガス自殺」の深層 ●「銀行を儲けさせただけやないか」
  • 量子革命―アインシュタインとボーア、偉大なる頭脳の激突―(新潮文庫)
    4.6
    1900年、放射線の不可思議な現象を説明するため、M・プランクは「量子」という概念を考案した。その後、天才たちはこれを武器にニュートン力学を覆して、新しい世界像を提示し続ける。量子力学の解釈をめぐるアインシュタインとボーアの論争を軸に、ハイゼンベルク、ド・ブロイ、シュレーディンガーなどの人間ドラマも交え、物理学百年の流れを追った白熱の科学ノンフィクション。(解説・竹内薫)
  • もう一度、チャレンジ つまらなくなってきた毎日を楽しくリニューアルする方法
    -
    人生の充実を決めるのは「成功できるか」じゃない。「チャレンジできるか」だ。――「いつでも、いつまでも、楽しい人生」って、どうしたら実現できるんだろう?めちゃくちゃ不満ではないけれど、なんか人生つまらない……今の生活に、満たされないモヤモヤがある……なんとなく自分の人生の先が見えてしまった……こうやって、これからの日々をやり過ごしていくのかな……もし、あなたが今、こんなふうに感じているとしたら、この本が力になれるかもしれません。ニート、バックパッカー、会社経営、コンサルから転じて、日本一の個人投資家に弟子入りし、ブロガー、作家、講演家に。「人生を自由に変えられた秘訣」を体系化した著者が教える極意。「チャレンジ」には、失敗しないやり方がある!
  • 金融暴落は続く。今こそ金を買いなさい
    4.0
    世界値段では、金1グラム=1万円の時代が始まっている。株安と物価高は、どこまで進むのか――為替市場で円安が進み、1ドル=140円の壁を突破した。10月17日には148円台になった。これは日米の金利差(米FFレート3.25%、日本はゼロ金利)から円が売られ、ドルが買われたからだ。日本は物価高に見舞われている。なぜアメリカは金利を上げつづけるのか。報道ではインフレ抑制策とされるが、本質は別のところにある。ウクライナ戦争での(NATO側の)勝利を見越していたのだ。2003年のイラク戦争のときも、アメリカは金利を4%にまで上げた。「戦争刺激経済」である。しかし今、この策略は失敗した。戦争の終息は見えず、NYダウは下落傾向のままだ。一方でアメリカでは、かつての日本を彷彿とさせる異常な住宅バブルが起きている。だが、このことは、あまり知られていない。「3億円で買った住宅を5億円で売って2億円儲かった」というような小金持ち資産家層が3000万人くらいいるのだ。このバブル崩壊が目前に迫っている。“第二次リーマン・ショック”である。バブル崩壊は日本に波及する。それは2024年に起きる。また、ロシア政府は3月28日、金価格をパウンド(結合)した。固定価格で金をロシア中央銀行が買い取る。1グラム=5,000ルーブルである。この数字は、3月末時点で1オンス(31.1グラム)あたり2,447.17ドルに相当し、NYやロンドン市場の1737.84ドルの1.5倍にもなる(為替相場によって変動する。1ドル=145円として、日本円では金1グラムが12,000円)。つまり世界値段では、金1グラム=1万円の時代が始まっているのだ。著者は世界経済の最新情報を分かりやすく説明しながら、これから金を買ってみようという投資初心者へも助言する。巻末特集「プライム」上場を目指す成長株20もお見逃しなく!
  • ぼくたちクルド人 日本で生まれても、住み続けられないのはなぜ?
    5.0
    今、日本には約2000人のクルド人がいると言われている。そのほとんどが主にトルコでの迫害や弾圧を逃れてやってきた人々だ。彼らは「非正規滞在者」としてしか暮らすことができないため、就労や就学、日々の移動すら制限された暮らしを送っている。クルド人の子どもたちやその家族は、どんな夢や困難を抱え、日本で暮らしているのだろうか? 中学生から読める、ヤングアダルト・ノンフィクション。
  • The Blue Zones 2nd Edition 世界の100歳人に学ぶ健康と長寿9つのルール
    4.0
    〈ブルーゾーン〉とは100歳人が多く暮らす長寿地域。サルデーニャ島・沖縄・ロマリンダ・ニコジャ半島・イカリア島…世界を探求して見つけた人生100年時代の「理想のライフスタイル」がここに。ベストセラー「ナショナル・ジオグラフィック」渾身のルポルタージュに、5番目のブルーゾーンを加えたフルバージョン最新版、待望の邦訳! 余命6カ月の男性はブルーゾーンに移住して――スタマティスは余命6カ月から9カ月の肺がんと診断された。彼はふと思いついて、生まれ故郷のイカリア島に戻る。コバルトブルーのエーゲ海を見下ろすオークの木蔭のある墓地に、両親と一緒に埋葬してもらうのだ。友人たちに囲まれ過ごすうちに、不思議なことが起こった。半年が過ぎても、彼は死ななかったのだ。そして35年後の今日、彼は100歳になり、がんとは無縁の生活を送っている。彼は化学療法も薬も治療も一切受けていない。彼がしたことは、イカリア島への移住だけだった。(第6章より)
  • 最後の版元 浮世絵再興を夢みた男・渡邊庄三郎
    4.0
    一八八五年生まれの渡邊庄三郎は、貿易商の許で働くうちに浮世絵の美しさに目覚め、それが世界に流出していくことに心を痛める。そして国内では顧みられない浮世絵の再興を企て、新たな作品「新版画」を、伊東深水、川瀬巴水、橋口五葉といった絵師たちと作っていく。やがてこのムーブメントは大きく広がり、世界からは「shin-hanga」として高い評価を得られるようになる。「版元」として新版画とともに生きた男の人生。 写楽や北斎といった絵師が描いた浮世絵は、江戸の庶民たちに愛された。だが明治に時代が移り、西洋から流入した石版や写真にその座を奪われ、伝統の木版は衰退の一途を辿る。そんな悲惨な状況に置かれた浮世絵に目を付けたのが、欧米人たちだった。彼らはその価値を認め、結果、大量の浮世絵が国外へ流出していった。 1885年生まれの渡邊庄三郎は、貿易商として浮世絵に触れ、その美しさに心を奪われ、なんとかこの芸術を日本に残せないかと、浮世絵復興へと走り出す。それは、伝統芸術を守っていくだけでなく、新たな浮世絵の世界、つまり「新版画」を作っていくという大きな企てだった。庄三郎は『渡邊木版画店』を立ち上げ、絵師、彫り師、摺り師の三者によって生み出される日本特有の芸術を、伊東深水、橋口五葉、川瀬巴水といった力のある絵師たちと組み、欧米から「shin-hanga」と認知、賞賛されるところまで引き上げていった。 大きなムーブメントを起こした新版画創作だったが、庄三郎の死とともに収束していく。力のある画家たちは日本画の世界へ戻り、発表される作品も減っていった。その意味で、彼は新版画の「最後の版元」だった。だが、その一方で、彼が亡くなった後にも、すばらしい作品が残り、日本人の記憶に残った。そして、それは世界を驚かせ、やがてあのスティーブ・ジョブズの心も動かした。 このほど、庄三郎の孫・章一郎のもとに、庄三郎の日記とメモが残されていたことがわかった。知られざる「最後の版元」の人生に、名脚本家でもあるノンフィクション作家が迫っていく。
  • 虚ろな革命家たち ――連合赤軍 森恒夫の足跡をたどって
    3.9
    第20回開高健ノンフィクション賞、史上最年少受賞! 「脱」というより、「没」政治化(a-political)が極限まで進んでしまった現代日本の若者にとって何を意味するのか。この困難な問題に「平成」生まれの三〇歳になったばかりのフリーランスライターが挑戦している点で出色である。――姜尚中(東京大学名誉教授) この作品の良さは、読む者に答えを示したことではなく、さらなる問いを投げかけたことだろう。――田中優子(法政大学名誉教授) すべてを政治化することの危険性、不安と恐怖から湧き上がる防衛意識など、現代においても重要な問題を提示しているのだ。――藤沢 周(芥川賞作家) 時代の「感触」は、このようにして人から人へと受け継がれていくのだろうか。ノンフィクションによる「経験の伝承」という視点からも素晴らしい作品と言えよう。――茂木健一郎(脳科学者) 今年三〇歳になる筆者が同世代の若者に対して、なぜ政治的なイシューを共有できないのかと向ける切実な問いかけだ。――森 達也(映画監督・作家) (開高健ノンフィクション賞選評より・五十音順) <連合赤軍事件とは。今、若者の目線で見つめ直す。> 大学院で学生運動について研究していた著者は、ある手紙に出合う。父から子への想いが綴られたその手紙は、12人の同志を殺害した連合赤軍リーダー森恒夫によるものだった。残酷な事件を起こした犯人像と、手紙から受ける印象が結びつかない筆者は、森恒夫の足跡(そくせき)を追い……。 なぜ28歳の青年・森恒夫は日本に革命を起こそうとしたのか、なぜ同志を殺害したのか、そしてなぜ自ら命を絶ったのか……。 その答えを求め、森の高校時代の同級生、北朝鮮に渡った大学時代の後輩、「総括」を生き延びた連合赤軍の元メンバー、よど号ハイジャック事件実行犯の一人・若林盛亮らと対話する。 ――誰だって、「彼」に成りうるのかもしれない。 開高健ノンフィクション賞を史上最年少で受賞した若き著者が、事件を追いながら、いつの世もつきまとう「政治と暴力」を解決するヒントを探る。
  • お母ちゃんの鬼退治
    4.0
    まりえのお母さんは目が見えない。だんだんと見えなくなってきて、まりえが小学校の時に完全に失明。2022年7月刊行の絵本『うちのおかあちゃん』は、作者がお母さんをモデルにその一時期を描いたものだがフィクションである。 この作品はもっと具体的に、リアルにお母さんについてつづられたエッセイ集。 本が好きで好きで作家になりたかったが叶わなかったお母さん、似たような道を歩む作者だが、人生の場面でお母さんとぶつかりあうこともしばしばだった。戦争にも学歴偏重の社会にも、障害にも、差別偏見にも負けずチャレンジし続けた「お母ちゃん」は、世間や自分のなかの「鬼退治」を成し遂げた。 小手鞠さんいわく「60代になって初めて『母の愛』を知ったように思います。美人で、優しくて、がんばり屋さん。顔に似合わず、毒舌家。そんなお母ちゃんについて、あますところなく書いてみました。」 若い人たちにとって生き方の一つの指針となるような作品。
  • 中国語は不思議―「近くて遠い言語」の謎を解く―(新潮選書)
    3.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 日本語と多くの共通点がありながら、発音や文法などが大きく異なる「近くて遠い」中国語。なぜアメリカは“美国”なのか? 過去形がないのに、過去をどう語る? 7ヶ国語に精通した研究者が、ふとした疑問から文化や思想までをも解き明かす。初心者から上級者まで新しい発見がある、目からウロコのおもしろ語学エッセイ。※この商品は固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
  • 教養としての上級語彙―知的人生のための500語―(新潮選書)
    3.6
    「矜恃」「席巻」「白眉」……ワンランク上の語彙を使いこなして表現をもっと豊かにしたい。そんな要望に応えるべく、博覧強記の評論家が中学生の頃より本や雑誌、新聞からメモしてきた「語彙ノート」の1万語から500余語を厳選。読むだけで言葉のレパートリーが拡がり、それらを駆使できるようになる実用的「文章読本」。
  • 私の半分はどこから来たのか AID[非配偶者間人工授精]で生まれた子の苦悩
    4.3
    「あなたは提供精子で生まれたのよ」。20代後半に偶然知ってしまった日本人男性医師。16歳の時、母との口ゲンカの最中に告知された豪州女性。AIDで生まれた人の多くがアイデンティティーの確立に苦しむ。「出自を知る権利」をめぐる取り組みや法制度、世界最大の「精子バンクの最新動向などをルポ。日本、オーストラリア、イギリス、アメリカ、デンマーク、スイスでの現地取材を通し、AIDで生まれてきた子ども、ドナー、医療関係者の切実な声でせまるノンフィクション。
  • マジカル・ラテンアメリカ・ツアー 妖精とワニと、移民にギャング(集英社インターナショナル)
    4.4
    「生きて帰るまでが撮影です」妖精のミイラ、闇夜に潜むワニ、世界一の星空、国境の壁と移民、反政府ゲリラと最凶のギャング……。中南米で10年以上活動を続けてきた撮影コーディネーターが、日本ではありえないマジカルな実体験の数々を語る。笑いと涙、驚異と感動のノンフィクション!【推薦コメント】国分拓(NHKディレクター、ノンフィクション作家)「無謀ながら謙虚に、大胆かつ繊細に、作者はラテンアメリカの『目を凝らさないと見えない人々』の声を掬い上げていく。読んでいる間ずっと、一緒に旅をしている気持ちになった」/金井真紀(文筆家、イラストレーター)「海外発のルポを愛する同好の士に告ぐ。こんなにディープで軽やかな本はめったにないです。嘉山さんはタダモノじゃないとわかっていたけど、いい本すぎてちょっとずるい」
  • 「アマゾンおケイ」の肖像(集英社インターナショナル)
    4.0
    母が語り聞かせてくれた波瀾万丈の生涯を、作家が私費を投じて10年がかりで調べあげたノンフィクション。熊本の田舎からブラジルへ移民するも開拓村を脱走。ダンサーとして身を立て、神戸、横浜を経て上海へ。アメリカ人エリート外交官と生涯最大の恋に落ちるが、別離。しかし宝くじで大金をつかみ、女実業家として大成功するが、敗戦後の混乱ですべてを失う……20世紀を生きたある女性の信じがたい物語。
  • ロシアとシリア ウクライナ侵攻の論理
    3.0
    内戦が代理戦争の様相を帯びるとき,泥沼の悲劇が引き起こされる.ウクライナのドンバス紛争から二〇二二年の戦争に至る過程には,シリア内戦と同様に諸外国が介入してきた.ウクライナは「第二のシリア」になってしまうのか.ロシアのシリア内戦への関与を洗い出し,両国の関係から,ウクライナ侵攻の実相に迫る.

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  • GOOD NEIGHBORS JAMBOREE~ローカルの未来を照らすコミュニティ・フェスティバルの12年~
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 鹿児島の森の中にある廃校で、12年間続いている小さなフェスティバル、グッドネイバーズ・ジャンボリー。クロスカルチャーなこの祝祭は、2020年に規模を小さくするシフトチェンジを決断。その後のコロナ禍でも途切れず開催を続ける。なぜ、GNJは持続できるのか。地域住民、来場者、実行委員……皆がゆるやかにつながり、フラットに楽しむ祝祭から見つける“場づくり”のひとつの形。
  • 太陽の子 日本がアフリカに置き去りにした秘密
    4.6
    第22回新潮ドキュメント賞 第10回山本美香記念国際ジャーナリスト賞 W受賞! 1970~80年代、資源を求めた日本がアフリカ大陸に残したものは、 巨大な開発計画の失敗とさび付いた採掘工場群。 そして、コンゴ人女性との間に生まれた子どもたちだった──。 経済成長期の闇に迫る、衝撃のルポルタージュ。 【目次】 序章 不可解なルポルタージュ 第一章 真実への距離 第二章 ジャパニーズ・ネームの秘密 第三章 日本人が遺したもの 第四章 BBCの「誤報」 第五章 修道院の光 第六章 空と銃声 第七章 祖国への旅 第八章 富と紛争 第九章 未来への賭け 第一〇章 医師たちの証言 第一一章 闇の奥へ 第一二章 伴走者への手紙 第一三章 正しく生きるということ あとがき 悲しき宿命の残影
  • 言語はこうして生まれる―「即興する脳」とジェスチャーゲーム―
    4.2
    相手に何かを伝えるため、人間は即興で言葉を生みだす。それは互いにヒントを与えあうジェスチャーゲーム(言葉当て遊び)のようなものだ。ゲームが繰り返されるたびに、言葉は単純化され、様式化され、やがて言語の体系が生まれる。神経科学や認知心理学などの知見と30年におよぶ共同研究から導きだされた最新の言語論。
  • アフガニスタン・ペーパーズ 隠蔽された真実,欺かれた勝利
    4.2
    根拠なき楽観論,改竄される情報,現地への偏見と無理解…….1000名を超える政府・軍関係者へのインタビュー,ラムズフェルド国務長官の残した1万枚以上のメモなど膨大な資料が明らかにする米史上最長の戦争の失敗,そしてタリバン復権に至る真相.大きな反響を呼んだワシントン・ポストによる調査報道,待望の書籍化.

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  • 隣にいる殺人者
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ●〔対談〕凶悪犯罪から垣間見る日本社会 事件・犯人・メディア 磯部 涼×インベカヲリ★ ●統計が示す反直感的ファクト ゼロ年代以降の殺人を犯罪学から読み解く 岡邊 健 ●小説と犯罪 物語なき時代のテロ 島田雅彦 ●「革命」志向から若者論・世代論に向かい、そして…… 「犯罪論」の時代 パンス ●高齢者はなぜキレやすいのか 川合伸幸 ●麻薬、移民、ヘイト・クライム…… 3億丁を超える銃が流通するアメリカの過去と現在 西山隆行
  • 鎌倉ジャズ物語 ピアニスト・松谷穣が生きた進駐軍クラブと歌謡曲の時代
    4.0
    鎌倉にジャズの灯をともしたピアニスト・松谷穣。彼は由比ヶ浜の小さな米軍クラブ「リビエラ」を振り出しにピアニスト、歌手として戦後のジャズ界を渡り歩く。藝大時代の友人・藤山一郎の伴奏をつとめ、後の米国アカデミー賞女優・ナンシー梅木を見出すなど、周囲にはいつもきら星の才能があった。やがて50代の転機を迎え、黎明期の歌謡界へ。キャンディーズ、山口百恵、堺正章、太田裕美らスターの卵たちは穣に歌のレッスンを受ける。優しすぎる人柄ゆえか裏方を愛したからか、活躍ぶりを知られてこなかった松谷穣の人生に光をあて、ジャズからポップスへと続く戦後音楽シーンの深層に迫る。
  • 南洋のソングライン 幻の屋久島古謡を追って
    5.0
    沖縄、薩摩半島、そして屋久島へ。海の民が伝えた屋久島古謡“まつばんだ”の謎を追うノンフィクション大作! かつて屋久島で歌われていた「まつばんだ」は、琉球音階が取り入れられた民謡です。ただ、屋久島は沖縄や奄美からはるか北方にあり、琉球文化圏ではありません。なぜ屋久島に琉球の名残があるのか、ごくわずかな例を除いて本格的な調査が行われてきませんでした。それならば、と3年がかりでフィールドワークを敢行。そこから見えてきたのは、沖縄〜鹿児島〜南西諸島に暮らす海洋民たちの生活史でした。同時に、この民謡を復活させようとする島民たちの活動も追っています。本書は、そんな旅や歴史民俗の要素を含んだノンフィクション書籍です。 【目次】 目次 ●序章 異郷の記憶が刻み込まれた歌 ●第1章 歌であって、歌以上のなにか――真冬の屋久島へ ●第2章 歌に残るマージナルマンたちの痕跡 ●第4章 海の暮らし――屋久島の海民たち ●第5章 山から伸びる「歌の道」 ●第6章 明治生まれの歌い手たちの記憶 ●第7章 3度目の屋久島――2021年5月 ●最終章 島から島へ ●あとがき 【著者】 大石始 1975年、東京都出身。世界の音楽・地域文化を追いかける文筆家。旅と祭りの編集プロダクション「B.O.N」主宰。著書・編著書に『盆踊りの戦後史』『奥東京人に会いに行く』『ニッポンのマツリズム』『ニッポン大音頭時代』『大韓ロック探訪記』など。
  • 参謀の昭和史 瀬島龍三
    3.8
    太平洋戦争中は大本営作戦参謀、戦後は総合商社のビジネス参謀、中曾根行革では総理の政治参謀。激動の昭和時代を常に背後からリードしてきた実力者の60年の軌跡を検証する。 陸大を優等な成績で卒業し、太平洋戦下の大本営作戦参謀を務め、戦後は高度経済成長期に商社の企業参謀、さらに中曽根行革で総理の政治参謀として活躍――激動の昭和を常に背後からリードしてきた瀬島龍三。彼の60年の軌跡を巡る数々の伝説を検証し、日本型エリートの功罪と歴史に対する指導者の責任を問うノンフィクション力作。
  • 旅する漱石と近代交通
    4.0
    漱石はどんな乗り物で旅をしたのか?新婚旅行の汽車、イギリスに渡る船、満州の特別列車……、近代交通史を漱石の旅路から追う。
  • 統一教会 何が問題なのか
    4.5
    鈴木エイト氏、宮崎哲弥氏、島田裕已氏ら第一線のジャーナリスト、論者がいま、教団の実態に迫る! 信者からの巨額の献金、霊感商法、合同結婚式、政治家との癒着など、多くの社会問題を引き起こしてきた統一教会。文藝春秋は、30年あまりの間、その問題点を追及してきた。 宗教とカルトの境はどこにあるのか? 政治家と宗教の関係は? 信者家族はどのような被害を受けてきたか? この一冊ですべてがわかる!
  • ジョゼフ・フーシェ
    -
    驚くべき変貌ぶりを発揮してフランス革命から王政復古にいたる大変動期を泳ぎぬいた天性の裏切り者、策謀家、変節漢…これがフーシェに対する一般の評価である。だが、「人々に対してナポレオン以上の権力をもっていた」と喝破したバルザックにならい、ツヴァイクもまたこの異常な人物を、近代の最も完全なマキアヴェリストの典型として照明をあてる。そして政治的寝業師の心理と行動を歴史的事実の中に組み入れ、生き生きとした実像を描き出し、政治的人間の生態学という未開拓の分野を切り開いた。
  • 素敵なオトナ図鑑 Vol.2
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 テレビや新聞、雑誌などでは、飛び抜けてスゴイ人たちばかりが注目されますが、そんなスゴイ人たち以外にも素敵な人はたくさんいて、そんな素敵な大人を、もっともっとたくさんの方に知ってもらいたい。 子どもたちにそんなオトナと出逢うキッカケを作り、大人に向かって成長していく子どもたちの選択肢を増やしてあげたい。 この図鑑を通して、職業ではなく「生き方」から職業を探してみるという選択肢が増えるかもしれません。 子供たちの夢探しや夢の実現のために、この図鑑が役立つとうれしく思います。
  • 素敵なオトナ図鑑
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 テレビや新聞、雑誌などでは、飛び抜けてスゴイ人たちばかりが注目されますが、そんなスゴイ人たち以外にも素敵な人はたくさんいて、そんな素敵な大人を、もっともっとたくさんの方に知ってもらいたい。 子どもたちにそんなオトナと出逢うキッカケを作り、大人に向かって成長していく子どもたちの選択肢を増やしてあげたい。 この図鑑を通して、職業ではなく「生き方」から職業を探してみるという選択肢が増えるかもしれません。 子供たちの夢探しや夢の実現のために、この図鑑が役立つとうれしく思います。
  • 北京「中南海」某重大事件
    -
    江沢民VS.「北京のドン」陳希同、権力をめぐる宿命の激突。ポスト鄧小平をめぐって繰り広げられた紅い中国の熾烈な権力闘争の全容を中国共産党高官が明かす。中国最高権力の象徴・中南海で何が起こったのか!? ●国家のすべての重要事項は党中央の密室で決められる。そのとき中南海でどんな力が働き、どういう話し合いがなされたのか、それを知る術は極めて少ない。……夕なぎのように穏やかに見える水面の下で、12億人の大国を動かす男たちの力と力は激しくぶつかり続けてきた。……「ひとつの権力闘争の幕が下りれば、また新たな闘いが始まる。それが、権力を手にした男たちの宿命なのだ」(本文より)
  • 墜落 第1巻 驚愕の真実
    -
    なぜ、飛行機は繰り返し墜ちるのか――50年間の主要な事故を徹底検証。大型ジェット機時代の航空事故の背後に潜む真実とは。全10巻書き下ろしのライフワーク! 序 章 航空機事故の趨勢と分類 第1章 酔っぱらい運転 第2章 操縦中の夫が病死 第3章 迷走30分、御巣鷹山に墜落 第4章 制御不能機、奇跡の着陸
  • あんときのRADWIMPS ~人生 出会い編~
    4.7
    RADWIMPS初の公式ノンフィクション。 「本当のことじゃないと、届かない」と洋次郎は度々語っていた。 でもこんなに何でも赤裸々に歌ってしまって、大丈夫なんだろうか? レコード会社の社員として「化け物みたいに圧倒的なアーティスト」を探していた著者は、CDショップの試聴機で横浜の高校生バンドと出会う。 イントロもなく突然始まった歌を聴いた瞬間、新しい風が吹いてきたように感じた。 「ついに見つけた! ここにいたのか!やっと出会えた!」 10代の少年だった彼らは、2006年に発売されたメジャーデビューアルバム『RADWIMPS 3 無人島に持っていき忘れた一枚』、『RADWIMPS 4 おかずのごはん』の2枚で熱狂的なファンを獲得。「大人が知らない社会現象」を巻き起こすことに。一方で表現者として恐るべきスピードで進化を遂げていく野田洋次郎とメンバーとの間には見えない亀裂が生まれ、名曲が誕生するごとにドラマが起こっていた。 “すごいバンド”になるために、変わり続けることを選んだ4人の若者達の歓喜と苦悩の日々。すべてを見守っていた著者が克明に描いた公式ノンフィクション。 巻末には野田洋次郎による書き下ろし原稿を掲載。
  • クレムリンの殺人者 プーチンの恐怖政治 、KGB時代からウクライナ侵攻まで
    -
    クレムリンの取材を30年続ける記者が、アパート爆破事件、チェチェン紛争、政権批判者の暗殺、要人を陥れる手口など、数々のプーチン政権の疑惑を明らかにしながら、ウクライナ侵攻に、世界がどう対応すべきかという問いを投げかける。
  • 水道を救え―AIベンチャー「フラクタ」の挑戦―(新潮新書)
    3.0
    日本の水道管は総延長にして地球17周分、うち4周分は法定耐用年数の40年を過ぎている。しかし、地中に埋められた水道管は、材質や地質、環境によって大きく寿命が異なり、交換の優先順位を的確に見極めなくてはならない。今、その難題に挑むのが、水道管を「見える化」するDX技術を持つAIベンチャー「フラクタ」だ。全米82・国内34事業者が採用、その精度世界一。水インフラの救世主、挑戦のドキュメント!
  • デマ・陰謀論・カルト―スマホ教という宗教―(新潮新書)
    3.4
    「国会議員や芸能人はゴムのマスクをかぶったゴム人間ばかり」「トランプ大統領率いる光の銀河連合が闇の政府と戦っている」etc.こんなトンデモ話、いったい誰が信じるのか。普通の人ならそう考えるが、SNS上では想像を超えるほど多くの人々が妄説を発信し続けている。かつての怪しげな新興宗教と違い、実体を伴わないからこそ恐ろしい、ネット世界のデマ、陰謀論、カルトの脅威を徹底分析。
  • コスパで考える学歴攻略法(新潮新書)
    4.0
    子供の教育には多大な費用と時間を割かねばならない。家庭の限られたリソースを使って、いかに効果的に果実を得るか。中学受験と高校受験ではどちらがコストパフォーマンスがいいのか。身も蓋もないが、子供にはできれば一流大学を卒業し、高い年収を得られるやりがいのある仕事に就いてほしい。そんな親心に応えるべく、膨大なリサーチと実体験をもとに、子供が現代の学歴獲得競争で勝ち抜くための戦略を論じる。
  • プリズン・ドクター(新潮新書)
    3.6
    母親が望む父親と同じ道に進んだ女性医師は、刑務所のお医者さんになって「天職」を見出した。〈文身〉〈傷痕〉〈玉入れ〉など、受刑者カルテには独特の項目はあるけれど、そこには切実に治療を必要とする人たちがおり、純粋に医療と向き合える環境があったからだ。薬物依存症だった母との関係に思いを馳せ、医師人生を振り返りつつ、受刑者たちの健康と矯正教育の改善のために奮闘する日々を綴る。
  • ルポ 虐待サバイバー
    4.7
    田中優子氏・茂木健一郎氏推薦! 第18回開高健ノンフィクション賞で議論を呼んだ、最終候補作 生活保護支援の現場で働いていた著者は、なぜか従来の福祉支援や治療が効果を発揮しにくい人たちが存在することに気づく。 重い精神疾患、社会的孤立、治らないうつ病。 彼ら・彼女らと接し続けた結果、明らかになったのは根底にある幼児期の虐待経験だった。 虐待によって受けた“心の傷”が、その後も被害者たちの人生を呪い続けていたのだ。 「虐待サバイバー」たちの生きづらさの背景には何があるのか。 彼ら・彼女らにとって、真の回復とは何か。 そして、我々の社会が見落としているものの正体とは? 第18回開高健ノンフィクション賞の最終選考会で議論を呼んだ衝撃のルポルタージュ、待望の新書化! 【推薦】 虐待は人の一生をどう変えてしまうのか。 本書は現場からの生々しい報告だ。 ――田中優子氏(法政大学名誉教授) 著者の根本態度は信頼できる。 まさにこの時代に読まれるべき大切な一冊。 ――茂木健一郎氏(脳科学者) 【目次】 はじめに 第一章 虐待のち、生活保護  1 どのような人が生活保護を受けているのか  2 たったひとり、生活保護に流れ着く 第二章 心に深く刻まれた虐待の傷あと  1 解離性障害――繰り返される記憶の空白  2 パニック障害――抱えてきた恐怖があふれでる  3 燃え尽き症候群――治らないうつ病の正体  4 精神科治療が見落としてしまうもの 第三章 愛着関係を理解する  1 愛着関係は心が健全に発達するための基盤  2 愛着関係の恩恵を受けられない人たち 第四章 目には見えない虐待を見る  1 発達障害だと思われた男の子  2 人からのやさしさを「拒絶」する心理  3 思春期がない女子中学生  4 本質的な問題が見落とされてしまう理由 第五章 虐待理解を阻むもの  1 なぜ、児童虐待は起こるのか  2 「支援者側の心理的問題」を考える 第六章 回復――虐待された理由を知る  1 「自分の子どもを好きになれない」という母親  2 回復とは、自分を深いところで理解すること  3 古い生き方が壊れ、新しく生きはじめる  4 「被虐待者」の回復から教わったこと おわりに 参考資料・参考文献
  • ビリギャルが、またビリになった日 勉強が大嫌いだった私が、34歳で米国名門大学院に行くまで
    4.2
    かつてのビリギャルが、34歳で米国名門大学院に合格し、再び「ビリ」に!  累計120万部以上を売り上げた大ヒット書籍『ビリギャル』のモデルになった小林さやかが、全国模試で偏差値30だった高校時代から、慶應義塾大学に合格し、結婚・離婚、そして新しい最高のパートナーと出会い、34歳でアメリカの名門大学であるコロンビア大学教育大学院に合格するまでを赤裸々に描いたドキュメント。  大学院に入学し、再び「ビリ」になったという著者が考える、「教育」「人の学び」において大切なこと。かつて勉強が大嫌いだったからこそ、子どもたちに伝えたい「勉強する意味」。大人も子どもも、すべての人に届けたい「自分らしく生きる」ために必要なこと。 ー「ビリ」は私にとって上に向かうためのスタート地点であり、ポジティブな意味なのだー 失敗、挫折を繰り返した著者が伝える、夢を叶えるヒント! 【目次】 第1章 私はこうして、ビリでギャルになった。 ・私は自分がきらいだった ・「大人はみんな腐ってる」 ・「君、東大とか興味ある?」 ・くそじじい ほか 第2章 「挑戦」に必要な5つのこと。 1「感情」でエンジンをかける 2根拠のない自信を持つ 3戦略を立てる 4成功者のメンタルをつくる 5コーチを、探せ …and more! 【著者プロフィール】 『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』(坪田信貴・著/KADOKAWA)の主人公であるビリギャル本人。中学時代学年ビリを経験し、高2の夏に小学4年生レベルの学力しかなかった。当時の全国模試の偏差値は30弱。中学時代は素行不良を理由に何度も停学になり、学校の校長に「人間のクズ」と呼ばれたことも。高2の夏、塾講師・坪田信貴氏との出会いを機に、日本最難関レベルの私大、慶應義塾大学の現役合格を目指すことになる。結果、1年半で偏差値を40上げて、複数の難関大学のほか、慶應義塾大学に現役で合格を果たした。卒業後は、ウェディングプランナーとして従事し、その後フリーランスに転身。2019年4月より、学習科学の研究のため大学院に進学、21年に修士課程を修了。また2020年1月、YouTubeにて『ビリギャルチャンネル』を開設。学生・先生・親、すべての人に送るエンタメ教育番組を配信中。2022年秋から米国コロンビア大学教育大学院の認知科学プログラムに留学中。 ※本書は『キラッキラの君になるために ビリギャル真実の物語』(マガジンハウス刊)を再編集し、米国大学院に合格するまでの過程を大幅に加筆したものです。一部、note掲載文を修正・加筆して掲載しています。
  • 成熟とともに限りある時を生きる
    3.5
    自分らしい生き方をしている人は憧れられます。いつでもみずみずしい笑顔で若々しい。衣食住も自分のスタイルがあるので何をしてもエレガントに見えます。自分も自由、だから、あなたも自由でいい。そんな大人の「私らしい生き方」が本書で学べます。 たとえば人は、「比べる」ことで幸せや不幸せな気持ちになります。顔やスタイル、持ち物、自分や家族の学歴、財力、社会的地位などなど、人と比べて感じる幸せは、相手に負けられないという気になったりして、自分自身を見失う原因になります。 誰とも比較しなければ、心は平安です。どうすればいつもそうでいられるでしょう。ドミニックさんいわく、「旅行や食事、住まい、消費などでステレオタイプになるのを避けてごらんなさい。自らの価値観で行動すれば、比べることは少なくなります」と。 本書では、このほか「受け入れる」「自分を尊重する」「一定の距離を置くこと」「分相応を覚える」など、「心軽く自由に生きる」ための貴重な秘訣が綴られています。
  • 黄金の村のゆず物語
    5.0
    1960年――徳島県木頭村(現・那賀町木頭地区)に一人の破天荒な農業技師が現れた。その名は臼木弘さん。臼木さんは、主だった産業のないこの村の特産品として「ゆず」に目をつけた。ただ、ゆずは成長がおそい果物。はじめはゆずの苗木開発に乗り気ではなかった村の人々も、臼木さんのまっすぐで豪快な人柄にひかれ、しだいに協力するように。ゆずが木頭村の特産品になるまでの人々の努力をいきいきと描いたノンフィクション。
  • 森のちいさな天使 エゾモモちゃん
    4.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 エゾモモンガは北海道の森で暮らすリス科の小動物です。  クリクリの大きな瞳、そして小さくて丸いもふもふの体、ちょこんとした手足が見せるしぐさは、反則級のかわいさです。北海道のかわいい動物のトップ3にも挙げられるほどで、シマエナガなどと同様に森のアイドルとして大人気となっています。  ただし夜行性なので、シマエナガやエゾリス、シマリスなどに比べ、出会える確率は高くありません。動物園で見る機会はあっても、フィールドで会うのは難しく、憧れの存在といえるでしょう。  写真集『シマエナガちゃん』でシマエナガの魅力を世に広めた小原玲氏が、亡くなる直前にもっとも力を入れていたのがこのエゾモモンガの撮影でした。本書では、愛らしい日常の姿から、巣立ち直後の子どもたちの姿など、とっておきのかわいいを厳選しました。  編集・執筆には、長男の真斗さん、妻の堀田あけみさんも携わり、家族で編んだ写真集です。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 自分の頭で考えよ――石原慎太郎100の名言
    -
    【内容紹介】 希代の作家・政治家・冒険家が『PRESIDENT』誌上に遺した日本人へのメッセージ! 名言、金言、猛言……。僕はちっとも喧嘩腰じゃない! 【著者紹介】 [著]石原 慎太郎(いしはら・しんたろう) 1932年9月30日-2022年2月1日。 神戸市生まれ。一橋大学卒業。 大学在学中に執筆した『太陽の季節』で1955年第1回文学界新人賞を、翌年芥川賞を受賞。1968年、自民党から参議院議員に出馬し、当選。1999年より2012年、東京都知事を務める。ミリオンセラーとなった『弟』をはじめ、『法華経を生きる』『老いてこそ人生』『天才』『「私」という男の生涯』など著書多数。 【目次抜粋】 編集部によるまえがき 第1章 私という男の生き方 第2章 政治家として 第3章 日本はどう生きるべきか 第4章 冒険的人間論 第5章 文学とは何か、芸術とは何か 第6章 家族・教育・恋愛 第7章 老いについて 第8章 宗教観・死生観 初出一覧
  • 高倉健 沈黙の演技
    3.0
    【内容紹介】 「背中を撮って絵になるのは健さんだけ」 無言で魅せた“演じすぎない”美学 松田優作をして「日本映画の宝」と言わしめた名優・高倉健――。 日本映画を代表する名優も、デビュー当初はなかなかヒット作に恵まれず、「背が高くて美男子だけど、役者としては難しいんじゃないか」(降旗康男監督)と見られていた。 しかし、『日本侠客伝』がヒットすると一躍、任侠映画の看板スターに。東映を辞めた後も映画にこだわり続け、生涯で205本の作品に出演し、名実ともに日本を代表する映画スターとなった。 スクリーンで唯一無二の存在感を放った名優は、撮影現場で何を思い、いかに自分の演技と向き合っていたのか――。 メディアにはほとんど出演しなかった高倉健を18年にわたって追い続けたノンフィクション作家・野地秩嘉が、高倉健の演技の神髄に迫る。 ・アクションシーンで動ける体を作るために、70歳を超えてからもジョギングを欠かさなかった ・撮影現場では冗談も飛ばすしリラックスしていたが、カメラが回った瞬間、現場の空気が変わる ・市川崑監督との無言の闘争 ・時代劇のカツラが嫌いだった ・高倉健が撮影現場で怒ったこと ・言いたくないセリフは飛ばす ・ストンと落ちたものを自分の体に染み込ませてから演じる 生前の本人のインタビューはじめ、國村隼、加藤登紀子、降旗康男、市川崑、チャン・イーモウなど、共演者やスタッフの貴重な証言をもとに、撮影前の準備から撮影現場の秘話まで、高倉健が貫いた演技の美学をひも解く。 高倉健ファン垂涎の一冊。 【著者紹介】 [著]野地 秩嘉(のじ・つねよし) 1957年東京都生まれ。早稲田大学商学部卒業後、出版社勤務を経てノンフィクション作家に。人物ルポルタージュをはじめ、ビジネス、食や美術、海外文化などの分野で活躍中。『TOKYO オリンピック物語』でミズノスポーツライター賞優秀賞受賞。『キャンティ物語』『サービスの達人たち』『高倉健インタヴューズ』『トヨタ物語』『スバル ヒコーキ野郎が作ったクルマ』『日本人とインド人』『京味物語』『警察庁長官 知られざる警察トップの仕事と素顔』、近刊に『伊藤忠 財閥系を超えた最強商人』(ダイヤモンド社)ほか著書多数。 【目次抜粋】 はじめに 第一章 高倉健を生んだ「覚悟」 第二章 任侠映画のスターとして 第三章 スターから名優になった1977年 第四章 頂点のままで 第五章 四十七人の刺客 第六章 チャン・イーモウが見た高倉健 第七章 降旗康男監督が見た高倉健の演技 第八章 高倉健の演技の流儀 終章  共演者が見た撮影現場の高倉健 ・國村隼 「日本映画界の宝」高倉健と松田優作から教わったこと ・加藤登紀子 現場の空気を変える沈黙の演技 おわりに
  • 顔のない遭難者たち
    5.0
    「あの人たち」の権利を守り、「私たち」と「あの人たち」の死を同じように扱うことが、私たちの挑戦だった――(本文より) いまも昔も、世界中のあらゆる国々で、「身元不明の遺体」が発見されてるが、その多くの身元を特定されない。身元不明者が移民・難民である場合、その遺体を「放っておけ」と言う人々がいる。それはなぜか? イタリア(ヨーロッパ諸国)には、領海内で遭難した外国人の身元特定にかかわる法律が存在しなかったが、法医学者である著者は仲間たちと協力し、ヨーロッパではじめて移民遭難者向けデータバンクの創設に取り組む。 近しい人の身元がわからず、藁にもすがる思いでときには親族のDNA(髪の毛や爪、唾液など)を携え、著者のもとへ訪れる人々たちの怒り、慟哭、悲痛。そして「ここに来てよかった」という言葉。数字としてまとめられる身元不明の遺体、「顔のない遭難者たち」の背後にも、それぞれの名前と物語がある。遺された人が死と向き合うため尽力し続ける人々の法医学ノンフィクション。 「死者の身元を特定したいという願いは太古から続く欲求である。あの人はもう生きていないのだと納得し、その上で死者を埋葬したり、あるいはせめて、最期に丁寧に身なりを整えてやったりするためには、遺体そのものに触れる行為が必要不可欠となる」(第1章「二〇一三年十月 死者に名前を与えること」) 「では、なぜ、死んだのが「あの外国人(移民)たち」である場合は、抵抗なく受け入れてしまうのか? なぜ、このような事態を放置したまま、なにも行動を起こさないのか?」(第2章「『あの人たち』の死を、『私たち』の死と同じように」) 「『移民の遺体にたいしては、ほかの遺体(この場合、要するに、欧米人の遺体)にたいしてささげられるのと同じ努力を注ぐ必要はない』。見知らぬ誰かが、自分たちにことわりもなく勝手にこんな決定を下しているという事実を、移民の遺族は従順に受け入れてきた。遺族の頭のなかで、こうした現実がどのように解釈されているのか、私はどうにか想像しようとした」(「第4章 最初の同定 『ここに来てよかった』」) 目次 第1章 二〇一三年十月 死者に名前を与えること 第2章 「あの人たち」の死を、「私たち」の死と同じように 第3章 ランペドゥーザの挑戦 見いだすには、まず求めよ 第4章 最初の同定 「ここに来てよかった」 第5章 「故郷の土を、肌身離さずもっているんです」 第6章 メリッリ 海辺の霊安室 第7章 バルコーネ 死者は生者よりも雄弁である 最8章 最終幕 あるいは、第一幕の終わり 訳者あとがき 文献案内
  • あなたの街の聖書物語ー安息日の幸いについてー
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    この本は、あなたの街の、新しい聖書物語です。  なかでも、日本的な原罪のついての、最後の紹介をしています。  中でも、親鸞という方の、原罪についての、お話を紹介しています。  親鸞とい方は、法然とい方に出会って、いわました。  ーわたしは、法然という方に出会ってから、   もう、地獄にいちてもいい。     といわれたそうです。  しかし、同時に。  イエスという方は、いわれました。  -私イエスは、   死ぬために生まれした。   それゆえに、   わたしは、   そのものが、   真理であったころを、   知りましたー  ということでした。  そういうわけで、  だれが、真理であって、  だれが、真実であったのでしょうか。  親鸞の「ことば」と、  イエスという方の関係のついて、  紹介して、  この世への「置き、みやげとして  新しい第三の天国を紹介していきます。
  • 動物福祉の明日なら ~大牟田市動物園ドキュメンタリー映画製作の記録~
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    「動物のしあわせについて、考えたことがありますか?」 動物たちの豊かな暮らし。 それをどこまでも考え、かたちにしている動物園があります。 福岡県南部に位置する大牟田市動物園。 この場所では「動物福祉を伝える動物園」というコンセプトを掲げて、動物たちが心身共に健康に暮らせるように、さまざまな取り組みが行われています。 本書は、大牟田市動物園80周年に製作された記録映画『動物福祉の明日なら』に紐づき、飼育員たちのインタビューを織り交ぜまとめたノンフィクション・ドキュメンタリーブックです。 「動物園にはこんなに熱い思いをもった人が働いているのか」 「飼育エリアにはどんな工夫がしてあるんだろう」 「動物たちは良い暮らしをできているのかな」 動物園が好きな人も、あまり行くことがないという人も、楽しみながら考えることができる内容で構成されています。 そして、大牟田市動物園の取り組みに触れることで、動物たちのしあわせについて考えるキッカケにもなる1冊です。 ぜひ、自分の身近にいる動物のことにも置き換えて読み進めてもらえたら嬉しく思います。 「動物福祉」とは、どのようなものなのか。 1人でも多くの人に知ってもらうことで 動物たちが豊かに暮らせる社会に近づけますように。

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  • 元公安調査庁2部長が教える「統一教会」問題 本当の核心 安倍元首相はなぜ撃たれたか
    -
    本書は「統一教会」問題の本当の核心は、歴史的な視点を取り入れた日韓関係、日朝関係、日米関係の中でしか見えてこない大きな問題であることを説明する。安倍元首相の銃撃事件が示唆する国際政治上の意味についても論究する。

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  • ナイキ 最強のDX戦略
    4.0
    グローバルに展開するスポーツブランド、ナイキ(Nike, Inc.)。1964年に「ブルーリボンスポーツ社」として、わずか1000ドルの資金で出発した同社は、いまや売上高445億3800万ドル(2021年度決算。日本円で約5兆1200億円)、株式時価総額2240億ドル(2022年2月15日。同約25兆7600億円)の巨大企業に成長した。もちろん、その歩みは順風満帆ではなく、危機に見舞われてもいる。しかしナイキは、その危機を乗り越えてきた。今般のコロナ禍も、そうした危機に変わりはないが、同社はコロナという逆風下、新しいビジネスの形を構築し、成長を続けた。そのカギがDX(デジタル・トランスフォーメーション)である。ナイキはコロナ危機をどう乗り越えたのか。DXをどのように導入し、売上と利益を伸ばしつづけたのか。“ナイキ研究”の第一人者が、ナイキという企業の卓越したビジネスモデルと経営戦略をつぶさに解説し、デジタル時代の経営戦略とビジネスのあり方について多くのヒントを提供する。
  • 世界を支配する人々だけが知っている10の方程式~成功と権力を手にするための数学講座~
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    冷静に合理的な意思決定を下す、誰かのスキルを正確に測定する、人の影響力を査定する、市場での優位をつねに握りつづける、YouTubeに次に表示される動画を決める……この世界は、10の方程式に従って動いている。そのしくみを理解し、活用できる人々の集団「TEN」だけが、世界を手中に収めることができるのだ。人気数学者が、普遍的で実用的な数式の基本とその応用法について、ユーモラスにかつわかりやすく解説。
  • 昭和の凶悪殺人事件
    4.0
    金属バットで両親を撲殺、女性8人を強姦して殺害、妻をチェーンソーでバラバラに切断、教え子をソープに沈めたのち殺害......。高度経済成長やバブル景気に浮かれた昭和後期に起きた、25の凄惨な事件。著者が長年蒐集してきた警察の内部資料を基に、犯行と捜査の内幕を詳らかにする。華やかな時代の陰ではおぞましい鬼畜が跋扈していた――。

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